JP3162172B2 - 自動血液分析装置 - Google Patents
自動血液分析装置Info
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Description
る抗原抗体反応を利用した自動血液分析装置に関するも
のである。
の血液を遠心分離して血球と血清とを一つの試料容器内
で分離して検査装置に使用する。この血液検査装置で
は、試料として血球のみを使用する場合と、血清のみを
使用する場合とがあり、そのために図4に示すように遠
心分離した血球1と血清2とを収容する試料容器3内に
試料分注用ノズル4を侵入させ、侵入の度合いを調整し
ながら別個に採取していた。
された後、所要の希釈倍率に希釈される。次に、反応容
器に希釈された試料を分注し、さらに試薬を規定量分注
して抗原抗体結合反応による凝集反応を起こさせる。次
に、反応容器内の凝集パターンを光学的に測光し、検査
の判定を行うのである。こうした検査方法は周知のもの
であり、特公平2−16875号公報等を始めとして多
くの文献に開示されている。
例えば赤血球の型(ABO式)等の検査があり、この場
合の試薬としては抗血清が用いられる。また、血清を使
用する検査としては、各種抗体、ビールス等があり、こ
の場合の試薬としては各種抗原が用いられる。さらに血
清を用いる感染症検査としては従来、免疫沈降法、RP
HA、RIA、EIA等が知られているが、簡便性、コ
スト、判定精度等の面からRPHA(逆受身血球凝集
法)が多用されている。また、血液型の検査においても
RPHAが多用されている。
料に含まれる測定対象物質に対し、特異的な反応を行う
成分を動物血球等に固定した血球試薬を投入し、抗原抗
体反応により生じた凝集の有無で検査対象物質の有無を
判定する方法である。図5は、抗原抗体反応の結果の凝
集パターンを示したもので、Aは非凝集像、Bは凝集
像、Cは血球が混入した場合の凝集像、Dは血球が混入
した場合の非凝集像である。したがって血清とともに血
球を分注してしまった場合、その血球は試薬との反応に
は寄与しないため図5Cに示すように中心部に集積して
しまい、抗原抗体反応が起こらない結果と判定されてし
まうおそれがある。このため血液型および感染症の検査
における誤判定を引起してしまうことがある。
察して、血球を試料として使用した検査の場合は血球の
分注量が大きく異なっていないか、血清を試料として使
用した場合は血球が混入されていないかどうかを一つ一
つ確認していた。このように目視観察をしないと、血清
を試料として使用した場合に、血清試料が少なくてノズ
ルで吸引する際のノズル先端付近の引圧で血球も吸い上
げてしまった時や、血球を試料とした場合に、血球の分
注量が設定量に対して著しく異なる場合に、凝集パター
ンが異常になり検査結果を誤ってしまうおそれがあるか
らである。
は、例えば血清を試料とした検査を行う場合、病院など
ではリアルタイムで検査結果を出し患者に処置を施さな
ければならないので、反応が終了するまで血球が混入し
てしまったかどうかの判別がつかない。さらに、病院な
どでは試料が次から次へとくるので、再検査を行うべき
試料はまとめて最後に行う。そのため検査結果が出るの
が遅れ、患者の待ち時間が長くなってしまい、ついには
その日に検査結果を知ることができず、再度の通院を余
儀無くされるということがあった。なお、抗原抗体反応
を利用した血液分析は、通常でも反応時間に1時間程度
を要する。
いるので、観察する人によって判断基準が異なったり、
判断の間違いが生じることがある。検査をする試料が1
日当たり1000件というような施設もあるので、目視
観察をするには自ずと限界がある。また、目視観察の結
果により再検査をする場合、使用する試薬も高価なもの
であるため費用上も問題であった。
常は凝集パターンが図5A、Bのようになるはずである
が、血球が混入してしまうと凝集パターンが図5C、D
のようになってしまい、判定を誤ってしまうおそれがあ
る。また、血球を試料とした検査の場合、一般的に血球
の粘度が高いために極端に精度が悪い場合がある。つま
り、分注血球量が設定より多い場合は、凝集パターンの
中心部の濃い部分が大きくなり、少ない場合は小さくな
ってしまう。しかしながら、こうした結果も反応が全て
終了した後に目視により判断しているため上記のような
問題がある。
れるもので、試料を反応容器内に分注する以前に試料の
適不適を判定し、血液分析の効率化を図る自動血液分析
装置を提供することを目的としたものである。
成するために、試料と希釈液を混合するための希釈容器
と、希釈容器内血球の濃度測定手段と、希釈容器内血球
濃度異常の際に試料の検査結果を告知する手段を設け、
その検査結果に基づき試料の処理を停止および/または
自動再検査を行う自動血液分析装置とした。
報として得られるので、これに基づき不適当な試料であ
ることを事前に確認でき、これらを全試料の検査終了後
に再検査をするというような事態を回避できる。また、
不適当な試料に対して投入する試薬の浪費を防止するこ
とができる。
を説明していく。図1は、は免疫学的凝集反応による自
動血液分析装置の斜視図であり、装置本体5の上には複
数の反応容器15をセットしたマイクロプレート14を
載置する。このマイクロプレート14は、互いに分離さ
れマトリクス状に配列された複数個の反応容器列を有す
る。ここには、縦12個、横10個の容器が配設されて
いるので、1試料に対し最大12種類の試薬が分注で
き、また最大10試料の検査が行えることとなる。
業について説明する。先ず、装置本体5上に試料容器6
を有するケース7を載置し、試料分注用シリンジポンプ
8に連結されている試料分注用ノズル9を介して試料を
希釈容器10に分注する。分注を終えた試料分注用ノズ
ル9は、試料用洗浄槽11a中で吸排動作を行うことに
より洗浄される。次に、希釈液容器20に連結している
希釈液用シリンジポンプ12およびこれに連結している
希釈ノズル13を介して希釈容器10に希釈液を分注
し、希釈試料を作成する。
注用ノズル9によりマイクロプレート14にセットされ
ている反応容器15に分注される。希釈試料の分注を1
回終了した後は、試料分注用ノズル9を試料用洗浄槽1
1aで洗浄し、次の希釈試料をマイクロプレート14の
反応容器15に分注する。なお、試料分注用ノズル9
は、X方向、Y方向、Z方向に移動できるようになって
いる。
口枠5aの下方を間欠的に列方向に移動し、希釈ノズル
13の先端の真下で停止するようになっている。また、
希釈容器10は、保持部材22に開口枠5a、希釈ノズ
ル13の先端に衝突しないような高さに保持されてい
る。また、保持部材22は、無端状のベルトコンベア2
9(図2)に固定され、図示されていないステップモー
タにより所定ピッチで移送されるようになっている。
ウエルへの希釈試料を分注した後は、希釈容器10を更
に移送させ回り込んで反転した状態で保持させ、洗浄用
ノズルによる洗浄水の噴射によって洗浄し、充分な水切
りもしくは乾燥空気による乾燥処理を経て再使用する。
こうした希釈容器10の移送中に、希釈容器10は前記
のように希釈ノズル13の先端の真下に停止するが、こ
の位置は図2(斜視図)、図3(断面図)に示す血球検
知センサ21a、21bにより検知される位置でもあ
る。
希釈容器10は、希釈液の分注と試料分注用ノズル9に
よる分注動作中停止しているが、この期間中に希釈容器
10内の血球の検知を行う。なお、試料分注用ノズル9
の近傍には、液面検知のための電極9aが設けてあり、
試料容器6内に収容された分離後血液から血球または血
清のいずれかを分取して、希釈容器10へ分注するよう
になっている。分注を受けた希釈容器10は、1ステッ
プ進んで希釈ノズル13による希釈液の分注を受けるの
である。ここで希釈ノズル13から噴射された希釈液
は、希釈容器10内に渦流となって適宜攪拌される。ま
た、このとき、血球検知センサ21a、21bが作動
し、希釈容器10内の血球量が測定される。血球検知セ
ンサ21は、一方が測光手段であり、他方は受光手段で
あり、図1における希釈容器10の下方で移動する保持
部材22に希釈容器10の下部をはめ込み、図3に示す
ように希釈容器10の下部に光を照射することにより血
球の検知を行う。
はAHP(アンプ)23で増幅され、CPU24で記憶
される。このCPU24は、希釈試料分注系25、試薬
分注系26、データ処理系27、CRT画面28に接続
されている。そこで、血球を使用した検査の場合、設定
血球量に対して測定された血球量が著しく異なる時はそ
の後の動作を継続することを中止し、自動的に前記試料
分注の段階から同じ試料の検査をする。また、血清を試
料とした検査の場合に、血球の混入が検知された時はそ
の後の動作を継続することを中止し、上記と同様に自動
的に同じ試料の検査を行う。
された場合は、その後、装置本体5上に用意されている
複数項目に対応する試薬を収容する試薬容器16の1つ
からから試薬分注用シリンジポンプ18に連結されてい
る試薬分注用ノズル17を介して反応容器15に所望の
試薬を分注する。この試薬分注用ノズル17もX方向、
Y方向、Z方向に移動できるようになっている。分注動
作を終えた試薬分注用ノズル17は、試薬用洗浄槽11
bに移動して吸排動作により洗浄される。次に、反応容
器8内の粒子凝集パターンを判定するには、反応容器1
5内の検体を規定時間反応させた後に光を透過させ撮像
カメラ19で測光し、判定するのである。
ず、幾多の変更、変形が可能である。例えば、血球検知
センサにより検知される血球量が誤判定に至らない濃度
を予め設定して、該濃度以下であれば分析を続行するよ
う構成すれば、処理能率がアップする。また、血清を用
いる分析の場合は、混入した赤血球濃度を一旦、CPU
に記憶しておき、通常通り測定した結果に対して補正を
行った後に判定を行うようにデータ処理系を構成すれ
ば、試料が無駄なくかつ正確に分析される。
応容器に分注する以前に試料の適不適を判定できるた
め、引き続き同一試料から再検査が行えるため、全試料
の検査終了後に行われていた従来のような再検査に比較
して、大幅な時間短縮と検査業務の改善を実現できる。
また、血球が吸引分注されたと判断してから、直ちに試
薬分注を停止させることにより、高価な試薬の浪費を防
止できることとなる。
Claims (1)
- 【請求項1】 試料と希釈液を混合するための希釈容器
と、希釈容器内血球の濃度測定手段と、希釈容器内血球
濃度異常の際に試料の検査結果を告知する手段を設け、
この検査結果に基づき試料の処理を停止および/または
自動再検査を行うことを特徴とする自動血液分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11172492A JP3162172B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 自動血液分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11172492A JP3162172B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 自動血液分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05307042A JPH05307042A (ja) | 1993-11-19 |
JP3162172B2 true JP3162172B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=14568564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11172492A Expired - Fee Related JP3162172B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 自動血液分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162172B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4490069B2 (ja) * | 2003-09-29 | 2010-06-23 | シスメックス株式会社 | 臨床検査システム |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP11172492A patent/JP3162172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05307042A (ja) | 1993-11-19 |
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