JPH02258582A - 生鮮物収納函体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、パン、餅、野菜等のいたみ易い食品（以下「
生鮮物」という）の鮮度維持に適した生鮮物収納函体に
関する。

〈従来の技術〉 現在、いたみ易い生鮮物を移送する場合、人工的につく
った低温環境内に生鮮物を冷凍又は冷蔵〈本発明が解決
しようとする問題点〉 小量の生鮮物を輸送する場合、ダンボール箱や保温性に
優れた発泡スチロール製容器が一般的に用いられている
。

ダンボール箱にあっては、何ら鮮度低下を阻止できる配
慮が成されていないので、生ものの輸送には不向きであ
る。

又、発泡スチロール製容器は、低温環境をある程度長く
維持できるが、低温環境だけでは生鮮物の鮮度低下を避
けられない。

さらに又、密封容器内にドライアイスを収容する方法が
知られているが、長時間の移送に不向きである。

以上のように従来は、保存環境の温度を低くすることを
重視しているため、生鮮物の変色や味の低下が早期にあ
られれる。

そのため、最近は簡単な構造で以て生鮮物の保存性に優
れた函体の提案が望まれている。

〈本発明の目的〉 本発明は以上の点に鑑みて成されたちので、生鮮物の変
色や味の低下を長時間に亘って抑制できる、生鮮物収納
函体を提供することを目的とする。

く本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。

〈イ〉生鮮物収納函体 本発明に係る生鮮物収納函体は、箱を構成する素材（積
層板）が従来と異なる。

第１．２図に本発明に係る積層板１を示ず。

積層板１は、複数のシート状物２と、これらの間に形成
したセラミックス粒３入りの接着層４とよりなる。

以下、各村について説明する。

〈口〉シート状物 シート状物２は、遠赤外線を通す紙、木製板、樹脂板、
布等であり、用途に応じて適宜選択する。

又、シート状物２は上記の素材を単独て或は端層したも
のてあってム良い。

くハ〉接着材 接着層４を構成する接着材は、シート状物２に適したも
のである。

例えば、シート状物２が紙の場合は、アクリル系の接着
剤が好適である。

〈二〉セラミックス粒 セラミックス粒３は、遠赤外線照射セラミックスを含有
する公知のものを使用する。

セラミックス粒３の粒度や、接着剤との配合比は、シー
ト状物２の素材や接着剤の種類等を考、慮して決定する
。

又、生鮮物用の函体を構成する積層板１は、例えば、１
　ｍｍの厚さシート状物２で以て、アクリル系の接着剤
を用いた場合、粒径が１μ程度のセラミックス粒３を用
いることが望ましい。

〈ホ〉製造方法 第３図に積層板１を製造する装置の一例を示す。

同図を基に積層板］の製造方法について説明すると、ま
ずロール５ａ、５ｂからシート状物２ａ、２ｂを引き出
し、一方のシート状物２ａの裏面側に配置した塗布ロー
ラ６て、シート状物２ａの裏面に所定の配合比のセラミ
ックス粒大りの接着剤を塗布して接着層４を形成する。

次に塗布ローラ６の前方に配置した一対の貼着ローラ７
で以て、両シート状物２ａ、２ｂを圧着して積層板１を
得る。

尚、シート状物２はロールものの他に予め一定寸法に裁
断済みのものを供給してもよく、或はセラミックス粒入
りの接着剤の塗布手段や両シート状物の圧着手段等につ
いても上記の他に公知の手段を適用できることは勿論で
ある。

くべ〉製函方法 本発明は前記のｆｌ板１を用いて、函体を製造する。

形状及び組立購遣が種々異なる函体の製造方法について
は、公知のものと同様である。

〈作用〉 次に、積層板１の機能について説明する。

接着層４中のセラミックス粒３群が、遠赤外線を発して
いる。

そのため、遠赤外線が外部へ向けて接着層４及びシート
状物２を透過して、生鮮物に照射される。

生鮮物に照射した遠赤外線は生鮮物中の水分をアルカリ
化して組織を活性化する−０ このように生鮮物がアルカリ化されることで、腐食が起
こり難くなるから、生鮮物の変色や変質を長期間に亘り
防止できるのである。

このことは、次の実験により確認済みである。

まず、シート状物２が紙製の本発明に係る積層板１とセ
ラミックス粒３の入っていない紙を使用して、蓋付きの
函体を製造する。

そして、これらの両面体内に、パン、餅、炊きたての御
飯、イチゴを個ノ？に収容し、これらを常温下において
生鮮物の変色及び変質試験を行つた。

その結果、何れの生鮮物についても、セラミ・ソクス粒
の入っていない従来の函体の方が比較的早期に変色を開
始したのに対し、セラミックス粒の入っている本発明の
方は、従来のものの数倍以上の長時間を経過しても変色
及び変質がみられなか　っ　ｌこ　。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明に係る生鮮物収納函体を構成する積層板
の部分断面図 第２図：積層板の拡大断面図 第３図：積層板の製造方法の説明図 〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得られ
る。 〈イ〉生鮮物収納函体を構成する素材の内部に遠赤外線
照射物質くセラミックス粒）を混入しであるので、生鮮
物の長時間ｌこ亘って鮮度を維持できる。 く口〉セラミックス粒が外部に露出しないので、函体の
外観を損ねることがない。 〈ハ〉セラミックス粒を予め接着剤に混入しであるもの
を使用するだけで、従来の積層板の製造工程を追加、変
更しなくてよい。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のシート状物を接着してなる積層板を用いて
   形成する生鮮物収納函体において、 シート状物の間に遠赤外線照射物質が混入していること
   を特徴とする、 生鮮物収納函体。