JPH02258042A - 乳化装置及びその運転方法 - Google Patents

乳化装置及びその運転方法

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JPH02258042A
JPH02258042A JP7906389A JP7906389A JPH02258042A JP H02258042 A JPH02258042 A JP H02258042A JP 7906389 A JP7906389 A JP 7906389A JP 7906389 A JP7906389 A JP 7906389A JP H02258042 A JPH02258042 A JP H02258042A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧品や医薬品などを乳化して製造するための
乳化装置及びその運転方法に関する。
〔従来の技術〕
乳化装置としては、水性成分と油性成分とを乳化釜内で
攪拌器2によって攪拌混合して乳化物を得る装置構造が
一般で、乳化釜内を真空にして攪拌を行うタイプのもの
も知られている。乳化装置の公知例としては、特開昭5
7−188257号、実開昭62−160643号、特
公昭63−55352号がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような、従来の乳化装置に共通していることは、乳
化釜が固定されていることである。その理由は、乳化釜
に熱交換装置や真空装置を関与せしめているからである
従って、乳化釜への乳化すべき原液の供給は、ポンプ付
の原液供給ホースで行い、乳化の済んだ乳化液の排出は
吸引ポンプ付の吸引排出ホースで行うなどしていた。
従来の固定された乳化釜では、固定されているがゆえに
乳化物の移し替えが容易ではなく、また、移し替え時に
空気が混入して乳化物の品質を低下させるという問題点
があった。
そして、消費者の嗜好が多様化するとともに、在庫を置
かない生産システムが要請されている近年においては、
少量・多品種生産システムが要請されているが、そのよ
うな生産システムでは、乳化物の移し替えが頻繁となっ
て、上記問題はなおさらクローズアップされてきた。
一方、乳化は乳化釜を加熱、あるいは冷却などしながら
行われる。その熱エネルギーは、加熱冷却の繰返しのた
め大きなものとなり、熱源容量が増大するという問題が
あった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、乳化
物の移し替えが容易で、省エネを図ることのできる乳化
装置、及びその運転方法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の装置は、水性成分と油性成分とを乳化釜1内で
攪拌混合して乳化物を得るための乳化装置において、前
記乳化釜1は、加熱・冷却機能を有する外釜1a内に内
釜1bを着脱自在に内装し、攪拌器2付きの蓋体3で内
釜1bを密封するように形成され、外釜1aと内釜1b
との間の空所51に、外釜1aによる加熱時には加熱媒
体を、外釜1aによる冷却時には冷却媒体を供給するよ
うにした乳化装置である。
ここで、前記外釜1aは、加熱された熱媒体あるいは冷
却された熱媒体を通過させる液室53を内部に有すると
ともに、この液室53に続く熱媒体供給口4と熱媒体排
出口5とが設けられており、加熱媒体が熱媒体供給口4
から前記液室53内に導入されたとき、外釜1aと内釜
1bとの間の空所51にも加熱媒体が導入され、前記液
室53に冷却媒体が導入されたとき、前記空所51にも
冷却媒体が導入されるようにすることが好ましい。
また、前記内釜1b内を真空にする真空装置6を備える
ことも可能で、さらには、前記攪拌器2付きの蓋体3が
上下動自在に保持され、この蓋体3が上方位置にあると
き、蓋体3もしくは蓋体3を外した状態の乳化釜1のい
ずれか一方が側方へと移動自在としてあってもよい。
前記外釜1aと内釜1bとの間の間隔はできるだけ狭い
こと、具体的には1cm以下であることが、熱交換の効
率上好ましい。
さらには、外釜1aの底部にセンサ室55を設け、この
センサ室55に前記空所51を連通しているとともに、
スプリング56で外釜1aの内方に向かつて付勢された
筒体58を水密かつ摺動自在に内装してあり、外釜1a
内に装着された内釜1bの底部に前記筒体58の先端が
水密に当接するように形成され、また、筒体58内部に
内釜1bの底部に当接して内釜1bの温度を検知する温
度センサが設けられ、かつ、内釜1bを外したとき、前
記空所51から筒体58内に入り込む熱媒体を外部に排
出する出口47をセンサ室55に設けた乳化装置が好適
である。
上記構成に加え、次のような構成することも可能である
。前記熱媒体供給口4と熱媒体排出口5に、及び、前記
空所51への入口に、加熱媒体循環路7aがそれぞれ接
続され、この加熱媒体循環路7aの途中に熱媒体排出口
5から排出された熱媒体を加熱して再度熱媒体供給口4
へと送る加熱ユニット8を介挿し、さらに前記熱媒体排
出口5と前記加熱ユニット8−どの間の加熱媒体循環路
7aから分岐して、熱媒体を加熱媒体循環路7aから排
出する第1の排出路10が設けられる。また、前記熱媒
体供給口4と熱媒体排出口5に、及び、前記空所51へ
の入口に、冷却媒体循環路7bがそれぞれ接続され、こ
の冷却媒体循環路7bの途中に熱媒体排出口5から排出
された熱媒体を冷却して再度熱媒体供給口4へと送る冷
却ユニット9を介挿し、さらに前記熱媒体排出口5と前
記冷却ユニット9との間の冷却媒体循環路7bから分岐
して、熱媒体を冷却媒体循環路7bから排出する第2の
排出路10が設けられる。
ここで、加熱媒体循環路7aと冷却媒体循環路7b、第
1の排出路10と第2の排出路10は下記実施例のよう
に共用化が可能である。この場合加熱ユニット8と冷却
ユニット9とを選択的に接続し、さらに、熱媒体排出口
5と排出路10との間の熱媒体循環路7に1つの温度セ
ンサ11を設ける。さらに、内釜1bを加熱もしくは冷
却した後の熱媒体の温度を検知する温度センサ11が設
けられる。この温度センサ11は、乳化釜1の外釜1a
内に設けられた場合1つでよい。他の設置形態としては
、熱媒体排出口5と第1の排出路10との間の加熱媒体
循環路7aに第1の温度センサ11を設け、熱媒体排出
口5と第2の排出路10との間の冷却媒体循環路7bに
第2の温度センサ11を設ける手段がある。但し、循環
路7や排出路10を共用した場合、熱媒体排出口5と排
出路10との間の熱媒体循環路7に1つの温度センサ1
1を設ければ足りる。
この乳化装置の運転方法は省エネを実現するものである
。すなわち、加熱工程では、加熱ユニット8より加熱さ
れた熱媒体を外釜1aと内釜1bとの間の前記空所51
と前記外釜1aの液室53に通し、内釜1bを加熱した
後の熱媒体の温度を前記温度センサ11で検知し、その
温度が基準温度より低い場合は、第1の排出路10から
熱媒体を排出し、基準温度以上となった時点で熱媒体の
排出を停止して熱媒体を加熱ユニット8に戻し、再加熱
してその循環を継続するとともに、この間熱媒体の補給
は行わない。
冷却工程では、冷却ユニット9より冷却された熱媒体を
外釜1aと内釜1bとの間の前記空所51と前記外釜1
aの液室53に通し、内釜1bを冷却した後の熱媒体の
温度を前記温度センサ11で検知し、その温度が基準温
度より高い場合は、第2の排出路10から熱媒体を排出
し、基準温度以下となった時点で熱媒体の排出を停止し
て熱媒体を冷却ユニット9に戻し、再冷却してその循環
を継続するとともに、この間熱媒体の補給は行わないこ
とを特徴とする乳化装置の運転方法である。
なお、熱媒体としては水が最適である。
〔作用〕
本発明の装置は、原料(水性成分と油性成分)の供給と
得られた乳化物の取り出しにあたっては内釜1bを外釜
1aから外して行う。
そして、攪拌器2付きの蓋体3が上方に移動させ、この
蓋体3が上方位置にあるとき、蓋体3もしくは蓋体3を
外した状態の乳化釜1のいずれか一方が側方へと移動さ
せるようにしてあれば、内釜1bの取り外しに蓋体3や
攪拌器2が邪魔にならない。
前記した乳化装置の運転方法によれば、加熱工程では、
加熱ユニット8より加熱された熱媒体を外釜1aと内釜
1bとの間の前記空所51及び外釜1aの液室53に通
し、内釜1bを加熱した後の熱媒体の温度を前記温度セ
ンサ11で検知し、その温度が基準温度より低い場合は
、第1の排出路10から熱媒体を排出してしまい、基準
温度以上となった時点で熱媒体の排出を停止して熱媒体
を加熱ユニット8に戻すようにしたため、熱媒体の再加
熱に大きな熱量を要しない。
以上は、冷却工程の場合も同様で、小さい冷却り量です
む。
なお、空所51に導入した熱媒体は、以下に述べる実施
例のように外釜1aの開口部からオーバーフローさせて
もよいし、空所51の出口を熱媒体循環路に接続して加
熱ユニット8あるいは冷却ユニット9に戻してもよい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〈実施例1〉 第1図に示したように、装置本体30に乳化釜1が取り
付けられている、′この乳化釜1は、外釜1a内に内釜
1b1i:着脱自在に内装した2重構造をなしている。
そして、外釜1aは、第2図に示したように、装置本体
30に水平方向に平行に設けた2本のガイドレール31
にローラ(図示せず)で取り付けられて、水平方向に移
動自在となっている。また、この外釜1a内に内釜1b
を入れたとき、外釜1aと内釜1bとの間に約2mm程
度の間隔で空所51が形成されるようになっている。
そして、内釜1bは上部開口にフランジ32を環状に備
えているとともに、上部に弧状の下げ手33が回動自在
に取り付けられている。また、第3図のように、内釜1
bの外底部にリング状凸部52が突設されている。そし
て、この内釜1bの上部開口は攪拌器2付きの蓋体3が
フランジ32に当接することで密封されるように形成さ
れている。この蓋体3は装置本体30に立設した油圧シ
リンダ装置34で上下動自在に保持されている。
一方、攪拌器2は蓋体3を貫通し、モータ35で駆動さ
れる軸36に設けた内側攪拌羽根37と、前記軸36を
内包して蓋体3を貫通しギヤにより前記軸36に係合し
て前記軸36とは反対方向に回転する外側攪拌羽根38
とを備えたものである。
さらに、蓋体3には図示しない空気吸引口が設けられて
ここに真空装置6が接続され、蓋体3を閉じた状態で前
記内釜1b内を真空にできるようになっている。
次に、前記外釜1aは、加熱された熱媒体(温水)ある
いは冷却された熱媒体(冷却水)を通過させる液室53
を内部に有し、かつ、外面に熱媒体供給口4と熱媒体排
出口5とが設けられている。
この液室53に加熱媒体が導入されたとき内釜1bを加
熱し、前記液室53に冷却水が導入されたとき内釜1b
を冷却するようになっている。すなわち、前記熱媒体供
給口4と熱媒体排出口5には熱媒体循環路7が接続され
、この熱媒体循環路7の途中に熱媒体排出口5から排出
された熱媒体を加熱して再度熱媒体供給口4へと送る加
熱ユニット8が介挿されている。さらに前記熱媒体排出
口5と前記加熱ユニット8との間の熱媒体循環路7から
分岐して、熱媒体(温水、冷却水)を熱媒体循環路7か
ら排出する排出路10が設けられている。
また、熱媒体循環路7の途中には、熱媒体排出口5から
排出された冷却水を冷却して再度熱媒体供給口4へと送
る冷却ユニット9が熱媒体循環路を構成する配管の分岐
により前記加熱ユニット8と選択的に介挿されている。
すなわち、熱媒体循環路7は外釜1a周りの配管を共通
とし、加熱ユニット8に温水を出入させる加熱媒体循環
路7aと、冷却ユニット9に冷却水を出入させる冷却媒
体循環路7bとに分かれている。
また、外釜1aと内釜1bとの間の空所51への入口が
外釜1aの下部に設けられ、ここに熱媒体供給口4へと
向かう熱媒体循環路7から分岐した熱媒体供給路7cが
接続されている。
さらに、外釜1aの底部にセンサ室55が設けられ、こ
のセンサ室55に前記空所51が連通している。そして
、センサ室55内には、前記内釜1bのリング状凸部5
2に対応して、スプリング56で外釜1aの内方、すな
わち内釜1bに向かつて付勢された筒体58が水密かっ
摺動自在に内装しである。また、外釜1a内に内釜1b
が装着されたとき、内釜1bの底部に前記筒体58の先
端が水密に当接するよう、筒体58の先端に0リング5
9が設けられている。また、画体5日内部に内釜1bの
底部に当接して内釜1bの温度を検知する温度センサ1
1が設けられ、かつ、内釜1bを外したとき、前記空所
51から筒体58内に入り込む熱媒体を外部に排出する
出口47がセンサ室55の下部壁部に設けである。
そして、熱媒体循環路7における加熱ユニット8と熱媒
体供給口4との間に第1.の電磁弁21が介挿され、排
出路10に第2の電磁弁22が設けられ、排出路10の
分岐点と加熱ユニット8との間の熱媒体循環路7に第3
の電磁弁23が設けられている。また、熱媒体循環路7
における冷却ユニット9と熱媒体供給口4との間に第4
の電磁弁24が介挿され、排出路10の分岐点と冷却ユ
ニット9との間の熱媒体循環路7に第5の電磁弁25が
設けられている。また、空所51に熱媒体を供給する熱
媒体供給路に第6の電磁弁26が設けられている。
そして、これら電磁弁(21,22,23,24,25
,26))と前記温度センサ11はセンサ室55の下に
設けたマイクロコンピュータによる制御ユニット60に
接続されていて、内釜1bの温度に基づいて前記各電磁
弁が制御ユニット60からの指令で開閉制御されるよう
になっている。
次に、この実施例の装置で乳化物を得る方法を説明する
蓋体3が上方に持ち上げられた状態で、乳化釜1を水平
方向の側方に移動し、内釜1bを外す。
そして、内釜1b内に乳化物の原料を入れ、再度外釜1
a内にセットする。その後、乳化釜1を蓋体3の下方に
移動し、蓋体3を下降して閉じ、真空装置6により内釜
1b内を真空化する。
加熱工程では、まず、第3ないし5の電磁弁(23.2
4.25)を閉ざした状態で第1、第2の電磁弁(21
,22,26)を開く。
これにより、加熱ユニット8より加熱された熱媒体(温
水)が外釜1a内の液室53を通過し、熱媒体排出口5
から排出される。同時に外釜1aと内釜1bとの間の前
記空所51にも温水が導入される。これにより内釜1b
が加熱されるので内釜1b内の原料も間接的に加熱され
る。そして、空所51にも温水が充填されているので、
外釜1aからの熱が効率よく内釜1bに伝えられる。
この間、温度センサ11で内釜ibの温度が検知され、
制御ユニット60で基準温度と比較される。初期状態に
おいて、内釜1bは充分加熱されていないため、その温
度は基準温度より低い。時間とともに内釜1bの温度は
上昇し、基準温度を越え温水の温度に限りなく近くなる
。通常基準温度は温水の温度に近い値にしておく。
内釜1bの温度が基準温度に満たない場合、内釜1bを
加熱すべき温水の放熱量が大きいこと、逆にみると、排
出される温水の温度が低いことを意味する。従って、こ
のような排出水を加熱して再利用するには、再加熱に多
くの熱量を要する。
そこで、内釜1bの温度が基準温度になるまでは第2の
電磁弁22を開いたままにし、液室53を通過した温水
はそのまま外部に廃棄する。
内釜1bが基準温度以上になったら、制御ユニット60
からの指令で第2の電磁弁22が閉ざされ、第3の電磁
弁23が開かれるので、排出された温水は加熱ユニット
8に戻され、再加熱されて再度乳化釜1へと供給される
。以上の間加熱ユニット8に水は補給されない。
また、以上の間、攪拌器2により内釜1b内の原料が攪
拌混合され、乳化物となる。
乳化が終了したら、冷却工程に入る、ここでは第1、第
3の電磁弁(21,23)が閉゛じ、第4の電磁弁24
が開かれるので、冷却ユニット9より冷却された熱媒体
(冷却水)が外釜1a内の液室53を通過し、第2の電
磁弁22を介して排出路10から排出される。内釜1b
が外釜1aから外されない限り、空所51とその出口4
7間は遮断されたままで、外釜1aと内釜1bとの間の
前記空所51には加熱時に用いた温水が残ったままとな
るので、第6の電磁弁26を開いて冷却水を一定量供給
し、残った温水を空所51の上部(外釜1aの開口部)
よりオーバーフローさせて冷却水を空所51に供給して
おく。そして、液室53内を冷却水が通過することによ
り、空所51の冷水が冷却され、さらに、これを介して
内釜1bが効率よく冷却される。
この間、温度センサ11で内釜1bの温度が検知され、
制御ユニット60で基準温度と比較される。初期状態に
おいて、内釜1bは充分冷却されていないため、その温
度は基準温度より高い。時間とともに内釜1bの温度は
下降し、基準温度を下まわって冷却水の温度に限りなく
近くなる。通常基準温度は冷却水の温度に近い値にして
おく。
内釜1bの温度が基準温度より高い場合、内釜1bから
冷却水が奪う熱量が大きいこと、逆にみると、排出され
る冷却水の温度が高いこと意味する。従って、このよう
な排出水を冷却して再利用するには、再冷却に多くの熱
量の放出を要する。
そこで、内釜1bの温度が基準温度になるまでは第2の
電磁弁22を開いたままにし、液室53を通過した冷却
水はそのまま外部に廃棄する。
内釜1bが基準温度以下になったら、制御ユニット60
からの指令で第2の電磁弁22が閉ざされ、第5の電磁
弁25が開かれるので、排出された冷却水は冷却ユニッ
ト9に戻され、再冷却されて再度乳化釜1へと供給され
る。以上の間冷部ユニット9に水は補給されない。
また、以上の間、攪拌器2により内釜1b内の原料が攪
拌混合され、乳化物の冷却を促進する。
冷却工程が終了したら、蓋体3を上方に持ち上げ、乳化
釜1を側方に移動し、内釜1bを外す。
これにより、内釜1bのリング状凸部52が筒体58の
Oリング59から離脱するので、空所51内の水は筒体
58内に落込み、出口47から排出される。
なお、加熱あるいは冷却工程では、温度センサで内釜1
bの温度が監視され、内釜1bが所定温度を保つように
各電磁弁が開閉され、所定時間加熱工程を行ったら自動
的に電磁弁を切り替えて冷却工程となるようになってい
る。
以上のように、本実施例では、再加熱、再冷却に大きな
熱量を要する場合、温水、冷却水を捨ててしまうため、
従来の50%の熱エネルギーを節約できる。
なお、この実施例1では、内釜1bの温度が基準温度を
越えるまで、温水を捨て、あるいは基準温度以下になる
まで、冷却水を捨てるようにしているが、内釜1bの温
度の経時的変化から温度上昇率、あるいは温度下降率を
検出し、それらが大きい間は温水、あるいは冷却水を捨
て、所定の率となったら、それらを循環させるようにし
てもよい。
さらに、冷却工程の冷却初期段階において、外部に廃棄
する冷却水をできるだけ少なくするために、例えば電磁
弁24と熱媒体供給口4との間熱謀体循環路7から分岐
して電磁弁27を介して工業用水放出路7dと接続して
おけば内釜1bの温度がある基準以下になるまで工業用
水で冷却可能となり、冷却ユニットからの冷却水をあま
り捨てることもなく、冷却ユニ・ントの再冷却に多くの
熱量の放出をしなくてすむ。
〈実施例2〉 次に、第2の実施例を説明する。
この実施例では、第4図に示したように、実施例1で設
けた温度センサ11と制御ユニット60の他に、第2の
温度センサ61を熱媒体排出口5と排出路10との間の
熱媒体循環路7に設けるとともに、この第2の温度セン
サ61からの温度情報を受ける第2の制御ユニット62
を有している。
そして、第1の制御ユニット60は第1、第3、第4、
第5、第6の各電磁弁(21,23,24゜25.26
)を制御し、第2の制御ユニット62は第1、第2、第
3の電磁弁(21,22,23)を制御するようになっ
ている。
また、外釜1aの上部に前記空所51の第2の出口65
が設けられ、空所の排出路64で外部空所51内のオー
バーフロー分を排出するようになっている。
なお、他の点は実施例1と同一であるため、同一の符号
を付してその説明を省略する。
次に、この実施例2の動作説明をするが、基本的には実
施例1と同様である。
加熱工程では、まず、第1の制御ユニット60からの指
令で、第3ないし5の電磁弁(23,24,25)が閉
じた状態で、第1、第2、第6の電磁弁(21,22,
26)が開く。
これにより、温水が液室53を通過し、排出路10から
排出される。同時に前記空所51にも温水が導入され、
そして、第2の出口65から排出される。空所51に温
水が満杯となった頃、第6の電磁弁26が閉じる。
第2の温度センサ61では、内釜1b加熱後の温水の温
度を検出し、第2の制御ユニット62でその温度が基準
温度と比較され、基準温度より低い間、第2の電磁弁2
2を開いた状態に保つ。そして、内釜1b加熱後の温水
の温度が基準温度を越えた時、第2の電磁弁22が閉ざ
され、第3の電磁弁23が開かれる。よって、排出され
た温水は加熱ユニット8に戻され、再加熱されて再度乳
化釜1へと供給される。以上の間加熱ユニット8に水は
補給されない。
攪拌中、温度センサ11で、内釜1bの温度を監視し、
内釜1bが所定温度を保つように電磁弁24が開閉され
る。所定温度が例えば1時間続いたら、乳化が終了した
として、冷却工程に入る、ここでは第1の制御ユニット
60の指令で第1、第3の電磁弁(21,23)が閉じ
、第4の電磁弁24が開かれるので、冷却水が液室53
を通過し、第2の電磁弁22を介して排出路10から排
出される。また、第6の電磁弁26も開くので、熱媒体
供給路7Cからの冷却水が空所51がら空所排出路64
を通して温水を押し出す。冷却水が温水と置換したころ
、第6の電磁弁26が閉じる。
第2の温度センサ61では、内釜1b冷却後の冷却水の
温度を検出し、第2の制御ユニット62でその温度が基
準温度と比較され、基準温度より高い間、第2の電磁弁
22を開いた状態に保つ。
そして、冷却水の温度が基準温度より下がった時、第2
の電磁弁22が閉ざされ、第3の電磁弁23が開かれる
。よって、排出された冷却水は冷却ユニット9に戻され
、再冷却されて再度乳化釜1へと供給される。以上の間
冷却ユニット9に水は補給されない。
〔発明の効果〕
本発明の装置では、内釜を外すことができるので、原料
や乳化物の移し替えが容易に行え、熟練度の少ない女性
などにも扱いが可能となった。従って、原料調整◆供給
装置、本乳化装置、乳化物の容器への充填装置を配列し
て、乳化物製造ラインを形成した場合の作業が迅速かつ
容易となる。
また、品種切り替えが容易となり、少量、多品種生産に
迅速に対応できる。
さらに、本発明の運転方法では、放熱量の大きい加熱用
熱媒体、温度上昇の大きい冷却用熱媒体は捨ててしまい
、再加熱や再冷却にわずかな熱量の交換ですむ熱媒体の
みを循環させるため、加熱ユニ・ントの加熱器、あるい
は冷却ユニットの冷却器の熱容量は小さいものですみ省
エネを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示した概略図、第2図は
乳化釜部分を中心とした装置の斜視図、第3図は外釜底
部の拡大断面図、第4図は第2実施例を示した図である
。 1・◆乳化釜、1a◆条外釜、1b・・内釜、2・・攪
拌器、3・◆蓋体、4・・熱媒体供給口、5・・熱媒体
排出口、6・・真空装置、7・・熱媒体循環路(7a・
・加熱媒体循環路、7b・◆冷却媒体循環路、7d・・
工業用放出路)8・・加熱ユニット、9・・冷却ユニッ
ト、10◆φ排出路、11・・温度センサ、47争・出
口、51・・空所、53◆・液室、55φ・センサ室、
56・・スプリング、5日・・筒体。 第2図 1h 第3図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水性成分と油性成分とを乳化釜1内で攪拌混合し
    て乳化物を得るための乳化装置において、前記乳化釜1
    は、加熱・冷却機能を有する外釜1a内に内釜1bを着
    脱自在に内装し、攪拌器2付きの蓋体3で内釜1bを密
    封するように形成され、外釜1aと内釜1bとの間の空
    所51に、外釜1aによる加熱時には加熱媒体を、外釜
    1aによる冷却時には冷却媒体を供給するようにした乳
    化装置。
  2. (2)前記外釜1aは、加熱された熱媒体あるいは冷却
    された熱媒体を通過させる液室53を内部に有するとと
    もに、この液室53に続く熱媒体供給口4と熱媒体排出
    口5とが設けられており、加熱媒体が熱媒体供給口4か
    ら前記液室53内に導入されたとき、外釜1aと内釜1
    bとの間の空所51にも加熱媒体が導入され、前記液室
    53に冷却媒体が導入されたとき、前記空所51にも冷
    却媒体が導入されるようにした請求項1記載の乳化装置
  3. (3)前記内釜1b内を真空にする真空装置6を備えた
    請求項1または2記載の乳化装置。
  4. (4)前記攪拌器2付きの蓋体3が上下動自在に保持さ
    れ、この蓋体3が上方位置にあるとき、蓋体3もしくは
    蓋体3を外した状態の乳化釜1のいずれか一方が側方へ
    と移動自在としてある請求項1〜3いずれかに記載の乳
    化装置。
  5. (5)外釜1aの底部にセンサ室55を設け、このセン
    サ室55に前記空所51を連通しているとともに、スプ
    リング56で外釜1aの内方に向かって付勢された筒体
    58を水密かつ摺動自在に内装してあり、外釜1a内に
    装着された内釜1bの底部に前記筒体58の先端が水密
    に当接するように形成され、また、筒体58内装に内釜
    1bの底部に当接して内釜1bの温度を検知する温度セ
    ンサが設けられ、かつ、内釜1bを外したとき、前記空
    所51から筒体58内に入り込む熱媒体を外部に排出す
    る出口47をセンサ室55に設けた請求項1〜4のいず
    れかに記載の乳化装置。
  6. (6)前記熱媒体供給口4と熱媒体排出口5に、及び、
    前記空所51への入口に、加熱媒体循環路7aがそれぞ
    れ接続され、この加熱媒体循環路7aの途中に熱媒体排
    出口5から排出された熱媒体を加熱して再度熱媒体供給
    口4へと送る加熱ユニット8を介挿し、さらに前記熱媒
    体排出口5と前記加熱ユニット8との間の加熱媒体循環
    路7aから分岐して、熱媒体を加熱媒体循環路7aから
    排出する第1の排出路10が設けられ、 また、前記熱媒体供給口4と熱媒体排出口5に、及び、
    前記空所51への入口に、冷却媒体循環路7bがそれぞ
    れ接続され、この冷却媒体循環路7bの途中に熱媒体排
    出口5から排出された熱媒体を冷却して再度熱媒体供給
    口4へと送る冷却ユニット9を介挿し、さらに前記熱媒
    体排出口5と前記冷却ユニット9との間の冷却媒体循環
    路7bから分岐して、熱媒体を冷却媒体循環路7bから
    排出する第2の排出路10が設けられ、 さらに、内釜1bを加熱もしくは冷却した後の熱媒体の
    温度を検知する温度センサ11が設けられたことを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載の乳化装置。
  7. (7)加熱媒体循環路7aと冷却媒体循環路7b、第1
    の排出路10と第2の排出路10は1つの熱媒体循環路
    7、1つの排出路10で共用化し、加熱ユニット8と冷
    却ユニット9とを選択的に接続し、さらに、熱媒体排出
    口5と排出路10との間の熱媒体循環路7に1つの温度
    センサ11を設けた請求項6記載の乳化装置。
  8. (8)請求項6または7記載の乳化装置の運転方法であ
    り、加熱工程では、加熱ユニット8より加熱された熱媒
    体を外釜1aと内釜1bとの間の前記空所51と前記外
    釜1aの液室53に通し、内釜1bを加熱した後の熱媒
    体の温度を前記温度センサ11で検知し、その温度が基
    準温度より低い場合は、第1の排出路10から熱媒体を
    排出し、基準温度以上となった時点で熱媒体の排出を停
    止して熱媒体を加熱ユニット8に戻し、再加熱してその
    循環を継続するとともに、この間熱媒体の補給は行わず
    、 冷却工程では、冷却ユニット9より冷却された熱媒体を
    外釜1aと内釜1bとの間の前記空所51と前記外釜1
    aの液室53に通し、内釜1bを冷却した後の熱媒体の
    温度を前記温度センサ11で検知し、その温度が基準温
    度より高い場合は、第2の排出路10から熱媒体を排出
    し、基準温度以下となった時点で熱媒体の排出を停止し
    て熱媒体を冷却ユニット9に戻し、再冷却してその循環
    を継続するとともに、この間熱媒体の補給は行わないこ
    とを特徴とする乳化装置の運転方法。
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