JPH02258023A - レーザーを用いた炭素13の濃縮法 - Google Patents

レーザーを用いた炭素13の濃縮法

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JPH02258023A
JPH02258023A JP7831589A JP7831589A JPH02258023A JP H02258023 A JPH02258023 A JP H02258023A JP 7831589 A JP7831589 A JP 7831589A JP 7831589 A JP7831589 A JP 7831589A JP H02258023 A JPH02258023 A JP H02258023A
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真 山崎
Zenji Hotta
善治 堀田
Takumi Kono
巧 河野
Yuji Fujioka
裕二 藤岡
Shohei Isomura
磯村 昌平
Hayato Kaetsu
嘉悦 早人
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
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Nippon Steel Chemical Co Ltd
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレーザーを用いた炭素13の濃縮法に関し、詳
しくは赤外多光子解離を用いたレーザー同位体分離によ
る炭素13濃縮法に関する。
〔従来技術〕
天然に存在する炭素は質量12と13との同位体から成
っており、一般に前者が 98.9%、後者が1.1%
を占める。従来の炭素13濃縮法はCOの低温蒸留に基
づいているが、有毒ガスを大量に使用すること、装置が
大型化すること及び製造コストも高いという欠点があっ
た。
そこで、近年のレーザー技術における大出力化、発振波
長の多様化はレーザーを光化学反応に利用しようという
研究を促進させてきた。
従来このようなレーザーを用いた炭素13の濃縮法とし
ては、特開昭60−132629号、同58−1839
32号、同63−97217号、USP4436189
号等が提案されている。
しかしながら、これらの方法では、高濃度に炭素13を
濃縮するために数段のレーザー濃縮工程が必要となるた
め、反応器の台数に応じたレーザー発振器が必要であり
、赤外多光子解離によって炭素13成分を選択的に反応
させるのに、1分子当たりの必要エネルギーは、あるし
きい値以上であるが、このような反応器においては反応
に寄与しないレーザーエネルギーは反応器他端から散逸
するため、必ずしも供給レーザーエネルギーが効率的に
利用されていないこと等により経済性を更に高めるため
の障害となっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、光学的に結合された2段以上の炭素13濃縮
反応器に、1台の炭酸ガスレーザー発振器から発振され
たレーザービームを照射することによって、レーザーエ
ネルギーの有効利用、更には、レーザー使用台数及びレ
ーザー関係ユーティリティーを大幅に削減した炭素13
の濃縮法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、原料ガスが装入された複数の反応器に炭酸ガ
スレーザー光を照射して炭素13を逐次濃縮する方法に
おいて、フッ化炭素化合物又はフッ化炭素化合物とそれ
と反応しうる化合物を含む原料ガスを前記反応器に装入
し、少なくとも1つの反応器には前段の反応器を透過し
たレーザー光を照射する炭素13の濃縮方法である。
原料ガスはフッ化炭素化合物又はフッ化炭素化合物とそ
れと反応しうる化合物を含むガスであり、フッ化炭素化
合物としては、C,HbXe (但し、Xはハロゲンを
示しb+c=2a+2又は2aであり、a及びCは1以
上の整数である。)で表わされるもので、好ましくはC
HCI F、又はCF2 Briである。
フッ化炭素化合物と反応しうる化合物としては、酸素、
ハロゲン、ハロゲン化水素等がある。
また、前工程の反応器から得られるガスも当然、原料ガ
スとなりつるが、このガスもフッ化炭素化合物を含有し
ている。その他、原料ガスには不活性なガスが混在して
も差支えない。
反応器は少なくとも2基以上の複数用いる。本発明にお
いてはレーザー光が通過する順に第1段の反応器、第2
段の反応器、・・・・と称する。
また、本発明は逐次的に濃縮するのであるが、濃縮度が
高くなるにつれて、第1工程の反応器、第2工程の反応
器、  ・ ・と称する。濃縮度が最も低い第1工程の
反応器を、レーザー光が最初に通過する第1段の反応器
としてもよいし、最もエネルギーを吸収する工程の反応
器を第1段の反応器としてもよい。反応器の数は好まし
くは2基又は3基である。
レーザー光としては炭酸ガスレーザー光を使用する。レ
ーザー発生器は複数台を並列的あるいは交互に用いても
よいが、1台であることもできる。
また、第1段の反応器、第2段の反応器を一台のレーザ
ー発生器とし、第3段以降を他のレーザー発生器として
もよい。
前段の反応器を透過したレーザー光は強度が低下してい
るばかりでなく、拡散しているので、レンズにより集光
し、次段の反応器に照射する必要がある。そして、集光
度は逐次高めることが望ましい。
以下、本発明を一例である第1段の反応器と第1工程の
反応器が同じ場合について、添付の図面を参照して詳細
に説明する。
第1図に示すように、図中1は第1段の反応器、2は第
2段の反応器、3はレーザー発振器、4.5は集光レン
ズ、6.7は分離装置、8はサージタンク、9.10は
原料気体装入口である。
そして、この各反応器1.2は光学的に結合されている
第1段の反応器1に供給する原料ガスとしては、フッ化
炭素化合物だけでもよいが、フッ化炭素化合物とそれと
反応しうる化合物を添加したガスを使用することが好ま
しい。
第2段の反応器2には、既に第1段の反応器1で得られ
た炭素13が濃縮されたフッ化炭素化合物を使用するこ
とが好ましいが、第1段の反応器で濃縮されたフッ化炭
素化合物に新たにハロゲン化水素、ハロゲン、酸素等を
添加した混合ガスを装入することがより好ましい。
この光学的に結合された反応系の第1段目にレーザー発
振器3から発振されたレーザー光を集光レンズ4で集光
し、第1段の反応器1の照射側に設けられたNaC1窓
部材を介して照射する。このレーザー発振器3としては
内部に回折格子を組み込んだパルスT E A CO2
レーザーを使用することが好ましい。
また、集光レンズ4としては、減反対によるレーザーの
出力の低下を防止するために、両面に減反対コーティン
グを施したNaC1からなる長焦点の集光レンズを使用
することが好ましい。
NaC1窓部材としては、反射によるレーザー光の損失
を防止するために、両面に減反対コーティングを施すこ
とが好ましい。
第1段の反応器1内の原料ガスはレーザー光の照射によ
って光化学反応を受け、炭素13が濃縮されたフッ化炭
素化合物を生成し、第1段の反応器1の反対側から排出
され、第2段の反応器2の原料気体装入口10へ供給さ
れる。
第1段の反応器1の出口と第2段の反応器2の原料気体
装入口10とは、単に導管で接続するだけでもよいが、
装入量の調節が可能なようにサージタンク8を経由して
接続することが好ましい。
第1段の反応器1に照射されたレーザー光は、第1段の
反応器1内で光化学反応するが、光化学反応に供するレ
ーザー光は照射されたレーザー光の一部であり、反応に
供しなかった大半のレーザー光は第1段の反応器1内で
焦点を結んだ後、反対側からNaC1窓邪材を介して射
出される。
そこで、第1段の反応器l内で吸収されずに透過してき
たレーザー光を更に、集光レンズ5で集光し第2段の反
応器2にNaC1窓部、材を介して照射する。ここで使
用する集光レンズ5も前記した集光レンズ4と同様のも
のを使用することが好ましい。
第2段の反応器2においても第1段の反応器1と同様の
光化学反応を受け、炭素13が濃縮されたフッ化炭素化
合物を生成し、第2段の反応器2の反対側からNaC1
窓部材を介して排出される。
これによって、各反応器において赤外多光子解離による
炭素13成分選択反応が行われ、第1段から第2段の反
応器へと炭素13の濃縮が達成される。
各反応器で生成された化合物、未反応物は分離装置6又
は7によって分離する。
分離装置6.7としては、蒸留、吸着、吸収、ガスクロ
マド法等によって行うことが好ましい。
本発明はバッチ式及び連続フロー法によっても行うこと
ができる。更に濃縮が必要なときは第2役の反応器2の
後に第3段、第4段と反応器を結合させることもできる
〔実施例〕
直径2−.5cm、長さは第1段、第2段の反応器それ
ぞれ400cm、 40cmの石英製ガラス管の両端に
NaCl窓部材が取りつけた反応器を使用し、第1段の
反応器にCHCIF、とB r 2を混合比1:2で1
50 torrで導入し、第2段の反応器には、第1段
の反応器の排出口と第2段の反応器の原料気体装入口を
サージタンクを経由して接続し、第1段の反応器におい
て既にレーザー法によって炭素13が30%に濃縮され
たCF、Oと0、を混合比1:1で10torr導入し
た。レーザー発振器はT E A COxレーザーを調
節し9P(28)線(1039,37cm−’) 8 
J/pu 1 seの出力を発振させ、レーザー光を長
焦点赤外レンズBaF2で集光し第1段の反応器に照射
し、更に第1段の反応器レーザー光出口より透過してき
たレーザー光を、前出と同様なレンズで再度集光し、第
2段の反応器に照射した。第1段及び第2段の反応器に
おける生成物と未反応物との分離はそれぞれ分取ガスク
ロマトグラフ法によって行った。又、それぞれの反応器
における生成物及び炭素13濃度はGC−MASS法に
て分析した。
第1段の反応器では ■ CHClF2 +  Brz +nhv  →CF
2 B r 2 +  HC1 ■ 2CHCIFz +  Bra +nhv  −4
C2F4 Brz +  2HC1 なる反応が起きており、各生成物・未反応生成物の収率
及び炭素13濃度を以下に示す。
化学種     収率     炭素13濃度CHCl
F2  98.61%   0.59%CF、Br2 
 1.23%  37.2 %C2F4 Br2 0.
16%  43.9 %第2段の反応器では ■ CF2Brz  +  02 +nhv  −eC
F20   +  2BrO なる反応が起きており、各生成物・未反応生成物の収率
及び炭素13fi度を以下に示す。
但し、CF20の分析はこれを加水分解して以下の反応
を経てCO7とじた。
CF2O+  H2O→ COa +  2HF化学種
      収率    炭素13濃度CF、O(CO
2)14.9  % 85.8 %CF2Br2  8
5.1  %  3.01%又、反応終了後第2段反応
器レーザー先出口側のレーザーパワーは2 J / p
 u 1 s eと未だ充分有効活用出来る量であるこ
とが確認された。
〔発明の効果〕
本発明によれば、反応器を光学的に結合したため、レー
ザーパワーを有効に利用することができ、従来のレーザ
ー法炭素13濃縮必要レーザー台数を削減することがで
きることから、設備費等の固定費、電力費等の変動費を
削減を可能とする経済効果だけでなく、同一生産能力で
設備縮小化、保守操業管理省力化も可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を模式的1):示す工程図であ
る。 1−・ 第1反応器、2 °゛・第2反応器、3−− 
レーザー発振器、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原料ガスが装入された複数の反応器に炭酸ガスレ
    ーザー光を照射して炭素13を逐次濃縮する方法におい
    て、フッ化炭素化合物又はフッ化炭素化合物とそれと反
    応しうる化合物を含む原料ガスを前記反応器に装入し、
    少なくとも1つの反応器には前段の反応器を透過したレ
    ーザー光を照射することを特徴とする炭素13の濃縮法
  2. (2)反応器を2基用い、第1段の反応器を透過したレ
    ーザー光を第2段反応器に照射する請求項1記載の炭素
    13の濃縮方法。
  3. (3)反応器を3基以上用い、前段の反応器を透過した
    レーザー光を順次後段の反応器に照射する請求項1記載
    の炭素13の濃縮方法。
  4. (4)第1段反応器に未濃縮のCHClF_2と臭素の
    混合ガスを第2段の反応器に第1段の反応器から抜き出
    された炭素13が濃縮されたCF_2Br_2と酸素の
    混合ガスを装入する請求項1記載の炭素13の濃縮方法
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS595335A (ja) * 1982-06-30 1984-01-12 Fujitsu Ltd 日本語入力装置
JPS59123517A (ja) * 1982-12-28 1984-07-17 Rikagaku Kenkyusho レ−ザ−による水素同位体分離用反応装置
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