JP4953196B2 - レーザーによる酸素18の分離・濃縮法 - Google Patents

レーザーによる酸素18の分離・濃縮法 Download PDF

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Description

本発明は赤外多光子解離に基づく同位体分離において、赤外光パルス照射による酸素18含有環状不飽和エーテルの選択的赤外多光子解離を行うことによって分解生成物中に高濃度に酸素18を分離・濃縮する方法に関する。
天然の酸素は質量数16、17、18の三種類の安定同位体(以下、それぞれ16O、17O、18Oとする)から構成され、その存在割合はそれぞれ99.759%、0.037%、0.204%である。これらのうち18Oは陽電子断層撮影用検査試薬の原料として利用されるなど工業的需要が大きな同位体である。
酸素同位体の分離・濃縮法としては、電気分解法、蒸留法、化学交換法などが研究、開発されてきた。また、赤外多光子解離を用いたレーザー分離法として飽和エーテル、などを作業分子として用いたレーザー分離法が報告されている。
電気分解法、蒸留法、化学交換法は、1段あたりの分離係数(濃縮生成物の同位体比を原料の同位体比で割った値)が1.O1〜1.05と非常に小さく、高濃縮するためには多段のカスケードが必要で、装置が巨大となる。一方、レーザー分離法は、他の電気分解法、蒸留法、化学交換法などの方法と比べて高い分離係数が得られることから小型で大量濃縮可能な経済的な分離方法となることが期待されている。たとえば、非環状飽和エーテルであるジイソプロピルエーテルを作業分子として用いた赤外多光子解離では、分解生成物であるアセトアルデヒド中の18O割合が41%、分離係数として350という高い値が得られている。(特許文献1又は2参照)
又、上記赤外多光子解離を用いたレーザー分離法(振動準位を光吸収により段階的に励起することで特定の同位体分子を選択的に分解する方法)において、分子の振動準位間隔は、一般的に高振動準位になるに従って狭くなるため、低振動準位間の励起に用いる赤外吸収ピークに近い波数でフルエンスの低いレーザー光と、高振動準位間の励起のためにより低波数で比較的高いフルエンスの複数のレーザー光を組み合わせて照射することが、分解効率向上に有効であるとして行われている(特許文献3参照)。
非環状飽和エーテルであるジイソプロピルエーテルから赤外多光子解離により18O濃縮のアルコールを生成し、それからジイソプロピルエーテルを製造して、もう一度レーザー同位体分離を行い18Oを分離または濃縮する方法(特許文献4参照)も行われている。また、過酸化物を含むガスに半導体レーザー光を照射して、分解生成物に17Oや18Oを濃縮する方法(特許文献5参照)や、オゾンに光を照射して分解生成物中に17Oや18Oを濃縮する方法(特許文献6参照)が行われている。
特公平6-102134号公報 特開2003-265932公報 特開2003-53153号公報 特開2004-105889公報 特開2005-81321公報 特開2004-261776公報
上記非環状飽和エーテルであるジイソプロピルエーテルの赤外多光子解離では、照射条件を選ぶことで比較的高い分離係数と18O濃縮度が得られているが、酸素を含む分解生成物がホルムアルデヒドやイソプロピルアルコールなど数種類におよび、その生成割合がレーザーフルエンスなどの照射条件により変わる。これは、レーザー照射直後の分解生成物がラジカルという反応性に富むもので、それがさらに分解や周囲の分子と反応して最終的な生成物となる複雑な分解反応機構による。また、高い分離係数の得られる照射条件では分解割合が低いという問題点もある。
同位体回収プロセスを簡略化し、高濃縮の18Oを大量に生産するためには、分解生成物の種類が少なく、低フルエンスで分解が容易な作業分子を選択することが望ましい。本発明では、分解反応機構が単純かつ生成物の種類が少ない作業分子を用いて、低いレーザーフルエンスで高い分離係数と収率が得られる18Oの分離・濃縮法を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するために、協奏反応が起こる環状不飽和エーテルの同位体選択的赤外多光子解離を利用して分解生成物中に18Oを濃縮することを特徴とする18Oの分離・濃縮法を課題解決の手段とする。協奏反応は、分子内の結合の切断と新しい結合の生成が同時に起こる分解反応で、活性化エネルギー(分解に最低限必要なエネルギー)が低く、また生成物が安定な化合物になることが多いため、分解生成物が周囲の分子と反応を起こしにくい。実施例にある2,3-ジヒドロピラン(C5H8O)を例にとると、次のようなC-OおよびC-C結合の切断と同時に炭素−酸素2重結合と炭素−炭素2重結合が生成する協奏反応が起こり、安定生成物である2-プロペナール(C3H4O)とエチレン(C2H4)が生成する。
Figure 0004953196
本発明で使用する環状不飽和エーテルとしては、2,3-ジヒドロピラン、2,5-2H-ジヒドロフラン等が考えられる。これらの不飽和環状エーテルは、1000cm-1付近(たとえば2,3-ジヒドロピランで1071cm-1、2,5-2H-ジヒドロフランで1078cm-1)にC-16Oの反対称伸縮振動による赤外吸収ピークがあり、18O含有環状不飽和エーテルの赤外吸収ピークは16O含有環状不飽和エーテルのピークよりも低波数側にシフト(同位体シフト)する。たとえば2,3-ジヒドロピランで16cm-1、2,5-2H-ジヒドロフランで24cm-1の同位体シフトがある。
従って、16O含有の環状不飽和エーテルのC-16O反対称伸縮振動による吸収ピークよりも低波数の単一あるいは複数の波数のレーザー光の組み合わせで照射することにより18O含有環状不飽和エーテルを選択的に分解して分解生成物(たとえば2,3-ジヒドロピランの分解では、2-プロペナール)に18Oを濃縮する。
分子の振動準位間隔は、一般的に高振動準位になるに従って狭くなるため、これらの振動準位を光吸収により段階的に励起することで分子を分解する赤外多光子解離において、分離係数あるいは分解効率の最適値は18O含有環状不飽和エーテルの赤外吸収ピーク波数の光を照射することでは必ずしも得られず、それより低波数のレーザー光が好ましい。
2,3-ジヒドロピランを一例にとると、1055cm-1より低い波数のレーザー光を選んで照射することが好ましい。
単一波数のレーザー光でも実施例に示すとおりレーザー波数を選べば高い分離係数が得られるが、分子の振動準位間隔は上記のように一般的に高振動準位になるに従って狭くなるので、低振動準位間の励起に用いる赤外吸収ピークに近い波数でフルエンスの低いレーザー光と、高振動準位間の励起のためにより低波数で比較的高いフルエンスの複数のレーザー光を組み合わせて照射することが、分解効率向上に有効である(特許文献参照)。本発明で使用されるレーザー波数は、実施例において、1033.488〜1048.661cm−1の波数が使用されて行なわれている。
上記の多波数レーザー光照射を周波数帯域の広い可視あるいは近赤外レーザーを波長変換して作る赤外レーザーや自由電子レーザーを用い、時間とともに中心波数と光強度が変化するパルスをデザインして用いることも分解効率向上に有効である(特許文献3参照)。
従って、本発明の方法では、実施例にある単一波数の炭酸ガスレーザー光に止まらず、複数台の炭酸ガスレーザー、可視あるいは近赤外レーザーの波長変換で作る赤外レーザー、あるいは自由電子レーザーを組み合わせて異なる波数の光を照射することも可能である。
原料であるエーテルと分解生成物の分離には、エーテルと分解生成物の蒸気圧の差を利用する低温蒸留法やガスクロマトグラフィーが利用可能で、それらを組み合わせて分離能を向上させることも可能である。
本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1に実験装置をブロック図で示す。実験装置は、1)原料保存容器、2)ガスクロマトグラフ質量分析計、3)照射試料回収システム、4)真空排気装置、5)照射セル、6)レーザーシステムから構成される。原料保存容器、ガスクロマトグラフ質量分析計、照射試料回収システム、真空排気装置、及び照射セルは相互にステンレス配管等で接続され、全体を真空排気できるとともに、原料及び照射試料が移動できるようになっている。また、照射セルの両端にはレーザーシステムからの赤外光が透過できるようにNaCl、KBr、BaF2、ZnSe、Ge等の結晶板を材料とした赤外用窓7が取り付けられている。
同位体の分離・濃縮は以下の手順で行う。まず、真空排気装置4により照射セル5及び原料保存容器1と照射セルの間の配管内を真空に排気した後、規定の圧力の原料を照射セル内に封入する。その後、照射セル内の原料に、炭酸ガスレーザー等のレーザーシステム6からのレーザー光を既定のパルス数だけ照射する。照射するレーザー光のフルエンス(単位面積当たりのレーザー光エネルギー)は、レーザーと照射セルの間に配置したレンズ8、CaF2板9、ビームスプリッタ10等の光学素子の組み合わせで既定値に調節し、照射中のレーザー光エネルギーは照射セルの後ろに配置したパワーメータ11で測定する。照射後、反応器内の未反応の原料と分解生成物は、照射試料回収システム3で回収し、回収した原料と分解生成物をガスクロマトグラフ質量分析計2に導入して、原料と分解生成物を分離して、それぞれの同位体割合及び分解割合を測定する。
本実施形態では、原料を照射セルに封入して照射するバッチ式での同位体の分離・濃縮について記載したが、照射セル内を連続的に原料を流しながら照射するフロー式でも同位体の分離・濃縮を行うことが出来る。
原料として2,3-ジヒドロピランを用いた酸素同位体の分離・濃縮の実施例を用いて、酸素同位体の分離・濃縮法についてより詳細に説明する。
(実施例1)
圧力2.0Torrの2,3-ジヒドロピランを照射セルに封入して、レーザー波数1033.488 cm-1の炭酸ガスレーザー光を1000パルス照射した。照射セルは、内径2.0cmのステンレス製円筒を十字型に組み合わせた形であり、4つの円筒の先端には、直径4.Ocm、厚さ0.4cmのNaCl円板がフッ素ゴム製Oリング及びテフロン(登録商標)製パッキングを使って気密を保つようにして取り付けられている。レーザー光が透過する円筒部分の長さは10.0cmで、それと直交する円筒部分の長さは5.0cmであり、照射セルの内容積は44.5cm3である。レーザー光は、反射率30%のZnSeビームスプリッタで反射した後、焦点距離60cmのBaF2レンズで照射セルの中心に集光した。焦点でのレーザーフルエンスは、2.15 J/cm2であった。
照射後、試料を液体窒素で冷却したカスクロマトグラフ質量分析計のサンプルループに捕集して、60mのDB-WAXキャピラリーカラムで未分解の2,3-ジヒドロピラン、分解生成物である2-プロペナール及びエチレンを分離した後、質量分析計でそれぞれのマススペクトルを測定した。酸素を含む分解生成物である2-プロペナール中の18O存在割合(18O含有2-プロペナール生成量/全2-プロペナール生成量)は、質量数m/e=55(12C3H3 16O+)、m/e=56(12C3H4 16O+及び12C2 13CH3 16O+)、m/e=57(12C2 13CH4 16O+及び12C3H3 18O+)及びm/e=58(12C3H4 18O+)の強度比から求めた。
天然に0.037%の割合で存在する17Oは、その存在割合が小さく、他の同位体の割合を決定するうえで無視できる。図2(a)に天然の、図2(b)に分解で生成した2-プロペナールの質量スペクトルを示す。天然の2-プロペナールは18Oの天然存在割合が0.205%と小さいことを反映して、m/e=56の強度に比べてm/e=58の強度が非常に弱い。一方、分解で生成した2-プロペナールでは、m/e=58の強度がm/e=56の強度と同程度であり、18Oが高濃縮されていることがわかる。m/e=57の相対強度も天然に比べてかなり大きくなっているが、シグナルの大部分は12C3H4 18Oが質量分析計のイオン化室で電子衝撃でイオン化する際に分解してできる12C3H3 18O+によるもので、12C2 13CH4 16Oの寄与は少ない。2-プロペナール(C3H4O)が電子衝撃によりイオン化する際に水素原子を一つ放出してC3H3O+になる反応も起こることを考慮に入れて、m/e=55、56、57、及び58の相対強度から18Oの存在割合を求めると50.5%であった。また、分離係数(1パルス照射して生成した2-プロペナールにおける18O/16O比を照射前の2,3-ジヒドロピランにおける18O/16O比で割った値)は505.7、1パルスあたりの全2-プロペナール生成量は6.31×10-13mol、1パルスあたりの18O含有2-プロベナール生成量は3.21×10-13 molであった。
(実施例2)
2,3-ジヒドロピラン圧力2.0Torr、レーザーフルエンス2.15〜2.29 J/cm2で、レーザー波数を1033.488〜1048.661cm-1の間で変化させて照射した。異なるレーザー波数での照射における2-プロペナール中の18Oの存在割合、分離係数、1パルス照射あたりの全2-プロペナール(C3H4O)生成量、及び18O含有2-プロペナール(C3H4 18O)生成量を表1に示す。2,3-ジヒドロピランの吸収ピークに近い1045cm-1より大きいレーザー波数の照射では、18Oはほとんど濃縮されなかった。しかしながら、レーザー波数を2-プロペナールの吸収ピークから低波数側に遠ざけるに従って分離係数は増大していき、実施例1で記載したように1033.488cm-1で505.7に達し、18Oが50.6%まで濃縮した。また、1パルス照射あたりの18O含有2-プロペナール生成量は、1039.369cm-1まではレーザー波数が小さくなるに従って少なくなっていくが、それより低波数側ではほぼ一定である。従って、レーザー波数は1045cm-1より低波数であることが好ましい。また、高濃縮の18Oを得るためには、レーザー波数は1040cm-1より低波数であることがさらに好ましい。
Figure 0004953196
(実施例3)
レーザー波数1033.488cm-1で2,3-ジヒドロピランの圧力を変えて照射を行った。レーザーフルエンスが約2.2、2.4、2.7、及び3.1 J/cm2で一定のもと、圧力を変えた場合における2-プロペナール中の18Oの存在割合、分離係数、1パルス照射あたりの全2-プロペナール(C3H4O)生成量、及び18O含有2-プロペナール(C3H4 18O)生成量を表2に示す。
レーザーフルエンスが3 J/cm2より低い場合(実験番号1〜11)、レーザーフルエンス一定で圧力を増加すると全2-プロペナール生成量、及び18O含有2-プロペナール生成量ともに減少するが、18O存在割合及び分離係数は増大する。特に、レーザーフルエンス2.12 J/cm2、圧力4.0Torr(実験番号4)では、18Oが58.7%まで濃縮し、分離係数として708.5という非常に高い値が得られた。一方、レーザーフルエンスが3 J/cm2より高い場合(実験番号12〜14)、圧力を増加すると全2-プロペナール生成量は増加するが、18O含有2-プロペナール生成量は逆に減少し、それに伴って18O存在割合及び分離係数は減少する。圧力一定でレーザーフルエンスを変えた場合(たとえば実験番号2、5、8、12)には、レーザーフルエンスの増加に伴って全2-プロペナール生成量及び180含有2-プロペナール生成量はともに増加するが、18O存在割合及び分離係数は減少した。特に、レーザーフルエンスが3.18 J/cm2の場合(実験番号12)、18O存在割合及び分離係数が大きく減少する。従って、レーザーフルエンスは3 J/cm2以下で照射することが好ましい。
18O存在割合及び分離係数がほぼ同じでレーザーフルエンスが異なる場合(実験番号3、6、10)を比較すると、レーザーフルエンスが大きくなるに従って全2-プロペナール生成量及び18O含有2-プロペナール生成量はともに増加する。また、レーザーフルエンスを高くした揚合に、低い揚合と同じ18O存在割合及び分離係数を得るためには圧力を高くすればよく、レーザーフルエンスと原料の圧力を調節することで2-プロペナール生成量と18O存在割合を変えることが可能である。
Figure 0004953196
[発明の効果]
本発明は、実施例で明らかなように、環状不飽和エーテル原料に対して、単一波数の光照射でも2 J/cm2程度の低いレーザーフルエンスで高同位体選択的に原料を分解することができ、分解生成物に18Oを高濃縮できる。複数の異なる波数の光の組み合わせ、あるいは時間とともに強度と波数が変わるようにデザインされた光パルスを用いることで、さらに低フルエンスでの分解が可能になり、照射セル内の反応体積の増加による濃縮速度の向上が可能となる。従って、本発明により環状不飽和エーテル原料から高濃縮の18Oを小型の装置で大量に生産する手法が提供される。
実験装置をブロック形式で示す図面である。 (a)天然及び(b)実施例1で生成した2-プロペナールの質量スペクトルである。
符号の説明
1 原料保存容器
2 ガスクロマトグラフ質量分析計
3 照射試料回収システム
4 真空排気装置
5 照射セル
6 レーザーシステム
7 赤外用窓
8 レンズ
9 CaF2
10 ビームスプリッタ
11 パワーメータ

Claims (5)

  1. 酸素18を含む酸素同位体が混合した2,3−ジヒドロピラン又は2,5−2H−ジヒドロフランである環状不飽和エーテルを出発原料として赤外光照射により酸素18を含むエーテルを選択的に分解することで分解生成物中に酸素18を濃縮する分離・濃縮法。
  2. 分解反応が、エーテル分子の結合切断と新しい結合の生成が同時に起こる協奏反応によることを特徴とする請求項1に記載の分離・濃縮法。
  3. 赤外光の光源として炭酸ガスレーザー、自由電子レーザー、及び可視あるいは近赤外レーザー光の波長変換で作る赤外レーザーのひとつあるいは複数個の組み合わせを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の分離・濃縮法。
  4. 赤外光照射において、単一波数の光パルス、複数の異なる波数の光パルスの組み合わせ、あるいは時間とともに強度と波長が変わるようにデザインされた光パルスを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の分離・濃縮法。
  5. レーザーによる酸素18の分離・濃縮方法において、質量数16、17及び18の酸素同位体を含み且つ協奏反応が起こる2,3−ジヒドロピラン又は2,5−2H−ジヒドロフランである環状不飽和エーテルに、レーザー波数が選択された単一波数のレーザー光を照射して赤外多光子解離を行い、又はそのエーテル分子の低振動準位間の励起に用いる赤外吸収ピークに近い波数で低フルエンスのレーザー光と高振動準位間の励起に用いる低波数で比較的高フルエンスのレーザー光とを組み合わせて照射して赤外多光子解離を行い、酸素18を含有する環状不飽和エーテル分子を選択的に分解し、酸素18を含有する分解生成物を得ることにより酸素18の分離・濃縮を行うことを特徴とする前記方法。
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