JPH02258019A - レーザーを用いた炭素13の濃縮法 - Google Patents

レーザーを用いた炭素13の濃縮法

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JPH02258019A
JPH02258019A JP7654489A JP7654489A JPH02258019A JP H02258019 A JPH02258019 A JP H02258019A JP 7654489 A JP7654489 A JP 7654489A JP 7654489 A JP7654489 A JP 7654489A JP H02258019 A JPH02258019 A JP H02258019A
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laser
carbon
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halogen
reaction
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JP7654489A
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Yuji Fujioka
裕二 藤岡
Koichi Chiba
光一 千葉
Takashi Otsubo
孝至 大坪
Takumi Kono
巧 河野
Tomosumi Murata
村田 友住
Naoya Hamada
直也 浜田
Makoto Yamazaki
真 山崎
Shigeyoshi Arai
重義 荒井
Shohei Isomura
磯村 昌平
Hayato Kaetsu
嘉悦 早人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、レーザーを用いた炭素13の濃縮法に関し、
詳しくは赤外多光子解離を用いたレーザー同位体分離に
よる炭素13の濃縮法に関する。
従来の技術 天然に存在する炭素は、質量数12と13の同位体から
なり、前者が38.9%、後者が1.1%を占める。炭
素13同位体はNMR−MHIの標識化合物等の原料と
して国内外の医学、生理学の研究者からの需要がとみに
高まり1価格の低下と供給の安定化が強く要請され始め
ている。従来の炭素13の濃縮法は、−酸化炭素(CO
)の低温蒸留に基すいているが、有毒ガスを大量に使用
する点、装置が大型となるなどの点が問題であり、製造
コストも高い、レーザーを用いて、安全かつ小規模で安
価に炭素13が濃縮されれば、その意義は大きい。
これまでに知れているレーザーを用いた炭素13の濃縮
法について述べれば、CF3X(ここでXはC1,Br
あるいは工である。) 、CF2HCl等を原料として
炭酸ガスレーザーで照射し、CF3Xの赤外多光子解離
ではc2F、が、CF2HC1lの赤外多光子解離では
C2F4が最終生成物となり、この中に炭素13が濃縮
される。この方法では実用的に意味のある収率を目指す
限り、炭素13の濃縮は80%程度にすぎず、COの低
温蒸留による従来の濃縮法に及ばなかった。
また、特開昭58−242898号公報に記載された方
法では、c2F、をBr2の存在のもとで、適切な波長
及びフルエンスの炭酸ガスレーザーのパルス光を照射す
ると、以下の光分解ならびに反応の結果、CF3Brが
生成し、この中に炭素13が20〜30%にまで濃縮さ
れる。
C2Fg+nhy →2CF3 CF3+B r24CF、B r+B r続いて生成物
CF3Brを分離し、このCF3Brを再び適切な条件
下で炭酸ガスレーザーのパルス光を照射し、赤外多光子
分解を誘起させる。二段階目の赤外多光子分解の生成物
は、C2F6であるが、この中に炭素13が30%まで
濃縮されている。
しかしながら、この方法では反応が2段以上の多段とな
るために濃縮率が上昇する長所があるものの、反応器、
レーザー等が多数必要なこと、−段目の生成物CF3B
rを未反応のc2F、と十分に分離する必要があり、プ
ロセスが複雑となること等から設備コスト、運転コスト
が高くなる等の点で問題があった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、レーザーを用いた炭素13同位体の分離、濃
縮法において、炭素13が高濃縮された反応生成物を得
る二段反応を簡略化されたプロセスで行うことができる
方法を提供するものである。プロセスを簡略化すること
は、設備コスト、運転コストの低減を意味し、炭素13
を安価に生産することを可能にするものである。
課題を解決するための手段 本発明は、赤外線レーザーを照射した際に、CFl、C
F2X、CF2.CFXあルイはCFX2(Xはハロゲ
ン元素でC1,Br、Iのいずれかである。)ラジカル
を生成するふっ素原子を1つ以上含むハロゲン化炭化水
素を原料とし、これにハロゲンあるいはハロゲン化水素
を混合した気体に赤外線レーザーを照射して反応させ、
反応によって生成したハロゲン化炭化水素を同一の反応
器内でさらに赤外線レーザーを照射することによって、
中間の分離操作を必要とせずに、簡単なプロセスで、効
率よく炭素13が高濃縮された重合物を作る方法を見い
だしたものである。
作用 本発明において、原料ガスとして用いることのできるふ
っ素原子を1つ以上含むハロゲン化炭化水素としては、
CBrF3、CCILF3、CF、I。
CBr2F2、CC112F2. CB r CeF2
、CHCI F2等が、またハロゲン、ハロゲン化水素
としては、Br2、C12、I 2 、 HB r 、
 HCII、 HI等が適用できる。
ここでふっ素原子を1つ以上含むハロゲン化炭化水素を
原料に用いる理由は、天然のふっ素は同位体が存在せず
、100%ふっ素19であることから、同位体効果が鮮
明に現れるためであり、特にハロゲン(X)や水素を含
んだフルオロカーボンではXやHが脱離して、XやHX
といった解離物を生成するためである。
以下に本発明の作用をハロゲン化炭化水素としてCHC
lF2.ハロゲンとしてBr2を用いたときの例で説明
する。
天然ノcHcllF2は波数1100cm″″lに H
(p結合の伸縮振動に基ずく吸収バンドを持つ 13 
(+ p結合の伸縮振動に基ずく吸収バンドは、107
7cm″″1にある。数〜百数十トルの天然CHClF
2に、例えば1050cm″″1付近の赤外域に波長を
有する炭酸ガスレーザーを0.5〜数J/c■2程度の
フルエンスで照射すると、炭素13を含むCHClF2
が選択性高く赤外多光子分解し、CF2ラジカルを生成
する。
CHCI F2 + n h y 4 CF2 + H
C2ここで原料ガスのCHCQ F2とともに、あらか
じめBr2を添加しておくと、以下の反応が進行して”
CBr2F2を多く含むCBr2F2を生成する。
CF2+B F2 →CB r2F22F2r2F2車
 +M+CB F2 F2+Mただし、CBr2F2”
は励起分子を、またMは第三体分子を表す。
こ(7)13CBr2F2を多く含むCBr2F2が存
在する反応系をさらに炭酸ガスレーザーで照射すると、
−以下の反応が起こり、より13Cが濃縮された重合物
である二量体のC2Br2F4が生成する。
CB rz F2+ n hs+−+CB rF2+B
 F2 CB rF2−+C2B F2 F。
2Br−+Br2 すなわち、CHC1i F2にBr2を混合した系に適
切な条件で炭酸ガスレーザーを照射すると、初期的な赤
外多光子分解で炭素13が濃縮されたCBr2F2が生
成し、続いて炭素13が濃縮されたCBr2F2が選択
性の高い赤外多光子分解でより炭素13が濃縮されたC
2Br2F4を生成する。添加したBr2は最終的には
同じ形に戻るため、循環使用が可能である。
このCHClF2、Br2系の場合、同一の波数のレー
ザー光で照射したが、必ずしも同一である必要はなく、
CHClF2を分解してCBr2F2を生成するのに適
切な条件とCBr2F2を分解してC2Br2F=を生
成するのに適切な条件に変えてもよい、また同一の反応
容器でバッチ式に反応を行う際には最初にCHClF2
を分解してCBr2F2を生成するのに適切な条件で照
射し、次にCBr2F2を分解してC2Br2F4を生
成するのに適切な条件で照射してもよい。
実施例 本発明に使用した実験装置の概略図を第1図に示す0反
応容器4に混合ガス5を採取し、レーザー光源lより発
したレーザー光2を照射する。適切な焦点距離の赤外線
レンズ3を、焦点が反応容器のほぼ中央へくるように設
置する。照射後のサンプルは、ガスクロマトグラフで生
成量(反応量)を測定し、質量分析計で同位体比を測定
する。
実施例1 50トルのCHClF2に25トルのBr2を加えた混
合気体に、TEAC02レーザー光を波数1045.0
2c〔1,焦点距離2mのBaF2製赤外線レンズを用
いて焦点でのフルエンス8 J/cm2に調製したパル
ス光を300回照射した。第2図に照射後の試料のガス
クロマトグラムを示す、生成物としてCBr2F2、C
2Br2F、が認められる。
各々)生成量は、CBr2F2が2.7%、C2Br2
F4が0.5%で、炭素13濃度はCBr2F2が18
%、C2Br2 Fmが48%である。この結果、原料
ガス(CHClF3)中の炭素13がほぼ100%反応
生成物として回収でき、また炭素13が高濃縮されたC
2 B r 2 F 4が得られることがわかった。
実施例2 31ル(7)CBF2F2に15トルの13r2を加え
た混合気体に、TEACO2レーザーの波数1052c
m−’焦点でのフルエンス8 J/c履2に調製したパ
ルス光を1200回照射した。第3図に照射後の試料の
ガスクロマトグラムを示す。
生成物としてCB r CQ F2、CBr2F2、C
2Br2 F。
が認められる。各々の生成量は、CBrC1F2が1.
2%、CBr2F2が2.3%、C2Br2F4が1.
8%で、炭素13濃度はCBrC11F2、CBr2F
2とも1000%でC2B rz F4は35.8%で
あった。
発明の効果 本発明によれば、ハロゲン化炭化水素とハロゲンまたは
ハロゲン化水素との混合ガスを炭酸ガスレーザーで照射
することにより、従来のように第−段階口の反応生成物
を分離することなく、連続した赤外多光子分解で一挙に
炭素13を濃縮することができ、また添加したハロゲン
またはハロゲン化水素を損なうことなく30〜80%以
上の高濃度の炭素13を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いた同位体分離装置の模式図、第2
図、第3図は本発明の実施例で得られたレーザーを照射
した後の混合ガスのガスクロマトグラムである。 1・φ・TEA  CO2レーザ−,2・・−集光レン
ズ、3・Φ・レーザー光、4・・・反応容器、5拳・・
混合ガス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)赤外線レーザーを照射した際に、CF_3、CF
    _2X、CF_2、CFXあるいはCFX_2(Xはハ
    ロゲン元素でCl、Br、Iのいずれかである。)ラジ
    カルを生成するふっ素原子を1つ以上含むハロゲン化炭
    化水素を原料とし、これにハロゲンあるいはハロゲン化
    水素を混合した気体に赤外線レーザーを照射し、さらに
    反応によって生成したハロゲン化炭化水素を同一の反応
    器内で赤外線レーザーを照射して炭素13が濃縮された
    重合物を作ることによって炭素13を濃縮することを特
    徴とするレーザーを用いた炭素13の濃縮法。
  2. (2)原料のハロゲン化炭化水素が、ふっ素原子を1つ
    以上含むハロゲン化メタンもしくはハロゲン化エタンで
    ある請求項1記載のレーザーを用いた炭素13の濃縮法
  3. (3)原料のハロゲン化炭化水素がCHClF_2であ
    リ、添加するガスがBr_2である請求項1記載のレー
    ザーを用いた炭素13の濃縮法。
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