JPH0225327A - アルミニウム蒸着積層フイルムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フィルム
にエチレン系共重合体樹脂を押出ラミネートすることに
よるアルミニウム蒸着積層フィルムの製造方法に関し、
特に各種包装用資材等として有用なアルミニウム蒸着積
層フィルムを提供するものである。

〔従来の技術〕

従来より、プロピレン系樹脂の延伸または未延伸フィル
ムにアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着プロピレ
ン系樹脂フィルムは、プロピレン系樹脂フィルムの持つ
優れた機械的特性、化学的特性、透明性、水蒸気遮断性
等に加えて、アルミニウムの持つガス遮断性、遮光性、
美感等が付与されることから、各種包装用資材等として
広く使用されている。そして、その際、アルミニウム蒸
着プロピレン系樹脂フィルムは、通常、そのアルミニウ
ム蒸着膜上に、低密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビ
ニルとの共重合体、エチレンと（メタ）アクリル酸との
共重合体等のエチレン系共重合体樹脂を押出ラミネート
するか、他基材との間にそれらのエチレン系共重合体樹
脂をサンドイッチ押出ラミネートする等によってアルミ
ニウム蒸着積層フィルムとされる。

しかし、従来のかかるアルミニウム蒸着積層フィルムは
、被蒸着フィルムとしてのプロピレン系樹脂フィルムと
アルミニウム蒸着膜との間、または、アルミニウム蒸着
膜とエチレン系共重合体樹脂押出ラミネート層との間の
いずれかの接着強度が小さく、その結果、アルミニウム
蒸着プロピレン系樹脂フィルムとエチレン系共重合体樹
脂押出ラミネート層との接着強度が劣るものでしかなか
った。また、押出ラミネート加工直後の接着強度が充分
であっても、経時による接着強度の低下が著しいもので
しかなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、従来のアルミニウム蒸着積層フィルムにおけ
る前述の現状に鑑みてなされたもので、アルミニウム蒸
着プロピレン系樹脂フィルムとエチレン系共重合体樹脂
押出ラミネート層との接着強度の優れたアルミニウム蒸
着積層フィルムの製造方法を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するだめの手段〕 本発明のアルミニウム蒸着積層フィルムの製造方法は、
以下詳述すれば、アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フ
ィルムのアルミニウム蒸着面に、（メタ）アクリル酸単
位を３〜１５重量％、および、（メタ）アクリル酸アル
キルエステルまたは／および酢酸ビニル単位を５〜２５
重量％含有するエチレン系共重合体樹脂７０〜９９重量
％と、酢酸ビニル単位を５〜４０重量％含有するエチレ
ン系共重合体樹脂３０〜１重量％とからなるエチレン系
共重合体樹脂混合物を押出ラミネートすることを特徴と
する。

ここで、プロピレン系樹脂フィルムとは、メルトフロー
レートが０．５〜１０　ｆ／１０分根度のプロピレンの
単独重合体、プロピレンと、エチレン、ブテン−１等の
α−オレフィンとの共重合体、およびこれらの混合物等
プロピレン系樹脂をフィルム成形したもの、または、そ
のフィルムを一軸または二軸延伸したものであって、そ
の厚みは５〜１５０μ程度のものである。

そして、アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フィルムと
は、前記プロピレン系樹脂フィルムの表面に、必要に応
じてコロナ放電処理、アンカーコート処理等の前処理を
施した後、アルミニウムを真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンビーム法等の公知の蒸着方法で厚み１００〜
７００八程度に蒸着してなるものである。

本発明において、アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フ
ィルムのアルミニウム蒸着面に押出ラミネートするエチ
レン系共重合体樹脂は、（メタ）アクリル酸単位を３〜
１５重量％、好ましくは４〜１３重量％、特に好ましく
は５〜１０重量％、および、（メタ）アクリル酸アルキ
ルエステルまたは／および酢酸ビニル単位を５〜２５重
量％、好ましくは５〜２０重量％、特に好ましくは５〜
１５重量％、含有するエチレン系共重合体樹脂７０好ま
しくは１０〜３０重量％、特に好ましくは１５〜２５重
量％含有するエチレン系共重合体樹脂３０〜１重量％、
好ましくは２０〜３重量％、特に好ましくは１５〜５重
量％、とからなる混合物である。

〜　５〜 々お、ことで、（メタ）アクリル酸とは、アクリル酸捷
だはメタクリル酸を意味し、その酸部分の全部まだは一
部が１〜３価の金属イオンにより中和されたものを含み
、オだ、（メタ）アクリル酸アルキルエステルとは、ア
クリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキル
エステルを意味し、そのアルキル基は１〜１８程度の炭
素数を有するものであり、代表的には、メチル、エチル
、プロピル、ブチル等が挙げられる。

前者のエチレン系共重合体樹脂の（メタ）アクリル酸単
位の含有量が３重量％未満、１５重量％重量％未満のい
ずれの場合共、アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フィ
ルムとの接着強度の劣るものとなる。また、（メタ）ア
クリル酸アルキルエステルまたけ／および酢酸ビニル単
位の含有量が２５重量多超過のものけ、押出ラミネート
加工時に離ロール性が著しく悪化し加工困難となる。な
お、同じ理由から、２５重量％以下であっても、（メタ
）アクリル酸単位の含有紙との合計計を３０重量％以下
となるようにするのが好ましい。

また、後者のエチレン系共重合体樹脂の酢酸ビニル単位
の含有量が５重量％未滴の場合、アルεニウム蒸着プロ
ピレン系樹脂フィルムとの接着強度の劣るものとなり、
また、４０重１％超過のものは共重合体の製造自体が困
難である。

酢酸ビニル単位を含有する後者のエチレン系共重合体樹
脂の混合割合が１１址％未満、３０重量％超過のいずれ
の場合共、アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フィルム
との接着強度の劣るものとなる。

なお、これらのエチレン系共重合体樹脂のメルトフロー
レートは１〜１５０ｆ／１０分程度である。

本発明において、押出ラミネートは、アルミニウム蒸着
フ′ロビレン系樹脂フィルムのアルミニウム蒸着面に、
または、これと、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
アミド等の樹脂フィルム等の低基材との間に、必要に応
じてこれらの表面をアンカーコート処理、コロナ放電処
理等の前処理を施した後、前記エチレン系共重合体樹脂
混合物を押出機グイから樹脂温度４５０〜２５０℃、好
ましくは１８０〜２３０℃で押出して圧着することによ
りなされ、その際ラミネート加工速度は５０〜２００ｍ
１分、ラミネート層の厚みは５〜３０μ、好ましくは、
１０〜２０μとする。

〔作用および効果〕

本発明のアルミニウム蒸着積層フィルムの製造方法は、
アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フィルムのアルミニ
ウム蒸着面に、特定量の（メタ）アクリル酸および（メ
タ）アクリル酸アルキルエステルまたは／および酢酸ビ
ニルを含有するエチレン系共重合体樹脂と、特定量の酢
酸ビニルを含有するにチレン系共重合体樹脂との特定割
合の混合物を押出ラミネートしてなるので、アルミニウ
ム蒸着プロピレン系樹脂フィルムとエチレン系共重合体
樹脂押出ラミネート層との接着強度の優れたアルミニウ
ム蒸着積層フィルムを製造できるものである。

〔実施例〕

実施例１〜１０　比較例１〜２２ 厚み４００Ａのアルミニウム蒸着膜を有するポリプロピ
レンフィルム（厚み２０μ）を一方の基材とし、二軸延
伸ポリプロピレンフィルム（厚み２０μ）を他方の基材
として、両基材を巻出機より巻出すると共に、後者基材
表面にはコロナ放電処理およびアンカーコート処理を施
しだ後、エチレン系共重合体樹脂として表−１に示すエ
チレン−アクリル酸−アクリル酸メチル三元共重合体、
または、それとエチレン−酢酸ビニルニ元共重合体との
混合物を、口径９０■φの押出機に装着したＴ−ダイか
ら樹脂温度２００℃で側基材間に押出して圧着すること
により、該アルミニウム蒸着膜上に厚み１５μのサンド
イッチ押出ラミネート層を形成してアルミニウム蒸着三
層積層フィルムを製造した。なお、押出ラミネート加工
速度は８０ｍ／分とした。

積層フィルム製造時における押出ラミネート加工性、お
よび、得られた積層フィルムについて、アルミニウム蒸
着ポリプロピレンフィルムとエチレン系共重合体樹脂押
出ラミネート層との接着強度を評価し、結果を表−１に
示しだ。

実施例１１〜１６、比較例２３〜２６ エチレンーアクリル酸−アクリル酸メチル三元共重合体
に代えて、表−２に示すエチレン−メタクリル酸−アク
リル酸メチル三元共重合体を用いた外は、実施例１〜１
０と同様にしてアルミニウム蒸着三層積層フィルムを製
造し、加工性および接着強度を評価して結果を表−２に
示した。

実施例１７〜２２、比較例２７〜３０ ：ｒ−ｆＶ７−７クリル酸−アクリル酸メチル三元共重
合体に代えて、表−３に示すエチレン−アクリル酸−メ
タクリル酸メチル三元共重合体を用いた外は、実施例１
〜１０と同様にしてアルミニウム蒸着三層積層フィルム
を製造し、加工性および接着強度を評価し７て結果を表
−３に示した。

実施例２３〜２８、比較例３１〜３４ エチレン−アクリル酸−アクリル酸メチル三元共重合体
に代えて、表−４に示すエチレン−アクリル酸−酢酸ビ
ニル共重合体を用いた外は、実施例１〜１０と同様にし
てアルミニウム蒸着三層積層フィルムを製造し、加工性
および接着強度を評価して結果を表−４に示した。

なお、加工性の欄の記号は次の内容を意味する。

◎：加工性非常に良好 ○：加工性良好 △：加工性若干不良 ×：加工困難 また、接着強度は、製造した積層フィルムを２３℃、５
０％Ｒ，Ｈの恒温恒湿室に１日、および１月静置した後
に測定したもので、積層フィルムのラミネート加工方向
と平行に幅１５瓢、長さ８０ｍ＋の試験片を切り取り、
アルミニウム蒸着フィルムと押出ラミネート層間で２０
簡を予め剥離し、残り６０ｍを剥離速度３００ｍ／分で
Ｔ型ビール剥離した時の最大強度で表わしたものである
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アルミニウム蒸着プロピレン系樹脂フィルムのアルミニ
   ウム蒸着面に、（メタ）アクリル酸単位を３〜１５重量
   ％、および、（メタ）アクリル酸アルキルエステルまた
   は／および酢酸ビニル単位を５〜２５重量％含有するエ
   チレン系共重合体樹脂７０〜９９重量％と、酢酸ビニル
   単位を５〜４０重量％含有するエチレン系共重合体樹脂
   ３０〜１重量％とからなるエチレン系共重合体樹脂混合
   物を押出ラミネートすることを特徴とするアルミニウム
   蒸着積層フィルムの製造方法。