JPH02249638A

JPH02249638A - 耐熱性プレコート鋼板

Info

Publication number: JPH02249638A
Application number: JP7208289A
Authority: JP
Inventors: Hiromitsu Fukumoto; 福本　博光; Hiroshi Sugawara; 菅原　広志; Toshinori Murakami; 敏則村上; Kenichi Masuhara; 憲一増原; Masataka Morimoto; 森本　昌孝
Original assignee: Nisshin Steel Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date: 1989-03-24
Filing date: 1989-03-24
Publication date: 1990-10-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、任意の色調に着色できる耐熱性プレコート鋼
板に関する。

（従来技術）従来、ストーブ、電子レンジ、がスレンジなどの部材は
、はうろう鋼板が使用されていたが、はうろう鋼板の部
材は、はうろうが加工性を有しないので、成形加工後は
うろう加工を行ってｇｌ造する必要があった。このため
、製造コストが高くなり、生産性も劣ることから、近年
は安価なアルミニウムめっ！１ｆＩ４板（合金めっきを
含む）のような耐熱性鋼板に耐熱性塗料を塗装したプレ
コートを使用するようになってきた。すなわち、このよ
うなブレコー）！板を使用すれば、加工するだけで部材
を製造できるので、製造コストを低減でき、生産性も向
上させることができる。

従来、このプレコート鋼板には、シリコーン樹脂を塗装
したものが使用されていた。

（発明が解決しようとする間聰点）しかしながら、シリコーン樹脂塗装プレコート鋼板は、
塗膜厚を通常３μ以上に厚くしたり、塗膜に着色顔料を
配合すると、塗膜Ｗｊ着性が極端に低下するため、外板
のように耐久性、意匠性を必要とする部材に使用するに
は問題があった。

本発明は、かかる点に鑑み、塗膜厚を厚くでき、かつ、
任意の色調に着色でさる耐熱性プレコート鋼板を提供す
るものである。

（問題点を解決するための手Ｆｉ）本発明は、化成処理皮膜を形成したアルミニウムめっき
鋼板に樹脂１００重量部当たり銅、鉄およびマンガンの
酸化物からなる複合酸化物顔料を２〜１５０重量部、防
錆顔料を１０〜２０重量部含有する芳香族ヒドロキシル
基を有する熱可塑性ポリエーテルスルフォン系樹脂塗料
の下塗り塗膜を形成し、その上に着色顔料を含有する芳
香族ヒドロキシル基を有するポリエーテルスルフォン系
樹脂塗料の上塗り塗膜を形成して、プレコート鋼板の加
工性、意匠性を改善した。

（作用）芳香族ヒドロキシル基を有する熱可塑性ポリエーテルス
ルフォン系樹脂は、耐久性に優れていることが知られて
いるが、密着性が劣る。しかし、樹脂中に銅、鉄および
マンガンの酸化物からなる複合酸化物顔料を配合すると
、密着性が向上する。

そこで、この顔料を配合して塗料にし、それを塗装して
下塗り塗膜を形成すれば、密着性の良好な塗膜にするこ
とができる。塗膜密着性が向上する複合酸化物顔料の配
合量は、樹脂１００重量部当たり２〜１５０重量部で、
２重量部より少ないと、密着性が低下し、１５０重量部
を越えると、塗膜の加工性が低下する。

上記複合酸化物顔料は、アルミニウムめっき鋼板のめっ
き層＾１や＾１合金に対して電気化学的に責な銅、鉄、
マンガンの酸化物であるので、下塗り塗膜にピンホール
などが存在して、そのピンホールに空気や燃焼ガスの水
分が凝縮すると、顔料とめっき層との間に局部電池が形
成され、めっき層の腐食が促進され、耐食性が低下して
しまう。しかし、防錆顔料を！Ｍ１１ｊ１００重量部当
たり１０〜２０重量部配合すると、この腐食の促進を抑
制することがでトる。防錆顔料の含有量が１０重量部よ
り少ないと、顔料を１５０重量部と多く配合した場合の
腐食抑制が不十分であり、２０重量部より多く配合して
も、腐食抑制効果は２０重量部配合の場合とあまり変わ
らず、２０重量部で効果がほは飽和している。

上塗り塗膜は、下塗り塗膜と樹脂が同一であるので、密
着性が良く、塗膜を厚くすることができる。また、下塗
り塗膜は、褐色の複合酸化物顔料を含有しているので、
他の着色顔料を配合しても、塗膜を意匠性のある色調の
ものにすることができないが、着色顔料を配合した芳香
族ヒドロキシル基を有する熱可塑性ポリエーテルスルフ
ォン系樹脂塗料の上塗り塗膜を形成すれば、意匠性を高
めることができる。なお、複合酸化物顔料は、上塗り塗
膜色調の調色用顔料として使用することも可能である。

本発明によるプレコート鋼板は、アルミニウムめっき鋼
板に芳香族ヒドロキシル基を有する熱可塑性ポリエーテ
ルスルフォン系樹脂塗料の塗装、乾燥を２回繰り返すこ
とにより製造する。この場合、下塗り塗膜は３μ糟以上
の厚さに、また、上塗り塗膜は８μ踵以上の厚さにする
。ロールコータ一方式の連続塗装装置で下塗り塗膜を３
μ曽未満にするのは困難であり、また、上塗り塗膜を８
μ−未満にすると、褐色の下塗り塗膜の影響が色調に現
れ、目的の色調にすることが困難となる。

塗料の乾燥は、焼付乾燥によるが、この場合の温度は、
到達板温で２３０〜３２０℃にする。

アルミニウムめっき鋼板は、純アルミニウムめっき鋼板
のほか、＾Ｉ−Ｓｉ合金、＾１−Ｚｎ合金など耐熱性合
金をめっきしたものでもよい。

（実施例）クロメート処理を施したＳｉ８％含有溶融アルミニウム
めっき鋼板に芳香族ヒドロキシル基を有する熱可塑性ポ
リエーテルスルフォン系樹脂塗料を塗装、焼付乾燥して
、前記樹脂とＣｕ−Ｆｅｒｎ複合酸化物顔料がそれぞれ
１００重量部および３２重１０と一定で、防錆顔料のジ
ンククロメートの配合量の異なる下塗り塗膜を５μ鋤形
成し、その上に、芳香族ヒドロキシル基を有する熱可塑
性ポリエーテルスルフォン系樹脂の白色塗料を塗装、焼
付乾燥して、樹脂１００重量部、チタン白６０重量部の
上塗り塗膜を１２μ鑓形成し、塗膜Ｖ着性、耐熱塗膜密
着性、耐熱性お上び耐食性の各試験を実施した。第１表
にこの結果を示す。

なお、上記各試験は、次のようにして実施した。

（１）塗膜密着性試験ゴバン目エリクセン試験を実施した。

（２）耐熱塗膜密着性試験３００℃で２００時間加熱後、ゴバン目エリクセン試験
を実施した。

（３）ｉｔ熱性試験第１図に示すように、試験片１を大気循環式のギヤーオ
ーブン２の中に入れで、３００℃で２００時間加熱した
後、第２図に示すように、アンモニウムイオン２５００
ｐｐｍ、塩素イオン５０００ｐ　ｐ　ｌ、ｐＨ６、温度
８０℃の試験溶液３の入ったビーカー４中に試験片１が
半分浸漬されるように入れて、それを、第３図に示すよ
うに、恒温水槽５に浸漬し、４８時間８０°Ｃに保持す
る方法により行った。

（４）耐食性試験試験片の一部にめっき層に達するクロス力・ントをナイ
フで入れて、ＪＩＳＺ２３７１による塩水噴ｎ試験を５
００時１１ｆｌ実施した。

また、各試験の評価は次の基準によった。

○　良好 Δ　やや不良Ｘ　不良（発明の効果）以上のように、本発明は、アルミニウムめっき鋼板に、
耐熱性には優れているが、塗膜密着性に劣る芳香族ヒド
ロキシル基を有する熱可塑性ポリニー　チルスルフォン
系樹脂に銅、鉄およびマンガンの酸化物からなる複合酸
化物顔料を配合しで塗膜密着性を改善し、この複合酸化
物顔料配合によるアルミニウムめっき鋼板のめっきＮ耐
食性促進を防錆顔料配合により抑制した塗料の下塗り塗
膜を形成したものであるから、下塗り塗膜は、耐熱性、
塗膜密着性および耐食性に優れでいる。また、上塗り塗
膜は、下塗り塗膜と同種の樹脂塗膜で、下塗り塗膜との
密着性が良いので、塗膜を厚くでき、かつ、目的の色調
に着色することができて意匠性の付与が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は、実施例での耐熱性試験方法を示すもので
、第１図は試験片を加熱している状態を、第２図は加熱
試験後の試験片をビーカー中の試験溶液に浸漬した状態
を、第３図はビーカーに入れた試験片を恒温槽に浸漬し
て、保持している状態を示している。１・・・試験片、２・・・ギヤーオーブン、３・・・試
験溶液、４・・・ビーカー　５・・・恒温水槽、特許出
願人　　日新製鋼株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

化成処理皮膜を形成したアルミニウムめっき鋼板に樹脂
１００重量部当たり銅、鉄およびマンガンの酸化物から
なる複合酸化物顔料を２〜１５０重量部、防錆顔料を１
０〜２０重量部含有する芳香族ヒドロキシル基を有する
熱可塑性ポリエーテルスルフォン系樹脂塗料の下塗り塗
膜を形成し、その上に着色顔料を含有する芳香族ヒドロ
キシル基を有するポリエーテルスルフォン系樹脂塗料の
上塗り塗膜を形成したことを特徴とする耐熱性プレコー
ト鋼板。