JPH02246105A - セラミック素体の製造方法 - Google Patents

セラミック素体の製造方法

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JPH02246105A
JPH02246105A JP1066925A JP6692589A JPH02246105A JP H02246105 A JPH02246105 A JP H02246105A JP 1066925 A JP1066925 A JP 1066925A JP 6692589 A JP6692589 A JP 6692589A JP H02246105 A JPH02246105 A JP H02246105A
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JP
Japan
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ceramic
sintered body
bodies
molded
powder
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Application number
JP1066925A
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English (en)
Inventor
Shigeki Shibagaki
茂樹 柴垣
Tsutomu Sakashita
坂下 勉
Yukiharu Shibata
柴田 行治
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り策よ立■■ユ■ 本発明はセラミック素体の製造方法、より詳細には電子
部品としてのセラミック素体の製造方法に関し、電子部
品としては、例えばコンデンサ、バリスタ、サーミスタ
、フィルターあるいは誘電体共振器などがあげられる。
従来五肢逝 従来より、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム
などを主原料としたセラミック素体が上記したような電
子部品に広く用いられている。
これらセラミック素体の焼成方法としては、加圧成型し
たセラミック成型体11を第6図に示したように厘12
中に縦に積み重ねるか、あるいは第7図に示したように
横方向に多数並べるかして焼成する、いずれかの方法が
一般的である。そしてこれら成型体間には、成型体どう
しの反応を防止するためにA1*OsやZrO*あるい
はZrCなどの粉末な敷粉として用いているが、これら
の化合物は成型体との接触部における反応が避けられず
、セラミック素体の物性に悪影響を及ぼし、均質なセラ
ミック素体を得るための弊害となっていた。この傾向は
、還元雰囲気中の焼成において特に顕著であり、均質な
半導体セラミックを得ることを困難にしていた。
このような現象を避けるために上記したような粉末を用
いずに成型体をそのまま積み重ねる方法も行なわれてい
るが、この方法ではセラミック素体どつしのくっつきに
より歩留まりが大幅に低下していた。
あるいは特公昭61−11460号公報において、チタ
ン酸ストロンチウムを主体とする成型体間にチタン酸ス
トロンチウムを主体とする粉末な敷粉として介在せしめ
て焼成する半導体磁器コンデンサの製造方法が開示され
ている。この方法では、成型体どうしのくっつきを防止
することができ、しかも同一組成系のため、半導体セラ
ミックが粉末との接触により物性的に悪影響を受けるこ
とを防止するができる。しかしこの方法においてもセラ
ミック素体表面に部分的に粉末がくっつき、この粉末を
セラミック素体から容易に剥がすことができず、これら
セラミック素体どうじを機械的に擦りあわせるか、ある
いは何らかの方法で研磨することが実際には必要であっ
た。また積み重ねた成型体の最上段おるいは最下段のよ
うに、並べられた成型体の両端は、他の成型体と焼成雰
囲気、焼成条件が異なってくるため、焼き上がったセラ
ミック素体の物性に違いが生じ、バラツキの原因となっ
ていた。この傾向は還元雰囲気中の焼成において特に著
しかった。かかるバラツキを無くするために、両端のセ
ラミック素体を取り除くと、20枚乃至30枚を−重ね
として、3%乃至5%の歩留まり低下の要因となってい
た。
が ゛しよ と る 上記したように従来のセラミック素体の製造方法では、
多数のセラミック成型体を積み重ねて焼成するため、焼
き上がった焼結体(セラミック素体)間においてくっつ
きが生じる。このくっつきを防止するためにAt*os
やZr0mあるいはZrCなどの粉末を敷粉として用い
るとセラミック素体の物性に悪影響を及ぼすといった問
題があった・ また、たとえチタン酸ストロンチウムを主体とするセラ
ミック成型体間にチタン酸ストロンチウムを主体とする
粉末を介在せしめて焼成したとしても、焼き上がったセ
ラミック素体からこれら粉末を剥がすことは容易ではな
く、研暦などによりこれら粉末を剥がそうとすると、や
はりセラミック素体の物性に悪影響を与えるといった問
題があった。
またさらには積み重ねたセラミック成型体の最上段ある
いは最下段では、他の部分における成型体と焼成雰囲気
条件が異なってくるため、焼き上がりたセラミック素体
の物性に両端部分とその他の部分とでは違いが生じ、バ
ラツキの原因となる問題があった。かかるバラツキを無
くすために、両端のセラミック素体を取り除くと、歩留
まりが低下するといった問題を生じていた。
本発明はかかる問題点に鑑みて発明されたセラミック素
体の製造方法であって、敷粉としてのAl*Osなどの
粉末がくつつくのを防止して、電気的特性に悪影響を与
える粉末除去工程をなくし、セラミック素体の電気的特
性を向上させ、また均質なセラミック素体を製造して歩
留まりの向上を図ることを目的としている。
゛ るための 上記目的を達成するために本発明に係るセラミック素体
の製造方法では、電子部品としてのセラミック素体の焼
成時、該セラミック素体と同一主成分からなる既焼結体
を、未焼結体である前記セラミック素体間に介在させた
状態で前記セラミック素体を焼成することを特徴とする
また電子部品としてのセラミック素体の焼成時、未焼結
状態のセラミック°素体に凹凸を形成し、この後これら
未焼結状態のセラミック素体を積層させて焼成すること
を特徴とするものである。
セラミック素体に形成する凹凸の構成としては表面に網
目状の凹部を形成する、あるいは何箇所かに突起を形成
する(図示せず)など、特に限定されるものではない。
またセラミック成型体の表面に凹凸を形成する方法とし
ては、加圧成型の場合は、第5図に示したように、凹凸
の付いた金型25を用いて成型すれば容易に形成できる
またシ、−ト成型の場合には、凹凸が形成されているロ
ーラ間にシートを通す(図示せず)ことにより容易に形
成できるが、形成の方法は、上記した方法に何ら限定さ
れるものではない。
生母 上記した本発明にかかるセラミック素体の製造方法にあ
っては、電子部品としてのセラミック素体の焼成時、該
セラミック素体と同一主成分からなる既焼結体を、未焼
結体である前記セラミック素体間に介在させた状態で前
記セラミック素体を焼成するので、セラミック素体と異
なる成分からなる粉末を敷粉として介在させるのと異な
り、セラミック素体の物性に悪影響を及ぼす反応は生じ
ない、また粉末を使用しないため、粉末がセラミック素
体にくっつくといったことも生じない、また既焼結体と
セラミック成型体とでは反応が起こりにくく、既焼結体
とセラミック成型体とが互いにくっつくといったことも
生じない、さらには第1図に示したように、既焼結体1
5を両端部に配置しセラミック成型体16をその間に配
置することにより、セラミック成型体16の焼成雰囲気
が一定し、焼き上がったセラミック素体の物性が一定化
する。
また既焼結体15を構成する粒子の平均粒径を調節する
ことにより、セラミック成型体16と既焼結体15との
反応を調節して、セラミック成型体16の表面性状を損
なわないように調整することができる0例えば既焼結体
15の平均粒径な15μm以下とすると、既焼結体15
とセラミック成型体16との反応を押えることができ、
静電容量の増大、誘電損失の減少が顕著となる。また特
に既焼結体15の平均粒径な10μm以下にすると上記
した特性がきわめて明瞭に表われるとともに、偏差の少
ない優れたものが得られることとなる。
またセラミック素体と同一主成分からなる既焼結体であ
って、前記セラミック素体との接触表面に凹凸を有する
既焼結体17(第2図)を介在させた場合には、セラミ
ック成型体16と既焼結体17との接触面積を小さくし
て、セラミック成型体16と既焼結体17とのくっつき
をより一層効果的に阻止することができる。
またセラミック素体と同一主成分からなる既焼結体であ
って前記セラミック素体の焼成後の寸法と異なる寸法を
有する既焼結体18(第3図)を、未焼結体である前記
セラミック素体間に介在させた場合には、既焼結体18
とセラミック素体19とを容易に分離することができる
例えば、円板状のセラミック成型体を焼成する場合、こ
れら成型体と同じ寸法の既焼結体18を介在させると、
焼成前の1詰の段階では、成型体と既焼結体18が同一
寸法であるため、取扱上便利であり何ら支障がなく、第
1図に示したように積み重ねて焼成することができる。
その後成型体が焼成されセラミック素体19となると、
成型体は20%程度焼結収縮し、セラミック素体19は
第3図に示したように、収縮しない既焼結体18より全
体的に寸法が小さくなる。
したがって、焼成後の工程、例えば電極印刷工程で、既
焼結体18を除く場合、第4図(a)(b)に示したよ
うなセラミック素体19の寸法に合う凹部21を有する
治具20を用いて既焼結体18を除くことは容易となる
。あるいはセラミック素体19と既焼結体18との厚み
の差を利用して、セラミック素体19は通すけれども既
焼結体18は通さないようなスリットを用いて分離する
ことも容易となる。
また電子部品としてのセラミック素体の焼成時、未焼結
状態のセラミック素体26に凹凸を形成しく第5図)、
この後これら未焼結状態のセラミック素体26を積層さ
せて焼成すれば、未焼結状態のセラミック素体26どう
しの接触面積が極端に小さくなり、未焼結状態のセラミ
ック素体26どうしが焼結時に(つつくといったことは
生じない、またセラミック素体と異なる成分からなる粉
末な敷粉として介在させるのと異なり、セラミック素体
の物性に悪影響を及ぼす反応は生じない、さらには粉末
を使用しないため、粉末がセラミック素体にくっつくと
いったことも生じない。
および 以下、本発明にかかる実施例および比較例を説明する。
第1の実施例と比較例を説明する。
チタン酸ストロンチウム(SrTiOa)に酸化ニオブ
(Nb*Os )をO,1モル%〜0.2モル%、およ
び焼結助剤として酸化マンガン(MnO*) 0 、 
1モル%〜0.2モル%の範囲で添加し、十分に混合す
る。この後成型体を10枚−重ねとして、厘に入れ、水
素1〜15体積%、窒素ガス99〜85体積%からなる
雰囲気中で、1440℃〜1530℃で2時間〜6時間
焼成する。然る後に、焼結体の片面に13110mおよ
びCuOからなる拡散物質を塗布し、1000℃〜13
00℃で1時間〜2時間熱処理をする。このようにして
得られた焼結体の両面に銀電極を設ける。  次に示す
表は、厘詰め時の方法を変え、おのおの100枚焼成し
たときの結果をまとめたものである。
なお下記の表において、誘電率C1誘電損失tanδ(
%)は1k)Iz、IVの条件で測定した値から求め、
絶縁抵抗率ρは、25VDC印加1分後の電流値から求
めたものである。
な右表中成型体のみとは、成型体16のみを積み重ねて
焼成した場合を示し、5rTiOsとは、該粉末を敷粉
として用いた場合を示し、粒径・・・とは、既焼結体1
5を介在させた場合であって、既焼結体15を構成する
粒子の平均粒径が50μmなどであることをそれぞれ示
している。またσ7−3は標準偏差を示しており、この
値からバラツキが判断できる。
成型体16のみを積み重ねて焼成した場合には、絶縁抵
抗率ρが低く、また誘電率Cも他に比べて低くなってい
る。そのうえ標準偏差で見るバラツキがかなり大きくな
っている。
成型体16のみの場合と比べるとSrTi0m粉末な敷
粉として用いた場合には、誘電率Cは少し上昇している
が、やはりバラツキはかなり大きくなっている。
既焼結体15を用いた場合には、既焼結体15を構成す
る平均粒径によって、その電気特性に違いがみられる。
平均粒径が50μmの場合には、成型体16のみの場合
に比べると、その電気特性は良くなっているが、 5r
TiOsの粉末を用いた場合に比べると、はとんど変わ
らない。
平均粒径な20μm、15μm、8μmと細かくしてい
くにつれて、誘電率εが向上している。
平均粒径が15μmと8μmの場合には、50μmの場
合に比べ、誘電率Cが87%〜84%程度向上し、誘電
損失tanδもほぼ半分になる。
平均粒径が20μmの場合は、50μmの場合に比べ、
誘電率εは28%程度向上するが、tanδはほとんど
変化しない。
平均粒径が20μmの場合と、15μmの場合を比較す
ると、誘電率Cと誘電損失tanδのバラツキに少しの
差があり、既焼結体15の平均粒径は、望ましくは10
gm以下が良いことがわかる。
上記第1表から明らかなように、既焼結体15の平均粒
径な細かく整又ることにより、電気特性を著しく向上さ
せることができる。
次に第2の実施例と比較例を説明する。
チタン酸ストロンチウム(SrTiOs)に酸化ニオブ
(NbgOs )を0.1モル%〜0.2モル%、およ
び焼結助剤として酸化銅CuOを0.1モル%〜0.2
モル%の範囲で添加し、十分に混合した後、直径10ミ
リ、厚さ0.7ミリの円板形状に加圧成形する。これら
成型体16を10枚−重ねとして厘に入れ、水素1〜1
.5体積%、窒素ガス99〜85体積%からなる雰囲気
中で、1440℃〜1530℃で2時間〜6時間焼成す
る。然る後に、焼結体の片面にBi嵩0sJ5よびCu
Oからなる拡散物質を塗布し、1000℃〜1300℃
で1時間〜2時間熱処理をする。このようにして得られ
た焼結体の両面に銀電極を設ける。
次に示す第2表は、厘詰め時の方法を変え、おのおの1
00枚焼成したときの結果をまとめたものである。
なお下記の表において、誘電率ε、誘電損失tanδは
1kHz、IVの条件で測定した値から求め、絶縁抵抗
率ρは、25VDC印加1分後の電流値から求めたもの
である。
上表において、網目付きとは第2図に示したような網目
17aを付けた既焼結体17を介在させた場合を示して
いる。焼成後良品率はくっつきなどにより、部分的にカ
ケ、ワレが発生していない正常なセラミック素体の割合
を示している。また電気特性の項目で、両端部とは、1
0枚−重ねの最上段および最下段の試料の各20枚の平
均値を取ったものであり、中央部は上下段を除く8枚の
試料おのおの80枚の平均値を示している。
この表から、成型体16のみの場合には、くっつきによ
り、焼成後の良品率が25%と大幅に低下しているのが
わかる。
5rTiO,の粉末を敷粉として使用した場合には、焼
成良品率は、90%とかなり良好であるが、両端部と中
央部の電気的特性がかなり異なり、両端部では、 ta
nδとρとの値の低下が著しい、このことは、電気的特
性の安定した製品を得ようとすると、大幅に歩留まりが
ダウンすることを意味している。
一方、本発明にかかる網目付きの既焼結体17を用いた
場合には、焼成後の良品率が100%であるばかりでは
なく、両端部と中央部との製品における電気的特性に、
はとんど差がなくきわめて良好な結果が得られている。
したがって、電気的特性の安定したものだけを採取して
も歩留まりがダウンするといったことは生じない。
次に第3の実施例と比較例を説明する。
チタン酸ストロンチウム(SrTiOs)に酸化ニオブ
(Nb*0@)を0. 1モル%〜0.2モル%、およ
び焼結助剤として酸化銅CuOを0.1モル%〜0.2
モル%の範囲で添加し、十分に混合する。この後、第5
図に示したような成型用金型25を用いて直径10ミリ
、厚さ0.7ミリの円板形状に加圧成形すると同時に成
型体26の表面に網目状の凹凸を形成する。これら成型
体26を10枚−重ねとして厘に入れ、水素1〜15体
積%、窒素ガス99〜85体積%からなる雰囲気中で、
1440℃〜1530℃で2時間〜6時間焼成する。然
る後に、焼結体の片面にBiassおよびCuOからな
る拡散物質を塗布し、tooo℃〜1300℃で1時間
〜2時間熱処理をする。このようにして得られた焼結体
の両面に銀電極を設ける。
次に示す第3表は、成型体26の表面状態および厘詰め
時の方法を変え、おのおの100枚焼成したときの結果
をまとめたものである。
なお下記の表において、誘電率ε、誘電損失tanδは
1kHz、IVの条件で測定した値から求め、絶縁抵抗
率pは、25VDC印加1分後の電流値から求めたもの
である。(以下余白)なお上記表で成型体のみとは、網
目状の凹凸が形成されていない成型体を直接重ねあわせ
た場合を示しており、5rTiOsとは、網目状の凹凸
が形成されていない成型体間に5rTiOsの敷粉を介
在させた場合を示しており、網目付きとは、網目状の凹
凸が形成された成型体26が直接重ねあわせられた場合
を示している。
焼成機良品率はくっつきなどにより、部分的にカケ、ワ
レが発生していない正常なセラミック素体の割合を示し
ている。
上記第3表から、成型体の表面に凹凸が形成されていな
いものでは、良品率が25%とかなり低かった。
成型体間に5rTiOsの敷粉を介在させた場合では、
良品率は90%とかなり良好であったが、セラミック素
体表面にくっついた敷粉をはがすことが困難で、セラミ
ック素体どうしを機械的に擦りあわせる作業を必要とし
た。このことは、セラミック素体の製造において、製造
効率をかなり低下させることとなる。
網目付きの成型体26を用いた場合には、良品率が10
0%であったばかりでなく、敷粉を使用していないため
、敷粉をはがす作業がいらず製造効率が向上した。
i吸Ω盈呈 以上の説明により明らかな如く、本発明にかかるセラミ
ック素体の製造方法にあっては、電子部品としてのセラ
ミック素体の焼成時、該セラミック素体と同一主成分か
らなる既焼結体を、未焼結体である前記セラミック素体
間に介在させた状態で前記セラミック素体を焼成するこ
とを特徴とするので、セラミック素体と異なる成分から
なる粉末を介在させるのと異なり、セラミック素体の物
性に悪影響を及ぼす反応は生じない、また粉末を使用し
ないため、粉末がセラミック素体に(つつくといったこ
とも生じない、しかも既焼結体とセラミック成型体とで
は反応が起こりにくく、既焼結体とセラミック成型体と
が互いにくっつくといったことも生じない、また既焼結
体の粒度を調整し、平均粒径を小さくすることにより誘
電率の向上、誘電損失の低減が可能になる。さらには既
焼結体を両端部に配置することにより、セラミック成型
体の焼成雰囲気が一定し、焼き上がったセラミック素体
の物性が一定化する。したがって、電気的特性の安定し
たセラミック素体を得ることができると同時に、その歩
留まりを飛躍的に向上させることができる。
また電子部品としてのセラミック素体の焼成時、該セラ
ミック素体と同一主成分からなる既焼結体であって、前
記セラミック素体との接触表面に凹凸を有する既焼結体
を、未焼結体である前記セラミック素体間に介在させた
状態で前記セラミック素体を焼成することを特徴とする
ので、この場合には、セラミック成型体と既焼結体との
接触面積を小さくして、セラミック成型体と既焼結体と
のくっつきをより一層有効に阻止することができる。し
たがって、セラミック素体の表面性状をより一層良好に
して、電気的特性の安定、歩留まりの向上を図ることが
できる。
また電子部品としてのセラミック素体の焼成時、未焼結
状態のセラミック素体に凹凸を形成し、この後これら未
焼結状態のセラミック素体を積層させて焼成した場合に
は、良品率が向上するばかりでなく、敷粉を使用してい
ないため、敷粉なはがす作業がいらず製造効率が格段に
向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る方法において層中にセラミック成
型体および既焼結体を並べた状態を示す概略断面図、第
2図は既焼結体の一実施例を示す平面図、第3図は既焼
結体の寸法をセラミック素体の寸法よりも大きくした方
法の場合を示す概略断面図、第4図はセラミック素体を
選別する場合に用いられる治具の一実施例を示す平面図
と断面図、第5図はセラミック成型体の表面に凹凸を付
ける場合の一実施例を示す概略断面図、第6図および第
7図は従来の方法を示す概略断面図である。 15.17.18・・・既焼結体、16・・・セラミッ
ク成型体、19・・・セラミック素体、26・・・未焼
結状態のセラミック素体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 電子部品としてのセラミック素体の焼成時、該
    セラミック素体と同一主成分からなる既焼結体を、未焼
    結体である前記セラミック素体間に介在させた状態で前
    記セラミック素体を焼成することを特徴とするセラミッ
    ク素体の製造方法。
  2. (2) 電子部品としてのセラミック素体の焼成時、未
    焼結状態のセラミック素体に凹凸を形成し、この後これ
    ら未焼結状態のセラミック素体を積層させて焼成するこ
    とを特徴とするセラミック素体の製造方法。
JP1066925A 1989-03-17 1989-03-17 セラミック素体の製造方法 Pending JPH02246105A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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