JPH02245557A - 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 - Google Patents

自動張力調整機構を有するベルト伝動装置

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JPH02245557A
JPH02245557A JP6479489A JP6479489A JPH02245557A JP H02245557 A JPH02245557 A JP H02245557A JP 6479489 A JP6479489 A JP 6479489A JP 6479489 A JP6479489 A JP 6479489A JP H02245557 A JPH02245557 A JP H02245557A
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crank plate
eccentric wheel
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toothed belt
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英昭 川原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯付ベルトの張力を駆動力に応じて自動的に
調整して、そのスキップ現象を抑制するベルト伝動装置
の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自転車に装備されるベルト伝動装置として、
第7図に示すように、クランク軸aに取り付けられた大
径の歯付駆動プーリbと、後輪軸Cに取り付けられた小
径の歯付従動プーリdと、両プーリb、d間に巻き掛け
られた歯付ベルトeとで構成されたものがある。この伝
動装置では、自転車の走行中に歯付ベルトeがプーリb
、dから外れたり、スリップしたりするのを防ぐために
、ベルトスパンをそれぞれアイドラf、  fによって
互いに接近する方向に押圧することで、ベルトeに張力
を付与するテンション機構が採用される。
しかし、この構造では、ベルトeがアイドラf。
fの抑圧位置で通常とは逆方向に折れ曲がりながら走行
するので、その損傷が大きく、ベルトeを比較的短期間
で交換する必要がある。
一方、他のベルト伝動装置の例として、第8図に示すよ
うに、駆動プーリbをクランク軸aに取り付けられた駆
動ギヤb1と、該駆動ギヤb1に噛み合う内歯を有する
浮動型b2とで構成し、浮動車り2外周に歯付ベルトe
を巻き掛けるようにしたものが知られている(特公昭5
8−47592号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) この後者のものでは、上記前者のもので問題となった不
具合は生じない。しかし、反面、浮動型b2が駆動ギヤ
b1により減速駆動されるので、従動プーリdの回転速
度を最適範囲に保つために、これら駆動ギヤb1及び浮
動型b2の径を太き(する必要があり、この大径化に伴
い、自転車の重量が増大するのは避けられない。
また、浮動型b2の駆動ギヤb1に対する偏心量が一定
でないことから、加速のためにペダルを強く踏んだ場合
には、浮動型b2の因でA点近傍。
つまりクランク軸aと後輪軸Cとの軸心を結ぶ直線と直
交する線上でベルトeの緊張側の点近傍の内歯が駆動ギ
ヤb1から外れたり、噛合いが不正確になったりして、
これらの歯が損傷する虞れもある。
さらに、上記以外のベルト伝動装置として、クランク軸
に取り付けられかつ内歯を有するドラム内に小径の駆動
ギヤを配設して、両ギヤの噛合により大きな回転速度を
得るようにしたものも提案されているが、ドラムと駆動
ギヤとの径差が大きいので、噛合時の騒音が大きくなる
欠点がある。
本発明は以上の諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、上記の如き自動緊張機能を有するベルト伝動装
置において、歯付ベルト等の損傷の発生を抑え、しかも
重量の増大を招くことなく従動側の回転速度を駆動側よ
りも増速し得るようにして伝動装置の軽量化及びコンパ
クト化を図り、さらには騒音の低減化を図ることにある
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明の解決手段は、駆動
プーリをサイクロイド系の波状曲線からなる伝達部を有
する構成とすることを特徴としている。
具体的には、請求項(1)記載の発明では、互いに平行
な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞれ支持された歯付
プーリからなる駆動及び従動プーリと、該両プーリ間に
巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝達する歯付ベルト
とを備えたベルト伝動装置において、上記駆動プーリ及
び歯付ベルトを次のように構成する。
すなわち、上記回転軸に同心状に回転一体に取り付けら
れ、外周にエピトロコイド曲線により形成される波形部
を有する円板からなるクランク板と、該クランク板の外
周に偏心可能に配置され、外周に上記歯付ベルトに噛み
合う歯部を有する偏心輪と、外周にて該偏心輪の両側面
に同心状にかつ回転一体に取り付けられ、回転軸を遊嵌
合可能な中心孔を有する円板からなる1対の側板と、該
側板の円周方向の等間隔位置に配置され、かつ各々両端
が両側板に支持され、上記クランク板外周の波形部の波
数よりも1つ多い複数のピンと、該各ピンに回転自在に
支持され、上記クランク板外周の波形部上を転動するロ
ーラとを設け、これらの要素により駆動プーリを構成す
る。上記エピトロコイド曲線は、小径の円が大径の室内
に沿って外接状態で転がるときに小円の円周上の定点が
描(軌跡をいう。
また、歯付ベルトは、駆動プーリの無負荷状態で若干の
緩みが生じる長さとする。
一方、請求項■記載の発明では、駆動プーリを次の構成
とする。
すなわち、駆動プーリは、回転軸に同心状に回転一体に
取り付けられた円板からなるクランク板と、内周にて該
クランク板の両側面に同心状にかつ回転一体に取り付け
られた円板からなる1対の側板と、該側板外周の円周方
向の等間隔位置に配置され、かつ各々両端が両側板に支
持された複数のピンと、該各ピンに回転自在に支持され
たローラと、上記両側板間にクランク板に対し偏心可能
に配置され、外周に上記歯付ベルトに噛み合う歯部を有
するとともに、内周に、上記ピンの数よりも1つ多い波
数のハイポトロコイド曲線により形成されかつ上記ロー
ラを転動させる波形部を有する偏心輪とを備えてなるも
のとする。上記エピトロコイド曲線は、小径の円が大径
の室内に沿って内接状態で転がるときに小円の円周上の
定点が描く軌跡である。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)記載の発明では、駆動
プーリ側の回転軸に駆動力が与えられると、クランク板
が回転し、その駆動力はクランク板外周の波形部から該
波形部に係合するピン上のローラ、及び側板を介して偏
心輪に伝達され、さらにその偏心輪外周に噛合されてい
る歯付ベルトを介して従動プーリに伝達される。その際
、上記クランク板への駆動力の付与に伴い、複数のロー
ラとクランク板外周の波形部との接触位置が連続的に変
化して、偏心輪の中心はクランク板(回転軸)の軸心に
対し所定の偏心量を保ったままその日りを回動するよう
に移動する。この移動により歯付ベルトのピッチ周長が
増大してその緩みがなくなり、よってベル1に適正な張
力を付与することができる。
また、クランク板から偏心輪への動力伝達はクランク板
外周のエピトロコイド曲線からなる波形部上を偏心輪側
のローラが転動することで行われるが、ローラの数が波
形部の波数よりも1つ多いので、ローラ(ピン)の数を
a1クランク板(回転軸)の回転数をNAとすれば、偏
心輪の回転数NBは、 Ns −(a/ (a+1)l  −NA  −・・■
となる。このため、駆動プーリの径を大きくすることな
く、偏心輪をクランク板により減速ではあるものの略等
速度で回転駆動でき、よって駆動プーリの軽量化及びコ
ンパクト化を図ることができる。
また、全てのローラが波形部に接触しながら動力伝達が
行われるので、理論上、ローラの半数が駆動力の伝達に
寄与しており、従って大きい駆動力が加わった場合でも
それを各ローラで分担して伝達でき、ローラ等の損傷を
防止することができる。
さらに、各ローラが波形部に対し転動しながら動力伝達
が行われるので、クランク板と偏心輪との偏心量が一定
に保たれ、各ローラと波形部との係合が外れることはな
く、両者は常に安定した接触状態となり、騒音の発生を
防止することができる。
請求項(2)記載の発明では、上記とは異なり、クラン
ク板に与えられた駆動力はクランク板外周の側板からピ
ン、ローラ及び該ローラに係合する波形部を介して偏心
輪に伝達され、さらに歯付ベルトを介して従動プーリに
伝達される。そして、この発明では、クランク板から偏
心輪への動力伝達は偏心輪内周のハイポトロコイド曲線
からなる波形部上をクランク板側のローラが転動するこ
とで行われる。このローラの数は波形部の波数よりも1
つ少ないので、偏心輪の回転数NBは波形部の波数をa
として上記0式で与えられる。このため、駆動プーリの
径を大きくすることなく、偏心輪をクランク板により略
等速度で回転駆動でき、よって駆動プーリの軽量化及び
コンパクト化が図られる。また、その他の作用は上記請
求項(1)記載の発明と同様であり、ローラ等の損傷の
防止化、低騒音化等を得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜14図は本発明を自転車の駆動系に適用した第
1実施例を示す。第1図〜第3図において、lは自転車
のフレーム(図示せず)に回転自在に支承された一方の
回転軸としてのクランク軸、2は該クランク軸1と平行
に配置されてフレームに回転自在に支承された他方の回
転軸としての後輪軸で、この後輪軸2は自転車の後車輪
(図示せず)を支持するものである。第1図に拡大詳示
するように、上記クランク軸lには1対のクランクアー
ム3,3(一方のみ図示する)が回転一体に取り付けら
れ、その端部にはペダル(図示せず)が取り付けられて
おり、この両クランクアーム3゜3のペダルを交互に踏
むことでクランク軸1が回転駆動される。各クランクア
ーム3の取付構造を説明すると、クランク軸1の先端部
は先細りのテーバ部1aが形成され、その先端には雄ね
じ部1bが設けられている。一方、クランクアーム3は
そのボス部3aに上記テーバ部1aを押通可能なテーパ
孔3bと、その小径側端に連続するナツト嵌装孔3cと
が同心状に形成されている。そして、クランクアーム3
のテーパ孔3bにクランク軸1のテーバ部1aを挿通す
るとともに、そのナツト嵌装孔3cに突出した雄ねじ部
1bにクランクナツト4を螺合して締結することにより
、クランクアーム3をクランク軸1に回転一体に固定し
ている。
上記クランク軸1には歯付きの駆動プーリ5が回転一体
に取り付けられている。また、後輪軸2には駆動プーリ
5よりも小径で外周に歯部14aを有する従動プーリ1
4が回転一体に支持され、この従動プーリ14と後車輪
とは図示しないワンウェイクラッチ機構により駆動回転
方向(両図では反時計回り方向)にのみ回転一体に連結
される。
この両プーリ5,14間には底面(内周面)に歯部B、
を有する歯付ベルトBが巻き掛けられており、このベル
トBによってクランク軸1がら後輪軸2に動力を伝達す
るようになされている。
上記駆動ブー95は、クランクアーム3のボス部3a(
クランク軸1)に回転一体に支持されたほぼ円板状のク
ランク板6を有する。このクランク板6の外周にはエピ
トロコイド曲線により形成される波形部7が設けられ、
その波形部7の波数は8つとされている。
上記クランク板6の外周にはクランク板6よりも若干厚
い偏心輪8がクランクIi6の軸心o1に対して偏心可
能に配設され、この偏心輪8の外周には上記歯付ベルト
Bの歯部B1に噛み合う歯部8aが形成されている。
また、上記偏心輪8の両側面にはそれぞれ円板からなる
1対の側板9.9が該側板9,9及び偏心輪8を貫通す
るボルト10及びそれに締結されるナツト11により同
心にかつ回転一体に取り付けられている。これら側板9
.9はその路外周部にて偏心輪8に固定され、その外周
縁は偏心輪8外周面よりも半径方向外側に若干突出して
いて、偏心輪8の外周歯部8aを底面とするプーリ溝が
形成されており、このプーリ溝により歯付ベルトBの幅
方向の移動を規制している。また、各側板9はその中心
部に中心孔9aが形成され、該中心孔9aは上記クラン
クアーム3のボス部3a外径よりも大きな径を有し、こ
の中心孔9a内でクランクアームボス部3a及びクラン
ク軸1を遊嵌合させて、偏心輪8をクランク板6に対し
偏心させるようにしている。
上記両側板9.9間には偏心輪8の内周近傍に上記クラ
ンク板6外周の波形部7の波数(8つ)よりも1つ多い
9本のピン12,12.・・・が架設されている。これ
らのピン12,12.・・・は側板9の円周方向に等間
隔(40’)の間隔をあけて配置され、その各々の両端
はそれぞれ両側板9゜9に支持されている。この各ピン
12は側板9゜9の対向面に穿設した有底の穴9b、9
bに嵌合されていて、上記ボルト10及びナツト11に
よる側板9と偏心輪8との一体結合により同時に固定支
持される。そして、上記各ピン12には上記クランク板
6外周の波形部7上を転動するローラ13が含油軸受等
により回転自在に支持されている。よって偏心輪8(側
板)の中心はクランク板6(クランク軸1)の中心01
に対し偏心していて、その偏心状態で回転するようにな
されている。
さらに、無負荷状態で両プーリ5,14間にベルトBを
掛けることができ、かつ負荷状態ではベルトBを緊張さ
せて伝動可能とするようにするために、上記歯付ベルト
Bは、駆動プーリ5の無負荷状態で若干の緩みが生じる
長さとされ、上記クランク軸1及び後輪軸2の軸心o、
、o3同士を結ぶ直線lAと、該直線9Aに直交しかつ
上記クランク軸1の軸心01を通る直線QBとにより区
画された緩み側偏心ゾーンZに、上記偏心輪8の軸心0
2が所定量偏心して位置するように長さが設定されてい
る。尚、このベルト長さは、具体的には次式■、■で示
される範囲である。すなわち、ベルトBのピッチ周長を
Lp1駆動プーリ5のピッチ径をh%従動ブー914の
ピッチ径をdp1クランク軸1の軸心OIと後輪軸2の
軸心03との軸間距離をC1クランク軸1の軸心OIと
偏心輪8の回転中心02との偏心量をXとすると、Lp
> 2(C−X) + yr (Dp+dp)/2+ 
(Dp−dp) 2/ 14(C−X)l    −・
・■で、かつ Lp< 2(C+X) + yr (Dp+dp)/2
+(Dp−dp) 2/14(C+X)l     −
・・■の範囲である。
尚、上記クランク軸1外周の波形部7の波数及びピン1
2,12.・・・(ローラ13,13.・・・)の数は
図示側以外の複数に増減できるのは勿論である。
次に、上記実施例の作動について説明する。両プーリ5
,14間で動力伝達が行われない無負荷状態では、第2
図及び第4図で仮想線にて示すように、駆動プーリ5の
ローラ13゜13.・・・はクランク板6の波形部7に
対し、クランク軸1及び偏心輪8の軸心0..02同士
を結ぶ直線上のベルトB緊張側部分(図で左側上部)に
おいて最も深く結合しており、偏心輪8はクランク軸1
に対して上記直線上のベルトB緩み側方向(図で右下方
向)へ偏心している。
この状態からペダルの踏み動作によりクランク軸1が回
転すると、それと一体のクランク板6が回転するが、こ
の時点では偏心輪8はベルトBによる規制により回転し
ない。すなわち、クランク板6の波形部7は図で反時計
回り方向に回転するものの、複数のローラ13,13.
・・・は偏心輪8の軸心02回りに回転しない。このた
め、各ローラ13は波形部7に対し相対的の時計回り方
向に波形部7上を転動し、ローラ13.13.・・・が
波形部7に最も深く結合する箇所は上記した図で左上部
から上部を経て右上部に移動する。これに伴い、偏心輪
8はクランク軸1に対し所定のIQ心量を保ったまま図
で右下方向から下方向を経て左下方向に偏心移動する。
このようにして偏心輪8がベルトBのピッチ周長を増大
させる方向に移動する結果、該ベルトBは緩みが吸収さ
れて張力が与えられる。
そして、ペダルを完全に踏み込んで自転車が走行する駆
動状態では、WS3図及び第4図で実線にて示すように
、偏心輪8はクランク軸1に対し図で左下方向に位置し
、ベルトBには張力が付与されている。それ故、この時
点で偏心輪8の偏心移動は歯付ベルトBにより規制され
て止まる。この規制により、偏心輪8はその位置でその
軸心02回りに回転し、この回転によりベルトBが走行
して動力が従動プーリ14に伝達される。
したがって、この実施例では、駆動プーリ51;おける
偏心輪8のクランク軸1に対する偏心移動によりベルト
Bに張力付与するので、そのベルトBを通常とは逆方向
に屈曲させることなく自動的に緊張させることができ、
ベルトBを長期間に亘り使用してもその損傷を抑えるこ
とができる。
また、クランク軸1から偏心輪8への速度比はローラ1
3.13.・・・の数と波形部7の波数との差が1つで
あることから9:8となり、回転が減速される。しかし
、その減速度は駆動車と浮動幅とを噛合させる従来の伝
達構造に比べ極めて小さく、略等速度と見做し得、よっ
て駆動プーリ5の外径寸法をさほど大きくすることなく
従動プーリ14を駆動でき、伝動装置を軽量でコンパク
トなものにすることができる。
さらに、全てのローラ13,13.・・・が常に波形部
7上で転動しながら動力伝達が行われるので、偏心輪8
は偏心量を一定にしたままで駆動時の釣合位置まで移動
し、しかも各ローラ13が波形部7から外れることもな
く、両者を常に安定した接触状態に保つことができ、騒
音の発生をも低減することができる。
加えて、駆動力の伝達状態では、駆動プーリ5の複数の
ローラ13,13.・・・及び波形部7のうちその半分
が駆動力を分担して伝達するため、駆動力が大きいとき
でもローラ13等の損傷を有効に防止することができる
また、偏心輪8の偏心域はベルトBlみ側の略180@
の範囲で極めて大きく、このため、ペダルの踏み操作を
円滑に行うことができる。しがも、駆動時、ベルトBに
張力が徐々に加わることがら、その損傷の虞れがさらに
低くなる。
さらに、偏心輪8の偏心量が大きいので、ベルトBの長
さの設定に際しその精度を厳しくする必要がないととも
に、ベルトBの両プーリ5,14への巻掛けを容易に行
うことができる。また、長期間の使用によりベルトBに
伸びが生じても、その伸びを補償するように偏心輪8が
自動的に移動し、ベルトBが安定して緊張状態になり、
ベルトBを長期間に亘り使用できてその高寿命化を達成
することができる。
第5図及び第6図は本発明の第2実施例を示しく尚、第
1図及び第3図と同じ部分については同じ符号を付して
その詳細な説明は省略する)、波形部7′及びピン12
(ローラ13)をクランク板6′と偏心輪8′との間で
代えたものである。
この実施例では、クランク板6′の両側に1対の側板9
.9が配置されていて、該側板9,9はその内周部にて
クランク板6′に対し、クランク板6′及び偏心輪8′
を貫通するボルト10及びナツト11により同心にかつ
回転一体に取り付けられている。上記両側板9.9の外
周部間にはクランク板6′外周近傍に9つのピン12,
12゜・・・が円周方向に等角度間隔をあけて架設され
、その各ピン12にはローラ13が転動自在に支持され
ている。また、上記各ピン12の位置よりも外周側の側
板9,9間に偏心輪8′がクランク板6に対し偏心可能
に嵌挿され、該偏心輪8′の内周に、上記ピン12,1
2.・・・の数(9本)よりも1つ多い10の波数のハ
イポトロコイド曲線により形成されかつ上記各ローラを
転動させる波形部7′が設けられている。その他の構成
は上記第1実施例と同様に構成されている。
したがって、この実施例では、クランク板6′に与えら
れた駆動力はクランク板6′外周の側板からピン12,
12.  ・・・、ローラ13,13.  ・・・及び
該ローラ13,13.・・・に係合する波形部7′を介
して偏心輪8′に伝達され、そのクランク板6′から偏
心輪8′への動力伝達は偏心輪8′内周のハイポトロコ
イド曲線からなる波形部7′上をクランク板6′側のロ
ーラ13,13.・・・が転動することで行われる。こ
のローラ13,13゜・・・の数は波形部7′の波数よ
りも1つ少ないので、駆動プーリ5′の径を大きくする
ことなく、偏心輪8′をクランク板6′により略等速度
で回転駆動でき、よって駆動プーリ5′の軽量化及びコ
ンパクト化が図られる。また、その他の作用は上記第1
実施例と同様であり、ローラ13等の損傷の防止化、低
騒音化等を得ることができる。
尚、以上の各実施例では、自転車の駆動系に適用した場
合であるが、本発明はこの他、高い耐久性の要求される
各種のベルト伝動装置に対しても適用することができる
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)及び+2)記載の発
明によると、歯付ベルトにより従動プーリとの間で動力
を伝達する駆動プーリを、その回転軸に回転一体に支持
されたクランク板と、該クランク板に対し所定量偏心可
能に設けられ、かつクランク板にサイクロイド系の波状
曲線からなる波形部長“び該波形部上を転動する複数の
ローラによる伝達機構を介して連結され、外周にて上記
歯付ベルトに噛み合う偏心輪とで構成し゛、歯付ベルト
の長さを駆動プーリの無負荷状態で若干の緩みが生じる
長さとしたことにより、歯付ベルトを通常とは逆方向に
屈曲させることなく駆動力を伝達できるとともに、駆動
プーリの大きさを小さくして駆動ブ一り延いては伝動装
置全体の軽量化及びコンパクト化を図ることができ、し
かも波形部上のローラの転動により騒音の低減を図るこ
とができる。また、ベルト長さの設定により、ローラと
波形部との係合を確保しながら、偏心輪をクランク板に
対し偏心させてベルトの緊張効果を得ることができると
ともに、この自動緊張機能を得るための偏心輪の偏心域
及び移動量を大きくして、駆動プーリの回転を円滑とし
、歯付ベルトの損傷を少なくでき、またベルトの長さ寸
法の高精度の設定を不要にできる。さらにはベルトの巻
掛けを容易に行うことができ、ベルトに伸びが生じても
伝動機能を確保してベルトを長期間に亘って連続使用す
ることができ、特に、自転車の駆動系への適用によりそ
の耐久性を高め得るばかりでなく、ペダルの踏出し操作
をスムーズにできる等、実用上優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示し、第1図は
駆動プーリの拡大縦断面図、第2図は無負荷状態のベル
ト伝動装置を示す概略正面図、第3図は同負荷状態を示
す概略正面図、第4図は偏心輪の動きを示す伝動装置の
模式正面図である。 第5図及び第6図は第2実施例を示し、第5図は第1図
相当図、第6図は第3図相当図である。第7図及び第8
図はそれぞれ従来例を示す第3図相当図である。 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・・後輪軸(回転軸) 5.5′ ・・・駆動プーリ 6.6′・・・クランク板 7.7′・・・波形部 8.8′・・・偏心輪 8a、3a’・・・歯部 9.9′・・・側板 9a、9a’・・・中心孔 12・・・ピン 13・・・ローラ 14・・・従動プーリ 14a・・・歯部 B・・・歯付ベルト 01・・・クランク板の軸心 02・・・偏心輪の軸心 03・・・後輪軸の軸心 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・・後輪軸(回転軸) 5.5′・・・駆動プーリ 6.6′・・・クランク板 7.7′・・・波形部 8.8′・・・偏心輪 8a、8a’・・・歯部 9.9′・・・側板 9a、9a’・・・中心孔 12・・・ピン 13・・・ローラ 14・・・従動プーリ 14a・・・歯部 B・・・歯付ベルト 01・・・クランク板の軸心 02・・・偏心輪の軸心 03・・・後輪軸の軸心 第1 第5図 ら′ 9日 第6図 1P37図 第8図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
    れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
    、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
    達する歯付ベルトとを有し、上記駆動プーリは、 上記回転軸に同心状に回転一体に取り付けられ、外周に
    エピトロコイド曲線により形成される波形部を有する円
    板からなるクランク板と、上記クランク板の外周に偏心
    可能に配置され、外周に上記歯付ベルトに噛み合う歯部
    を有する偏心輪と、 外周にて上記偏心輪の両側面に同心状にかつ回転一体に
    取り付けられ、回転軸を遊嵌合可能な中心孔を有する円
    板からなる1対の鋼板と、上記側板の円周方向の等間隔
    位置に配置され、かつ各々両端が両側板に支持され、上
    記クランク板外周の波形部の波数よりも1つ多い複数の
    ピンと、 上記各ピンに回転自在に支持され、上記クランク板外周
    の波形部上を転動するローラとを備えてなり、 上記歯付ベルトは、駆動プーリの無負荷状態で若干の緩
    みが生じる長さとされていることを特徴とする自動張力
    調整機構を有するベルト伝動装置。
  2. (2)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
    れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
    、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
    達する歯付ベルトとを有し、上記駆動プーリは、 上記回転軸に同心状に回転一体に取り付けられた円板か
    らなるクランク板と、 内周にて上記クランク板の両側面に同心状にかつ回転一
    体に取り付けられた円板からなる1対の側板と、 上記側板外周の円周方向の等間隔位置に配置され、かつ
    各々両端が両側板に支持された複数のピンと、 上記各ピンに回転自在に支持されたローラと、上記両側
    板間にクランク板に対し偏心可能に配置され、外周に上
    記歯付ベルトに噛み合う歯部を有するとともに、内周に
    、上記ピンの数よりも1つ多い波数のハイポトロコイド
    曲線により形成されかつ上記ローラを転動させる波形部
    を有する偏心輪とを備えてなり、 上記歯付ベルトは、駆動プーリの無負荷状態で若干の緩
    みが生じる長さとされていることを特徴とする自動張力
    調整機構を有するベルト伝動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008054723A1 (de) * 2008-12-16 2010-06-17 Robert Bosch Gmbh Riemenspannsystem für Aggregatetriebe mit Momentenumkehr
KR20160094015A (ko) * 2015-01-30 2016-08-09 주식회사 만도 전동식 동력 보조 조향장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008054723A1 (de) * 2008-12-16 2010-06-17 Robert Bosch Gmbh Riemenspannsystem für Aggregatetriebe mit Momentenumkehr
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