JPH039151A - 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 - Google Patents
自動張力調整機構を有するベルト伝動装置Info
- Publication number
- JPH039151A JPH039151A JP14283689A JP14283689A JPH039151A JP H039151 A JPH039151 A JP H039151A JP 14283689 A JP14283689 A JP 14283689A JP 14283689 A JP14283689 A JP 14283689A JP H039151 A JPH039151 A JP H039151A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- gear
- carrier
- shaft
- pinion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 26
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 14
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 230000001151 other effect Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、歯付ベルトの張力を駆動力に応じて自動的に
調整して、そのスキップ現象を抑制するベルト伝動装置
の改良に関するものである。
調整して、そのスキップ現象を抑制するベルト伝動装置
の改良に関するものである。
(従来の技術)
従来より、自転車に装備されるベルト伝動装置として、
第12図に示すように、クランク軸aに取り付けられた
大径の歯付駆動プーリbと、後輪軸Cに取り付けられた
小径の歯付従動プーリdと、両プーリb、d間に巻き掛
けられた歯付ベルトeとで構成されたものがある。この
伝動装置では、自転車の走行中に歯付ベルトeがプーリ
b、dから外れたり、スリップしたりするのを防ぐため
に、ベルトスパンをそれぞれアイドラf、 fによっ
て互いに接近する方向に押圧することで、ベルトeに張
力を付与するテンション機構が採用される。
第12図に示すように、クランク軸aに取り付けられた
大径の歯付駆動プーリbと、後輪軸Cに取り付けられた
小径の歯付従動プーリdと、両プーリb、d間に巻き掛
けられた歯付ベルトeとで構成されたものがある。この
伝動装置では、自転車の走行中に歯付ベルトeがプーリ
b、dから外れたり、スリップしたりするのを防ぐため
に、ベルトスパンをそれぞれアイドラf、 fによっ
て互いに接近する方向に押圧することで、ベルトeに張
力を付与するテンション機構が採用される。
しかし、この構造では、ベルトeがアイドラf。
fの抑圧位置で通常とは逆方向に折れ曲がりながら走行
するので、その損傷が大きく、ベルトeを比較的短期間
で交換する必要がある。
するので、その損傷が大きく、ベルトeを比較的短期間
で交換する必要がある。
一方、他のベルト伝動装置の例として、第13図に示す
ように、駆動プーリbをクランク軸aに取り付けられた
駆動ギヤb1と、該駆動ギヤb1に噛み合う内歯を有す
る浮動車b2とで構成し、浮動車り2外周に歯付ベルト
eを巻き掛けるようにしたものが知られている(特公昭
58−47592号公報参照)。
ように、駆動プーリbをクランク軸aに取り付けられた
駆動ギヤb1と、該駆動ギヤb1に噛み合う内歯を有す
る浮動車b2とで構成し、浮動車り2外周に歯付ベルト
eを巻き掛けるようにしたものが知られている(特公昭
58−47592号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題)
この後者のものでは、上記前者のもので問題となった不
具合は生じない。しかし、反面、浮動車b2の駆動ギヤ
b1に対する偏心量が一定でないことから、加速のため
にペダルを強く踏んだ場合には、浮動車b2の図でA点
近傍、つまりクランク軸aと後輪軸Cとの軸心を結ぶ直
線と直交する線上でベルトeの緊張側の点近傍の内歯が
駆動ギヤb1から外れたり、噛合いが不正確になったり
して、これらの歯が損傷する虞れもある。
具合は生じない。しかし、反面、浮動車b2の駆動ギヤ
b1に対する偏心量が一定でないことから、加速のため
にペダルを強く踏んだ場合には、浮動車b2の図でA点
近傍、つまりクランク軸aと後輪軸Cとの軸心を結ぶ直
線と直交する線上でベルトeの緊張側の点近傍の内歯が
駆動ギヤb1から外れたり、噛合いが不正確になったり
して、これらの歯が損傷する虞れもある。
さらに、上記以外のベルト伝動装置として、クランク軸
に取り付けられかつ内歯を有するドラム内に小径の駆動
ギヤを配設して、両ギヤの噛合により大きな回転速度を
得るようにしたものも提案されているが、ドラムと駆動
ギヤとの径差が大きいので、噛合時の騒音が大きくなる
欠点がある。
に取り付けられかつ内歯を有するドラム内に小径の駆動
ギヤを配設して、両ギヤの噛合により大きな回転速度を
得るようにしたものも提案されているが、ドラムと駆動
ギヤとの径差が大きいので、噛合時の騒音が大きくなる
欠点がある。
本発明は以上の諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、上記の如き自動緊張機能を有するベルト伝動装
置において、歯付ベルト等の損傷の発生を抑え、しかも
騒音の低減化を図ることにある。
目的は、上記の如き自動緊張機能を有するベルト伝動装
置において、歯付ベルト等の損傷の発生を抑え、しかも
騒音の低減化を図ることにある。
(課題を解決するための手段)
この目的を達成するために、本発明の解決手段は、駆動
プーリを回転軸に対し所定量偏心させた遊星ギヤ機構で
構成する。
プーリを回転軸に対し所定量偏心させた遊星ギヤ機構で
構成する。
具体的には、請求項(1)記載の発明では、互いに平行
な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞれ支持された歯付
プーリからなる駆動及び従動プーリと、該両プーリ間に
巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝達する歯付ベルト
とを備えたベルト伝動装置において、上記駆動プーリ及
び歯付ベルトを次のように構成する。
な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞれ支持された歯付
プーリからなる駆動及び従動プーリと、該両プーリ間に
巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝達する歯付ベルト
とを備えたベルト伝動装置において、上記駆動プーリ及
び歯付ベルトを次のように構成する。
すなわち、上記回転軸に同心状に円板状のキャリアを回
転一体に取り付け、その外周に回転軸と平行に延びる複
数の軸部を等間隔をあけて突設する。また、このキャリ
アの外周には、内周にインナギヤ部を有しかつ外周に上
記歯付ベルトに噛み合うアウタギヤ部を有するリングギ
ヤをキャリアに対し偏心可能に配置する。さらに、上記
リングギヤの内側に、外周にギヤ部を有しかつ回転軸を
遊嵌合する中心孔を有するサンギヤを配設する。
転一体に取り付け、その外周に回転軸と平行に延びる複
数の軸部を等間隔をあけて突設する。また、このキャリ
アの外周には、内周にインナギヤ部を有しかつ外周に上
記歯付ベルトに噛み合うアウタギヤ部を有するリングギ
ヤをキャリアに対し偏心可能に配置する。さらに、上記
リングギヤの内側に、外周にギヤ部を有しかつ回転軸を
遊嵌合する中心孔を有するサンギヤを配設する。
また、上記キャリアの軸部に中心から所定量偏心した位
置にて回転自在に支持されるピニオンを設け、この各ピ
ニオンは上記リングギヤのインナギヤ部及びサンギヤの
ギヤ部に噛合させる。そして、以上の要素により駆動プ
ーリを構成する。
置にて回転自在に支持されるピニオンを設け、この各ピ
ニオンは上記リングギヤのインナギヤ部及びサンギヤの
ギヤ部に噛合させる。そして、以上の要素により駆動プ
ーリを構成する。
また、歯付ベルトについては、上記駆動プーリへの駆動
力の入力時に駆動プーリの回転軸に対する偏心位置が回
転軸中心と従動プーリの中心とを結ぶ直線に対してベル
ト弛緩側範囲に位置するように長さを設定する。
力の入力時に駆動プーリの回転軸に対する偏心位置が回
転軸中心と従動プーリの中心とを結ぶ直線に対してベル
ト弛緩側範囲に位置するように長さを設定する。
一方、請求項(3)記載の発明では、駆動プーリは、回
転軸に同心状に回転一体に取り付けられ、外周に回転軸
と平行に延びる複数の軸部が等間隔をあけて突設された
円板状のキャリアと、該キャリアの外周に偏心可能に配
置され、内周にインナギヤ部を有するとともに、外周に
上記歯付ベルトに噛み合うアウタギヤ部を有するリング
ギヤと、該リングギヤの内側に配設され、中心から所定
量偏心した位置にて上記回転軸に回転自在に支持され、
外周にギヤ部を有するサンギヤと、上記キャリアの軸部
を遊嵌合する中心孔を有し、上記リングギヤのインナギ
ヤ部及びサンギヤのギヤ部に噛合する複数のピニオンと
を備えてなるものとする。そして、歯付ベルトは、上記
駆動プーリへの駆動力の入力時に駆動プーリの回転軸に
対する偏心位置が回転軸中心と従動プーリの中心とを結
ぶ直線に対してベルト緊張側範囲に位置するように長さ
を設定する。
転軸に同心状に回転一体に取り付けられ、外周に回転軸
と平行に延びる複数の軸部が等間隔をあけて突設された
円板状のキャリアと、該キャリアの外周に偏心可能に配
置され、内周にインナギヤ部を有するとともに、外周に
上記歯付ベルトに噛み合うアウタギヤ部を有するリング
ギヤと、該リングギヤの内側に配設され、中心から所定
量偏心した位置にて上記回転軸に回転自在に支持され、
外周にギヤ部を有するサンギヤと、上記キャリアの軸部
を遊嵌合する中心孔を有し、上記リングギヤのインナギ
ヤ部及びサンギヤのギヤ部に噛合する複数のピニオンと
を備えてなるものとする。そして、歯付ベルトは、上記
駆動プーリへの駆動力の入力時に駆動プーリの回転軸に
対する偏心位置が回転軸中心と従動プーリの中心とを結
ぶ直線に対してベルト緊張側範囲に位置するように長さ
を設定する。
また、請求項(2)又は(4)に係る発明では、上記リ
ングギヤ、サンギヤ及びピニオンの各配置位置を適正に
保つために、リングギヤの両側面には、サンギヤ及びピ
ニオンを受容してその軸方向の相対移動を規制する1対
のフランジを同心状にかつ回転一体にそれぞれ取り付け
る。
ングギヤ、サンギヤ及びピニオンの各配置位置を適正に
保つために、リングギヤの両側面には、サンギヤ及びピ
ニオンを受容してその軸方向の相対移動を規制する1対
のフランジを同心状にかつ回転一体にそれぞれ取り付け
る。
さらに、請求項(5)に係る発明では、キャリアの軸部
とピニオンとの間の摺動抵抗を小さくするために、キャ
リアの軸部に、ピニオンの中心孔に遊嵌合されるローラ
を回転自在に支持する。
とピニオンとの間の摺動抵抗を小さくするために、キャ
リアの軸部に、ピニオンの中心孔に遊嵌合されるローラ
を回転自在に支持する。
また、請求項(6)に係る発明では、キャリアの軸部と
ピニオンとの間の動力伝達を有効に確保すべく、キャリ
アの軸部とピニオンとの間に、軸部及びピニオンに対し
相対回転可能な偏心板を設ける。
ピニオンとの間の動力伝達を有効に確保すべく、キャリ
アの軸部とピニオンとの間に、軸部及びピニオンに対し
相対回転可能な偏心板を設ける。
(作用)
上記の構成により、請求項(1)記載の発明では、駆動
プーリ側の回転軸に駆動力が与えられると、キャリアが
回転し、その駆動力はキャリア外周の軸部から該軸部に
支持されているピニオンを介してリングギヤに伝達され
、さらにそのリングギヤ外周に噛合されている歯付ベル
トを介して従動プーリに伝達される。その際、上記キャ
リアへの駆動力の付与に伴い、リングギヤ及びサンギヤ
の中心は回転軸中心と従動プーリの中心とを結ぶ直線に
対してベルト弛緩側を偏心状態のまま移動する。
プーリ側の回転軸に駆動力が与えられると、キャリアが
回転し、その駆動力はキャリア外周の軸部から該軸部に
支持されているピニオンを介してリングギヤに伝達され
、さらにそのリングギヤ外周に噛合されている歯付ベル
トを介して従動プーリに伝達される。その際、上記キャ
リアへの駆動力の付与に伴い、リングギヤ及びサンギヤ
の中心は回転軸中心と従動プーリの中心とを結ぶ直線に
対してベルト弛緩側を偏心状態のまま移動する。
この偏心移動により歯付ベルトのピッチ周長が増大して
その緩みがなくなり、よってベルトに適正な張力を付与
することができる。
その緩みがなくなり、よってベルトに適正な張力を付与
することができる。
また、ピニオンはキャリアの軸部に偏心して支持されて
いるので、駆動時、該ピニオンの軸部回りの自転が固定
され、その公転(キャリアの自転)とサンギヤ及びリン
グギヤの自転とにより回転が伝達される。このため、回
転軸からリングギヤに伝達される回転は減速となり、上
記リングギヤのインナギヤ部の歯数をb1各ピニオンの
歯数をd、回転軸(キャリア)の回転数をncとしたと
き、リングギヤの回転数nbは次式■で表される。
いるので、駆動時、該ピニオンの軸部回りの自転が固定
され、その公転(キャリアの自転)とサンギヤ及びリン
グギヤの自転とにより回転が伝達される。このため、回
転軸からリングギヤに伝達される回転は減速となり、上
記リングギヤのインナギヤ部の歯数をb1各ピニオンの
歯数をd、回転軸(キャリア)の回転数をncとしたと
き、リングギヤの回転数nbは次式■で表される。
nb = (1−d/b) ・nc −・・■ま
た、このように駆動プーリの回転軸に対する偏心移動に
より歯付ベルトに張力を付与し、歯付ベルトを逆方向に
屈曲させることなく動力伝達が行われるので、ベルトの
損傷を長期間に亘り安定して防止することができる。
た、このように駆動プーリの回転軸に対する偏心移動に
より歯付ベルトに張力を付与し、歯付ベルトを逆方向に
屈曲させることなく動力伝達が行われるので、ベルトの
損傷を長期間に亘り安定して防止することができる。
さらに、駆動プーリの円周方向の複数箇所でサンギヤと
リングギヤとをピニオンにより噛合連結させているので
、駆動プーリはその回転軸に対する偏心量が常に安定保
持され、ギヤ部の噛合いが外れることはなく、そのギヤ
部の損傷が生じないとともに、ギヤ部の安定した噛合い
により騒音の発生を低減することができる。
リングギヤとをピニオンにより噛合連結させているので
、駆動プーリはその回転軸に対する偏心量が常に安定保
持され、ギヤ部の噛合いが外れることはなく、そのギヤ
部の損傷が生じないとともに、ギヤ部の安定した噛合い
により騒音の発生を低減することができる。
請求項(3)に係る発明では、サンギヤは回転軸に対し
偏心して支持されているので、回転軸によりキャリアが
駆動されると、それに伴い、リングギヤ及びサンギヤの
中心は回転軸中心と従動プーリの中心とを結ぶ直線に対
し、それまでのベルト弛緩側からベルト緊張側に偏心状
態で移動し、この移動により歯付ベルトのピッチ周長が
増大してベルトに適正な張力を付与することができる。
偏心して支持されているので、回転軸によりキャリアが
駆動されると、それに伴い、リングギヤ及びサンギヤの
中心は回転軸中心と従動プーリの中心とを結ぶ直線に対
し、それまでのベルト弛緩側からベルト緊張側に偏心状
態で移動し、この移動により歯付ベルトのピッチ周長が
増大してベルトに適正な張力を付与することができる。
また、サンギヤは回転軸に対し偏心して支持されている
ので、駆動時、該サンギヤの回転が停止し、ピニオンが
自転しながら公転して(キャリアが自転する)、回転が
伝達される。このため、回転軸からリングギヤに伝達さ
れる回転は増速となり、このことにより、重量の増大を
招くことなく従動側の回転速度を駆動側よりも増速させ
得、駆動プーリ延いては伝動装置の軽量化及びコンバト
化を図ることができる利点がある。尚、上記リングギヤ
のインナギヤ部の歯数をb1サンギヤの歯数を81回転
軸(キャリア)の回転数をneとすると、リングギヤの
回転数nbは次式■で表される。
ので、駆動時、該サンギヤの回転が停止し、ピニオンが
自転しながら公転して(キャリアが自転する)、回転が
伝達される。このため、回転軸からリングギヤに伝達さ
れる回転は増速となり、このことにより、重量の増大を
招くことなく従動側の回転速度を駆動側よりも増速させ
得、駆動プーリ延いては伝動装置の軽量化及びコンバト
化を図ることができる利点がある。尚、上記リングギヤ
のインナギヤ部の歯数をb1サンギヤの歯数を81回転
軸(キャリア)の回転数をneとすると、リングギヤの
回転数nbは次式■で表される。
nb = (1+a/b) 拳 nc
−−−■また、請求項(2)又は(4)に係る
発明では、リングギヤの両側面に1対のフランジが同心
状にかつ回転一体に取り付けられ、このフランジ間にサ
ンギヤ及びピニオンが受容されているので、サンギヤ及
びピニオンはその軸方向の相対移動がフランジにより規
制され、この規制によってリングギヤ、サンギヤ及びピ
ニオンの各配置位置を適正に保つことができる。
−−−■また、請求項(2)又は(4)に係る
発明では、リングギヤの両側面に1対のフランジが同心
状にかつ回転一体に取り付けられ、このフランジ間にサ
ンギヤ及びピニオンが受容されているので、サンギヤ及
びピニオンはその軸方向の相対移動がフランジにより規
制され、この規制によってリングギヤ、サンギヤ及びピ
ニオンの各配置位置を適正に保つことができる。
さらに、請求項(5)に係る発明では、キャリアの軸部
に支持されたローラ上をピニオンが回転するので、キャ
リアの軸部とピニオンとの間の摺動抵抗を小さくするこ
とができる。
に支持されたローラ上をピニオンが回転するので、キャ
リアの軸部とピニオンとの間の摺動抵抗を小さくするこ
とができる。
また、請求項(6)に係る発明では、キャリアの軸部と
ピニオンとの間に、軸部及びピニオンに対し相対回転可
能な偏心板が設けられているので、キャリア軸部からピ
ニオンへの動力伝達を該ピニオンの公転中、全ての箇所
で均等に行うことができ、キャリアの軸部とピニオンと
の間の動力伝達が有効に確保される。
ピニオンとの間に、軸部及びピニオンに対し相対回転可
能な偏心板が設けられているので、キャリア軸部からピ
ニオンへの動力伝達を該ピニオンの公転中、全ての箇所
で均等に行うことができ、キャリアの軸部とピニオンと
の間の動力伝達が有効に確保される。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第5図は本発明の第1実施例を示し、この実施
例は本発明を自転車の駆動系に適用したものである。第
1図〜第4図において、1は自転車のフレーム(図示せ
ず)に回転自在に支承された一方の回転軸としてのクラ
ンク軸、2は該クランク軸1と平行に配置されてフレー
ムに回転自在に支承された他方の回転軸としての後輪軸
で、この後輪軸2は自転車の後車輪(図示せず)を支持
するものである。そして、図示しないが、上記クランク
軸1の両端には1対のクランクアームが回転一体に取り
付けられ、そのクランクアームの先端にはペダルが取り
付けられており、この両ペダルを交互に踏むことでクラ
ンク軸1が回転駆動される。
例は本発明を自転車の駆動系に適用したものである。第
1図〜第4図において、1は自転車のフレーム(図示せ
ず)に回転自在に支承された一方の回転軸としてのクラ
ンク軸、2は該クランク軸1と平行に配置されてフレー
ムに回転自在に支承された他方の回転軸としての後輪軸
で、この後輪軸2は自転車の後車輪(図示せず)を支持
するものである。そして、図示しないが、上記クランク
軸1の両端には1対のクランクアームが回転一体に取り
付けられ、そのクランクアームの先端にはペダルが取り
付けられており、この両ペダルを交互に踏むことでクラ
ンク軸1が回転駆動される。
上記クランク軸1には歯付きの駆動プーリ3が回転一体
に取り付けられている。また、後輪軸2には駆動プーリ
3よりも小径で外周にギヤ部14aを有する従動プーリ
14が回転一体に支持され、この従動プーリ14と後車
輪とは図示しないワンウェイクラッチ機構により駆動回
転方向(第3図及び第4図では反時計回り方向)にのみ
回転一体に連結される。上記両プーリ3,14間には底
面(内周面)に歯部B1を有する歯付ベルトBが巻き掛
けられており、このベルトBによってクランク軸1から
後輪軸2に動力を伝達するようになされている。
に取り付けられている。また、後輪軸2には駆動プーリ
3よりも小径で外周にギヤ部14aを有する従動プーリ
14が回転一体に支持され、この従動プーリ14と後車
輪とは図示しないワンウェイクラッチ機構により駆動回
転方向(第3図及び第4図では反時計回り方向)にのみ
回転一体に連結される。上記両プーリ3,14間には底
面(内周面)に歯部B1を有する歯付ベルトBが巻き掛
けられており、このベルトBによってクランク軸1から
後輪軸2に動力を伝達するようになされている。
上記駆動プーリ3は上記クランク軸1にスプライン結合
により同心状に回転一体に支持されたほぼ円板状のキャ
リア4を有する。このキャリア4の側面外周にはクラン
ク軸1と平行に延びる3本の軸部としてのピン5.5.
・・・が等角度(120G)の間隔をあけて固定されて
いる。
により同心状に回転一体に支持されたほぼ円板状のキャ
リア4を有する。このキャリア4の側面外周にはクラン
ク軸1と平行に延びる3本の軸部としてのピン5.5.
・・・が等角度(120G)の間隔をあけて固定されて
いる。
上記キャリア4の外周にはキャリア4の厚さ及びその各
ピン5の長さを加えた寸法よりも若干厚いリングギヤ6
がキャリア4の軸心0+ (クランク軸1の軸心)に
対して偏心可能に配設され、このリングギヤ6の内周に
はインナギヤ部6aが、また外周には上記歯付ベルトB
の歯部B1に噛み合うアウタギヤ部6bがそれぞれ形成
されている。
ピン5の長さを加えた寸法よりも若干厚いリングギヤ6
がキャリア4の軸心0+ (クランク軸1の軸心)に
対して偏心可能に配設され、このリングギヤ6の内周に
はインナギヤ部6aが、また外周には上記歯付ベルトB
の歯部B1に噛み合うアウタギヤ部6bがそれぞれ形成
されている。
一方、上記リングギヤ6の内側には外周にギヤ部7aを
有するサンギヤ7が配設されている。このサンギヤ7に
は中心部に上記クランク軸1よりも大径の内径を有する
中心孔7bが形成されており、この中心孔7bにクラン
ク軸1を偏心可能に遊嵌合するようにしている。
有するサンギヤ7が配設されている。このサンギヤ7に
は中心部に上記クランク軸1よりも大径の内径を有する
中心孔7bが形成されており、この中心孔7bにクラン
ク軸1を偏心可能に遊嵌合するようにしている。
また、上記キャリア4の各ピン5にはそれぞれピニオン
8がベアリング9を介して回転自在に支持されている。
8がベアリング9を介して回転自在に支持されている。
このピニオン8は、その中心から所定量オフセットした
位置にピン挿通孔8aを有しており、このピン挿通孔8
aにベアリング9を介在させてピン5を挿通することで
、中心から所定量偏心した位置にてキャリア4のピン5
に回転自在に支持されている。そして、この各ピニオン
8の外周にはギヤ部8bが形成され、このギヤ部8bは
上記リングギヤ6のインナギヤ部6a及びサンギヤ7外
周のギヤ部7aの双方に噛合されている。
位置にピン挿通孔8aを有しており、このピン挿通孔8
aにベアリング9を介在させてピン5を挿通することで
、中心から所定量偏心した位置にてキャリア4のピン5
に回転自在に支持されている。そして、この各ピニオン
8の外周にはギヤ部8bが形成され、このギヤ部8bは
上記リングギヤ6のインナギヤ部6a及びサンギヤ7外
周のギヤ部7aの双方に噛合されている。
さらに、上記リングギヤ6の両側面にはそれぞれ円板か
らなる1対のフランジ10.11が該フランジ10.1
1及びリングギヤ6を貫通するボルト12により同心に
かつ回転一体に取り付けられており、この両フランジ1
0.11間に上記サンギヤ7及びピニオン8を受容して
それらの軸方向の相対移動を規制するようにしている。
らなる1対のフランジ10.11が該フランジ10.1
1及びリングギヤ6を貫通するボルト12により同心に
かつ回転一体に取り付けられており、この両フランジ1
0.11間に上記サンギヤ7及びピニオン8を受容して
それらの軸方向の相対移動を規制するようにしている。
上記両フランジ10.11はその路外周部にてリングギ
ヤ6に固定され、その外周縁はリングギヤ6外周面より
も半径方向外側に若干突出していて、リングギヤ6のア
ウタギヤ8aを底面とするプーリ溝が形成されており、
このプーリ溝により歯付ベルトBの幅方向の移動を規制
している。また、各フランジ10.11はその中心部に
上記クランク軸1の外径よりも大きな径を有する中心孔
10a。
ヤ6に固定され、その外周縁はリングギヤ6外周面より
も半径方向外側に若干突出していて、リングギヤ6のア
ウタギヤ8aを底面とするプーリ溝が形成されており、
このプーリ溝により歯付ベルトBの幅方向の移動を規制
している。また、各フランジ10.11はその中心部に
上記クランク軸1の外径よりも大きな径を有する中心孔
10a。
11aが形成され、この中心孔10a、lla内でクラ
ンク軸1を遊嵌合させて、リングギヤ6をキャリア4に
対し偏心させるようにしている。
ンク軸1を遊嵌合させて、リングギヤ6をキャリア4に
対し偏心させるようにしている。
さらに、無負荷状態で両プーリ3,14間にベルトBを
掛けることができ、かつ負荷状態ではペルトビを緊張さ
せて伝動可能とするようにするために、上記歯付ベルト
Bは、上記駆動プーリ3への駆動力の入力時に上記リン
グギヤ6の軸心02が上記クランク軸1の軸心01と後
輪軸2の軸心03とを結ぶ直線9に対して弛緩側範囲(
図で下側)に所定量偏心して位置するように長さが設定
されている。このベルト長さは、具体的には次式■、■
で示される範囲である。すなわち、ベルトBのピッチ周
長をLp1駆動プーリ3のピッチ径をOp、従動プーリ
14のピッチ径をdp1クランク軸1の軸心01と後輪
軸2の軸心03との軸間距離を01クランク軸1の軸心
01とリングギヤ6の回転中心02との偏心量をXとす
ると、Lp>2(C−X)+ π (Dp+dp)/
2+(Dp−dp) 2/14(C−X)l
−・・■で、かつ Lp< 2(C+X) + π(Dp+dp)/2+(
Dp−dp) 2/14(C+X)l −・・
■の範囲である。
掛けることができ、かつ負荷状態ではペルトビを緊張さ
せて伝動可能とするようにするために、上記歯付ベルト
Bは、上記駆動プーリ3への駆動力の入力時に上記リン
グギヤ6の軸心02が上記クランク軸1の軸心01と後
輪軸2の軸心03とを結ぶ直線9に対して弛緩側範囲(
図で下側)に所定量偏心して位置するように長さが設定
されている。このベルト長さは、具体的には次式■、■
で示される範囲である。すなわち、ベルトBのピッチ周
長をLp1駆動プーリ3のピッチ径をOp、従動プーリ
14のピッチ径をdp1クランク軸1の軸心01と後輪
軸2の軸心03との軸間距離を01クランク軸1の軸心
01とリングギヤ6の回転中心02との偏心量をXとす
ると、Lp>2(C−X)+ π (Dp+dp)/
2+(Dp−dp) 2/14(C−X)l
−・・■で、かつ Lp< 2(C+X) + π(Dp+dp)/2+(
Dp−dp) 2/14(C+X)l −・・
■の範囲である。
次に、上記実施例の作動について説明する。両プーリ3
.14間で動力伝達が行われない無負荷状態では、第3
図及び第5図仮想線に示すように、リングギヤ6はクラ
ンク軸1に対してクランク軸1の軸心01と後輪軸2の
軸心03とを結ぶ直線gに対しベルトBの弛緩側でかつ
後輪軸2側(図で右下側)へ偏心している。
.14間で動力伝達が行われない無負荷状態では、第3
図及び第5図仮想線に示すように、リングギヤ6はクラ
ンク軸1に対してクランク軸1の軸心01と後輪軸2の
軸心03とを結ぶ直線gに対しベルトBの弛緩側でかつ
後輪軸2側(図で右下側)へ偏心している。
この状態からペダルの踏み動作によりクランク軸1が回
転すると、それと一体のキャリア4が回転して該キャリ
ア4の各ビン5がピニオン8を押し、このことにより該
ピニオン8がサンギヤ7回りに公転する。そのとき、リ
ングギヤ6はベルトBによる規制により回転しないため
、ピニオン8は公転しながらピン5回りに図で時計回り
方向に回転する。また、このピニオン8の回転に伴い、
サンギヤ7が図で反時計回り方向に回転する。このこと
により、駆動プーリ3はクランク軸1の軸心01に対し
偏心状態を保ったまま時計回り方向に回転する。このた
め、駆動プーリ3(リングギヤ6)の中心02はクラン
ク軸1に対し後輪軸2からクランク軸1に向かう方向(
図で左方向)に偏心移動する。このようにしてリングギ
ヤ6がベルトBのピッチ周長を増大させる方向に移動す
る結果、該ベル)Bは緩みが吸収されて張力が与えられ
る。
転すると、それと一体のキャリア4が回転して該キャリ
ア4の各ビン5がピニオン8を押し、このことにより該
ピニオン8がサンギヤ7回りに公転する。そのとき、リ
ングギヤ6はベルトBによる規制により回転しないため
、ピニオン8は公転しながらピン5回りに図で時計回り
方向に回転する。また、このピニオン8の回転に伴い、
サンギヤ7が図で反時計回り方向に回転する。このこと
により、駆動プーリ3はクランク軸1の軸心01に対し
偏心状態を保ったまま時計回り方向に回転する。このた
め、駆動プーリ3(リングギヤ6)の中心02はクラン
ク軸1に対し後輪軸2からクランク軸1に向かう方向(
図で左方向)に偏心移動する。このようにしてリングギ
ヤ6がベルトBのピッチ周長を増大させる方向に移動す
る結果、該ベル)Bは緩みが吸収されて張力が与えられ
る。
そして、ペダルを完全に踏み込んで自転車が走行する駆
動状態では、第4図及び第5図実線に示すように、リン
グギヤ6の中心02はクランク軸1に対しベルト弛緩側
に位置し、ベルトBには張力が付与されている。それ故
、この時点でリングギヤ6の偏心移動は歯付ベルトBに
より規制されて止まる。この規制により、各ピニオン8
は自転が止まり、その図で反時計回り方向の公転のみが
行われる。その結果、リングギヤ6がその位置で軸心0
2回りに回転し、この回転によりベルトBが走行して動
力が従動プーリ14に伝達される。
動状態では、第4図及び第5図実線に示すように、リン
グギヤ6の中心02はクランク軸1に対しベルト弛緩側
に位置し、ベルトBには張力が付与されている。それ故
、この時点でリングギヤ6の偏心移動は歯付ベルトBに
より規制されて止まる。この規制により、各ピニオン8
は自転が止まり、その図で反時計回り方向の公転のみが
行われる。その結果、リングギヤ6がその位置で軸心0
2回りに回転し、この回転によりベルトBが走行して動
力が従動プーリ14に伝達される。
したがって、この実施例では、駆動プーリ3におけるリ
ングギヤ6のクランク軸1に対する偏心移動によりベル
トBに張力付与するので、そのベルトBを通常とは逆方
向に屈曲させることなく自動的に緊張させることができ
、ベルトBを長期間に亘り使用してもその損傷を抑える
ことができる。
ングギヤ6のクランク軸1に対する偏心移動によりベル
トBに張力付与するので、そのベルトBを通常とは逆方
向に屈曲させることなく自動的に緊張させることができ
、ベルトBを長期間に亘り使用してもその損傷を抑える
ことができる。
また、3つのピニオン8,8.・・・がサンギヤ7及び
リングギヤ6に対し円周方向の等間隔位置で噛合してい
るので、駆動プーリ3はクランク軸1に対する偏心量が
一定に保たれたまま移動する。
リングギヤ6に対し円周方向の等間隔位置で噛合してい
るので、駆動プーリ3はクランク軸1に対する偏心量が
一定に保たれたまま移動する。
このため、リングギヤ6及びサンギヤ7と各ピニオン8
との噛合いが外れる虞れはなく、それらギヤ部6a、7
a、8bの損傷を防止することができるとともに、こう
したギヤ部6a、 7a、 8bの安定した噛合いに
より騒音の発生をも低減することができる。
との噛合いが外れる虞れはなく、それらギヤ部6a、7
a、8bの損傷を防止することができるとともに、こう
したギヤ部6a、 7a、 8bの安定した噛合いに
より騒音の発生をも低減することができる。
さらに、リングギヤ6の偏心域はクランク軸1の軸心0
1と後輪軸2の軸心03とを結ぶ直線gに対しベルト弛
緩側の略180°の範囲で極めて大きく、このため、ペ
ダルの踏み操作を円滑に行うことができる。しかも、駆
動時、ベルトBに張力が徐々に加わって緊張状態となる
ことから、その損傷の虞れがさらに低くなる。
1と後輪軸2の軸心03とを結ぶ直線gに対しベルト弛
緩側の略180°の範囲で極めて大きく、このため、ペ
ダルの踏み操作を円滑に行うことができる。しかも、駆
動時、ベルトBに張力が徐々に加わって緊張状態となる
ことから、その損傷の虞れがさらに低くなる。
加えて、上記の如くリングギヤ6の偏心量が大きいので
、ベルトBの長さの設定に際しその精度を厳しくする必
要がないとともに、ベルトBの両プーリ3,14への巻
掛けを容易に行うことができる。また、長期間の使用に
よりベルトBに伸びが生じても、その伸びを補償するよ
うにリングギヤ6が自動的に移動し、ベルトBが安定し
て緊張状態になり、ベルトBを長期間に亘り使用できて
その高寿命化を達成することができる。
、ベルトBの長さの設定に際しその精度を厳しくする必
要がないとともに、ベルトBの両プーリ3,14への巻
掛けを容易に行うことができる。また、長期間の使用に
よりベルトBに伸びが生じても、その伸びを補償するよ
うにリングギヤ6が自動的に移動し、ベルトBが安定し
て緊張状態になり、ベルトBを長期間に亘り使用できて
その高寿命化を達成することができる。
また、リングギヤ6の両側面に回転一体に取り付けられ
た1対のフランジ10.11によりサンギヤ7及び各ピ
ニオン8が受容されているので、サンギヤ7及びピニオ
ン8の軸方向の相対移動をフランジ10.11で規制し
て、リングギヤ6、サンギヤ7及びピニオン8の各配置
位置を常に適正に保つことができる。
た1対のフランジ10.11によりサンギヤ7及び各ピ
ニオン8が受容されているので、サンギヤ7及びピニオ
ン8の軸方向の相対移動をフランジ10.11で規制し
て、リングギヤ6、サンギヤ7及びピニオン8の各配置
位置を常に適正に保つことができる。
第6図〜第10図は第2実施例を示す。尚、第1図〜第
5図と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。
5図と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。
この実施例では、サンギヤ7′にはその中心がらオフセ
ットした位置にクランク軸挿通孔7c’が貫通形成され
、この挿通孔70′にクランク軸1がベアリング15を
介して相対回転自在に挿通されており、この構造により
サンギヤ7′は中心から所定量偏心した位置にてクラン
ク軸1に回転自在に支持されている。
ットした位置にクランク軸挿通孔7c’が貫通形成され
、この挿通孔70′にクランク軸1がベアリング15を
介して相対回転自在に挿通されており、この構造により
サンギヤ7′は中心から所定量偏心した位置にてクラン
ク軸1に回転自在に支持されている。
また、キャリア4の側面外周に突没せしめた各ピン5に
はローラ16が回転自在に支持されている。一方、各ピ
ン5に支持されるピニオン8′の中心部には上記ローラ
16よりも大きな内径のピン挿通孔8a′が形成されて
おり、このピン挿通孔8a′にピン5及びローラ16を
遊嵌合するようにしている。
はローラ16が回転自在に支持されている。一方、各ピ
ン5に支持されるピニオン8′の中心部には上記ローラ
16よりも大きな内径のピン挿通孔8a′が形成されて
おり、このピン挿通孔8a′にピン5及びローラ16を
遊嵌合するようにしている。
さらに、第6図及び第7図に示すように、歯付ベルトB
は、駆動プーリ3′への駆動力の入力時に駆動プーリ3
′のクランク軸1に対する偏心位置がクランク軸1の軸
心01と後輪軸2の軸心03 (従動ブー914の中心
)とを結ぶ直線ρに対してベルト緊張側範囲(図で上側
)に位置するように長さが設定されている。その他の構
成は上記第1実施例と同様に構成されている。
は、駆動プーリ3′への駆動力の入力時に駆動プーリ3
′のクランク軸1に対する偏心位置がクランク軸1の軸
心01と後輪軸2の軸心03 (従動ブー914の中心
)とを結ぶ直線ρに対してベルト緊張側範囲(図で上側
)に位置するように長さが設定されている。その他の構
成は上記第1実施例と同様に構成されている。
したがって、この実施例では、第6図及び第10図仮想
線に示す如く、無負荷状態では駆動プーリ3′のリング
ギヤ6はクランク軸1に対してベルト弛緩側区域で後輪
軸2側(図で右下方範囲)に偏心している。そして、ペ
ダルの踏込みによりクランク軸1が回転してキャリア4
の各ピニオン8′がサンギヤ7′の回りを公転しながら
自転し、これに伴いサンギヤ7′がクランク軸1を中心
に図で反時計回り方向に回転すると、リングギヤ6はク
ランク軸1の軸心01に対し偏心量を保ったまま図で反
時計回り方向に回転し、上記ベルト弛緩側区域から緊張
側区域(上記直線Ωの図で上側範囲)に移動する。そし
て、このリングギヤ6の偏心移動によりベルトBのピッ
チ周長が増大して、ベルトBに張力が付与される。
線に示す如く、無負荷状態では駆動プーリ3′のリング
ギヤ6はクランク軸1に対してベルト弛緩側区域で後輪
軸2側(図で右下方範囲)に偏心している。そして、ペ
ダルの踏込みによりクランク軸1が回転してキャリア4
の各ピニオン8′がサンギヤ7′の回りを公転しながら
自転し、これに伴いサンギヤ7′がクランク軸1を中心
に図で反時計回り方向に回転すると、リングギヤ6はク
ランク軸1の軸心01に対し偏心量を保ったまま図で反
時計回り方向に回転し、上記ベルト弛緩側区域から緊張
側区域(上記直線Ωの図で上側範囲)に移動する。そし
て、このリングギヤ6の偏心移動によりベルトBのピッ
チ周長が増大して、ベルトBに張力が付与される。
また、自転車の走行状態では、第7図及び第10図実線
に示すように、上記リングギヤ6の偏心移動は上記ベル
トBに張力を与えたベルト緊張側区域で停止し、このこ
とによりサンギヤ7′の回転が停止するとともに、各ピ
ニオン8′が公転しながら図で反時計回り方向に自転し
、これに伴ってリングギヤ6が回転してベルトBにより
動力が伝達される。
に示すように、上記リングギヤ6の偏心移動は上記ベル
トBに張力を与えたベルト緊張側区域で停止し、このこ
とによりサンギヤ7′の回転が停止するとともに、各ピ
ニオン8′が公転しながら図で反時計回り方向に自転し
、これに伴ってリングギヤ6が回転してベルトBにより
動力が伝達される。
この実施例においては、上記第1実施例と同様の作用効
果を奏、することができるとともに、それに加え、以下
に説明する別の効果を有する。すなわち、クランク軸l
の回転が増速されてリングギヤ6に伝達される。このた
め、駆動プーリ3′の外径寸法を大きくすることなく従
動プーリ14を増速しで回転させることができる。
果を奏、することができるとともに、それに加え、以下
に説明する別の効果を有する。すなわち、クランク軸l
の回転が増速されてリングギヤ6に伝達される。このた
め、駆動プーリ3′の外径寸法を大きくすることなく従
動プーリ14を増速しで回転させることができる。
また、このように歯付ベルトBの走行速度が増速される
ので、同じ回転トルクを伝達するに当たり、ベルトBに
かかる張力を低減でき、その分、幅の細い歯付ベルトB
を使用できるとともに、それに伴い、駆動及び従動プー
リ3’、14の幅を小さくすることができ、よって変速
装置を薄形化及び軽量化することができる。
ので、同じ回転トルクを伝達するに当たり、ベルトBに
かかる張力を低減でき、その分、幅の細い歯付ベルトB
を使用できるとともに、それに伴い、駆動及び従動プー
リ3’、14の幅を小さくすることができ、よって変速
装置を薄形化及び軽量化することができる。
さらに、キャリア4のピン5にローラ16が回転自在に
支持され、このローラ16上をピニオン8′が回転する
ので、ピン5とピニオン8′との間の摺動抵抗を小さく
することができる。
支持され、このローラ16上をピニオン8′が回転する
ので、ピン5とピニオン8′との間の摺動抵抗を小さく
することができる。
第11図は上記第2実施例における駆動プーリ3′の変
形例を示し、キャリア4の各ピン5と該ピン5に支持さ
れるピニオン8′のピン挿通孔8a′との間に偏心板1
7が配設されている。この偏心板17は、その中心から
偏心した位置に偏心孔17aを有し、この偏心孔17a
にピン5を挿通させ、かつ全体をピン挿通孔8a′に嵌
挿することで、ピン5とピン挿通孔g a / との間
に嵌装されている。そして、この各偏心板17の偏心孔
17aとピン5との間及び偏心板17外周とピニオン8
′のピン挿通孔8a’ との間にはそれぞれベアリング
19.20が介設されている。
形例を示し、キャリア4の各ピン5と該ピン5に支持さ
れるピニオン8′のピン挿通孔8a′との間に偏心板1
7が配設されている。この偏心板17は、その中心から
偏心した位置に偏心孔17aを有し、この偏心孔17a
にピン5を挿通させ、かつ全体をピン挿通孔8a′に嵌
挿することで、ピン5とピン挿通孔g a / との間
に嵌装されている。そして、この各偏心板17の偏心孔
17aとピン5との間及び偏心板17外周とピニオン8
′のピン挿通孔8a’ との間にはそれぞれベアリング
19.20が介設されている。
したがって、この場合、キャリア4のピン5からピニオ
ン8′への動力伝達が該ピニオン8′の公転中、全ての
箇所で均等に行われる。このため、ピン5とピニオン8
′との間の動力伝達が有効に確保されて、キャリア4か
らリングギヤ6に至る駆動力は3つのピニオンgt、B
r、・・・に均等に分散され、駆動プーリ3′を安定し
て回転できるとともに、その耐久性を向上させることが
できる。
ン8′への動力伝達が該ピニオン8′の公転中、全ての
箇所で均等に行われる。このため、ピン5とピニオン8
′との間の動力伝達が有効に確保されて、キャリア4か
らリングギヤ6に至る駆動力は3つのピニオンgt、B
r、・・・に均等に分散され、駆動プーリ3′を安定し
て回転できるとともに、その耐久性を向上させることが
できる。
尚、以上の各実施例において、キャリア4外周のビン5
,5.・・・(ピニオンg/−13+、・・・)の数は
3つ以外の複数に増減できるのは勿論である。
,5.・・・(ピニオンg/−13+、・・・)の数は
3つ以外の複数に増減できるのは勿論である。
また、上記各実施例は本発明を自転車の駆動系に適用し
た場合であるが、本発明は、この他、高い耐久性の要求
される各種のベルト伝動装置に対しても適用することが
できる。
た場合であるが、本発明は、この他、高い耐久性の要求
される各種のベルト伝動装置に対しても適用することが
できる。
(発明の効果)
以上説明したように、請求項(1)記載の発明によると
、歯付ベルトにより従動プーリとの間で動力を伝達する
駆動プーリを、回転軸に偏心して取り付けた遊星ギヤ機
構とし、その遊星ギヤ機構のキャリアを回転軸に回転一
体に取り付けた構成とするとともに、駆動時に駆動プー
リの偏心位置がベルト弛緩側に位置するようベルト長さ
を設定したことにより、歯付ベルトを通常とは逆方向に
屈曲させることなく駆動力を伝達できるとともに、遊星
ギヤ機構のサンギヤ及びリングギヤとピニオンとの噛合
を確実にして、駆動プーリを偏心させつつ回転させてベ
ルトの自動緊張作用を良好に得ることができる。また、
この自動緊張機能を得るための駆動プーリの偏心域及び
移動量を大きくし、その回転を円滑として歯付ベルトの
損傷を少なくでき、またベルトの長さ寸法の高精度の設
定を不要にできる。さらにはベルトの巻掛けを容易に行
うことができ、ベルトに伸びが生じても伝動機能を確保
してベルトを長期間に亘って連続使用することができ、
特に、自転車の駆動系への適用によりその耐久性を高め
得るばかりでなく、ペダルの踏出し操作をスムーズにで
きる等、実用上優れた効果を有する。
、歯付ベルトにより従動プーリとの間で動力を伝達する
駆動プーリを、回転軸に偏心して取り付けた遊星ギヤ機
構とし、その遊星ギヤ機構のキャリアを回転軸に回転一
体に取り付けた構成とするとともに、駆動時に駆動プー
リの偏心位置がベルト弛緩側に位置するようベルト長さ
を設定したことにより、歯付ベルトを通常とは逆方向に
屈曲させることなく駆動力を伝達できるとともに、遊星
ギヤ機構のサンギヤ及びリングギヤとピニオンとの噛合
を確実にして、駆動プーリを偏心させつつ回転させてベ
ルトの自動緊張作用を良好に得ることができる。また、
この自動緊張機能を得るための駆動プーリの偏心域及び
移動量を大きくし、その回転を円滑として歯付ベルトの
損傷を少なくでき、またベルトの長さ寸法の高精度の設
定を不要にできる。さらにはベルトの巻掛けを容易に行
うことができ、ベルトに伸びが生じても伝動機能を確保
してベルトを長期間に亘って連続使用することができ、
特に、自転車の駆動系への適用によりその耐久性を高め
得るばかりでなく、ペダルの踏出し操作をスムーズにで
きる等、実用上優れた効果を有する。
また、請求項(3)に係る発明によれば、駆動プーリを
回転軸に偏心して取り付けた遊星ギヤ機構とし、その遊
星ギヤ機構のキャリアを回転軸に回転一体に取り付ける
とともに、駆動時に駆動プーリの偏心位置がベルト緊張
側に位置するようベルト長さを設定したことにより、上
記請求項(1)に係る発明と同様の効果を得ることがで
きることに加え、特に、回転軸の回転を増速しでリング
ギヤに伝達できるので、駆動プーリの大きさを小さくし
て駆動プーリ延いては伝動装置全体の軽量化及びコンパ
クト化を図ることができる。
回転軸に偏心して取り付けた遊星ギヤ機構とし、その遊
星ギヤ機構のキャリアを回転軸に回転一体に取り付ける
とともに、駆動時に駆動プーリの偏心位置がベルト緊張
側に位置するようベルト長さを設定したことにより、上
記請求項(1)に係る発明と同様の効果を得ることがで
きることに加え、特に、回転軸の回転を増速しでリング
ギヤに伝達できるので、駆動プーリの大きさを小さくし
て駆動プーリ延いては伝動装置全体の軽量化及びコンパ
クト化を図ることができる。
さらに、請求項(2)及び(4)に係る発明によると、
リングギヤの両側面に、サンギヤ及びピニオンを受容す
る1対のフランジを同心状にかつ回転一体に取り付けた
ことにより、サンギヤ及びピニオンの軸方向の相対移動
をフランジにより規制して、リングギヤ、サンギヤ及び
ピニオンの各配置位置を適正に保つことができる。
リングギヤの両側面に、サンギヤ及びピニオンを受容す
る1対のフランジを同心状にかつ回転一体に取り付けた
ことにより、サンギヤ及びピニオンの軸方向の相対移動
をフランジにより規制して、リングギヤ、サンギヤ及び
ピニオンの各配置位置を適正に保つことができる。
また、請求項(5)に係る発明によれば、キャリアの軸
部にローラを回転自在に支持したことにより、このロー
ラ上でピニオンを回転させて、キャリアの軸部とピニオ
ンとの間の摺動抵抗を小さくすることができる。
部にローラを回転自在に支持したことにより、このロー
ラ上でピニオンを回転させて、キャリアの軸部とピニオ
ンとの間の摺動抵抗を小さくすることができる。
また、請求項(6)に係る発明によると、キャリアの軸
部とピニオンとの間に、軸部及びピニオンに対し相対回
転可能な偏心板を設けたことにより、キャリアの軸部と
ピニオンとの間の動力伝達を有効に確保することができ
る。
部とピニオンとの間に、軸部及びピニオンに対し相対回
転可能な偏心板を設けたことにより、キャリアの軸部と
ピニオンとの間の動力伝達を有効に確保することができ
る。
第1図〜第5図は本発明の第1実施例を示し、第1図は
駆動プーリの拡大縦断面図、第2図は駆動プーリの分解
斜視図、第3図は無負荷状態のベルト伝動装置を示す概
略正面図、第4図は同負荷状態を示す概略正面図、第5
図は駆動プーリの動きを示す伝動装置の模式正面図であ
る。第6図〜第11図は第2実施例を示し、第6図は第
1図相当図、第7図は第2図相当図、第8図は第3図相
当図、第9図は第4図相当図、第10図は第5図相当図
、第11図は駆動プーリの変形例を示す第1図相当図で
ある。第12図及び第13図はそれぞれ従来例を示す第
3図相当図である。 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・・後輪軸(回転軸) 3.3′・・・駆動プーリ 4・・・キャリア 5・・・ピン(軸部) 6・・・リングギャ 6a・・・インナギヤ部 6b・・・アウタギヤ部 7.7′ ・・・サンギヤ 7a、 7a’・・・ギヤ部 7b・・・中心孔 70′・・・クランク軸挿通孔 8.8′・・・ピニオン 8a、8a’・・・ビン挿通孔 8b、8b’・・・ギヤ部 10.11・・・フランジ 14・・・従動プーリ 16・・・ローラ 17・・・偏心板 B・・・歯付ベルト 01・・・クランク軸(キャリア)の軸心02・・・駆
動プーリ(リングギヤ)の軸心03・・・後輪軸の軸心 Ω・・・軸心o、、o3を結ぶ直線
駆動プーリの拡大縦断面図、第2図は駆動プーリの分解
斜視図、第3図は無負荷状態のベルト伝動装置を示す概
略正面図、第4図は同負荷状態を示す概略正面図、第5
図は駆動プーリの動きを示す伝動装置の模式正面図であ
る。第6図〜第11図は第2実施例を示し、第6図は第
1図相当図、第7図は第2図相当図、第8図は第3図相
当図、第9図は第4図相当図、第10図は第5図相当図
、第11図は駆動プーリの変形例を示す第1図相当図で
ある。第12図及び第13図はそれぞれ従来例を示す第
3図相当図である。 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・・後輪軸(回転軸) 3.3′・・・駆動プーリ 4・・・キャリア 5・・・ピン(軸部) 6・・・リングギャ 6a・・・インナギヤ部 6b・・・アウタギヤ部 7.7′ ・・・サンギヤ 7a、 7a’・・・ギヤ部 7b・・・中心孔 70′・・・クランク軸挿通孔 8.8′・・・ピニオン 8a、8a’・・・ビン挿通孔 8b、8b’・・・ギヤ部 10.11・・・フランジ 14・・・従動プーリ 16・・・ローラ 17・・・偏心板 B・・・歯付ベルト 01・・・クランク軸(キャリア)の軸心02・・・駆
動プーリ(リングギヤ)の軸心03・・・後輪軸の軸心 Ω・・・軸心o、、o3を結ぶ直線
Claims (6)
- (1)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
達する歯付ベルトとを有し、上記駆動プーリは、 上記回転軸に同心状に回転一体に取り付けられ、外周に
回転軸と平行に延びる複数の軸部が等間隔をあけて突設
された円板状のキャリアと上記キャリアの外周に偏心可
能に配置され、内周にインナギヤ部を有するとともに、
外周に上記歯付ベルトに噛み合うアウタギヤ部を有する
リングギヤと、 上記リングギヤの内側に配設され、外周にギヤ部を有す
るとともに、回転軸を遊嵌合する中心孔を有するサンギ
ヤと、 中心から所定量偏心した位置にて上記キャリアの軸部に
回転自在に支持され、上記リングギヤのインナギヤ部及
びサンギヤのギヤ部に噛合する複数のピニオンとを備え
、 上記歯付ベルトは、上記駆動プーリへの駆動力の入力時
に駆動プーリの回転軸に対する偏心位置が回転軸中心と
従動プーリの中心とを結ぶ直線に対してベルト弛緩側範
囲に位置するように長さが設定されていることを特徴と
する自動張力調整機構を有するベルト伝動装置。 - (2)リングギヤの両側面には、サンギヤ及びピニオン
を受容して軸方向の相対移動を規制する1対のフランジ
が同心状にかつ回転一体にそれぞれ取り付けられている
ことを特徴とする請求項(1)記載の自動張力調整機構
を有するベルト伝動装置。 - (3)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
達する歯付ベルトとを有し、上記駆動プーリは、 上記回転軸に同心状に回転一体に取り付けられ、外周に
回転軸と平行に延びる複数の軸部が等間隔をあけて突設
された円板状のキャリアと、上記キャリアの外周に偏心
可能に配置され、内周にインナギヤ部を有するとともに
、外周に上記歯付ベルトに噛み合うアウタギヤ部を有す
るリングギヤと、 上記リングギヤの内側に配設され、中心から所定量偏心
した位置にて上記回転軸に回転自在に支持され、外周に
ギヤ部を有するサンギヤと、上記キャリアの軸部を遊嵌
合する中心孔を有し、上記リングギヤのインナギヤ部及
びサンギヤのギヤ部に噛合する複数のピニオンとを備え
、上記歯付ベルトは、上記駆動プーリへの駆動力の入力
時に駆動プーリの回転軸に対する偏心位置が回転軸中心
と従動プーリの中心とを結ぶ直線に対してベルト緊張側
範囲に位置するように長さが設定されていることを特徴
とする自動張力調整機構を有するベルト伝動装置。 - (4)リングギヤの両側面には、サンギヤ及びピニオン
を受容して軸方向の相対移動を規制する1対のフランジ
が同心状にかつ回転一体にそれぞれ取り付けられている
ことを特徴とする請求項(3)記載の自動張力調整機構
を有するベルト伝動装置。 - (5)キャリアの軸部に、ピニオンの中心孔に遊嵌合さ
れるローラが回転自在に支持されていることを特徴とす
る請求項(3)又は(4)記載の自動張力調整機構を有
するベルト伝動装置。 - (6)キャリアの軸部とピニオンとの間には、軸部及び
ピニオンに対し相対回転可能な偏心板が設けられている
ことを特徴とする請求項(3)又は(4)記載の自動張
力調整機構を有するベルト伝動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14283689A JPH039151A (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14283689A JPH039151A (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH039151A true JPH039151A (ja) | 1991-01-17 |
Family
ID=15324745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14283689A Pending JPH039151A (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH039151A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100938535B1 (ko) * | 2009-03-03 | 2010-01-25 | 이유원 | 유성기어장치 |
KR101283157B1 (ko) * | 2007-12-14 | 2013-07-05 | 현대자동차주식회사 | 유성 기어 세트를 이용한 오토 텐셔너 |
-
1989
- 1989-06-05 JP JP14283689A patent/JPH039151A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101283157B1 (ko) * | 2007-12-14 | 2013-07-05 | 현대자동차주식회사 | 유성 기어 세트를 이용한 오토 텐셔너 |
KR100938535B1 (ko) * | 2009-03-03 | 2010-01-25 | 이유원 | 유성기어장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003182835A (ja) | コンベヤの駆動装置及びこれに用いるモータ付減速機 | |
JPH039151A (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JP3240147B2 (ja) | ベルト駆動差動装置 | |
JPH07332448A (ja) | 減速装置 | |
JP2761022B2 (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JP2006064175A (ja) | 動力伝達機構及び自転車用駆動装置 | |
JP4331483B2 (ja) | モータ内蔵ローラ | |
JP2525593B2 (ja) | 遊星歯車機構を有する増減速機 | |
JPH01182662A (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JP4252804B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
US7887451B2 (en) | Infinitely variable transmission, use thereof, and method for the operation thereof | |
JPH1081292A (ja) | 補助動力付き自転車の駆動装置 | |
JP2547809B2 (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝導装置 | |
JPH01224556A (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JP3714142B2 (ja) | 無段変速機 | |
JPH09104384A (ja) | 運搬用変速装置 | |
JPH01224555A (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JPH02245558A (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JPH0711309B2 (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JPS6283532A (ja) | 無段変速装置 | |
JP2004092797A (ja) | 動力伝達装置及び駆動装置 | |
JPH0749113Y2 (ja) | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 | |
JP2023175565A (ja) | 遊星歯車装置 | |
JPS5837360A (ja) | 歯型ベルトによる動力伝達装置 | |
JPH0754136B2 (ja) | ベルト式動力伝達装置 |