JPH02203055A - 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 - Google Patents

自動張力調整機構を有するベルト伝動装置

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JPH02203055A
JPH02203055A JP2329789A JP2329789A JPH02203055A JP H02203055 A JPH02203055 A JP H02203055A JP 2329789 A JP2329789 A JP 2329789A JP 2329789 A JP2329789 A JP 2329789A JP H02203055 A JPH02203055 A JP H02203055A
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belt
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drive
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英昭 川原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タイミングベルトの張力を駆動力に応じて自
動的に調整して、そのスキップ現象を抑制するベルト伝
動装置の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来より、歯付プーリにタイミングベルト(シンクロベ
ルト)を巻き掛けてベルト伝動を行うベルト伝動装置に
おいては、ベルトの張力が低下すると、ベルトの山部と
プーリの山部との噛合がなくなっていわゆるスキップ現
象が生じるという問題がある。
このようなスキップ現象を抑制する装置としては、ベル
トの緩み側背面をばね等に付勢されたテンションローラ
により押圧して、ベルトにその駆動力に応じた張力を与
えるテンション機(異が知られている。しかし、このも
のでは、ベルトがテンションローラによって通常の屈曲
方向とは逆の背面方向に屈曲されるため、ベルト心体の
疲労が促進され、ベルトの耐久性がへ下するという不具
へがある。また、大きいトルクが加わった場合や、経時
変化に伴ってベルトに伸びが生じた場合には、テンシコ
ンローラのばね等の戻りによりその押圧力が低下し、ス
キップ現象の発生は確実に阻1トし得ない。
このため、上記スキップ現象を確実に阻!1.シ得るよ
うにしたベルト伝動装;8として、従来、持分IM(5
8−47592号公報に開示されるものか知られている
すなわち、このものは、互いに平行な1対の回転軸にそ
れぞれ支持された山付プーリからなる駆動及び従動プー
リと、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力
を伝達するタイミングベルトとを設け、上記駆動または
従動プーリのいずれか一方を、回転軸に回転一体に支持
されかつ外周にギヤを有する第1プーリ部材と、該第1
プーリ部材の外周に第1プーリ部材の軸心に対して偏心
可能に配置され、上記第1プーリ部材のギヤに噛合する
ギヤを内周に有し、外周に上記タイミングベルトに噛み
合う山部を有する第2プーリ部材とで構成し、上記両プ
ーリ部材のギヤ同士の噛合で動力伝達を行わせることに
より、駆動及び従動プーリ間の軸間距離を駆動力に応じ
て変位させて最適なベルト張力を自動的に得るようにし
、ベルトのスキップ現象を防上してその耐久性の向上を
図るようにしたものである。
しかしながら、この従来のものでは、駆動プーリ側を第
1及び第2プーリ部材で構成した場合、該両プーリ部材
の径の違いにより必然的に第2プーリ部材側のギヤの数
が第1プーリ部材のギヤの数よりも多くなり、回転軸の
回転が減速されて第2プーリ部材つまりベルトに伝達さ
れることとなる。このため、駆動プーリから従動プーリ
に回転を増進して伝達する必要のある1”1転車の駆動
系に適用すると、その増速伝達のli1保のために、上
記減速分を見越して駆動プーリの直径を必要以上に大き
くせねばならず、その配置スペースが大きくなったり、
重量が増加したりする等の難点があった。
そこで、こうした不具合を解消するベルト伝動装置どし
て、特開昭63−6261号公報に開示されるものがあ
る。この提案のものは、1f11えば第4図に示すよう
に、基本的には駆動軸a上の駆動プーリCと従動輪す上
の従動プーリdとの間に歯付伝動ベルトeが巻回された
ものである。上記駆動プーリCは、外周端面に山付ベル
トeが噛みごう無端状の外!(図示せず)を白°する環
状従動輪fと、該環状従動輪fの内周側に配置され、中
心に上記駆動軸aを一体にuし、環状従動輪fの内径よ
りも小径の駆動ディスクgと、上記環状従動輪fの側面
に一体に取り付けられ、中心部に上記駆動軸aを遊動可
能に貫通させる窓h1を有する側面阪りと、上記駆動デ
ィスクgの側面に駆動軸aを中心として等角度間隔で突
設された複数のブツシュi、  i、・・・と、上記側
面板りにその中心と同心状態に等角度間隔で開口され、
上記複数のブツシュi、  i、・・・をそれぞれ遊嵌
合可能な複数のブツシュ窓j、j、・・・とを備えてい
る。そして、駆動ディスクgの各ブツシュlが側面1[
hの各ブツシュ窓jの周縁部をIF7接しながら押すこ
とによって駆動ディスクgから環状従動輪fへの動力伝
達が行われる構成とされている。上記の構成により、駆
動力に応じて最適なベルト張力を自動的に得ることがで
き、ベルトeのスキップ現役を確実に防止することがで
きることに加え、駆動ディスクg(駆動軸a)と環状従
動輪fとの回転比率が等しいために、増速伝達を要する
自転巾の駆動系に適用した場合でも、環状従動輪f延い
ては駆動プーリCの直径を小さくすることができる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この提案のものでは、作動原理上、駆動ディ
スクgの各ブツシュiが側面板りの各ブツシュ窓jの周
縁部を滑りながら押すことによって駆動ディスクgから
環状従動輪fへの動力伝達が行われる構造であるので、
ブツシュi又はブツシュ窓周縁部が早期磨耗しないよう
にするために、実際の使用段階では各ブツシュi上にロ
ーラを回転自在に支持すること等が必要不可欠とされる
。しかし、大きな負荷が急激に加わった場合にはローラ
が破損したり、ブツシュiが折損したりする虞れがある
また、ブツシュとブツシュ窓周縁部とによる剛体同士の
係合であるので、係合時の衝撃による振動や騒音が大き
い等の問題もある。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その
に1的は、上記のベルト伝動装置において、回転軸に結
合支持される第1プーリ部材とベルトに噛合連結される
第2プーリ部材との連結構造を改良することにより、ベ
ルト伝動装置の急激な大賀前に対する耐久性を高めると
ともに、騒音や振動等を少なくして滑らかな回転を得よ
うとすることにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため1ご、本発明の解決手段は、上
記した駆動側のプーリにおける第1及び第2プーリ部材
を複数の無端(エンドレス)の高張力ベルト部材を利用
して連結するものとする。
具体的には、請求項(1)記載の発明では、互いに平行
な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞれ支持された歯付
プーリからなる駆動及び従動プーリと、該両プーリ間に
蓚き掛けられて両回転軸間で動力を伝達するタイミング
ベルトとを備えたベルト伝動装置に対し、上記駆動プー
リを以下の構成とする。
すなわち、駆動プーリは、回転軸に回転一体に支持され
た第1プーリ部材と、上記第1プーリ部材の外周に第1
プーリ部月の軸心に対して偏心可能に配置され、外周に
上記タイミングベルトに噛み合う歯部を有する第2プー
リ部材と、上記第1プーリ部材の側面に同心円周上に等
角度間隔で突設された複数の第1プーリ側ピンと、上記
第2プーリ部材の側面において上記1(数の第1プーリ
側ピンの配置円の径よりも大きい径の同心円周上に第1
プーリ側ピンの配置角度と同じ等角度間隔て突設され、
第1プーリ側ピン数と同数の第2プーリ側ピンと、上記
第1プーリ側ピン及び該ピンに半径方向に対応する第2
プーリ側ピンの間に亘って掛け渡された複数の無端高張
力ベルト部材とを備える。
そして、上記各無端高張力ベルト部材は、上記両プーリ
部材が同心位置にあるときに所定の緩みをもってピン間
に巻き掛かる長さとする。
また、請求項(2)記載の発明では、トルクロスを低減
する等の目的から、上記第1プーリ側ピン又は第2プー
リ側ピンの一方に回転自在の滑り軸受を設ける。
さらに、請求項(3)記載の発明では、同様の[1的か
ら、第1プーリ部材の軸心から第1プーリ側ピンの中心
までの距離をRY、第2プーリ部材の軸心から第2プー
リ側ピンの中心までの距離をR2、第1プーリ側ピンの
ピッチ径をDlとしたとき、第2プーリ側ピンのピッチ
径をDコをり、 −(R2/R1)  ・Dlに設定す
る。
また、請求項(4)記載の発明では、上記第1及び第2
プーリ部材の位置ずれを抑えるために、その一方に、他
方を受容して両者の軸方向の相対移動を規制するフラン
ジを設ける。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)記載の発明では、駆動
及び従動プーリ間にタイミングベルトが巻き掛けられる
と、該ベルトの曲げ剛性と第2プーリ部材の自重とによ
り、第2プーリの軸心は第1プーリ部材の軸心に対し従
動プーリ側でかつベルト緩み側に偏心する。無端高張力
ベルト部材の各々の長さは、両プーリ部材が同心状態に
あるときに所定量の緩みが生じるように設定されている
ので、第1プーリ部材周りの複数のベルト部材のうち、
従動プーリ側でかつタイミングベルト緩み側に位置する
ベルト部材の緩み量が上記第2プーリ部材の偏心に1+
って減少してついには殆どなくなる。
このとき、第2プーリ部材の1−心は上記ベルト部材に
規制されて止まる。すなわち、無負荷状態で第2プーリ
部材は最大量(−心した状態となる。
この状態で回転軸に駆動力が与えられると、その駆動力
は複数の第1プーリ側ピンのうち、はぼ従動プーリ側で
かつタイミングベルト緩み側に位置するピンに伝達され
、次いで該ピンに掛けられた無端高張力ベルト部材に伝
達される。第2プーリ部材が最大量偏心した無負荷状態
では、ベルト部材のスパンはほぼ第1プーリ部材の軸心
方向を向いており、それに対し、駆動力は軸心に対し円
周方向に生じるものであるので、駆動力の伝達のために
、第1プーリ部材は第2プーリ部材に対し駆動力の方向
と同方向に回転する。この回転により第1プーリ部材と
第2プーリ部材との+11対角度がずれて、ベルト部材
のスパンが軸心方向から円周方向に変化し、このことに
よって駆動力はベルト部材から第2プーリ側ピンを介し
て第2プーリ部材に伝達される。そのとき、第1プーリ
部材の第2プーリ部材に対するIII対回転回転量動力
の大きさに応じて変化するが、ベルト部材の長さは一定
であるので、第1プーリ部材の第2プーリ部材に対する
相対回転によって第2プーリ部材の軸心は第1プーリ部
材の軸心側に移動する。こうして第2プーリ部材は第1
プーリ部材から駆動力を伝達されるとともに、両プーリ
部材の軸心を通る弔面に沿って移動し、この移動によっ
てタイミングベルトのピッチ周長が増大する。このよう
に駆動力の大きさに応じて第2プーリ部材の第1プーリ
部材に対する偏心量が変化するので、駆動力の大きさに
対応してタイミングベルトの緊張側と緩み側とに一定比
率で張力を分配することができ、よってベルトのスキッ
プ現象を抑制できることとなる。
その場合、上記両プーリ部材が複数の無端高張力ベルト
部材により連結されているので、駆動プーリに対しその
回転軸の回転を1:1の伝達比で伝達でき、駆動プーリ
の回転を増速して従動プリに伝動する場合であ2ても駆
動プーリを必要以上に大きくせずとも済み、よって駆動
プーリの配置スペースを縮小しかつその重量を軽減でき
る。
また、上記の抽く、複数のピン及びベルト部材の係合に
より第1プーリ部月から第2プーリ部祠へ駆動力が伝達
されるため、ギヤの噛合やブツシュ及びブツシュ窓周縁
部の剛体同士の係合による伝達の場へと比べ、振動や騒
音が発生せず、滑らかな回転を得ることができるととも
に、大きい負荷が加わったときの耐久性を向上さ仕るこ
とがてきる。
そ【、て、請求項(2)記載の発明では、上記第1又は
第21−り側ピンの一方に回転目r〔の滑り軸受が設け
られているので、駆動力の伝達時にベルト部材がピン上
でmらすに滑り軸受と連れ回りし、回転トルクロスをよ
り一層小さくして、駆動力0ミ速効率をさらに高めるこ
とかできるとともに、)さ耗を抑えて耐久性のより一層
の向上を図ることができる。
また、iil’j求項(3)記載の発明では、上記第1
プーリ部材の軸心から第1プーリ側ピンの中心までの距
離R1s第2プーリ部材の軸心から第2プーリ側ピンの
中心までの距離R2、第1プーリ側ピンのピッチ径Dl
s及び第2プーリ側ピンのピッチ径D2の関係がD!■
(RZ /R1)拳D1に設定されているので、ピンの
移動と無端ベルト部材の回転との相対関係により、駆動
力の伝達時にベルト部材がピン上で滑らずに連れ回りす
るので、上記の滑り軸受を要することなく、回転トルク
ロスを殆ど抑えて駆動することができる。
さらに、請求項(4)記載の発明では、m!又は第2プ
ーリ部材の一方に他方を受容して両者の軸方向の相対移
動を規制するフランジが設けられるので、両プーリ部材
が軸心方向に相対的に位置ずれするのを規制でき、両プ
ーリ部材の配置位置を確実に適正に保つことができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明を自転車の駆動系に適用した
実施例を示し、1は自転車のフレーム(図示せず)に回
転自在に支承された駆動軸、2は該駆動軸1と平行に配
置されてフレームに回転自在に支承された従動軸で、駆
動軸1には図示1゜ないクランクペダルが連結されてい
る。−ガ、従動軸2は自転車の後車輪(図示せず)を支
t、t7するものである。
上記駆動軸1には歯付きの駆動プーリ3が回転一体に取
り付けられている。また、従動軸2には駆動プーリ3よ
りも小径で外周に歯部11aを有する従動プーリ11が
回転一体に支持され、この従動プーリ11と後車輪とは
図示しないワンウェイクラッチ機構により駆動回転方向
(両図では反時計回り方向)にのみ回転一体に連結され
る。そして、この両プーリ3,11間には底面(内周面
)に歯部Blを杓”するタイミングベルトBが在き掛け
られており、このベルトBによって駆動軸1から従動軸
2に動力を伝達するようになされている。
上記駆動プーリ3は、駆動軸1に回転一体に支持された
ほぼ円N状の第1プーリ部材4と、該第1プーリ部材4
の外周に第1プーリ部材4の軸心01に々=1して偏心
可能に配置されたほぼ円板状の第2プーリ部材5とを主
たる)+lli成要素色要素いる。
上記第1プーリ部材4の第2プーリ部材5との対向側面
には6本の第1プーリ側ピン8,8.・・・が第1プー
リ部材4の軸心01を中心とする円周上に60°の等角
度間隔をあけて突設されている。
一方、m2プ一リ部材5は、上記第1プーリ部材4の外
径よりも大きい内径の中心孔6aが開口する円板状の側
板6と、該側板6の外周に一体に固定されたプーリ部7
とを有し、該プーリ部7の外周には上記タイミングベル
l−Bに噛み合う歯部7aが形成されている。そして、
上記側板6の第1プーリ部材4との対向側面において、
上記複数の第1プーリ側ピン8,8.・・・の配置円の
径よりも大きい径の同心円周上には第1プーリ側ピン8
゜8、・・・の数と同数(6本)の第2プーリ側ピン9
9、・・・が第1プーリ側ピン8.8.・・・の配置角
度と同じ60″の等角度間隔で突設されている。
さらに、上記第1プーリ側ピン8,8.・・・の各々と
、該ピン8.8.・・・にそれぞれ半径方向に対応する
第2プーリ側ピン9.Q、・・・の各々との間には無端
高張力ベルト部材としての合計6本の無端平ベルト10
.10.・・・が掛け渡されている。
そして、上記両プーリ部材4.5を偏心可能とするため
に、上記各平ベルト10の長さ(周長)は、上記両プー
リ部材4,5が同心位置にあるときに所定の緩みをもっ
てピン8.9間に巻き掛かる長さに設定されている。
上記各車ベルト10はゴム、ポリウレタン等の弾性体に
スチールケーブル、アラミド繊維、ガラス繊維等の高張
力糸を埋設したものが好ましく、この他、無端状に成形
した金属や合成樹脂等のエンドレスフィルムを用いても
よい。
また、上記駆動及び従動軸1,2の軸心01+03同士
を結ぶ直線2Aと、該直線MAに直交しかつ上記第1プ
ーリ部材4の軸心01を通る直線交Bとにより区画され
た緩み側偏心ゾーンZに、上記第2プーリ部材5の軸心
02が所定量偏心して位置するよう、上記タイミングベ
ルトBの長さが設定されている。
尚、上記各ピン8,9及び乍ベルト10の数は図示例の
6本以外の複数本に増域しても差し支えない。
したがって、上記実施例においては、両ブー93.11
間で動力伝達が行われない無負荷状態では、第1図に示
すように、タイミングベルトBの張力が零になり、駆動
プーリ3における第2プーリ部材5の軸心02が第1プ
ーリの軸心01に対し最大量偏心している。
この状態から従動プーリ11に負荷が加わり、駆動ブー
13に駆動力がかかつて負荷状態になると、第2図に示
すように、第1プーリ部材4は第2プーリ部材5に対し
相対的に駆動力の方向と同方向に回転し、各平ベルト1
0のスパンの向きが円周方向に変化する。このため、上
記駆動力は第1プーリ部材4から第1プーリ側ピン8,
8.・・・平ベルl−10,10,・・・及び第2プー
リ側ピン99、・・・を介して第2プーリ部材5に伝達
される。
同時に、第2プーリ部材5は、両プーリ部材4゜5の軸
心0..02を通る平面pに沿って第1プーリ部材4と
の偏心量が減少するようにベルト緊張側(ベルトBのピ
ッチ周長を増大させる方向)に移動し、これに伴い、タ
イミングベルトBの緊張側と緩み側とに常に一定の張力
が分配される。
その結果、タイミングベルトRのスキップ減少を抑制す
ることができる。
そして、タイミングベルトBの回行状態では、上記両プ
ーリ部材4,5の軸心0..0.同士が略一致し、この
ことにより駆動ブー93をスムーズに回転させることが
できる。
この場合、上記両プーリ部材4.5が無端平ベルト10
により連結されているので、駆動プーリ3に対しその駆
動軸1の回転を1:1の伝達比で伝達でき、駆動プーリ
3の回転を増速して従動プーリ11に伝動する場合であ
っても、駆動プーリ3を必要以上に大きくせずとも済み
、よって駆動プーリ3の配置スペースを縮小しかつその
重量をも軽減することができる。
また、駆動力は複数のピン8,8.・・・及び9゜9、
・・・と平ベルト10,10.・・・との係合によって
伝達されるので、ギヤ噛合やブツシュとブツシュ窓との
係合等の剛体による駆動力伝達に比べ、振動や騒音が低
く抑えられ、磨耗も少なく、滑らかな回転を得ることが
できるとともに、大きな負荷がかかったとしてもプーリ
部材4.5の耐久性を向上させることができる。
また、第1図に示すように、無負荷状態ではタイミング
ベルトBの張力が零であるので、該タイミングベルトB
の装むの際に初張力を与える必要がなく、その装着を容
易に行うことができる。しかも、起動時のトルクロスが
低くなり、自転車の踏出し操作力を軽くすることができ
る。
第3図は本発明の他の実施例を示す。尚、第1実施例に
対応する部分と同じ部分については同じ符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
この実施例では、駆動プーリ3′における第2プーリ部
材5の第1プーリ部材4側側面の外周縁に、第1プーリ
部材4の外径よりも小径の中心孔12aを有するフラン
ジ12が第2プーリ部材5と同心状に配置されて一体に
接合されている。この構造により、両プーリ部材4.5
が偏心した状態でも、フランジ12と第2プーリ部材5
の側板6との間に第1プーリ部材4を偏心可能に受容し
て、両プーリ部材4.5の軸方向の相対移動を規制する
ようになされている。また、第2プーリ側ピン9,9.
・・・の各々には滑り軸受13が回転自在に付設されて
いる。
尚、図中、14は駆動軸1及び従動軸2を回転自在に支
承する自転車のフレーム(従動軸2のフレーム1に対す
る支持構造は図示せず)である。
また、上記駆動軸1の一端には外周面の直径方向の対向
部を互いに平行に切り欠いてなる断面矩形形状の取付部
1aと、その先端に螺合部1bとか形成されており、ク
ランクアーム15が第1プーリ部材4と共に取付部1a
に取り付けられて螺へ部1bにて回転一体に螺合締結さ
れる。
したがって、この実施例の場合、両プーリ部材4.5が
軸心方向に位置ずれするのがフランジ12によって規制
されるので、甲ベルト10によって連結されているにも
拘らず両プーリ部材4,5を適正な配置位置に安定保持
することができる利点がある。
また、各第2プーリ側ピン9に滑り軸受13が付設され
ていることから、駆動力の伝達時に平ベルト10がピン
9上で滑らずに滑り軸受13と一緒に回り、トルクロス
をより一層小さく抑えて滑らかな回転を得ることができ
る。
尚、上記滑り軸受13は、第2プーリ側ピン9に代えて
第1プーリ側ピン8上に設けてもよく、上記と同様の作
用効果を奏することができる。
また、上記駆動力伝達時の甲ベルト10の連れ回りを第
2プーリ側ピン9(又は第1プーリ側8)上の滑り軸受
13以外の手段によっても行うことが可能である。すな
わち、第1図に示すように、上記第1プーリ部材4の軸
心01から第1プーリ側ピン8の中心までの距離をR1
、第2プーリ部材5の軸心O,?から第2プーリ側ピン
9の中心までの距離をRコ、第1プーリ側ピン8のピッ
チ径をDlとしたとき、第2プーリ側ピン9のピッチ径
D2をDl = (R2/R,l ) ・Dlに設定す
ればよい。この場合、ピン8.9の移動と無端平ベルト
10の回転との相対関係により、駆動力の伝達時には5
1Zベルト10がピン8,9上で滑らずに連れ回りする
こととなり、よって上、尼の如き滑り軸受13を要する
ことなく、回転トルクロスを殆ど抑えて駆動することが
できる。
さらに、以上の各実施例では、自転車の駆動系に適用し
た場合であるが、本発明はこの他、高い耐久性の要求さ
れる各種のベルト伝動装置に対しても適用することがで
きる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)記載の発明によると
、タイミングベルトにより従動プーリとの間で動力を伝
達する駆動プーリを、その回転軸に回転一体に支持され
た第1プーリ部材と、該第1プーリ部材に複数のピン及
び該ピンに掛けられる?U数の無端高張力ベルト部材を
介して連結され、外周にて上記タイミングベルトに噛み
合う第2プリ部材とで構成し、第1プーリ部材の駆動力
の増大に伴い、第2プーリ部材の第1プーリ部材に対す
る偏心量を連続的に減少変化させるようにしたことによ
り、第1プーリ部材の回転を減辻することなく1:1の
回転比で第2プーリ部材に伝達でき、駆動プーリの回転
を増速1−て従動プーリに伝達する駆動系であっても駆
動プーリの直径を小さく保ち得、よって駆動プーリひい
てはベルト伝動装置の配置スペースの縮小化及び軽量化
を図ることができる。また、複数のピン及びベルト部材
の係合により第1プーリ部材から第2プーリ部材・\駆
動力が伝達されるため、振動や騒音等のない滑らかな回
転を得ることができるとともに、大きい負荷が加わった
場合でも、その耐久性の向上を図ることもできる。特に
、自転中の駆動系に適用した場合には、その耐久性を高
め得るばかりでなく、ペダルの踏出し操作力を軽くでき
、自転車自体を軽量化にかつコンパクト化できる等、実
用上鏝れた効果を有するものである。
また、請求項(2)記載の発明では、上記第1又は第2
プーリ側ピンの一方に回転自在の滑り軸受を設けたこと
により、駆動力の伝達時にベルト部材をピン上で滑らず
に滑り軸受と連れ回りさせることができる。また、請求
項(3)記載の発明では、上記第1プーリ部材の軸心か
ら第1プーリ側ピンの中心までの距#IRI、第2プー
リ部材の軸心から第2プーリ側ピンの中心までの距離R
,、第1プーリ側ピンのピッチ径D1%及び第2プーリ
側ピンのピッチ径D!の関係をDコー(R2/R1)・
Dlに設定したことにより、ピンの移動と無端ベルト部
材の回転との相対関係によって駆動力の伝達時にベルト
部材をピン上で滑らずに連れ回りさせることができる。
よって、これらの発明によれば、回転トルクロスをより
一層小さくして駆動力伝達効率の向上、及び磨耗抑制に
よる耐久性のより一層の向上を図ることができる。
さらに、請求項(4)記載の発明によると、第1又は第
2プーリ部材の一方に他方を受容して両者の軸方向の相
対移動を規制するフランジを設けたことにより、両プー
リ部材が軸心方向にト[1対的に位置ずれするのを規制
して両プーリ部材の配置位置をlit実に適iEに保つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第1図は無
負荷状態のベルト5ミ動装置を示す一部破断正面図、第
2図は同負荷状態を示す一部破断正面図である。第3図
は他の実施例における駆動プーリの分解斜視図である。 第4図は従来例を示す第2図相当図である。 1・・・駆動軸(回転軸) 2・・・従動輪(回転軸) 3.3′・・・駆動プーリ 4・・・第1プーリ部材 5・・・第2プーリ部材 7・・・プーリ部 7a・・・歯部 8・・・第]プーリ側ピン 9・・・第2プーリ側ピン 70・・・無端平ベルト(無端高張力ベルト部材)11
・・・従動プーリ 11a・・・歯部 12・・・フランジ 13・・・滑り軸受 B・・・タイミングベルト 01・・・第1プーリ部材の軸心 02・・・第2プーリ部祠の軸心 03・・・従動軸の軸心 特許出願人 バンド−化学株式会社 代 理 人 弁理士 前 ロI  弘(ばか2名)1・
・・駆動軸(回転軸) 2・・・従動?To(回転軸) 3.3′・・・駆動プーリ 4・・・第11−り部材 5・・第2プーリ部材 7 プーリ部 7a・・・@部 8・第1プーリ側ピン 9・第2プーリ側ピン 10・無端平ベルト(無端高張力ベルト部材)1]・・
従動プーリ 11a・・・歯部 12・・・フランジ 13・・・滑りや自交 B・・タイミングベルト 01・・・第11−り部材の軸心 0コ・・第2プーリ部ヰ4の軸心 03・・従動輪の軸心 第2図 手続補正fv(自発) 平成1年9月21日

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
    れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
    、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
    達するタイミングベルトとを備え、上記駆動プーリは、 回転軸に回転一体に支持された第1プーリ部材と、 上記第1プーリ部材の外周に第1プーリ部材の軸心に対
    して偏心可能に配置され、外周に上記タイミングベルト
    に噛み合う歯部を有する第2プーリ部材と、 上記第1プーリ部材の側面に同心円周上に等角度間隔で
    突設された複数の第1プーリ側ピンと、 上記第2プーリ部材の側面において上記複数の第1プー
    リ側ピンの配置円の径よりも大きい径の同心円周上に第
    1プーリ側ピンの配置角度と同じ等角度間隔で突設され
    、第1プーリ側ピン数と同数の第2プーリ側ピンと、 上記第1プーリ側ピンと該ピンに半径方向に対応する第
    2プーリ側ピンとの間に亘って掛け渡された複数の無端
    高張力ベルト部材とを備えてなり、 上記各無端高張力ベルト部材は、上記両プーリ部材が同
    心位置にあるときに所定の緩みをもってピン間に巻き掛
    かる長さであることを特徴とする自動張力調整機構を有
    するベルト伝動装置。
  2. (2)第1プーリ側ピン又は第2プーリ側ピンの一方に
    回転自在の滑り軸受が設けられていることを特徴とする
    請求項(1)記載の自動張力調整機構を有するベルト伝
    動装置。
  3. (3)第1プーリ部材の軸心から第1プーリ側ピンの中
    心までの距離をR_1、第2プーリ部材の軸心から第2
    プーリ側ピンの中心までの距離をR_2、第1プーリ側
    ピンのピッチ径をD_1としたとき、第2プーリ側ピン
    のピッチ径D_2は、D_2=(R_2/R_1)・D
    _1 であることを特徴とする請求項(1)記載の自動張力調
    整機構を有するベルト伝動装置。
  4. (4)第1又は第2プーリ部材の一方に、他方を受容し
    て両者の軸方向の相対移動を規制するフランジが設けら
    れていることを特徴とする請求項(1)、(2)又は(
    3)記載の自動張力調整機構を有するベルト伝動装置。
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