JPH03149440A - 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 - Google Patents
自動張力調整機構を有するベルト伝動装置Info
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- JPH03149440A JPH03149440A JP28558089A JP28558089A JPH03149440A JP H03149440 A JPH03149440 A JP H03149440A JP 28558089 A JP28558089 A JP 28558089A JP 28558089 A JP28558089 A JP 28558089A JP H03149440 A JPH03149440 A JP H03149440A
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- Pulleys (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、タイミングベルトの張力を駆動力に応じて自
動的に調整して、そのスキップ現象を抑制するようにし
たベルト伝動装置の改良に関するものである。
動的に調整して、そのスキップ現象を抑制するようにし
たベルト伝動装置の改良に関するものである。
(従来の技術)
従来より、歯付プーリにタイミングベルト(シンクロベ
ルト)を巻き掛けてベルト伝動を行うベルト伝動装置に
おいては、ベルト・の張力が低下すると、ベルトの歯部
とプーリの歯部との噛合がなくなっていわゆるスキップ
現象が生じるという問題がある。
ルト)を巻き掛けてベルト伝動を行うベルト伝動装置に
おいては、ベルト・の張力が低下すると、ベルトの歯部
とプーリの歯部との噛合がなくなっていわゆるスキップ
現象が生じるという問題がある。
斯かるスキップ現象を抑制する装置としては、ベルトの
緩み側青面をばね等で付勢されたテンションローラによ
り押圧して、ベルトにその駆動力に応じた張力を与える
ようにしたテンション機構が知られている。しかし、こ
のものでは、ベルトがテンションローラによって通常の
屈曲方向とは逆の背面方向に屈曲されるため、ベルト心
体の疲労が促進され、ベルトの耐久性が低下するという
不具合があった。また、大きいトルクが加わった場合や
、経時変化に伴ってベルトに伸びが生じた場合には、テ
ンションローラのばね等の戻りによりその押圧力が低下
し、スキップ現象の発生は確実に阻止し得ない。
緩み側青面をばね等で付勢されたテンションローラによ
り押圧して、ベルトにその駆動力に応じた張力を与える
ようにしたテンション機構が知られている。しかし、こ
のものでは、ベルトがテンションローラによって通常の
屈曲方向とは逆の背面方向に屈曲されるため、ベルト心
体の疲労が促進され、ベルトの耐久性が低下するという
不具合があった。また、大きいトルクが加わった場合や
、経時変化に伴ってベルトに伸びが生じた場合には、テ
ンションローラのばね等の戻りによりその押圧力が低下
し、スキップ現象の発生は確実に阻止し得ない。
上記の不具合を解消すべく、従来、特公昭58−475
92号公報に開示される自動張力311整機構を備えた
ベルト伝動装置が知られている。
92号公報に開示される自動張力311整機構を備えた
ベルト伝動装置が知られている。
すなわち、この従来のものは、第8図に示すように、互
いに平行な1対の回転軸a、bと、該回転軸a、 bに
それぞれ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プ
ーリc、dと、該両プーリC。
いに平行な1対の回転軸a、bと、該回転軸a、 bに
それぞれ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プ
ーリc、dと、該両プーリC。
d間に巻き掛けられて両回転軸間a、bで動力を伝達す
るタイミングベルトeとを設け、上記駆動又は従動プー
リc、dのいずれか一方を、回転軸a、bに回転一体に
支持されかつ外周にギヤfを有する第1°プーリ部材g
と、該第1プーリ部材gの外周に第1プーリ部材gの軸
心a1に対して偏心可能に配置され、上記第1プーリ部
材gのギヤfに噛合するギヤhを内周に有し、外周に上
記タイミングベルトeに噛み合う歯部iを有する第2プ
ーリ部材jとで構成し、上記両回転軸a、 bの軸心
a1.bl同士を結ぶ直線lAと、該直線9Aに直交し
かつ上記第1プーリ部材gの軸心a1を通る直線Usと
により区画された緩み側偏心ゾーン2に、上記第2プー
リ部材iの軸心11が所定量偏心して位置するよう、上
記ベルトeの長さを設定したものである。
るタイミングベルトeとを設け、上記駆動又は従動プー
リc、dのいずれか一方を、回転軸a、bに回転一体に
支持されかつ外周にギヤfを有する第1°プーリ部材g
と、該第1プーリ部材gの外周に第1プーリ部材gの軸
心a1に対して偏心可能に配置され、上記第1プーリ部
材gのギヤfに噛合するギヤhを内周に有し、外周に上
記タイミングベルトeに噛み合う歯部iを有する第2プ
ーリ部材jとで構成し、上記両回転軸a、 bの軸心
a1.bl同士を結ぶ直線lAと、該直線9Aに直交し
かつ上記第1プーリ部材gの軸心a1を通る直線Usと
により区画された緩み側偏心ゾーン2に、上記第2プー
リ部材iの軸心11が所定量偏心して位置するよう、上
記ベルトeの長さを設定したものである。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、このものでは、駆動プーリC側を第1及
び第2プーリ部材g、iで構成した場合、該両プーリ部
材g、iの径の違いにより必然的に第2プーリ部材i側
のギヤhの数が第1プーリ部材gのギヤfの数よりも多
くなり、回転軸aの回転が減速されて第2プーリ部材i
つまりベルトeに伝達されることとなる。このため、駆
動プーリCから従動プーリdに回転を増速しで伝達する
必要のある自転車の駆動系に適用すると、その増速伝達
の確保のために、上記減速分を見越して駆動プーリCの
直径を必要以上に大きくせねばならず、その配置スペー
スが大きくなったり、重量が増加したりする等の難があ
る。
び第2プーリ部材g、iで構成した場合、該両プーリ部
材g、iの径の違いにより必然的に第2プーリ部材i側
のギヤhの数が第1プーリ部材gのギヤfの数よりも多
くなり、回転軸aの回転が減速されて第2プーリ部材i
つまりベルトeに伝達されることとなる。このため、駆
動プーリCから従動プーリdに回転を増速しで伝達する
必要のある自転車の駆動系に適用すると、その増速伝達
の確保のために、上記減速分を見越して駆動プーリCの
直径を必要以上に大きくせねばならず、その配置スペー
スが大きくなったり、重量が増加したりする等の難があ
る。
また、両プーリ部材go1は剛体同士の噛合いであるの
で、噛合い時の摩擦によるトルクロスや騒音が増大し、
磨耗による耐久性の低下等の問題もある。しかも、両プ
ーリ部材gm iのギヤf。
で、噛合い時の摩擦によるトルクロスや騒音が増大し、
磨耗による耐久性の低下等の問題もある。しかも、両プ
ーリ部材gm iのギヤf。
h部分に異物が混入したときには、プーリの損侮が生じ
る虞れもあった。
る虞れもあった。
そこで、本出願人は、前に、上記の問題を解消し得るベ
ルト伝動装置を提案した(特願昭63−50849号公
報明細書及び図面参照)。すなわち、このものは、第7
図に示す如く、互いに平行な1対の回転軸1.2と、該
回転軸1.2にそれぞれ支持された歯付プーリからなる
駆動及び従動プーリ3,15と、該両プーリ3.15間
に巻き掛けられて両回転軸1.2)で動力を伝達するタ
イミングベルトBとを備えたベルト伝動装置において、
上記駆動プー93′を、回転軸1に回転一体に支持され
た第1プーリ部材4′と、該第1プーリ部材4′の外周
に第1プーリ部材4′の軸心01に対して偏心可能な軸
心02を有し、外周に上記タイミングベルトBに噛み合
う歯部5b′を有する略リング状の第2プーリ部材5′
と、内端が上記第1プーリ部材4′の外周に所定角度間
隔をあけて連繋され、外端が上記第2プーリ部材5′の
内周に所定角度間隔をあけて連繋された同一長さしの複
数本の高張力可撓性部材11′。
ルト伝動装置を提案した(特願昭63−50849号公
報明細書及び図面参照)。すなわち、このものは、第7
図に示す如く、互いに平行な1対の回転軸1.2と、該
回転軸1.2にそれぞれ支持された歯付プーリからなる
駆動及び従動プーリ3,15と、該両プーリ3.15間
に巻き掛けられて両回転軸1.2)で動力を伝達するタ
イミングベルトBとを備えたベルト伝動装置において、
上記駆動プー93′を、回転軸1に回転一体に支持され
た第1プーリ部材4′と、該第1プーリ部材4′の外周
に第1プーリ部材4′の軸心01に対して偏心可能な軸
心02を有し、外周に上記タイミングベルトBに噛み合
う歯部5b′を有する略リング状の第2プーリ部材5′
と、内端が上記第1プーリ部材4′の外周に所定角度間
隔をあけて連繋され、外端が上記第2プーリ部材5′の
内周に所定角度間隔をあけて連繋された同一長さしの複
数本の高張力可撓性部材11′。
11′、・・・とを備えた構成とする。そして、上記両
プーリ部材4”、5を連繋する高張力可撓性部材11,
11 、・・・に緩みを付与するために、該各可撓性部
材11′の長さしを、第1プーリ部材4′の外径Do及
び第2プーリ部材5′の内径り、に対し、L> (Dt
−Do)/2に設定したものである。
プーリ部材4”、5を連繋する高張力可撓性部材11,
11 、・・・に緩みを付与するために、該各可撓性部
材11′の長さしを、第1プーリ部材4′の外径Do及
び第2プーリ部材5′の内径り、に対し、L> (Dt
−Do)/2に設定したものである。
ところで、一般に、高張力体を剛体に連結する場合、高
張力体の連結部の強度及び耐久性が問題となるが、上記
提案のものにおいても同様の問題を有する。すなわち、
高張力可撓性部材11′。
張力体の連結部の強度及び耐久性が問題となるが、上記
提案のものにおいても同様の問題を有する。すなわち、
高張力可撓性部材11′。
11′、・・・の各々をプーリ部材4,5に連繋する場
合の構造として、例えば各可撓性部材11′をチャッキ
ング部で挟み込むようにして両プーリ部材4,5に連結
する構造が考えられるが、その場合、チャッキング部で
の可撓性部材11′の強度及び耐久性の低下が著しくな
り、実用上の問題がある。しかも、チャッキング部をプ
ーリ部材4,5の円周方向に複数箇所配設する必要があ
り、駆動プーリ3′の構造が複雑になるのは避けられ得
す、さらに改良の余地があった。
合の構造として、例えば各可撓性部材11′をチャッキ
ング部で挟み込むようにして両プーリ部材4,5に連結
する構造が考えられるが、その場合、チャッキング部で
の可撓性部材11′の強度及び耐久性の低下が著しくな
り、実用上の問題がある。しかも、チャッキング部をプ
ーリ部材4,5の円周方向に複数箇所配設する必要があ
り、駆動プーリ3′の構造が複雑になるのは避けられ得
す、さらに改良の余地があった。
本発明の目的は、上記のベルト伝動装置において、高張
力可撓性部材の構成並びにその第1及び第2プーリ部材
に対する連結構造を改良することにより、可撓性部材の
連結部での強度及び耐久性を高め、同時に駆動プーリの
構造を簡単にしようとすることにある。
力可撓性部材の構成並びにその第1及び第2プーリ部材
に対する連結構造を改良することにより、可撓性部材の
連結部での強度及び耐久性を高め、同時に駆動プーリの
構造を簡単にしようとすることにある。
(課題を解決するための手段)
この目的を達成するために、請求項(1)に係る発明の
解決手段は、高張力可撓性部材の両端に係合突起を形成
し、その係合突起をそれぞれ第1及び第2プーリ部材に
形成した係合四部に係合固定することで、両プーリ部材
を回転一体に連結する。
解決手段は、高張力可撓性部材の両端に係合突起を形成
し、その係合突起をそれぞれ第1及び第2プーリ部材に
形成した係合四部に係合固定することで、両プーリ部材
を回転一体に連結する。
具体的には、この発明では、互いに平行な1対の回転軸
と、該回転軸にそれぞれ支持された歯付プーリからなる
駆動及び従動プーリと、該両プーリ間に巻き掛けられて
両日転輪間で動力を伝達するタイミングベルトとを備え
たベルト伝動装置において、上記駆動プーリを以下の構
成とする。すなわち、駆動プーリを、回転軸に回転一体
に支持された第1プーリ部材と、該第1プーリ部材の外
周に第1プーリ部材の軸心に対して偏心可能に配置され
ミ外周に上記タイミングベルトに噛み合う歯部を有する
略リング状のm2プーリ部材とに分け、上記両プーリ部
材を複数本の高張力可撓性部材で回転一体に連繋する。
と、該回転軸にそれぞれ支持された歯付プーリからなる
駆動及び従動プーリと、該両プーリ間に巻き掛けられて
両日転輪間で動力を伝達するタイミングベルトとを備え
たベルト伝動装置において、上記駆動プーリを以下の構
成とする。すなわち、駆動プーリを、回転軸に回転一体
に支持された第1プーリ部材と、該第1プーリ部材の外
周に第1プーリ部材の軸心に対して偏心可能に配置され
ミ外周に上記タイミングベルトに噛み合う歯部を有する
略リング状のm2プーリ部材とに分け、上記両プーリ部
材を複数本の高張力可撓性部材で回転一体に連繋する。
さらに、上記各可撓性部材の両端にそれぞれ係合突起を
設ける一方、上記第1プーリ部材の外周部及び第2プー
リ部材の内周部にそれぞれ係合凹部を可撓性部材と同数
だけ円周方向に等間隔をあけて設ける。また、節1プー
リ部材の各係合凹部に上記可撓性部材の一端の係合突起
を、また第2プーリ部材の各係合凹部に可撓性部材他端
の係合突起をそれぞれ係合して、可撓性部材を両プーリ
部材に連繋する。
設ける一方、上記第1プーリ部材の外周部及び第2プー
リ部材の内周部にそれぞれ係合凹部を可撓性部材と同数
だけ円周方向に等間隔をあけて設ける。また、節1プー
リ部材の各係合凹部に上記可撓性部材の一端の係合突起
を、また第2プーリ部材の各係合凹部に可撓性部材他端
の係合突起をそれぞれ係合して、可撓性部材を両プーリ
部材に連繋する。
そして、上記各可撓性部材を、上記駆動プーリの無負荷
状態で両プーリ部材が同心位置にあるとき所定の緩みを
もって両プーリ部材の係合凹部間に連繋される長さとす
る。
状態で両プーリ部材が同心位置にあるとき所定の緩みを
もって両プーリ部材の係合凹部間に連繋される長さとす
る。
請求項■に係る発明では、上記各高張力可撓性部材両端
の係合突起を共に第2プーリ部材の係合凹部に係合し、
各可撓性部材の中間部は第11ーリ部材外周部に突設し
たピンに巻き掛けて係止する。
の係合突起を共に第2プーリ部材の係合凹部に係合し、
各可撓性部材の中間部は第11ーリ部材外周部に突設し
たピンに巻き掛けて係止する。
すなわち、この発明では、上記と同様に、駆動プーリの
第1及び第2プーリ部材を複数本の高張力可撓性部材に
より回転一体に連繋するとともに、この各可撓性部材の
両端にそれぞれ係合突起を設ける。
第1及び第2プーリ部材を複数本の高張力可撓性部材に
より回転一体に連繋するとともに、この各可撓性部材の
両端にそれぞれ係合突起を設ける。
さらに、上記第1プーリ部材の外周部に上記各可撓性部
材を中間部で巻き掛けるピンを可撓性部材と同数だけ円
周方向に等間隔をあけて設ける一方、第2プーリ部材の
内周部には可撓性部材両端の係合突起にそれぞれ係合し
て可撓性部材をプーリ部材に連繋する対なる係合凹部を
可撓性部材と同数の対だけ円周方向に等間隔をあけて設
ける。
材を中間部で巻き掛けるピンを可撓性部材と同数だけ円
周方向に等間隔をあけて設ける一方、第2プーリ部材の
内周部には可撓性部材両端の係合突起にそれぞれ係合し
て可撓性部材をプーリ部材に連繋する対なる係合凹部を
可撓性部材と同数の対だけ円周方向に等間隔をあけて設
ける。
そして、上記各可撓性部材を、無負荷時で両プーリ部材
が同・6位置にあるとき所定の緩みをもって第1プーリ
部材のピンと第2プーリ部材の対なる係合凹部との間に
張り渡される長さとする。
が同・6位置にあるとき所定の緩みをもって第1プーリ
部材のピンと第2プーリ部材の対なる係合凹部との間に
張り渡される長さとする。
請求項O)に係る発明では、高張力可撓性部材を無端状
(エンドレス)のものとし、その途中に係合突起を等間
隔で形成して、それらを第2プーリ部材内周部に形成し
た係合凹部に係合する一方、係合突起間の中間部を上記
と同様に第1プーリ部材外周部のピンに係止する。
(エンドレス)のものとし、その途中に係合突起を等間
隔で形成して、それらを第2プーリ部材内周部に形成し
た係合凹部に係合する一方、係合突起間の中間部を上記
と同様に第1プーリ部材外周部のピンに係止する。
具体的には、駆動プーリの第1及び第21ーリ部材をエ
ンドレスの体の高張力可撓性部材により回転一体に連繋
する。
ンドレスの体の高張力可撓性部材により回転一体に連繋
する。
また、上記可撓性部材に複数の係合突起を等間隔をあけ
て設ける。
て設ける。
さらに、上記第1プーリ部材の外周部に上記可撓性部材
の係合突起間の中間部を巻き掛けるピンを係合突起と同
数だけ円周方向に等間隔をあけて設ける一方、第2プー
リ部材の内周部には可撓性部材の係合突起に係合して可
撓性部材をプーリ部材に連繋する係合凹部を係合突起と
同数だけ円周方向に等間隔をあけて設ける。
の係合突起間の中間部を巻き掛けるピンを係合突起と同
数だけ円周方向に等間隔をあけて設ける一方、第2プー
リ部材の内周部には可撓性部材の係合突起に係合して可
撓性部材をプーリ部材に連繋する係合凹部を係合突起と
同数だけ円周方向に等間隔をあけて設ける。
そして、上記第1プーリ部材のピンに可撓性部材の係合
突起間部分を、また第2プーリ部材の各係合凹部に係合
突起をそれぞれ交互にかつ全周に亘って係止するととも
に、可撓性部材を、無負荷時で両プーリ部材が同心位置
にあるとき所定の緩みをもって第1プーリ部材のピンと
第2プーリ部材の係合凹部との間に張り渡される長さと
する。
突起間部分を、また第2プーリ部材の各係合凹部に係合
突起をそれぞれ交互にかつ全周に亘って係止するととも
に、可撓性部材を、無負荷時で両プーリ部材が同心位置
にあるとき所定の緩みをもって第1プーリ部材のピンと
第2プーリ部材の係合凹部との間に張り渡される長さと
する。
請求項4)に係る発明では、上記第1プーリ部材のピン
に回転自在な滑り軸受を設ける。
に回転自在な滑り軸受を設ける。
請求項(5)に係る発明では、上記複数本又は体の高張
力可撓性部材を、ゴム、ポリウレタン等の弾性体にガラ
ス繊維、アラミド繊維等の複数の高張力心線を長さ方向
に沿って埋設した高張力ベルト部材とする。
力可撓性部材を、ゴム、ポリウレタン等の弾性体にガラ
ス繊維、アラミド繊維等の複数の高張力心線を長さ方向
に沿って埋設した高張力ベルト部材とする。
(作用)
上記の構成により、本発明では、無負荷状態ではタイミ
ングベルトの張力が零になり、駆動プーリにおける両プ
ーリ部材の軸心が最大量偏心する。
ングベルトの張力が零になり、駆動プーリにおける両プ
ーリ部材の軸心が最大量偏心する。
また、高張力可撓性部材の両プーリ部材間におけるスパ
ンには緩みが生じている。そして、この状態から回転軸
に駆動力が加わって負荷状態になると、その駆動力に応
じて上記各プーリ部材と可撓性部材のスパンとの位置関
係が連続的に変化し、可撓性部材のスパンが、両プーリ
部材の軸心を通る平面において両回転軸の軸心同士を結
ぶ直線に対しほぼベルト緩み側を横切るときに、可撓性
部材のスパンが緊張状態となり、該可撓性部材を介して
第1プーリ部材から第2プーリ部材に駆動力が伝達され
る。このとき、可撓性部材に伝わる力の分力として、駆
動力と共に、第2プーリ部材を両プーリ部材の軸心を通
る平面に沿ってタイミングベルトの緊張側に移動させよ
うとする力が働き、この力により両プーリ部材の偏心量
が減少方向に変化して、第2プーリ部材がベルトピッチ
周長を増大させる方向に移動し、これに伴ってベルトの
張り側と緩み側とに常に一定の比率で張力が分配され、
よってベルトのスキップ現象を有効に抑制できることと
なる。そして、ベルトの回行状態では、両プーリ部材の
軸心が略一致し、このことにより駆動プーリはスムーズ
に回転する。
ンには緩みが生じている。そして、この状態から回転軸
に駆動力が加わって負荷状態になると、その駆動力に応
じて上記各プーリ部材と可撓性部材のスパンとの位置関
係が連続的に変化し、可撓性部材のスパンが、両プーリ
部材の軸心を通る平面において両回転軸の軸心同士を結
ぶ直線に対しほぼベルト緩み側を横切るときに、可撓性
部材のスパンが緊張状態となり、該可撓性部材を介して
第1プーリ部材から第2プーリ部材に駆動力が伝達され
る。このとき、可撓性部材に伝わる力の分力として、駆
動力と共に、第2プーリ部材を両プーリ部材の軸心を通
る平面に沿ってタイミングベルトの緊張側に移動させよ
うとする力が働き、この力により両プーリ部材の偏心量
が減少方向に変化して、第2プーリ部材がベルトピッチ
周長を増大させる方向に移動し、これに伴ってベルトの
張り側と緩み側とに常に一定の比率で張力が分配され、
よってベルトのスキップ現象を有効に抑制できることと
なる。そして、ベルトの回行状態では、両プーリ部材の
軸心が略一致し、このことにより駆動プーリはスムーズ
に回転する。
その場合、請求項(1)に係る発明では、駆動プーリに
加えられた駆動力により、可撓性部材に大きな張力がか
かったときには、該可撓性部材端部の係合突起と各プー
リ部材の係合凹部との係合により、第11ーリ部材から
第2プーリ部材に駆動力が伝達される二また、請求項■
に係る発明では一同様に、可撓性部材の係合突起の第2
プーリ部材の係合凹部への係合と、係合突起間中間部の
mlプーリ部材のピンへの係止とにより、第1プーリ部
材から第2プーリ部材に駆動力が伝達される。
加えられた駆動力により、可撓性部材に大きな張力がか
かったときには、該可撓性部材端部の係合突起と各プー
リ部材の係合凹部との係合により、第11ーリ部材から
第2プーリ部材に駆動力が伝達される二また、請求項■
に係る発明では一同様に、可撓性部材の係合突起の第2
プーリ部材の係合凹部への係合と、係合突起間中間部の
mlプーリ部材のピンへの係止とにより、第1プーリ部
材から第2プーリ部材に駆動力が伝達される。
さらに、請求項3)に係る発明では、上記可撓性部材の
係合突起による第2プーリ部材の係合凹部との係合、及
び第2プーリ部材のピンによる係正に加え、可撓性部材
の第2プーリ部材のガイド溝内での摩擦力により、第1
プーリ部材がら第2プーリ部材に駆動力が伝達される。
係合突起による第2プーリ部材の係合凹部との係合、及
び第2プーリ部材のピンによる係正に加え、可撓性部材
の第2プーリ部材のガイド溝内での摩擦力により、第1
プーリ部材がら第2プーリ部材に駆動力が伝達される。
従って、これらの発明では、いずれも、可撓性部材をチ
ャッキング部によって挟持する場合のように必要以上の
応力集中がなくなり、よって高張力可撓性部材の連結部
での強度及び耐久性を高めることができる。
ャッキング部によって挟持する場合のように必要以上の
応力集中がなくなり、よって高張力可撓性部材の連結部
での強度及び耐久性を高めることができる。
しかも、大きな駆動力が作用したときには、可撓性部材
の係合突起がプーリ部材の係合凹部内で弾性変形する。
の係合突起がプーリ部材の係合凹部内で弾性変形する。
この弾性変形に伴い、駆動力は可撓性部材の複数本のス
パンで分担されることとなり、大きな駆動力に対する耐
久性を良好に維持することができる。
パンで分担されることとなり、大きな駆動力に対する耐
久性を良好に維持することができる。
さらに、可撓性部材をプーリ部材に係合した構造である
ので、駆動プーリの構造が複雑にならず、その簡単化を
図ることができる。
ので、駆動プーリの構造が複雑にならず、その簡単化を
図ることができる。
また、上記両プーリ部材が高張力可撓性部材のスパンに
より連結されているので、駆動プーリに対しその回転軸
の回転をl:1の伝達比で伝達でき、駆動プーリの回転
を増速して従動プーリに伝動する場合であっても駆動プ
ーリを必要以上に大きくせずとも済み、よって駆動プー
リの配置スペースを縮小しかつその重量を軽減できる。
より連結されているので、駆動プーリに対しその回転軸
の回転をl:1の伝達比で伝達でき、駆動プーリの回転
を増速して従動プーリに伝動する場合であっても駆動プ
ーリを必要以上に大きくせずとも済み、よって駆動プー
リの配置スペースを縮小しかつその重量を軽減できる。
また、こうして可撓性部材による連繋により両プーリ部
材間で駆動力を伝達するため、ギヤの噛合等により駆動
力を伝達する場合と比べ、摩擦トルクロスや騒音が低く
、磨耗を抑制して耐久性を向上できるとともに、プーリ
部材間に異物が混入したとしてもプーリ部材は損傷を受
は難い。
材間で駆動力を伝達するため、ギヤの噛合等により駆動
力を伝達する場合と比べ、摩擦トルクロスや騒音が低く
、磨耗を抑制して耐久性を向上できるとともに、プーリ
部材間に異物が混入したとしてもプーリ部材は損傷を受
は難い。
請求項4)に係る発明では、上記第1プーリ部材のピン
に回転自在な滑り軸受が設けられているので、トルクロ
スが低減されて、動力伝達効率を高めることができると
とともに、可撓性部材の磨耗を抑えて耐久性を高めるこ
とができる。
に回転自在な滑り軸受が設けられているので、トルクロ
スが低減されて、動力伝達効率を高めることができると
とともに、可撓性部材の磨耗を抑えて耐久性を高めるこ
とができる。
請求項(EAに係る発明では、上記高張力可撓性部材が
、ゴム、ポリウレタン等の弾性体にガラス繊維、アラミ
ド繊維等の複数の高張力心線を長さ方向に埋設した高張
力ベルト部材であるので、望ましい可撓性部材を得るこ
とができる。
、ゴム、ポリウレタン等の弾性体にガラス繊維、アラミ
ド繊維等の複数の高張力心線を長さ方向に埋設した高張
力ベルト部材であるので、望ましい可撓性部材を得るこ
とができる。
(第1実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、
この実施例に係るベルト伝動装置の基本構成は第7図に
示すものと同様であり、第7図と同じ部分については同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この実施例に係るベルト伝動装置の基本構成は第7図に
示すものと同様であり、第7図と同じ部分については同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、第1図は本発明を自転車の駆動系ば適用した
実施例の全体構成を示し、自転車のクランクペダル(図
示せず)に連結された一方の回転軸としてのクランク軸
1と、自転車の後車輪(図示せず)を支持する他方の回
転軸としての後輪軸2とは互いに平行に配置され、上記
クランク軸lには歯付きの駆動プーリ3が回転一体に取
り付けられている。一方、後輪軸2には、駆動プーリ3
よりも小径で外周に歯部・15aを有する従動プーリ1
5が図示しないワンウェイクラッチ機構を介して駆動回
転方向(図で反時計回り方向)にのみ回転一体となるよ
うに支持されている。そして、この両プーリ3,15間
には底面(内周面)に歯部B1を有するタイミングベル
トBが巻き掛けられており、このベルトBによってクラ
ンク軸1から後輪軸2に動力を伝達するようになされて
いる。
実施例の全体構成を示し、自転車のクランクペダル(図
示せず)に連結された一方の回転軸としてのクランク軸
1と、自転車の後車輪(図示せず)を支持する他方の回
転軸としての後輪軸2とは互いに平行に配置され、上記
クランク軸lには歯付きの駆動プーリ3が回転一体に取
り付けられている。一方、後輪軸2には、駆動プーリ3
よりも小径で外周に歯部・15aを有する従動プーリ1
5が図示しないワンウェイクラッチ機構を介して駆動回
転方向(図で反時計回り方向)にのみ回転一体となるよ
うに支持されている。そして、この両プーリ3,15間
には底面(内周面)に歯部B1を有するタイミングベル
トBが巻き掛けられており、このベルトBによってクラ
ンク軸1から後輪軸2に動力を伝達するようになされて
いる。
上記駆動プーリ3は、クランク軸1に回転一体に支持さ
れた第1プーリ部材4と、該第1プーリ部材4の外周に
配置され、第1プーリ部材4を遊嵌合可能な中心孔5a
を有し、かつ第1プーリ部材4の軸心01すなわちクラ
ンク軸1の回転中心に対して偏心可能な軸心02を有す
る略リング状の第2プーリ部材5と、両プーリ部材4.
−5を連繋する6本の高張力可撓性部材としての高張力
ベルト部材11.11、・・・とで構成され、上記第2
プーリ部材5の外周には上記タイミングベルトBに噛み
合う一部5bが形成されている。上記第1及び第2プー
リ部材4.5は、樹脂の射出成形品やアルミニウムのダ
イキャスト成形等、成形型による成形品を利用すること
が好ましい。
れた第1プーリ部材4と、該第1プーリ部材4の外周に
配置され、第1プーリ部材4を遊嵌合可能な中心孔5a
を有し、かつ第1プーリ部材4の軸心01すなわちクラ
ンク軸1の回転中心に対して偏心可能な軸心02を有す
る略リング状の第2プーリ部材5と、両プーリ部材4.
−5を連繋する6本の高張力可撓性部材としての高張力
ベルト部材11.11、・・・とで構成され、上記第2
プーリ部材5の外周には上記タイミングベルトBに噛み
合う一部5bが形成されている。上記第1及び第2プー
リ部材4.5は、樹脂の射出成形品やアルミニウムのダ
イキャスト成形等、成形型による成形品を利用すること
が好ましい。
上記各高張力ベルト部材11は、第2図に拡大詳示する
ようにゴム、ポリウレタン等の弾性体12にガラス繊維
、アラミド繊維等の複数の高張力心線13,13.・・
・を長さ方向に沿って埋設した伝動平ベルト状のもので
ある。そして、その両端にはそのベルト面と直交する方
向に膨出する係合突起14,14が形成されている。
ようにゴム、ポリウレタン等の弾性体12にガラス繊維
、アラミド繊維等の複数の高張力心線13,13.・・
・を長さ方向に沿って埋設した伝動平ベルト状のもので
ある。そして、その両端にはそのベルト面と直交する方
向に膨出する係合突起14,14が形成されている。
−一方、上記第1プーリ部材4の外周部には、上記各高
張力ベルト部材11の一方(内側)の係合突起14に係
合して該ベルト部材11を第1プーリ部材4に連繋する
6つ(高張力ベルト部材11と同数)の係合凹部6.6
.・・・が円周方向に600の等角度g陽をあけて設け
られている。また、第2プーリ部材5の内周部には、上
記各高張力ベルト部材11の他方(外側)の係合突起1
4に係合して該ベルト部材11を第2プーリ部材5に連
繋するdつの係合凹部7.フ。・・・が円周方向に60
′″の等角度間隔をあけて設けられている。この各係合
凹部6.7には係合突起14がプーリ部材4.5の側方
(クランク軸1と平行な方向)から挿通されるようにな
っており、その挿通状態では係合突起14はプーリ部材
半径方向に抜出し不能に係合される。
張力ベルト部材11の一方(内側)の係合突起14に係
合して該ベルト部材11を第1プーリ部材4に連繋する
6つ(高張力ベルト部材11と同数)の係合凹部6.6
.・・・が円周方向に600の等角度g陽をあけて設け
られている。また、第2プーリ部材5の内周部には、上
記各高張力ベルト部材11の他方(外側)の係合突起1
4に係合して該ベルト部材11を第2プーリ部材5に連
繋するdつの係合凹部7.フ。・・・が円周方向に60
′″の等角度間隔をあけて設けられている。この各係合
凹部6.7には係合突起14がプーリ部材4.5の側方
(クランク軸1と平行な方向)から挿通されるようにな
っており、その挿通状態では係合突起14はプーリ部材
半径方向に抜出し不能に係合される。
よって、上記ml及び第2プーリ部材4.5の係合凹部
6.6.・・・及び7,7.・・・にはそれぞれベルト
部材11.11.・・一両端の係合突起14゜14、・
・・が全周に亘って係合されており、この構造によって
両プーリ部材4,5が高張力ベルト部材11によって連
結されている。
6.6.・・・及び7,7.・・・にはそれぞれベルト
部材11.11.・・一両端の係合突起14゜14、・
・・が全周に亘って係合されており、この構造によって
両プーリ部材4,5が高張力ベルト部材11によって連
結されている。
そして、上記各高張力ベルト部材11は、上記駆動プー
リ3の無負荷状態で両プーリ部材4.5が同心位置にあ
るときに所定の緩みをもって両プーリ部材4.5の対応
する係合凹部6,7間に連繋されている長さに設定され
ている。2また、無負荷状態で両プーリ3,15間にベ
ルトBを掛けることができ、かつ負荷状態ではベルトB
を緊張させて伝動可能とするようにするために、上記歯
付ベルトBは、駆動プーリ3の無負荷状態で若干の緩み
が生じる長さとされ、上記クランク軸1及び後輪軸2の
軸心0.,0.同士を結ぶ直線!^と、該直線lAに直
交しかつ上記クランク軸1の軸心01を通る直線9Bと
により区画された緩み側偏心ゾーン2に、上記第2プー
リ部材5の軸心02が所定量偏心して位置するように長
さが設定されている。このベルト長さは、具体的には次
式■、■で示される範囲である。すなわち、ベルトBの
ピッチ周長をLpl駆動プーリ5のピッチ径をDpl従
動プーリ15のピッチ径をdplクランク軸1の軸心O
lと後輪軸2の軸心03との軸間距離を01クランク軸
1の軸心01と第2プーリ部材5の回転中心02との最
大偏心量をYすると、 t、p > 2 (C−Y)+1(Dp+dp)/2+
(Dp”dp) /(4(C−Y)) −・・
■で、かつ Lp<2C+1(Dp+dp)/2 + (Dp−dp) 2/4C−・・■の範囲である。
リ3の無負荷状態で両プーリ部材4.5が同心位置にあ
るときに所定の緩みをもって両プーリ部材4.5の対応
する係合凹部6,7間に連繋されている長さに設定され
ている。2また、無負荷状態で両プーリ3,15間にベ
ルトBを掛けることができ、かつ負荷状態ではベルトB
を緊張させて伝動可能とするようにするために、上記歯
付ベルトBは、駆動プーリ3の無負荷状態で若干の緩み
が生じる長さとされ、上記クランク軸1及び後輪軸2の
軸心0.,0.同士を結ぶ直線!^と、該直線lAに直
交しかつ上記クランク軸1の軸心01を通る直線9Bと
により区画された緩み側偏心ゾーン2に、上記第2プー
リ部材5の軸心02が所定量偏心して位置するように長
さが設定されている。このベルト長さは、具体的には次
式■、■で示される範囲である。すなわち、ベルトBの
ピッチ周長をLpl駆動プーリ5のピッチ径をDpl従
動プーリ15のピッチ径をdplクランク軸1の軸心O
lと後輪軸2の軸心03との軸間距離を01クランク軸
1の軸心01と第2プーリ部材5の回転中心02との最
大偏心量をYすると、 t、p > 2 (C−Y)+1(Dp+dp)/2+
(Dp”dp) /(4(C−Y)) −・・
■で、かつ Lp<2C+1(Dp+dp)/2 + (Dp−dp) 2/4C−・・■の範囲である。
したがって、上記実施例においては、第3図にも示すよ
うに、両プーリ3,15間で動力伝達が行われない無負
荷状態では、タイミングベルトBの張力が零になり、駆
動プーリ3呻おける第2プーリ部材5の軸心02が第1
プーリ部材4の軸心01に対し最大量偏心している。
うに、両プーリ3,15間で動力伝達が行われない無負
荷状態では、タイミングベルトBの張力が零になり、駆
動プーリ3呻おける第2プーリ部材5の軸心02が第1
プーリ部材4の軸心01に対し最大量偏心している。
この状態からクランク軸1に駆動力が加わって負荷状態
になると、その駆動力に応じて上記第2プーリ部材5と
高張力ベルト部材11,11.・・・との位置が連続的
に変化し、各ベルト部材11が、第1及び第2プーリ部
材4.5の軸心o、、O:を通る平面pにおいて駆動及
び後輪軸1,2の軸心01,03同士を結ぶ直線交^に
対しほぼタイミングベルトBの緩み側範囲(第1図で右
下側)を横切るときに、該各高張力ベルト部材11が緊
張状態となって、第1プーリ部材4から該ベルト部材1
1を介して第2プーリ部材5に駆動力が伝達される。こ
のとき、高張力ベルト部材11.11、・・・に伝わる
力の分力として、駆動力の他に、第2プーリ部材5を第
1及び第2プーリ部材4゜5の軸心01,02を通る平
面pに沿ってタイミングベルトBの緊張側に移動させよ
うとする力が働き、第2プーリ部材5が上記緊張状態と
なった高張力ベルト部材11により引っ張られて第1プ
ーリ部材4との偏心量が減少するようにベルト緊張側(
ベルトピッチ周長を増大させる方向)に移動し、これに
伴ってタイミングベルトBの張り側と緩み側とに常に一
定の張力が分配される。その結果、タイミングベルトB
のスキップ現象を抑制することができる。
になると、その駆動力に応じて上記第2プーリ部材5と
高張力ベルト部材11,11.・・・との位置が連続的
に変化し、各ベルト部材11が、第1及び第2プーリ部
材4.5の軸心o、、O:を通る平面pにおいて駆動及
び後輪軸1,2の軸心01,03同士を結ぶ直線交^に
対しほぼタイミングベルトBの緩み側範囲(第1図で右
下側)を横切るときに、該各高張力ベルト部材11が緊
張状態となって、第1プーリ部材4から該ベルト部材1
1を介して第2プーリ部材5に駆動力が伝達される。こ
のとき、高張力ベルト部材11.11、・・・に伝わる
力の分力として、駆動力の他に、第2プーリ部材5を第
1及び第2プーリ部材4゜5の軸心01,02を通る平
面pに沿ってタイミングベルトBの緊張側に移動させよ
うとする力が働き、第2プーリ部材5が上記緊張状態と
なった高張力ベルト部材11により引っ張られて第1プ
ーリ部材4との偏心量が減少するようにベルト緊張側(
ベルトピッチ周長を増大させる方向)に移動し、これに
伴ってタイミングベルトBの張り側と緩み側とに常に一
定の張力が分配される。その結果、タイミングベルトB
のスキップ現象を抑制することができる。
そして、タイミングベルトBの回行状態では、上記両プ
ーリ部材4.5の軸心01,0:!同士が略一致し、こ
のことにより駆動プーリ3をスムーズに回転させること
ができる。
ーリ部材4.5の軸心01,0:!同士が略一致し、こ
のことにより駆動プーリ3をスムーズに回転させること
ができる。
その場合、駆動プーリ3に加えられた駆動力により、高
張力ベルト部材11に大きな張力がかかったときには、
該各高張力ベルト部材11両端の係合突起14.14と
プーリ部材4.5の係合凹部6.7との係合により、第
1プーリ部材4から第2プーリ部材5に駆動力が伝達さ
れる。このため、高張力ベルトをチャッキング部によっ
て挟持する場合のように必要以上の応力集中がなくなり
、高張力ベルト部材11の連結部での強度低下が少なく
、よってその強度及び耐久性を高めることができる。
張力ベルト部材11に大きな張力がかかったときには、
該各高張力ベルト部材11両端の係合突起14.14と
プーリ部材4.5の係合凹部6.7との係合により、第
1プーリ部材4から第2プーリ部材5に駆動力が伝達さ
れる。このため、高張力ベルトをチャッキング部によっ
て挟持する場合のように必要以上の応力集中がなくなり
、高張力ベルト部材11の連結部での強度低下が少なく
、よってその強度及び耐久性を高めることができる。
しかも、大きな駆動力が作用したときには、高張力ベル
ト部材11の各係合突起14が各プーリ部材4.5の係
合凹部6.7内で弾性変形する。
ト部材11の各係合突起14が各プーリ部材4.5の係
合凹部6.7内で弾性変形する。
この弾性変形に伴い、駆動力は高張力ベルト部材11の
6本のスパンで分担されることとなり、大きな駆動力に
対する耐久性を良好に維持することができる。
6本のスパンで分担されることとなり、大きな駆動力に
対する耐久性を良好に維持することができる。
さらに、6本の高張力ベルト部材11.11゜・・・を
第1及び第2プーリ部材4.5に係合した構造であるの
で、駆動プーリ3の構造が複雑にならず、その簡単化を
図ることができる。特に、上記両プーリ部材4.5を、
樹脂の射出成彩品やアルミニウムのグイキャスト成形等
、成形型による成形品を利用すると、構造が簡単で安価
になり、より好ましい。
第1及び第2プーリ部材4.5に係合した構造であるの
で、駆動プーリ3の構造が複雑にならず、その簡単化を
図ることができる。特に、上記両プーリ部材4.5を、
樹脂の射出成彩品やアルミニウムのグイキャスト成形等
、成形型による成形品を利用すると、構造が簡単で安価
になり、より好ましい。
また、上記両プーリ部材4.5が高張力ベルト部材11
,11.・・・により連結されているので、駆動プーリ
3に対しそのクランク軸lの回転を1:1の伝達比で伝
達でき、駆動プーリ3の回転を増速して従動プーリ15
に伝動する場合であっても駆動プーリ3を必要以上に大
きくせずとも済み、よって駆動プーリ3の配置スペース
を縮小しかりその重量をも軽減することができる。
,11.・・・により連結されているので、駆動プーリ
3に対しそのクランク軸lの回転を1:1の伝達比で伝
達でき、駆動プーリ3の回転を増速して従動プーリ15
に伝動する場合であっても駆動プーリ3を必要以上に大
きくせずとも済み、よって駆動プーリ3の配置スペース
を縮小しかりその重量をも軽減することができる。
また、駆動プーリ3における両プーリ部材4゜5が高張
力ベルト部材11により連結されて駆動力の伝達が行わ
れることから、ギヤの噛合等により駆動力を伝達する場
合と比べ、摩擦トルクロスや騒音が低く抑えられ、磨耗
も少ないとともに、両プーリ部材4.5間に異物が混入
したとしてもプーリ部材4.5が損傷を受けるのを防止
することができる。
力ベルト部材11により連結されて駆動力の伝達が行わ
れることから、ギヤの噛合等により駆動力を伝達する場
合と比べ、摩擦トルクロスや騒音が低く抑えられ、磨耗
も少ないとともに、両プーリ部材4.5間に異物が混入
したとしてもプーリ部材4.5が損傷を受けるのを防止
することができる。
また、無負荷状態ではタイミングベルトBの張力が零で
あるので、該タイミングベルトBの装着の際に初張力を
与える必要がなく、その装着を容易に行うことができる
。
あるので、該タイミングベルトBの装着の際に初張力を
与える必要がなく、その装着を容易に行うことができる
。
尚、上記実施例では、高張力ベルト部材11の数を6本
としたが、この数は他の複数の数に変更してもよいのは
勿論である。
としたが、この数は他の複数の数に変更してもよいのは
勿論である。
(第2実施例)
第4図及び第5図は第2実施例を示しく尚、第1図と同
じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する)、各高張力ベルト部材11の両端の係合突起1
4.14を共に第21ーリ部材5に係合し、ベルト部材
11の中間部を第1プーリ部材4に係止するようにして
いる。
じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する)、各高張力ベルト部材11の両端の係合突起1
4.14を共に第21ーリ部材5に係合し、ベルト部材
11の中間部を第1プーリ部材4に係止するようにして
いる。
すなわち、この実施例では、駆動プーリ3の両プーリ部
材4.5を連繋する6本の高張力ベルト部材11,11
.・・・の各々の長さは上記第1実施例のものよりも長
くされている。この各高張力ベルト部材11は、第5図
に拡大詳示するようにゴム等の弾性体12にガラス繊維
、アラミド繊維等の複数の高張力心線13.13.・・
・を長さ方向に沿って埋設したもので、その両端には半
円柱状の係合突起14.14が形成されている。
材4.5を連繋する6本の高張力ベルト部材11,11
.・・・の各々の長さは上記第1実施例のものよりも長
くされている。この各高張力ベルト部材11は、第5図
に拡大詳示するようにゴム等の弾性体12にガラス繊維
、アラミド繊維等の複数の高張力心線13.13.・・
・を長さ方向に沿って埋設したもので、その両端には半
円柱状の係合突起14.14が形成されている。
第2プーリ部材5の内周部には、近接配置された2つを
1対として6対の係合凹部7,7.・・・が円周方向に
60@の等角度間隔をあけて形成され、この各対の係合
凹部7,7にそれぞれ上記各高張カベルト部材11両端
の係合突起14.14が抜出し不能に係合されている。
1対として6対の係合凹部7,7.・・・が円周方向に
60@の等角度間隔をあけて形成され、この各対の係合
凹部7,7にそれぞれ上記各高張カベルト部材11両端
の係合突起14.14が抜出し不能に係合されている。
一方、第11ーリ部材4の外周部側面にはクランク軸1
と平行に延びる6本のピン8,8.・−・が円周方向に
60″の等角度間隔をあけて突設され、この各ピン8に
は回転自在な滑り軸受9が設けられている。そして、上
記両端の係合突起14.14を第2プーリ部材5の対な
る係合凹部7.7に係合せしめた各高張力ベルト部材1
1の中間部は、上記第1プーリ部材4の各ピン9.9.
・・・(詳しくは滑り軸受9)に係止されている。その
他は、上記第1実施例と同様に構成されている。
と平行に延びる6本のピン8,8.・−・が円周方向に
60″の等角度間隔をあけて突設され、この各ピン8に
は回転自在な滑り軸受9が設けられている。そして、上
記両端の係合突起14.14を第2プーリ部材5の対な
る係合凹部7.7に係合せしめた各高張力ベルト部材1
1の中間部は、上記第1プーリ部材4の各ピン9.9.
・・・(詳しくは滑り軸受9)に係止されている。その
他は、上記第1実施例と同様に構成されている。
したがって、この実施例では、駆動プーリ3に加えられ
た駆動力により、各高張力ベルト部材11に大きな張力
がかかったときには、ベルト部材11両端の係合突起1
4.14の第2プーリ部材5の係合凹部7.7への係合
と、ベルト部材11中間部の第1プーリ部材4のピン8
への係止とにより、第1プーリ部材4から第2プーリ部
材5に駆動力が伝達される。よって、この実施例でも上
記第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
た駆動力により、各高張力ベルト部材11に大きな張力
がかかったときには、ベルト部材11両端の係合突起1
4.14の第2プーリ部材5の係合凹部7.7への係合
と、ベルト部材11中間部の第1プーリ部材4のピン8
への係止とにより、第1プーリ部材4から第2プーリ部
材5に駆動力が伝達される。よって、この実施例でも上
記第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
特に、この実施例では、各高張力ベルト部材11の中間
部が巻き掛けられるピン8に滑り軸受9が設けられてい
るので、ピン8のみの場合に比べ、両プーリ部材4.5
間のトルクロスを低減して動力伝達効率を高めることが
でき、しかも高張力ベルト部材11の磨耗を抑えてその
耐久性を高めることができる利点がある。
部が巻き掛けられるピン8に滑り軸受9が設けられてい
るので、ピン8のみの場合に比べ、両プーリ部材4.5
間のトルクロスを低減して動力伝達効率を高めることが
でき、しかも高張力ベルト部材11の磨耗を抑えてその
耐久性を高めることができる利点がある。
(第3実施例)
第6図は第3実施例を示し、高張力ベルト部材11を無
端のものとしている。
端のものとしている。
すなわち、この実施例では、高張力ベルト部材11は無
端の高張力平ベルトで構成され、その内周面には6つの
係合突起14.14.・・・がベルト長さ方向に等間隔
をあけて突設されている。
端の高張力平ベルトで構成され、その内周面には6つの
係合突起14.14.・・・がベルト長さ方向に等間隔
をあけて突設されている。
また、駆動プーリ3における第1プーリ部材4の外周部
には上記第2実施例と同様の6本のピン8.8.−・−
が円周方向に等間隔をあけて突設され、該各ピン8には
滑り軸受9が設けられている。一方、第2プーリ部材5
の内周部には、上記高張力ベルト部材11の6つの係合
突起14.14.・・ーに係合して該ベルト部材11を
第1プーリ部材5に連繋する6つの係合凹部7,7.−
・・と、該各係合凹部7の円周方向両側に配置され、上
記各係合突起14側方の高張力ベルト部材11を案内す
る6つのガイド溝部10.10゜・・・とがそれぞれ円
周方向に60@の等角度間隔をあけて設けられている。
には上記第2実施例と同様の6本のピン8.8.−・−
が円周方向に等間隔をあけて突設され、該各ピン8には
滑り軸受9が設けられている。一方、第2プーリ部材5
の内周部には、上記高張力ベルト部材11の6つの係合
突起14.14.・・ーに係合して該ベルト部材11を
第1プーリ部材5に連繋する6つの係合凹部7,7.−
・・と、該各係合凹部7の円周方向両側に配置され、上
記各係合突起14側方の高張力ベルト部材11を案内す
る6つのガイド溝部10.10゜・・・とがそれぞれ円
周方向に60@の等角度間隔をあけて設けられている。
具体的には、上記各ガイド溝部10はプーリ部材5の一
側面内周部の6等分位置に凹設され、その両端部はプー
リ部材5内周側に開口面積が溝端部に向かって次第に拡
大するように開口している。そして、溝部10中央のプ
ーリ軸心01側の内側面が切り欠かれて、その切欠きに
より係合凹部7が構成されている。
側面内周部の6等分位置に凹設され、その両端部はプー
リ部材5内周側に開口面積が溝端部に向かって次第に拡
大するように開口している。そして、溝部10中央のプ
ーリ軸心01側の内側面が切り欠かれて、その切欠きに
より係合凹部7が構成されている。
そして、上記第2プーリ部材5の各係合凹部フ。
7、・・・にはそれぞれベルト部材11の係合突起14
.14.・・・が係合され、隣り合う係合突起14゜1
4の中間部分は上記第2実施例と同様に第1プーリ部材
4外周部の対応するピン8に係止されており、この構造
によって両プーリ部材4.5が体の無端高張カベルト部
材11によって連結されている。その他の構成は上記第
2実施例と同様である。
.14.・・・が係合され、隣り合う係合突起14゜1
4の中間部分は上記第2実施例と同様に第1プーリ部材
4外周部の対応するピン8に係止されており、この構造
によって両プーリ部材4.5が体の無端高張カベルト部
材11によって連結されている。その他の構成は上記第
2実施例と同様である。
したがって、この実施例においても、第2実施例と同様
の作用効果を奏することができる。
の作用効果を奏することができる。
尚、以上の各実施例は、自転車の駆動系に適用した場合
であるが、本発明はこの他、高い耐久性の要求される各
種のベルト伝動装置に対しても適用することができる。
であるが、本発明はこの他、高い耐久性の要求される各
種のベルト伝動装置に対しても適用することができる。
(発明の効果)
以上説明したように、請求項(1)に係る発明によると
、タイミングベルトにより従動プーリとの間で動力を伝
達する駆動プーリを、その回転軸に′回転一体に支持さ
れた第1プーリ部材と、該第1プーリ部材の外周に第1
プーリ部材に対し偏心可能に配置されたm2プーリ部材
とで構成し、可撓性部材両端の係合突起をそれぞれ各プ
ーリ部材の係合凹部に係合して可撓性部材と両プーリ部
材とを連結した。また、請求項(2)に係る発明によれ
ば、上記各可撓性部材両端の係合突起を共に第2プーリ
部材の係合凹部に係合し、可撓性部材の中間部を第1プ
ーリ部材外周部のピンに係止した。さらに、請求項(3
)に係る発明によると、可撓性部材を無端のものとし、
その途中に一定間隔をあけて形成した係合突起を第2プ
ーリの係合凹部に係合する一方、係合突起間の中間部を
第1プーリ部材外周部のピンに係止した。そして、いず
れも、第1プーリ部材の駆動力の増大に伴い、第2プー
リ部材の第1プーリ部材に対する偏心量を連続的に減少
変化させるようにしたので、第1プーリ部材の回転を1
:1の回転比で第2プーリ部材に伝達でき、駆動プーリ
の回転を増速して従動プーリに伝達する駆動系であって
も駆動プーリの直径を小さく保ち得、よって駆動プーリ
延いてはベルト伝動装置の配置スペースの縮小化及び軽
量化を図ることができる。また、両プーリ部材の高張力
可撓性部材による連結により、摩擦トルクロスや騒音や
磨耗等を低減できるとともに、両プーリ部材間の駆動力
伝達状態での異物混入による損傷を抑制して、その耐久
性の向上を図ることもできる。さらに、可撓性部材のプ
ーリ部材との連結部の応力集中を抑えて、その強度及び
耐久性を高めることができ、延いてはベルト伝動装置の
耐久性を向上させることができる。加えて、可撓性部材
に係合固定により駆動プーリの構造を簡単化することが
できる。
、タイミングベルトにより従動プーリとの間で動力を伝
達する駆動プーリを、その回転軸に′回転一体に支持さ
れた第1プーリ部材と、該第1プーリ部材の外周に第1
プーリ部材に対し偏心可能に配置されたm2プーリ部材
とで構成し、可撓性部材両端の係合突起をそれぞれ各プ
ーリ部材の係合凹部に係合して可撓性部材と両プーリ部
材とを連結した。また、請求項(2)に係る発明によれ
ば、上記各可撓性部材両端の係合突起を共に第2プーリ
部材の係合凹部に係合し、可撓性部材の中間部を第1プ
ーリ部材外周部のピンに係止した。さらに、請求項(3
)に係る発明によると、可撓性部材を無端のものとし、
その途中に一定間隔をあけて形成した係合突起を第2プ
ーリの係合凹部に係合する一方、係合突起間の中間部を
第1プーリ部材外周部のピンに係止した。そして、いず
れも、第1プーリ部材の駆動力の増大に伴い、第2プー
リ部材の第1プーリ部材に対する偏心量を連続的に減少
変化させるようにしたので、第1プーリ部材の回転を1
:1の回転比で第2プーリ部材に伝達でき、駆動プーリ
の回転を増速して従動プーリに伝達する駆動系であって
も駆動プーリの直径を小さく保ち得、よって駆動プーリ
延いてはベルト伝動装置の配置スペースの縮小化及び軽
量化を図ることができる。また、両プーリ部材の高張力
可撓性部材による連結により、摩擦トルクロスや騒音や
磨耗等を低減できるとともに、両プーリ部材間の駆動力
伝達状態での異物混入による損傷を抑制して、その耐久
性の向上を図ることもできる。さらに、可撓性部材のプ
ーリ部材との連結部の応力集中を抑えて、その強度及び
耐久性を高めることができ、延いてはベルト伝動装置の
耐久性を向上させることができる。加えて、可撓性部材
に係合固定により駆動プーリの構造を簡単化することが
できる。
請求項4)に係る発明によれば、上記第1プーリ部材の
ピンに回転自在な滑り軸受が設けられているので、動力
伝達効率及び可撓性部材の耐久性の向上を図ることがで
きる。
ピンに回転自在な滑り軸受が設けられているので、動力
伝達効率及び可撓性部材の耐久性の向上を図ることがで
きる。
請求項(5)に係る発明によると、上記高張力可撓性部
材が、ゴム、ポリウレタン等の弾性体にガラス繊維、ア
ラミド繊維等の複数の高張力心線を長さ方向に埋設した
高張力ベルト部材であるので、望ましい可撓性部材を得
ることができる。
材が、ゴム、ポリウレタン等の弾性体にガラス繊維、ア
ラミド繊維等の複数の高張力心線を長さ方向に埋設した
高張力ベルト部材であるので、望ましい可撓性部材を得
ることができる。
第1図〜第3図は本発明の第1実施例を示し、第1図は
ベルト伝動装置の正面図、第2図は高張カベルト部材の
拡大斜視図、第3図は負荷変動に伴う第2プーリ部材の
動きを示す伝動装置の概略図である。第4図及び第5図
はta2実施例を示し、第4図は第1図相当図、第5図
は高張力ベルト部材の拡大斜視図である。第6図は第3
実施例を示す第1図相当図である。第7図はベルト伝動
装置の比較例を示す第1図相当図である。第8図は従来
例を示す第1図相当図である。 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・−後輪軸(回転軸) 3・・・駆動プーリ 4・・・第1プーり部材 5・・・第2プーリ部材 5b・・・歯部 6.7・・・係合凹部 8・・・ピン 9・−・滑り軸受 10・・・ガイド溝部 11・・・高張力ベルト(高張力可撓性部材)12・・
・弾性体 13・・・心線 14・・−係合突起 15・・・従動プーリ 15a・・・歯部 B・・・タイミングベルト 5 B 兜3図 1・ 第1図 〜 12 ,14 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・・後輪軸(回転軸) 3・・・駆動プーリ 4・・・第1プーり部材 5・・・第2プーリ部材 5b・・・歯部 6.7・・・係合凹部 110
−・・ガイド溝部 11・・・高張力ベルト(高張力可撓性部材)12・・
・弾性体 13・・・心線 − 14・・・係合突起 15・・・従動プーリ 15a・・・歯部 B・・・タイミングベルト へ75 11 B第5図
ベルト伝動装置の正面図、第2図は高張カベルト部材の
拡大斜視図、第3図は負荷変動に伴う第2プーリ部材の
動きを示す伝動装置の概略図である。第4図及び第5図
はta2実施例を示し、第4図は第1図相当図、第5図
は高張力ベルト部材の拡大斜視図である。第6図は第3
実施例を示す第1図相当図である。第7図はベルト伝動
装置の比較例を示す第1図相当図である。第8図は従来
例を示す第1図相当図である。 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・−後輪軸(回転軸) 3・・・駆動プーリ 4・・・第1プーり部材 5・・・第2プーリ部材 5b・・・歯部 6.7・・・係合凹部 8・・・ピン 9・−・滑り軸受 10・・・ガイド溝部 11・・・高張力ベルト(高張力可撓性部材)12・・
・弾性体 13・・・心線 14・・−係合突起 15・・・従動プーリ 15a・・・歯部 B・・・タイミングベルト 5 B 兜3図 1・ 第1図 〜 12 ,14 1・・・クランク軸(回転軸) 2・・・後輪軸(回転軸) 3・・・駆動プーリ 4・・・第1プーり部材 5・・・第2プーリ部材 5b・・・歯部 6.7・・・係合凹部 110
−・・ガイド溝部 11・・・高張力ベルト(高張力可撓性部材)12・・
・弾性体 13・・・心線 − 14・・・係合突起 15・・・従動プーリ 15a・・・歯部 B・・・タイミングベルト へ75 11 B第5図
Claims (5)
- (1)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
達するタイミングベルトとを備え、 上記駆動プーリは、回転軸に回転一体に支持された第1
プーリ部材と、該第1プーリ部材の外周に第1プーリ部
材の軸心に対して偏心可能に配置され、外周に上記タイ
ミングベルトに噛み合う歯部を有する略リング状の第2
プーリ部材と、上記両プーリ部材を回転一体に連繋する
複数本の高張力可撓性部材とを備えてなり、上記各可撓
性部材の両端にはそれぞれ係合突起が設けられる一方、 上記第1プーリ部材の外周部及び第2プーリ部材の内周
部にはそれぞれ上記可撓性部材の係合突起に係合して可
撓性部材をプーリ部材に連繋する係合凹部が可撓性部材
と同数だけ円周方向に等間隔をあけて設けられており、 上記各可撓性部材は、上記駆動プーリの無負荷時で両プ
ーリ部材が同心位置にあるときに所定の緩みをもって両
プーリ部材の係合凹部間に連繋される長さであることを
特徴とする自動張力調整機構を有するベルト伝動装置。 - (2)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
達するタイミングベルトとを備え、 上記駆動プーリは、回転軸に回転一体に支持された第1
プーリ部材と、該第1プーリ部材の外周に第1プーリ部
材の軸心に対して偏心可能に配置され、外周に上記タイ
ミングベルトに噛み合う歯部を有する略リング状の第2
プーリ部材と、上記両プーリ部材を回転一体に連繋する
複数本の高張力可撓性部材とを備えてなり、上記各可撓
性部材の両端にはそれぞれ係合突起が設けられる一方、 上記第1プーリ部材の外周部には上記各可撓性部材の中
間部を巻き掛けるピンが可撓性部材と同数だけ円周方向
に等間隔をあけて設けられ、上記第2プーリ部材の内周
部には可撓性部材の両端係合突起にそれぞれ係合して可
撓性部材を第2プーリ部材に連繋する対なる係合凹部が
可撓性部材と同数の対だけ円周方向に等間隔をあけて設
けられており、 上記各可撓性部材は、上記駆動プーリの無負荷時で両プ
ーリ部材が同心位置にあるときに所定の緩みをもって第
1プーリ部材のピンと第2プーリ部材の係合凹部との間
に張り渡される長さであることを特徴とする自動張力調
整機構を有するベルト伝動装置。 - (3)互いに平行な1対の回転軸と、該回転軸にそれぞ
れ支持された歯付プーリからなる駆動及び従動プーリと
、該両プーリ間に巻き掛けられて両回転軸間で動力を伝
達するタイミングベルトとを備え、 上記駆動プーリは、回転軸に回転一体に支持された第1
プーリ部材と、該第1プーリ部材の外周に第1プーリ部
材の軸心に対して偏心可能に配置され、外周に上記タイ
ミングベルトに噛み合う歯部を有する略リング状の第2
プーリ部材と、上記両プーリ部材を回転一体に連繋する
無端高張力可撓性部材とを備えてなり、 上記無端高張力可撓性部材には複数の係合突起が長さ方
向に等間隔をあけて設けられる一方、上記第1プーリ部
材の外周部には上記可撓性部材の係合突起間の中間部を
巻き掛けるピンが係合突起と同数だけ円周方向に等間隔
をあけて設けられ、 上記第2プーリ部材の内周部には上記可撓性部材の係合
突起に係合して可撓性部材をプーリ部材に連繋する係合
凹部と、該係合凹部の円周方向両側に配置され、係合突
起側方の可撓性部材を案内する複数のガイド溝部とがそ
れぞれ係合突起と同数だけ円周方向に等間隔をあけて設
けられ、 上記第1プーリ部材のピンに可撓性部材の係合突起間中
間部が、また第2プーリ部材の係合凹部に係合突起がそ
れぞれ交互にかつ全周に亘って係止されており、 上記可撓性部材は、上記駆動プーリの無負荷時で両プー
リ部材が同心位置にあるときに所定の緩みをもって第1
プーリ部材のピンと第2プーリ部材の係合凹部との間に
張り渡される長さであることを特徴とする自動張力調整
機構を有するベルト伝動装置。 - (4)第1プーリ部材の各ピンに回転自在な滑り軸受が
設けられていることを特徴とする請求項(2)又は(3
)記載の自動張力調整機構を有するベルト伝動装置。 - (5)高張力可撓性部材は、ゴム、ポリウレタン等の弾
性体にガラス繊維、アラミド繊維等の複数の高張力心線
を長さ方向に沿って埋設した高張力ベルト部材であるこ
とを特徴とする請求項(1)、(2)、(3)又は(4
)記載の自動張力調整機構を有するベルト伝動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28558089A JPH03149440A (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28558089A JPH03149440A (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03149440A true JPH03149440A (ja) | 1991-06-26 |
Family
ID=17693397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28558089A Pending JPH03149440A (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 自動張力調整機構を有するベルト伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03149440A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5791876A (en) * | 1997-03-25 | 1998-08-11 | Behr America, Inc. | Floating drive assembly for an automotive cooling fan |
US7387584B2 (en) * | 2003-09-26 | 2008-06-17 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Drive belt pulley and belt drive system |
-
1989
- 1989-10-31 JP JP28558089A patent/JPH03149440A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5791876A (en) * | 1997-03-25 | 1998-08-11 | Behr America, Inc. | Floating drive assembly for an automotive cooling fan |
US7387584B2 (en) * | 2003-09-26 | 2008-06-17 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Drive belt pulley and belt drive system |
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