JP2000046133A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP2000046133A
JP2000046133A JP10208972A JP20897298A JP2000046133A JP 2000046133 A JP2000046133 A JP 2000046133A JP 10208972 A JP10208972 A JP 10208972A JP 20897298 A JP20897298 A JP 20897298A JP 2000046133 A JP2000046133 A JP 2000046133A
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belt
side plate
transmission
movable member
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JP10208972A
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Kenji Mimura
建治 三村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プーリの径を変化させる構成においても動力
を効率的に伝達することのできる変速機を提供する。 【解決手段】 プーリ10のベルト巻き掛け部分を多数
の歯20aを有するプーリベルト20によって形成し、
これに噛み合う多数の歯30aを有する伝動プーリ30
によって回転力を伝達するようにしたので、各歯20
a,30aの噛み合いによって動力を効率よく伝達する
ことができる。この場合、プーリベルト20の一端をベ
ルト巻き掛け部分に固定し、その他端側をベルト巻き掛
け部分の内側に非固定状態で挿入することにより、プー
リベルト20の周長を変化させるようにするとともに、
プーリベルト20の周長を歯20aの所定ピッチ分ずつ
段階的に変えるようにしたので、変速しても伝動プーリ
30の歯30aとプーリベルト20の歯20aを常に確
実に噛み合わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や自転車等
の輸送機械を始め、動力の伝達を要する各種機械装置に
用いられる変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭62−75167号
公報に記載されているように、プーリに無端状のベルト
を巻き掛けてなる変速機において、円周方向に間隔をお
いて配置された多数のベルト支持部材によってプーリの
ベルト巻き掛け部分を形成し、各ベルト支持部材を径方
向に移動させることにより、プーリのベルト巻き掛け部
分の径を変えるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記変
速機のようにベルトとプーリの接触によって動力を伝達
する構造においては、ベルトの滑りによって動力の伝達
効率が低下するため、大きな動力を伝達する場合には変
速機全体が大型化するという問題点があった。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、プーリの径を変化さ
せる構成においても動力を効率的に伝達することのでき
る変速機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、プーリのベルト巻き掛け部
分を形成する多数のベルト支持部材をプーリの周方向に
間隔をおいて配置し、各ベルト支持部材を径方向に移動
させることにより、プーリのベルト巻き掛け部分の径を
変えるようにした変速機において、前記プーリの各ベル
ト支持部材を外側から巻回するとともに、一端をプーリ
のベルト巻き掛け部分に固定され、他端側をプーリのベ
ルト支持部材間から各ベルト支持部材の内側に非固定状
態で挿入され、外周面に周方向に等間隔で配置された多
数の歯を有する有端状のプーリベルトと、内周面にプー
リベルトの各歯に係合する多数の歯を有し、プーリ及び
他の動力伝達用プーリに巻き掛けられた伝動ベルトとを
備え、各ベルト支持部材を巻回するプーリベルトの周長
がプーリベルトの歯の所定ピッチ分ずつ変わるようにプ
ーリの各ベルト支持部材を径方向に段階的に移動させる
ようにしている。これにより、プーリのベルト巻き掛け
部分が多数の歯を有するプーリベルトによって形成さ
れ、これに噛み合う多数の歯を有する伝動プーリによっ
て回転力が伝達されることから、各歯の噛み合いによっ
て動力が効率的に伝達される。この場合、プーリの各ベ
ルト支持部材を径方向に移動させると、各ベルト支持部
材を巻回するプーリベルトの径が変わり、他の動力伝達
用プーリとの減速比が変化する。即ち、プーリベルトの
他端側がベルト支持部材の間から出入りすることによ
り、各ベルト支持部材を巻回するプーリベルトの周長が
変化する。その際、プーリベルトの周長はプーリベルト
の歯の所定ピッチ分ずつ段階的に変わることから、変速
しても伝動プーリの歯とプーリベルトの歯は常に確実に
噛み合わされる。
【0006】また、請求項2では、請求項1記載の変速
機において、前記プーリを、各ベルト支持部材の両端部
を移動自在に支持する多数の長孔を有し、プーリの回転
軸と一体に回転する第1の側板と、プーリの回転軸を中
心に第1の側板と相対的に回動可能に設けられ、プーリ
の各ベルト支持部材の両端部を移動自在に支持し、且つ
第1の側板の各長孔と交差する多数の長孔を有する第2
の側板とから構成し、第1及び第2の側板を相互に回動
させることにより、各側板の各長孔の交差部分に位置す
る各ベルト支持部材をプーリの径方向に移動させるよう
にしている。これにより、請求項1の作用に加え、第1
及び第2の側板を相互に回動させることにより、各ベル
ト支持部材を巻回するプーリベルトの径が変化すること
から、簡単な構造によって確実な変速動作が得られる。
【0007】また、請求項3では、請求項2記載の変速
機において、前記第1の側板の各長孔を径方向に直線状
に形成し、第2の側板の各長孔を第1の側板の各長孔に
対して傾斜するように形成している。これにより、請求
項2の作用に加え、プーリの回転軸と一体に回転する第
1の側板の各長孔が径方向に直線状に形成されているこ
とから、各ベルト支持部材が径方向に移動する際、各ベ
ルト支持部材とプーリとの相対的な回転差を生ずること
がなく、伝動ベルトの張力が常に一定に保たれる。
【0008】また、請求項4では、請求項2または3記
載の変速機において、前記第1及び第2の側板を互いに
周方向所定距離だけずれた複数の回動位置でそれぞれ係
合させる係合手段を備えている。これにより、請求項2
または3の作用に加え、係合手段によって第1及び第2
の側板が所定の回動位置で係合することから、プーリベ
ルトの周長をプーリベルトの歯の所定ピッチ分ずつ確実
に変化させることができる。
【0009】また、請求項5では、請求項4記載の変速
機において、前記係合手段を、一方の側板側に周方向に
間隔をおいて設けられた複数の孔と、他方の側板側に一
方の側板の任意の孔に挿入可能に設けられた突起とから
形成している。これにより、請求項4の作用に加え、任
意の孔に突起を挿入することにより第1及び第2の側板
が確実に係合される。
【0010】また、請求項6では、請求項2または3記
載の変速機において、前記第1の側板に軸方向に移動自
在に支持され、第1の側板と一体に回転する第1の可動
部材と、第1の側板の回転軸を中心に回動自在に設けら
れ、第2の側板と一体に回転する第2の可動部材と、第
1の可動部材と第2の可動部材とを第1の可動部材が第
1の側板の軸方向に移動すると第2の可動部材が第1の
側板の回転軸を中心に所定方向に回動するように係合す
る係合手段と、第1の可動部材を軸方向に段階的に移動
させる駆動手段とを備えている。これにより、請求項2
または3の作用に加え、駆動手段によって第1の可動部
材を軸方向に段階的に移動させると、第2の可動部材が
第1の側板の回転軸を中心に所定方向に回動し、第1及
び第2の側板が相互に回動することから、駆動手段によ
って変速動作を自動的に行うことができる。
【0011】また、請求項7では、請求項6記載の変速
機において、前記係合手段を、一方の可動部材に第1の
可動部材の移動方向に対し傾斜して設けられた溝と、他
方の可動部材に設けられて一方の可動部材の溝に係合す
る突起とから形成している。これにより、請求項6の作
用に加え、傾斜した溝と突起との係合により、第1の可
動部材の軸方向の移動によって第2の可動部材が確実に
回動する。
【0012】また、請求項8では、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の変速機において、前記プーリ
ベルトの内周面側に周長方向に隙間を有する多数の溝を
設けている。これにより、請求項1、2、3、4、5、
6または7の作用に加え、プーリベルトが湾曲すると、
プーリベルトの周長方向の変形が各溝によって吸収され
ることから、プーリベルトの各歯のピッチが常に一定に
保たれる。
【0013】また、請求項9では、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の変速機において、前記プーリ
ベルトを各歯の部分から周長方向に分割された多数のベ
ルト片によって形成し、各ベルト片を互いに回動自在に
結合している。これにより、請求項1、2、3、4、
5、6または7の作用に加え、プーリベルトが湾曲する
と、プーリベルトの周長方向の変形が各ベルト片の回動
によって吸収されることから、プーリベルトの各歯のピ
ッチが常に一定に保たれる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は本発明の一実施形
態を示すもので、図1は変速機の側面断面図、図2はそ
の正面断面図、図3はその要部拡大断面図、図4はその
動作説明図、図5はベルト固定用のベルト支持部材の正
面図、図6はプーリベルトの拡大断面図である。
【0015】この変速機は、ベルト巻き掛け部分の径を
変え得るプーリ10と、プーリ10に取付けられた有端
状のプーリベルト20と、プーリ10に巻き掛けられた
無端状の伝動ベルト30と、プーリ10の径を変える可
変機構40とから構成され、プーリ10はプーリシャフ
ト50に取付けられている。
【0016】プーリ10は、プーリシャフト50と一体
に回転する第1の側板11と、プーリシャフト50を中
心に第1の側板11に対して相対的に回動可能な第2の
側板12と、各側板11,12にプーリ10の径方向に
移動自在に支持された多数のベルト支持部材13とから
なる。第1の側板11は軸方向に間隔を有する一対のフ
ランジ状に形成され、その側面には径方向に直線状に延
びる多数の長孔11aが周方向に等間隔で設けられてい
る。第2の側板12は軸方向に間隔を有する一対のフラ
ンジ状に形成され、その側面には曲線状に延びる多数の
長孔12aが周方向に等間隔で設けられている。また、
第2の側板12は第1の側板11の内側に回動自在に支
持され、第1の側板11の各長孔11aと第2の側板1
2の各長孔12aとは互いに交差するように重なり合っ
ている。各ベルト支持部材13は第2の側板12の内側
に配置され、それぞれ両端部を各側板11,12の長孔
11a,12aに挿入されている。この場合、各ベルト
支持部材13の端部は、図4(a) に示すように互いに重
なり合う対応一対の長孔11a,12aの交差部分によ
って支持され、各側板11,12が相互に回動すると、
図4(b) に示すように各長孔11a,12aの交差部分
に支持されたベルト支持部材13がプーリ10の径方向
に移動するようになっている。
【0017】プーリベルト20はプーリ10のベルト巻
き掛け部分の周長よりも長く形成され、その一方の面に
は多数の歯20aが長手方向に等間隔で設けられてい
る。即ち、プーリベルト20は各ベルト支持部材13の
外側に巻回され、一端をベルト固定用のベルト支持部材
13′に固定されている。プーリベルト20の他端側は
ベルト固定用のベルト支持部材13とそれに隣接するベ
ルト支持部材13との間から各ベルト支持部材13の内
側に非固定状態で挿入されている。この場合、ベルト固
定用のベルト支持部材13′は、図5に示すようにプー
リベルト20の一端部と一体に形成されるとともに、プ
ーリベルト20の他端側を挿通するように略コ字状に形
成されている。また、プーリベルト20の他方の面に
は、図6(a)に示すように各歯20aの裏側にそれぞれ
長さ方向に隙間を有するV形の溝20bが設けられてお
り、図6(b) に示すように各ベルト20,30が湾曲す
ると、プーリベルト20の長さ方向の変形が各溝20b
によって吸収され、プーリベルト20の各歯20aのピ
ッチが一定に保たれるようになっている。
【0018】伝動ベルト30は内周面に多数の歯30a
を有する周知の歯付きベルトからなり、プーリ1及び図
示しない他のプーリ(駆動側または被駆動側)に巻き掛
けられている。この場合、伝動ベルト30の歯30aは
プーリベルト20の歯20aに噛み合っている。
【0019】可変機構40は、第2の側板12と一体に
回転する可動部材41を備え、可動部材41は第2の側
板12に軸方向に移動自在に係合している。可動部材4
1は周縁に設けた複数の凹部41aを第2の側板12に
設けた複数の凸部12bに係合されるとともに、第1の
側板11側に係止するスプリング42によって第2の側
板12側に付勢されている。また、第1の側板11の一
側面には複数の孔11cがそれぞれ周方向に間隔をおい
て設けられ、可動部材41には任意の孔11cに挿入さ
れる突起41aが設けられている。即ち、可動部材41
をプーリシャフト50の軸方向に移動させて突起41a
を孔11cから抜くことにより、各側板11,12が互
いに結合を解除され、この状態で各側板11,12を相
互に回動し、任意の孔11cを突起41aの位置を合わ
せて突起41aを挿入することにより、各ベルト支持部
材13を巻回するプーリベルト20の周長が変化する。
この場合、各孔11cの周方向の間隔は、プーリベルト
20の周長が歯20aの所定ピッチ分ずつ段階的に変わ
るように設定されている。尚、図中のAは各歯20aの
1ピッチを示す。
【0020】以上のように構成された変速機において
は、可変機構40によってプーリ10の各ベルト支持部
材13を径方向に移動させると、各ベルト支持部材13
を巻回するプーリベルト20の径が変わり、図示しない
他方のプーリとの減速比が変化する。即ち、プーリベル
ト20の他端側がベルト支持部材13の間から出入りす
ることにより、各ベルト支持部材13を巻回するプーリ
ベルト20の周長が変化する。その際、プーリベルト2
0の周長はプーリベルト20の歯20aの所定ピッチ分
ずつ段階的に変わることから、変速しても伝動プーリ3
0の歯30aとプーリベルト20の歯20aは常に確実
に噛み合わされる。
【0021】このように、本実施形態の変速機によれ
ば、プーリ10の径を変えることにより変速する構造に
おいて、プーリ10のベルト巻き掛け部分を多数の歯2
0aを有するプーリベルト20によって形成し、これに
噛み合う多数の歯30aを有する伝動プーリ30によっ
て回転力を伝達するようにしたので、各歯20a,30
aの噛み合いによって動力を効率よく伝達することがで
きる。この場合、プーリベルト20の一端をベルト巻き
掛け部分に固定し、その他端側をベルト巻き掛け部分の
内側に非固定状態で挿入することにより、プーリベルト
20の周長を変化させるようにするとともに、プーリベ
ルト20の周長を歯20aの所定ピッチ分ずつ段階的に
変えるようにしたので、変速しても伝動プーリ30の歯
30aとプーリベルト20の歯20aを常に確実に噛み
合わせることができ、各ベルト20,30の歯20a,
30aを噛み合わせる構造においても、変速動作を確実
に達成することができる。また、プーリシャフト50と
一体に回転する第1の側板11の各長孔11aを径方向
に直線状に形成したので、各ベルト支持部材13が径方
向に移動する際、各ベルト支持部材13とプーリ10と
の相対的な回転差を生ずることがなく、伝動ベルト30
の張力を常に一定に保つことができる。
【0022】尚、前記実施形態ではプーリ10のベルト
巻き掛け部分を一つのプーリベルト20によって形成し
たものを示したが、周長の短い複数のプーリベルトをプ
ーリ10の周方向に配列したり、或いは幅の狭い複数の
プーリベルトをプーリ10の幅方向に配列するようにし
てもよい。即ち、複数のプーリベルトをプーリ10の幅
方向に配列する場合は、各プーリベルトの一端の固定位
置を互いにプーリ10の周方向にずらすことにより、伝
動ベルト30との噛み合いを周方向全ての位置で達成す
ることができる。また、前記実施形態では伝動ベルト3
0に歯付きベルトを用いたものを示したが、図7に示す
ように周知のローラチェーン31を用いたり、図8に示
すように周知のサイレントチェーン32を用いることも
可能である。
【0023】図9及び図10はプーリベルトの他の実施
形態を示すものである。即ち、図9に示すプーリベルト
21は、各歯21aの部分から周長方向に分割された多
数のベルト片21bによって形成され、各ベルト片21
bはピンジョイント21cによって互いに回動自在に結
合されている。これにより、プーリベルト21が湾曲す
ると、プーリベルト20の長さ方向の変形が各ベルト片
21bの回動によって吸収され、前記実施形態と同様、
プーリベルト21の各歯21aのピッチが一定に保たれ
るようになっている。また、図10に示すプーリベルト
22は金属製の帯状板からなり、帯状板の一部を折り曲
げて多数の歯22aを形成するとともに、帯状板の他の
部分を各歯22aの裏側に折り返すことによって形成さ
れている。
【0024】図11は可変機構の他の実施形態を示すも
ので、前記実施形態の可変機構40では手動で変速する
ようにしたが、本実施形態は自動で変速するようにした
ものである。
【0025】即ち、同図に示す可変機構60は、第1の
側板11と一体に回転する第1の可動部材61と、第2
の側板12と一体に回転する第2の可動部材62と、第
1の可動部材61を駆動する駆動機構63とからなる。
第1の可動部材61は第1の側板11に軸方向に移動自
在に係合しており、その一端には第2の可動部材62と
係合する複数の突起61aが周方向に間隔をおいて設け
られている。第2の可動部材62は第2の側板12に軸
方向に移動自在に係合しており、その一端には第1の可
動部材61の突起61aと係合する複数の溝62aが周
方向に間隔をおいて設けられている。即ち、第2の可動
部材62の溝62aは、図11の一点鎖線に示すように
プーリシャフト50の軸方向に対し傾斜して設けられ、
これにより第1の可動部材61が軸方向に移動すると、
第2の可動部材62がプーリシャフト50を中心に回動
するようになっている。この場合、第2の可動部材62
はその周縁に設けた複数の凹部62bを、第2の側板1
2の周端に設けた複数の凸部12bに係合されるととも
に、第1の側板11側に係止するスプリング64によっ
て第2の側板12側に付勢されている。駆動機構63
は、第1の可動部材61にベアリング63aを介して回
動自在に取付けられた駆動部材63bを有し、駆動部材
63bを介して第1の可動部材61をプーリシャフト5
0の軸方向に移動するようになっている。図示を簡略化
したが、駆動機構63は油圧シリンダやアクチュエータ
等のように被駆動側の移動量を制御可能な周知の機構か
らなり、第1の可動部材61を所定量ずつ段階的に移動
することにより、各ベルト支持部材13を巻回するプー
リベルト20の周長を歯20aの所定ピッチ分ずつ変え
るようになっている。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の変速機
によれば、プーリのベルト巻き掛け部分を形成するプー
リベルトの歯と、プーリに巻き掛けられた伝動プーリの
歯の噛み合いによって動力を伝達することができるの
で、従来のようにベルトの滑りによる伝動効率の低下を
来すことがなく、伝動トルク及び伝動効率の向上を図る
ことができる。この場合、プーリベルトの周長を歯の所
定ピッチ分ずつ段階的に変えるようにしたので、変速し
ても伝動プーリの歯とプーリベルトの歯を常に確実に噛
み合わせることができ、各ベルトの歯を噛み合わせる構
造においても、変速動作を確実に達成することができ
る。
【0027】また、請求項2の変速機によれば、請求項
1の効果に加え、簡単な構造により確実な変速動作を得
ることができるので、実用化に際して極めて有利であ
る。
【0028】また、請求項3の変速機によれば、請求項
2の効果に加え、第1及び第2の側板を相互に回動する
構造においても、伝動ベルトの張力を常に一定に保つこ
とができるので、常に安定した変速動作を行うことがで
きる。
【0029】また、請求項4及び5の変速機によれば、
請求項2または3の効果に加え、係合手段によってプー
リベルトの周長をプーリベルトの歯の所定ピッチ分ずつ
確実に変化させることができるので、構造的に極めて有
利である。
【0030】また、請求項6及び7の変速機によれば、
請求項2または3の効果に加え、駆動手段によって変速
動作を自動的に行うことができるので、自動車等に適用
する場合に極めて有利である。
【0031】また、請求項8及び9の変速機によれば、
請求項1、2、3、4、5、6または7の効果に加え、
プーリベルトが湾曲してもプーリベルトの各歯のピッチ
を常に一定に保つことができるので、伝動ベルトとの噛
み合いにおける信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す変速機の側面断面図
【図2】変速機の正面断面図
【図3】変速機の要部拡大断面図
【図4】変速機の動作説明図
【図5】ベルト固定用のベルト支持部材の正面図
【図6】プーリベルトの拡大断面図
【図7】ローラチェーンを用いた例を示す側面図
【図8】サイレントチェーンを用いた例を示す側面図
【図9】プーリベルトの他の実施形態を示す側面図
【図10】プーリベルトの他の実施形態を示す側面図
【図11】可変機構の他の実施形態を示す正面断面図
【符号の説明】
10…プーリ、11…第1の側板、11a…長孔、11
c…孔、12…第2の側板、12a…長孔、13,1
3′…ベルト支持部材、20…プーリベルト、20a…
歯、20b…溝、21…プーリベルト、21a…歯、2
1b…ベルト片、30…伝動ベルト、30a…歯、40
…可変機構、41…可動部材、41a…突起、50…プ
ーリシャフト、60…可変機構、61…第1の可動部
材、61a…突起、62…第2の可動部材、62a…
溝、63…駆動機構。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリのベルト巻き掛け部分を形成する
    多数のベルト支持部材をプーリの周方向に間隔をおいて
    配置し、各ベルト支持部材を径方向に移動させることに
    より、プーリのベルト巻き掛け部分の径を変えるように
    した変速機において、 前記プーリの各ベルト支持部材を外側から巻回するとと
    もに、一端をプーリのベルト巻き掛け部分に固定され、
    他端側をプーリのベルト支持部材間から各ベルト支持部
    材の内側に非固定状態で挿入され、外周面に周方向に等
    間隔で配置された多数の歯を有する有端状のプーリベル
    トと、 内周面にプーリベルトの各歯に係合する多数の歯を有
    し、プーリ及び他の動力伝達用プーリに巻き掛けられた
    伝動ベルトとを備え、 各ベルト支持部材を巻回するプーリベルトの周長がプー
    リベルトの歯の所定ピッチ分ずつ変わるようにプーリの
    各ベルト支持部材を径方向に段階的に移動させるように
    したことを特徴とする変速機。
  2. 【請求項2】 前記プーリを、各ベルト支持部材の両端
    部を移動自在に支持する多数の長孔を有し、プーリの回
    転軸と一体に回転する第1の側板と、プーリの回転軸を
    中心に第1の側板と相対的に回動可能に設けられ、プー
    リの各ベルト支持部材の両端部を移動自在に支持し、且
    つ第1の側板の各長孔と交差する多数の長孔を有する第
    2の側板とから構成し、 第1及び第2の側板を相互に回動させることにより、各
    側板の各長孔の交差部分に位置する各ベルト支持部材を
    プーリの径方向に移動させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の変速機。
  3. 【請求項3】 前記第1の側板の各長孔を径方向に直線
    状に形成し、第2の側板の各長孔を第1の側板の各長孔
    に対して傾斜するように形成したことを特徴とする請求
    項2記載の変速機。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の側板を互いに周方向
    所定距離だけずれた複数の回動位置でそれぞれ係合させ
    る係合手段を備えたことを特徴とする請求項2または3
    記載の変速機。
  5. 【請求項5】 前記係合手段を、一方の側板側に周方向
    に間隔をおいて設けられた複数の孔と、他方の側板側に
    一方の側板の任意の孔に挿入可能に設けられた突起とか
    ら形成したことを特徴とする請求項4記載の変速機。
  6. 【請求項6】 前記第1の側板に軸方向に移動自在に支
    持され、第1の側板と一体に回転する第1の可動部材
    と、 第1の側板の回転軸を中心に回動自在に設けられ、第2
    の側板と一体に回転する第2の可動部材と、 第1の可動部材と第2の可動部材とを第1の可動部材が
    第1の側板の軸方向に移動すると第2の可動部材が第1
    の側板の回転軸を中心に所定方向に回動するように係合
    する係合手段と、 第1の可動部材を軸方向に段階的に移動させる駆動手段
    とを備えたことを特徴とする請求項2または3記載の変
    速機。
  7. 【請求項7】 前記係合手段を、一方の可動部材に第1
    の可動部材の移動方向に対し傾斜して設けられた溝と、
    他方の可動部材に設けられて一方の可動部材の溝に係合
    する突起とから形成したことを特徴とする請求項6記載
    の変速機。
  8. 【請求項8】 前記プーリベルトの内周面側に周長方向
    に隙間を有する多数の溝を設けたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6または7記載の変速機。
  9. 【請求項9】 前記プーリベルトを各歯の部分から周長
    方向に分割された多数のベルト片によって形成し、各ベ
    ルト片を互いに回動自在に結合したことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6または7記載の変速機。
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