JPH0224530B2 - - Google Patents

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JPH0224530B2
JPH0224530B2 JP57131575A JP13157582A JPH0224530B2 JP H0224530 B2 JPH0224530 B2 JP H0224530B2 JP 57131575 A JP57131575 A JP 57131575A JP 13157582 A JP13157582 A JP 13157582A JP H0224530 B2 JPH0224530 B2 JP H0224530B2
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JP
Japan
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cleaning
tank
water
chemical solution
switching valve
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JP57131575A
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Tadahiko Ogasawara
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は洗浄槽に洗浄水と薬液とを選択的に
供給することのできる内視鏡用洗浄装置に関す
る。
一般に、内視鏡の洗浄装置としては、内視鏡を
洗浄水によつて単に洗浄するだけでなく、洗浄後
に薬液によつて消毒することができるようにした
ものが知られている。そして、薬液による消毒の
場合、洗浄槽に薬液を噴霧させる手段と、洗浄槽
に薬液を貯えて所定時間浸漬させる手段とがある
が、消毒効果などの点で後者の方が優れているた
め、その手段を用いることが考えられている。こ
のような洗浄装置においては、内視鏡が収容され
る洗浄槽に洗浄水と薬液とを選択的に供給するこ
とができるようにしなければならない。そのた
め、上記洗浄槽は洗浄水を収容した給水タンクと
薬液を収容した薬液タンクとのポンプや切換弁な
どの流体制御機器を介して配管接続されている。
また、薬液は繰り返して使用されるため洗浄槽
から薬液タンクに回収することができるようにし
なければならない。
このように、洗浄槽に収容された内視鏡を洗浄
水で洗浄したのち薬液で消毒する場合、洗浄槽内
の液体を以下のごとく制御しなければならない。
すなわち、洗浄水を供給して洗浄を行なうときに
は、その洗浄水が排出される状態にし、洗浄後に
浸漬消毒を行なうときには薬液が排出されない状
態にしなければならない。また、消毒が完了した
ならば薬液が薬液タンクに回収される状態にしな
ければならない。
そこで、洗浄水と薬液とを上述したごとく制御
するため、洗浄槽の底部に3ポジシヨンの切換装
置を接続し、この切換装置を洗浄装置で設定した
時間にもとづき切換え制御することが考えられ
る。しかしながら、上記切換装置を単に洗浄装置
からの信号で作動させるようにしただけでは、工
程の途中で不用意に洗浄装置を停止させたり、停
電があつたりして、その後洗浄装置を最初の工程
から作動させたときに、上記切換装置が途中の工
程の状態にあつても、その状態がなんら検知や制
御されることなく新たな工程がスタートしてしま
うことになる。したがつて、たとえば洗浄槽に貯
えられていた薬液に洗浄水が混入したり、薬液が
排出されてしまつたり、あるいは洗浄槽から洗浄
水があふれ出てしまうなどの事故を招くことにな
る。
この発明は上記事情にもとづきなされたもの
で、その目的とするところは、洗浄装置を不注意
や停電などによつて工程の途中で停止させたのち
に再び作動させたときに、切換装置の動作位置を
検知しこの検知信号で上記切換装置を所定の状態
に復帰させるようにして、高価な薬液を無駄にし
たり、洗浄槽から洗浄水をあふれさすなどの事故
を招くことがないようにした内視鏡用洗浄装置を
提供することにある。
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。第1図中1は内視鏡の洗浄装置における
装置本体であり、この装置本体1の内部には上面
が開口した洗浄槽2(第4図に示す)が設けられ
ている。洗浄槽2の開口部は開閉自在なカバー3
によつて閉塞されている。そして、洗浄槽2の内
部に内視鏡(図示しない)を設置することによ
り、内視鏡を洗浄水や薬液を用いて後述するごと
く自動的に洗浄消毒することができるようになつ
ている。
装置本体1の上面部における前端の左端部分に
は凹所からなる内視鏡用の固定部位4が設けら
れ、この固定部位4には挿入部のみが洗浄可能な
形式の内視鏡を洗浄消毒するとき、その操作部を
設置するようになつている。また、固定部位4の
近傍には、この固定部位4に設置された操作部に
図示しないチユーブによつて接続されて内視鏡の
チヤンネルに洗浄水や薬液を供給するための複数
の供給口5…が設けられている。
さらに、全体が洗浄可能な内視鏡においては、
操作部も洗浄槽2内に設置されるので、そのとき
に使用する供給口5…は洗浄槽2内に設けられて
いる。
また、装置本体1の上面部における前端の右端
部分には操作パネルを構成するメインパネル部6
が設けられ、このメインパネル部6の下方である
装置本体1の前面上部にはサブパネル部8が設置
されている。上記メインパネル部6には第2図に
示すように比較的使用頻度の大きいスイツチ類と
表示器類が配設されている。スイツチ類としては
洗剤スイツチ10、消毒スイツチ11、オーバナ
イトスイツチ12、ストツプスイツチ13、スタ
ートスイツチ14および漏洩検査スイツチ15が
設けられている。また、ストツプスイツチ13を
除く各スイツチ10,11,12,14,15の
上方近傍にはそれぞれ各スイツチを操作したとき
にそのことを表示する表示ランプ16,17,1
8,19,20が設けられている。また、メイン
パネル部6には洗浄時における水洗工程とエアー
吹き工程を表示する表示部21a,21bおよび
消毒時における水洗工程とエアー吹き工程を表示
する表示部21c,21dが設けられ、またこれ
ら各表示部21a〜21dの上方には表示ランプ
22,23,24,25,26が設けられてい
る。なお、表示ランプ24は消毒工程を表示する
ためのものである。さらに、メインパネル部6に
は工程動作の残り時間を表示する4桁のLEDか
らなる時間表示器27が設けられ、また右側上部
には工程動作中に異常事態が生じたときにそのこ
とを表示する異常ランプ28が設けられている。
そして、上記スイツチ類はすべて接触するだけで
操作できるタツチ式スイツチであるとともに、外
面形状がメインパネル部6の表面から突出しない
シートスイツチ式となつている。さらに、表示器
類もメインパネル部6の表面から突出しないよう
に設けられている。つまり、メインパネル部6の
表面は全体としてフラツトな形状に構成されてい
る。
一方、上記サブパネル部8には第3図に示すよ
うにスイツチ類として押しボタン式の電源スイツ
チ31、クリツク式ダイヤルスイツチからなる水
洗時間設定タイマ32と消毒時間設定タイマ3
3、ツーアクシヨンスイツチからなるマニアル用
の水洗スイツチ34、エアースイツチ35および
洗浄槽2内の薬液を排出するための排出スイツチ
36が設けられている。上記ツーアクシヨンスイ
ツチは1回目の操作でオンし、2回目の操作でオ
フするようになつている。このように、サブパネ
ル部8には使用頻度の少ないものを中心として設
置されているので、このサブパネル部8が装置本
体1の前面部の奥まつた所にあつても使用上支障
をきたすことがない。
つぎに、装置本体1の内部構造を第4図にもと
づき説明する。装置本体1内には給水タンク4
0、洗剤タンク41および薬液タンク42が設け
られている。給水タンク40の上部は、フイルタ
43および第1の切換弁44を介して給水源であ
る水道水の蛇口45に接続されている。また、給
水タンク40内には第1の水位検知装置46が設
けられている。この第1の水位検知装置46は、
異なる高さの水位を検知する第1乃至第3の接点
部47a,47b,47cを有し、これら接点部
47a,47b,47cのオン―オフ状態により
各種機器を後述するごとく制御するようになつて
いる。また、給水タンク40の上部には連通管4
8が一端を接続している。この連通管48の他端
は上記洗浄槽2に連通していて、給水タンク40
内の空気抜きおよび給水タンク40に洗浄水が供
給されすぎたときに上記洗浄槽2に逃がすように
なつている。さらに、給水タンク40の底部には
給水管49が接続されている。この給水管49は
第2の切換弁50を介して第1の液体ポンプ51
に連通している。また、給水管49の中途部は、
第3の切換弁52とオリフイス53を介して上記
洗剤タンク41に接続され、さらに第2の液体ポ
ンプ54およびフイルタ55を介して洗浄槽2内
に設けられる回転ノズル55に接続されている。
この回転ノズル55は第1のモータ56によつて
回転駆動されるようになつている。
また、上記薬液タンク42内には第2の水位検
知装置57が設けられている。この第2の水位検
知装置57は、薬液タンク42に貯える薬液の異
なる高さの水位を検知する第1乃至第3の接点部
58a,58b,58cを有し、これら接点部5
8a,58b,58cのオン―オフ状態により各
種機器を後述するごとく制御するようになつてい
る。上記薬液タンク42の底部は第4の切換弁5
9を介して上記第1の液体ポンプ51に連通して
いる。また、薬液タンク42の上部には第2のモ
ータ60によつて後述するごとく切換制御される
切換装置としての3ポジシヨンの第5の切換弁6
1が接続されている。すなわち、第5の切換弁6
1には同じく後述するごとく2つの流出口および
1つの流入口が形成されていて、流出口の一方に
上記薬液タンク42が接続されている。他方の流
出口には排液ポンプ62が接続され、流入口は上
記洗浄槽2の底部に接続されている。そして、第
5の切換弁61は、洗浄槽2の薬液タンク42を
連通させる第1の状態、洗浄槽2からの液体の流
出を遮断する第2の状態および洗浄槽2と排液ポ
ンプ62とを連通させる第3の状態に切換わるよ
うになつている。
また、上記第1の液体ポンプ51の吐出側には
第6の切換弁63が接続されている。この第6の
切換弁63は2つの流出口を有し、その一方は上
記洗浄槽2に連通し、他方は第1の逆止弁64を
介して混合ヘツダ65に接続されている。この混
合ヘツダ65には第2の逆止弁66を介して上記
第2の液体ポンプ54の吐出側が接続されている
とともに、第3の逆止弁67を介して第1のエア
ーポンプ68が接続されている。この第1のエア
ーポンプ68と上記第3の逆止弁67との間には
第7の切換弁69が接続されていて、この第7の
切換弁69が閉の状態に作動したときにだけ上記
混合ヘツダ65に圧縮空気が供給されるようにな
つている。さらに、混合ヘツダ65には装置本体
1の外部に設けられた供給口5…と同様の供給口
5…が設けられ、全体が洗浄可能な内視鏡を洗浄
するときにその供給口5…に内視鏡のチヤンネル
70が接続されるようになつている。
また、上記洗浄槽2内には第3の水位検知装置
71が設けられている。この第3の水位検知装置
71は異なる高さの水位を検知する第1の接点部
72aと第2の接点部72bを有し、これら接点
部72a,72bのオン―オフ状態により各種機
器を後述するごとく制御するようになつている。
さらに、装置本体1内には第2のエアーポンプ
73が設けられている。この第2のエアーポンプ
73からの圧縮空気はリーリーフ弁74を介して
内視鏡のユニバーサルコードのコネクタ75に設
けられた接続口(図示せず)から内視鏡の内部に
供給される。したがつて、内視鏡全体を洗浄槽2
内で洗浄水に漬けた状態で圧縮空気を供給すれ
ば、内視鏡の外皮に孔が穿いている場合にそこか
ら漏れる空気により、そのことを検知することが
できるようになつている。また、内視鏡を洗浄あ
るいは消毒するときに圧縮空気を供給しておけ
ば、内視鏡の外皮に孔が穿いていても、そこから
洗浄水や薬液が内部に浸入するのを防ぐことがで
きる。
一方、上記第1の水位検知装置46の第1乃至
第3の接点部47a,47b,47cは第5図に
示すように制御部としてのCPU76に接続され
ている。そして、洗浄装置をスタートさせる前か
ら第1の接点部47aがオンしていたならば、給
水タンク40に洗浄が十分に供給されていること
であるから、CPU76からの信号によつて第1
の切換弁44が閉じられる。洗浄装置をスタート
させ、洗浄工程に入ると、給水タンク40の水位
が低下する。そして、第2の接点部47bがオフ
になると、その信号によつてCPU76により第
1の切換弁44が開かれて給水タンク40に洗浄
水が供給される。すなわち、給水タンク40の水
位は第1の接点部47aと第2の接点部47bと
の間で制御される。また、洗浄装置をスタートさ
せる前から第2の接点部47bがオフのときに
は、洗浄工程に必要な洗浄水が給水タンク40に
予め貯えられていないことなので、そのときには
CPU76からの信号によつて洗浄装置をスター
トさせることができないようになつている。さら
に、第3の接点部47cが洗浄工程などの途中で
オフになつたときには、給水タンク40に洗浄水
がなくなつたことを示すから、それによつて
CPU76から信号が出力されて第1の液体ポン
プ51、第2の液体ポンプ54、第1のモータ5
6、排液ポンプ62、第1のエアーポンプ68が
停止し、第2のモータ60によつて第5の切換弁
61が洗浄槽2を遮断した状態にするとともに、
第2の切換弁50、第3の切換弁52、第4の切
換弁59が閉の状態に切換わる。すなわち、洗浄
装置が停止させられる。さらに、このときメイン
パネル部6に設けられた異常ランプ28が点灯す
るとともに、図示せぬブザーが鳴つてそのことを
表示する。
また、上記第2の水位検知装置57の第1乃至
第3の接点部58a,58b,58cは第6図に
示すように制御部である上記CPU76に接続さ
れている。この第1の接点部68aは薬液タンク
42内の水位が異常上昇(洗浄水の流入などによ
る)したことを検知するもので、この第1の接点
部58aが洗浄装置を作動させる前からオンのと
きにはCPU76からの信号によつて消毒工程を
スタートさせることができないようになつてい
る。また、洗浄工程の途中である薬液回収時にオ
ンしたときには、CPU76からの信号によつて
第1の液体ポンプ51、第2の液体ポンプ54、
第1のモータ56、排液ポンプ62、第1のエア
ーポンプ68が停止し、第2のモータ60によつ
て第5の切換弁61が洗浄槽2を遮断した状態に
するとともに、第2の切換弁52、第4の切換弁
59が閉の状態に切換わる。すなわち、洗浄装置
が停止させられる。さらに、このときメインパネ
ル部6に設けられた異常ランプ28が点灯すると
ともに、図示せぬブザーが鳴つてそのことを表示
する。また、第2の接点部58bが薬液タンク4
2の薬液を洗浄槽2に移して浸漬消毒工程を開始
する以前にオンのときは正常であるが、浸漬消毒
工程を開始した以後で、薬液の回収工程中を除く
ときにオンになつたときには薬液タンク42を洗
浄槽2から薬液が漏れてその水位が上昇するため
であるから、第1の接点部58aが途中でオンし
たときと同様に各種の機器が制御され、洗浄装置
が停止するとともに異常ランプ28が点灯し、ブ
ザーが鳴る。ただし、このとき排液ポンプ62は
停止し、第5の切換弁61は洗浄槽2と薬液タン
ク42とを連通させた状態、すなわち消毒工程を
中断して薬液を回収する状態となる。また、上記
第2の接点部58bが初めからオフであるならば
薬液タンク42に内視鏡を浸漬消毒をするに十分
な薬液が入れられていないことであるので、
CPU76からの信号によつて消毒工程をスター
トさせることができない。さらに、第3の接点部
58cは消毒工程時に薬液タンク42の水位が所
定以上にあつてオンになつたとき、すなわち洗浄
槽2に所定量の薬液を供給し、1度オフになつた
のち、洗浄槽2から薬液が薬液タンク42に漏れ
たときに、第1の接点部58aが途中でオンした
ときと同様に各種の機器がCPU76からの信号
で制御され、洗浄装置の動作が停止させられる。
また、第3の水位検知装置71の第1の接点部
72aと第2の接点部72bは第7図に示すよう
に制御部であるCPU76に接続されている。第
1の接点部72aは洗浄槽2の水位が異常に上昇
しすぎたことを検知するもので、この第1の接点
部72aが消毒工程中などにオンすると、第2の
モータ60によつて第5の切換弁61が洗浄槽2
と排液ポンプ62とを連通する状態に切換わると
ともに排液ポンプ62が作動して洗浄槽2内の液
体を排出する。また、このとき他の機器のうち、
第1の液体ポンプ51は停止し、第4の切換弁5
9は閉となる。さらに、第2の接点部72bは洗
浄槽2の適正水位を検知するもので、消毒工程中
にオンすると、薬液が洗浄槽2に適正水位に供給
されたことであるから、第4の切換弁59を閉じ
るとともに第1の液体ポンプ51が停止する。ま
た、消毒工程中に薬液が洗浄槽2に所定量供給さ
れてオンとなつたのちにオフになつたときには、
洗浄槽2から薬液が薬液タンク42あるいは排液
ポンプ62側に漏れていることであるから、この
ときには第2の水位検知装置57の第1の接点部
58aが消毒工程の途中でオンしたときと同様に
各種の機器が制御されて洗浄装置が停止するよう
になつている。
一方、上記第5の切換弁61およびこれを切換
制御する制御機構は第8図乃至第11図に示すよ
うに構成されている。すなわち、洗浄槽2の底部
には流出口80が形成され、この流出口80の部
分にはそれぞれ通孔81a,82aが穿設された
密封部材81と連結部材82とが上記洗浄槽2の
底部外面にフレーム83によつて保持されてい
る。上記連結部材82には通孔84aが穿設され
た取付板84が取着され、この取付板84に上記
第5の切換弁61がそのハウジング85を取着さ
れている。このハウジング85内は一対の仕切壁
86,86によつて中央部分に流入室87、この
流入室87の両側に第1の流出室88と第2の流
出室89とが区画されている。そして、流入室8
7が洗浄槽2に連通し、第1の流出室88が薬液
タンク42に接続され、第2の流出室89が排液
ポンプ62に接続されている。
上記仕切壁86,86には透孔86a,86a
が穿設され、これら透孔86a,86aの周辺部
には各流出室88,89側に突出した弁座90,
90が形成されている。また、ハウジング85に
は一端部を第1の流出室88の端面から液密に突
出させて作動軸91がスライド自在に設けられて
いる。この作動軸91には、第1の流出室88内
に位置する部分に第1の弁体92がスライド自在
に設けられ、第2の流出室89内に位置する部分
に第2の弁体93がスライド自在に設けられてい
るとともに、流入室87内に位置する部分に一対
の押圧リング94,94が固着されている。各弁
体92,93の上記弁座90,90と対向する面
にはシール部材95,95が設けられ、また各弁
体92,92は各流出室88,88内に圧縮状態
で収納されたばね96,96によつてシール部材
95,95が弁座90,90に圧接するよう付勢
されている。
上記作動軸91にはラツク97がピン98によ
つて連結されている。このラツク97はガイド体
99によつてスライド自在に支持され、このガイ
ド体99は上記取付板84の一端部に折曲形成さ
れた取付片100に取着されている。この取付片
100には減速機101を介して上記第2のモー
タ60が取着されていて、上記減速機101の出
力軸101aに取着されたピニヨン102が上記
ラツク97に歯合している。したがつて、第2の
モータ60が作動して出力軸101aによりピニ
ヨン102が回転駆動されると、このピニヨン1
02の回転方向に応じてラツク97が第8図に矢
印aまたはbで示す方向に駆動され、これに上記
第5の切換弁61の作動軸91が連動する。作動
軸91が矢印a方向に駆動されると、作動軸91
に固着された一方の押圧リング91によつて第1
の弁体92がばね96の復元力に抗して押圧さ
れ、流入室87と第1の流出室88とが連通す
る。また、作動軸91が矢示b方向に駆動される
と、他方の押圧リング94によつて第2の弁体9
3が押圧され、流入室87と第2の流出室89と
が連通する。なお、上記ラツク97には軸方向に
沿つてガイド溝103が形成され、ここには上記
ガイド体99に螺着されたねじ104が係合し、
ラツク97が振れるのを防止している。
また、上記ラツク97には、一端に取付片10
5が折曲形成された板状の作動体106が上記取
付片105を介してラツク97と平行に連結固定
されている。この作動体106の幅方向一側には
上記取付片105側から第1の凸部107、第1
の凹部108および第2の凸部109が順次形成
され、他側には第2の凹部110と第3の凸部1
11とが順次形成されている。作動体106の幅
方向両側に対応する位置には受光器を投光器とか
らなる第1のセンサ112と第2のセンサ113
とが配置されている。これらセンサ112,11
3は上記取付板84にL字状の接続片114を介
して連結されたコ字状の取付体115の両側内面
に取着されている。また、作動体106にはその
長手方向に沿つてガイド孔116が穿設され、こ
のガイド孔116には上記ガイド体99に取着さ
れた押え体117の端面に螺着されたねじ118
が係合し、このねじ118と上記押え体117の
端面とで上記作動体106が振れるのを防止して
いる。
上記第1のセンサ112と第2のセンサ113
とは図示しないがCPU76に接続されていて、
これらセンサ112,113がCPU76に入力
する信号に応じて上記第5の切換弁61の切換え
状態が検知されるとともに第2のモータ60が制
御される。すなわち、第5の切換弁61の第1、
第2の流出室88,89がともに第1、第2の弁
体92,93によつて閉じられているときには、
第12図aに示すように第1のセンサ112が第
1の凹部107に位置し、第2のセンサ113が
第3の凸部111に位置し、第1のセンサ112
だけが受光信号をCPU76に入力する。また、
作動軸106が矢示a方向に駆動されて第1の流
出室88が開放されたときには第12図bに示す
ように第1のセンサ112が第2の凸部109に
位置し、第2のセンサ113が第3の凸部111
に位置し、第1、第2のセンサ112,113の
いずれからも受光信号がCPU76に入力されな
い。さらに、作動軸106が矢示b方向に駆動さ
れて第2の流出室89が開放されたときには第1
2図cに示すように第1のセンサ112が第1の
凸部107に位置し第2のセンサ113が第2の
凹部110に位置して第2のセンサ113だけか
らCPU76に受光信号が入力される。そして、
第1、第2のセンサ112,113の受光信号が
CPU76を介して第2のモータ60にフイード
バツクされ、第5の切換弁61の切換え状態が制
御されるようになつている。さらに、洗浄装置が
その工程の途中で不用意に電源が切られたり、停
電によつて停止されたのちに運転が再開されたと
きには、第2のセンサ113だけから受光信号が
CPU76に入力される状態、すなわち上記第5
の切換弁61の流入室87と第2の流出室89と
が連通する排出状態に切換えられるから洗浄装置
が作動するようになつている。ただし、運転再開
時に第1のセンサ112だけから受光信号が出さ
れているとき、すなわち洗浄槽2に薬液が貯えら
れている保持状態のときには、直ちに排出状態に
移行せず、流入室87と第1の流出室88とを連
通させて薬液を薬液タンク42に回収する回収状
態を所定時間、たとえば2分程度経から排出状態
に切換わるようになつている。
つぎに、上記洗浄装置によつて内視鏡を洗浄消
毒する工程について説明する。まず、内視鏡を洗
浄槽2に設置するが、この内視鏡が全体を洗浄消
毒可能な場合にはその全体を洗浄槽2内に設置す
る。そして、内視鏡の各種チヤンネル70と供給
口5とを図示せぬチユーブで接続する。また、内
視鏡の漏洩検査用のコネクタ75に設けられた接
続口には第2のエアーポンプ73を図示せぬチユ
ーブで接続する。このような準備が終つたなら
ば、カバー3を開いたままサブパネル部8の電源
スイツチ31をオンし、作動可能な状態とする。
つぎに、メインパネル部6の漏洩検査スイツチ1
5を押すと、直ちにメインパネル部6の表示ラン
プ20が点灯し、漏洩検査中であることを表示す
る。この表示は漏洩検査が全て完了するまで点灯
し続ける。これと同時に第2のモータ60が作動
して第5の切換弁61を閉の状態にし、洗浄槽2
を遮断する。このようにして洗浄槽2の流出が完
全に遮断された直後に、第2のエアーポンプ73
が作動を開始し、圧縮空気を内視鏡の内部空間に
供給する。一方、第2のエアーポンプ73が作動
後、一定時間T1経過すると、第2の切換弁50
が開となるとともに、第6の切換弁63が洗浄槽
2側に通じる状態に切換わり、さらに第1の液体
ポンプ51が作動する。したがつて、給水タンク
40内の洗浄水が洗浄槽2に設けられた第3の水
位検知装置71の第2の検知部72bがオンする
まで供給される。このように、洗浄槽2へ注水さ
れると、洗浄槽2内に設置された内視鏡はその全
体が水中に没する。そして、この内視鏡の内部は
上述したように圧縮空気で加圧されているから、
内視鏡の外皮に亀裂やピンホールなどの漏洩個所
があると、そこから気泡が噴出する。したがつ
て、これを観察して確認することによりその漏洩
個所を発見することができる。
また、所定の時間内に再度漏洩検査スイツチ1
5を押すと、動作時間が延長されるが、押されな
い場合には所定時間経過後、第2のモータ60が
自動的に作動して第5の切換弁61を排出側に切
換えるとともに、この切換え終了後に排液ポンプ
62が作動して洗浄槽2内の水を排出する。ま
た、第2のエアーポンプ73も停止するが、内視
鏡の内部空間の加圧状態はしばらく続く。そし
て、洗浄槽2内の水が全て排出され終ると、終了
ブザーがなり、そのことを知らせる。
つぎに、洗浄水による洗浄工程と薬液による消
毒工程の動作を説明する。洗浄工程のみを選択す
るときにはその洗浄工程だけが行われるが、消毒
工程を選択すると、この前工程として洗浄工程が
行なわれる。そこで、消毒工程を選択した場合に
ついて説明する。まず、水洗時間設定タイマ32
と消毒時間設定タイマ33とを所定時間に設定し
たのち、スタートスイツチ14をオンすると、そ
の表示ランプ19が点灯し、また全工程の残り時
間が時間表示器27に表示される。また、第2の
モータ60が作動して第5の切換弁61を排出側
に切換える。この後直ちに第2の液体ポンプ51
が作動するとともに第1のモータ56が作動して
回転ノズル55を回転させる。また、これと同時
に第7の切換弁69が閉に切換わるとともに第1
のエアーポンプ68が作動する。したがつて、内
視鏡の各種チヤンネル70には第2の液体ポンプ
54によつて給水タンク40から送られた洗浄水
と第1のエアーポンプ68から送られた圧縮空気
とが混合ヘツダ65で混合した状態で送り込まれ
る。すなわち、チヤンネル70にはいわゆる気泡
流が送り込まれるので、チヤンネル70を効果的
に洗浄することができる。また、給水タンク40
の洗浄水は第1のエアーポンプ68によつて回転
ノズル55にも送られ、洗浄槽2内で内視鏡の表
面に洗浄水が吹き付けられる。
一方、この洗浄工程において洗浄水に洗剤を添
加することもできる。洗剤を添加する場合にはス
タートスイツチ14をオンする前に洗剤スイツチ
10を入れておく。すると、水洗時間設定タイマ
32によつて設定された洗浄時間に応じて所定時
間だけ第3の切換弁52が開き、洗浄水に洗剤タ
ンク41内の洗剤が添加されていわゆる洗剤洗い
が行なわれる。たとえば、水洗時間設定タイマ3
2を3分に設定すると、洗浄開始と同時に最初の
1分間だけ洗剤が添加され、5分のときには洗浄
開始後1分経過してから2分間だけ洗剤が添加さ
れる。さらに、6分のときには洗浄開始後1分経
過してから3分間だけ洗剤が添加される。すなわ
ち、洗剤スイツチ10を入れると、水洗時間設定
タイマ32によつて設定された洗浄時間に応じて
洗剤が添加される時間が自動的に設定され、しか
も洗剤洗い後は必ず洗浄水のみを供給して洗剤を
除去する、いわゆるリンス工程が一定時間行われ
る。
このリンス工程が終了すると、第2の液体ポン
プ54が停止し、洗浄水の供給が停止する。ま
た、同時に第1のモータ56が止まり、回転ノズ
ル55の回転が停止する。しかし、第1のエアー
ポンプ68はその後も一定時間作動して内視鏡チ
ヤンネル70内に空気のみを供給し、その中に残
つた洗浄水を排出する。なお、排液ポンプ62は
洗浄槽2内の洗浄水が完全になくなるまで作動し
て自動的に停止する。
以上が洗浄工程であり、洗浄工程だけが選択さ
れたときにはここで終る。しかし、消毒スイツチ
11を押して消毒工程を選択したときには洗浄工
程につづいて消毒工程が行なわれる。
すなわち、第2のモータ60が作動して第5の
切換弁61が遮断状態に切換わる。この直後に第
4の切換弁59が開き、また第1の液体ポンプ5
1が作動することにより、薬液タンク42の薬液
を洗浄槽2に供給する。そして、薬液中に内視鏡
が十分に浸る状態になると、第3の水位検知装置
71の第2の接点部72bがオンしてそのことを
検知し、この検知信号がCPU76に入力される。
これによつて第6の切換弁63が切換わり、薬液
を内視鏡のチヤンネル70に供給する。そして、
チヤンネル70内に薬液が満たされて第3の水位
検知装置57の第3の接点部58cがオフになつ
たときに第4の切換弁59が閉じ、かつ第1の液
体ポンプ51が停止する。すなわち、内視鏡はそ
の外表面のみならずチヤンネル70内も薬液によ
つて浸漬消毒される。
そして、消毒時間設定タイマ33によつて設定
された時間が経過すると、薬液の回収動作が行な
われる。すなわち、第2のモータ60が作動して
第5の切換弁61の流入口が薬液タンク42に通
じる状態に切換わり、洗浄槽2内の薬液を薬液タ
ンク42に戻すとともに、第1のエアーポンプ6
8が作動して内視鏡のチヤンネル70に入り込ん
でいる薬液も排出させて回収する。
この回収が終ると、再び第2のモータ60が作
動して第5の切換弁61が排出側に切換わり、排
液ポンプ62が作動を開始する。また、これと同
時に第1のエアーポンプ68および第2の液体ポ
ンプ54が作動して、上述したと同様なリンス動
作、つまり洗剤が添加されることなく気泡流によ
る水洗いが行なわれ、内視鏡の外表面はもちろん
のことチヤンネル70内もすすがれる。このリン
ス工程が終わると、第2の液体ポンプ54が停止
し、第1のエアーポンプ68だけが作動を継続し
てチヤンネル70内の水切りを行なう。
また、上記消毒工程において消毒スイツチ11
に代りオーバナイトスイツチ12をオンさせる
と、内視鏡を薬液に浸漬する時間が長時間、たと
えば10時間程度継続させたのち、上述したリンス
工程と水切り工程が行なわれる。このようなオー
バナイト消毒は、耐薬品性に優れた内視鏡を確実
に消毒する場合などに用いられる。
一方、サブパネル部35に設けられたマニユア
ル用の水洗スイツチ34あるいはエアースイツチ
35をオンさせることにより上述した水洗いや水
切りを行なうことができ、また薬液タンク42の
薬液を交換する場合には排出スイツチ36をオン
させれば、第1の液体ポンプ51、排液ポンプ6
2、第4、第5、第6の切換弁59,61,63
が作動して薬液が排出される。
ところで、上記構成の洗浄装置によれば、各工
程毎に洗浄槽2に供給される洗浄水や薬液を排出
状態、保持状態、あるいは回収状態に切換える第
5の切換弁61は、その切換え状態が第5の切換
弁61の作動軸91と連動する作動体106を介
して第1、第2のセンサ112,113で検知さ
れるとともに、この検知信号がCPU76を介し
て第2のモータ60にフイードバツクされてこの
第2のモータ60の作動が制御される。したがつ
て、第5の切換弁61が上記各状態に切換わるま
で第2のモータ60が作動し続けることになるか
ら、上記第5の切換弁61が確実に切換えられる
ことになるので、たとえば洗浄工程のときに洗浄
水が薬液タンク42に流入して薬液に混入した
り、消毒工程のときに薬液が排出されてしまうな
どのことがない。
また、洗浄工程が消毒工程の途中で洗浄装置の
電源を不用意に切つてしまつたり、停電などがあ
つても上記洗浄装置が停止してしまい、その後新
たに洗浄装置を最初の工程から作動させるときに
は、上記第5の切換弁61の切換え状態が第1、
第2のセンサ112,113で検知され、流入室
87と第2の流出室89とが連通した排出状態に
ないときには、上記第1、第2のセンサ112,
113からの検知信号によつて第2のモータ60
が作動させられて上記第5の切換弁61を排出状
態に切換える。ただし、第5の切換弁61の流入
室87が第1、第2の弁体92,93によつて遮
断された保持状態にあるとき、すなわち消毒工程
の途中で洗浄装置が停止して運転が再開されたと
きには、流入室87を第1の流出室88と連通さ
せて洗浄槽2内の薬液を薬液タンク42に回収す
る回収状態を所定時過経てから排出状態に切換え
られる。したがつて、洗浄装置の運転再開時に第
5の切換弁61が保持状態のままで洗浄槽2に洗
浄水が供給されて洗浄槽2内に貯えられていた薬
液に混入することがないばかりか、洗浄槽2に貯
えられていた薬液が排出されたり、洗浄水が洗浄
槽2からあふれ出るなどの事故を防ぐことができ
る。
以上述べたようにこの発明は、切換装置の切換
え動作に連動する作動体を介して上記切換装置の
動作位置をセンサで検知し、洗浄装置の動作が中
断されてから再開されたときに上記センサの検知
信号で上記切換装置を所定の状態に切換えるよう
にした。したがつて、洗浄槽に貯えられていた薬
液を排出したり、薬液に洗浄水を混入させるなど
して高価な薬液を無駄にすることがないばかり
か、洗浄水が排出されない状態にあるのに洗浄水
を供給して洗浄槽からあふれさせるということも
ない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図は洗
浄装置の斜視図、第2図はメインパネル部の平面
図、第3図はサブパネル部の平面図、第4図は洗
浄装置の内部に設けられる機器類の配管系統図、
第5図は第1の水位検知装置の作動説明図、第6
図は第2の水位検知装置の作動説明図、第7図は
第3の水位検知装置の作動説明図、第8図は洗浄
槽底部に設けられた切換装置の断面図、第9図は
切換装置を切換え制御する制御機構の正面図、第
10図は同じく平面図、第11図は同じく側面
図、第12図a〜cは作動体とセンサとの関係を
示す説明図、第13図は内視鏡の漏洩検査時のタ
イムチヤート図、第14図は洗浄工程と消毒工程
とのタイムチヤート図である。 2…洗浄槽、60…第2のモータ、61…第5
の切換弁(切換装置)、76…CPU、106…作
動体、112…第1のセンサ、113…第2のセ
ンサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 洗浄水と薬液とが選択的に供給される洗浄槽
    に切換装置を接続し、この切換装置が洗浄槽から
    洗浄水を排出する排出状態、洗浄槽に薬液を貯え
    る保持状態および洗浄槽から薬液を薬液タンクに
    回収する回収状態の3つの切換え動作を行なうも
    のにおいて、上記切換装置の切換え動作に連動す
    る作動体と、この作動体を介して上記切換装置の
    動作位置を検知するセンサと、洗浄装置の動作が
    中断されてから再開されたときに上記センサの検
    知信号により上記切換装置を所定の状態に切換え
    る制御手段とを具備したことを特徴とする内視鏡
    用洗浄装置。
JP57131575A 1982-07-28 1982-07-28 内視鏡用洗浄装置 Granted JPS5920144A (ja)

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JP57131575A JPS5920144A (ja) 1982-07-28 1982-07-28 内視鏡用洗浄装置

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JPS5920144A JPS5920144A (ja) 1984-02-01
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