JPH0223940B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各種情報を記録するカセツト式磁気
テープの如き多数の情報記録媒体を小型の格納棚
に有効に格納できるとともにこの格納棚より情報
記録媒体を搬出して情報処理を施した上、これを
元の格納棚に搬入することができる情報記録媒体
管理装置に関するものである。

従来技術および発明が解決しようとする問題点 近年、情報量が増大するに伴なつて、情報記録
媒体においては、その数、寸法、種類が多くなる
のみならず、記録再生の頻度が増加する傾向にあ
り、情報記録媒体の格納や、記録、再生に広い空
間を必要とするのみならず、テープ記録再生機の
如き情報処理機を数多く必要とし、しかもこれら
情報処理機を遊ばせずに高い利用率で処理するこ
とが困難であつた。

またこれら格納棚、情報処理機および両者間の
情報記録媒体の搬送を行なう搬送機で情報記録媒
体管理装置を構成した場合、装置全体が大型化
し、ビル内の個室に設置する際に、これらを各構
成部材単位に分解して現場に搬入し、現場にて組
立てなければならず、工数が多くなつて工期が長
期化し、設置コストが著しく高くなつた。

問題点を解決するための手段および作用 本発明は、このような難点を克服した情報記録
媒体管理装置の改良に係り、上下左右方向に沿う
鉛直面に亘つて多数配設された棚小間に情報記録
媒体を格納しうる格納棚と、同格納棚の左右いず
れか一方に配設された記録機能および再生機能の
いずれか一方または両方の機能を備えた少なくと
も１個の情報処理機と、前記格納棚の開口面に沿
い走行するとともに上下に乗降して前記棚小間と
情報処理機とに前記情報記録媒体の出入れを行う
スタツカ式搬送機とよりなり、同搬送機は前記棚
小間または情報処理機に装入されている情報記録
媒体を掴持して取出し搬送しかつ同情報記録媒体
を前記情報処理機または棚小間に装入する情報記
録媒体搬出入装置を具備し、前記棚小間は、鉛直
方向に指向した棚支柱にて左右方向に亘り多数等
間隔に区劃されるとともに、前記情報記録媒体を
支持する支持部材にて上下方向に亘り多数区劃さ
れて形成された情報記録媒体管理装置において、
前記支持部材は前記情報記録媒体の左右両端を水
平に支持しうるように前記相隣る棚支柱に向つて
突出する如く片持ち状に該棚支柱に取付けられた
左右１対の支持部片よりなり、前記情報記録媒体
管理装置は、前記相隣る棚支柱にて挾まれた空間
内を分割面として前記搬送機の走行方向に亘り２
個以上のブロツクに分割され、前記棚支柱間の間
隔が全て等しい状態を保持して相互に一体に前記
ブロツクを結合可能に前記情報記録媒体管理装置
は構成されたことを特徴とするものである。

本発明は、前記したように構成されているた
め、前記格納棚に格納されている情報記録媒体を
取出して前記情報処理機に装入し、所要の記録ま
たは再生を行なう場合には、前記搬送機を所定の
棚小間前方に走行させて、所定の棚小間に装入さ
れている情報記録媒体を掴持した後取出し、前記
搬送機を前記情報記録媒処理機の前方に走行させ
て搬送し、前記情報記録媒体を同情報処理機に装
入し、同情報処理機を稼動させればよい。

また本発明においては、前記情報処理機で所要
の情報処理を終了した情報処理媒体を元の棚小間
に格納するには、前記した動作と逆の順序で動作
させればよい。

実施例 以下第１図ないし第１７図に図示された本発明
の一実施例について説明する。

情報記録媒体管理装置１は、３個のブロツク
２，３，４よりなり、各ブロツク２，３，４は、
フレーム５の下面、背面、頂面および側面（各ブ
ロツク２，３，４の接合側面は除く）にパネル６
が張設され、右端の第１ブロツク２および中央の
第２ブロツク３のフレーム５の前面にはドア７が
観音開き状に開閉自在に枢着され、左端の第３ブ
ロツク４のフレーム５の前面にはドア７が側端を
中心に片開き状に開閉自在に枢着され、各ブロツ
ク２，３，４の各フレーム５の相互接合部には、
第３図に図示されるように結合位置決め用ピン８
が突設されるとともにこれに相対する個所には結
合位置決め用孔（図示されず）が設けられ、かつ
結合ボルト孔９も設けられており、中央第２ブロ
ツク３の両側に第１、第３ブロツク２，４を接近
させ、結合位置決め用ピン８を図示されない結合
位置決め用孔に嵌合するとともに、両結合ボルト
孔９に亘つて図示されないボルトを挿入し、同ボ
ルトにナツト（図示されず）を螺合緊締すること
により、３個のブロツク２，３，４が一体に結合
されるようになつている。

また前記各ブロツク２，３，４の各底面４隅に
は、レベル調整アジヤスタ１０が取付けられてお
り、各ブロツク２，３，４の高さおよびその傾斜
がそれぞれ自由に調整されるようになつている。

さらに前記第１ブロツク２は、右側の上下方向
に亘り５段のデツキ棚小間１１と、それより左側
の奥行側の上下方向には多段で左右方向には１列
半の棚小間１２（ブロツク２，３，４の各接合面
は棚小間１２の中央に位置している）と、同棚小
間１２より手前側上下にスタツカ式搬送機５０の
レール５１，５２とを具備している。

さらにまた前記第２ブロツク３は、奥行側の上
下方向には多段で左右方向には４列の棚小間１２
と、同棚小間１２より手前側上下にスタツカ式搬
送機５０のレール５１，５２とを具備し、第３ブ
ロツク４は、右側の奥行側の上下方向には多段で
左右方向には半列の棚小間１２と、同棚小間１２
より手前側上下に搬送機のレールと、これより左
側に制御盤１１０とを具備している。

しかして前記棚小間１２には、第４図ないし第
５図に図示されるように、中空棚支柱１３の側面
に、上下方向に亘り一定間隔毎に水平方向に指向
して前後２列に係止孔１４が多数設けられ、同係
止孔１４にカセツト受け１５，１６の爪１７が係
脱自在に係合されるようになつている。

そして一方のカセツト受け１５には、爪１７の
外に支持部片１８と奥行側立上り部片１９とが付
設され、他方のカセツト受け１６には、爪１７、
支持部片１８および奥行側立上り部片１９の外
に、先端部が支持部片１８より棚小間１２の中央
寄りに位置するように奥行側立上り部片１９より
前方へ指向した係止部片２０が付設され、前記支
持部片１８の間口端上面は下方へ傾斜され、前記
係止部片２０の間口端下面は上方へ傾斜されると
ともにそれより奥行側に係止段部２１が形成され
ており、上方記録媒体たるカセツト式磁気テープ
２２（オープンリールテープまたはビデイオデイ
スク等でもよい）が棚間口側から奥行方向に向つ
て移動すると、前記係止部片２０の間口端下面に
カセツト式磁気テープ２２（以下略してカセツト
テープと称する）の奥行側端面２３が接し、係止
部片２０は同カセツトテープ２２により上方に押
圧げられ、同カセツトテープ２２の奥行側端面２
３が奥行側立上り部片１９に接した時、カセツト
テープ２２の手前側端面２４が係止部片２０の係
止段部２１に係止されるようになつている。

また前記デツキ棚小間１１には、テープレコー
ダデッキ（以下デツキと称す）３０が格納され、
同デツキ３０には、後記する搬送機５０のカセツ
トテープ搬出入装置７０により搬入されたカセツ
トテープ２２を受け入れた後、同デツキ３０のセ
ツト位置に圧下する図示されないプツシヤがそれ
ぞれ付設されている。

さらに前記デツキ棚小間１１には、テープステ
ーシヨン３１と、操作ボード４２とが付設され、
同テープステーシヨン３１には、第１ブロツク２
の前後側の所要高さに設けられた受桟３２に前後
方向へ指向してガイドレール３３が架設され、同
ガイドレール３３にカセツト受台３４が前後に摺
動自在に取付けられ、同カセツト受台３４の略中
央にカセツト受３５が設けられ、珍カセツト受３
５の下方にカセツトガイド板３６が配設され、前
記カセツト受台３４の手前側に取手３７が装着さ
れ、同取手３７に隣接してマグネツトキヤツチ３
８が付設され、前記カセツト受台３４の先端にス
トツパー３９が設けられ、前記カセツト受３５が
所定の押込み位置に押込まれたことを検出するリ
ミツトスイツチ４０と、同カセツト受３５にカセ
ツトテープ２２が格納されているか否かを検出す
る光電スイツチ４１が設けられている。

さらにまた前記操作ボード４２には、前記テー
プステーシヨン３１と同様に受桟３２に前後方向
へ指向してガイドレール４３が架設され、同ガイ
ドレール４３にボード受台４４が前後に摺動自在
に取付けられ、同ボード受台４４上にキーボード
４５が設けられて、同キーボード４５の手前側に
取手４６が装着され、同取手４６に隣接してマグ
ネツトキヤツチ４７が付設され、前記ボード受台
４４の先端にストツパー４８が設けられている。

次にスタツカ式搬送機５０の構造に関する説明
をする。

前記ブロツク２，３，４内において、第９図に
図示されるように、棚小間１２の手前側上下に敷
設されたガイドレール５１および走行レール５２
にガイドローラ５３に案内支持されたがら走行モ
ータ５５で駆動される走行車輪５４により自由に
自走しうるようになつている。

また搬送機５０のマスト５６に走行自在に設け
られた走行テーブル５７は、マスト５６の上端に
枢支されているスプロケツト５８に架渡されたチ
エン５９の一旦に結着され、同チエン５９の他端
にカウンターウエイト６０が結着され、同スプロ
ケツト５８は昇降モータ６１に連結されており、
昇降モータ６１の駆動で走行テーブル５７は上下
に昇降されるようになつている。

さらに第１０図ないし第１６図に図示されるよ
うに、昇降テーブル５７にカセツトテープ搬出入
装置７０（以下略して搬出入装置と称す）が設け
られ、同搬出入装置７０は下記のように構成され
ている。

まず、第１０図および第１１図に図示されるよ
うに、昇降テーブル５７の頂面中央にスリーブ７
１が固着され、同スリーブ７１にベアリング７２
を介して旋回軸７４が旋回自在に嵌合され、同旋
回軸７４に基台７５が一体に固着され、前記スリ
ーブ７１と同心状に嵌着されたスプロケツト７３
と、旋回モータ７８により回転駆動されるように
基台７５に枢支されたスプロケツト７６とにチエ
ン７７が架渡されており、同旋回モータ７８の正
逆転により、旋回軸７４を中心として基台７５が
時計方向または反時計方向に旋回されるようにな
つている。

また前記基台７５には、第１１図に図示される
ように、一対のガイドレール８０が配設され、同
ガイドレール８０にガイドローラ８１を介して前
後に移動自在に移動台車８２が装架されている。

さらに基端７５の前後に枢支されたチエンホイ
ール８３，８４と、アイドラー８５と、前後進モ
ータ８８の回転軸と一体のチエンホイール８６と
に無端チエン８７が架渡され、移動台車８２に突
起８９が一体に突設され、前記無端チエン８７は
前記突起８９に結着されている。

さらにまた前記移動台車８２より上方へ一体に
左右１対の支持片９０が突設され、同支持片９０
に軸９１を介して掴持アーム９２が上下に開閉自
在に枢支され、同掴持アーム９２の先端に掴持片
９３が一体に取付けられ、同掴持片９３より軸９
１寄りに隣接して突片９４が一体に突設され、同
突片９４に案内ローラ９５が枢着されている また掴持アーム９２の基部にピン９６にて一端
を枢着された１対のリンク９７の他端が、ピン９
８を介してイコライザー９９に枢着され、同イコ
ライザー９９の中央を直角に貫通してロツド１０
０が遊嵌され、同ロツド１００の基端は移動台車
８２と一体のソレノイド１０１の可動片１０２に
連結されている。

さらにソレノイド１０１内には可動片１０２が
常時突出するようにコイルスプリング（図示され
ず）が内装されるとともに、可動片１０２の先端
に固着されたストツパ１０３とイコライザー９９
とに図示されない定圧コイルスプリングが介装さ
れており、ソレノイド非動作状態では、第１２図
に図示されるように突出する可動片１０２により
掴持アーム９２は開放され、ソレノイド動作状態
では、定圧コイルスプリングのばね力で、カセツ
トテープ２２を掴持する掴持片９３に一定の掴持
力が付加されるようになつている。

さらに前記右方支持片９０に係止解除部材１０
４が一体に固着されており、第１４図に図示され
るように移動台車８２が棚小間１２に接近した時
に、前記係止解除部材１０４の先端上部が係止部
片２０の前端傾斜面２０ａに接し、係止部片２０
が上方へ傾動して、係止段部２１がカセツトテー
プ２２の手前側端面２４より外されるようになつ
ている。

さらにまた前記基台７５の前方両側にアングル
状のカセツトテープ案内支持部材１０５が配設さ
れており、搬出入装置７０で掴持して後退したカ
セツトテープ２２を安定して支持しうるようにな
つている。

しかし前記基台７５には、ガイドレール８０に
沿い、図示されない掴み前端検出スイツチ、掴持
み中位置検出スイツチおよび掴み後端検出スイツ
チが適宜配設され、基台７５の先端に棚小間１２
またはデツキ３０のカセツトテープ受入れ部材
（図示されず）にカセツトテープ２２が存在して
いるかどうかを検出する二重格納防止用反射型光
電スイツチ１３１（第１０図参照）と、カセツト
テープ案内支持部材１０５上にカセツトテープ２
２が存在しているかどうかを検出するテープ検出
リミツトスイツチ１３２が設けられている。

また第３ブロツク４には、制御盤１１０が前後
に引出しまたは押込み可能に設けられ、同制御盤
１１０は、第１７図に図示されるように、搬送機
制御用マスターコントロール部１１１と、搬送機
５０を手動操作させるとともに同搬送機５０の動
作状態を表示しうるモニターパネル部１１２と、
交流電流を所要の電圧の交流および直流の電流に
変える電源回路部１１３と、搬送機５０における
各動作の内、特定の動作が同時に重複して行なわ
れないようにインターロツクをかけるとともに各
動作を行なわせるインターロツク兼駆動回路部１
１４と、同回路１１４の制御信号を受けて搬送機
５０を走行させる走行駆動部１１５と、同回路１
１３の制御信号を受けて昇降テーブル５７を昇降
させる昇降駆動部１１６と、デツキ３０のカセツ
トテープ受入れ部材をセツト位置に圧下しまたは
圧下された受入れ部材を押圧げる図示されないプ
ツシヤーを動作させるプツシヤー駆動部１１７と
よりなつており、前記制御盤１１０のマスターコ
ントロール部１１１は、棚小間１２に格納されて
いるカセツトテープ２２の内の特定の複数のカセ
ツトテープ２２を所定の順序に従つて再生または
録音、録画させるような制御信号を、主制御装置
１２０より受信し、所定のフローに従つて前記イ
ンターロツク兼駆動回路部１１４およびプツシヤ
ー駆動部１１７に制御信号を発信するようになつ
ている。

なお１３０は、搬送機５０の走行位置、昇降テ
ーブル５７の昇降位置、基台７５の旋回角度、移
動台車８２の前後位置、搬出入装置７０へのカセ
ツトテープ２２の有無、棚小間１２またはデツキ
３０のカセツトテープ受入れ部材へのカセツトテ
ープ２２の有無をそれぞれ検出する検出部１３０
である。

第１図ないし第１７図に図示の実施例は、前記
したように構成されているので、所要のカセツト
テープ２２を取出して、デツキ３０に装入する動
作は、下記に説明される順序で行なわれる。

まず主制御装置１２０から、所定の棚小間２２
に格納されているカセツトテープ２２を取出す制
御信号が発信されて、制御盤１１０に送信される
と、搬送機５０が目的棚小間１２に向つて自走す
るとともに昇降テーブル５７が昇降し、同昇降テ
ーブル５７が目的の棚小間１２の正面に相対し、
後記するような取出し動作が行なわれ、その後、
搬送機５０が走行して昇降テーブル５７が昇降
し、動作をしていない所定のデツキ３０に相対
し、後記するような押込み動作が行なわれ、搬送
機５０による取出し動作が完了される。

また再生または録音、録画が完了したデツキ３
０より所定の棚小間１２にカセツトテープ２２を
戻す動作は、前記動作と逆の順序で行なわれる。

次にカセツトテープ２２を所定の棚小間１２ま
たはデツキ３０より取出す動作は下記に説明され
るように行なわれる。即ち取出し指令が発生され
ると、二重格納防止用反射型光電スイツチ１３１
で、棚小間１２もしくはデツキ３０のカセツトテ
ープ受入れ部材にカセツトテープ２２が存在して
いるかどうか検出され、存在していない場合に
は、搬出入装置７０は動作しない。しかし存在し
たことが検出されると、前後進モータ８８が正転
され、移動台車８２が棚小間１２またはカセツト
テープ受入れ部材に向つて前進され、掴み前端検
出スイツチが動作された時に、前後進モータ８８
が停止される。それから所定時間経過後、ソレノ
イド１０１が動作されて、カセツトテープ２２が
掴持アーム９２に掴持され、所定時間経過後、前
後進モータ８８が逆転されて、移動台車８２が後
退され、掴み後端検出スイツチが動作された時
に、前後進モータ８８が停止され、かくしてカセ
ツトテープ２２は棚小間１２またはデツキ３０よ
り取出される。

またこのような目的の棚小間１２またはデツキ
３０より取出されたカセツトテープ２２をデツキ
３０または棚小間１２に戻す動作は下記に説明さ
れる順序に従つて行なわれる。即ち、スタート指
令が出されて押込み指令が発せられると、二重格
納防止用反射型光電スイツチ１３１で、棚小間１
２もしくはデツキ３０のカセツトテープ受入れ部
材にカセツトテープ２２が存在しているかどうか
検出され、存在していた場合には、搬出入装置７
０は動作しない。しかし存在しないことが検出さ
れると、ソレノイド１０１は非動作状態となりカ
セツトテープ２２は案内支持部材１０５に支持さ
れる。この状態で前後進モータ８８が正転され、
移動台車８２が棚小間１２またはデツキ３０に向
つて前進されるが、カセツトテープ２２は案内支
持部材１０５に案内支持されながら、掴持アーム
９２のローラ９５に押され、所要の棚小間１２ま
たはデツキ３０のカセツトテープ受入れ部材に向
つて押込まれる。そして掴み前端検出スイツチが
動作された時に、前後進モータ８８が停止され
る。さらに所定時間経過後、前後進モータ８８が
逆転され、掴み中位置検出スイツチが動作された
時に、前後進モータ８８が停止され、かくしてカ
セツトテープ２２は所要の棚小間１２またはデツ
キ３０に装入される。

このように図示の実施例では、所要の棚小間１
２またはデツキ３０よりカセツトテープ２２を取
出し、また取出されたカセツトテープ２２を所要
のデツキ３０または棚小間１２に押込み、所要カ
セツトテープ２２の移送を確実に遂行することが
できるとともに、デツキ３０において所要の再生
または録音、録画を自動的に遂行することができ
る。

また前記実施例においては、情報記録媒体管理
装置１を搬送機５０の走行方向に亘つて３個のブ
ロツク２，３，４に分割してユニツト化したた
め、各ブロツク２，３，４毎に工場で正確にかつ
能率良く組立てるとともに搬送機５０も予め組立
て、これをそのままビル等の設置個所に運搬し、
設置することができるため、納期を短縮し、コス
トを著しく節減することができる。

さらに中央の第２ブロツク３の棚小間１２の列
を適宜増減させて、カセツトテープ２２の格納容
量を自由に変更させることができる。

さらにまた第１、第３ブロツク２，４の棚小間
１２の列を適宜増減させることにより、第２ブロ
ツク３を排除することもできれば、しかもカセツ
トテープ格納容量の変更を或る程度行なうことも
できる。

また、第２ブロツク３を１個でなく、２個以上
相互に連結すれば、カセツトテープ２２の格納容
量をさらに増大させることもできる。

しかも、第１ブロツク２において、テープステ
ーシヨン３１の取手３７を掴んで手前側に引出す
と、カセツト受３５は、第１ブロツク２の前面よ
り前方へ露出し、同カセツト受３５へのカセツト
テープ２２の装着が可能となる。そこで前記取手
３７を奥に押込むと、前記カセツト受３５は第１
ブロツク２の所定個所に位置される。

このような状態において、操作ボード４２の取
手４６を掴んで手前に引出し、同操作ボード４２
上の操作ボタンを適宜押すことにより、前記搬送
機５０を動作させて、前記カセツト受３５に装着
されたカセツトテープ２２を、同操作ボード４２
にて指定された棚小間１２に格納することができ
る。

さらに所定の棚小間１２に格納されたカセツト
テープ２２を取出すには、前記したと逆の操作を
行なえばよい。

さらにまた、制御盤１１０は、第３ブロツク４
内で引出しまたは押込み可能となつているため、
必要に応じて、保守、点検、調整を楽に行なうこ
とができる。

第１図ないし第１７図に図示の実施例では、各
ブロツク２，３，４の奥行側のみに棚小間１２を
配設したが、第１８図に図示するようにブロツク
２，３，４の手前側にも棚小間１２を配設しても
よく、また第１９図に図示するように、左右両ブ
ロツク２，４にデツキ３０を配設してもよく、さ
らにこれを組合せた構造にしてもよい。

また各ブロツク２，３，４をボルトナツトで相
互に接離自在に結合したが、その他の連結機構で
接離自在に結合してもよい。

発明の効果 本発明では、記録媒体を格納しうるように上下
左右方向に沿う鉛直面に亘つて情報記録媒体を格
納しうる棚小間を多数配設し、該格納棚の間口面
に沿い走行するとともに上下に昇降して情報処理
機と前記棚小間とに前記情報記録媒体の出入れを
行う搬送機を設けたため、前記棚小間または情報
処理機に装入されている情報記録媒体を掴持して
取出し搬送しかつ同情報記録媒体を前記情報処理
機または棚小間に装入する情報記録媒体搬出入装
置を前記搬送機のみに１個設ければ足り、装置全
体の構造が著しく単純化されて、故障が起こりに
くく、大巾なコストダウンが可能であり、また搬
送機が移動しうる空間だけが必要となるため、装
置全体が小型化されて狭い設置スペースで足り
る。

また本発明では、情報記録媒体を支持する支持
部材が該情報記録媒体の左右両端を水平に支持し
うるように前記相隣る棚支柱に向かつて突出する
如く片持状に該棚支柱に取付けられた左右１対の
支持部片でもつて構成されたため、前記相隣る棚
支柱にて挟まれた空間内を分割面として前記搬送
機の走行方向に亘り２個以上のブロツクに前記情
報記録媒体管理装置を分割する際に、前記棚支柱
間の間隔が全て等しい状態を保持して相互に一体
に前記２個以上のブロツクを結合可能に前記情報
記録媒体管理装置を構成することができるため、
該情報記録媒体管理装置を複数個のブロツクに分
割して運搬に便ならしめることができるととも
に、これを設置個所に運搬して該ブロツクを一体
に結合した場合に搬送機の搬送方向に沿う各棚小
間相互間の間隔がブロツクの分割面とは全く無関
係に均一となり、搬送機を所要の棚小間に停止さ
せるための制御が頗る簡単となり、さらにブロツ
クを相互に結合するためのフレームを棚支柱に干
渉されることなく適切に配設することができ、こ
の面でも、情報記録媒体管理装置の構造が著しく
単純化されるとともに組立、分解、運搬が容易に
行なわれてその工程が節減され、大巾なコストダ
ウンが可能であり、しかも前記ブロツクの数を適
宜増減して情報記録媒体管理装置の収納能力を容
易に変更することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る情報記録媒体管理装置の
一実施例のドアを外した正面図、第２図は同実施
例の全体斜視図、第３図は第２ブロツクの斜視
図、第４図は棚小間分割斜視図、第５図は棚小間
の縦断正面図、第６図は第１ブロツクの要部拡大
平面図、第７図および第８図は第６図の−
線、−線矢視図、第９図は搬送機の斜視図、
第１０図は昇降テーブルの平面図、第１１図はそ
の側面図、第１２図ないし第１６図は搬出入装置
の作動状態を図示した要部拡大説明図、第１７図
は前記実施例のブロツクダイヤグラム、第１８図
および第１９図はそれぞれ他の実施例の平面図で
ある。 １……情報記録媒体管理装置、２……第１ブロ
ツク、３……第２ブロツク、４……第３ブロツ
ク、５……フレーム、６……パネル、７……ド
ア、８……結合位置決めピン、９……ボルト孔、
１０……調整アジヤスタ、１１……デツキ棚小
間、１２……棚小間、１３……中空棚支柱、１４
……係止孔、１５，１６……カセツト受け、１７
……爪、１８……支持部片、１９……奥行側立上
り部片、２０……係止部片、２１……係止段部、
２２……カセツト式磁気テープ、２３……奥行側
端面、２４……手前側端面、３０……テープレコ
ーダデツキ、３１……ステーシヨン、３２……受
桟、３３……ガイドレール、３４……カセツト受
台、３５……カセツト受、３６……カセツトガイ
ド板、３７……取手、３８……マグネツトキヤツ
チ、３９……ストツパー、４０……リミツトスイ
ツチ、４１……光電スイツチ、４２……操作ボー
ド、４３……ガイドレール、４４……ボード受
台、４５……キーボード、４６……取手、４７…
…マグネツトキヤツチ、４８……ストツパー、５
０……スタツカ式搬送機、５１……ガイドレー
ル、５２……走行レール、５３……ガイドロー
ラ、５４……走行車輪、５５……走行モータ、５
６……マスト、５７……昇降テーブル、５８……
スプロケツト、５９……チエン、６０……カウン
ターウエイト、６１……昇降モータ、７０……搬
出入装置、７１……スリーブ、７２……ベアリン
グ、７３……スプロケツト、７４……旋回軸、７
５……基台、７６……スプロケツト、７７……チ
エン、７８……旋回モータ、８０……ガイドレー
ル、８１……ガイドローラ、８２……移動台車、
８３，８４……チエンホイール、８５……アイド
ラー、８６……チエンホイール、８７……無端チ
エン、８８……前後進モータ、８９……突起、９
０……支持片、９１……軸、９２……掴持アー
ム、９３……掴持片、９４……突片、９５……案
内ローラ、９６……ピン、９７……リンク、９８
……ピン、９９……イコライザー、１００……ロ
ツド、１０１……ソレノイド、１０２……可動
片、１０３……ストツパ、１０４……係止解除部
材、１０５……案内支持部材、１１０……制御
盤、１１１……搬送機制御用マスターコントロー
ル、１１２……モニターパネル部、１１３……電
源回路部、１１４……駆動回路部、１１５……走
行駆動部、１１６……昇降駆動部、１１７……プ
ツシヤー駆動部、１２０……主制御装置、１３０
……検出部、１３１……二重格納防止用反射型光
電スイツチ、１３２……テープ検出リミツトスイ
ツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上下左右方向に沿う鉛直面に亘つて多数配設
   された棚小間に情報記録媒体を格納しうる格納棚
   と、同格納棚の左右いずれか一方に配設された記
   録機能および再生機能のいずれか一方または両方
   の機能を備えた少なくとも１個の情報処理機と、
   前記格納棚の間口面に沿い走行するとともに上下
   に昇降して前記棚小間と情報処理機とに前記情報
   記録媒体の出入れを行うスタツカ式搬送機とより
   なり、同搬送機は前記棚小間または情報処理機に
   装入されている情報記録媒体を掴持して取出し搬
   送しかつ同情報記録媒体を前記情報処理機または
   棚小間に装入する情報記録媒体搬出入装置を具備
   し、前記棚小間は、鉛直方向に指向した棚支柱に
   て左右方向に亘り多数等間隔に区劃されるととも
   に、前記情報記録媒体を支持する支持部材にて上
   下方向に亘り多数区劃されて形成された情報記録
   媒体管理装置において、前記支持部材は前記情報
   記録媒体の左右両端を水平に支持しうるように前
   記相隣る棚支柱に向つて突出する如く片持ち状に
   該棚支柱に取付けられた左右１対の支持部片より
   なり、前記情報記録媒体管理装置は、前記相隣る
   棚支柱にて挾まれた空間内を分割面として前記搬
   送機の走行方向に亘り２個以上のブロツクに分割
   され、前記棚支柱間の間隔が全て等しい状態を保
   持して相互に一体に前記ブロツクを結合可能に前
   記情報記録媒体管理装置は構成されたことを特徴
   とする情報記録媒体管理装置。