JPH0223696B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0223696B2
JPH0223696B2 JP57160776A JP16077682A JPH0223696B2 JP H0223696 B2 JPH0223696 B2 JP H0223696B2 JP 57160776 A JP57160776 A JP 57160776A JP 16077682 A JP16077682 A JP 16077682A JP H0223696 B2 JPH0223696 B2 JP H0223696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
cylinder
pump chamber
valve
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57160776A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5951139A (ja
Inventor
Toshihiko Ito
Yasuyuki Sakakibara
Masayuki Abe
Hiroshi Koide
Kazuo Shinoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP57160776A priority Critical patent/JPS5951139A/ja
Priority to US06/532,912 priority patent/US4546749A/en
Publication of JPS5951139A publication Critical patent/JPS5951139A/ja
Publication of JPH0223696B2 publication Critical patent/JPH0223696B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/20Varying fuel delivery in quantity or timing
    • F02M59/36Varying fuel delivery in quantity or timing by variably-timed valves controlling fuel passages to pumping elements or overflow passages
    • F02M59/366Valves being actuated electrically
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/38Controlling fuel injection of the high pressure type
    • F02D41/40Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • F02D41/406Electrically controlling a diesel injection pump
    • F02D41/408Electrically controlling a diesel injection pump of the distributing type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M41/00Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor
    • F02M41/08Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined
    • F02M41/10Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined pump pistons acting as the distributor
    • F02M41/12Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined pump pistons acting as the distributor the pistons rotating to act as the distributor
    • F02M41/123Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined pump pistons acting as the distributor the pistons rotating to act as the distributor characterised by means for varying fuel delivery or injection timing
    • F02M41/125Variably-timed valves controlling fuel passages
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関の燃料供給装置に関し、特
に、燃料噴射弁への供給を停止するために、ポン
プ室内の燃料圧力を低下させるスピル機構の改良
に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば燃料噴射ポンプ等の燃料供給装置におい
て、燃料噴射の停止は、通常ポンプの圧送行程中
の任意の時期にポンプ室内の燃料を燃料貯留部へ
還流させ、ポンプ室内の圧力を低下させて行な
う。近年このポンプ室内の燃料を還流させるスピ
ル機構として、電磁弁を用いる試みが多くなされ
ている。これは燃料噴射弁からの噴射燃料量を電
子制御するためである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところがこのような従来のスピル機構におい
て、燃料の充分な還流量を得るため、電磁弁の開
口面積あるいはリフト量を大きくすると、応答性
が悪くなり、また電磁弁そのものがかなり大型な
ものとなつて構造上の点でも好ましくないという
問題がある。
また、上記従来のスピル機構では、燃料噴射弁
への燃料供給動作の正確な時期を検知できないた
め、電磁弁の動作に対するフイードバツク制御が
できない。すなわち、電磁弁自体の性能にバラツ
キがあつてこの誤差を吸収することができず、電
磁弁自体の性能の誤差がそのまま燃料供給装置の
性能の誤差として現われ、燃料供給量の高精度な
制御ができないという問題がある。また、燃料供
給開始時期の高精度な制御も不可能であり、エン
ジン出力を確実に向上させることが困難である、
という問題がある。
本発明は以上の点に鑑み、応答性に優れるとと
もに高精度に制御することのできる燃料供給装置
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は燃料供給装置は、第1シリンダ内を往
復動して、この第1シリンダ内に形成されたポン
プ室の容積を変化させ、該ポンプ室内に液体燃料
を燃料噴射弁へ圧送するプランジヤと、上記ポン
プ室に連通する第2のシリンダと、この第2のシ
リンダに連結され、上記ポンプ室内の燃料を低圧
室に溢流させる第1のスピル通路と、上記ポンプ
室内に燃料圧力の作用する作用面を有し、上記第
2のシリンダ内を往復動して上記第1のスピル通
路を開閉する弁体と、上記弁体に対し上記ポンプ
室とは反対側に位置して上記第2のシリンダ内に
形成された油圧室に連通し、上記低圧室に連通可
能であり、上記作用面よりも小さい通路断面積を
有する第2のスピル通路と、この第2のスピル通
路を開閉する電磁弁とを備え、この電磁弁は、燃
料圧送時に上記該2のスピル通路を閉塞して上記
弁体により上記第1のスピル通路を遮断させ、燃
料遮断時に上記第2のスピル通路を開放して上記
油圧室の圧力を低下させることにより上記弁体を
変位させて上記弁体により上記第1のスピル通路
を開放させるように構成したことを特徴とする。
〔作用〕
プランジヤが第1シリンダ内を移動して、ポン
プ室内の液体燃料を圧縮し燃料噴射弁へ圧送する
とき、電磁弁は第2のスピル通路を閉塞して第2
のシリンダ内に形成された油圧室と低圧室との連
通を遮断し、第2のシリンダ内にある弁体の移動
を阻止しているから、ポンプ室と低圧室を結ぶ第
1のスピル通路は前記弁体によつて遮断されてい
る。必要な量の燃料が圧送された時点で第2のス
ピル通路を閉じていた電磁弁が開き、第2のシリ
ンダ内に形成された油圧室の圧力を前記第2のス
ピル通路から低圧室へ放出する。そのため第2の
シリンダ内にある弁体がポンプ室内の燃料圧力を
作用面に受けて油圧室の方へ移動し、第1のスピ
ル通路を開いてポンプ室内の燃料を低圧室へ溢流
させるので、その時点で燃料噴射弁への燃料の圧
送は終了する。この際、弁体の作用面よりも電磁
弁により開閉される第2のスピル通路の通路断面
積の方が小さいので、電磁弁による小流量制御の
みで、弁体を高速応答変位させることができる。
以下図示実施例により本発明を説明する。
第1図はボツシユVE型として公知の分配型噴
射ポンプを基礎として本発明を適用した場合の実
施例を示す。
まず分配型として公知の部分についての説明を
行なう。
プランジヤ1は、エンジン1/2に同期して回転
しながら往復動を行なう。プランジヤ1の回転力
はエンジンによつてギヤ又はタイミングベルトを
介して駆動されるドライブシヤフト2によつて与
えられる。往復動の為の力はプランジヤ1と一体
に設けられたフエイスカム3によつて与えられ
る。すなわちフエイスカム3は、スプリング5に
より常時左方へ付勢されてローラ4に係合してお
り、軸心周りに回転することにより、そのカム面
の形状に往復動する。ローラ4はローラリング4
1に支持される。このローラリング41はレバー
6によつて回動し、ポンプケーシング7との相対
位置を変更できるようになつており、これによつ
てプランジヤ1の往復動の時期が調節できる。ロ
ーラリング41を回動する為の力はタイマピスト
ン8によつて与えられる。
なお、第1図に於て、タイマピストン8は90゜
回転させて示している。
プランジヤ1にはその外周にエンジン気筒数と
同数の吸入ポート102と1個の分配ポート10
1とが設けてあり、プランジヤ1が右方へ動く
時、すなわちその先端に形成されたポンプ室9が
圧縮行程にある時、分配ポート101はエンジン
気筒数と同数ある分配通路10のいずれか1つと
導通して燃料の送出を行ない、プランジヤ1が左
方に動く時、すなわちポンプ室9が吸入行程にあ
る時、いずれかの吸入ポート102は1個の吸入
通路11と導通して燃料の吸入を行なう。分配通
路10は各々デリバリ弁12を介して外部の噴射
弁13と導通可能になつている。デリバリ弁12
はスプリング121に抗して開き、逆止弁と吸戻
し弁の両機能を有する。吸入通路11はポンプケ
ーシング7に囲まれた定圧室71に開口してい
る。分配通路10、吸入通路11ともにポンプケ
ーシング7内に加工して設けられている。以上は
分配型として公知の構造、機能である。
本実施例装置の第1の特徴はポンプ室9の油圧
を電気制御によつてスピルさせる機構14であ
る。スピル機構14は、ポンプ室9とスピル通路
15との間を連通もしくは遮断する弁体であるフ
リーピストン16、フリーピストン16の位置を
検出する弁位置検出機構であるギヤツプセンサ1
7、フリーピストン16を駆動制御する電磁弁1
8より構成される。フリーピストン16はポンプ
ケーシング7に設けたシリンダ19内を摺動す
る。シリンダ19は、左端にはポンプ室9と導通
する小孔191、右端には電磁弁18によつて開
閉される小孔192、内周には環状溝193が形
成される。環状溝193はスピル通路15と導通
する。
フリーピストン16の左端面161はポンプ室
9内の燃料圧力を受ける作用面であり、小孔19
1を閉塞可能であるとともに、シリンダ19内を
右方へ摺動することによつて環状溝193をシリ
ンダ19内に開口させることができる。スピル通
路15のうち環状溝193から定圧室71に延び
る通路は、ポンプ室9内の燃料を定圧室71に溢
流させるための第1のスピル通路を構成する。さ
てフリーピストン16の左端面161には小孔1
91と同軸でこの小孔191の径よりやや大きい
径の凹陥部162が設けられる。よつてフリーピ
ストン16が図の左端にあつて、その左端面16
1が小孔191を閉塞している時、ポンプ室9の
圧力は左端面16全体ではなくて凹陥部162の
みに作用する。
一方フリーピストン16の右端面163は平面
状であり、この面163の左右への移動はギヤツ
プセンサ17によつて検知される。ギヤツプセン
サ17は小型のコイルであつて、フリーピストン
16と同軸で、フリーピストン16の右側、かつ
シリンダ19の右端部に設けられる。このコイル
17の軸中心171は中空であつて、電磁弁18
が開の時、シリンダ19内フリーピストン16の
右側の右側のすなわち油圧室内の油は、この中空
部171を通り小孔192を介してスピル通路1
5へ流出入できる。すなわち小孔192は、油圧
室に連通し、第2のスピル通路を構成するもので
定圧室71に連通可能であり、フリーピストン1
6の作用面よりも小さい断面積を有する。一方電
磁弁18が閉の時には、フリーピストン16の右
側の油はシリンダ19内すなわち油圧室内に閉じ
込められ、これによりフリーピストン16は動く
ことができない。この電磁弁18はコンピユータ
20を介して通電されることによつて開となる。
コンピユータ20はアクセル開度、ポンプ回転
数の信号により適正な時期、適正な期間電磁弁1
8へ通電する。アクセル開度信号はアクセルペダ
ル21に設けたポテンシヨメータ211によつて
送信される。ポンプ回転数、時期を知る為のエン
ジン位相の信号はポンプケーシング7に設けた2
個のMRE(磁気抵抗素子)センサ22,23によ
つて送信される。センサ22,23はドライブシ
ヤフト2に固定されて回転する円盤24の凹凸を
検出するものであつて、センサ23は円盤24の
円周に5゜間隔に設けた凹凸を検出し、センサ22
は円盤24の外周近傍の側面に設けた1個の突起
241を検出する。なおギヤツプセンサ17の信
号もコンピユータ20に送信され、コンピユータ
20はこの信号によつて燃料噴射量を演算し適正
量と差異を生じている場合には電磁弁18への通
電時期を修正する。
本実施例装置の第2の特徴はコンピユータ20
がギヤツプセンサ17の信号によつて噴射開始時
期を演算し、適正時期と差異を生じている時にタ
イマピストン8の位置を修正するタイマ機構25
である。このタイマ機構25のアクチユエータと
して油圧制御弁を用いている。油圧制御弁は、シ
リンダ30内を摺動可能なスプール27と該スプ
ール27をスプリング28に抗して吸引するリニ
アソレノイド29とからなつている。スプール2
7の外周には環状の溝271があり、この溝27
1にはシリンダを貫通して外部の電動式フイード
ポンプ31より燃料油が供給される。シリンダに
は、溝271をはさむようにして2個の環状溝3
01,302を設けている。溝271は溝30
1,302のいずれとも重なり合う部分を有して
いるが、スプール27がソレノイド29に吸引さ
れる程溝302と重なり合う面積が大きくなり同
時に溝301と重なり合う面積が小さくなる。溝
301はタイマピストン8の一端に形成される油
圧室801に連通し、溝302は他端に形成され
る油圧室802に導通している。油圧室801に
はスプリング803を設けており、タイマピスト
ン8の端面に作用させている。また油圧室801
はオリフイス804を介して定圧室71に導通す
る。油圧室802はオリフイス805を介して定
圧室71に導通する。これらのオリフイス804
と805とは同径である。よつてソレノイド29
に通電すればスプール27が吸引され、タイマピ
ストン8は油圧室802を拡大するように動く。
この結果ローラリング41が回動し、前述したよ
うに噴射時期を変えることができる。なお定圧室
71内の油圧はケーシング7に設けたリリーフバ
ルブ32によつて、一定圧例えば3Kg/cm2に保た
れている。
吸入通路11はスプリング33によつてプリセ
ツト力を与えられた逆止弁34を介して定圧室7
1と導通する。このスプリング33は差圧が1
Kg/cm2以上例えば2Kg/cm2で初めて逆止弁34を
開弁させるので、フイードポンプ31が停止して
いる場合にはこの吸入通路11は逆止弁34によ
つて塞がれている。フイードポンプ31は燃料タ
ンク35と連結されており、キースイツチと連動
するスイツチ36が閉の時のみ作動する。燃料タ
ンク35にはリリーフバルブ32からリリーフさ
れた燃料が戻つてくる。
フエイスカム3とローラ4の関係によつてプラ
ンジヤ1が図の右方へ移動を開始する時期、すな
わち噴射開始時期は、前述したようにローラリン
グ41の位置によつて決まるが、この位置は、コ
ンピユータ20がエンジンの回転数とアクセルペ
ダルの開度とから予め仮に定められている電流
を、リニアソレノイド29に供給することによつ
て制御される。リニアソレノイド29の電流を大
きくするとスプール27の吸引力は大きくなり、
その結果溝271と溝302の重合する面積が大
きくなつて、タイマピストンの右端の油圧室80
2の圧力が左端の油圧室801の圧力より相対的
に大きくなる。この結果、タイマピストン8はス
プリング803に抗して左へ動き、レバー6によ
つてローラリング41をドライブシヤフト2の回
転方向と反対の方向にある位相だけ回転させる。
しかしてプランジヤ1が右方への移動を開始する
時期、すなわち噴射開始時期は早められる。
さて、プランジヤ1が右方へ移動するとポンプ
室9の燃料は圧縮され配通路10、デリバリ弁1
2を経てエンジンのある気筒の噴射弁13に供給
され、エンジン気筒内に噴射される。この時電磁
弁18が閉じたままであればフリーピストン16
はポンプ室の小孔191を閉じたままなので、プ
ランジヤ1の行程容積に相当する燃料は全量噴射
弁13に供給される。
これは後述するようにエンジンの位相でθ1から
θ5迄に相当する。θ1は噴射開始時期であつて、ロ
ーラリング41の位置によつて決まる。θ5はθ1
り遅れることプランジヤ1の行程角度(エンジン
位相にして約60゜一定)である。この時のポンプ
室9の送油量を第2図Bの破線a−b−c−dに
示す。
ここで、θ1からθ5迄噴射弁13に送油した時は
必ず必要燃料量を越えるようにプランジヤ1の行
程容積を設定してあるので、余分な燃流はスピル
機構14によつてスピルさせねばならない。コン
ピユータ20は、エンジンの回転数とアクセルペ
ダル21の開度とから予め仮に定められている時
期θ2からθ6まで電磁弁18に通電して、これを開
弁させる。これを第2図Aに示す。θ2はθ1からθ5
までの時期の途中にあり、θ2よりわずかの遅れ時
間の後θ3でフリーピストン16は右方への移動を
開始して、その左端面161は小孔191を開口
する。ここでフリーピストン16が右へ移動する
のは、ポンプ室9の圧力がフリーピストン16の
左端面に作用し、これに反発すべき右端部の油圧
が電磁弁18を介してスピル通路15へ開放され
ているからである。この時ポンプ室9の油圧の作
用する面は、凹陥部162からその4〜6倍の面
積である左端面全体に移る。すなわち、フリーピ
ストン16の左端面の受圧面積が急に増大するこ
ととなり、フリーピストン16は一気に右へ移動
し、その右端面163とギヤツプセンサ17との
ギヤツプが0になつて停止する。この時、小孔1
91はスピル通路15へ導通するのでポンプ室9
から噴射弁13への送油は停止する。
送油が減少する時期はフリーピストン16が右
への移動を開始するθ3であり、送油が停止する時
期はフリーピストン16とギヤツプセンサ17と
のギヤツプが0になるθ4である。θ3とθ4との期間
は前述のように凹陥部162の作用によつて極め
て小さい。送油が停止する時期は、第2図Bにお
いてeで示す点である。
その後、θ5でプランジヤ1は右への移動を停止
して直ちに左方へ反転するが、この時ポンプ室9
は直ちに吸入通路11に導通せず若干の遅れを設
けてあるので、ポンプ室9は負圧となりフリーピ
ストン16は左方へ吸引されて再び小孔191を
閉塞する。このフリーピストン16の動きを第2
図Cに示す。このフリーピストン16の動きはギ
ヤツプセンサ17によつてコンピユータ20に送
信される。コンピユータ20はギヤツプセンサ1
7によつてフリーピストン16が小孔191を閉
塞したことを確認してから一定期間の後θ6に電磁
弁18への通電を停止する。
コンピユータ20がエンジン回転数やエンジン
位相を検知するに当つては2個のMREセンサ2
2,23の信号を使つている。センサ22の信号
を第2図Eに、センサ23の信号を第2図に示
す。両者ともに電圧に変換された信号として使わ
れる。Eはドライブシヤフト2が1回転につき1
回、すなわちエンジン2回転につき1回、エンジ
ンのきまつた位相θ0でパルス状電圧を発生する。
Dはドライブシヤフト2の5゜回転毎にパルス状の
電圧を発生する。
コンピユータ20が直接に検知する必要がある
のはθ4とθ5であつて両者は第2図Cに示すような
ギヤツプセンサ17によつて送信される。θ5が検
知できれば、噴射開始時期であるθ1はθ5よりもプ
ランジヤ1の行程角度(例えばエンジン位相60゜)
だけ早い時期として演算できる。この噴射開始時
期がエンジン回転数とアクセルペダルの開度とに
よつて予め決められている時期より早い場合に
は、リニアソレノイド29の電流を小さくし、逆
の場合には大きくする。また今演算したθ1とθ3
の期間には送油量に比例しているはずであり、θ3
がエンジン回転数とアクセルペダルの開度とによ
つて予め決められている時期より遅い時には電磁
弁18への通電時期をθ2よりも早くし、逆の場合
には遅くする。
次に制御回路20の構成および動作を説明す
る。
第4図は制御回路20の構成を示すブロツク
図、第5図は各部信号波形図である。センサアン
プ2001はギヤツプセンサ17の出力を検出し
て、例えば0〜5Vに変換する。フリーピストン
16がシリンダ19内において左端にあるとき
0V、右端にあるとき5Vとなるように調整されて
いる(第5図G)。第1整形回路2002は前記
センサアンプ2001の出力をポテンシヨメータ
2003で設定された基準電圧と比較し、0レベ
ルおよび1レベルのデジタル信号に変換し、その
立上り、立下りに同期したパルス幅の短かい1レ
ベルのパルスを出力するもので、該基準電圧はた
とえばフリーピストンの全行程の中央値である
2.5Vに設定してある。なお、この設定値はエン
ジン条件に応じて自動的に変化させるようにして
もよいし、センサアンプ出力信号の立上り、立下
りとで異なる値となるようにしてもよい。第1整
形回路2002の出力信号の立上りに同期した信
号を以下θ3信号(第5図H)、立下りに同期した
信号をθ5信号(第5図I)と呼ぶ。第2整形回路
2004はドライブシヤフト2と一体に回転する
円盤24の基準位置を検出するMREを用いた基
準位置センサ22の出力信号を波形整形し、基準
信号センサ22の出力信号の立下りに同期したパ
ルス幅の短かい1レベルの基準位置パルスを出力
する(第5図A)。第3整形回路2005は円盤
24の円周上に例えば5゜間隔に設けられた凹凸を
検出するMREを用いた角度センサ23の出力信
号を整形し、その信号周波数を50逓倍し0.1゜あた
り1パルスの角度パルス(第5図B)を出力す
る。なお、例えば前記基準位置センサ22、角度
センサ23にフオトトランジスタ等を用い、前記
円盤24に0.1゜間隔のフリツト円板を用いること
により逓倍部分を無くすこともできる。AD変換
回路2006はアクセルペダル21に設けたポテ
ンシヨメータ211の出力をAD変換し例えばフ
ルスケール12bitのデジタル信号に変換してバ
スライン2053に接続する。この出力をVi
する。
クロツク発生信号2007は、周波数の安定し
たクロツク信号φ1を発する。12bitの第1バイ
ナリカウンタ2008は前記基準位置パルスでラ
ツチあるいはリセツトされ、上記クロツク信号
φ1によつてアツプカウントされる。すなわちカ
ウンタ2008の内容は基準信号パルスの周期に
対応した値となる。この値はラツチされてバスラ
イン2053に接続される。これをTNiとする。
12bitの第2のバイナリカウンタ2009は、
前記基準信号パルスがリセツト入力に、角度パル
スがクロツク入力に接続されており、さらにギヤ
ツプセンサ17のθ3信号にてラツチされるように
なつている。すなわち、カウンタ2009の内容
は基準位置からθ3信号までの角度を示している。
これをθ3iとする。12bitの第3バイナリカウン
タ2010は、そのリセツト入力には基準位置パ
ルスが、クロツク入力には角度パルスが接続され
ており、さらに前記ギヤツプセンサ17のθ5信号
にてラツチされるようになつている。すなわち、
カウンタ2010の内容は基準位置からθ5信号ま
での角度を示している。これをθ5iとする。12
bitの第4バイナリカウンタ2011は、そのリ
セツト入力には基準位置パルスが、クロツク入力
には角度パルスが接続されている。したがつてカ
ウンタ2011の内容は基準位置からの時々刻々
の回転角度を示していることになる。これをθと
する。12bitの第1ラツチ2012は、後述す
るCPUの演算した電磁弁18への通電開始時期
θ2iをラツチして出力する。12bitの第1コンパ
レータ2013は、前記基準位置からの回転角度
θと電磁弁通電開始時期2iとを比較し、θ=θ2i
なつた時点で1レベルの一致信号を出力する(第
5図D)。12bitの第5バイナリカウンタ201
4は、そのリセツト入力にはギヤツプセンサ信号
の立下りであるθ5信号が、クロツク入力には角度
パルスが接続されている。したがつてカウンタ2
014の内容はθ5信号が生じてから、すなわち吐
出行程上死点後からの時時刻々の回転角度を示し
ていることになる。これをθ′とする。12bitの
第2ラツチ2015は、CPUの計算した電磁弁
18の通電終了時期θ6iの関係した値θ′6iを出力す
る。この値は例えばθ5信号が発生した後10゜後に
電磁弁18の通電を終了するとするとθ′6i=10゜と
いう値がラツチされる。12bitの第2のコンパ
レータ2016は前記θ5信号からの回転角度
θ′と、電磁弁通電終了時期θ′6iとを比較し、θ′=
θ′6iとなつた時点で1レベルの一致信号を出力す
る(第5図E)。なおこのときθ=θ6iとなつてい
る。
セツトリセツト・フリツプフロツプ2017
は、そのセツト入力にはθ=2iなる一致信号が、
リセツト入力にはθ′=θ′6iなる一致信号が接続さ
れている。したがつて、このフリツプフロツプ2
017は電磁弁通電開始時期θ2iでセツトされ、
電磁弁通電終了時期θ=θ6iでリセツトされる。
この信号は、出力端子Qに、θ=θ2iで1レベル、
θ=θ6iの0レベルの信号として出力され(第5
図F)、抵抗2018,2019を介してトラン
ジスタ2020をON、OFFし、トランジスタ2
020のコレクタに接続された電磁弁18を駆動
する。したがつて電磁弁18は、θ=θ2iで通電
してリリーフを開始し、θ=θ6iで通電が停止し
閉弁する。
12bitのDA変換回路2021は、CPUが演算
したタイマー位置信号diをDA交換し、電圧電流
変換回路2022を介してリニアソレノイド29
を駆動する。
12bitのCPU2050は、その割り込み端子
INT1,INT2,INT3にはそれぞれ前記基準
位置パルスθ3信号、θ5信号が入力される。割り込
みの優先順位はINT1,INT2,INT3の順で
ある。CPU2050は前述のアクセル開度のAD
変換値Vi、カウンタ2008の内容TNi、カウ
ンタ2009の内容θ3i、カウンタ2010の内
容θ5iをバスライン2053を通して読みこみ、
最適な燃料噴射時期、噴射期間を演算し出力す
る。
ROM2051はCPUに対するプログラムおよ
び各種データを記憶する。CPU2050の作業
用RAM2052はエンジンキースイツチOFFし
ても、常時電源が供給されており、その内容が消
滅しないようになつている。電源回路2060は
バツテリ2061からエンジンキースイツチ20
62を介して供給された電圧を安定化した後、各
部へ供給する。またバツテリ2061から抵抗2
065、ツエナーダイオード2066、コンデン
サ2067で安定化した電圧がRAM2052へ
常時供給されるようにしてある。
以上の制御回路の構成に基づき、その作動につ
いて以下説明する。
第6図はプログラムフローチヤートである。制
御はCPU2050で行なつているため、CPU2
050の動作に沿つて説明する。
処理ルーチンは優先度の高い順にINT1,
INT2,INT3,MAINの4つのルーチンがあ
るが、割り込みルーチンであるINT1,INT2,
INT3は同時に起動されることはないので優先
順位は重要ではない。ただし、エンジンキースイ
ツチ2061のON直後は割り込みは禁止されて
いる。以下各ルーチンの動作について説明する。
今、あるエンジン条件で運転されている場合を
考える。INT1ルーチンは、電磁弁18および
リニアソレノイド29を作動させ、燃料噴射の開
始時期と終了時期とを制御するものである。
INT1ルーチンは基準位置パルスの立上りによ
る割り込みによつて起動される。まずカウンタ2
008から基準位置パルス周期TNiを読みこみ、
この値からエンジン回転数Niを計算する。次に
AD変換回路2006からアクセル開度センサ2
11の出力電圧Viを読みこみ、この値からアク
セル開度iを計算する。Niiの値は後で使うの
でRAM2052に格納しておく。次にこのNi
iからRAM2052上に記憶してあるNθ2マツ
プをひきNii時の電磁弁通電開始時期θ2iを求め
る。このNθ2マツプは後述のように補正を行な
うたびに書きかえられていき、エンジンキースイ
ツチ2062のOFF時にもバツクアツプされて
いるので消滅しない。ただし、一番最初に電源を
投入した時点では正しいデータが入つていないの
で、後述のMAINルーチンで初期値を書きこむ
ようになつている。次にNi、iからRAM上にあ
るNdマツプをひき、Ni,i時のリニアソレノ
イド駆動電源に対応したデータdiを求める。そし
てθ2iを第1ラツチ2012へ、diをDA変換回路
へ出力する。電磁弁通電終了時期を決める第2ラ
ツチ2015には例えばθ′6i=10゜を出力する。こ
の値はポンプ吐出行程上死点θ5以後10゜で通電を
終了する場合であるが、θ5以後一定時間、あるい
はエンジン条件に応じて変えてもよい。θ2i,di
θ′6iの出力が終わりINT1ルーチンは終了するが、
後は第4カウンタ2011、第1コンパレータ2
013、第5カウンタ2014、第2コンパレー
タ2016、フリツプフロツプトランジスタ、
DA変換回路、電圧電流変換回路によつて自動的
に所定のタイミングで電磁弁18とリニアソレノ
イド29を作動させ燃料噴射開始時期、終了時期
を制御する。この部分の動作については制御回路
の構成のところで詳述したので省略する。
INT2ルーチンはフリーピストン16の位置
を検知してこれをフリードバツクし、フリーピス
トン16の所望の駆動タイミングを得るためのも
のである。INT2ルーチンはギヤツプセンサ信
号の立上り部のθ3信号による割り込みによつて起
動される。まず第2カウンタ2009からθ3信号
の発生した角度θ3iを読み込む。このθ3iはリリー
フ動作を行なうフリーピストン16が全行程の半
分の位置まで来た時の値であり、燃料噴射終了時
期と対応している。以下このθ3iを燃料噴射終了
時期として説明を行なう。θ3iをよみこんだ後
INT1ルーチンにおいて、RAM2052に格納
しておいたエンジン回転数Ni、アクセル開度i
よみ出し、予め台上試験等で予めROM2052
内にデータとして記憶してある噴射終了時期目標
値Nθ3tマツプをひきNii時の目標値θ3tiを求
める。続いて実際の噴射終了時期θ3iと目標値θ3ti
とを比較しその差をΔθ3i=θ3i−θ3tiとする。この
差の絶対値がある値εよりも大きいか小さいかを
比較し、小さければ実際の噴射終了時期θ3iが目
標値θ3tiに合致しているとして補正は行なわずリ
ターンする。|Δθ3i|がεより大きければ目標値
θ3tiからずれているものとして補正を行なう。
補正方法は、前述のNθ2マツプのNii時の
値θ2iをθ2i−Δθ3iに置換えることにより行なう。た
とえば、Ni=1000RPM、i=40%のときの噴射
終了時期の目標値θ2tiを30゜とし、電磁弁18、フ
リーピストン16の遅れ時間を考慮して作成した
電磁弁通電開始時期マツプNθ2のθ2iが25゜であつ
たとする。今θ2=25゜で電磁弁に通電したにもか
かわらず、実際の噴射終了時期θ3iが32゜であつた
とするとΔθ3i=θ3i−θ3ti=32゜−30゜=2゜となり
、2゜
遅れていることになる。そこでNθ2マツプのθ2i
からΔθ3iをひき、新しいθ2iを25゜−2゜=23゜とす

ことで2゜進めるように補正する。この結果、次回
の噴射にはθ2=23゜で電磁弁に通電されることに
なり、実際の噴射終了時期θ3iは目標値θ3ti=30゜に
近い値となることが予想される。実際の噴射終了
時期θ3iが目標値θ3tuよりも進んでいる場合には上
記とは逆に遅らせる方向に補正を行なうことで目
標値に到達できる。このように常に実際の噴射終
了時期θ3iを監視し、目標値θ3tiとずれていればそ
の誤差に相当する分を補正することでフイードバ
ツクを行なうようにしてあるため、システムのバ
ラツキ、経年変化等を吸収することができ、常に
最適なタイミングを実現できるという優れた効果
がある。さらに個々のエンジン条件Niiに対し
てマツプという形で補正を行なうため、従来のよ
うな一律に電源電圧、エンジン回転数等で行なう
補正に比べてきめ細かな高精度な補正ができると
いう特長がある。
次にINT3ルーチンの説明をする。INT3ル
ーチンは燃料噴射時期を制御するためのものであ
る。INT3ルーチンはギヤツプセンサ17の信
号の立下り、すなわち、プランジヤ1の燃料吐出
行程上死点で発生するθ5信号によつて起動する。
まず第3カウンタ2010より上死点角度θ5i
読み込む。この上死点位置よりも一定角度例えば
60゜前が、燃料吐出行程の吐出開始時期、すなわ
ち、燃料噴射開始時期とみなせるから、θ1i=θ5i
−60゜より、実際の噴射開始時期θ1iを計算する。
次に、RAM2052に格納してあるエンジン回
転数Ni、アクセル開度iを読み出し、予め台上試
験等で求めROM2051内にデータとして記憶
してある燃料噴射開始時期Nθ1tマツプをひき、
Nii時の噴射開始時期の目標値θ1tiを求める。
続いて、実際の噴射開始時期θ1iと目標値θ1tiとを
比較し、その差をΔθ1i=θ1i−θ1tiとする。この差
の絶対値をある値ξと比較し、小さければ実際の
噴射開始時期θ1iは目標値θ1tiに合致しているとし
て補正は行なわずリターンする。|Δθ1t|がξよ
りも大きければ、目標値θ1tiからずれているとし
て補正を行なう。補正方法は前述のINT2ルー
チンでのθ2の場合と同様に、RAM2052上に
あるNdマツプNi、i時の値di+Δdiに変更する
ことにより行なう。このΔdiは前記目標値θ1tiにあ
る係数γをかけた値γΔθ1iを用いる。なぜなら、
Ndマツプは、DA変換回路へ出力すべきデー
タ、すなわち、リニアソレノイドの電流値に対応
する値が格納されているため、角度データΔθ1i
電流値データΔdiへ変換する必要があるからであ
る。実噴射開始時期をフイードバツクする具体例
および効果はINT2ルーチンで説明したものと
同様であるため省略する。
次にMAINルーチンについて説明する。INT
1,INT2,INT3ルーチンの実行中以外では
MAINルーチンは常に実行しており、エンジン
キースイツチ2062のON時に、本システムは
MAINルーチンの頭からスタートするようにな
つている。本制御回路をセツトアツプした最初の
電源ON時には、前述したRAM2052上の
2マツプおよびNdマツプは確定していない。
なお2回目以後のエンジンキースイツチON時に
はRAM2052上のマツプデータはバツクアツ
プされているため保存されている。このため、最
初の電源ON時には初期値をマツプに設定する必
要がある。これをMAINルーチンで行なう。ま
ず最初の電源ONかどうかをチエツクし、最初で
あれば前述のROM2051内に記憶してある
3tマツプから計算によりNθ2マツプを作り、
これをRAM2052上に格納する。例えば電磁
弁18、フリーピストン16の応答時間を一定t
と仮定すると、Ni、i時のθ2iはθ2i=θ3ti−ktNi
求まる。ここでkはエンジン回転数を角度に変換
する係数である。次に、ROM2051内に記憶
してある噴射開始時期目標値Nθ1tマツプから、
計算によつてRAM2052上にリニアソレノイ
ド電流マツプNdマツプを作る。例えばリニア
ソレノイド電流値と噴射開始時期が直線関係にあ
ると仮定すると、Ni、i時のdiはdi=mθ1ti+n
で求まる。ここで、m、nは、予めリニアソレノ
イド電流値と燃料噴射開始時期との関係より求め
ておく。なお、マツプ初期データの作成を計算に
よらずに、ROM2051内に予め格納してお
き、これをRAM2052上に転送してもよい。
最初の電源ONでなければ、必要な部分のイニシ
ヤライズを行ない割り込みを許可してアイドル状
態に入る。
以上の説明のように、最初は台上試験等で求め
た仮のデータに基き、燃料噴射開始、終了時期の
制御を行なうが、噴射ポンプ、電磁弁、リニアソ
レノイド、フリーピストン、噴射ノズル等の特性
変化によつて目標値からずれた場合、これを検出
し、適切な補正手段を構じてフイードバツクする
ように作動するため、常に目標値に追従した燃料
噴射制御を行なうことができる。なお上記の説明
で、INT2,INT3ルーチンを省けばフイード
バツクを行なわない単なるプログラム制御とな
り、ギヤツプセンサおよびその読込み回路が不要
となり構成が簡単となる。また、本実施例に示し
た構成および動作例は一例であり、本発明を実現
する構成、動作方法は他にいくらでも考えられ、
本実施例に限定するものではない。例えば本実施
例では電磁弁通電開始時期θ2iを予め台上試験で
求めておいた噴射終了時期θ3tiの値に基づいて補
正を行つたが、θ1iからθ3iまでの間、燃料噴射を
行なつていることに着目し、θ3i−θ1iの値を予め
台上試験で求めておいた噴射期間のデータに追従
するようにθ2iを補正することもできる。この場
合には、万一、噴射時期の制御が完全に作動しな
くても、噴射期間が正しい値に追従していれば、
噴射量は所定の量が得られるため、より信頼性の
高い制御が可能である。
第1図の実施例においては、ピストン16はフ
リーピストンであるが、これに代えスプリング3
7によつて付勢されているものであつてもよい。
またギヤツプセンサ17はシリンダ19の中に設
けているが、ギヤツプセンサ17の軸孔をシリン
ダの一部として用いる構成であつてもよい。さら
にピストン16を貫通する小孔を設けるとより有
効である。これらの構成を実施した例を第3図に
示す。スピル機構14は、ポンプ室9の油圧をス
ピル通路15へ導通、遮断する為の弁作用を行な
うピストン16、該ピストン16をポンプ室9側
へ付勢する為のスプリング37、ピストン16の
位置を検出するギヤツプセンサ17、ピストン1
6を駆動制御する電磁弁18より構成される。こ
のピストン16の左端面161と右端面163と
は軸心に設けた細い貫通孔164によつて導通し
ている。なお左端面161側に於ては、貫通孔1
64は凹陥部162に開口している。よつてピス
トン16が図の左端にあつて、その左端面161
が小孔191をスピル通路15から遮断している
時、ポンプ室9の油圧は貫通孔164によつてピ
ストン右端面163に作用し、ポンプ室9の油圧
がスピル通路15へスピルするのを強力に遮断す
る。ギヤツプセンサ17は小型のコイルであつて
ピストン16と同軸であり、軸中心171はシリ
ンダ19と同軸同径の中空となつており、ピスト
ン16の右側に設けられ、シリンダ19の右端部
を形成する。スプリング37はシリンダ19内に
あり、ピストン16がシリンダ右端の小孔192
を閉塞することを防止し、かつ、ポンプ室9が吸
入行程になつた時、応答よくピストン16を左方
へ動かす。なお第1図と異なりシリンダ19の内
周に設ける環状溝193はシリンダ19の左端に
ある。これはピストン右端面163に作用する油
圧により左端面161の弁作用が確実である為、
ピストン16の外周によりスピル通路15が閉塞
される必要がないからである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、燃料供給装置の
応答性を向上させるとともに、高精度な制御が可
能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第
2図は実施例装置の各部の状態を示す説明図、第
3図は本発明の第2の実施例を示し、要部の断面
図、第4図は第1実施例装置のブロツク図、第5
図は第1実施例の各信号を示す波形図、第6図は
第1実施例装置を制御するためのフローチヤート
である。 1……プランジヤ、9……ポンプ室、901…
…第1シリンダ、13……燃料噴射弁、18……
電磁弁、15……スピル通路、16……フリーピ
ストン、162……凹陥部、17……ギヤツプセ
ンサ、19……第2シリンダ、71……定圧室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1シリンダ内を往復動して、この第1シリ
    ンダ内に形成されたポンプ室の容積を変化させ、
    該ポンプ室内の液体燃料を燃料噴射弁へ圧送する
    プランジヤと、 上記ポンプ室に連通する第2のシリンダと、こ
    の第2のシリンダに連結され、上記ポンプ室内の
    燃料を低圧室に溢流させる第1のスピル通路と、 上記ポンプ室内に燃料圧力の作用する作用面を
    有し、上記第2のシリンダ内を往復動して上記第
    1のスピル通路を開閉する弁体と、 上記弁体に対し上記ポンプ室とは反対側に位置
    して上記第2のシリンダ内に形成された油圧室に
    連通し、上記低圧室に連通可能であり、上記作用
    面よりも小さい通路断面積を有する第2のスピル
    通路と、 この第2のスピル通路を開閉する電磁弁とを備
    え、 この電磁弁は、燃料圧送時に上記該2のスピル
    通路を閉塞して上記弁体により上記第1のスピル
    通路を遮断させ、燃料遮断時に上記第2のスピル
    通路を開放して上記油圧室の圧力を低下させるこ
    とにより上記弁体を変位させて上記弁体により上
    記第1のスピル通路を開放させるように構成した
    ことを特徴とする燃料供給装置。 2 上記弁体の、上記ポンプ室内の圧力の作用面
    に、凹陥部が形成され、上記スピル通路の遮断時
    に、該圧力が凹陥部のみに作用すべく構成したこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の燃料
    供給装置。
JP57160776A 1982-09-17 1982-09-17 燃料供給装置 Granted JPS5951139A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57160776A JPS5951139A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 燃料供給装置
US06/532,912 US4546749A (en) 1982-09-17 1983-09-16 Fuel injection apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57160776A JPS5951139A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5951139A JPS5951139A (ja) 1984-03-24
JPH0223696B2 true JPH0223696B2 (ja) 1990-05-25

Family

ID=15722203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57160776A Granted JPS5951139A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 燃料供給装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4546749A (ja)
JP (1) JPS5951139A (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8406271D0 (en) * 1984-03-09 1984-04-11 Lucas Ind Plc Hydraulic mechanism
JPS60162238U (ja) * 1984-04-05 1985-10-28 株式会社ボッシュオートモーティブ システム 燃料噴射装置
GB8417863D0 (en) * 1984-07-13 1984-08-15 Lucas Ind Plc Fuel pumping apparatus
GB8417864D0 (en) * 1984-07-13 1984-08-15 Lucas Ind Plc Fuel pumping apparatus
GB8420413D0 (en) * 1984-08-10 1984-09-12 Lucas Ind Plc Fuel pumping apparatus
JPS61118545A (ja) * 1984-11-15 1986-06-05 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射量制御装置
JPH0212299Y2 (ja) * 1984-12-28 1990-04-06
JPH0639935B2 (ja) * 1985-03-04 1994-05-25 トヨタ自動車株式会社 デイーゼルエンジンの高圧電磁弁の通電制御方法
US4709679A (en) * 1985-03-25 1987-12-01 Stanadyne, Inc. Modular accumulator injector
DE3521427A1 (de) * 1985-06-14 1986-12-18 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Kraftstoffeinspritzvorrichtung
DE3602713A1 (de) * 1986-01-30 1987-08-06 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe fuer brennkraftmaschinen
DE3633107A1 (de) * 1986-04-10 1987-10-15 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzvorrichtung fuer brennkraftmaschinen
US4757795A (en) * 1986-04-21 1988-07-19 Stanadyne, Inc. Method and apparatus for regulating fuel injection timing and quantity
JPH07122422B2 (ja) * 1986-05-02 1995-12-25 日本電装株式会社 燃料噴射装置
JPH0774626B2 (ja) * 1986-06-02 1995-08-09 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射ポンプの噴射制御装置
JPH0315818Y2 (ja) * 1986-07-25 1991-04-05
JP2687286B2 (ja) * 1987-04-23 1997-12-08 株式会社ゼクセル 電磁弁制御式燃料噴射装置の初期制御方法
DE3715614A1 (de) * 1987-05-11 1988-11-24 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe
DE3719831A1 (de) * 1987-06-13 1988-12-22 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe
DE3722263C2 (de) * 1987-07-06 1995-05-04 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzanlage für Brennkraftmaschinen
DE3729636A1 (de) * 1987-09-04 1989-03-16 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur steuerung der zeit der kraftstoffhochdruckfoerderung einer kraftstoffeinspritzpumpe
JP2576958B2 (ja) * 1987-09-28 1997-01-29 株式会社ゼクセル 電磁弁制御式の分配型燃料噴射装置
DE3885689T2 (de) * 1987-09-16 1994-03-24 Nippon Denso Co Hochdruckverstellpumpe.
DE3743532A1 (de) * 1987-12-22 1989-07-06 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzanlage fuer brennkraftmaschinen
US5000668A (en) * 1988-04-27 1991-03-19 Diesel Kiki Co., Ltd. Distribution-type fuel injection pump
DE3819996A1 (de) * 1988-06-11 1989-12-14 Bosch Gmbh Robert Hydraulische steuereinrichtung insbesondere fuer kraftstoffeinspritzanlagen von brennkraftmaschinen
US5267546A (en) * 1990-02-10 1993-12-07 Robert Bosch Gmbh Method and apparatus for controlling a fuel pump
DE4142996A1 (de) * 1991-12-24 1993-07-01 Bosch Gmbh Robert Verfahren zum messen der mechanischen bewegung eines magnetventilankers, insbesondere von elektrisch gesteuerten einspritzanlagen
JP3369015B2 (ja) * 1994-12-15 2003-01-20 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関のコモンレール式燃料噴射装置
US5711278A (en) * 1996-02-29 1998-01-27 The Torrington Company Circuit and method for synchronizing a fuel pump or the like
US5979415A (en) * 1997-11-12 1999-11-09 Caterpillar Inc. Fuel injection pump with a hydraulically-spill valve
US6400066B1 (en) * 2000-06-30 2002-06-04 Siemens Automotive Corporation Electronic compensator for a piezoelectric actuator
JP4415884B2 (ja) * 2005-03-11 2010-02-17 株式会社日立製作所 電磁駆動機構,電磁弁機構及び電磁駆動機構によって操作される吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ,電磁弁機構を備えた高圧燃料供給ポンプ
CZ15668U1 (cs) * 2005-06-14 2005-07-25 Laar, A. S. Zařízení k ovládání přepouštěcího ventilu výfukových plynů vznětových spalovacích motorů

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5436967U (ja) * 1977-08-18 1979-03-10
JPS56154134A (en) * 1980-05-01 1981-11-28 Diesel Kiki Co Ltd Distribution type fuel jet device

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3827409A (en) * 1972-06-29 1974-08-06 Physics Int Co Fuel injection system for internal combustion engines
US3880131A (en) * 1973-06-28 1975-04-29 Bendix Corp Fuel injection system for an internal combustion engine
DE2728201A1 (de) * 1977-06-23 1979-01-11 Daimler Benz Ag Einrichtung zur laufenden messung des kraftstoffverbrauches von brennkraftmaschinen
GB2076561B (en) * 1980-04-26 1985-04-03 Diesel Kiki Co Distribution type fuel injection apparatus
JPS5781472U (ja) * 1980-11-07 1982-05-20
US4351283A (en) * 1981-05-01 1982-09-28 General Motors Corporation Diesel fuel injection pump secondary fuel metering control system
US4406267A (en) * 1981-09-02 1983-09-27 Ford Motor Company Electromagnetically controlled fuel injection pump spill port valve assembly
US4480619A (en) * 1982-06-08 1984-11-06 Nippon Soken, Inc. Flow control device
US4412519A (en) * 1982-09-13 1983-11-01 General Motors Corporation Diesel fuel distributor type injection pump
JPS59221432A (ja) * 1983-05-31 1984-12-13 Toyota Motor Corp 分配型燃料噴射ポンプ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5436967U (ja) * 1977-08-18 1979-03-10
JPS56154134A (en) * 1980-05-01 1981-11-28 Diesel Kiki Co Ltd Distribution type fuel jet device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5951139A (ja) 1984-03-24
US4546749A (en) 1985-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0223696B2 (ja)
GB1165941A (en) Fuel Injection Pumps
US4473048A (en) Fuel injection pump
JPS60147550A (ja) デイ−ゼルエンジン用燃料噴射量制御装置
US5325837A (en) Fuel injection apparatus for internal combustion engines
JPS5879660A (ja) 燃料噴射ポンプ
JPH0433412Y2 (ja)
JPS6053172B2 (ja) ディ−ゼルエンジンの噴射時期制御装置
GB718396A (en) Hydraulic governors for controlling fuel injection pumps for internal combustion engines or other purposes
JPS59192842A (ja) デイ−ゼルエンジンの分配型燃料噴射ポンプ
JP2718185B2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置
JPS58222967A (ja) 電子式燃料噴射装置
JPS59162325A (ja) 燃料噴射装置
JPS62276264A (ja) 燃料噴射ポンプの溢流用電磁弁及び噴射量調節方法
JPS63201330A (ja) 燃料噴射ポンプ
JPS5945820B2 (ja) デイ−ゼル機関の燃料噴射時期制御装置
JPS6128029Y2 (ja)
JPS6111501Y2 (ja)
JPH02218842A (ja) 燃料噴射ポンプ
JPH01116271A (ja) 燃料噴射量制御装置
JPS63150443A (ja) 燃料噴射量制御装置
JPS6380067A (ja) 燃料噴射ポンプの噴射時期検出装置及び燃料噴射制御装置
GB1190617A (en) Fuel Injection Pumps for Internal Combustion Engines.
JPS60201051A (ja) 内燃機関の燃料噴射時期制御装置
JPS63150452A (ja) 燃料噴射量の制御方法