JPH02234690A - 発酵法による5’―イノシン酸の製造法 - Google Patents

発酵法による5’―イノシン酸の製造法

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JPH02234690A JP5583589A JP5583589A JPH02234690A JP H02234690 A JPH02234690 A JP H02234690A JP 5583589 A JP5583589 A JP 5583589A JP 5583589 A JP5583589 A JP 5583589A JP H02234690 A JPH02234690 A JP H02234690A
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冨田 和弘
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Sadao Teshiba
手柴 貞夫
Akira Furuya
古屋 晃
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は発酵法による5′−イノシン酸の製造法に関す
る。5′−イノシン酸は調味料などに用いられ、種々の
分野で有用である。
従来の技術 5′−イノシン酸の発酵生産において、0.01〜0.
1%のし−プロリンを培地に添加してブレヒ゛ノくクテ
リウム属に属する微生物の変異株を培養した結果、5′
−イノシン酸の収量を向上させたという報告が知られて
いる。〔アブライド ミクロノくイオロジ−(Appl
ied Microb9ogy)工 981(1968
) ]しかし、これは添加濃度も0.01〜0,1%と
低く、収量も工業的生産を満足させるものではない。
発明が解決しようとする課題 5′−イノシン酸は加工食品として広く使われており、
工業的に効率よく経済的な製造方法が望まれている。
課題を解決するための手段 本発明者は、5′−イノシン酸の発酵生産において、L
−プロリンの培地への添加章を検討した結果、0.2〜
5.0%のL−プロリンを培地に添加することにより、
5′−イノシン酸の収率がより向上することを見出した
本発胡によれば、L−プロリンおよび/またはその類縁
化合物を単独あるいは2種以上を組合わせて0.2〜5
.0%範囲で添加した培地に、5′−イノシン酸生産能
を有する微生物を培養することにより、培養物中にw!
5′−イノシン酸を生成蓄積させ、該培養物から5′−
イノシン酸を高収率で得ることができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する微生物としては、5′−イノシン酸生
産能を有する微生物であればいずれでも用いることがで
きる。具体的には、プレビバクテリウム・アンモニアゲ
ネスKY13184(FBRM P−3790)および
KY13184を変異処理して得られたプレビバクテリ
ウム・アンモニアゲネスKY13196(FBRM P
−3791)などがあげられる。
本発明で用いる培地としては、炭素源、窒素源、無機塩
類あるいはその他の生育因子などを程よく含有している
天然または合成培地に、L−プロリンおよびその類縁化
合物より選ばれる1種以上の物質を0.2〜5.0%の
範囲で添加した培地を用いることができる。
炭素源としては、グルコース,フルクトース,シューク
ロース,グリセロール,澱粉,澱粉加水分解液,糖蜜,
糖蜜加水分解液などの炭水化物やグルコン酸,ピルビン
酸,乳酸,酢酸などの各種有機酸.グリシン,グルタミ
ン酸,アラニン,アスパラギン酸などのアミノ酸などが
あげられる。
窒素源としては、アンモニア,塩化アンモニウム,燐酸
アンモニウム.硫酸アンモニウム,硝酸アンモニウム,
炭酸アンモニウムあるいは酢酸アンモニウムなどの各種
無機および有機アンモニウム塩,尿素,ペプトン,肉エ
キス,酵母エキス,コーン・スチーブ・リカー,カゼイ
ン加水分解物.フィッシュミールまたはその消化物大豆
粕またはその加水分解物あるいはアミノ酸・核酸発酵の
発酵菌体またはその消化物などの窒素性有機物,グリシ
ン,グルタミン酸などのアミノ酸などがあげられる。
無機物としては、リン酸塩,マクネシウム塩,カルシウ
ム塩,鉄塩.亜鉛塩,マンガン塩などがあげられる。
また必要に応じて、微生物の生育に必要なビタミン類,
核酸などを添加することができるが、前記したような他
の培地成分に伴って培地に供給されればとくに加えなく
てもよい。しかし、栄養要求性を示す微生物を使用する
場合、当然その生育要求を満足せる物質を培地に添加し
なければならない。
L−プロリン(以下、L−Proと略す。)およびその
類縁化合物は、発酵生産物、濃縮物などの純品でも粗精
製品でもよく、0.2〜5.0%の範囲で使用する。L
−プロリンの類縁化合物としては、D−プロリン(以下
、D−Proと略す。)D.L−プロリン(以下、D,
L−Proと略す。)、L−ヒドロキシプロリン(以下
、L−ProOHと略す。)D−ヒドロキシブロリン(
以下、DProOHと略す。)、ビペコール酸(以下、
PAと略す。)、コハク酸イミド(以下、SIと略す。
)などがあげられる。
L−Proおよびその類縁化合物は、単独あるいは2種
以上を組み合わせて用いられ、発酵培地中に0.2〜5
.0%の範囲となるように含有させる。
とくに0.5〜5.0%の範囲が好ましい。あらかじめ
発酵培地に加えておいてもよいし、培養中に1回あるい
は数回に分けて、またげ連続的に途中添加してもよい。
培養は、振盪培養または通気攪拌深部培養など好気的条
件下で通常2〜7日おこなう。培養温度は20〜40℃
が好ましく、pHはアンモニア水、尿素液あるいは水酸
化ナトリウム溶液などで中性に保つことが好ましい。
培養終了後、培養物から菌体などの沈殿物を除去し、イ
オン交換樹脂処理法、吸着法、沈殿法あるいは抽出法な
どを併用することによって5′−イノシン酸を回収する
ことができる。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 120℃、10分間加熱滅菌した種培地〔グルコース5
0g/Cベプトン10g/It、酵母エキスLog/J
,硫酸アンモニウム5g/Il,尿素5g/1、KH2
P0. 1g/1、K 2 H P O s3 g/R
,Mg SO4・・7H.0   1g/1、CaCf
a・2HzO   L O Omg/J!、F e S
 O 4iH.0   10mg/II、ZnSOa’
7H.01 mg/ IlSMn S04 ・4 Hz
0  8mg/j!、CuSO<・5H20  0.2
mg/ Il,L−システインlQmg/j!,パント
テン酸カルシウム20mg/12,ビオチン0.04m
g/Il,サイアミン塩酸塩10mg/’1,アデニン
100mg/j!、グアニン100■/lの組成からな
り、p H 7. 2に調整した培地〕7ml中でプレ
ビバクテリウム・アンモニアゲネスKY13184を3
0℃、30時間培養した。
得られた種菌を、80ml容大型試験管に分注し120
℃でlO分間加熱滅菌した6mlのL − P roを
0〜10%含有させた下記発酵培地に、10%容量接種
し、30℃でグルコースを消費するまで振盪培養した。
(グルコースを消費するまでの時間は、L−プロリンお
よびその類縁化合物の添加量によって異なる。0〜2.
0%の濃度範囲では約80時間、3.0〜5.0%の濃
度範囲では約100時間、10.0%の濃度では約14
0時間培養をおこなった。) 〔発酵培地組成;グルコース50g/1、KH2P0.
9g/矛、K2HPO4 9g/R,コーン・スチーブ
・リカ−20g/R,FeSO<−7H20  10m
g/IV.、ZnSOa7HzOlmg/L MnSO
a・4H20  4mg/j!、CuSOa・5H20
  2mg/I/.、L−システイン20mg/j!,
パントテン酸カルシウム10mg/j!,ニコチン酸5
+++g/Il、ビオチン20■/Il、フエノルレッ
ド20県g/!、アデニン45mg/j!、グアニン4
5+++g/j!、M g S O 4 ・7 H 2
0 (別殺菌)9g/β、尿素(別殺菌)3.5g/f
およびサイアミン塩酸塩(別殺菌)5mg/J!の組成
からなり、pH6.3に調整した培地〕 培養終了後、培養液lmlをメスフラスコで200倍に
希釈し、フィルターでp過した。得られたP液を高速液
体クロマトグラフィーで定量した。5′イノシン酸の生
成量を第1表に示す。
第 表 5. 2          1 0. 46、0  
       12、0 6. 4          1 2. 87. 5 
        1 5. 08.7        
  17、4 g. 7         1 7. 47. 6  
       1 5. 27. 1        
 1 4. 2実施例2 実施例1と同様に種培養をおこなった。得られた種菌を
、80ml容大型試験管に分注し120℃、10分間加
熱滅菌した6−のL−Proおよびその類縁化合物を第
2表に示すように添加した発酵培地に接種した。培養は
実施例1と同様に30℃でグルコースを消費するまでお
こなった。
培養終了後得られた5′−イノシン酸の生成量を第2表
に示す。
第    2    表 Pro Pro L−P ro P rooH ProoH Pro  +L−Pro011 Pro 十〇−ProOH PA 10.8 17.8 12.8 14.2 15.4 16.0 16.8 16.6 15,0 実施例3 2[容三角フラスコ中の種培地〔グルコース20g/1
、ペプトン10g/It,肉エキス10g/f,酵母エ
キス5g/R,NaCj!  3g/1、ビオチン20
■/矛、アデニン100mg/A、グアニン100mg
/j!の組成からなり、pH 7. 2に調整した培地
〕300mにプレビバクテリウム・アンモニアゲネスK
Y13184およびプレビバクテリウム・アンモニアゲ
ネスKY13196をそれぞれ植菌し、30℃で24時
間振盪培養した。
得られた2つの培養物を、5l容培養槽に分注し120
℃で10分間加圧蒸煮殺菌した3lの下記生産培地およ
び生産培地にL−Pro2%を添加した培地にそれぞれ
10%容量で植菌し、30℃で毎分600回転の攪拌お
よび毎分3βの通気をおこないながら培養した。培養中
、アンモニア水でpHを6.8前後に保持した。
〔生産培地組成;グルコース150g/42、KH2P
0.1 0g/j!,K2HPO4 1 0g/j!,
MgSO.・7H20  1 0g/1、C a C 
R 2 ・2H20  D.lg/1、ZnSO.’7
H205mg/n、FesOs・7H20  2 0m
g/j2,MnCR2・4H20  5mg/J21ビ
オチン30Q/R,パントテン酸カルシウム10mg/
j!,ビタミンB +  5 mg/ 1、ニコチン酸
5 mg/ Il,アデニンloomg/A、グアニン
100mg/j!、コーン・スチープ・リカ−20g/
Rおよび尿素(別殺菌)2g/j!の組成からなりp 
H 7. 6に調整した培地〕 培養終了後得られた5′−イノシン酸の生成量を第3表
に示す。なお、生産培地をA、生産培地にL−Proを
2%添加した培地をBとする。
第    3    表 KY13184     A        2 6.
 1B        3 7. I KY13196     Δ       26.5B
.37.7 KY13184を用いて5′−イノシン酸を生成蓄積さ
せた培地A, Bから遠心分離により菌体を.除去した
。得られた上清液1j2を塩酸でpH1、4とし、ダイ
ヤイオンSK”l  (H型)(三菱化成社製)の樹脂
塔に通塔してρ液を得た。その後、直ちに蒸留水を通塔
し水洗した。水洗初期の流水液をすでに得られているP
液と合わせて、水酸化ナトリウムでp H 7. 2に
調整し、減圧濃縮した。
その結果、5′−イノシン酸ナトリウムの粗結晶が、培
地Aから2 0. 0 g、培地Bから2 8. 5 
g得られた。
発明の効果 本発明により、5′−イノシン酸を効率よく経済的に製
造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)L−プロリンおよび/またはその類縁化合物を添
    加した培地で、5′−イノシン酸生産能を有する微生物
    を培養し、培養物中に5′−イノシン酸を生成蓄積させ
    、該培養物より5′−イノシン酸を採取することを特徴
    とする発酵法による5′−イノシン酸の製造法。
  2. (2)L−プロリンおよび/またはその類縁化合物は、
    単独あるいは2種以上を組合せて用いられ、発酵培地中
    に0.2〜5.0%となるように添加されることを特徴
    とする請求項1記載の製造法。
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