JPH0223400Y2 - - Google Patents

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JPH0223400Y2
JPH0223400Y2 JP6523384U JP6523384U JPH0223400Y2 JP H0223400 Y2 JPH0223400 Y2 JP H0223400Y2 JP 6523384 U JP6523384 U JP 6523384U JP 6523384 U JP6523384 U JP 6523384U JP H0223400 Y2 JPH0223400 Y2 JP H0223400Y2
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layer
film
ethylene
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cold
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Description

【考案の詳細な説明】
〔技術分野〕 この考案は、冷菓やチヨコレート等を包装する
のに用いられるコールドシール包装用フイルムに
関する。 〔背景技術〕 冷菓やチヨコレート等を包装する際、熱をかけ
てシールすると、溶けたり変形したりするので具
合が悪い。そこで、熱をかけずに包装するため、
コールドシール層を備え圧着シールを行うように
したコールドシール包装用フイルムが用いられ
る。 従来使用されているコールドシール包装用フイ
ルム(以下、「包装用フイルム」と記す)に、第
1図に示されているものある。図にみるように、
この包装用フイルムは、ポリプロピレン等からな
るフイルム1の片面にコールドシール剤層2が設
けられ、反対側面に金属蒸着膜層3が設けられて
いる。 しかし、この包装用フイルムには次のような問
題があつた。すなわち、コールドシール剤とフ
イルムの接着強度が十分でないため、満足のいく
シール強度が得られない、金属蒸着膜層の付着
強度が弱いため、加工工程中や包装時等で、金属
蒸着膜層にキズや抜けが生じ易い、包装用フイ
ルムが内容物にくつつき易く、くつついた包装用
フイルムを剥がす時に内容物が痛められることが
多いというような問題である。 〔考案の目的〕 この考案は、このような事情に鑑みてなされた
もので、コールドシール剤の接着強度および金属
蒸着膜層の付着強度が強く、しかも、内容物とく
つつく恐れのほとんどない包装用フイルムを提供
することを目的としている。 〔考案の開示〕 前記のような目的を達成するため、この考案
は、二軸延伸ポリプロピレン層の片面にエチレ
ン・プロピレンランダム共重合体層が設けられ、
反対側面の表面粗さRaが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜
10μになつているか、または、反対側面に外側面
の表面粗さRaが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μとなつ
た重合体層が設けられた積層フイルムを基材と
し、そのエチレン・プロピレンランダム共重合体
層側面に金属蒸着膜層が設けられ、反対側粗面に
コールドシール剤層が設けられている包装用フイ
ルムをその要旨としている。 以下に、この考案を詳しく説明する。 第2図は、この考案にかかる包装用フイルムの
1実施例をあらわす。図にみるように、この包装
用フイルムは、基材として積層フイルム4を持
つ。積層フイルム4は、二軸延伸ポリプロピレン
層5の片面にエチレン・プロピレンランダム共重
合体層6が設けられており、反対側面は表面粗ら
Raが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μの粗面5aとなつ
ている。積層フイルム4の粗面5aにはコールド
シール剤層7が設けられており、エチレン・プロ
ピレンランダム共重合体層6側面には金属蒸着膜
層8が設けられている。 第3図は、この考案にかかる包装用フイルムの
別の実施例をあらわす。図にみるように、この包
装用フイルムは、積層フイルム9を持つ。積層フ
イルム9は、二軸延伸ポリプロピレン層5の片面
にエチレン・プロピレンランダム共重合体層6が
設けられており、反対側に共重合体層10が設け
られている。共重合体層10は、外側面が表面粗
さRaが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μの粗面10aと
なつている。積層フイルム9の粗面10aにはコ
ールドシール剤層7が設けられており、エチレ
ン・プロピレンランダム共重合体層6側面には金
属蒸着膜層8が設けられている。金属蒸着膜層8
の上には印刷インキ層11が設けられ、印刷イン
キ層11を保護し、美観を向上させるといつた目
的で印刷インキ層11はオーバーコート層12で
覆われている。なお、印刷インキ層やオーバーコ
ート層は必ずしも必要とされるものではない。共
重合体層はエチレン・プロピレン共重合体層とす
るのが好ましい。前記のような粗面が得られ易
く、コールドシール剤層との接着性が非常によい
からである。 この考案にかかる包装用フイルムの厚みは15〜
40μが好ましく、25〜30μがより好ましい。共重
合体層の厚みは0.5〜20μが好ましく、1〜10μが
より好ましい。 ここで、二軸延伸ポリプロピレン層とは、同時
二軸、逐次二軸など周知の延伸法で延伸されたも
のであつて、プロピレンホモ重合体、プロピレン
ホモ重合体と他種オレフイン重合体、またはオレ
フイン共重合体とのブレンド物などからなるもの
である。 エチレン・プロピレンランダム共重合体とは、
エチレン成分がプロピレンとランダムに重合され
たものである。エチレン成分は1.0〜10重量%と
するのが好ましい。エチレン成分の定量は、普
通、赤外線吸収スペクトルを用いて、ポリプロピ
レンに起因する840cm-1または1170cm-1と、共重
合エチレンに起因する715〜725cm-1、あるいは
730〜735cm-1の吸光度比より検量線法で求めるこ
とができる。この考案にいうエチレン成分は、赤
外線吸収スペクトルの730〜735cm-1における吸収
の有無によつて判別できる。エチレン・プロピレ
ンランダム共重合体では715〜725cm-1の吸収は消
失する。 表面粗さRa,RzとはJIS B 061に基づくも
のであり、Raは中心線平均粗さ、Rzは10点平均
粗さを示す(カツトオフ値0.25mm)。この二軸延
伸ポリオレフインフイルムの粗面の表面粗さRa
が0.2μ未満で、あるいはRzが1.0μ未満であると、
塗布により粗面上に形成されたコールドシール剤
層の接着強度が弱いものになつたり、塗布時にエ
アの抜けが悪くなり、気泡を含んだものになつた
りする。逆に、Raが1.5μを超え、あるいは、Rz
が10μを超えると塗布ムラができやすい。 コールドシール剤層とは、コート面同志を合せ
て圧力をかけるだけで接着し、加熱を必要としな
い自己接着性を有するシール層で、一般には酢酸
ビニル(EVA)、ポリイソプレン、天然ゴムなど
を主成分とするエマルジヨンまたは溶液を部分的
あるいは全面にコートし、乾燥させたものであ
る。 金属蒸着膜層とは、蒸着された金属の層を指
し、金属は特に限定されないがアルミニウムが好
ましい。厚みは100〜5000ktとするのが好ましい。 この考案にかかる包装用フイルムは、エチレ
ン・プロピレンランダム共重合体層上に金属蒸着
膜層が設けられるので、金属蒸着膜層の付着強度
が強い。したがつて、加工工程中や包装時等で、
剥離、抜け、キズが生じにくく美麗さが保たれ
る。また、前記のような粗面にコールドシール剤
層が設けられるので、コールドシール剤層の接着
強度が強くなり、シール強度が大幅に向上してい
る。さらに、内容物と接触させる面を前記のよう
な粗面としたので、包装用フイルムが内容物にく
つついて内容物を痛めることがほとんどない。 この考案にかかる包装用フイルムは、たとえ
ば、つぎのようにしてつくることができる。ま
ず、積層フイルムをつくる。積層法としては、共
押出方法、一軸延伸後に積層し二軸に延伸する方
法、二軸延伸フイルムを貼り合せる方法、または
これらの方法を組合せる方法がある。積層フイル
ムに前記のような表面粗らRa,Rzの粗面を設け
るには、表面を機械的に加工する方法、ポリマー
溶融押出後の結晶化による方法、ポリマーに無機
粒子を透明性を損なわない範囲で添加する方法、
2種以上のポリマーをブレンドする方法、エチレ
ン・プロピレンブロツク共重合体(この場合エチ
レン成分10〜50重量%が好ましい)を用いる方
法、またこれらの組合せによることができる。特
に好ましいのは、第3図に示されている積層フイ
ルムのように、エチレン・プロピレン・ブロツク
共重合体を用いる方法である。 積層フイルムの表面は、コロナ放電処理、酸処
理、火災処理等の表面処理を施し活性化した方が
良く、その際、チツ素ガス中あるいはチツ素およ
び二酸化炭素混合ガス中でコロナ放電処理した方
が好ましい。金属蒸着膜層やコールドシール剤層
の付着性や接着性が向上するからである。 つぎに、積層フイルムのエチレンプロピレンラ
ンダム共重合体層側面にアルミニウム等の金属を
蒸着させる。蒸着方式は特に限定されず、電熱加
熱溶融蒸着法、イオンビーム蒸着法、スパツタリ
ング法、あるいはイオンプレーテイング法など周
知の方法を用いることができる。必要に応じ、金
属蒸着膜層上に印刷を施し、印刷をオーバーコー
ト層で覆う。 このあと、積層フイルムを反転させる。そし
て、コールドシール剤を粗面に塗布して、乾燥さ
せ包装用フイルムを得る。コールドシール剤の塗
布法としては、グラビヤロール法、リバース法、
ロツド法、デイツプ法、エアーナイフ法などを用
いることができる。この中でもリバース法を用い
るのが特に好ましい。塗布量は0.5〜15g/m2
適当である。 つぎに、本考案および比較例について説明す
る。 (実施例 1) 二軸延伸ポリプロピレン層の片面にエチレン・
プロピレンランダム共重合体層を設け、反対側面
の表面粗さを第1表に示されている通りにして積
層フイルムとした。この積層フイルムのエチレ
ン・プロピレンランダム共重合体層側面に金属蒸
着膜層を設け粗面コールドシール剤層を設けて包
装用フイルムとした。 (実施例 2) 二軸延伸ポリプロピレン層の片面にエチレン・
プロピレンランダム共重合体層を設け、反対側面
にエチレン・プロピレンブロツク共重合体層を設
けて積層フイルムとした。エチレン・プロピレン
ブロツク共重合体層の外側面の表面粗さは第1表
に示されている通りとした。積層フイルムのエチ
レン・プロピレンランダム共重合体層側面に金属
蒸着膜層を設け、粗面にコールドシール剤層を設
けて包装用フイルムとした。 (比較例) 表面粗さが第1表のようになつたポリプロピレ
ンフイルムの片面に金属蒸着膜層、他の面にコー
ルドシール剤層をそれぞれ設けて包装用フイルム
とした。 実施例1,2および比較例の包装用フイルムに
つき、シール強さ、蒸着膜強さおよび包装後の内
容物状態を調べた。結果を第1表に示す。ただ
し、シール強さはコールドシール剤塗布面同志を
重ね合わせ、ゴム/金属で常温にて圧着(圧着圧
力:5Kg/cm2、圧着時間:1秒)し、1時間放置
後、試料幅10mmとしてシヨツパー型抗張力試験機
を用い、はくり速度30cm/分で測定することとし
た。内容物の状態は、表面に図柄を刻んだ板チヨ
コレートを包装し、くつつきによる表面変化を見
ることとした。内容物状態の〇は変化なし、△は
やや変化ありをそれぞれ示す。
〔考案の効果〕
この考案にかかる包装用フイルムは、二軸延伸
ポリプロピレン層の片面にエチレン・プロピレン
ランダム共重合体層が設けられ、反対側面の表面
粗さRaが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μになつている
か、または、反対側面に外側面の表面粗さRaが
0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μとなつた重合体層が設
けられた積層フイルムを基材とし、そのエチレ
ン・プロピレンランダム共重合体層側面に金属蒸
着膜層が設けられ、反対側粗面にコールドシール
剤層が設けられているので、コールドシール剤の
接着強度および金属蒸着膜層の付着強度が強く、
しかも、内容物とくつつく恐れがほとんどない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の包装用フイルムの一部の縦断面
図、第2図および第3図は、それぞれ、この考案
にかかる包装用フイルムの一部の縦断面図であ
る。 4,9……積層フイルム、5……二軸延伸ポリ
プロピレン層、5a,10a……粗面、6……エ
チレン・プロピレンランダム共重合体層、7……
コールドシール剤層、8……金属蒸着膜層、10
……重合体層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二軸延伸ポリプロピレン層の片面にエチレン・
    プロピレンランダム共重合体層が設けられ、反対
    側面の表面粗さRaが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μに
    なつているか、または、反対側面に外側面の表面
    粗さRaが0.2〜1.5μ,Rzが1.0〜10μとなつた重合
    体層が設けられた積層フイルムを基材とし、その
    エチレン・プロピレンランダム共重合体層側面に
    金属蒸着膜層が設けられ、反対側粗面にコールド
    シール剤層が設けられているコールドシール包装
    用フイルム。
JP6523384U 1984-05-02 1984-05-02 コ−ルドシ−ル包装用フイルム Granted JPS60178133U (ja)

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JPS60178133U JPS60178133U (ja) 1985-11-26
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JP2017056981A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 大日本印刷株式会社 凍結保存容器、凍結保存容器キット、凍結保存容器用基材、及び凍結保存容器の製造方法
JP2017056980A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 大日本印刷株式会社 凍結保存容器、凍結保存容器用ラベル及びその製造方法

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