JPH0223272Y2 - - Google Patents

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JPH0223272Y2
JPH0223272Y2 JP1984061467U JP6146784U JPH0223272Y2 JP H0223272 Y2 JPH0223272 Y2 JP H0223272Y2 JP 1984061467 U JP1984061467 U JP 1984061467U JP 6146784 U JP6146784 U JP 6146784U JP H0223272 Y2 JPH0223272 Y2 JP H0223272Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は、洗たく機の溢水フイルター装置に係
り、特に二槽式洗たく機に使用するに好適な洗た
く機の溢水フイルター装置に関する。
最近の二槽式洗たく機に装着される溢水フイル
ター装置としては、洗たく槽に設けた溢水ボツク
ス内に、排水弁体操作ロツドを介し、上下動可能
で排水口を開閉する溢水ホースを取りつけた排水
弁体が設けられている。
そして、溢水ホースの前面に、洗たく槽内壁に
沿つた形状を有し、洗たく槽底部に達する細長い
フイルター形成部材が取りつけられている。この
フイルター形成部材の中間よりの上部の垂直壁の
一部に、左右に多数の通水小孔が設けられ、この
小孔部分が溢水ストレーナー(溢水フイルター)
の役目を果たしている。
そして、すすぎ水位(溢水高さ)は、溢水フイ
ルター部内を横ぎり、かつ溢水ストレーナー部の
中央に取りつけられ縦溝を上下するレバー状つま
みを動作させることによつて調節していた。
この場合、すすぎ時において、よごれ分のある
洗剤の泡等を含んだすすぎ水(溢水)は、まず流
れに対し垂直に設けられた溢水ストレーナー部に
ぶつかり、流入速度が小さく(遅く)なる。つい
で、溢水ストレーナー部を通過したすすぎ水(溢
水)は、溢水ホースの入口部の周囲を各方面から
取りかこむ形で、溢水ホース全周部から内部に流
入する。
また、例えば実開昭51−16467号公報のように、
溢水口枠の側部に多数の通水口を上部の天井板に
スリツト状の通水口を有する構造のものは知られ
ている。しかしながら、この構造においては、天
井板に設けられたスリツト状通水口は、溢水スト
レーナー部としては側部の通水口の補助的なスト
レーナー作用を果たしているにすぎない。
この場合、前述の場合と同様に、溢水ストレー
ナー部にぶつかり流入速度が小さくなる上に、す
すぎ水位高さの調節は溢水ストレーナーが固定さ
れているので全くできないという致命的な欠点を
している。
このように、従来技術の構造では、溢水ストレ
ーナー部(溢水フイルター部)は、すすぎ水の流
れに対し立ちふさがるように垂直に取りつけられ
ているため、溢水ホースへの流入速度が小さくな
り、かつ溢水ホースの全周から溢水ホース内へ流
入する。このため、すすぎ水に含まれる浮等は、
溢水ホース内になかなか吸い込まれず、水面上に
残つてただよつているのが多かつた。このため、
すすぎ時間は長くなり、すすぎ水量が多くなる欠
点があつた(平均5〜7分)。
しかしながら、従来技術の洗たく機の溢水フイ
ルターは、網目状に形成されているので、すすぎ
作業中の泡が溢水ホース内に入りにくい欠点があ
つた。
本考案の目的は、すすぎ従業中の泡が溢水ホー
ス内に容易に流入し、すすぎ作業時間の短縮がで
きる洗たく機の溢水フイルター装置を提供するこ
とにある。
本考案の特徴とするところは、洗たく槽内に設
けられた溢水ボツクス部内に、溢水ホースと連続
した溢水通路を有し、洗たく槽の排水口を開閉す
る排水弁体を備えたものにおいて、溢水ボツクス
の上方に前面が開口した袋状の空間部を形成し、
この袋体の空間部に、溢水ホースの上部に位置
し、溢水ボツクスカバー内に設けられた溢水スト
レーナーを、水の流入方向にほぼ平行なスリツト
状ストレーナー部から形成した洗たく機の溢水フ
イルター装置にある。
以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第1図は、本考案の溢水フイルター装置
を備えた二槽式洗たく機の斜視図である。洗たく
機本体1は、洗たく槽および脱水槽とを内蔵した
外枠2と、この外枠2に載置されたつまみ3を配
設した合成樹脂製のパネル部4とから構成されて
いる。パネル部4の上面中央部には、給水ホース
の差込部である給水用開口5が設けられている。
また、外枠2の上部には、合成樹脂製の洗たく
槽ふた6および脱水槽ふた7がそれぞれ開閉自在
に取りつけられている。パネル部4の上面には、
小物置き用の合成樹脂製の棚体8が当接して載置
されている。この棚体8は、棚部8a、棚部支持
脚部8bおよび立上り部8cとから構成されてい
る。
次に本考案になる溢水フイルター装置について
説明する。第2図は、洗たく槽内に取りつけられ
た溢水フイルター装置10の立面図である。溢水
フイルター装置10は、溢水ボツクスカバー20
と、この溢水ボツクスカバー20の中で、上下動
可能に一体的に移動するように設けられた仕切板
40と溢水ストレーナー60とから構成されてい
る。この溢水フイルター装置10の詳細について
は後述する。
この溢水フイルター装置10は、第2図および
第3図に示すように、洗たく槽11の内壁よりへ
こんで形成された凹部である溢水ボツクス部12
内に着脱自在に取りつけられている。そして第3
図に示すように、溢水フイルター装置10の溢水
ストレーナー60の下部には、伸縮自在な溢水ホ
ース13が着脱自在に取りつけられている。
さらに、この溢水ホース13の下方には、中央
部が貫通し、溢水通路の一部を形成した排水弁体
14が取りつけられている。この排水弁体14は
洗たく槽11の外側底部に設けられた排水口15
の上面に接離するものである。
この排水弁体14は、排水時には排水口15の
上面より上方に離間し、排水口15より排水する
働きを有する。また、排水弁体14の上部には、
排水弁体操作ロツド16が、洗たく槽11の溢水
ボツクス部12内に、溢水ボツクスカバー20お
よび溢水ホース13の後部に位置して配設されて
いる。
この排水弁体14の上部には、ばね17が排水
弁体14を取りかこんで設けられている。このば
ね17は、操作ロツド16を介して、排水弁体1
4を排水口15の上面に通常は圧接している。そ
して、洗たく物のすすぎ時には、排水弁体14は
ばね17による排水口15への圧接状態を維持し
て溢水をまず溢水ストレーナー60を、ついで溢
水ホース13の中を通過させてから後、洗たく機
本体1の外部に排出する。
つぎに、本考案の溢水フイルター装置10につ
いて説明する。前述したように、溢水フイルター
装置10は、溢水ボツクスカバー20と仕切板4
0および溢水ストレーナー60の3個の構成部品
より組み立てられる。
まず、溢水ボツクスカバー20の構造につい
て、第4図ないし第11図にもとづいて説明す
る。
溢水ボツクスカバー21の洗たく槽内壁にそつ
た箇所には、縦長のだ円形状の大きな開口部が形
成されている。この溢水ボツクスカバー21の縦
長だ円形状開口部に対して、仕切板40と溢水ス
トレーナー60が上下動する。
仕切板40と溢水ストレーナー50によつて、
溢水ボツクスカバー21のだ円状開口部は、完全
に仕切られることはない。すなわち、溢水ストレ
ーナー60の上部は、溢水ストレーナーカバー2
1のだ円状開口部の一部と、溢水ストレーナー移
動部22との間に、前面が開口した袋状の空間部
が常に形成される。この袋状の空間部は、洗たく
槽水面に浮いた泡等を前面の開口から積極的に導
き、かつスムースに吸い込む作用がある。
溢水ボツクスカバー20のカバー部21の上部
には、カバー部21を洗たく槽から着脱するため
の2個の袋状の開口したとつて24を設けてい
る。第4図および第5図に示すように、このとつ
て24は、指を内側に曲げてつまむような構造に
なつている。カバー部21の下部には、洗たく槽
への一段と低くなつた平板状の差込部25を一体
に設けている。
また、溢水ボツクスカバー20のカバー部21
の左右には、多数の小孔26が設けられている。
この小孔26は、溢水ストレーナー60が糸くず
などにより万一つまつて閉鎖され、ストレーナー
60から水が流出しない状態が生じたとき、この
小孔26より水を溢水ホース13は導出する役目
を果たすため特に設けたものである。
溢水ボツクスカバー20は、第5図および第7
図に示すように、カバー部21の後部の溢水フイ
ルター移動部22の両側に、仕切板40を上下に
摺動させガイドする仕切板ガイド溝27が縦方向
に平行に設けられている。この仕切板ガイド溝2
7の仕切板40の上限ストツパー部となる最上部
は、溢水フイルター移動部22の最上部近くまで
延びている。
溢水ボツクスカバー20のカバー部21のとつ
て24の両側には、後方に突出した2個の弾性爪
28を突出して一体に設けている。この弾性爪2
8は、溢水ボツクスカバー20を洗たく槽11の
内壁に着脱自在に取りつける役目を果たす。
また、溢水ボツクスカバー20の裏面部には、
第6図,第10図,第11図に示すように、開口
部23の両側に2個の突出ピン29が設けられて
いる。この2個の突出ピン29は、仕切板40の
横幅よりいくらかせまい距離に配置され、仕切板
40および溢水ストレーナー60を支持してい
る。この突出ピン29は、仕切板40の仕切板本
体41に設けられた両側の波状部41aと節度を
持つて接せることにより、仕切板40(または溢
水ストレーナー60)の微動上下移動のストッパ
ーの役目を有している。
つぎに仕切板40の構造について、第12図な
いし第19図にもとづいて説明する。ポリプロピ
レン製の仕切板40は、両側に波形部41aを有
する曲面状の仕切板本体41と、この仕切板本体
41と一体につくられた溢水ストレーナー保持部
42とから構成されている。
仕切板40の溢水ストレーナー保持部42の前
面には、溢水ストレーナー60の曲面部62を挿
入し保持する一段と低くなつた中央が開口してい
るU字状の段部である突出リブ43が設けられて
いる。
仕切板40の溢水ストレーナー保持部42の中
間部には、上部から見てほぼU字状の溢水ホース
13を支持するリンク状突出リブ44が後方に突
出して、突出リブ43と連続して設けられてい
る。また、この突出リブ44は、仕切板40を変
形しないよう補強する突出部で、後部はくりぬか
れている。この突出リブ44の中央部は、溢水が
下方に流出する開口となつている。そして、第2
図に示すように、この突出リブ43は、溢水ホー
ス13を支持する役目を有している。
仕切板40の溢水ストレーナー保持部42の上
部には、U字状の凹部45が設けられている。溢
水ストレーナー保持部42はこの凹部45によ
り、溢水ストレーナー60の上部を着脱可能に保
持している。このように、仕切板40は、この凹
部と前述した突出リブ43とにより溢水ストレー
ナー60を挾持する形で着脱自在に保持してい
る。
なお、仕切板40の凹部45の前面内方両側に
は、小さなくぼんだ凹部46が2個設けられ、溢
水ストレーナー60の突起66を受け入れ、その
保持を確実にしている。
なお、この仕切板40は、溢水ボツクスカバー
20の裏面下方から、仕切板ガイド溝27にそつ
て挿入し、溢水ボツクスカバー20に上下方向摺
動可能に取りつけられる。この仕切板40は、洗
たく水の水位ガイドの役目も果たしている。
つぎに、溢水ストレーナー60の構造につい
て、第20図ないし第26図にもとづいて説明す
る。溢水ストレーナー60は、ポリプロピレンの
合成樹脂でつくられている。溢水ストレーナー6
0はスリツト状のストレーナー部61、U字形の
曲面部62とすまみ63とから構成されている。
溢水ストレーナー60のスリツト状ストレーナ
ー部61と曲面部62の横幅は、溢水ボツクスカ
バー20の溢水ストレーナー移動部22の横幅よ
りやや小さい。また、溢水ストレーナー60の曲
面部62は、溢水ボツクスカバー20の最下端部
に位置したとき、溢水ストレーナー移動部22の
下端部を覆うような形状になつている。
溢水ストレーナー60のスリツト状ストレーナ
ー部61は、水の流れに対してほぼ平行で、かつ
水面に対して約5゜の傾斜をもつ13本の細長いリブ
64間に設けられ、ストレーナーまたはフイルタ
ーの役目を果たしている。この溢水ストレーナー
60のリブ64は、入口部から除々に出口部へ傾
斜して上昇している。このストレーナーまたはフ
イルターの作用をするリブ64は、階段状となつ
ている。すなわち、リブ64の前方部64aは断
面積が小さく、後方部64bは断面積が大きく、
前方部64aより一段と高い上面を有している。
なお、リブ64の前方部64aおよび後方部64
bは同一の幅である。
このような溢水ストレーナー60は、前述した
構造の仕切板40の溢水ストレーナー保持部42
に着脱自在に取りつけられる。このときスリツト
状ストレーナー部61の後部に設けられた凹部6
5は、仕切板40の溢水ストレーナー保持部42
の凹部45を取りかこむ形で受け入れられる。そ
して溢水ストレーナー60のスリツト状ストレー
ナー部61の凹部65に設けられた2個の小さな
突起66は、仕切板40の溢水ストレーナー保持
部42の凹部46に受に入れられる。
なお、溢水ストレーナー60のつまみ63は、
突出してストレーナー部61の下部に設けられ、
その後部はくりぬかれている。また、溢水ストレ
ーナー60の曲面部62は、仕切板40のU字状
リブ43の開口部を覆う平板より構成されてい
る。そして溢水ストレーナー60の曲面部62の
下部に設けられた突出した矢印部62aは、洗た
く水面の高さを知る目安となるものである。
この溢水ストレーナー60は、溢水ボツクスカ
バー20内に取りつけられた仕切板40に対し、
前面から着脱自在に装着される。装着された溢水
ストレーナー60は、仕切板40とともに溢水ボ
ツクスカバー20の溢水ストレーナー移動部22
に収納される形となる。
このように、溢水ストレーナー60は、仕切板
40に取りつけられると、溢水ストレーナー60
と仕切板40とは一体的に協同して、溢水ボツク
スカバー20の溢水ストレーナー移動部22内を
上下動する。
溢水ストレーナー60と仕切板40とは、溢水
ボツクスカバー20の溢水ストレーナー移動部2
2内で、溢水ストレーナー60のつまみ63を用
いてガイド溝27に沿つて上昇させ、曲面部62
に設けられた矢印部62aを溢水ボツクスカバー
部21に表示された数「3」に合わせたときに、
溢水ストレーナー60等はその最上端位置に配置
される。このとき仕切板40の仕切板本体41は
溢水ボツクス12の下部面を密閉する形となつて
いる。
そして、溢水ストレーナー60のつまみ63を
持つて、溢水ストレーナー60と仕切板40を溢
水ボツクスカバー20のガイド溝27に沿つて下
降させると、溢水ストレーナー60の曲面部62
の下端部は、溢水ボツクスカバー20の溢水スト
レーナー移動部22の下端部に接する。このとき
溢水ストレーナー60等は、最下端位置に配置さ
れたことになる。
以上述べた溢水ストレーナー60と仕切板40
の溢水ボツクスカバー20の溢水ストレーナー移
動部22内での上下動は、仕切板40の仕切板本
体41の両側に設けられた波状部41aが溢水ボ
ツクスカバー20の突出ピン29とある節度を持
つて接するので、一定のこまかな間隔で行なわれ
る。
上述した溢水フイルター装置10の構成では、
洗たく槽11からのすすぎ時の水の流入は、溢水
ストレーナー60のスリツト状ストレーナー部6
1の上面のみから行なわれる。
厳密にいえば、溢水ボツクスカバー20の一部
の小孔26からも、水面の位置によつてはいくら
か流入するが無視できる程度である。いいかえれ
ば、溢水ストレーナー60を接続した仕切板40
の部分からは、溢水ホース13内への水の流入は
全く起きない。
このように、仕切板40は、洗たく槽11と溢
水ホース13側、いいかえれば溢水ボツクスカバ
ー20、溢水ストレーナー移動部22との間を仕
切る作用を果たし、洗たく槽11側にある水を溢
水ホース13側に流入させない仕切板といえる。
つぎに上記一実施例の溢水フイルター装置10
の作用について述べる。
まず、洗たく時について説明する。このとき、
排水弁体14は、第2図に示すような、ばね17
により下方に圧接された操作ロツド16を介し
て、排水口15を閉じた状態にある。そして、給
水用開口5に接続された給水ホースを通過した水
が、洗たく槽11内に一定水位に保持されてい
る。例えば、第2図に示す場合、溢水ストレーナ
ー60の矢印部62aの数字「3」に合せた位置
にある高水位に保たれている。
このとき、溢水ストレーナー60の曲面部62
および仕切板40の仕切板本体41によつて、洗
たく槽11内の水は、溢水ボツクス部12には流
出しない。そして、洗たく槽11内に設けられた
パルセーターにより、洗たく槽11の洗たく物の
洗浄が行なわれる。
ついで、すすぎ時について説明する。このとき
排水弁体14は、洗たく時と同様に、ばね17に
より下方に圧接された操作ロツド16を介して、
排水口15を閉じた状態を維持している。そして
洗たく槽11に給水され、パルセーターの回転あ
るいは停止とともに、すすぎ作業が行なわれる。
このとき、洗たく槽11の上部のよごれ分を含
んだ洗剤の泡等を有するすすぎ水は、溢水ボツク
ス部12内に開口した溢水ホース13の中へ、溢
水ストレーナー60のスリツト状ストレーナー部
61から流入する。そして、溢水ホース13およ
び排水弁体14の内部を通過した泡等を含んだ水
は、排水ホースを介して洗たく機本体1の外部へ
導出される。
この場合、水面に浮いた泡を含んだすすぎ水
は、溢水ボツクスカバー20の溢水ストレーナー
移動部22の上部にある袋状の開口、つまり溢水
ボツクス部12の前面が開口した袋体の空間部に
前方から集中されて流入する。これは溢水ボツク
スカバー20の溢水ストレーナー60上の袋状開
口部が、流入流路に対して平行に設けた溢水スト
レーナー60のスリツト状ストレーナー部61と
あいまつて、すすぎ水の流路を制限するガイドの
作用および泡だまりの形成作用を有しているため
である。
これにより、溢水ストレーナー60のスリツト
状ストレーナー部61面を通過する水の流入速度
が大きくなつて、すすぎ水の水面に浮いた泡が吸
いこまれやすくなり、あたかも泡が吸い込まれる
ようにどんどん溢水ホース13内へ次から次へと
導かれる。
また、すすぎ時には、溢水ストレーナー60に
突出して設けられたつまみ(とつて)63は、す
すぎ水が衝突するので、すすぎ水の波消し作用、
いわゆる消波効果を有している。
そして、洗たく水の排水時には、ばね17の圧
接を開放して、操作ロツド16を上方に移すると
ともに排水弁体14も上方に移動する。そして排
水弁体14は、排水口15の上面より離間する。
したがつて、洗たく槽11および溢水ボツクス1
3内の水は、洗たく機本体1の外部へ排水ホース
を介して排出される。
また、洗たく物からの糸くず等が溢水ストレー
ナー60のスリツト状ストレーナー部61に付着
したとき、上記実施例では、溢水ストレーナー6
0のつまみ63を持つて、仕切板40より溢水ス
トレーナー60のみを取り出し、付着した糸くず
等を取りのぞくことができる。そして、きれいに
なつた溢水ストレーナー60を、仕切板40に取
りつけて再び使用する。
上記一実施例による溢水フイルター装置を備え
た洗たく機において、溢水フイルター装置の改良
によりよごれ分を含む洗剤の泡等は、溢水ストレ
ーナーから食われるように溢水ホース内にぐいぐ
い吸い込まれ、洗たく槽内の泡等はスムースに消
える。
したがつて、この実施例では、所要すすぎ時間
が従来構造のものに比較し、約3〜4分と短縮で
き、これに応じてすすぎ水量も約2分の1に減少
することができた。
なお、上記一実施例では、溢水ストレーナーと
仕切板とは別体構造にしたが、溢水ストレーナー
と仕切板とを一体構造でつくつてもよい。しかし
ながら、上述したように溢水ストレーナーと仕切
板とを別体構造にして、溢水ストレーナーを取り
出し自在にした方が、付着した糸くずが溢水スト
レーナーの裏面からも取れるので、きれいに清掃
できる利点を有している。
また、溢水ストレーナーのスリツト状ストレー
ナー部の細長いリブを設けているが、このリブの
配置は実施例のように水の流入方向に対してほぼ
平行に設けた方がよい。すなわち、溢水ストレー
ナーのリブの配置は、洗たく槽の中心に向つてほ
ぼ平行な向きを有するのがよい。なお、溢水スト
レーナーのリブは、実施例のように並列に配置す
るほかに、末広がり状または末すぼまり状に配置
してもよいのは勿論である。
さらに、溢水ストレーナーのリブは、実施例で
は、水面に対して約5゜の上向きの傾斜を有するよ
うに設けたが、種々の実験によれば、水面と同一
面かあるいは水平に対して約30゜の外方上向きの
傾斜、いいかえれば0〜約30゜の傾斜を持つリブ
を採用すれば、水平に浮かんだ泡等を効率よく吸
い込むことができることが判明している。
また、溢水ストレーナーのリブは、上記一実施
例では、2段の階段状に設けたが、これに限定さ
れることなく、傾斜一平面、曲面状、多階段状に
してもよいのは勿論である。
以上述べたように、本考案は、洗たく槽内に設
けられた溢水ボツクス部内に、溢水ホースと連続
した溢水通路を有し、洗たく槽の排水口を開閉す
る排水弁体を備えたものにおいて、溢水ボツクス
カバーの上方に前面が開口し奥側が溢水ボツクス
内に膨出する箱状の空間部を形成し、溢水ボツク
スカバーの後側にあたる上記空間部には前面から
奥側に延在する溢水ストレーナーを配置し、この
溢水ストレーナーには、水の流入方向に沿うほぼ
平行なスリツト状の流入口を形成し、溢水ストレ
ーナーの下流側にあたる下面に前記溢水ホースの
上端を直接臨ませたことを特徴とするものであ
る。
この構成により、次のような良さを期待でき
る。
給水を続けながらオーバフローのすすぎを行な
う際に、すすぎ水に浮ぶ泡は、排水される溢水に
乗つて溢水ボツクスの空間部に流入する。溢水ス
トレーナーの流入口は排水の流入方向に沿うほぼ
平行なスリツト状に形成されているので、泡は排
水とともに滞ることなくスリツト状の流入口に吸
い込まれるように流れ込み、溢水ストレーナーの
流入口を通過した泡は、流入口の裏側(下流面)
に直接臨んでいる溢水ホースの上端に流入して排
水される。したがつてすすぎ時の泡を速やかに排
出でき、すすぎ時間の短縮が計られるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す溢水フイルタ
ー装置を備えた二槽式洗たく機の斜視図、第2図
は洗たく槽内に取りつけられた溢水フイルター装
置の立面図、第3図は第2図の−断面図、第
4図は溢水ボツクスカバーの立面図、第5図は第
4図の−断面図、第6図は溢水ボツクスカバ
ーの裏面図、第7図は第4図の−断面図、第
8図は第4図の−断面図、第9図は溢水ボツ
クスカバーの平面図、第10図は第4図の−
断面図、第11図は溢水ボツクスカバーの下面
図、第12図は仕切板の立面図、第13図は仕切
板の平面図、第14図は仕切板の下面図、第15
図は第12図のXV−XV断面図、第16図は第
12図のX−X断面図、第17図は第12図
のX−X断面図、第18図は仕切板の側面
図、第19図は第12図のXIX−XIX断面図、第
20図は溢水ストレーナーの立面図、第21図は
第20図のXXI−XXI断面図、第22図は溢水ス
トレーナーの平面図、第23図は第20図のXX
−XX断面図、第24図は溢水ストレーナー
の裏面図、第25図は溢水ストレーナーの側面
図、第26図は第20図のXX−XX断面図
である。 10……溢水フイルター装置、11……洗たく
槽、12……溢水ボツクス部、13……溢水ホー
ス、14……排水弁体、15……排水口、16…
…排水弁体操作ロツド、20……溢水ボツクスカ
バー、60……溢水ストレーナー、61……溢水
ストレーナー部、64……リブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 洗たく槽内に設けられた溢水ボツクス部と、
    溢水ボツクス部の表面に取りつけられた溢水ボ
    ツクスカバーとの間に配置された溢水ホース
    と、溢水ホースの下部に設けられ、内部に溢水
    ホースと連続した溢水通路を有する洗たく槽の
    排水口を開閉する排水弁体と、排水弁体に取り
    つけられ、排水弁体の開閉動作を操作する操作
    ロツドとを備えたものにおいて、溢水ボツクス
    カバーの上方に前面が開口し奥側が溢水ボツク
    ス内に膨出する箱状の空間部を形成し、溢水ボ
    ツクスカバーの後側にあたる上記空間部には前
    面から奥側に延在する溢水ストレーナを配置
    し、この溢水ストレーナには、水の流入方向に
    沿うほぼ平行なスリツト状の流入口を形成し、
    溢水ストレーナの下流側にあたる下面に前記溢
    水ホースの上端を直接臨ませたことを特徴とす
    る洗たく機の溢水フイルター装置。 2 実用新案登録請求の範囲第1項記載のものに
    おいて、溢水ストレーナのスリツト状ストレー
    ナ部は、細長いリブ間に形成されたことを特徴
    とする洗たく機の溢水フイルター装置。 3 実用新案登録請求の範囲第2項記載のものに
    おいて、リブの上面を段付きとしたことを特徴
    とする洗たく機の溢水フイルター装置。
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