JPS6346720B2 - - Google Patents

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JPS6346720B2
JPS6346720B2 JP54084968A JP8496879A JPS6346720B2 JP S6346720 B2 JPS6346720 B2 JP S6346720B2 JP 54084968 A JP54084968 A JP 54084968A JP 8496879 A JP8496879 A JP 8496879A JP S6346720 B2 JPS6346720 B2 JP S6346720B2
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JP
Japan
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overflow
strainer
hose
drain valve
partition plate
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JP54084968A
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JPS5611096A (en
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Takeshi Fukuchi
Kyoshi Kaeryama
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication of JPS6346720B2 publication Critical patent/JPS6346720B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、洗たく機の溢水フイルター装置に係
り、特に二槽式洗たく機に使用するに好適な洗た
く機の溢水フイルター装置に関する。
最近の二槽式洗たく機に装着される溢水フイル
ター装置としては、洗たく槽に設けた溢水ボツク
ス内に、排水弁体操作ロツドを介して上下動可能
で排水口を開閉し、かつ内部に溢水通路を有する
溢水ホースを取りつけた排水弁体が設けられてい
る。
そして、溢水ホースの前面に、洗たく槽内壁に
沿つた形状を有し、洗たく槽底部に達する細長い
フイルター形成部材が取り付けられている。この
フイルター成形部材の中間よりの上部の垂直壁の
一部に、左右に多数の通水小孔が設けられ、この
小孔部分が溢水ストレーナー(溢水フイルター)
を役目を果たしている。
そして、すすぎ水位(溢水高さ)は、溢水フイ
ルター部内を横ぎり、かつ溢水ストレーナー部の
中央に取り付けられ縦溝を上下するレバー状つま
みを動作させることによつて調節していた。
この場合、すすぎ時において、よごれ分のある
洗剤の含んだすすぎ水(溢水)は、まず流れに対
し垂直に設けれた溢水ストレーナー部にぶつか
り、流入速度が小さく(遅く)なる。ついで、溢
水ストレーナー部を通過したすすぎ水(溢水)
は、溢水ホースの入口部の周囲を各方面から取り
かこむ形で、溢水ホース全周部から内部に流入す
る。
また、例えば実開昭51−16467号公報のように、
溢水口枠の側部に多数の通水口を上部の天井板に
スリツト状の通水口を有する構造のものは知られ
ている。しかしながら、この構造においては、天
井板に設けられたスリツト状通水口は、溢水スト
レーナー部としては側部の通水口の補助的なスト
レーナー作用を果たしているにすぎない。
この場合、前述の場合と同様に、溢水ストレー
ナー部にぶつかり流入速度が小さくなる上に、す
すぎ水位高さの調節は溢水ストレーナーが固定さ
れているので全くできないという致命的な欠点を
有している。
このように、従来技術の構造では、溢水ストレ
ーナー部(溢水フイルター部)は、すすぎ水の流
れに対し立ちふさがるように垂直に取りつけられ
ているため、溢水ホースへの流入速度が小さくな
り、かつ溢水ホースの全周から溢水ホース内へ流
入する。このため、すすぎ水に含まれる泡等は、
溢水ホース内になかなか吸込まれず、水面上に残
つてただよつているのが多かつた。このため、す
すぎ時間は長くなり(平均5〜7分)すすぎ水量
が多くなる欠点があつた。
本発明の目的は、洗たく槽水面に浮いているよ
ごれ分を含んだ洗剤の泡等をスムースに吸い込ん
で、すすぎ作業を向上しうる洗たく機の溢水フイ
ルター装置を提供することにある。
本発明は、溢水ボツクスカバーには表面に開口
を形成するとともにこの開口の奥側に、溢水ボツ
クス内に向つて膨出する箱状の空間部をなす溢水
ストレーナー移動部を形成し、この溢水ストレー
ナー移動部に溢水ストレーナーを設けるとともに
溢水ホースの流入口である上部側を臨ませ、溢水
ストレーナーの入口部をほぼ上向きにして溢水ス
トレーナー移動部の空間部内に臨むようにしたこ
とを特徴とするものである。
以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第1図は、本発明の溢水フイルター装置
を備えた二槽式洗たく機の斜視図である。洗たく
機本体1は、洗たく槽および脱水槽とを内蔵した
外枠2と、この外枠2に載置されたつまみ3を配
設した合成樹脂製のパネル部4とから構成されて
いる。パネル部4の上面中央部には、給水ホース
の差込部である給水用開口5が設けられている。
また、外枠2の上部には、合成樹脂製の洗たく
槽ふた6および脱水槽ふた7がそれぞれ開閉自在
に取りつけられている。パネル部4の上面には、
小物置き用の合成樹脂製の棚体8が当接して載置
されている。この棚体8は、棚部8a、棚部支持
脚部8bおよび立上り部8cとから構成されてい
る。
次に本発明になる溢水フイルター装置について
説明する。第2図は、洗たく槽内に取りつけられ
た溢水フイルター装置10の立面図である。溢水
フイルター装置10は、溢水ボツクスカバー20
と、この溢水ボツクスカバー20の中で、上下動
可能に一体的に移動するように設けられた仕切板
40と溢水ストレーナー60とから構成されてい
る。この溢水フイルター装置10の詳細について
は後述する。
この溢水フイルター装置10は、第2図および
第3図に示すように、洗たく槽11の内壁よりへ
こんで形成された凹部である溢水ボツクス部12
内に着脱自在に取り付けられている。そして第3
図に示すように、溢水フイルター装置10の溢水
ストレーナー60の下部には、伸縮自在な溢水ホ
ース13が着脱自在に取りつけられている。
さらに、この溢水ホース13の下方には、中央
部が貫通し、溢水通路の一部を形成した排水弁体
14が取りつけられている。溢水ホース13およ
び排水弁体14をもつて内側に溢水通路を形成し
ている。この排水弁体14は、洗たく槽11の溢
水ボツクス部12の底部に設けられた排水口15
の上面に接離するものである。
この排水弁体14は、排水時には排水口15の
上面より上方に離間し、排水口15より排水する
働きを有する。また、排水弁体14の上部には、
排水弁体操作ロツド16が、洗たく槽11の溢水
ボツクス部12内に、溢水ボツクスカバー20お
よび溢水ホース13の後部に位置して配設されて
いる。
この排水弁体14の上部には、ばね17が排水
弁体14を取りかこんで設けられている。このば
ね17は、操作ロツド16を介して、排水弁体1
4を排水口15の上面に通常は圧接している。そ
して、洗たく物のすすぎ時には、排水弁体14は
ばね17による排水口15への圧接状態を維持し
て溢水をまず溢水ストレーナー60を、ついで溢
水ホース13の中(溢水通路)を通過させてから
後、洗たく機本体1の外部に排出する。
つぎに、本発明の溢水フイルター装置10につ
いて説明する。前述したように、溢水フイルター
装置10は、溢水ボツクスカバー20と仕切板4
0および溢水ストレーナー60の3個の構成部品
より組み立てられる。
まず、溢水ボツクスカバー20の構造につい
て、第4図ないし第11図にもとづいて説明す
る。溢水ボツクス部12の表面に取りつけられる
溢水ボツクスカバー20は、ポリプロピレンの合
成樹脂からつくられている。溢水ボツクスカバー
20は、洗たく槽の面に沿つたカバー部21と、
カバー部21より後方に位置する凹部開口部であ
る袋状の溢水ストレーナー移動部22とよりなつ
ている。
この溢水ストレーナー移動部22は、仕切板4
0の保持の役目も果している。カバー部21と溢
水ストレーナー移動部22とは一体に構成されて
いる。溢水ストレーナー移動部22の一部には、
前面から見たとき半円形状の貫通した開口部23
も含むものとする。溢水ボツクスカバー21の洗
たく槽内壁にそつた箇所には、縦長のだ円形状の
大きな開口部が形成されている。この溢水ボツク
スカバー21の縦長だ円形状開口部に対して、仕
切板40と溢水ストレーナー60が上下動する。
仕切板40と溢水ストレーナー60によつて、
溢水ボツクスカバー21のだ円状開口部は、完全
に仕切られることはない。すなわち、溢水ストレ
ーナー60の上部は、溢水ストレーナーカバー2
1のだ円状開口部の一部と、溢水ストレーナー移
動部22との間に、前面が開口した袋状の空間部
が常に形成される。この袋状の空間部は、後述す
るように、洗たく槽水面に浮いた泡等を前面の開
口から積極的に導き、かつスムースに吸い込む作
用がある。
溢水ボツクスカバー20のカバー部21の上部
には、カバー部21を洗たく槽から着脱するため
の2個の袋状の開口したとつて24を設けてい
る。第4図および第5図に示すようにこのとつて
24は、指を内側に曲げてつまむような構造にな
つている。カバー部21の下部には、洗たく槽へ
の一段と低くなつた平板状の差込部25を一体に
設けている。
また、溢水ボツクスカバー20のカバー部21
の左右には、多数の小孔26が設けられている。
この小孔26は、溢水ストレーナー60が糸くず
などにより万一つまつて閉鎖され溢水ストレーナ
ー60から水が流出しない状態が生じたとき、こ
の小孔26より水を溢水ホース13へ導出する役
目を果たすため特に設けたものである。
溢水ボツクスカバー20は、第5図および第7
図に示すように、カバー部21の後部の溢水スト
レーナー移動部22の両側に、仕切板40を上下
に摺動させガイドする仕切板ガイド溝27が縦方
向に平行に設けられている。この仕切板ガイド溝
27の仕切板40の上限ストツパー部となる最上
部は、溢水ストレーナー移動部22の最上部近く
まで延びている。
溢水ボツクスカバー20のカバー部21のとつ
て24の両側には、後方に突出した2個の弾性爪
28を突出して一体に設けている。この弾性爪2
8は、溢水ボツクスカバー20を洗たく槽11の
内壁に着脱自在に取りつける役目を果たす。
また、溢水ボツクスカバー20の裏面部には、
第6図,第10図,第11図に示すように、開口
部23の両側に2個の突出ピン29が設けられて
いる。この2個の突出ピン29は、仕切板40の
横幅よりいくらかせまい距離に配置され、仕切板
40および溢水ストレーナー60を支持してい
る。この突出ピン29は、仕切板40の仕切板本
体41に設けられた両側の波状部41aと節度を
持つて接することにより、仕切板40(または溢
水ストレーナー60の微動上下移動のストツパー
の役目を有している。
つぎに仕切板40の構造について、第12図な
いし第19図にもとづいて説明する。ポリプロピ
レン製の仕切板40は、両側に波形部41aを有
する曲面状の仕切板本体41と、この仕切板本体
41と一体につくられた溢水ストレーナー保持部
42とから構成されている。
仕切板40の溢水ストレーナー保持部42の前
面に溢水ストレーナー60の曲面部62を挿入し
保持する一段と低くなつた中央が開口しているU
字状の段部である突出リブ43が設けられてい
る。
仕切板40の溢水ストレーナー保持部42の中
間部には、上部から見てほぼU字状の溢水ホース
13を支持するリング状突出リブ44が後方に突
出して、突出リブ43と連続して設けられてい
る。また、この突出リブ44は、仕切板40を変
形しないよう補強する突出部で、後部はくりぬか
れている。この突出リブ44の中央部は、溢水が
下方に流出する開口となつている。そして、第2
図に示すようにこの突出リブ43は、溢水ホース
13を支持する役目を有している。
仕切板40の溢水ストレーナー保持部42の上
部には、U字状の凹部45が設けられている。溢
水ストレーナー保持部42はこの凹部45によ
り、溢水ストレーナー60の上部を着脱可能に保
持している。このように、仕切板40は、この凹
部と前述した突出リブ43とより溢水ストレーナ
ー60を挟持する形で着脱自在に保持している。
なお、仕切板40の凹部45の前面内方両側に
は、小さなくぼんだ凹部46が2個設けられ、溢
水ストレーナー60の突起66を受け入れ、その
保持を確実にしている。
なお、この仕切板40は、溢水ボツクスカバー
20の裏面下方から、仕切板ガイド溝27にそつ
て挿入し、溢水ボツクスカバー20に上下方向摺
動可能に取りつけられる。この仕切板40は、洗
たく水の水位ガイドの役目も果している。
つぎに、溢水ストレーナー60の構造につい
て、第20図ないし第26図にもとづいて説明す
る。溢水ストレーナー60は、ポリプロピレンの
合成樹脂でつくられている。溢水ストレーナー6
0は、スリツト状のストレーナー部61、U字形
の曲面部62とつまみ63とから構成されてい
る。
溢水ストレーナー60のスリツト状ストレーナ
ー部61と曲面部62の横幅は、溢水ボツクスカ
バー20の溢水ストレーナー移動部22の横幅よ
りやや小さい。また、溢水ストレーナー60の曲
面部62は、溢水ボツクスカバー20の最下端部
に位置したとき、溢水ストレーナー移動部22の
下端部を覆うような形状になつている。
溢水ストレーナー60のスリツト状ストレーナ
ー部61は、水の流れに対しほぼ水平で、かつ水
面に対して約5゜の傾斜をもつ13本の細長いリブ6
4間に設けられ、ストレーナーまたはフイルター
の役目を果している。この溢水ストレーナー60
のリブ64は、入口部から徐々に出口部へ傾斜し
て上昇している。このストレーナーまたはフイル
ターの作用をするリブ64は、階段状となつてい
る。すなわち、リブ64の前方部64aは断面積
が小さく、後方部64bは断面積が大きく、前方
部64aより一段と高い上面を有している。な
お、リブ64の前方部64aおよび後方部64b
は同一の幅である。
このような溢水ストレーナー60は、前述した
構造の仕切部40の溢水ストレーナー保持部42
に着脱自在に取りつけられる。このときスリツト
状ストレーナー部61の後部に設けられた凹部6
5は、仕切板40の溢水ストレーナー保持部42
の凹部45を取りかこむ形で受け入れられる。そ
し溢水ストレーナー60のスリツト状ストレーナ
ー部61の凹部65に設けられた2個の小さな突
起66は、仕切板40の溢水ストレーナー保持部
42の凹部46に受け入れられる。
なお、溢水ストレーナー60のつまみ63は、
突出してストレーナー部61の下部に設けられ、
その後部はくりぬかれている。また、溢水ストレ
ーナー60の曲面部62は、仕切板40のU字状
リブ43の開口部を覆う平板より構成されてい
る。そして溢水ストレーナー60の曲面部62の
下部に設けられた突出した矢印部62aは、洗た
く水面の高さを知る目安となるものである。
この溢水ストレーナー60は、溢水ボツクスカ
バー20内に取りつけられた仕切板40に対し、
前面から着脱自在に装着される。装着された溢水
ストレーナー60は、仕切板40とともに溢水ボ
ツクスカバー20の溢水ストレーナー移動部22
に収納される形となる。
このように、溢水ストレーナー60は、仕切板
40に取りつけられると、溢水ストレーナー60
と仕切板40とは一体的に協同して、溢水ボツク
スカバー20の溢水ストレーナー移動部22内を
上下動する。
溢水ストレーナー60と仕切板40とは、溢水
ボツクスカバー20の溢水ストレーナー移動部2
2内で、溢水ストレーナー60のつまみ63を用
いてガイド溝27に沿つて上昇させ、曲面部62
に設けられた矢印部62aを溢水ボツクスカバー
部21に表示された数「3」に合わせたときに、
溢水ストレーナー60等はその最上端位置に配置
される。このとき仕切板40の仕切体本体41は
溢水ボツクス40の下端面を密閉する形となつて
いる。
そして、溢水ストレーナー60のつまみ63を
持つて、溢水ストレーナー60と仕切板40を溢
水ボツクスカバー20のガイド溝27に沿つて下
降させると、溢水ストレーナー60の曲面部62
の下端部は、溢水ボツクスカバー20の溢水スト
レーナー移動部22の下端部に接する。このと
き、溢水ストレーナー30等は、最下端位置に配
置されたことになる。
以上述べた溢水ストレーナー60と仕切板40
の溢水ボツクスカバー20の溢水ストレーナー移
動部22内での上下動は、仕切板40の仕切板本
体41の両側に設けた波状部41aが溢水ボツク
スカバー20の突出ピン29とある節度を持つて
接するので、一定のこまかな間隔で行なわれる。
上述した溢水フイルター装置10の構成では、
洗た槽11からのすすぎ時の水の流入は、溢水ス
トレーナー60のスリツト状ストレーナー部61
の上面のみから行なわれる。
厳密にいえば、溢水ボツクスカバー20の一部
の小孔からも、水面の位置によつてはいくらか流
入するが無視できる程度である。いいかえれば、
溢水ストレーナー60を接続した仕切板40の部
分からは、溢水ホース13内への水の流入は全く
起きない。
このように、仕切板40は、洗たく槽11と溢
水ホース13側、いいかえれば溢水ボツクスカバ
ー20と溢水ストレーナー移動部22との間を仕
切る作用を果たし、洗たく槽11側にある水を溢
水ホース13側に流入させない仕切体といえる。
つぎに上記一実施例の溢水フイルター装置10
の作用について述べる。
まず、洗たく時について説明する。このとき、
排水弁体14は、第2図に示すような、ばね17
により下方に圧接された操作ロツド16を介し
て、排水口15を閉じた状態にある。そして、給
水用開口5に接続された給水ホースを通過した水
が、洗たく槽11内に一定水位に保持されてい
る。例えば、第2図に示す場合、溢水ストレーナ
ー60の矢印部62aの数字「3」に合わせた位
置である高水位に保たれている。
このとき、溢水ストレーナー60の曲面部62
および仕切板40の仕切板本体41によつて、洗
たく槽11内の水は、溢水ボツクス部12には流
出しない。そして、洗たく槽11内に設けられた
パルセーターにより、洗たく槽11の洗たく物の
洗浄が行なわれる。
ついで、すすぎ時について説明する。このと
き、排水弁体14は、洗たく時と同様に、ばね1
7により下方に圧接された操作ロツド16を介し
て、排水口15を閉じた状態を維持している。そ
して、洗たく層11に給水され、パルセーターの
回転あるいは停止とともに、すすぎ作業が行なわ
れる。
このとき、洗たく槽11の上部のよごれ分を含
んだ洗剤の泡等を有するすすぎ水は、溢水ボツク
ス部12内に開口した溢水ホース13の中へ、溢
水ストレーナー60のスリツト状ストレーナー部
61から流入する。そして、溢水ホース13およ
び排水弁体14の内部(溢水通路)を通過した泡
等を含んだ水は、排水ホースを介して洗たく機本
体1の外部へ導出される。
この場合、水面に浮いた泡を含んだすすぎ水
は、溢水ボツクスカバー20の溢水ストレーナー
移動部22の上部にある袋状の開口、つまり溢水
ボツクス部12の前面が開口した袋状の空間部に
前方から集中されて流入する。これは、溢水ボツ
クスカバー20の溢水ストレーナー60上の袋状
開口部が、流入通路に対して平行に設けた溢水ス
トレーナー60のスリツト状ストレーナー部61
とあいまつて、すすぎ水の流路を制限するガイド
の作用および泡だまりの形成作用を有しているた
めである。
これにより、溢水ストレーナー60のスリツト
状ストレーナー部61面を通過する水の流入速度
が大きくなつて、すすぎ水の水面に浮いた泡が吸
いこまれやすくなり、あたかも泡が吸い込まれる
ようにどんどん溢水ホース13内へ次から次へと
導かれる。
また、すすぎ時には、溢水ストレーナー60に
突出して設けられたつまみ(とつて)63は、す
すぎ水が衝突するので、すすぎ水の波消し作用、
いわゆる消波効果を有している。
そして、洗たく水の排水時には、ばね17の圧
接を開放して、操作ロツド16を上方に移動する
とともに排水弁体14も上方に移動する。そし
て、排水弁体14は、排水口15の上面より離間
する。したがつて、洗たく槽11および溢水ボツ
クス13内の水は、洗たく機本体1の外部へ排水
ホースを介して排出される。
また、洗たく物からの糸くず等が溢水ストレー
ナー60のスリツト状ストレーナー部61に付着
したとき、上記実施例では、溢水ストレーナー6
0のつまみ63を持つて、仕切板40より溢水ス
トレーナー60のみを取りだし、付着した糸くず
等を取りのぞくことができる。そして、きれいに
なつた溢水ストレーナー60を、仕切板40に取
りつけて再び使用する。
また、溢水ストレーナー60を、仕切板40か
ら取りはずしたとき、仕切板40の溢水ホース1
3の保持部が露出するので、溢水ホース13を仕
切板40から外してサービス作業ができる。
上記一実施例による溢水フイルター装置を備え
た洗たく機において、溢水フイルター装置の改良
によりよごれ分を含む洗剤の泡剤は、溢水ストレ
ーナーから食われるように溢水ホース内にぐいぐ
い吸い込まれ、洗たく槽内の泡等はスムーズに消
える。
したがつて、この実施例では、所要すすぎ時間
が従来構造のものに比較し、約3〜4分と短縮で
き、これに応じてすすぎ水量も約2分の1に減少
することができる。
なお、上記一実施例では、溢水ストレーナーと
仕切板とは、別体構造にしたが、溢水ストレーナ
ーと仕切板とを一体構造でつくつてもよい。しか
しながら、上述したように溢水ストレーナーを仕
切板とを別体構造にして、溢水ストレーナーを取
り出し自在にした方が、付着した糸くずが溢水ス
トレーナーの表面からも取れるので、きれにい清
掃できる利点を有している。
また、溢水ストレーナーのスリツト状ストレー
ナー部の細長いリブを設けているが、このリブの
配置は実施例のように水の流入方向に対してほぼ
平行に設けた方がよい。すなわち、溢水ストレー
ナーのリブの配置は、洗たく槽の中心に向つてほ
ぼ平行な向きを有するのがよい。なお、溢水スト
レーナーのリブは、実施例のように並列に配置す
るほかに、末広がり状または末すぼまり状に配置
してもよいのは勿論である。
さらに、溢水ストレーナーのリブは、実施例で
は、水面に対して約5℃の上向きの傾斜を有する
ように設けたが、種々の実験によれば、水面と同
一面かあるいは水平に対して約30゜の外方上向き
の傾斜、いいかえれば0〜約30゜の傾斜を持つリ
ブを採用すれば、水平に浮かんだ泡等を効率よく
吸い込むことがきることが判明している。
このように溢水ストレーナーの溢水ストレーナ
ー作用面を洗たく槽水面と同一な面またはわずか
な傾斜面にのみ設けたため、溢水ボツクス部上方
に形成された前面が開口した袋状の空間部に位置
されたこととあいまつて、洗たく槽水面に浮いて
いる泡を袋状空間部の前面開口から後方まで積極
的に導びくことができ、水平またはわずかな傾斜
面を有する溢水ストレーナー作用面全面にスムー
スに吸い込むことができ、溢水ストレーナー作用
の効果を十分に果すことができる。
また、溢水ストレーナーのリブは、上記一実施
例では、2段の段階状に設けたが、これに限定さ
れることなく、傾斜一平面,曲面状,多階段状に
してもよいのは勿論である。
以上述べたように、本発明は、溢水ボツクスカ
バーには表面に開口を形成するとともにこの開口
の奥側に、溢水ボツクス内に向つて膨出する箱状
の空間部をなす溢水ストレーナー移動部を形成
し、この溢水ストレーナー移動部に溢水ストレー
ナーを設けるとともに溢水ホースの流入口である
上部側を臨ませ、溢水ストレーナーの入口部をほ
ぼ上向きにして溢水ストレーナー移動部の空間部
内に臨むようにしたことを特徴とするものであ
る。
これによれば次のような良さがある。
溢水ボツクスカバーの表面に開口が形成され、
この開口の奥側に溢水ボツクス内に向つて膨出す
る箱状の空間部をなす溢水ストレーナー移動部が
あるので、この空間部に洗たく水流のよどみがで
きる。すなわち、洗たく槽内の水は強い水流とな
つている。洗たく槽から凹んだ溢水フイルター移
動部の空間部は強い水流の影響が少ないのでよど
みになるのである。強い水流に乗つて浮遊する
泡、系くず等の浮遊物が上記空間部のよどみに入
ると、強い水流の影響がなくなるので溢水ストレ
ーナーの吸込作用により溢水ストレーナーの入口
部からスムースに吸い込まれるのである。浮遊物
の吸込みがよいのですすぎ時間が短縮され、洗た
く機の洗濯物に附着する糸くずが少ないので仕上
りもよいのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す溢水フイル
ター装置を備えた二槽式洗たく機の斜視図、第2
図は、洗たく槽内に取りつけられた溢水フイルタ
ー装置の立面図、第3図は、第2図の―断面
図、第4図は、溢水ボツクスカバーの立面図、第
5図は、第4図の―断面図、第6図は、溢水
ボツクスカバーの裏面図、第7図は、第4図の
―断面図、第8図は、第4図の―断面図、
第9図は、溢水ボツクスカバーの平面図、第10
図は、第4図の―断面図、第11図は、溢水
ボツクスカバーの下面図、第12図は、仕切板の
立面図、第13図は、仕切板の平面図、第14図
は、仕切板の下面図、第15図は、第12図の
―断面図、第16図は、第12図の―
断面図、第17図は、第12図の―
断面図、第18図は、仕切板の側面図、第19図
は、第12図のXI―XI断面図、第20図は、
溢水ストレーナーの立面図、第21図は、第20
図のXI―XI断面図、第22図は、溢水ストレ
ーナーの平面図、第23図は、第20図の
―断面図、第24図は、溢水ストレーナー
の裏面図、第25図は、溢水ストレーナーの側面
図、第26図は、第20図の―断面
図である。 10…溢水フイルター装置、11…洗たく槽、
12…排水ボツクス部、13…溢水ホース、14
…排水弁体、15…排水口、16…排水弁体操作
ロツド、20…溢水ボツクスカバー、60…溢水
ストレーナー、22…溢水フイルター移動部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 洗たく槽の内壁よりへこんで形成された凹部
    をなす溢水ボツクス部と、この溢水ボツクスの表
    面に対向するようにして設けた溢水ボツクスカバ
    ーと、溢水ボツクス部と溢水ボツクスカバーとの
    間に配設された溢水ホースと、この溢水ホースの
    下部に接続した筒状の排水弁体と、溢水ボツクス
    部の底部に形成した排水口と、排水弁体に取り付
    けた操作ロツドとなり、溢水ホースおよび排水弁
    体をもつて内側に溢水通路を形成し、操作ロツド
    をもつて排水弁体を上下に動かすことができるよ
    うにし、排水弁体を下げて排水弁体の下端側を排
    水口に接合することにより溢水通路を排水口に直
    接連通させ、排水弁体を上げて排水弁体の下端側
    を排水口から離すことにより溢水通路を介さない
    で洗たく槽内の水が排水できるようにしてなる洗
    たく機において、 溢水ボツクスカバーには表面に開口を形成する
    とともにこの開口の奥側に、溢水ボツクス内に向
    つて膨出する箱状の空間部をなす溢水ストレーナ
    移動部を形成し、この溢水ストレーナー移動部に
    溢水ストレーナーを設けるとともに溢水ホースの
    流入口である上部側を臨ませ、溢水ストレーナー
    の入口部をほぼ上向きにして溢水ストレーナー移
    動部の空間部内に臨むようにしたことを特徴とす
    る洗たく機の溢水フイルター装置。 2 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
    溢水ストレーナーは溢水ストレーナー移動部内で
    溢水ホースとともに上下動できるように設けたこ
    とを特徴とする洗たく機の溢水フイルター装置。 3 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
    溢水ストレーナーと溢水ホースを着脱できるよう
    に接続したことを特徴とする洗たく機の溢水フイ
    ルター装置。
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