JPH0222870Y2 - - Google Patents

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JPH0222870Y2
JPH0222870Y2 JP1984048319U JP4831984U JPH0222870Y2 JP H0222870 Y2 JPH0222870 Y2 JP H0222870Y2 JP 1984048319 U JP1984048319 U JP 1984048319U JP 4831984 U JP4831984 U JP 4831984U JP H0222870 Y2 JPH0222870 Y2 JP H0222870Y2
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shutter
guide
shell
guide groove
recording
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は新規なデイスクカセツトに関する。詳
しくは、磁気デイスク等の記録媒体デイスクを収
納したシエルと、該シエルに摺動自在に保持され
ると共に該シエルに形成された窓を開閉するシヤ
ツターとを備えたデイスクカセツトにおいて、比
較的簡単な構造により、シヤツターの摺動によつ
てシエルが削り取られるのを防止することがで
き、シエルの削れが原因する記録媒体デイスクに
対する記録ミス及び記録された内容の再生ミス等
の動作ミスが生ずるのを防止することができるよ
うにした新規なデイスクカセツトを提供しようと
するものである。
背景技術とその問題点 例えば、磁気デイスクカセツトには、一般に、
磁気デイスクを収納のしたシエルに摺動自在に保
持されたシヤツターが設けられている。このシヤ
ツターは、シエルに形成された窓、即ち、磁気デ
イスクカセツトが記録再生装置に装着されたとき
記録再生装置の記録再生部に設けられた記録再生
用の磁気ヘツドがシエルの内部に位置する磁気デ
イスクの記録面と接触することができるようにす
ために開成された窓を開閉するためのものであ
り、磁気デイスクカセツトが記録再生装置に装着
されたときに該窓を開く位置に移動せしめられ、
それ以外のときは該窓を閉じる位置に来ているよ
うにされている。即ち、磁気デイスクを記録媒体
とする記録再生は、前記した磁気ヘツドが磁気デ
イスクの記録面に接触された状態では磁気デイス
クを回転せしめ、それによつて磁気デイスクが所
定のトラツクを走査することによつて行なわれ
る。従つて、磁気デイスクの記録面に塵埃が付い
ていると、その塵埃が付いた部分においては磁気
ヘツドが記録面と接触することができなくなり、
その部分に記録ミスあるいは再生ミスが生ずる。
しかして、前記シヤツターは、上記したような
塵埃等の付着によつて生ずる記録又は再生のミス
の防止するために、設けられたものであり、磁気
デイスクカセツトが使用されていない間は窓を閉
じておき該窓から塵埃等が入るのを防止する役割
を果している。
ところが、例えば、従来の磁気デイスクカセツ
トには、上記したような防塵の目的で設けられた
シヤツターの移動によつて塵埃が発生せしめられ
るという極めて不都合な問題点があつた。この問
題点を図面において詳細に説明する。
第1図は従来の磁気デイスクカセツトの一例a
を示すものである。図において、bは磁気デイス
クcを収納した略薄い筐体状のシエルであり、該
シエルbの上下両面のうちの一側縁に偏位した部
分には浅い凹部d,d(図面では一方のもののみ
を示してある。)が形成されており、該凹部d,
dには窓e,eが形成されている。そして、一方
の凹部dのうちのシエルbの前記一側縁に寄つた
位置には該一側縁と平行に延び、かつ、それぞれ
該凹部dの長手方向における一端と他端に偏位し
て配置された浅いガイド溝f1,f2が形成されてい
る。
gはステンレス等の薄い金属板を略コ字形に折
曲して形成されたシヤツターであり、該シヤツタ
ーgの互いに平行に対向し合う両側面g1,g1(図
面では一方のもののみ示してある。)には上記窓
e,eと略同じ形状に形成された開口部h,hが
形成されている。そして、シヤツターgの一方の
側面部g1の、シヤツターgの折曲部g2に偏位した
位置であり、かつ、該側面部g1の長手方向におけ
る一端と他端に偏位した位置に案内爪i1,i2が形
成されている。この案内爪i1,i2は、シヤツター
gの一方の側面部g1の一部を略h字状に切り抜
き、その切り抜かれた部分で囲まれた部分を他方
の側面部側へ直角に起すことにより形成されてい
る。また、シヤツターgの折曲部g2の一端に偏位
した位置にはシヤツターgの内側へ向けて切り起
されたばね受片jが形成されている。
しかして、シヤツターgは、その一方の側面部
g1がシエルbの一方の凹部dに配置された他方の
側面部g1がシエルbの他方の凹部dに配置される
と共に、前記した案内爪i1が前記したガイド溝f1
にまた案内爪i2がガイド溝f2にそれぞれ摺動自在
な状態で係合されることによりシエルbに摺動自
在な状態で保持される。即ち、シヤツターgはそ
の案内爪i1,i2がシエルbのガイド溝f1,f2に摺動
自在に係合されることによりシエルbからの脱落
防止が為され、かつ、その移動方向を案内される
ことになる。
kはシエルbの内部の前記一側縁に近接した位
置に配置されたトーシヨンばねであり、該トーシ
ヨンばねkの一方の腕k1先端部はシエルbの内部
に設けられたピンlに外嵌され、他方の腕k2の先
端部は前記シヤツターgのばね受片jに弾接され
ている。しかして、シヤツターgはそのばね受片
jがトーシヨンばねkによつて押圧されることに
より通常は第1図に実線で示す位置、即ち、シエ
ルbの窓e,eを閉じる位置に来ている。そし
て、シヤツターgは、磁気デイスクカセツトaが
図示しない記録再生装置の記録再生部に装着され
ると、該記録再生部に設けられたシヤツター開放
手段によつて自動的に第1図に2点鎖線で示す位
置、即ち、シヤツターgの開口部h,hがシエル
bの窓e,eと重なることによりシエルbの窓
e,eを開く位置へ移動せしめられる。
ところで、シエルbに対してこのように保持さ
れたシヤツターgには常時第1図に実線の矢印で
示す方向へ回動させようとする力が加えられてい
る。これは、トーシヨンばねkの弾発力が実線の
矢印で示す方向に加えられるからであり、従つ
て、シヤツターgには全体としてシエルbから離
れようとする弾発力が付勢され特に、ばね受片j
が形成された側の端部には強力な回動力が作用さ
れる。
従つて、シヤツターgの案内爪i1,i2は常にガ
イド溝f1,f2の側面に弾接されており、シヤツタ
ーgが移動されるときは、案内爪i1,i2はその状
態で摺動せしめられる。すると、案内爪i1,i2
ガイド溝f1,f2の側面と接する側の面の端縁はガ
イド溝f1,f2の側面に喰い込むようにして移動さ
れるため、これによつて該ガイド溝f1,f2、の側
面が削られることになり、ここにプラスチツクの
細粉が生じるようになる。しかも、ガイド溝f1
f2はシエルbの窓e,eに極めて近接して配置さ
れているので上記細粉は略確実に窓e,eを通つ
てシエルbの内部に入り込むことになる。
このようなプラスチツクの細粉が磁気デイスク
cの記録面に付着すれば、前記した記録又は再生
ミスを生じることは明らかである。
考案の目的 そこで、本考案は上記した問題点に鑑み為され
たもので、比較的簡単な構造により、シヤツター
の摺動によつてシエルが削り取られるのを防止す
ることができ、シエルの削れに原因する記録媒体
デイスクに対する記録ミス及び記録された内容の
再生ミス等の動作ミスが生ずるのを防止すること
ができるようにした新規なデイスクカセツトを提
供することを目的とする。
考案の概要 本考案デイスクカセツトは、上記した目的を達
成するために、記録媒体デイスクを収納する略薄
い筐体状に形成されたシエルと、該シエルの一側
縁と平行に摺動自在にシエルに取り付けられてシ
エルの平面部上に形成されたヘツド挿入孔を開閉
するシヤツターとを備え、上記シエルの平面部上
には上記一側縁と上記ヘツド挿入孔との間に上記
シヤツターの移動を案内するガイド溝を形成し、
上記シヤツターには上記ガイド溝に係合した際ガ
イド溝の側面と略平行になる案内面をもつ案内爪
を切り起し状に形成し、上記案内面は上記ガイド
溝の側面へ向け凸曲面となるように形成されて案
内面の摺動方向における両端部がガイド溝の側面
を削り取ることがないようにしたことを特徴とす
る。
実施例 以下に、本考案デイスクカセツトの詳細を添付
図面に示した実施の一例に従つて説明する。図面
に示す実施例は、本考案デイスクカセツトを磁気
デイスクカセツトとして適用したものである。
図において、1は磁気デイスクカセツトであ
り、該磁気デイスクカセツト1は略薄い筐体状に
形成されたシエル2の内部に磁気デイスク3が回
転自在に収納されて成る。
シエル2はABS樹脂等の合成樹脂により形成
されており、上ハーフ4と下ハーフ5とから成
る。
上ハーフ4は略正方形の板状に形成されてお
り、その下ハーフ5側の面には外周縁に沿うよう
にして位置された壁部6が形成されている。そし
て、該壁部6のうちの上ハーフ4の一側縁の一方
の角部に寄つた部分6aは、上ハーフ4の外周縁
からある程度内部へ寄つた位置を通るようにして
略横倒j字状に形成されている。そして、上ハー
フ4の下ハーフ5の側の面のうちの前記一側縁の
角部にはピン7が設立されている。8は上ハーフ
4の下ハーフ5側の面に円形に、かつ、浅く形成
されたデイスク収納凹部であり、該デイスク収納
凹部8の中央部には環状の突条9が形成されてい
る。10,10,10,10は上記デイスク収納
凹部8の外縁に沿つて適宜な間隔をおいて配置さ
れた突条であり、そのうちの1つは前記壁部6の
部分6aと連設されるようにして形成されてい
る。11は上ハーフ4の一側縁と上記環状の突条
9との間の位置に形成されたヘツドウインドウで
ある。
下ハーフ5は前記上ハーフ4と同じ大きさの略
正方形の板状に形成されており、その略中央部に
は前記下ハーフ4に形成された環状の突条9の径
より稍大きい径とされ、かつ、該突条9と同軸上
に位置されたセンターホール12が形成されてい
る。13は下ハーフ5の一側縁と上記センターホ
ール12との間に形成されたヘツドウインドウで
あり、このヘツドウインドウ13は前記上ハーフ
4に形成されたヘツドウインドウ11と対応する
位置に形成されている。14は下ハーフ5の反上
ハーフ4側の面の一側縁に偏位した位置に浅く形
成されたシヤツター配置用凹部であり、該シヤツ
ター配置用凹部14は下ハーフ5の一側縁からセ
ンターホール12至る稍手前までの部分であり、
かつ、一側縁の一方の角部側に偏位した部分と対
応する部分である部分に形成されている。尚、上
ハーフ4の反下ハーフ5側の面のうち上記下ハー
フ5のシヤツター配置用凹部14が形成された部
分と対応する部分にもこれと同様のシヤツター配
置用凹部15(第4図参照)が形成されている。
従つて、前記したヘツドウインドウ11及び13
はシヤツター配置用凹部14,15内に位置され
ている。そして、上下両ハーフ4,5の各一側縁
のうちの上記シヤツター配置用凹部14,15が
形成された部分と対応する部分は浅く切り欠か
れ、それにより後述するシヤツターの折曲部が配
置される縁部凹部16,16′が形成されている。
17は下ハーフ5の前記上ハーフ4に立設され
たピン7と対応する位置に形成された小さな係合
孔である。
18a,18bは下ハーフ5のシヤツター配置
用凹部14のうち縁部凹所16′に寄つた位置に
浅く形成されたガイド溝であり、該ガイド溝18
a,18bはシヤツター配置用凹部14の長手方
向における両端に偏位した位置に互いに稍離間し
て、かつ、シヤツター配置用凹部14の幅方向に
おける位置を互いに稍ずらされて配置されてお
り、下ハーフ5の一側縁、即ち、縁部凹所16′
と平行に延びるようにして形成されている。
尚、図示を省略してあるが、下ハーフ5の上ハ
ーフ4側の面には上ハーフ4に形成された前記浅
いデイスク収納凹部8と同様のデイスク収納凹部
が形成されている。
しかして、上ハーフ4に下ハーフ5が正しく位
置決めされた状態で重ね合わせられ、その状態で
上ハーフ4の壁部6の上端面の一部と下ハーフ5
の上ハーフ4側とが超音波溶着等の固着手段によ
り互いに固着せしめられ、これによつて、第2図
に示す略薄い筐体状のシエル2が形成される。そ
して、シエル2の内部には上ハーフ4側のデイス
ク収納凹部8と下ハーフ5側の前記図示しないデ
イスク収納凹部及び突条10,10,10,10
によつて磁気デイスク3が収納される空間が形成
される。そして、上ハーフ4に立設されたピン7
の先端部は下ハーフ5に形成された嵌合孔17に
嵌合される。
磁気デイスク3は円形に形成された磁気シート
部19と該磁気シート部19の中央部に取着され
たセンターコア20とから成る。磁気シート部1
9は合成樹脂のシートに磁性体をコーテイングし
て形成されており、その中央部に形成された開口
部がセンターコア20のフランジ部に接着等の固
着手段によつて固着されている。センターコア2
0は比較的硬質な金属材料により略皿状に形成さ
れており、2つの係合孔21a,21bが形成さ
れている。しかして、磁気デイスク3はそのセン
ターコア20の凹部を下ハーフ4の前記環状の突
条9に外嵌するようにして前記シエル2の内部に
形成されたデイスク収納用の空間に回転自在な状
態で配置されると共に、センターコア20の係合
孔21a,21bが形成された側の部分が下ハー
フ5のセンターホール12に配置される。そし
て、磁気シート部19の一部は上下両ハーフ4,
5に形成されたヘツドウインドウ11,13を通
してシエル2の外部から臨むことができるように
なる。
22はシヤツターである。シヤツター22はス
テンレス等の薄い金属板を略コ字状に折曲して形
成されている。このシヤツター22は、例えば、
次のようにして形成される(第5図参照)(尚、
第5図に実線で示す状態は、他の図において示す
シヤツター22を展開した状態である。)。即ち、
第5図において、23はシヤツター22となる金
属板であり、該金属板23の長手方向の長さは上
下両ハーフ4,5の前記シヤツター配置用凹部1
4及び15の幅方向の長さに上下両ハーフ4,5
の前記縁部凹所16及び16′の幅方向の長さを
加えた長さと略等しくされており、また、幅方向
の長さは上記シヤツター配置用凹部14,15の
長手方向の長さの略3分の2程度にされている。
また、金属板23の板厚は上記縁部凹所16,1
6′の深さと略等しくされている。そして、金属
板23に付した破線24,24は折り曲げ線であ
り、該折り曲げ線24,24間の幅は上記縁部凹
所16及び16′の幅方向の長さに略等しくされ
ている。しかして、金属板23のこれが折り曲げ
線24,24からコ字状に折り曲げられた状態に
おいて、折り曲げ線24,24間の部分がシヤツ
ター22の折曲部25となり、該折曲部25とな
る部分を挾んだ一方の部分26aが下ハーフ5の
シヤツター配置用凹部14に配置される一方の側
面部となり、他方の部分26bが上ハーフ4のシ
ヤツター配置用凹部15に配置される他方の側面
部となる。そこで、金属板23の一方の側面部2
6aとなる部分の折曲部25に近接した位置のう
ち幅方向における両端部に寄つた所定の2箇所の
位置に略2/3状のスリツトをプレス等により打り
抜き形成し、該打ち抜かれたスリツトで囲まれた
部分をそれぞれ内面側、即ち、第5図の実線で示
す状態において上方へ来ている面の側へ略垂直に
打ち起す。これによつて案内爪27a及び27b
が切り起し状に形成される。このとき同時に案内
爪27a,27bは、折曲部25が位置する側へ
向けて凸曲面状となるように屈曲せしめられる。
また、折曲部25の一端部に寄つた部分にも略コ
字状のスリツトをプレス等によつて打ち抜き形成
し、そのスリツトによつて囲まれた部分を案内爪
27a,27bが打ち起された方向と同じ方向へ
略垂直に打ち起し、更に、その打ち起された部分
の先端を折曲部25の一端部側へ向けて略直角に
折曲する。これによつて、ばね受片28が切り起
し状に形成される。更に、一方の側面部26aと
なる部分と他方の側面図26bとなる部分の金属
板23の他端寄り位置に前記ヘツドウインドウ1
1,13と略同じ大きさの開口部29a,29b
を打き抜き形成する。
しかして、上記したようにして案内爪27a,
27b、ばね受片28及び開口部29a,29b
が形成された後に、金属板23は折り曲げ線2
4,24から第5図に2点鎖線で示す状態、即
ち、略コ字状に折曲せしめられる。これによりシ
ヤツター22が形成される。
しかして、シヤツター22に形成された案内爪
27a,27bは両側面部26a,26bの内側
に配置され、かつ、該両側面部26a,26bに
対して垂直な状態で位置されると共に、折曲部2
5側へ向けて略凸曲面状となるように屈曲された
状態で位置される。
しかして、シヤツター22は前記したシエル2
に形成されたシヤツター配置用凹部14,15及
び縁部凹所16,16′に配置される。即ち、シ
ヤツター22の一方の側面部26aは下ハーフ5
のシヤツター配置用凹部14にまた他方の側面部
26bは上ハーフ4のシヤツター配置用凹部15
にそれぞれ配置され、折曲部25は縁部凹所1
6,16′に配置される。そして、これと共に、
一方の案内爪27aは下ハーフ5に形成された前
記ガイド溝のうち一方のガイド溝18a内に、ま
た他方の案内爪27bは他方のガイド溝18b内
にそれぞれ配置される。これによつて、シヤツタ
ー22は案内爪27a,27bがガイド溝18
a,18bに配置されることによりシエル2から
の抜け止めが為され、かつ、その移動を案内され
るようになり、シヤツター配置用凹部14,15
の長手方向の両端間において摺動することができ
るように保持される。
30はトーシヨンばねであり、(第4図、第6
図及び第7図参照)、その一方の腕30aの先端
部30a′が略環状に形成されており、また、他方
の腕30bの先端部30b′は略直角に折曲せしめ
られている。しかして、トーシヨンばね30の一
方の腕30aの先端部30a′は下ハーフ4に立設
された前記ピン7に外嵌され、また、他方の腕3
0bの先端部30b′はシヤツター22の折曲部2
5から切り起された前記ばね受け片28の基端部
に弾接せしめられる。しかして、シヤツター22
は、そのばね受片28がトーシヨンばね30によ
つて押圧されることにより、通常、その他端縁、
即ち、他方の案内爪27bが位置された側の端縁
がシヤツター配置用凹部14,15の他端部と当
接され、かつ、その開口部29a,29bがシエ
ル2のヘツドウインドウ11,13と重ならない
位置、即ち、ヘツドウインドウ11,13を閉じ
る位置へ移動しようとする移動力を付勢されてい
る。
尚、トーシヨンばね30の弾発力の一部はシヤ
ツター22に対してこれをシエル2から前方へ向
けて移動せしめるような方向に加えられるので、
案内爪27a,27bは各ガイド溝18a,18
bのシエル2の一側縁側の側面18a′,18b′に
弾接せしめられる、しかしながら、この状態にお
いて案内爪27a,27bがガイド溝18a,1
8bの上記側面18a′,18b′と接触する部分
は、案内爪27a,27bがシヤツター22の折
曲部25側へ向けて、即ち、シエル2の一側縁側
へ向けて略凸曲面状となるように屈曲して形成さ
れていることにより、その略凸曲面状に形成され
た側の面の略頂部の辺りとされる。従つて、ガイ
ド溝18a,18bの上記側面18a′,18b′に
案内爪27a,27bの端縁、即ち、エツジ部が
接触されることはない。
そこで、磁気デイスクカセツト1が図示しない
記録再生装置の記録再生部に装着されるとシヤツ
ター22は、該記録再生部に設けられたシヤツタ
ー開放手段によつて、第2図及び第7図に示すよ
うに、その開口部29a,29bがシエル2のヘ
ツドウインドウ11,13と重なるような位置、
即ち、ヘツドウインドウ11,13を開く位置へ
移動せしめられる。また、磁気デイスクカセツト
1が上記記録再生部から取り出されると、シヤツ
ター22は、トーシヨンばね30の弾発力により
元の位置、即ち、ヘツドウインドウ11,13を
閉じる位置へ移動せしめられる。そして、このよ
うにしてシヤツター22がヘツドウインドウ1
1,13を開く位置と閉じる位置との間を移動せ
しめられる際、案内爪27a,27bは、前記し
たように、ガイド溝18a,18bの側面18
a′,18b′と弾接されなが移動されるのである
が、案内爪27a,27bのこれがガイド溝18
a,18bの側面18a′,18b′と摺動する部分
は、前記したように、略凸曲面状に形成された面
の略頂部の辺りであるため、該側面18a′,18
b′が案内爪27a,27bによつて削られる惧れ
は全くない。
考案の効果 以上に記載したところから明らかなように、本
考案デイスクカセツトは、記録媒体デイスクを収
納する略薄い筐体状に形成されたシエルと、該シ
エルの一側縁と平行に摺動自在にシエルに取り付
けられてシエルの平面部上に形成されたヘツド挿
入孔を開閉するシヤツターとを備え、上記シエル
の平面部上には上記一側縁と上記ヘツド挿入孔と
の間に上記シヤツターの移動を案内するガイド溝
を形成し、上記シヤツターには上記ガイド溝に係
合した際ガイド溝の側面と略平行になる案内面を
もつ案内爪を切り起し状に形成し、上記案内面は
上記ガイド溝の側面へ向け凸曲面となるように形
成されて案内面の摺動方向における両端部がガイ
ド溝の側面を削り取ることがないようにしたこと
を特徴とする。
従つて、シヤツターはその案内爪の凸曲面状に
形成された案内面の略頂部の辺りをシエルのガイ
ド溝の側面に接触させた状態で移動せしめられる
から、ガイド溝の側面に案内爪の案内面の摺動方
向における両端部、即ちエツジ部が接触すること
はない。そのため、ガイド溝の側面が案内爪によ
つて削り取られる惧れがない。従つて、シエルの
ガイド溝が削り取られてプラスチツクの細粉等が
発生しそれがシエル内の記録媒体デイスクに付着
するといつた不都合な事態が生じるのを防止する
ことができる。
そして、シヤツターの案内爪がシエルのガイド
溝の側面と接触する部分は凸曲面状に形成された
案内面の一部のみであり、案内面の摺動方向にお
ける両端部はガイド溝の側面からある程度離間し
て位置され、このような状態はシヤツターがいず
れの位置にあるときも、また、移動せしめられる
ときも維持される。従つて、シヤツターに案内爪
を形成する加工工程において案内爪に生じるバリ
が案内面の摺動方向におけるいずれの端部に生じ
ても、そのバリが異常に大きいものでない限り差
し支えないことになる。従つて、案内爪を形成す
る加工工程において抜き方向や曲げ方向をいちい
ち変えて作業するといつた面倒なことをしなくて
済み、その分製造コストを低くすることができ
る。
しかして、本考案によれば、比較的簡単な構造
により、シヤツターの摺動によつてシエルが削ら
れるのを防止することができ、シエルの削れが原
因となつて生ずる記録媒体デイスクに対する記録
ミス及び記録された内容の再生ミス等の動作ミス
が生ずるのを防止することができるようにした新
規なデイスクカセツトを提供することができる。
尚、前記した実施例においては、本考案デイス
クカセツトを磁気デイスクカセツトとして適用し
たものを示したが、本考案はこれに限らず、記録
媒体デイスクを収納したシエルと、案内爪が該シ
エルに形成されたガイド溝によつて案内されなが
ら摺動されるシヤツターとを備えた各種のデイス
クカセツトに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のデイスクカセツトの一例を示す
要部平面図、第2図乃至第7図は本考案デイスク
カセツトの実施の一例を示すものであり、第2図
はシヤツターが開き位置へ移動された状態におけ
る全体を示す斜視図、第3図は分解斜視図、第4
図は第2図のA−A線に沿う断面図、第5図はシ
ヤツターを展開して示す拡大斜視図、第6図はシ
ヤツターが閉鎖位置にある状態における第4図の
B−B線に沿う断面図、第7図はシヤツターが開
き位置にある状態における第4図のB−B線に沿
う断面図である。 符号の説明、1……デイスクカセツト、2……
シエル、3……デイスク、11,13……ヘツド
挿入孔、18a,18b……ガイド溝、18a′,
18b′……ガイド溝の側面、22……シヤツタ
ー、27a,27b……案内爪。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 記録媒体デイスクを収納する略薄い筐体状に形
    成されたシエルと、 該シエルの一側縁と平行に摺動自在にシエルに
    取り付けられてシエルの平面部上に形成されたヘ
    ツド挿入孔を開閉するシヤツターとを備え、 上記シエルの平面部上には上記一側縁と上記ヘ
    ツド挿入孔との間に上記シヤツターの移動を案内
    するガイド溝を形成し、 上記シヤツターには上記ガイド溝に係合した際
    ガイド溝の側面と略平行になる案内面をもつ案内
    爪を切り起し状に形成し、 上記案内面は上記ガイド溝の側面へ向け凸曲面
    となるように形成されて案内面の摺動方向におけ
    る両端部がガイド溝の側面を削り取ることがない
    ようにした ことを特徴とするデイスクカセツト。
JP4831984U 1984-04-02 1984-04-02 ディスクカセット Granted JPS60163566U (ja)

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