JPH0222757B2 - - Google Patents

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JPH0222757B2
JPH0222757B2 JP56198466A JP19846681A JPH0222757B2 JP H0222757 B2 JPH0222757 B2 JP H0222757B2 JP 56198466 A JP56198466 A JP 56198466A JP 19846681 A JP19846681 A JP 19846681A JP H0222757 B2 JPH0222757 B2 JP H0222757B2
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compound
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carbene
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Masashi Shibahara
Tsuneo Okonogi
Yasushi Murai
Shunzo Fukatsu
Taro Niida
Tadashi Wakazawa
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
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    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams
    • C07D205/085Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams with a nitrogen atom directly attached in position 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D505/00Heterocyclic compounds containing 5-oxa-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. oxacephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は1−オキサデチア−セフエム誘導体の
新規な製造法に関する。さらに詳しく述べると、
本発明は新らたに合成された新規のカルボキシ基
を保護された4−(3′−カルボキシ−3′−ジアゾ
−2′−オキサプロピルオキシ)−3−アシルアミ
ノ−アゼチジン−2−オン誘導体を閉環させるこ
とによりオキサセフアロスポリン母核を合成する
新規な方法に関する。 次式 で示されるオキサセフアロスポリン母核を有する
化合物は広範囲の抗菌力を有する抗生物質として
知られ、その母核の合成法も種々報告されてい
る。その一つは(1)特開昭49−133594号公報に開示
されている如くアミノ酸を出発原料とした全合成
法である。他方、(2)特開昭53−25551号公報や特
開昭53−121787号公報等に開示されている様に、
ペニシリンを出発原料として用いて環拡大する方
法などがある。 特開昭53−25551号の方法は、次式 の母核を1〜6結合の箇所で閉環する方法、また
特開昭53−121787号の方法は3−4結合の箇所で
閉環する方法である。これらの先行技術はペニシ
リン由来の炭素結合を多く残して閉環するため工
程数が極めて多く複雑な反応である等の不利な点
がある。 本発明者らは、上記の従来法に伴う欠点がない
オキサセフアロスポリン母核の形成法を開発する
ために鋭意研究を重ねた。そして、その研究の結
果、次式に示されるカルボキシ基が保護されて
いる4−(3′−カルボキシ−3′−ジアゾ−2′−オキ
サプロピルオキシ)−3−アシルアミノ−アゼチ
ジン−2−オン 〔式中、Aはアルカノイル基又はアロイル基の
如きアシル基、R2はカルボキシル保護基である〕
を新規化合物として合成することに成功し、しか
もこの化合物の4位側鎖における3′位炭素をカ
ルベンに転化させるような物質(カルベン導入触
媒と称する)を作用させると、ジアゾ基(=N2
が遊離されて3′位炭素がカルベンになり且つアゼ
チジノン核の1位窒素原子と結合するようにして
閉環することを発見した。この発見に基づいて本
発明は完成された。 本発明の方法においては、式のアゼチジノン
誘導体をカルベン導入触媒で処理することにより
閉環反応を行うものであり、アゼチジノン環の環
拡大方式でオキサセフアロスポリン母核を形成さ
せるものではあるが、この母核の4〜5位の箇所
で閉環が起きた点で特開昭53−25551号又は特開
昭53−121787号の閉環法と明確に異なる。しか
も、本発明の方法においては、ペニシリン分子起
源の炭素の中で化学的、立体化学的又抗菌力発現
に必須なβ−ラクタム環の炭素のみを利用しセフ
エム環に必要な他の炭素は外部より導入しカルベ
ン導入反応により閉環させる点で独特であり、こ
のような反応がオキサセフアロスポリン母核の合
成に応用された例はない。 要約すると、第一の本発明は、次の一般式 〔式中、Aはアシル基を表わし、R1は水素又
はメトキシ基を、R2はカルボキシル保護基を示
す〕で表わされるジアゾ化合物をカルベン導入触
媒と反応させて閉環することを特徴とする次式 〔式中、A,R1及びR2は前記と同じ意味をも
つ〕の1−オキサ−1−デチア−3−オキシセフ
アロスポリン誘導体の製造法を要旨とする。 本発明の方法で製造された式の誘導体の3位
ヒドロキシル基をアルキル化剤と反応させると、
次の一般式 〔式中、A,R1,R2は前記と同じ意味をもち、
R3は低級アルキル基を表わす〕の1−オキサ−
1−デチア−3−アルコキシセフエム化合物が製
造できる。 次に本発明の方法の実施について説明する。 本発明の方法で出発化合物として用いられる式
のジアゾ化合物におけるアシル基Aは、式
R4CO−(但しR4はアルキル基、特にC1〜4のアル
キル基)のアルカノイル基又は式R5CO−(但し
R5はアリール基、特にフエニル基であり、反応
に関与しない不活性の置換基、例えばニトロ基を
有してもよい)のアロイル基又は式R6CO−(但
しR6はアラルキル基、例えばフエニル−低級ア
ルキル基、特にベンジル基又はフエノキシ低級ア
ルキル基、特にフエノキシメチル基でありうる)
のアシル基であることができる。アシル基Aの好
ましい例には、ベンゾイル基、フエニルアセチル
基またはフエノキシアセチル基がある。 基R1は水素原子あるいはメトキシ基であるこ
とができる。メトキシ基はα位にあるのが好まし
い。 さらに式のジアゾ化合物における3′位炭素原
子に結合しているカルボキシル基は保護されてい
ることが必要であり、この保護には、公知のカル
ボキシル保護基のうちから適当に選択される。こ
の目的に適するカルボキシル保護基R2の例には、
t−ブチル基、ジクロロエチル基などのアルキル
基;ベンジル、p−ニトロベンジル、p−メトキ
シベンジル、フエナシル、ジフエニルメチルなど
のアラルキル基がある。弱酸性下であるいは還元
的条件下容易に脱離できるものが好ましい。例え
ば、ジフエニルメチル基又はp−ニトロフエニル
メチル基の如き置換又は非置換アラルキル基が便
利である。 本発明の方法における式のジアゾ化合物の閉
環反応で用いられるカルベン導入触媒には、例え
ばロジウムアセテート、酸化ロジウムまたは酸化
銀などがあり、ロジウムアセテートが最適であ
る。この閉環反応は有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、THF、ジオキサンなどに出発化合物をと
かし、この溶液中でカルベン導入触媒を作用させ
ることにより行われる。反応温度は好ましくは0
〜100℃、特に30〜70℃で30分〜1時間反応させ
ればよい。 上記の閉環反応で一般式の1−オキサ−1−
デチア−3−オキシセフアロスポリン誘導体が生
成されるが、これは比較的不安定であるから単離
し難い。 こうして得られる一般式の化合物は、第二の
本発明の方法では、単離することなく3位ヒドロ
キシル基をアルキル化されてアルコキシル基にさ
れる。これには、一般に用いられるアルキル化剤
としてジアゾアルカンが用いられる。メチル化剤
としては例えばジアゾメタン等、またエチル化剤
としてはジアゾエタンが用いられ、これらアルキ
ル化剤は常法にて上記の有機溶媒中で反応されれ
ばよい。反応温度は0〜50℃がよい。 なお、所望ならば、さらに式の化合物の4位
における保護されたカルボキシル基(−COOR2
は、常法の脱護法例えば弱酸分解により保護基
R2を脱離できる。 こうして得られた一般式の化合物の精製には
β−ラクタム化合物の通常の精製法が用いられ
る。 一般式の化合物はR1がα−メトキシ基の場
合はアシルアミノ基(AHN−)はβ位にある。 一方R1が水素の場合は、アシルアミノ基
(AHN−)はα又はβ位の何れかにある。アシ
ルアミノ基がβ位の化合物は常法によりアシル交
換を施すことにより、抗菌力を有する有用な物
質、例えば特開昭53−112895号公報などに開示さ
れている物質に誘導できる。また、アシルアミノ
基がα位にある場合は常法により7位のα−メト
キシ化を伴うアシルアミノ基のβ位への転換反応
を行い、さらにアシル交換することにより抗菌力
のある物質へ誘導できる。 次に本発明の方法で出発化合物として用いられ
る一般式のジアゾ化合物の調製法について説明
する。 この式の化合物は、後記の参考例に示される
ように、オキサゾリン誘導体とグリセリン又はヒ
ドロキシ酢酸アルキルエステルとを素原料として
用いて数工程で作られた次の一般式 〔式中、Rはフエニル基、フエニルメチル基又
はフエノキシメチル基を示し、R1は水素又はメ
トキシ基を示し、Mはアルカリ金属を示す〕で表
わされる化合物から更に数段階を経て合成でき
る。化合物における3位アシルアミノ基
(RCONH−)が本法で使用すべき出発ジアゾ化
合物における対応のアシルアミノ基(AHN
−)と一致していないときは、既知のアシル交換
反応で所望の、適当なアシルアミノ基AHN−を
導入することによつて次式 の化合物にする。そしてこの式′の化合物を中
和により対応の遊離酸の形にし、さらに4位側鎖
の末端カルボキシル基を活性化する。その後、例
えばマロン酸モノエステルのアルカリ金属(又は
アルカリ土類金属)塩又は酢酸エステル・アニオ
ン等を反応させ2炭素伸長させることにより、次
の一般式 (式中、R,R1は前述の意味を有し、R2はカ
ルボキシル基の保護基を示す)で表わされる化合
物を得る。さらにこの化合物をアジド化合物と
反応させ次の一般式 (式中R,R1およびR2は前述の意味を有す)
で表わされるジアゾ化合物を得る。 前述の原料化合物調製の段階において、一般式
の化合物からの化合物への各反応はワンポツ
ト(one−pot)方式で行い得るもので先づ有機
溶媒例えばアセトニトリル、THFなどの溶媒中
で化合物′を鉱酸、例えば塩酸、硫酸などで中
和することにより遊離酸とし、続いて4位側鎖に
おける末端カルボキシル基を活性カルボン酸誘導
体にする。この活性化法は公知の方法例えば混合
酸無水物法、酸ハライド法、活性イミダゾライド
法などで行いうる。この際、例えばカルボジイミ
ダゾールを用いる場合の反応温度は0〜5℃で1
〜2時間反応させればよい。 次いで、上記溶媒中で、活性化された化合物
′について、2炭素伸長させて式の化合物を
生成させる反応を行うが、これに用いられる2炭
素伸長試薬は例えばマロン酸モノエステル・アニ
オン、酢酸エステル・アニオン、またはメルドラ
ム酸誘導体アニオンなどである。この際の反応温
度は5−20℃で反応時間は3〜4時間が好適であ
る。 一般式の化合物から一般式のジアゾ化合物
を生成するジアゾ化反応に用いられるアジド化合
物は次式 (式中、R7は水素、カルボキシル基又はC1〜9
アルキル基を示す)の芳香族スルホン酸アジドが
適している。特に好ましいものはR7がカルボキ
シル基の化合物である。このジアゾ化反応は一般
式の化合物を有機溶媒例えばアセトニトリル、
ジオキサン、THFなどに溶解し、0〜30℃にて、
上記アジド化剤を加え撹拌下に反応しついで有
機塩基、例えばトリエチルアミン、ジメチルアニ
リン等を滴下し反応を完結させる。 次に本発明の方法を実施例について説明する
が、これに限定されるものでない。なお、本法で
用いられる原料ジアゾ化合物の調整例を参考例
で示す。 実施例 1 (6R,7R)−7−ベンゾイルアミノ−3−メ
トキシ−1−オキサ−1−デチア−4−p−ニ
トロフエニルメトキシカルボニル−3−セフエ
ムの合成 次式 のジアゾ化合物、すなわち(3R,4R)−4−
(3′−p−ニトロフエニルメトキシカルボニル−
3′−ジアゾ−2′−オキサプロピルオキシ)−3−
ベンゾイルアミノ−アゼチジン−2−オン(後記
の参考例1参照)の30mg(0.064ミリモル)と酢
酸ロジウム(Rh(OAc)2)の0.4mgを6mlの酢酸
エチルに懸濁し、N2ガスを20分通す。45〜48℃
で加熱する。加熱中に出発物質は徐々に溶液とな
る、45〜48℃で30分間反応させた。反応液中に
は、閉環反応で生成した次式 の化合物が含まれる。 なお、上記の反応液を氷冷し、さらに0.1ミリ
モル/mlのジアゾメタンを含むエチルエーテル溶
液の6mlを加える。氷冷下5分間反応し、室温で
15分間反応する。 次に反応液をろ過し、溶媒を除去すると、33mg
の黄色物を得る。この黄色物をクロロホルムに溶
解しシリカ・ゲル(ワコーゲル)660mgのクロマ
トグラフイにかけ、クロロホルム10mlで展開後、
クロロホルム−酢酸エチル(10:1)で溶出し、
溶媒を留去すると、結晶17mgを得た。収率58%,
m.p.192〜193℃、この結晶はシリカゲルTLCで
展開溶媒ベンゼン−酢酸エチル(1:1)で展開
するとRf=0.33を示した。 NMR(CDCl3):δ3.8(s.3H)4.5(ABq.2H)4.9
(dd J=8.1 1H)5.05(d.J=1 1H)5.35
(ABq 2H)6.85(d J=8 1H)7.3〜
8.2(9H)。 マススペクトル(m/e):439(M+) 赤外スペクトル(ヌジヨール):1790,1705,
1640cm-1。 上記の生成物は次式 で示される表題化合物であると同定された。 参考例 1 (3R,4R)−4−(3′−p−ニトロフエニルメ
トキシカルボニル−3′−ジアゾ−2′−オキサプ
ロピルオキシ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼ
チジン−2−オンの合成 (イ) (3R,4R)−4−(ソジオカルボキシメトキ
シ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼチジン−2
−オンの製造 (i) 次式 (但しΦ=フエニル基)で示されるオキサゾ
リン誘導体、すなわちベンツヒドリル3−メチ
ル−2− 〔(1R,5S)−3−フエニル−7−
オキソ−4−オキサ−2,6−ジアザビシクロ
〔3,2,0〕ヘプト−2−エン−6−イ
ル〕ブト−2−エノエイト(参考文献J.Chem.
Soc.Perkin I,1975,1932に記載されてあ
る)の4.52g(10ミリモル)を酢酸エチル500
mlにとかし、グリセリン
【式】の8.3g(90ミリモ ル)を加え氷冷下撹拌した。0〜5℃で三弗化
ホウ素・エチルエーテル複合体(BF3・Et2O)
の0.4mlを加え30分間反応させ、室温にもどし
26〜28℃で2.5時間反応する。氷冷下に重曹水
を25ml加え、分液し、50%食塩水50mlで2回、
水50mlで1回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒除去すると5.26gの泡沫状固体を得る。 この固体は次式 で表わされる化合物よりなる。 (ii) 上記の泡沫状固体の5.26gをテトラヒドロフ
ラン(THF)の200mlにとかし、その溶液に対
して、過沃素酸ナトリウムNaIO4の2.44g
(11.5ミリモル)を1N−H2SO4114mlにとかし
た液を氷冷下滴下する。0〜5℃で20分間反応
し、室温にもどし3時間反応する。反応液を氷
冷し、酢酸エチル1、水600mlの中に空け分
液する。水層は100ml酢酸エチルで再抽出した。
有機層を合わせて飽和NaHCO3水溶液100mlで
洗浄、水洗(200ml×3)し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒除去した。4.92gの固体を得
た。 この固体をベンゼンにとかし、シリカゲル
(ワコーゲル)98gのカラムに通し、このシリ
カ・カラムをベンゼン−酢酸エチル(3:1)
で溶出し、溶出液から溶媒を留去すると、次式 で表わされるアルデヒド体の2.2gを得た。収
率40.4%。このアルデヒド体はシリカゲル
TLC.上でベンゼン−酢酸エチル(1:1)で
展開するとRf0.33を示した。 NMR(CDCl3):δ2.0(s.3H)2.25(s.3H)4.25
(s.2H)4.8(d.J=8.1H)5.1(s.1H)6.85
(s.1H)7.0〜7.7(15H)9.5(s.1H) マススペクトル(m/e):512(M+) なお、上記のシリカ・カラムをベンゼン−酢
酸エチル(1:1)で溶出し、その溶出液から
溶媒を留去すると、副成した次式 の化合物(グリセリンが2級アルコールとして
反応した生成物)の360mg(収率6.6%)が得ら
れた。 (iii) 前頁(ii)で得られた式(c)のアルデヒト体の3.74
g(7.23ミリモル)を37mlのアセトンに溶解
し、氷冷下0〜5℃でCrO3−H2SO4溶液(0.7
ミリモル/ml)の2.4mlをゆつくり滴下する
(約10分)。15分間反応後、室温にもどし15分間
反応させた。氷冷下、0.96mlのメタノールを加
え10分間撹拌、酢酸エチル280ml、飽和食塩水
140mlを加えて分液した。50%飽和食塩水70ml
で2回洗い、水洗(70ml×2)、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後溶媒を除去した。3.44gの結
晶を得た。エチルエーテル約50mlでスラリーに
して洗いエーテルを除くと3.0gの結晶を得る。
m.p.167〜167.5℃。収率79%。この生成物はシ
リカゲルTLC.で水飽和酢酸エチル−メタノー
ル(3:1)で展開すると、Rf=0.33を示し
た。この生成物は次式 で表わされるヒドロキシ酢酸誘導体である。 NMR(CDCl3):δ2.0(s.2H)2.2(s.2H)4.1
(ABq.2H)4.75(d.J=8.1H)5.1(s.1H)
6.8(s.1H)7.0〜7.7(15H) マススペクトル(m/e):528(M+) 赤外スペクトル(ヌジヨール):1765,1720,
1635cm-1 (iv) 前頁(iii)で得た式(e)のヒドロキシ酢酸誘導体の
1.7gをメタノール55mlにとかし−55℃〜−50
℃に冷却しオゾンO3を吹き込む。45分後には
反応が完了した。その後15分間空気を流して
O3を除去、酢酸エチルの160mlをゆつくりと加
え、NaHSO3(17g)の320ml水溶液(氷冷)
の中にあけ分液した。水洗30ml×3)し、硫酸
マグネシウムで乾燥後に溶媒を除去した。1.7
gの油状物を得た。この生成物は次式 で表わされる化合物である。 (v) 前頁(iv)で得た式(f)の油状生成物の1.7gを17
mlのアセトンにとかし、このアセトン溶液を、
炭酸水素ナトリウムの270mg(3.22ミリモル)
を含むメタノール(290ml)と水(5.8ml)との
混液(PH10)中に滴下する。滴下後、室温にも
どして30分間反応させた(滴下後の黄色が淡黄
色になる。)溶媒を除去し、減圧下に2時間乾
燥エーテル50mlを加えて固化させる。固体をろ
取した後に五酸化リン上で乾燥し、固体880mg
を得た。m.p.155℃(分解)。収率95%。この生
成物はシリカゲルTLCで水飽和酢酸エチル−
メタノール(3:1)で展開すると、Rf=0.12
を示した。この生成物は次式 で表わされるナトリウム塩形の化合物、(すな
わち表題の(3R,4R)−4−(ソジオカルボキ
シメトキシ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼチ
ジン−2−オンである。 NMR(DMSO−d6):δ4.15(s.2H)4.65(dJ=
8.1H)5.2(dJ≒1 1H)7.3〜7.9(5H)
8.95(bs1H)9.1(dJ=8 1H) 赤外スペクトル(KBr):3300,1755,1740,
1645cm-1 (ロ) (3R,4R)−4−(3′−p−ニトロフエニル
メトキシカルボニル−2′−オキサプロピルオキ
シ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼチジン−2
−オンの製造 前頁(イ)(v)で得た式(g)のナトリウム塩化合物
の57mg(0.2ミリモル)をTHFに懸濁し、この懸
濁液に無水3N−HClジオキサン溶液63μl(HCl量
0.19ミリモル)を氷冷下に滴下する。氷冷下15分
反応した後、溶媒を除去、減圧下に充分に乾燥後
(66mg)、アセトニトリル3mlを加え溶解した。溶
液を氷冷下撹拌し、36mg(0.22ミリモル)のカル
ボニルジイミダゾール
【式】を加え、 氷冷下に4時間反応する。得られた反応液中に
は、次式 で表わされる活性アミド(イミダゾライド)が生
成、含有される。 上記の反応液に次式 で表わされるマロン酸のモノ(p−ニトロフエニ
ルメチル)エステルのマグネシウム塩の120mg
(0.24ミリモル)を加え、氷冷下に30分間反応さ
せ、次に室温で2.5時間反応させると、2炭素伸
長反応により反応液中に次式 で示される表題化合物が生成される。 上記の化合物を含む反応液を再び氷冷し、酢酸
エチル5ml加え0.5N−HCl水溶液を4ml滴下す
る(PH約2)。分液し、5mlの水で洗い、50%飽
和NaHCO3水溶液(PH7〜8)10mlで洗い、水
洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮する
と、80mgの黄色油状物を得る。 この黄色油状物を酢酸エチルにとかし、シリ
カ・ゲル(ワコーゲル)1.4gのカラムに通し、
クロロホルム20mlで展開する。その後、シリカゲ
ル・カラムをクロロホルム−酢酸エチル(1:
1)で溶出し、β−ケトエステルの形の式(j)
の表題化合物42mlを単離した。m.p.151〜153℃。
収率47%。 NMR(CD3COCD3):δ3.8(s.2H)4.55(s.2H)
4.85(dd J=8 J=1 1H)5.35(3H)
7.4〜8.5(10H) マススペクトル(m/e):441(M+) 赤外スペクトル(ヌジヨール):3350,1775,
1740,1720,1640cm-1 (ハ) (3R,4R)−4−(3′−p−ニトロフエニル
メトキシカルボニル−3′−ジアゾ−2′−オキサ
プロピルオキシ)−3−ベンゾイルアミノ−ア
ゼチジン−2−オンの製造 前頁(ロ)で得た式(j)のβ−ケトエステル化合
物の67mg(0.15ミリモル)をアセトニトリル6ml
にとかし氷冷する。p−カルボキシベンゼンスル
ホンアジド42mg(0.18ミリモル)を加え撹拌す
る。10分後トリエチルアミンの77μl(0.52ミリモ
ル)を滴下し、氷冷で10分反応後室温で反応す
る。50分後、析出する沈澱を去し液を濃縮す
る。得られた固体をベンゼン−酢酸エチル(1:
1)混合物にとかし、シリカ・ゲル(ワコーゲ
ル)1.6gのカラムにかけ、ベンゼン−酢酸エチ
ル(1:1)の20mlで展開した後に、酢酸エチル
で溶出した。溶出液から溶媒を除くと、次式 で表わされる表題のジアゾ化合物の61mgを得た。
m.p.167℃(分解)、収率87%。この化合物はシリ
カゲルTLCでベンゼン−酢酸エチル(1:1)
で展開するとRf=0.22を示した。 NMR(CD3COCD3):δ4.75(dd J=8 J=1
1H)4.8(s.2H)5.25(dJ=1 1H)5.4
(s.2H)7.4〜8.5(10H) 赤外スペクトル(ヌジヨール):3300,2170,
1780,1773,1720cm-1 参考例 2 本例は参考例1(イ)(i)で用いた式(a)のオキサゾリ
ン誘導体から出発し、これにヒドロキシ酢酸メチ
ルエステルを反応させ、さらに前出の式(e)のヒド
ロキシ酢酸誘導体に至る別の調整法の例を示す。 前出の式(a)のオキサゾリン誘導体5g(1.1ミ
リモル)を酢酸エチル(500ml)に溶解し、ヒド
ロキシ酢酸メチルエステル(40ml)を加え、氷
冷、撹拌する。この溶液に0〜5℃にて三フツ化
ホウ素・エチルエーテル複合体(BF3・Et2O)
(0.4ml)を加え30分反応し、次いで室温にて2時
間反応する。反応液に重曹水(2.5ml)、50%食塩
水(100ml)を加え、激しく撹拌後分液する。有
機層を水洗(100ml)、芒硝で乾燥後、濃縮乾固す
ると上記の式(l)の中間体(5.9g)を得る。 この中間体粗製物をアセトン(200ml)に溶解
し、氷冷下1N−NaOH水(9.9ml)を加え1時間
反応する。次いで1N−HCl水9.9mlを加え濃縮乾
固し、残渣(6.2g)を水洗、乾燥すると式(e)
の化合物(5.4g)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式 〔式中、Aはアシル基を表わし、R1は水素又
    はメトキシ基を、R2はカルボキシル保護基を示
    す〕で表わされるジアゾ化合物をカルベン導入触
    媒と反応させて閉環することを特徴とする次式 〔式中、A,R1及びR2は前記と同じ意味をも
    つ〕の1−オキサ−1−デチア−3−オキシセフ
    アロスポリン誘導体の製造法。 2 一般式の化合物において、アシル基Aは式
    R4CO−(但しR4はアルキル基)のアルカノイル
    基又は式R5CO−(但しR5はアリール基)のアロ
    イル基又は式R6CO−(但しR6はアラルキル基)
    のアシル基である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 3 カルベン導入触媒は式の化合物においてジ
    アゾ基(=N2)が結合している炭素原子をカル
    ベンに転化できる物質、特にロジウム・アセテー
    ト、酸化ロジウム又は酸化銀である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
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