JPH0255420B2 - - Google Patents

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JPH0255420B2
JPH0255420B2 JP1245205A JP24520589A JPH0255420B2 JP H0255420 B2 JPH0255420 B2 JP H0255420B2 JP 1245205 A JP1245205 A JP 1245205A JP 24520589 A JP24520589 A JP 24520589A JP H0255420 B2 JPH0255420 B2 JP H0255420B2
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compound
formula
group
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ethyl acetate
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Masayuki Shibahara
Tsuneo Okonogi
Yasushi Murai
Shunzo Fukatsu
Taro Niida
Tadashi Wakazawa
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は1−オキサデチア−セフエム誘導体の
合成に有用である新規の中間体としての4−
(3′−保護カルボキシ−3′−ジアゾ−2′−オキサプ
ロピルオキシ)−3−アシルアミノ−アゼチジン
−2−オン誘導体に関する。特に、この中間体化
合物は、オキサセフアロスポリン母核を合成する
のに有用である。 次式 で示されるオキサセフアロスポリン母核を有する
化合物は広範囲の抗菌力を有する抗生物質として
知られ、その母核の合成法も種々報告されてい
る。その一つは(1)特開昭49−133594号公報に開示
されている如くアミノ酸を出発原料とした全合成
法である。他方、(2)特開昭53−25551号公報や特
開昭53−121787号公報等に開示されている様に、
ペニシリンを出発原料として用いて環拡大する方
法などがある。 特開昭53−25551号の方法は、次式 の母核を1〜6結合の箇所で閉環する方法、また
特開昭53−121787号の方法は3−4結合の箇所で
閉環する方法である。これらの先行技術はペニシ
リン由来の炭素結合を多く残して閉環するため工
程数が極めて多く複雑な反応である等の不利な点
がある。 本発明者らは、上記の従来法に伴う欠点がない
オキサセフアロスポリン母核の形成法を開発する
ために鋭意研究を重ねた。そして、その研究の結
果、次式()に示されるカルボキシ基が保護さ
れている4−(3′−カルボキシ−3′−ジアゾ−2′−
オキサプロピルオキシ)−3−アシルアミノ−ア
ゼチジン−2−オン 〔式中、Aはアルカノイル基又はアロイル基の
如きアシル基、R2はカルボキシル保護基である〕
を新規化合物として合成することに成功し、しか
もこの化合物()の4位側鎖における3′位炭素
をカルベンに転化させるような物質(カルベン導
入触媒と称する)を作用させると、ジアゾ基(=
N2)が遊離されて3′位炭素がカルベンになり且
つアゼチジノン核の1位窒素原子と結合するよう
にして閉環することを発見した。この発明に基づ
いて本発明は完成された。 本発明による、式()のアゼチジノン誘導体
をカルベン導入触媒で処理すると、閉環を起すも
のであり、こうしてアゼチジノン環が環拡大する
方式でオキサセフアロスポリン母核を形成させる
ものである。この際、オキサセフアロスポリン母
核の4〜5位の箇所で閉環が起きた点で特開昭53
−25551号又は特開昭53−121787号の閉環法と明
確に異なる。しかも、本発明の中間体化合物を用
いると、ペニシリン分子起源の炭素の中で化学
的、立体化学的、また抗菌力発現に必須なβ−ラ
クタム環の炭素のみを利用し、セフエム環に必要
な他の炭素は外部より導入しカルベン導入反応に
より閉環できる点で独特であり、このような反応
がオキサセフアロスポリン母核の合意に応用され
た例はない。 従つて、本発明によると、新規な中間体化合物
として、次の一般式 〔式中、Aはアシル基を表わし、R1は水素又
はメトキシ基を、R2はカルボキシル保護基を示
す〕で表わされる4−(3′−置換カルボニル−
3′−ジアゾ−2′−オキサプロピルオキシ)−3−
アシルアミノ−アゼチジン−2−オンが提供され
る。 上記の式()のジアゾ化合物をカルベン導入
触媒と反応させて閉環すると、次式 〔式中、A,R1及びR2は前記と同じ意味をも
つ〕の1−オキサ−1−デチア−3−オキサセフ
アロスポリン誘導体が製造できる。また、式
()の1−オキサ−1−デチア−オキサセフア
ロスポリン誘導体の3位ヒドロキシル基をアルキ
ル化剤と反応させると、次の一般式 〔式中、A,R1,R2は前記と同じ意味をもち、
R3は低級アルキル基を表わす〕の1−オキサ−
1−デチア−3−アルコキシセフエム化合物を製
造できる。この式()又は()の1−オキサ
デチアセフエム化合物は、その3位と、7位アミ
ノ基とを修飾することによつて、本出願人の出願
に係る特開昭54−141297号(特公平1−20156号)
に示される1−オキサデチアセフアロスポリン類
を合成するのに原料として有用である。 次に本発明の実施について説明する。 本発明による式()のジアゾ化合物における
アシル基(A)は、式R4CO−(但しR4はアルキ
ル基、特にC1〜4のアルキル基)のアルカノイル基
又は式R5CO−(但しR5はアリール基、特にフエ
ニル基であり、反応に関与しない不活性の置換
基、例えばニトロ基を有してもよい)のアロイル
基又は式R6CO−(但しR6はアラルキル基、例え
ばフエニル−低級アルキル基、特にベンジル基又
はフエノキシ低級アルキル基、特にフエノキシメ
チル基でありうる)のアシル基であることができ
る。アシル基(A)の好ましい例には、ベンゾイ
ル基、フエニルアセチル基またはフエノキシアセ
チル基がある。 基R1は水素原子あるいはメトキシ基であるこ
とができる。メトキシ基はα位にあるのが好まし
い。 さらに本発明による式()のジアゾ化合物に
おける3′位炭素原子に結合しているカルボキシル
基は保護されていることが必要であり、この保護
には、公知のカルボキシル保護基のうちから適当
に選択される。この目的に適するカルボキシル保
護基(R2)の例には、t−ブチル基、ジクロロ
エチル基などのアルキル基:ベンジル、p−ニト
ロベンジル、p−メトキシベンジル、フエナシ
ル、ジフエニルメチルなどのアラルキル基があ
る。弱酸性下であるいは還元的条件下容易に脱離
できるものが好ましい。例えば、ジフエニルメチ
ル基又はp−ニトロフエニルメチル基の如き置換
又は非置帰換アラルキル基が便利である。 本発明による式()のジアゾ化合物の閉環反
応で用いられるカルベン導入触媒には、例えばロ
ジウムアセテート、酸化ロジウムまたは酸化銀な
どがあり、ロジウムアセテートが最適である。こ
の閉環反応は有機溶媒、例えば酢酸エチル、
THF、ジオキサンンなどに出発化合物()を
とかし、この溶液中でカルベン導入触媒を作用さ
せることにより行われる。反応温度は好ましくは
0〜100℃、特に30〜70℃で30分〜1時間反応さ
せればよい。 上記の閉環反応で一般式()の1−オキサ−
1−デチア−3−オキシセフアロスポリン誘導体
が生成されるが、これは比較的不安定であるから
単離し難い。 こうして得られる一般式()の化合物は、単
離することなく3位ヒドロキシル基をアルキル化
されてアルコキシル基にされる。これには、一般
に用いられるアルキル化剤としてジアゾアルカン
が用いられる。メチル化剤としては例えばジアゾ
メタン等、またエチル化剤としてはジアゾエタン
が用いられ、これらアルキル化剤は常法にて上記
の有機溶媒中で反応させればよい。反応温度は0
〜50℃がよい。 こうして得られた一般式()の化合物の精製
にはβ−ラクタム化合物の通常の精製法が用いら
れる。一般式()の化合物はR1がα−メトキ
シ基の場合はアシルアミノ基(AHN−)はβ位
にある。一方、R1が水素の場合は、アシルアミ
ノ基(AHN−)はα又はβ位の何れかにある。
アシルアミノ基がβ位の化合物は常法によりアシ
ル交換を施すことにより、抗菌力を有する有用な
物質、例えば特開昭53−112895号公報などに開示
されている物質に誘導できる。また、アシルアミ
ノ基がα位にある場合は常法により7位のα−メ
トキシ化を伴うアシルアミノ基のβ位への転換反
応を行い、さらにアシル交換することにより抗菌
力のある1−オキサデチア−セフエム抗生物質へ
誘導できる。 次に本発明による一般式()のジアゾ化合物
の調整法について説明する。 この式()の化合物は、後記の参考例に示さ
れるように、オキサゾリン誘導体とグリセリン又
はヒドロキシ酢酸アルキルエステルとを素原料と
して用いて数工程で作られた次の一般式 〔式中、Rはフエニル基、フエニルメチル基又
はフエノキシメチル基を示し、R1は水素又はメ
トキシ基を示し、Mはアルカリ金属を示す〕で表
わされる化合物から更に数段階を経て合成でき
る。化合物()における3位アシルアミノ基
(RCONH−)が本発明のジアゾ化合物()に
おける対応のアシルアミノ基(AHN−)と一致
していないときは、既知のアシル交換反応で所望
の、適当なアシルアミノ基AHN−を導入するこ
とによつて次式 の化合物にする。そしてこの式(′)の化合物
を中和により対応の遊離酸の形にし、さらに4位
側鎖の末端カルボキシル基を活性化する。その
後、例えばマロン酸モノエステルのアルカリ金属
(又はアルカリ土類金属)塩又は酢酸エステル・
アニオン等を反応させて2炭素伸長させることに
より、次の一般式 (式中、R,R1は前述の意味を有し、R2はカ
ルボキシル基の保護基を示す)で表わされる化合
物を得る。さらにこの化合物()をアジド化合
物と反応させ次の一般式 (式中、R,R1およびR2は前述の意味を有す)
で表わされるジアゾゾ化合物を得る。 前述の式()のジアゾ化合物の調整の段階に
おいて、一般式()の化合物から()の化合
物への各反応はワンポツト(one−pot)方式で
行い得るもので、先づ有機溶媒例えばアセトニト
リル、THFなどの溶媒中で化合物(′)を鉱
酸、例えば塩酸、硫酸などで中和することにより
遊離酸とし、続いて4位側鎖における末端カルボ
キシル基を活性カルボン酸誘導体にする。この活
性化法は公知の方法例えば混合酸無水物法、酸ハ
ライド法、活性イミダゾライド法などで行いう
る。この際、例えばカルボジイミダゾールを用い
る場合の反応温度は0〜5℃で1〜2時間反応さ
せればよい。 次いで、上記溶媒中で、活性化された化合物
(′)について、2炭素伸長させて式()の化
合物を生成させる反応を行うが、これに用いられ
る2炭素伸長試薬は例えばマロン酸モノエステ
ル・アニオン、酢酸エステル・アニオン、または
メルドラム酸誘導体アニオンである。この際の反
応温度は5〜20℃で3〜4時間が好適である。 一般式()の化合物から一般式()のジア
ゾ化合物を生成するジアゾ化反応に用いられるア
ジド化合物は次式 (式中、R7は水素、カルボキシル基又は
(C1〜9)アルキル基を示す)の芳香族スルホン酸
アジドが適している。特に好ましいものはR7
カルボキシル基の化合物である。このジアゾ化反
応は一般式()の化合物を有機溶媒例えばアセ
トニトリル、ジオキサン、THFなどに溶解し、
0〜30℃にて、上記アジド化剤()を加え撹拌
下に反応しついで有機塩基、例えばトリエチルア
ミン、ジメチルアニリン等を滴下し反応を完結さ
せる。 次に本発明の一般式()のジアゾ化合物の製
造例を実施例について説明するが、これに限定さ
れるものでない。なお、本発明による一般式
()のジアゾ化合物を閉環する反応例を参考例
で示す。 実施例 1 (3R,4R)−4−(3′−p−ニトロフエニルメ
トキシカルボニル−3′−ジアゾ−2′−オキサプ
ロピルオキシ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼ
チジン−2−オンの合成 (イ) (3R,4R)−4−(ソジオカルボキシメトキ
シ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼチジン−2
−オンの製造 (i) 次式 (但しPh=フエニル基である。以下、同
様)で示されるオキサゾリン誘導体、すなわ
ちベンツヒドリル 3−メチル−2−〔1R,
5S)−3−フエニル−7−オキソ−4−オキ
サ−2,6−ジアザビシクロル〔3,2,
0〕ヘプト−2−エン−6−イル〕ブト−2
−エノエイト(参考文献「J.Chem.Soc.
Perkin ,」1975,1932に記載されてあ
る)の4.52g(10ミリモル)を酢酸エチル
500mlにとかし、グリセリン の8.3g(90ミリモル)を加え氷冷下に撹拌
した。0〜5℃で三弗化ホウ素・エチルエー
テル複合体(BF3・Et20)の0.4mlを加え30
分間反応させ、室温にもどし26〜28℃で2.5
時間反応する。氷冷下に重曹水を25ml加え、
分液し、50%食塩水50mlで2回、水50mlで1
回洗い、、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒除
去すると5.26gの泡沫状固体を得る。 この固体は次式 で表わされる化合物よりなる。 (ii) 上記の泡沫状固体の5.26gをテトラヒドロ
フラン(THF)の200mlにとかし、その溶液
に対して、過沃素酸ナトリウムNaIO4の2.44
g(11.5ミリモル)を1N−H2SO4114mlにと
かした液を氷冷下滴下する。0〜5℃で20分
間反応し、室温にもどし3時間反応する。反
応液を氷冷し、酢酸エチル1、水600mlの
中に空け分液する。水層は100ml酢酸エチル
で再抽出した。有機層を合わせて飽和
NaHCO3水溶液100mlで洗浄、水洗(200ml
×3)し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
除去した。4.92gの固体を得た。 この固体をベンゼンにとかし、シリカゲル
(ワコーゲル)98gのカラムに通し、このシ
リカ・カラムをベンゼン−酢酸エチル(3:
1)で溶出し、溶出液から溶媒を留去する
と、次式 で表わされるアルデヒド体の2.2gを得た。
収率40.4%、このアルデヒド体はシリカゲル
TLC.上でベンゼン−酢酸エチル(1:1)
で展開するとRf0.33を示した。 NMR(CDCl3):δ2.0(s,3H)2.25(s,3H)
4.25(s,2H)4.8(d,J=8,1H)5.1
(s,1H)6.85(s,1H)7.0〜7.7(15H)
9.5(s,1H) マススクペクトル(m/e):512(M+) なお、上記のシリカ・カラムをベンゼン−酢酸
エチル(1:1)で溶出し、その溶出液から溶媒
を留去すると、副成した次式 の化合物(グリセリンが2級アルコールとして反
応した生成物)の360mg(収率6.6%)が得られ
た。 (iii) 前項(ii)で得られた(C)のアルデヒド体の3.74
g(7.23ミリモル)を37mlのアセトンに溶解
し、氷冷下0〜5℃でCrO3−H2SO4溶液
(0.7ミリモル/ml)の2.4mlをゆつくり滴下
する(約10分)。15分間反応後、室温にもど
し15分間反応させた。氷冷下、0.96mlのメタ
ノールを加え10分間撹拌、酢酸エチル280ml、
飽和食塩水140mlを加えて分液した。50%飽
和食塩水70mlで2回洗い、水洗(70ml×2)、
硫酸マグネシウムで乾燥した後溶媒を除去し
た。3.44gの結晶を得た。エチルエーテル約
50mlでスラリーにして洗いエーテルを除くと
3.0gの結晶を得る。m.p.167〜167.5℃。収率
79%。この生成物はシリキカゲルTLC.で水
飽和酢酸エチル−メタノール(3:1)で展
開すると、Rf=0.33を示した。この生成物は
次式 で表わされるヒドロキシ酢酸誘導体である。 NMR(CDCl3):δ2.0(s,2H)2.2(s,2H)4.1
(ABq,2H)4.75(d,J=8,1H)5.1
(s,1H)6.8(s,1H)7.0〜7.7(15H) マススペクトル(m/e):528(M+) 赤外スペクトル(ヌジヨール):1765,1720,
1635cm-1 (iv) 前項(iii)で得た式(e)のヒドロキシ酢酸誘導体
の1.7gをメタノール55mlにとかし、−55℃〜
−50℃に冷却しオゾンO3を吹き込む。45分
後には反応が完了した。その後15分間空気を
流してO3を除去、酢酸エチルの160mlをゆつ
くりと加え、NaHSO3(17g)の320ml水溶
液(氷冷)の中にあけ分液した。水洗(30ml
×3)し、硫酸マグネシウムで乾燥後に溶媒
を除去した。1.7gの油状物を得た。この生
成物は次式 で表わされる化合物である。 (v) 前項(iv)で得た(f)の油状生成物の1.7gを17
mlのアセトンにとかし、このアセトン溶液
を、炭酸水素ナトリウムの270mg(3.22ミリ
モル)を含むメタノール(290ml)と水(5.8
ml)との混液(PH10)中に滴下する。滴下
後、室温にもどして30分間反応させた(滴下
後の黄色が淡黄色になる)。溶媒を除去し、
減圧下に2時間乾燥エーテル50mlを加えて固
化させる。固体をろ取した後に五酸化リン上
で乾燥し、固体880mgを得た。m.p.155℃(分
解)。収率95%。この生成物はシリカゲル
TLCで水飽和酢酸エチル−メタノール
(3:1)で展開すると、Rf=0.12を示した。
この生成物は次式 で表わされるナトリウム塩形の化合物、(す
なわち表題の(3R,4R)−4−(ソジオカル
ボキシメトキシ)−3−ベンゾイルアミノ−
アゼチジン−2−オンである。 NMR(DMSO−d6):δ4.15(s,2H)4.65(d,
J=8,1H)5.2(d,J≒1,1H)7.3〜7.9
(5H)8.95(bs1H)9.1(d,J=8,1H) 赤外スペクトル(KBr):3300,1755,1740,
1645cm-1 (ロ) (3R,4R)−4−(3′−p−ニトロフエニル
メトキシカルボニル−2′−オキサプロピルオキ
シ)−3−ベンゾイルアミノ−アゼチジン−2
−オンの製造 前項(イ)(v)で得た式(g)のナトリウム塩化合物の57
mg(0.2ミリモル)をTHFに懸濁し、この懸濁液
には無水3N−HClジオキサン溶液63μ(HCl量
0.19ミリモル)を氷冷下に滴下する。氷冷下15分
反応した後、溶媒を除去、減圧下に充分に乾燥後
(66mg)、アセトニトリル3mlを加え溶解した。溶
液を氷冷下撹拌し、36mg(0.22ミリモル)のカル
ボニルジイミダゾール
【式】を加 え、氷冷下に4時間反応する。得られた反応液中
には、次式 で表わされる活性アミド(イミダゾライド)が生
成、含有される。 上記の反応液に次式 で表わされるマロン酸のモノ(p−ニトロフエニ
ルメチル)エステルのマグネシウム塩の120mg
(0.24ミリモル)を加え、氷冷下に30分間反応さ
せ、次に室温で2.5時間反応させると、2炭素伸
長反応により反応液中に次式 で示される表題化合物が生成される。 上記の化合物を含む反応液を再び氷冷し、酢酸
エチル5ml加え0.5N−HCl水溶液を4ml滴下す
る(PH約2)。分液し、5mlの水で洗い、50%飽
和NaHCO3水溶液を(PH7〜8)10mlで洗い、
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮する
と80mgの黄色油状物を得る。 この黄色油状物を酢酸エチルにとかし、シリ
カ・ゲル(ワコーゲル)1.4gのカラムに通し、
クロロホルム20mlで展開する。その後、シリカゲ
ル・カラムををクロロホルム−酢酸エチル(1:
1)で溶出し、β−ケトエステルの形の式(j)の表
題化合物42mgを単離したm.p.151〜153℃。収率47
%。 NMR(CD3COCD3):δ3.8(s,2H)4.55(s,
2H)4.85(dd,J=8J=1,1H)5.35
(3H)7.4〜8.5(10H) マススペクトル(m/e):441(M+) 赤外スペクトル(ヌジヨール):3350,1775,
1740,1720,1640cm- (ハ) (3R,4R)−4−(3′−p−ニトロフエニル
メトキシカルボニル−3′−ジアゾ−2′−オキサ
プロピルオキシ)−3−ベンゾイルアミノ−ア
ゼチジン−2−オンの製造 前項(ロ)で得た式(j)のβ−ケトエステル化合物の
67mg(0.15ミリモル)をアセトニトリル6mlにと
かし氷冷する。p−カルボキシベンゼンスルホン
アジド42mg(0.18ミリモル)を加え撹拌する。10
分後トリエチルアミンの77μ(0.52ミリモル)
を滴下し、氷冷で10分後反応後室温で反応する。
50分間、析出する沈殿を濾去し濾液を濃縮する。
得られた固体をベンゼン−酢酸エチル(1:1)
混液にとかし、シリカ・ゲル(ワコーゲル)1.6
gのカラムにかけ、ベンゼン−酢酸エチル(1:
1)の20mlで展開した後に、酢酸エチルで溶出し
た。溶出液から溶媒を除くと、次式 で表わされる表題のジアゾ化合物の61mgを得た。
m.p.167℃(分解)、収率87%。この化合物はシリ
カゲルTLCでベンゼン−酢酸エチル(1:1)
で展開するとRf=0.22を示した。 NMR(CD3COCD3):δ4.75(dd,J=8J=1,
1H)4.8(s,2H)5.25(d,J=1,1H)
5.4(s,2H)7.4〜8.5(10H) 赤外スペクトル(ヌジヨール):3300,2170,
1780,1773,1720cm- 実施例 2 本例は参考例1(イ)(i)で用いた式(a)のオキサゾリ
ン誘導体から出発し、これにヒドロキシ酢酸メチ
ルエステルを反応させ、さらに前出の式(e)のヒド
ロキシ酢酸誘導体に至る別の調製法の例を示す。 前出の式(a)のオキサゾリン誘導体5g(1.1ミ
リモル)を酢酸エチル(500ml)に溶解し、ヒド
ロキシ酢酸メチルエステル(40ml)を加え、氷
冷、撹拌する。この溶液に0〜5℃にて三フツ化
ホウ素・エチルエーテル複合体(BF3・Et2O)
(0.4ml)を加え30分反応し、次いで室温にて2時
間反応する。反応液に重曹水(2.5ml)、50%食塩
水(100ml)を加え、激しく撹拌後分液する。有
機層を水洗(100ml)、芒硝で乾燥後、濃縮乾固す
ると上記の式(l)の化合物(5.9g)を得る。 この化合物(l)の粗製物をアセトン(200ml)に
溶解し、氷冷下1N−NaOH水(9.9ml)を加え1
時間反応する。次いで1N−HCl水9.9mlを加え濃
縮乾固し、残渣(6.2g)を水洗、乾燥すると式
(e)の化合物(5.4g)を得た。 参考例 1 (6R,7R)−7−ベンゾイルアミノ−3−メ
トキシ−1−オキサ−1−デチア−4−p−ニ
トロフエニルメトキシカルボニル−3−セフエ
ムの合成 (イ) 次式 のジアゾ化合物すなわち(3R,4R)−4−
(3′−p−ニトロフエニルメトキシカルボニル
−3′−ジアゾ−2′−オキサプロピルオキシ)−
3−ベンゾイルアミノ−アゼチジン−2−オン
(実施例1(ハ)の生成物)の30mg(0.064ミリモ
ル)と酢酸ロジウム(Rh(OAc)2)の0.4mgを
6mlの酢酸エチルに懸濁し、N2ガスを20分通
す。45〜48℃で加熱する。加熱中に出発物質は
除々に溶液となる。45〜48℃で30分間反応させ
た。反応液中には、閉環反応で生成した次式 の化合物が含まれる。 (ロ) 上記の反応液を氷冷し、さらに0.1ミリモ
ル/mlのジアゾメタンを含むエチルエーテル溶
液の6mlを加える。氷冷下5分間反応し、室温
で15分間反応する。 次に反応液をろ過し、溶媒を除去すると、33
mgの黄色物を得る。この黄色物をクロロホルム
に溶解しシリカ・ゲル(ワコーゲル)660mgの
クロマトグラフイにかけ、クロロホルム10mlで
展開後、クロロホルム−酢酸エチル(10:1)
で溶出し、溶媒を留去すると、結晶17mgを得
た。収率58%、m.p.192〜193℃、この結晶はシ
リカゲルTLCで展開溶媒ベンゼン−酢酸エチ
ル(1:1)で展開するとRf=0.33を示した。 NMR(CDCl3):δ3.8(s,3H)4.5(ABq,2H)
4.9(dd,J=8,1,1H)5.05(d,J=
1,1H)5.35(ABq,2H)6.85(d,J=
8,1H)7.3〜8.2(9H) マススペクトル(m/e):439(M+) 赤外スペクトル(ヌジヨール):1790,1705,
1640cm-1 上記の生成物は次式 で示される表題化合物であると同定された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式 〔式中、Aはアシル基を表わし、R1は水素又
    はメトキシ基を、R2はカルボキシル保護基を示
    す〕で表わされる4−(3′−置換カルボニル−
    3′−ジアゾ−2′−オキサプロピルオキシ)−3−
    アシルアミノ−アゼチジン−2−オン。
JP1245205A 1989-09-22 1989-09-22 4―置換―3―アミノ―アゼチジン―2―オン Granted JPH02174757A (ja)

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