JPH02227524A - アイドルアップ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はアイドルアップ制御装置に係り、特に内燃機
関のアイドルアップ状態への復帰時にエンジンストール
等の発生を未然に防止し得るアイドルアップ制御装置に
関する。

〔従来の技術〕

車両の内燃機関においては、排ガス浄化や燃料消費量の
低減などのためにアイドリング回転数を低く設定してい
る場合がある。このようにアイドリング回転数が低いと
、軽度の負荷の増加によって機関回転数が低下し、機関
不調を招く不都合がある。例えば空調装置を作動すると
、機関回転数が低くなって運転状態が不安定になるとい
う不都合がある。

そこで、このような問題を解消するために、空調装置の
ような補機の作動時には、アクチュエータによって吸気
絞り弁を動作させて機関回転数の低減を補償すべく、内
燃機関をアイドルアップする内燃機関のアイドルアップ
制御装置が提案されている。

アイドルアップ制御装置としては、例えば実公昭５９−
１４２５４号公報に開示されている。この公報に記載の
ものは、既設のアクチュエータをそのまま取付けた状態
でターラ用アイドルアップアクチュエータを設けること
により、取付は及びアイドルアップの調整を簡便にする
ものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、゛空調装置の作動時に、内燃機関をアイドル
アップするアイドルアップ制御装置を備えた車両におい
ては、機関回転数が高くなった場合や車速か高い場合に
、空調装置が作動していてもアイドルアップを解除し、
これにより燃費の向上を図ったり、エンジンブレーキ等
を有利としている。

しかしながら、急減速時やレーシング（回転制御式）時
において、アイドルアップを解除した後にアイドルアッ
プを復帰させる際には、吸気絞り弁を動作させるアクチ
ュエータにアイドルアップの作動遅れ時間があるために
、機関回転数が一時的に大きく低くなってしまい、エン
ジンストール等が発生するという不都合を招いた。

〔発明の目的〕

そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去すべく、
内燃機関をアイドルアップ状態に復帰させる際にアイド
ルアップ指令時からアイドルアップ状態に戻るまでの所
定時間だけ空調装置の作動を停止させることにより、エ
ンジンストール等の発生を未然に防止し得るアイドルア
ップ制御装置を実現するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的を達成するためにこの発明は、空調装置の作動
時にアクチュエータによって吸気絞り弁を動作させて内
燃機関をアイドルアップするアイドルアップ制御装置に
おいて、前記内燃機関のアイドルアップ状態の解除後に
前記内燃機関を前記アイドルアップ状態に復帰させる際
にはアイドルアップ指令時から前記アイドルアップ状態
に戻るまでの所定時間前記空！Ｐｉ装置の作動を停止す
る制御手段を設けたことを特徴とする。

〔作用〕

この発明の構成によれば、制御手段は、内燃機関のアイ
ドルアップ状態の解除後に内燃機関をアイドルアップ状
態に復帰させる際には、アイドルアップ指令時からアイ
ドルアップ状態に戻るまでの所定時間だけ空調装置の作
動を停止する。これにより、アイドルアップ状態に復帰
させる例えば急減速時やレーシング時に、機関回転数が
一時的に大きく低くなるのを回避してエンジンストール
等が発生するのを防止することができる。

（実施例〕 以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的
に説明する。

第１〜３図は、この発明の実施例を示すものである。図
において、２は内燃機関、４は吸気通路、６はベンチュ
リ部、８は吸気絞り弁である。この吸気絞り弁８は、枢
着部１０で枢着された第１、第２レバー１２．１４を介
してアクチュエータ１６によって開閉制御されるもので
ある。

このアクチュエータ１６は、ハウジング１８内にダイヤ
フラム２０によって区画形成された圧力室２２と大気室
２４とを有している。前記第２レバー１４は、大気室２
４例のダイヤフラム２ｏに固設されている。

前記圧力室２２に導圧通路２６の一端側が連通し、この
導圧通路２６の他端側が吸気絞り弁８下流側の吸気通路
４に開口する圧力取入口２８に連通している。この導圧
通路２６には、該導圧通路２６を開閉して圧力室２２へ
の吸気管圧力を制御する空調アイドルアップ用制御弁（
ＶＳＶ）３０が介設されている。これにより、導圧通路
２６は、第１導圧通路２６−１と第２導圧通路２６−２
とに分割される。

前記空調アイドルアップ用制御弁３０は、制御手段３２
に連絡している。また、この制御手段３２には、空調用
コンプレッサ（図示せず）を断続するコンプレッサ用ク
ラッチ３４が連絡している。

前記制御手段３２は、第２図に示す如く、機関回転数を
アイドルアップ状態から高くして内燃機関２のアイドル
アップを解除した後に、機関回転数を低くあるいは車速
を低くしてアイドルアップ状態に復帰させる際に、アイ
ドルアップ指令であるアイドルアップ信号がＯＮとなっ
た時（Ａ位置で示す）から機関回転数がアイドルアップ
状態に戻るまで（Ｂ位置で示す）、つまりアクチュエー
タ１６の作動遅れ時間（Ｔ　ｄ　）中、空調装置の作動
を停止すべく、コンプレッサ用クラッチ３４をＯＦＦと
するものである。

次に、この実施例の作用を説明する。

内燃機関２が稼動して空調装置を作動している際には、
制御手段３２によって、第２図に示す如く、コンプレッ
サ用クラッチ３４がＯＮで、且つ空調アイドルアップ用
制御弁３０がＯＮＬ、この空調アイドルアップ用制御弁
３０が導圧通路２６の吸気管圧力を制御することにより
、アクチュエータ１６の圧力室２２に作用する吸気管圧
力を制御し、吸気絞り弁８をアイドルアップの位置まで
開成し、アイドルアップ用の機関回転数に維持している
。

そして、機関回転数を高くして且つ車速を高くして行（
と、第２図のＰ位置において機関回転数がアイドルアッ
プ制御点に達し、空調アイドルアップ用制御弁３０がＯ
ＦＦとなり、従ってアクチュエータ１６によるアイドル
アップの制御が解除される。これにより、吸気絞り弁８
は機関運転状態によって通常に開閉され、燃費の向上を
図ったり、エンジンブレーキ等を有利にすることができ
る。

次いで、急減速時やレーシング時等において、機関回転
数が高い状態あるいは車速か高い状態から低くなつアイ
ドルアップ制御点に達すると、つまり第２図のＡ位置で
アイドルアップの信号がＯＮになってアイドルアップが
復帰する際には、制御手段３２ば、空調アイドルアップ
用制御弁３゜をＯＮとする。しかし、このとき、空調ア
イドルアップ用制御弁３０がＯＮになったにも拘らずア
クチュエータ１６は作動遅れ時間Ｔｄがあり、機関回転
数あるいは車速か一時的に大きく低くなり（第２．３図
の破線で示す）、エンジンストールが生じようとするが
、このとき、作動遅れ時間、つまり、アイドルアップ作
動完了までの時間Ｔｄだけコンプレッサ用クラッチ３４
をＯＦＦにして空調装置の作動を停止させる。

この結果、急減速時やレーシング時に、アイドルアップ
を復帰させる際に、空調装置の作動を停止するので、機
関回転数が一時的に大きく低くなるのを防止し、内燃機
関２をアイドルアップ状態に円滑に復帰させ、エンジン
ストール等の発生を未然に防止することができる。

また、アクチュエータ１６の作動遅れを無くするために
アクチュエータ１６をソレノイド式アクチュエータにす
ることが考えられる。しかし、この場合、大なる作動力
を必要とし、且つコスト的にも不利となるが、この実施
例によれば、制御手段３２によってアイドルアップ状態
を制御することができるので、小なる作動力で、且つ廉
価とすることができる。

〔発明の効果〕

以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、
内燃機関のアイドルアップ状態の解除後に内燃機関をア
イドルアップ状態に復帰させる際にはアイドルアップ指
令時からアイドルアップ状態に戻るまでの所定時間だけ
空調装置の作動を停止する制御手段を設けたことにより
、アクチュエータのアイドルアップ作動遅れ時間中に、
空調装置の作動を停止し、機関回転数が一時的に大きく
低くなるのを回避してエンジンストール等の発生を未然
に防止し得る。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図はこの発明の実施例を示し、第１図はアイド
ルアップ制御装置の概略図、第２．３図はこの実施例の
作用を説明するタイミングチャートである。 図において、２は内燃機関、４は吸気通路、８は吸気絞
り弁、１６はアクチュエータ、２２ば圧力室、２６は導
圧通路、３０は空調アイドルアップ用制御弁、３２は制
御手段、そして３４はコンプレッサ用クラッチである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　空調装置の作動時にアクチュエータによって吸気
   絞り弁を動作させて内燃機関をアイドルアップするアイ
   ドルアップ制御装置において、前記内燃機関のアイドル
   アップ状態の解除後に前記内燃機関を前記アイドルアッ
   プ状態に復帰させる際にはアイドルアップ指令時から前
   記アイドルアップ状態に戻るまでの所定時間前記空調装
   置の作動を停止する制御手段を設けたことを特徴とする
   アイドルアップ制御装置。