JPH02225574A - 海水に接する構造物の防汚装置 - Google Patents

海水に接する構造物の防汚装置

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JPH02225574A
JPH02225574A JP1139973A JP13997389A JPH02225574A JP H02225574 A JPH02225574 A JP H02225574A JP 1139973 A JP1139973 A JP 1139973A JP 13997389 A JP13997389 A JP 13997389A JP H02225574 A JPH02225574 A JP H02225574A
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film
seawater
conductive
cathode
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健二 植田
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友重 清美
Shozo Ota
太田 昭三
Tsutomu Horiguchi
堀口 勉
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶、海洋構造物等海水に接する構造物の防汚
装置に関する。
〔従来の技術〕
船舶、海洋構造物等海水に接する構造物の防汚手段とし
ては、従来、構造物の接水部分に防汚塗料を塗装する手
段が一般的に採°用されている。
しかしながら、このような手段では、次のような欠点が
ある。
(1)  防汚塗料の防汚成分溶出速度を調節すること
ができないので、季節、海流、水質変化等に自在に対応
することができない。
(2)  防汚塗料中の毒物含育量に限度があるので、
約2年ごとに塗り替え作業が必要である。
そこで本出願人は、さきに、特願昭61−247032
号、特願昭61−248897号をもって、第6図模式
図に示すように、海水01に接する構造物の外板を構成
する温飯02に、エポキシ樹脂等の絶縁塗膜03と、カ
ーボン粉等を有機質バインダーに混合した導電塗膜04
を塗り重ね、導電塗膜04と鋼等からなる電気伝導体0
5との間に、直流電源06により導電塗膜04を(→に
電気伝導体05を(→にして通電し、導電塗膜04上に
、2C1−→C1,+26  の作用で塩素を発生させ
る装置を提案した。
ところが、このような装置には、次のような不具合があ
ることが判明した。
(1)海水01中に流出する電流密度をある一定値以上
に保持する必要があるが、導電塗膜04の消耗による抵
抗上昇のため通電端近くに電流密度が集中し、防汚有効
範囲が狭くなる。
(2)  導電塗膜04の膜厚のばらつきにより電流密
度が異なり、性能の維持が困難である。
(3)電流密度の均一化には低抵抗の導電塗膜04が必
要であるが、そのためには多量の導電粉を混入する必要
があり製造が困難である。
そこで、本出願人は、さきに第7図模式図に示すような
装置を特願昭63−287190号として提案した。
すなわち、同図において、第6図と同一の符番はそれぞ
れ同図と同一の部材を示し、07は絶縁塗膜03の外側
を被覆する比抵抗の小さい金属、合間酸化物の薄板溶射
膜、融着膜または蒸着膜からなり、通電端08が設けら
れている第1の導電膜で、比抵抗の小さい金目としては
ニッケル、銅、チタン、アルミニウム、ニオブ等、合間
酸化物としてはマグネタイト、二酸化マンガン等がそれ
ぞれ使用できる。
09は更に第1の導電膜07の外側を破看する耐酸化性
不溶性物質と有機バインダーとからなる第2の導電膜で
、耐酸化性不溶性物質としてはグラファイト、カーボン
ブラック、マグネタイト、白金属等が使用でき、有機バ
インダーとしてはエポキシ樹脂、ビニール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等が使用できる。またこの第2の導電
膜09は第1の導電膜07に比べ電気抵抗が大きくなっ
ている。
010は第2の導電膜09と対向して海水01中に設置
された鉄、銅又は炭素等からなる陰極、011は第1の
導電膜070通電通電端と陰極010との間に設置され
、第1の導電膜07かう第2の導電膜09を通して陰極
010の方向へ直流を通電する直流電源である。012
は鋼板02と陰極010とを接続するリード線である。
このような装置において、第1の導電膜07から第2の
導電膜09を通して、海水O1中の陰極010の方向へ
直流電流を流出させると、第2の導電yl!090表藺
は濃い塩素の膜に覆われ、海洋生物がその表面へ付着す
ることを防止する。
この際の直流電流は、第1の導電膜07に設けられてい
る通電端08から、電気抵抗の小さい第1の導電膜07
0ベース電流を通して第2の導電膜09の厚さ方向に供
給されることになり、従って第2の導電膜09が消耗し
ても通電端08近くに電流密度が集中するということは
なく、安定した均一な電流密度分布が長期にわたって維
持でき、ひいては少ない消費電力で高性能な防汚効果を
奏することができる。
なお、リード線012により鋼板02を(→電位に、第
1の導電膜07、第2の導電膜09を(+)電位になる
ようにしているので、第1の導電膜07、第2の導電膜
09が局部的に損傷破壊し鋼板02に露出部が生じたと
きには、第1の導電膜07.第2の導電膜09かも流出
した直流電流の一部が鋼板露出部に流入し、鋼板02か
ら直流電源011の(→極に帰還され鋼板02の腐食を
防止する。
なお第2の導電膜09が損傷破壊し第1の導電膜07が
露出した場合に、その化学的溶出を防ぐべく第1の導電
膜07の材料にチタン、ニオブ、金部酸化物等を用いる
ことは、この装置の長期的安き化のために有効である。
しかしてこのような装置においては、第1の導電膜07
の鋼板02に平行な方向の電気抵抗R6,<第2の導電
膜09の鋼板02に平行な方向の電気抵抗R1,の関係
があり、通電端08から受ける電流の95%程度を第1
の導電膜07内を流し電流密度分布の均一化を図るには
、R6,/R6昏≦0.1が好ましく、また第1の導電
膜07、第2の導電膜09の厚さは体積抵抗率や導電膜
090通電や外界の影響による損耗を考慮して決める必
要がある。
次に実験例を第8図について説明すると、同図はこの装
置と従来装置における導電膜の通電端からの通電有効距
離を比較して示すもので、それぞれの導電膜の条件は次
の通りである。
ミの装置 第1の導電膜07:抵抗 1.6’X10″Ω−m。
膜厚 20μm 第2の導m#09:抵抗 30Ω−m、膜厚  200
μ 従来装置 導電塗膜:抵抗 3Ω−m1膜厚 200μ このような導電膜に通電端から80mA通電したとき、
所要電流密度Aを保持するのに従来装置(b)は3mで
あるのに対し、この装置(a)は45mまで有効である
。またこの装置において第2の導電膜09の厚さを20
0μから100μmまで変化しても有効距離は変化しな
かったが、従来装置では(C)のように1mに減少した
しかしながら、その後の研究によりこのよ5な装置では
、下記のような問題があることが判明した。
(1)第1の導電膜07は原料が高価なので、それを構
造物全体に施工すると費用が嵩む。
(2)  第1の導電膜07は特に溶射により絶縁膜0
3上に施工した場合、残留応力が発生するので、溶射膜
の剥離等の欠陥が生じ易い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
導電膜を用いる防汚装置における導電膜消耗による抵抗
上昇を防止できるとともに、導電膜の膜厚のばらつきに
よる電流分布不均一化を解消することができ、かつ低抵
抗導電膜で高性能な防汚効果を奏することができ、更に
、第1の導電膜の施工費用低減及びその剥離現象防止を
図る海水に接する構造物の防汚装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は船舶、海洋構造物等海水に接する構
造物の接水面を電気絶縁塗膜を介し破贋し比抵抗の小さ
い金属又は金部酸化物の板。
溶射膜、蒸着膜又は融着膜からなりその一端に通電端が
設けられている第1の導電膜と、上記第1の導電膜の外
側を被看し耐酸化性不溶性物質と有機バインダーとから
なり上記第1の導電膜より電気抵抗の大きい第2の導電
膜と、上記第2の導電膜に対向し鉄、銅又は炭素からな
り海水中に設置された電気伝導体と、上記第1の導電膜
と上記電気伝導体との間に設置され上記第1の導電膜か
ら上記第2の導電膜を通して上記電気伝導体方向に直流
を通電する電源装置とを具えてなる構造物の防汚装置に
おいて、上記第1の導電膜を平行帯状又は格子状に形成
することを特徴とする。
〔作用〕
上述の構成により、導電膜を用いる防汚装置における導
電膜消耗による抵抗上昇を防止できるとともに、導電膜
の膜厚のばらつきによる電流分布不均一化を解消するこ
とができ、かつ低抵抗導電膜で高性能な防汚効果を奏す
ることができ、更に、第1の導電膜の施工費用低減及び
その剥離現象防止を図る海水に接する構造物の防汚装置
を提供することができる。
〔実施例〕
本発明を鋼製構造物に適用した実施例を図面について説
明すると、第6〜8図と同一の符番はそれぞれ同図と同
一の部材を示し、まず、第1図模式図及び第2図水平断
面図において、1は絶縁塗膜03上に撹散の平行帯状に
付設されそれぞれ一端が通電端08に接続された第1の
導電膜で、その材料は前記第1の導電膜O7のそれと同
一であり、本実施例では作業性を考えて全開酸化物の薄
板溶射膜を使用している。
2は第1の導電膜1の外側等を被覆する第2の導電膜で
、その材料は前記第2の導電膜09のそれと同一である
このような装置において、第1の導電膜1は複数の平行
帯状に付設されているので、全面塗装の第1の導電膜0
7に比べて材料の物量が数分の1に節約できる。また、
第1の導電膜1は帯状なので、各市が小さく、それぞれ
の両側縁の残留応力が減少する。更に、第2の導電ll
I2には導電性があるので、第1の導電膜lが全面塗装
されなくても第2の導電膜2の全面に電力を供給するこ
とができる。
ここで、本実施例の効果を見るために、第3図工面図に
示すように、鋼板02に付設され通電端08を通して電
力が供給される左右1対の第1の導電膜1を第2の導電
膜2で覆って海上後に吊下げた実験を行ったところ、第
1の導電膜1がアルミ溶射膜でここから電流密度o、t
A/m”以下で直流電流を流し、第2の導電膜2が塗料
樹脂ビニールに導電顔料として粒径45μm以下のグラ
ファイト粉末を体積濃度で40X混合し、それ等の膜厚
を300μmとした場合の防汚有効長さlは1mであっ
た。
次に、第4図水平断面図は第2図の変形例を示し、3は
絶縁塗膜03上に縦横適宜間隔の格子状に付設され一端
が通電端08に接続された第1の導電膜、4は第1の導
電M3等の外側を被覆する第2の導電膜であり、このよ
うなInにおいても、本実施例と実質的に同一の作用効
果を奏するほか、万一外力により第1の導電膜3の一部
が切断された場合、自動的に迂回路が形成されて下流側
への電力供給が維持できる特長がある。
更に、第5図模式図は第1図の変形例を示し、5は第2
の導電膜の抵抗を下げるために、金属系、グラファイト
系で耐酸化性不溶性物質よりなる導電性顔料の量を増加
した塗料を第1の導電膜1等の上に直接塗装した第2の
導電膜下層、6は第2の導電膜の耐電解性を向上させる
ために膜の気密性を大きくする顔料の量を増加した塗料
を第2の導電膜下層5の上に塗装した第2の導電膜上層
であり、このような変形例においても、上記実施例と実
質的に同一の作用効果を奏するほか、第2の導電膜の抵
抗を下げ、従って第1の導電膜1の平行間隔を大きくす
ることができる特長がある。
因みに、第3図に示した要領と同一要領の海中基礎実験
を、塗料樹脂アクリル中に導電顔料として粒径45μm
以下のグラファイト粉末を体積濃度で60X混合し膜厚
200μmとした第2の導電膜下層5に、ビニール樹脂
中に粒径45μm以下のグラファイト粉末を体積濃度で
40X混合し膜厚200μmとした第2の導電膜上層6
をm布したものについて行った結果、防汚有効長さlは
5mであった。
また、同上の実験で第2の導電膜下層5を塗料樹脂アク
リル中に鋼粉を体積濃度で30X混合し、膜厚200μ
mとした場合の防汚有効長さjは15mであった◎ 〔発明の効果〕 これ等、実施例、変形例を通して説明した通り、本発明
によれば、下記効果が奏せられる。
(1)第1の導電膜を複数の平行帯状又は格子状とする
ことで第1の導電膜の施工面積は全面施工に比べて数分
の1に減少し、従って装置の原価が低減する。
(2)  第1の導電膜を複数の平行帯状又は格子状と
することで、第1の導電膜の巾寸法が小さく、その両側
縁にそれぞれ残留応力が発生せず、従って第1の導電膜
が剥離する惧れがなくなる。
要するに本発明によれば、船舶、海洋構造物等海水に接
する構造物の接水面を電気絶縁塗膜を介し11afL比
抵抗の小さい金属又は金量酸化物の板、溶射膜1m着膜
又は融着膜からなりその一端に通電端が設けられている
第1の導電膜と、上記第1の導電膜の外側を被覆し耐酸
化性不溶性物質と有機パイン・ダーとからなり上記第1
の導電膜より電気抵抗の大きい第2の導電膜と、上記第
2の導電膜に対向し鉄、鋼又は炭素からなり海水中に設
置された電気伝導体と、上記第1の導電膜と上記電気伝
導体との間に設置され上記第1の導電膜から上記第2の
導電膜を通して上記電気伝導体方向に直流を通電する電
源装置とを具えてなる構造物の防汚装置において、上記
第1の導電膜を平行帯状又は格子状に形成することによ
り、導電膜を用いる防汚装置における導電膜消耗による
抵抗上昇を防止できるとともに、導電膜の膜厚のばらつ
きによる電流分布不均一化を解消することができ、かつ
低抵抗導電膜で高性能な防汚効果を奏することができ、
更に、第1の導電膜の施工費用低減及びその剥離現象防
止を図る海水に接する構造物の防汚装置を提供すること
を得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を鋼製構造物に適用した一実施例を示す
模式図、第2図は第1図のI−1に沿った水平断面図、
第3図は第1図装置に関する海中基礎実験要領を示す正
面図、第4図は第2図の変形例を示す水平断面図、第5
図は第1図の変形例を示す同じく模式図である。 第6図は公知の海水に接する構造物の防汚装置を示す模
式図、第7図は本出願人の先願特願昭63−28719
0に係る海水に接する構造物の防汚装置を示す模式図、
第8図は第7図装置の導電有効距離を従来装置と比較し
て示す線図である。 1・・・第1の導電膜、2・・・第2の導電膜、3・・
・第1の導電膜、4・・・第2の導電膜、5・・・第2
の導電膜下層、6・・・第2の導電膜上層、01・・・
海水、02・・・漢板、03・・・絶縁塗膜、08・・
・通電端、010・・・陰極、O1’l・・・直流電源
、012・・・リード線、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 船舶、海洋構造物等海水に接する構造物の接水面を電気
    絶縁塗膜を介し被覆し比抵抗の小さい金属又は金属酸化
    物の板、溶射膜、蒸着膜又は融着膜からなりその一端に
    通電端が設けられている第1の導電膜と、上記第1の導
    電膜の外側を被覆し耐酸化性不溶性物質と有機バインダ
    ーとからなり上記第1の導電膜より電気抵抗の大きい第
    2の導電膜と、上記第2の導電膜に対向し鉄、銅又は炭
    素からなり海水中に設置された電気伝導体と、上記第1
    の導電膜と上記電気伝導体との間に設置され上記第1の
    導電膜から上記第2の導電膜を通して上記電気伝導体方
    向に直流を通電する電源装置とを具えてなる構造物の防
    汚装置において、上記第1の導電膜を平行帯状又は格子
    状に形成することを特徴とする海水に接する構造物の防
    汚装置。
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