JPH02223510A

JPH02223510A - 染毛剤

Info

Publication number: JPH02223510A
Application number: JP4302289A
Authority: JP
Inventors: Akio Yoshida; 吉田　彰男; Yoko Machida; 町田　洋子
Original assignee: Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Current assignee: Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date: 1989-02-27
Filing date: 1989-02-27
Publication date: 1990-09-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、毛髪に損傷を与えずに染毛を行う染毛剤に関
し、さらに詳しくは染毛用酸化染料および過酸化水素を
含有する酸化染毛剤にカタラーゼを配合することにより
、毛髪への損傷を著しく低下させる染毛剤に関する。

［従来の技術、発明が解決しようとする問題点］従来、
植物性染毛剤、金属性染毛剤および酸化染毛剤等の種々
な毛髪染毛剤が使用されているが、最も一般的なものと
しては、色調が豊富で、色が堅牢である酸化染毛剤が挙
げられる。

酸化染毛剤としては、使用時に二剤を混合する二剤式が
広く用いら九でおり、第−剤にはＰ−フェニレンジアミ
ンおよびその他の芳香属アミン類等の酸化染料ならびに
アルカリ剤を含有しており、また、第二剤には酸化剤と
して過酸化水素を含有する。

第−剤と第二剤とを混合することにより第二剤の過酸化
水素は、第一剤中のアルカリ剤により急速に分解されて
酸素を発生する。この酸素が毛髪内部に浸透しながら、
染料を酸化して重合させることにより、発色させて毛髪
ケラチンを染着する。

ここで用いられるアルカリ剤は、過酸化水素の分解によ
る酸素の発生を促進させ、染毛効果を高めるために必要
である。しかしながら、染毛時に頭皮を刺激し、さらに
毛髪のケラチン質を分解し損傷を与えることにより、毛
髪の艶や風合いを損なうという欠点がある。

アルカリ剤では特に、揮発性アルカリであるため後に残
らない等の理由から、アンモニア水が一般的に使用され
ているが、アンモニア水は毛髪を損傷したり、頭皮に刺
激を与える危険性があり、かつ刺激臭が強く、香料によ
り芳香を付加することも難しい。そのため使用者に不快
感を与えることが知られている。

そこで、本発明者らは、これらの諸先行技術における問
題点を解消するために鋭意研究した結果、前記のアルカ
リ剤に変えて、カタラーゼを用いることにより、過酸化
水素からの酸素の発生を促進、増加させ、刺激臭もなく
、毛髪に損傷を与えることが少なく、さらに、染毛時間
を早くすることができるという新知見に基づいて本発明
に到達した。

［問題を解決するための手段、作用］本発明は、染毛用酸化染料、過酸化水素およびカタラー
ゼを含有する染毛剤である。

本発明の染毛剤は基本的には次の三種類の剤からなる。

すなわち、酸化染料を含有する染料剤、過酸化水素を含
有する酸化剤およびカタラーゼを含有する酵素剤である
。本発明剤においては、これらの二剤は原則として互い
に隔離して保存さ濃度は実用上、通常、０．０５〜５％
、過酸化水素濃度は０．０５〜３％程度である。またカ
タラーゼ濃度は、通常０．０１〜１００　Ｕ／ｍＱ、好
ましくは０．１〜５０Ｕ／−とされる。

液また、この混合魯のｐＨは４〜９、好ましくは６〜８．
５とされる。

染料剤には酸化染料を含有させるが、含有させる酸化染
料成分として従来使用されている染毛用酸化染料を使用
することができる。すなわち、たとえば、Ｐ−フェニレ
ンジアミン、Ｐ−トルエンジアミンおよびＰ−アミノジ
フェニルアミン等の芳香族アミン類など、また、色調を
変化させるための修正剤として、たとえば、レゾルシン
およびピロガロールのようなポリフェノール類ならびに
ｍ−フェニレンジアミンのようなアミン類等を含有させ
ることもできる。

染料成分として１種または２種以上の化合物を組み合わ
せて用いることができる。染料剤の染料成分は、通常０
．１〜１０％（重量％　以下同様）とされる。

また、酸化剤には過酸化水素を含有させるが、酸化剤の
過酸化水素の濃度は通常、０．１〜６％とされる。

酵素剤には、カタラーゼを含有させる。

本発明に使用されるカタラーゼは、その由来、製法およ
び種類等に特に制限はないが、実用上、通常は、動物の
肝臓、腎臓のような臓器および赤血球等、植物ならびに
微生物等から抽出、精製されたカタラーゼが使用される
。

なお、カタラーゼの活性単位１ユニツト（Ｕ）は、１分
間に１マイクロモルの過酸化水素を分解する酵素量とし
て定義される。

酵素剤のカタラーゼ濃度は、使用時における二剤混合液
のカタラーゼの濃度より高ければよい。また、長期保存
する場合には、カタラーゼの活性低下の程度が大きいの
で、このカタラーゼの活性低下を考慮に入れて決定され
る。活性の低下程度が保存期間の長さおよび保存条件な
どにより影響を受けるため、−概には特定できないが、
実用上、通常は０．０５〜２００万Ｕ／ｍＱ程度好まし
くは０．５〜５万Ｕ／ｍ１２程度とされる。カタラーゼ
は市販品をそのまま使用することができるし、また、希
釈して使用することもできる。

さらに、染料剤、酸化剤および酵素剤には必要に応じて
それぞれたとえば、界面活性剤、保湿剤、安定剤、高級
アルコール、油性成分、増粘剤、湿潤剤、酸化防止剤、
酸、ｐＨ調整剤、香料等の添加剤を含有させることがで
きる。また、これらの剤の剤型は、水溶液、乳液、クリ
ーム、ペーストおよびゲルなどとすることができる。

染料剤、酸化剤および酵素剤は通常は、二剤がそれぞれ
独立に包装されるか、または、染料剤と酵素剤とを予め
混合して包装することもてきる。

本発明剤は、これらの二剤を混合して使用に供されるも
のであるが、これら二剤の量比は、使用時における各有
効成分の濃度および各剤中の有効成分の濃度に基づいて
決定されるが実用上、通常は、染料剤二酸化剤：酵素剤
＝１：０．０１〜１０：０．０１〜１０（容量比）とさ
れる。

これらの包装にはプラスチック容器およびガラス容器の
ような密閉容器を使用することが好ましい。

使用方法は、使用直前にこれらの二剤を混合して、毛髪
に均一に塗布することにより毛髪を染色し、１０〜２０
分間自然放置する。その後、水で軽くすすいだ後に、シ
ャンプーにより充分洗浄を行う。

なお、本発明の染毛剤は白髪の染毛に好適に使用される
が、予め脱色された毛髪の染色に使用することもできる
。

［実施例］以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する
。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。

実施例１染料側組成プロピレングリコール　　　　　　５．０％亜硫酸ナト
リウム　　　　　　　　０．８％ポリオキシエチレン（
１０）オクチルフェニルエーテル　　　５．０％ピロリドンカ
ルボン酸ナトリウム５０％水溶液　　　　　５．０％Ｐ−フェニ
レンジアミン　　　　　　２．０％日本薬局方精製水に
溶解酸化剤組成３５％過酸化水素　　　　　　　　　６．０％クエン酸
　　　　　　　　　　　　０．２％日本薬局方精製水に
溶解酵素剤組成市販カタラーゼ（二菱瓦斯化学株式会社製カタラーゼ＜
ＭＧＣＣ＞　　５万Ｕ／ｍΩ）を０．０５Ｍリン酸カリ
ウム緩衝液（Ｐｌｌ　７．ｏ）で希釈して２０Ｕ／ｍ２
とした。

前記組成の染料剤９　ｍＱに、酵素剤１■Ｑと酸化剤（
ｐＨ３，２）　１０ｍ２を添加して、混合した。混合液
のｐＨは８．２であった。この混合液に未処理日本人の
白髪３０本を、室温で５分、１０分、１５分、２０分後
に取り出し、染色の程度から添毛力を調べた。ついで、
この毛髪を日本薬局方精製水にてすすぎ、乾燥後シャン
プーにより充分洗浄した。その後、２０分間反応させた
ものについて、濾紙にはさみ、色落ちおよび毛髪損傷を
調べた。

結果を第１表に示す。

１０．０となるように加えた。他は、実施例１と同様に
して行った。

結果を、第１表に示す。

第１表比較例１実施例１における染料剤、酸化剤のみを用い、酵素剤を
使用しない他は実施例１と同様にして行った。なお、こ
の混合液のＰＨは８．３であった。

結果を、第１表に示す。

○：染毛状態良好 △：染毛状態ややむらがある ×：染毛状態むらがある比較例２実施例１における染料剤および酸化剤を用い、酵素剤の
かわりにアンモニア水を混合時のｐ＋＋実施例２染料側組成プロピレングリコール５．０％チオグリコール酸　　　　　　　　０．０１％ヤシ油脂
肪酸ジェタノールアミド　８．０％ポリオキシエチレン
（１０）ノニルフェニルエーテルＰ−フェニレンジアミンレゾルシン５．０％２゜０％０．７％日本薬局方精製水に溶解酸化剤組成３５％過酸化水素クエン酸セチルアルコール水素添加ラノリンアルコールポリオキシエチレンセチルエーテル６．０％０．２％０．３％０．１％０．２％日本薬局方精製水に溶解酵素剤組成市販カタラーゼ（三菱瓦斯化学株式会社製カタラーゼ＜
ＭＧＣＣ＞　　５万Ｕ　／　ｍＱ　）を０．０５Ｍリン
酸カリウム緩衝液（ｐＨ７，０）で希釈して、それぞＡ
　　　　２０　Ｕ／　ｍＱＢ　　　　４０　Ｕ／ｍＱＣ８０Ｕ／ｍＱＤ　　　１６０　Ｕ／ｍ９Ｅ　　　２４０　Ｕ／ｍＱとした。

前記染料剤４．５艷と上記Ａ、　　Ｂ、　　Ｃ，Ｄ、Ｅ
酵素剤０．５　ｒｒｌ！２を混合したもの（ｐＨ８，６
）と、酸化剤（ｐＨ２，５）　５ｍ２を混合した。この
ときのｐＨは７．３であった。この混合液に未処理日本
人白髪３０本を、室温で２０分間放置し、ついで、日本
薬局方精製水にてすすぎ、乾燥し、染毛状態を調べた。

結果を、第２表に示す。

（以下　余白）第２表［発明の効果］本発明では、従来の染毛剤においてアルカリ剤の代わり
にカタラーゼを用いることにより、使用時のｐＨを下げ
ることができるため、毛髪の損傷や頭皮刺激などの悪影
響を抑えられる。また、刺激臭がないため、香料を添加
することができる。更に染色所用時間を短くすることが
でき、均一に短時間で、毛髪を染色することができる。

Claims

【特許請求の範囲】

染毛用酸化染料、過酸化水素およびカタラーゼを含有す
る染毛剤