JP2007291028A - カタラーゼ活性阻害剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】過酸化水素含有物の使用による皮膚刺激を抑制するカタラーゼ活性阻害剤及び過酸化水素含有化粧料の前処理剤、並びにカタラーゼ活性阻害剤を用いた過酸化水素含有化粧料の施術方法を提供すること。
【解決手段】ウイキョウ、オウゴン、ビワ、カンゾウ、アロエ、サルビア、ハマメリス、リョクチャ、カミツレ、ローズマリー、メリッサ及びモモからなる群より選ばれた少なくとも1種の抽出エキスからなるカタラーゼ活性阻害剤、該カタラーゼ活性阻害剤を含有してなる過酸化水素含有化粧料の前処理剤、及び、過酸化水素含有化粧料の使用前に、カタラーゼ活性阻害剤を皮膚に適用しておくことを特徴とする過酸化水素含有化粧料の施術方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、カタラーゼ活性阻害剤に関する。さらに詳しくは、カタラーゼ活性阻害剤、該阻害剤を含有する過酸化水素含有化粧料の前処理剤、及びカタラーゼ活性阻害剤を用いた過酸化水素含有化粧料の施術方法に関する。過酸化水素含有化粧料としては、例えば、毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマ剤などが挙げられる。
従来、キク科などの植物によってカタラーゼの失活を防止して老化防止作用を発揮させるカタラーゼ保護剤(例えば、特許文献1参照)、アマニン抽出物により皮膚の老化症状の防止をするカタラーゼ産生促進剤(例えば、特許文献2及び3参照)、ナス科などの植物によって環境変化による生体損傷を防止するカタラーゼ活性化剤(例えば、特許文献4参照)などが報告されている。
特開2001−114634号公報 特開2001−122733号公報 特開2001−114636号公報 特開2001−139420号公報
本発明は、過酸化水素含有物の使用による皮膚刺激を抑制するカタラーゼ活性阻害剤及び過酸化水素含有化粧料の前処理剤、並びにカタラーゼ活性阻害剤を用いた過酸化水素含有化粧料の施術方法を提供することを課題とする。
過酸化水素含有化粧料には、一般に、皮膚刺激性が強いアルカリ剤や過酸化水素が含まれている。このため、使用中に灼熱感などの刺激を頭皮等に受ける場合がある。この刺激の度合いは、使用者によって異なるが、本発明者らは、より刺激を受けやすい使用者は、皮膚表面中のカタラーゼ活性が高いことを見出した。カタラーゼは過酸化水素分解酵素であり、過酸化水素含有化粧料を使用した際の頭皮等の皮膚刺激の1つの要因としては、過酸化水素がカタラーゼにより分解されて発生した酸素が挙げられる。このことから、カタラーゼの活性を阻害することで、過酸化水素含有化粧料の使用時の頭皮等の皮膚刺激を抑制できることが推察され、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(1)ウイキョウ、オウゴン、ビワ、カンゾウ、アロエ、サルビア、ハマメリス、リョクチャ、カミツレ、ローズマリー、メリッサ及びモモからなる群より選ばれた少なくとも1種の抽出エキスからなるカタラーゼ活性阻害剤、
(2)前記(1)記載のカタラーゼ活性阻害剤を含有してなる過酸化水素含有化粧料の前処理剤、及び
(3)過酸化水素含有化粧料の使用前に、カタラーゼ活性阻害剤を皮膚に適用しておくことを特徴とする過酸化水素含有化粧料の施術方法
に関する。
本発明のカタラーゼ活性阻害剤及び過酸化水素含有化粧料の前処理剤は、カタラーゼの活性を阻害し、過酸化水素含有物の使用による皮膚刺激を抑制するという効果を奏する。また、本発明の過酸化水素含有化粧料の施術方法は、過酸化水素含有化粧料の使用前にカタラーゼ活性阻害剤を皮膚に適用することから、敏感肌の人であっても、過酸化水素含有化粧料の施術時の皮膚刺激を抑制できるという効果を奏する。
本発明のカタラーゼ活性阻害剤は、ウイキョウ、オウゴン、ビワ、カンゾウ、アロエ、サルビア、ハマメリス、リョクチャ、カミツレ、ローズマリー、メリッサ及びモモからなる群より選ばれた少なくとも1種の抽出エキスからなる。これらのなかでは、カタラーゼの活性阻害効果に優れていることから、オウゴン、ビワ、カンゾウ、ハマメリス及びリョクチャが好ましい。
本明細書にいう「抽出エキス」とは、植物体の一部又は全部のそのもの、若しくはこれらを乾燥、粉砕、細切等加工した加工物について、植物体又は加工物に溶媒を加え、抽出した抽出物又は抽出物の溶媒除去物、さらにこれらを分画、精製した精製物を意味する。植物体としては、例えば、根、茎、葉、花、果実、種子等が挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらのなかで好ましい部位は、入手の容易性の観点から、茎、葉である。
抽出の際に使用される抽出溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、グリセリンなどのアルコール;酢酸エチル、ギ酸メチルなどのエステル;アセトニトリルなどのニトリル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル;クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素化合物;アセトンやメチルエチルケトンなどのケトンなどが挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの抽出溶媒のなかでは、抽出エキスの残存溶媒による皮膚刺激を防止する観点から、アルコールが好ましい。
抽出は、例えば、植物の乾燥物やその粉砕物に2〜10倍量の抽出溶媒を添加し、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬することによって行うことができる。抽出後は、そのままでも用いることが出来るが、濾過などによって不要物を除去し、減圧下で濃縮してもよく、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーなどによって精製してもよい。また、市販の抽出エキスをそのまま用いることもできる。
本発明のカタラーゼ活性阻害剤は、そのまま皮膚に塗布することにより使用することもできるが、後述のように、水、低級アルコール等の水性担体、乳液、ゲル、クリーム、軟膏等の基剤に含有させることにより化粧料や外用剤等の他の形態として使用することもできる。カタラーゼ活性阻害剤をそのまま皮膚に塗布する場合の使用量は、適量であって特に限定されるものではないが、皮膚刺激を防止する観点、及び使用時の垂れ落ちを防止する観点から、皮膚の面積1cmあたり0.1〜1000mg、好ましくは1〜100mgであることが望ましい。
本発明の過酸化水素含有化粧料の前処理剤は、前述のカタラーゼ活性阻害剤を含有する。前処理剤の剤型としては、特に限定されないが、ローション、乳液、クリーム、ゲル、軟膏等が挙げられ、これらは、剤型に応じた方法により製造することができ、カタラーゼ活性阻害剤を含有さえすればよい。
本発明の過酸化水素含有化粧料の前処理剤におけるカタラーゼ活性阻害剤の含有量は、特に限定がなく、例えば、前処理剤がカタラーゼ活性阻害剤のみで構成されていてもよく、あるいは本発明の目的が阻害されない範囲内で他の成分が含有されていてもよい。使用性の観点から、通常、前処理剤中、カタラーゼ活性阻害剤が、好ましくは0.01〜80重量%、より好ましくは0.1〜50重量%であることが望ましい。他の成分としては、例えば、水、賦形剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安定剤、pH調整剤、等張剤、増粘剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の過酸化水素含有化粧料の前処理剤は、例えば、過酸化水素含有化粧料を使用する前に皮膚に塗布することにより、使用することができる。過酸化水素含有化粧料としては、前述の、例えば、毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマ剤などが挙げられる。
前処理剤の適用時期は、過酸化水素含有化粧料を使用する前であれば、特に限定はないが、皮膚表面中のカタラーゼを効果的に阻害する観点から、過酸化水素含有化粧料の適用時期に対して、好ましくは0.5〜20分前、より好ましくは1〜10分前であることが望ましい。
前処理剤の使用量は、適量であって特に限定されるものではないが、皮膚刺激を防止する観点、及び使用時の垂れ落ちを防止する観点から、皮膚の面積1cmあたり0.1〜1000mg、好ましくは1〜100mgであることが望ましい。
本発明のカタラーゼ活性阻害剤及び該カタラーゼ活性阻害剤を含有する過酸化水素含有化粧料の前処理剤は、いずれもカタラーゼの活性を阻害し、過酸化水素含有物の使用による皮膚刺激を抑制するという効果を奏するものである。また、カタラーゼ活性阻害剤の使用は、過酸化水素含有化粧料の施術方法から見た場合、過酸化水素含有化粧料による皮膚刺激を抑制する手段と捉えることができる。即ち、本発明の一態様として、過酸化水素含有化粧料の施術前に、カタラーゼ活性阻害剤を使用者の顔面や頭皮などの皮膚に適用しておくことで、過酸化水素含有化粧料に対して敏感な肌の人であっても、過酸化水素含有化粧料による皮膚刺激を抑制し、過酸化水素含有化粧料を施術することができる方法が提供される。
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
ブリーチ剤調製例1
表1に示す組成からなる第1剤80重量部と第2剤20重量部とを混合することにより、過酸化水素含有化粧料である処方1及び処方2のペースト状のブリーチ剤を調製した。
なお、処方1では、アルカリが高含量となるようにブリーチ剤を調製し、処方2では、アルカリが低含量となるようにブリーチ剤を調製し、皮膚刺激の有無を容易に判断することができるようにした。
Figure 2007291028
試験例1(皮膚刺激と過酸化水素の分解との関係)
室温(23〜27℃)の部屋において、20歳〜39歳の男性40名を被験者とし、試験前に被験者の頸部の皮脂汚れなどを濡れタオルで取り除き、5分間安静に待機させた。その後、調製例1で得られた処方1のブリーチ剤を被験者の頸部に塗布した。すなわち、正中線から左右いずれか一方に外れた皮膚分節C2〜C3付近の約3cm×3cm四方の領域内に処方1のブリーチ剤1gを塗布した。
塗布から5、7及び10分経過時の皮膚の刺激強度及びブリーチ剤自体からの発泡の程度について、以下の評価基準に基づいて評価し、被験者毎に各評価項目の平均点数を算出した。
〔皮膚の刺激強度の評価基準〕
0点:刺激を感じない
1点:刺激をかすかに感じる
2点:刺激をはっきりと感じる
3点:刺激を我慢できないほど感じる
〔ブリーチ剤からの発泡に関する評価基準〕
0点:ブリーチ剤からの発泡は全く観察されない
1点:ブリーチ剤の周囲から僅かな発泡が観察される
2点:ブリーチ剤の全体から小さな泡の発生が観察される
3点:ブリーチ剤の全体から大きな泡の発生が観察される
上記皮膚刺激試験及びブリーチ剤からの発泡性に関する試験の結果、図1に示されるように、皮膚刺激の強度とブリーチ剤からの発泡の程度について、一定の相関(r=0.501,p≦0.009)が認められ、発泡が多いほど、皮膚刺激が強いことが分かった。このブリーチ剤からの発泡は、ブリーチ剤中の過酸化水素の分解に伴い発生する酸素によるものであり、このように皮膚上に塗布されたブリーチ剤から発泡が生じるのは、生体内の過酸化水素分解酵素であるカタラーゼが関与していることが推察される。なお、処方1と同濃度のアルカリによる皮膚刺激は感じないものであった。
試験例2(敏感肌パネルと鈍感肌パネルの選定)
室温(23〜27℃)の部屋において、20歳〜39歳の男性40名を被験者とし、試験前に被験者の頸部の皮脂汚れなどを濡れタオルで取り除き、5分間安静に待機させた。その後、調製例1で得られたブリーチ剤を被験者の頸部に塗布した。すなわち、正中線から左右いずれか一方に外れた皮膚分節C2〜C3付近の約3cm×3cm四方の領域内に処方1のブリーチ剤1gを塗布し、正中線から外れた他方の約3cm×3cm四方の領域内に処方2のブリーチ剤1gを塗布した。
処方1(アルカリ高含量処方)及び処方2(アルカリ低含量処方)のそれぞれについて、塗布から5、7及び10分経過時の皮膚の刺激強度及びブリーチ剤自体からの発泡の程度について、試験例1の評価基準に基づいてそれぞれ評価し、被験者毎に各評価項目の平均点数を算出した。
この試験を2回実施し、各回共に、処方1の平均点が1以上であり、かつ、処方2より平均点が高い被験者を敏感肌パネルとして選定した。その結果、16名が該当した。また、各回共に、両処方における平均点が0.5以下である被験者を鈍感肌パネルとして選定した。その結果、9名が該当した。
また、上記で選定した敏感肌パネル16名と鈍感肌パネル9名について、試験例1の皮膚刺激試験及び発泡性試験を同様に行い、皮膚刺激と過酸化水素の分解との関係を調べた。結果、図2に示されるように、皮膚刺激の強度とブリーチ剤からの発泡の程度について、敏感肌パネルと鈍感肌パネルとの間には、明確な差が認められた。敏感肌パネルの方が、鈍感肌パネルよりも皮膚刺激及び発泡性が共に高いものであった。
これらのことから、敏感肌パネルと鈍感肌パネルとの間には、過酸化水素分解酵素であるカタラーゼの活性に相違があることが推定される。
試験例3(カタラーゼ活性の測定)
試験例2と同様にして選定した敏感肌パネル及び鈍感肌パネルから、それぞれ10名ずつ任意に選出し、上記試験部位以外の頸部(約5cm×5cm四方)からD−squameテープ(商品名、プロモツール社製)により角層をテープストリッピングし、各被験者のカタラーゼ活性の測定を行った。すなわち、上記試験を行った部位以外の左右の頸部それぞれにおいてD−squameテープで2回同箇所の角層を除いた後、再度同箇所から同テープで角層を採取したものを被験テープとした。その後、住友ベークライト社製24穴培養プレート(カタログNo.MS−80240)の一つのウェルにメタノールを250μL、0.27%過酸化水素溶液を180μL、109.12mMのリン酸バッファーを500μL添加し、そのウェルの上に被験テープを貼り付けた。被験テープに反応液が接触するようにプレートを裏返して、23℃にて1時間振とうした。その後、被験テープをプレートから剥がして、さらに、ウェルに7.8M水酸化カリウム250μL、34.2MPurpald/480mM塩酸溶液500μLを添加し、23℃にて10分間振とうした。最後に、65.2mM過よう素酸カリウム/0.5M水酸化カリウム溶液を50mL添加し、吸光光度計にて550nmの吸光度を測定した。濃度の換算は、牛血清由来カタラーゼを0.1、0.5、1.0U添加した検体について被験テープと同様の試験を行った結果から得られた検量線により行った。被験者のカタラーゼ活性は左右の値の平均とした。結果を表2に記す。なお、検出限界は0.0005U/mgであり、検出限界以下であった活性を0U/mgとして用いた。
Figure 2007291028
表2の結果から、敏感肌パネルの皮膚表面組織中のカタラーゼの活性量は、鈍感肌パネルの活性量の約25倍であることが分かる。
以上のことから、過酸化水素含有化粧料を使用した際の頭皮等の皮膚刺激は、過酸化水素がカタラーゼにより分解されて発生した酸素によることが、1つの要因であることが判明した。したがって、皮膚組織中のカタラーゼの活性が高い敏感肌の人は、過酸化水素含有化粧料による「灼熱感」や「ひりひり感」等の皮膚刺激が生じ易いことから、過酸化水素含有化粧料を使用する前に、予めカタラーゼ活性の阻害剤を顔面や頭皮に適用しておくことで、過酸化水素含有化粧料の使用による皮膚刺激を防止することができると示唆される。
実施例1〜12及び比較例1〜3(カタラーゼ活性阻害剤)
市販の各植物抽出エキスを10重量%になるように試験例3の反応液に添加し、次いで牛血清由来カタラーゼを0.5U添加し、試験例3と同様に試験を行ない、吸光光度計にて550nmの吸光度を測定した。なお、標準品は、抽出エキスを添加しないものとした。測定結果を表3に示す。
Figure 2007291028
表3の結果から、各実施例の植物抽出エキスは、カタラーゼ活性の阻害作用を奏することが分かる。特に、オウゴン(実施例2)、ビワ(実施例3)、カンゾウ(実施例4)、ハマメリス(実施例7)及びリョクチャ(実施例8)の各植物抽出エキスは、高いカタラーゼ活性阻害作用を示すことが分かる。
実施例13〜17及び比較例4(過酸化水素含有化粧料の前処理剤)
表4に示す実施例13〜17の植物エキス1重量部を、1,3−ブチレングリコール3重量部及び精製水96重量部と共に混合し、過酸化水素含有化粧料の前処理剤を調製した。なお、比較例4は、1,3−ブチレングリコール3重量部及び精製水97重量部の溶液とした。
一方、試験例2の方法において敏感肌パネルと判定された10名に、正中線から左右いずれかに外れた皮膚分節C2〜C3付近の約3cm×3cm四方の領域内に実施例13〜17及び比較例4の前処理剤を塗布し、その5分後、過酸化水素含有化粧料である処方1のブリーチ剤を同様に塗布し10分間経過後に以下の評価基準に基づいて皮膚刺激強度を評価した。結果を表4に示す。
〔皮膚の刺激強度の評価基準〕
◎:刺激を感じない
○:刺激をかすかに感じる
△:刺激をはっきりと感じる
×:刺激を我慢できないほど感じる
Figure 2007291028
表4の結果から、本発明の過酸化水素含有化粧料の前処理剤を、過酸化水素含有化粧料の使用前に適用しておくと、敏感肌の人であっても、過酸化水素含有化粧料の使用による皮膚刺激を防止することができることが分かる。
本発明のカタラーゼ活性阻害剤及び過酸化水素含有化粧料の前処理剤は、カタラーゼの活性を阻害し、過酸化水素含有物の使用による皮膚刺激を抑制することから、過酸化水素化粧料、例えば、毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマ剤の使用前に好適に用いられる。
図1は皮膚刺激の強度とブリーチ剤からの発泡の程度との相関を評価した結果を示す図である。 図2は皮膚刺激の強度とブリーチ剤からの発泡の程度を敏感肌パネルと鈍感肌パネルとで比較した結果を示す図である。

Claims (4)

  1. ウイキョウ、オウゴン、ビワ、カンゾウ、アロエ、サルビア、ハマメリス、リョクチャ、カミツレ、ローズマリー、メリッサ及びモモからなる群より選ばれた少なくとも1種の抽出エキスからなるカタラーゼ活性阻害剤。
  2. オウゴン、ビワ、カンゾウ、ハマメリス及びリョクチャからなる群より選ばれた少なくとも1種の抽出エキスからなるカタラーゼ活性阻害剤。
  3. 請求項1又は2記載のカタラーゼ活性阻害剤を含有してなる、過酸化水素含有化粧料の前処理剤。
  4. 過酸化水素含有化粧料の使用前に、カタラーゼ活性阻害剤を皮膚に適用しておくことを特徴とする過酸化水素含有化粧料の施術方法。
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