JPH0222125A - 黒色顔料用酸化亜鉛粉末 - Google Patents

黒色顔料用酸化亜鉛粉末

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JPH0222125A
JPH0222125A JP17128988A JP17128988A JPH0222125A JP H0222125 A JPH0222125 A JP H0222125A JP 17128988 A JP17128988 A JP 17128988A JP 17128988 A JP17128988 A JP 17128988A JP H0222125 A JPH0222125 A JP H0222125A
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oxygen content
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Tadayoshi Hikosaka
彦坂 忠義
Kenichi Shono
庄野 健一
Hiroshi Terakado
寺門 洋
Mamoru Takaoka
高岡 衛
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Dowa Holdings Co Ltd
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Dowa Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、黒色顔料用として新規に開発された酸化亜
鉛粉末に関するものである。
[従来の技術] これまで、黒色顔料として、カーボンブラック粉末や四
三酸化鉄粉末、あるいは窒化チタン粉末が知られている
[発明が解決しようとする課題] ところが、前述の各粉末は、次のような点で問題があっ
た。
例えば“、カーボンブラック粉末は、黒色度、着色力と
もに優れているが、反面、疎水性で比表面積が極めて大
きいことから樹脂によってはなじみが悪く、混練が難し
くなるという問題があった。
また、四三酸化鉄粉末の場合は、磁性による凝集性があ
り、そのために分散性に劣り、樹脂との混練が困難にな
るという問題があった。
また、窒化チタン粉末の場合は、色調、着色力等におい
て良好であるが、コストが高いという問題があった。
そこで、これらの問題が生じない新規な黒色顔料の提供
、あるいは新規な製造方法の開発が今後の解決すべき課
題をされていた。
この発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、黒色度
が高く、安価に製造することができ、しかも、比重や粒
子径を樹脂との混練に適した範囲に調整することができ
て、合成樹脂等の着色に用いて好適な黒色顔料用の粉末
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る酸化亜鉛粉末は、本願出願人が先に出願し
た高酸素濃度亜鉛粉末の製造方法(特願昭62−303
661)を活用して酸素含有量の異なる種々の高酸素濃
度の亜鉛粉末を試作し、各含有率における物性等の解明
を図った結果得られたもので、具体的には、亜鉛蒸気の
急冷により得た酸素含有量1.0wt%以下(Ow t
%は含まない)の亜鉛粉末を、温度が80〜400℃で
圧力が1〜20気圧の酸素含有雰囲気内に一定時間置い
て、前記亜鉛粉末の表面を酸化させることによって得た
酸化亜鉛粉末であって、酸素含有量を2.5〜18.0
wt%としたことを特徴とするものである。
[作用] 酸化亜鉛粉末は、酸素含有量が少ないもの(例えば0.
8wt%のもの)では、色調が白色系である。しかし、
別紙の第1表に示ずように酸素含有量が2.5wt%以
上のものでは、色調が黒色顔料として十分な黒色系にな
る。
一方、酸素含有量の多い酸化亜鉛粉末(通常、0.8w
t%以上のものを指す)は、例えば、亜鉛蒸気の急冷に
より得た酸素含有量0.8wt%の亜鉛粉末を、温度が
80〜400℃で圧力が1〜20気圧の酸素含有雰囲気
内に一定時間置いて、前記亜鉛粉末の表面を酸化させる
という特殊な製造方法によって製造するが、この製造方
法の場合、4傾向として、酸素含有量が多くなるほど、
高温・高圧に耐える環境・設備が必要になり、製造コス
トが高価になるが、酸素含有量を18wt%以下の範囲
とすれば、比較的に安価な設備で製造す6ることができ
、製造コストを安価にすることができる。
したがって、酸素含有量を2.5〜18.0wt%とし
た本発明の酸化亜鉛粉末の場合、黒色顔料として十分な
黒色度が得られると同時に、製造コストを安価に抑える
ことができる。
また、黒色顔料として使用する場合、単に黒色度が得ら
れるだけでなく、例えば、合成樹脂等の着色に使用する
ものであれば、樹脂と良好に混練できるように、樹脂の
性状に適した粒子径や比重等が要求される。
本発明の酸化亜鉛粉末は、酸素含有量が1,0wt%以
下(0wt%は含まない)の亜鉛粉末の表面に酸化亜鉛
の層を形成することによって得るが、この酸化亜鉛の層
の厚さ(即ち、酸素含有量)を加減することによって、
比重および粒子径を調整することができる。この場合、
比重は、比較的に高く、5.5〜7の範囲で調整可能で
あり、また粒子径は、0.1〜100ミクロンという広
い範囲で調整可能で、しかも分散性も良いため、種々の
合成樹脂に良好に混練させることができ、合成樹脂を良
好に着色することができる。
また、本発明の酸化亜鉛粉末は、その表面が酸化亜鉛の
層で覆われて、該層が紫外線透過防止効果を持つため、
本発明の酸化亜鉛粉末で着色した樹脂等に、紫外線透過
防止効果を期待することらできる。
[実施例] 以下、本発明に係る酸化亜鉛粉末の一実施例を以下に説
明する。
この一実施例の酸化亜鉛粉末は、端的に説明すると、酸
素含有量0.8wt%の亜鉛粉末の表面を酸化して、酸
素含有量を2.8wt%としたものである。
この一実施例の製造方法は、基本的には、本願出願人が
先に出願した特願昭62−303661号で開示した製
造方法に準じたもので、具体的には、以下の通りである
まず、純度99%以上の金属亜鉛を原料として、亜鉛蒸
気発生装置であるレトルト内で1000℃ないし120
0℃の範囲で溶融させ、亜鉛蒸気を発生させる。そして
、発生させた亜鉛蒸気をコンデンサー内に導いて水によ
り急冷する。以上の工程によって、粒径が1〜20ミク
ロン、酸素含有量が0.8%、品位99.99%の亜鉛
粉末が得られる。
次いで、この亜鉛粉末を密閉容器内に堆積状態(厚さほ
ぼ5mmとする)で収め、該密閉容器をヒーターで加熱
して、容器内温度を80〜400℃に保持すると同時に
、コンプレッサーなどを使用して該密閉容器内に圧縮空
気を送り込んで、容器内の圧力を1〜20気圧に調整し
、適宜時間そのままの状態を保ち、その後、加熱および
加圧を解除して容器から取出せば、表面に酸化亜鉛の層
が形成されて、酸素含有量が2.8wt%の酸化亜鉛粉
末が得られる。
この酸素含有量が2.8wt%の酸化亜鉛粉末は、黒色
顔料に十分な黒色度を持ち、しかも、特に耐高温・耐高
圧の設備が必要とならず、比較的に容易かつ安価に製造
することができた。そして、比較的に高比重でしかも粒
子径が小さく、しかも、分散性も良いため、種々の合成
樹脂に良好に混練させることができ、合成樹脂の着色に
用いて好適である。
なお、この実施例に示す酸化亜鉛粉末を得るまでには、
酸素含有量を適宜かえて試作を繰返し、それぞれを試料
としてその物性を調べ、黒色顔料としての適性を検討し
た。
別紙の第1表は、黒色度と酸素含有量との相関を明らか
にするために、7つの試料(試料1〜試料7)およびカ
ーボンブラックについて、ゲット白色針を使って、光波
長が400nm、525nm、650nmの場合の反射
率を調べたもの(反射率が小さい程、黒色度が高い)で
ある。
この表において、試料1は酸素含有量が1.8wt%の
酸化亜鉛粉末、試料2は同様にして2.8wt%のもの
(即ち、前記一実施例のもの)、試料3は同様にして3
゜4wt%のもの、試料4は同様にして5.8wt%の
もの、試料5は同様にして7.5wt%のもの、試料6
は同様にして9.9wt%のもの、試料7は同様にして
11.9wt%のものである。
また、別紙の第2表は、試料2および酸素含有量が0.
8wt%の亜鉛粉末について、より広範囲の波長に対し
て反射率を測定・比較することによって、試料2の黒色
度の安定性を確認したものである。
酸化亜鉛粉末は、酸素含有量が少ないもの(例えば0.
8wt%のもの)では、色調が白色系である。しかし、
別紙の第1表に示すように酸素含有量が2.5wt%以
上のものでは、カーボンブラックに近い反射率が得られ
、色調が黒色顔料として十分な黒色系になる。また、そ
の場合の黒色度は、第2表からも理解できるように、広
範囲の波長に対して安定して確認することができる。
また、前述したように、酸素含有量の多い酸化亜鉛粉末
(通常、0.8wt%以上のものを指す)は、亜鉛蒸気
の急冷により得た酸素含有JiO,8wt%の亜鉛粉末
を、温度が80〜400’Cで圧力が1〜20気圧の酸
素含有雰囲気内に一定時間置いて、前記亜鉛粉末の表面
を酸化させるという特殊な製造方法によって製造するが
、この製造方法の場合、傾向として、酸素含有量が多く
なるほど、高温・高圧に耐える環境・設備が必要になり
、製造コストが高価になるが、酸素含有量を18wt%
以下の範囲とすれば、比較的に安価な設備で製造するこ
とができ、製造コストを安価にすることができる。
したがって、酸素含有量は、前記実施例の2゜8wt%
のらのに限らず、2.5〜18.0wt%とした酸化亜
鉛粉末の場合、黒色顔料として十分な黒色度が得られる
と同時に、製造コストを安価に抑えることができる。
また、前記実施例のものは、酸素含有量を2゜8wt%
としたか、密閉容器内に収めて酸化処理する工程での圧
力、温度、時間等の条件を適宜変更すれば、酸素含有量
が0.8wt%の亜鉛粉末の表面に形成する酸化亜鉛の
層の厚さ(即ち、酸素含有量)を自由に加減することが
でき、これによって、比重および粒子径を調整すること
ができる。試作による実験によれば、比重は、比較的に
高く、5.5〜7の範囲で調整可能であり、また粒子径
は、0.1〜100ミクロンという広い範囲で調整可能
である。しかも、粒子の分散性も良い。
したがって、粒子径や比重を着色する合成樹脂の性状に
合せて設定することが可能で、そうすることによって、
粒子径や比重の不釣合から混練が国数になるというよう
な問題の発生を防止することができ、種々の合成樹脂を
良好に着色することができる。
また、亜鉛粉末の表面を覆った酸化亜鉛の層が紫外線透
過防止効果を持つため、実施例の酸化亜鉛粉末で着色し
た樹脂等には、紫外線透過防止効果を期待することもで
きる。
[発明の効果] 酸化亜鉛粉末は、酸素含有量が少ないものく例えば0.
8 w t%のもの)では、色調が白色系である。しか
し、別紙の第1表に示すように酸素含有量が2.5wt
%以上のものでは、色調が黒色顔料として十分な黒色系
になる。
一方、酸素含有量の多い酸化亜鉛粉末(通常、0.8w
t%以上のものを措す)は、亜鉛蒸気の急冷により得た
酸素含有量1、Ow t%以下(0wt%は含まない)
の亜鉛粉末を、温度が80〜400℃で圧力が1〜20
気圧の酸素含有雰囲気内に一定時間置いて、前記亜鉛粉
末の表面を酸化させるという特殊な製造方法によって製
造するが、この製造方法の場合、傾向として、酸素含有
量が多くなるほど、高温・高圧に耐える環境・設備が必
要になり、製造コストが高価になるが、酸素含有量を1
8wt%以下の範囲とすれば、比較的に安価な設備で製
造することができ、製造コストを安価にすることができ
る。
したがって、酸素含有量を2.5〜18.0wt%とし
た本発明の酸化亜鉛粉末の場合、黒色顔料として十分な
黒色度が得られると同時に、製造コストを安価に抑える
ことができる。
また、黒色顔料として使用する場合、単に黒色度が得ら
れるだけでなく、例えば、合成樹脂等の着色に使用する
ものであれば、樹脂と良好に混練できるように、樹脂の
性状に適した粒子径や比重等が要求される。
本発明の酸化亜鉛粉末は、酸素含有量が1.0wt%以
下(Ow t%は含まない)の亜鉛粉末の表面に酸化亜
鉛の層を形成することによって得るが、この酸化亜鉛の
層の厚さ(即ち、酸素含有量)を加減することによって
、比重および粒子径を調整することができる。この場合
、比重は、比較的に高く、5.5〜7の範囲で調整可能
であり、また粒子径は、0.1〜100ミクロンという
広い範囲で調整可能で、しかも分散性も良いため、種々
の合成樹脂に良好に混練させることができ、合成樹脂を
良好に着色することができる。
また、本発明の酸化亜鉛粉末は、その表面が酸化亜鉛の
層で覆われて、該層が紫外線透過防止効果を持つため、
本発明の酸化亜鉛粉末で着色した樹脂等に、紫外線透過
防止効果を期待することもできる。
第1表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 亜鉛蒸気の急冷により得た酸素含有量1.0wt%以下
    (0wt%は含まない)の亜鉛粉末を、温度が80〜4
    00℃で圧力が1〜20気圧の酸素含有雰囲気内に一定
    時間置いて、前記亜鉛粉末の表面を酸化させることによ
    って得た酸化亜鉛粉末であって、酸素含有量を2.5〜
    18.0wt%としたことを特徴とする黒色顔料用酸化
    亜鉛粉末。
JP17128988A 1988-07-09 1988-07-09 黒色顔料用酸化亜鉛粉末 Granted JPH0222125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17128988A JPH0222125A (ja) 1988-07-09 1988-07-09 黒色顔料用酸化亜鉛粉末

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JP17128988A JPH0222125A (ja) 1988-07-09 1988-07-09 黒色顔料用酸化亜鉛粉末

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JPH0222125A true JPH0222125A (ja) 1990-01-25
JPH0555451B2 JPH0555451B2 (ja) 1993-08-17

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JP17128988A Granted JPH0222125A (ja) 1988-07-09 1988-07-09 黒色顔料用酸化亜鉛粉末

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020105575A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 堺化学工業株式会社 黒色亜鉛末及びその製造方法
JP2021038331A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 堺化学工業株式会社 黒色亜鉛末及びその製造方法
WO2023237772A1 (en) 2022-06-10 2023-12-14 Eckart Gmbh Black zinc particles; method of their production and use

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020105575A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 堺化学工業株式会社 黒色亜鉛末及びその製造方法
JP2021038331A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 堺化学工業株式会社 黒色亜鉛末及びその製造方法
WO2023237772A1 (en) 2022-06-10 2023-12-14 Eckart Gmbh Black zinc particles; method of their production and use

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