JPH02220986A - スクータ型車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はエンジンの上方にシートを配置したスクータ
型車両に関するものである。

［従来の技術］ スクータ型車両には、エンジンの上方に収納ボックスを
配置し、その周囲をリヤカバーで覆い、さらに収納ボッ
クスの上方に、一方へ開閉可能なシートを備えるものが
ある。このようにシートを開閉可能にし、この下方にヘ
ルメット等を収納する収納ボックスを配置すると、燃料
タンクやオイルタンク等を配置するスペースが制限され
るため、例えば特開昭６２−２０７７５号公報に開示さ
れるように、フロントフォークを覆う前部カバー内に配
置するものがある。

［発明が解決しようとする課題］ スクータ型車両では燃料タンク等の液体タンクの他に、
バッテリや工具等の配置場所の確保が問題となる。とこ
ろで、エンジンの周囲はりャカパーで覆われ、さらにシ
ート下方はヘルメット等の比較的容積のあるものを収納
する収納ボックスによって制限されるため、バッテリや
燃料タンク等が前部カバーの内部に配置されるが、配置
スペースの確保が困難であり、前部カバーが大きくねる
等の不具合がある。

従って、前部カバーの内部以外にも、燃料タンクやバッ
テリ等の配置スペースを確保する必要であり、例えばシ
ートのシートボトム下側のプツトスペースを利用するこ
とが考えられる。このシート下方のデッドスペースに燃
料タンクを配置する場合、収納ボックスに収納される収
納物によって形状を自由に成形できる液体タンクが好ま
しいが、この場合収納ボックスの荷物の出入れを阻害し
ないように配慮する必要がある。

また、エンジンの上方にシートを配置するスクータでは
、エンジンがリヤカバーで覆われているため、リヤカバ
ー内にエンジン音がこもり、この音が収納ボックスから
シートを介してライダー側に漏れる等の不具合があるが
、液体タンクを配置すると、エンジン音の伝達を遮断す
ることが可能になる。

この発明はかかる点に鑑みなされたもので、シート下方
のデッドスペースを有効に利用して液体タンクを配置し
、しかもこの液体タンクによって収納ボックスの収納物
の出入れを阻害しないと共に、エンジン音の伝達を遮断
して快適な走行が可能であるスクータ型車両を提供する
ことを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するために、この発明はエンジンの上方
を、収納ボックスを有するカバーで覆い、このカバーの
上方に、一方へ開閉可能なシートを備えるスクータ型車
両において、前記シートの裏側に一体的に液体タンクを
備えることを特徴としている。

［作用］ この発明では、シートの裏側に液体タンクを備え、しか
も液体タンクの形状を自由に成形することで、シート下
のデッドスペースを有効に利用することができる。

また、液体タンクはシート裏側に一体的に備えられてお
り、シートと一体に開閉するため、収納ボックスへの収
納物の出入れを、阻害することがない。

さらに、シートの裏側に液体タンクを備えることにより
、エンジンとシートとの間に液体層が形成され、この液
体層でエンジン音の伝達が遮断され、エンジンを覆うカ
バー内にこもるエンジン音がライダー側に漏れることが
軽減される。

［実施例］ 以下、この発明の二つの実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。

第１図はこの発明を適用したスクータ型車両の側面図、
第２図は燃料タンクの断面図、第３図はその底面図、第
４図は第３図のＩＶ　−ＩＶ断面図、第５図は第３図の
Ｖ−Ｖ断面図、第６図は第２図のＡ矢視図、第７図は第
６図の■−■断面図、第８図は第２図の■−■断面図で
ある。

図において符％１は前部カバー、２はフロアカバー、３
はリヤカバーであり、これらで車体フレーム４を覆って
いる。この車体フレーム４を構成するメインフレーム５
の前側にはヘッドバイブロが固定され、このヘッドバイ
ブロにフロントフォーク７が設けられ、その下部に前輪
８が懸架されている。メインフレーム５の前側及びフロ
ントフォーク７は前部カバー１で覆われ、この前部カバ
ー１内に例えば図示しないバッテリ等が配置される。

メインフレームＳの後側には左右一対のシートフレーム
９が固定され、このシートフレーム９にエンジンと一体
のパワーユニット１０が支持され、このパワーユニット
１０に後輪１１が懸架され、エンジンと一体のパワーユ
ニット１０の上方の周囲及びリヤフレーム９はりャカバ
−３で覆われている。

シートフレーム９の上部にはシート１２が載置され、こ
のシート１２の下方には収納ボックス１３が配置され、
ヘルメット１４が収納される。

シート１２の裏側には燃料タンク１５が第２図乃至第８
図に示すように設けられている。この燃料タンク１５は
樹脂でシートボトム本体１２ａと一体に成形されており
、このシートボトム本体１２ａには例えばウレタンで形
成されたクツション部材１６がビニール等の表皮１７で
覆われて設けられ、これでシート１２が構成されている
。この燃料タンク１５はシート１２と一体に形成され、
シート１２の形状や取付は状態等に応じてタンク形状を
自由に成形することができる。

また、燃料タンク１５をシート１２と一体に形成して、
エンジンとシート１２の間に配置することによって、リ
ヤカバー３内にエンジン音がこもることがあっても、燃
料タンク１５がエンジン音の伝達を遮断するため、エン
ジン音がライダー側に漏れることが軽減される。

シートボトム本体１２ａの前側にはナツト１８を溶接し
た支持板１９が裏側に当てがわれ、表側には取付片２０
ａを有する取付板２０が当てがわれ、これらがボルト２
１で締付固定される。この取付板２０の取付片２０ａは
一対のシートフレーム９間に固定されたクロスバイブ２
２に溶接された支持板２３の支持片２３ａにピン２４を
介して回動可能に設けられ、このピン２４は割ビン２５
で抜は止めされている。このピン２４がシート１２の開
閉支点となっている。

シートボトム本体１２ａの周囲の４箇所には突部１２ｂ
が形成され、この突１１Ｓ１２ｂにシート受はゴム２６
がその突起２６ａを係合させて取付けられており、シー
ト１２を閉める際、このシート受はゴム２６がシートフ
レーム９の突部９ａに当接し、これにより開閉時の衝撃
を緩和するようになっている。

シートボトム本体１２ａの前側の開閉支点と反対側であ
る後方は、上方へ傾斜するように形成され、燃料タンク
１５の外板１５ａも、これに連れて後方が上方へ傾斜し
ている。これにより、燃料タンク１５の注入口ｔｓｂが
上方を向き、かつ開閉支点より上方の位置にある。

この燃料タンク１５の注入口１５ｂに対向するシート部
分に開閉１２７が設けられ、この開閉蓋２７はシートボ
トム本体１２ａに設けられたブラケット２８に、開閉蓋
２フの取付部材２９がピン３０を介して回動可能になっ
ており、燃料タンク１５に燃料を注入するときに開閉さ
れる。

また、燃料タンク１５の外板１５ａにはホース３１が接
続され、このホース３１から別体に設けられた図示しな
いコックを介して燃料をエンジン側へ供給するようにな
っている。

次に、この発明の第２実施例を第９図乃至第１２図に基
づいて説明する。

第９図は燃料タンクの取付状態を示す側面図、第１０図
はその底面図、第１１図は第１０図の刈−℃断面図、第
１２図は第９図の［−Ｍ断面図である。

この実施例では、＠１２図に示すように、シートフレー
ム９に溶接したステー３２に支持板２３を溶接し、この
支持板２３にシートボトム本体１２ａが前記実施例と同
様にピン２４を介して回動可能に設けられている。この
シートボトム本体１２ａとは燃料タンク３３がゴムで別
体に形成されている。このゴムで形成された燃料タンク
３３はシートボトム本体１２ａの裏側に形成された凹部
に嵌合し、リブ３４により仮固定された上で、樹脂で形
成されたステー３５によって取り付けられる。このステ
ー３５はその両端に形成された係止片３５ａを、シート
ボトム本体１２ａに形成された支持片１２ｃに係合して
取付けられる。

その他、ゴムで形成された燃料タンク３３を取付けるた
めの方法として、前記のように別体のステーを用いる他
、第１３図に示すように、シートボトム本体１２ａとゴ
ムタンク受け１２ｄを一体に形成し、シートボトム本体
１２ａとゴムタンク受け１２ｄとによって形成される空
間内に燃料タンク３３を内包させている。

また、第１４図のようにゴムで形成した燃料タンク３３
を、シートボトム本体１２ａにゴムバンド３６で取付け
るようにしてもよい、このゴムバンド３６はその両端に
形成された係止片３６ａをシートボトム本体１２ａの内
側に形成された支持部１２ｅに係止して取付けられる。

このように燃料タンク３３をシートボトム本体１２ａと
別体とすれば、収納ボックス１３に合わせて、液体タン
ク３３の形状を自由に変更することが可能である。

前記各実施例ではシートの前側に開閉支点を有している
が、反対に後側に開閉支点を設けてもよく、また左右い
ずれかの側部に開閉支点を設け、側方開閉にすることも
できる。

また、シートの裏側に燃料タンクを備える場合について
説明したが、オイルタンク等の液体タンクを設ける場合
にも同様に適用できる。

［発明の効果］ 以上に説明したように、この発明はシートの裏側に一体
的に液体タンクを備えたから、液体タンクの形状を自由
に成形することで、シート下のプツトスペースを有効に
利用して、液体タンクを配置することができる。

また、液体タンクはシート裏に一体的に備えられており
、シートと一体に開閉するため、収納ボックスの収納物
の出入れを阻害することなく、液体タンクを配置するこ
とができる。

さらに、シートの裏側に液体タンクを備えることにより
、エンジンとシートとの間に液体層が形成され、この液
体層でエンジン音の伝達が遮断され、エンジンを覆うカ
バー内にこもるエンジン音がライダー側に漏れることが
軽減される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用したスクータ型車両の側面図、
第２図は燃料タンクの断面図、第３図はその底面図、第
４図は第３図のｒＶ−ｒＶ断面図、第５図は第３図のＶ
−Ｖ断面図、第６図は第２図のＡ矢視図、第７図は第６
図の■−■断面図、第８図は第２図の■−■断面図、第
９図乃至第１２図は他の実施例を示し、第９図は燃料タ
ンクの取付状態を示す側面図、第１０図はその底面図、
第１１図は第１０図のＸＩ−ＸＩ断面図、第１２図は第
９図のＸ１１−ｍ断面図、第１３図及び第１４図はさら
に他の実施例の燃料タンクの取付状態を示す断面図であ
る。 図中符号は１２はシート、１３は収納ボックス、１５．
３３は燃料タンク、１５ｂは注入口である。 特　許　出　願　人　　　ヤマハ発動機株式会社第４図 １つ 第１図 ｂ 第５図 第１０図 第１３ 図 第１４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンの上方に収納ボックスを配置し、その周囲をリ
   ヤカバーで覆い、さらに収納ボックスの上方に、一方へ
   開閉可能なシートを備えるスクータ型車両において、前
   記シートの裏側に一体的に液体タンクを備えることを特
   徴とするスクータ型車両。