JPH02214772A - 多相重合体組成物 - Google Patents

多相重合体組成物

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JPH02214772A
JPH02214772A JP1331459A JP33145989A JPH02214772A JP H02214772 A JPH02214772 A JP H02214772A JP 1331459 A JP1331459 A JP 1331459A JP 33145989 A JP33145989 A JP 33145989A JP H02214772 A JPH02214772 A JP H02214772A
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JP1331459A
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Parviz Baghaii
パービツ・バガーイ
Anthony Stephen Scheibelhoffer
アンソニー・ステフェン・シャイベルホッファー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 性官能基を含有する部分的に架橋されたエラストマ一系
変性剤(以下、部分架橋エラストマー系変性剤と称する
)成分を配合してなる熱可塑性ボリアミド組成物に係る
。さらに詳述すれば、本発明のボリアミド組成物は、改
善された切欠きアイゾット衝撃強さ(すなわち延性)(
室温及び低温(−40℃)において)、改善された高温
度熱たわみ値、改善された耐溶剤性等を示す。
未変性の熱可塑性ボリアミド(特にナイロン)は、一般
に「靭性(tough)J樹脂として考えられている。
これらの重合体は、伸びが良好であり、破壊時のエネル
ギーが大きく、引張衝撃強さが大きく、エネルギー吸収
性が大きい。しかしながら、ポリアミドは、切欠き感度
、脆性破壊及び成形部品又は押出成形部品の変動破壊(
catastrophic  failure)として
表れるように、亀裂の伝播に対する抵抗生に乏しい。こ
のようなポリアミドの脆性破壊傾向のため、これら物質
の使用は制限されている。
ポリアミドのかかる欠点を改善するため多くの研究が行
われている。たとえば、米国特許第4、174,358
号は、靭性化した多相熱可塑性ボリアミド組成物を開示
する。この特許によれば、少なくとも1の熱可・塑性重
合体をポリアミドに配合する。熱可塑性重合体は粒子サ
イズ3μm以下、引張モジュラス1400&?/ cm
”(20000psi)を有する。
しかしながら、この特許は、低温における靭性(低温切
欠きアイゾット衝撃値によって測定される)が改善され
ること、高温での熱たわみ性が改善されること等を開示
していない。
従来技術では、各種の添加剤をポリアミドに配合するこ
とによってポリアミドの衝撃強さが改善されることが明
示されている。これらの各種添加剤により靭性の改善が
達成されてはいるが、高度の衝撃強さと共に、低温にお
ける靭性の十分な改善は証明されていない。たとえば英
国特許第998。
439号には、線状ボリアミド50ないし99%及びオ
レフィン共重合体lないし50%の混合物でなり、この
オレフィン共重合体が酸基0.1ないし10モル%を含
有するものである熱可塑性組成物が開示されている。広
範囲のオレフィン共重合体が開示されてはいるが、部分
的に架橋されていることは要求されていない。
英国特許第1,279,836号は、ポリアミドと、モ
ノエチレン系不飽和単量体及びジー又はトリーエチレン
系不飽和架橋剤に由来の高度に架橋した共重合体とから
製造された人工毛髪を開示している。
これらの架橋共重合体の粒子サイズは好ましくは1μm
以下である。
米国特許第4,321,337号は、アイオノマー樹脂
とポリアミドとを同時に押出しすること(coex−t
ruding)を開示している。
米国特許第3,373,222号及び同第3,373,
223号は、ポリオレフィン及びカルボキシル化ポリエ
チレンを線状ポリアミド配合することを開示する。しか
しながら、添加される重合体の粒子サイズ及び添加重合
体が部分的に架橋されることに関する記載はない。
米国特許第3,845,163号は、ポリアミド60な
いし85重量%と、酸含有オレフィン重合体(酸がα、
βエチレン系不飽和カルボン酸に由来のものであり、酸
基の少なくとも10%が金属イオンによって中和されて
アイオノマーを形成している)とのブレンドを開示する
。しかしながら、この特許は、特にブレンド靭性には関
連するものではなく、溶接靭性の改善を目的とするもの
である。
米国特許第4,148,846号は、ポリカーボンアミ
ドにグラフトしたアミン反応柱部含有重合体の組合せを
開示する。この特許は、ポリアミドの押出成形性、吹込
み成形性及び射出成形性の改善を目的とするものである
。この特許では、衝撃強さの改良については開示されて
いるが、低温における靭性に関する記載はない。この特
許によれば、かかる目的は、°ポリアミドにグラフトさ
れるアミン反応性部を含有する最終の堅い熱可塑性重合
体相と組合された第1相のエラストマー系重合体を含有
する変性剤を使用することによって達成される。
米国特許第3,676.400号は、不飽和カルボン酸
からの基lないし10モル%を含有するオレフィン重合
体lOないし50重量%を、分子最少なくとも1000
0を有するポリアミド50ないし90重量%に配合する
ことによって改良された衝撃強さを有するポリアミドを
開示する。この特許では、高アミン末端基含量を有する
ポリアミドを使用することが必要である。
米国特許第4,314.929号及び同第4,105,
709号は、衝撃変性剤を含有する各種の充填ポリアミ
ド組成物を開示する。
米国特許第4.167.505号は、初めに高分子量の
脂肪族ポリカーボンアミドと組合せたアクリル系衝撃変
性剤の衝撃変性剤濃縮物を生成し、ついで、この濃縮物
10ないし30重量部を低分子量の脂肪族ポリカーボン
アミド70ないし90重量部と混合することによって得
られるポリアミド衝撃変性剤を開示する。
上述の記載は、ポリアミドについての低温度における靭
性の改善、高温における熱たわみ性の改善等に関するも
のではなく、これらの改善を示唆していない。
本発明によれば、広い範囲の温度において改善された特
性を有する多相熱可塑性ポリアミド組成物が提供される
。本発明の衝撃変性剤は調製が容易であり、安価である
本発明の好適なl具体例によれば、エラストマー系変性
剤成分、すなわちポリアミドと反応する反応性官能基を
含有する部分架橋エラストマーをポリアミド(すなわち
ナイロン)と溶融配合する。
部分架橋エラストマーは架橋密度(ゲル含量)少なくと
も10%を示し、粒子サイズ約1.(ないし約50μ舅
を有する。
驚くべきことには、特に比較的大きいゲル含量を有しか
つ米国特許第4,174,358号の衝撃変性剤に比べ
て大きい粒子サイズを有するエラストマー系変性剤成分
を使用することにより、高い熱たわみ温度、より大きな
室温及び−40℃における切欠きアイゾツト衝撃値及び
現在利用されうる変性ポリアミドよりも大きい耐溶剤性
を有する高度に靭性化されたナイロン組成物が得られる
との知見を得た。
さらに、本発明によれば、たとえばフィルム、配向性繊
維、管、積層体、ワイヤコーティング等の如き各種の成
形製品の製造に有用な靭性化した熱可塑性組成物が提供
される。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、当該明細書から
当業者によって明白に理解されるであろう。
本発明によるポリアミド/官能化エラストマー多相組成
物は、広範囲の温度において改善された特性を有し、線
状ポリアミドを、一般にゲル含量少なくとも10%を有
しかつ該ポリアミドと反応しうる反応性官能基を有する
部分架橋エラストマーであるエラストマー系変性剤と溶
融配合することによって調製される。ポリアミドは連続
相を構成し、エラストマーは組成物における不連続相を
構成する。かかる多相組成物を、ここでは「ブレンド」
と称し、この用語を、各種レベル(ファンデルワールス
力又は水素結合の如き分子間力を含み、又はイオン結合
又は共有結合を含む分子間結合のレベルに上昇する)に
おける相関作用を有する多相系に存在する2又はそれ以
上の別々の成分の物理的融合(aa+a1gasat 
1on)を意味するものとして使用する。
本発明による靭性化アロイ組成物のポリアミドマトリッ
クス樹脂は当分野で公知であり、半結晶性及び無定形の
樹脂を含む(これらの樹脂としてナイロン樹脂を参照す
る)。好適なポリアミドとしては、たとえば米国特許第
2,512.606号及び同第3,393,210号に
記載されたものがある。数平均分子量は一般に約500
0ないし約5ooooであり、好ましくは約10000
ないし約aooooである。好適なボVアミド樹脂は、
はぼ等モル量の炭素数4ないし12の飽和ジカルボン酸
と炭素数4ないし14のジアミンとを縮合させることに
よって生成される。ポリアミド中のカルボキシ末端基よ
りも過剰のアミン末端基を提供するためには過剰量のジ
アミンを使用できる。このようなポリアミドの例として
は、ポリヘキサメチレンアジパミド(66ナイロン)、
ポリへキサメチレンアゼラインアミド(69ナイロン)
、ポリへサメチレンセバシンアミド(610ナイロン)
及びポリヘキサメチレンドデカンアミド(612ナイロ
ン)がある。ラクタムの開環によって生成されるポリア
ミドとしては、ポリカプロラクタム、ポリラウリックラ
クタム、ポリ−11−アミノウンデカン酸、ビス(p−
アミノシクロヘキシル)メタンドデカンアミド等がある
。本発明においては、上記単量体の2種の共重合反応又
は上記単量体又はそれらの成分の三元重合反応によって
調製されるポリアミド、たとえばアジピン酸−イソフタ
ル酸−ヘキサメチレンジアミン共重合体も使用できる。
好適には、ポリアミドは融点200℃以上を有する線状
のものである。本発明によ・れば、ポリアミドの量は、
反応性官能基を含有するエラストマー系変性剤及びポリ
アミドの総重量の一般に15ないし約99%、望ましく
は約45ないし約95%、好ましくは約50ないし約8
5%である。
一般に、本発明によれば、プレ実在(pre −exi
sting)エラストマー重合体を官能性単量体と反応
させ、部分的に架橋させてエラストマー系変性剤成分を
生成することによってブレンド組成物を調製する。つづ
いて、部分架橋エラストマー系変性剤成分を、一般に溶
融条件下、ポリアミドに添加、混合して本発明の多相系
を生成する。エラストマー系変性剤の量は、前記エラス
トマー系変性剤とポリアミドとの総重量の約1ないし約
85%、望ましくは約5ないし約55%、好ましくは約
15ないし約50%である。
衝撃変性剤を生成するために使用するプレ実在エラスト
マー重合体は、一般に、低ガラス転移温度(Tg)及び
/又は大きい伸びを有するゴムである。
代表的には、このようなゴムは、ガラス転移温度−40
℃以下を有する重合体として分類されるものである。他
の種類は、室温において一般に100%以上の伸びを有
するものである。かかるゴムは当分野において及び文献
上において公知である。使用されうるゴムとしては、炭
素数4ないし12のジエン単量体(たとえばブタジェン
、イソプレン、ヘキサジエン等)から生成されたもの、
及びこれらの相互重合体(たとえばブタジェン−イソプ
レン、ブタジェン−へキサジエン等)がある。他の種類
のゴムは、炭素数4ないし12の共役ジエンと、炭素数
8ないし12のビニル置換単量体(たとえばスチレン、
α−メチルスチレン等)とから生成されるものである。
有効な例はスチレン−ブタジェンゴムである。本発明に
従って使用される他の種類のゴムは、上述の炭素数4な
いし12の共役ジエン及び炭素数8ないし12のビニル
置換芳香族化合物から生成されるゴムタイプのブロック
共重合体であり、この種の例としては、スチレン−ブタ
ジェン又はスチレン−イソプレン(ブタジェン又はイソ
プレンは部分的に又は完全に水素化されている)のラン
ダム共重合体又はマルチブロック共重合体がある。かか
るゴムは5hell Chemica1社から商標名K
ratonとして市販されている。ほかの種類としては
各種のニトリルゴムがあり、これらは−般にアクリロニ
トリル又はそのアルキル誘導体、1以上の共役ジエン、
及び任意に1以上のアクリル酸、そのエステル、又はジ
カルボン酸の中から選ばれる単量体で構成される。各種
のブチルゴム(すなわち、イソプレン及びイソブチレン
単量体から生成されるゴム)も使用できる。一般に、エ
チレン約60ないし約70重量%を含有する各種のエチ
レン−プロピレン共重合体も使用される。さらに他のゴ
ムとしては、エチレン−プロピレン及び少量のジエン単
量体(たとえばエチルノルボルネン、ジシクロペンタジ
ェン、ヘキサジエン等)でなる各種の三元重合体がある
。ジエン単量体の量は、−船釣に約0.5ないし約10
重量%である。本発明によるさらに他のゴムとしては、
各種のハロゲン化エラストマー、たとえばポリクロロプ
レン(すなわち2−クロロ−1,3−ブタジェンでなる
重合体)を使用できる。好適な、エラストマーは、エチ
レン−プロピレン−ジエン単量体ユニット(EPDM)
 ;ランダム共重合体又はマルチブロックSDR:ポリ
ブタジエン;ポリイソプレン;及びニトリルゴムである
。最も好適なエラストマーはEPDMエラストマーであ
る。
実在エラストマー重合体を、反応官能基又は反応性部位
を含有する各種化合物と反応させる。このような反応性
化合物はエラストマーと反応して付加物を生成するか、
又はエラストマーを部分的に架橋する際に関与する。反
応性官能基含有化合物の量は、重合体上の反応性部位の
合計の約0.01ないし約0.5モル%、好ましくは約
O1■ないし約0.1モル%である。このような化合物
としては、炭素数3ないし8、好ましくは3又は4のα
、β−不飽和ジカルボン酸又はその塩、炭素数3ないし
8、好ましくは3又は4の不飽和カルボン酸又はその塩
、炭素数3ないし8の酸無水物又はその塩、炭素数3な
いし8、好ましくは3又は4のモノエステル又はその塩
、スルホン酸又はその塩、炭素数4ないし11、好まし
くは4ないし6の不飽和エポキシ等又はこれらの組合せ
がある。好適な反応性官能化化合物は、α、β−不飽和
ジカルボン酸又はその塩、又は酸無水物又はその塩であ
る。
塩は一般にアルカリ金属又は遷移金属、好ましくはナト
リウム、亜鉛、又はアルミニウムの塩である。好適な反
応性官能化化合物は、マレイン酸、フマル酸、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、及びグリシジルメ
タクリレートである。
エラストマーと反応性官能化化合物との反応は、一般に
フリーラジカル開始剤の存在下で行われる。
好適なフリーラジカル開始剤は、一般に、アルカノイル
、アロイル、アルカロイル又はアラルカッイルジベルオ
キシド、モノヒドロペルオキシド、又はアゾ化合物、ベ
ルスルフェート、ペルオキシエステル、ペルカーボネー
ト、又はほかの好適なフリーラジカル形開始剤である。
好適な開始剤の例としては、ベンゾイルペルオキシド、
ラウリルペルオキシド、ジアセチルペルオキシド、クメ
ンヒドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシ
ド、ジイソプロピルベンゼンヒドロベルオキシド、2.
4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ナフトイルペル
オキシド、t−ブチルペルベンゾアート;ジ−t−ブチ
ルベルナフタレート、イソプロピルペルカーボネート、
アセチルシゲ凸ヘキサンスルホニルペルオキシド、ジー
第2級ブチルペルオキシジカーボネート、t−プチルペ
ルオキシネオドデカノエート、ジ−n−プロピルペルオ
キシジカーボネート、アゾ−ビスイソブチロニトリル、
α、α′−アゾジイソブチレート、2.2−アゾ−ビス
−(2,4−ジメチルバレロニトリル)等がある。開始
剤は、・エラストマーの総重量に対して約0.001な
いし約0.5重量%、好ましくは約0.Olないし約0
.3重量%の量で添加される。
フリーラジカル開始剤は、官能化エラストマーの架橋反
応及び/又はブリッジとしての官能性化合物を有する2
つのエラストマーの架橋反応を促進する役割を果す。エ
ラストマーのゲル含量が一般に約10ないし約90%、
好ましくは約20ないし約40%となる量で開始剤を使
用する。ここで「ゲル」とは、各種の不溶部分が存在す
、ること、すなわちエラストマーが部分的に架橋された
こと又は半架橋されたことを意味する。
本発明の部分架橋エラストマー系変性剤は、−般に、3
タイプの化学反応のうちの1つに従って得られる。第1
のタイプの反応は、初めにエラストマーと反応性の官能
性化合物との付加物を生成し、ついでエラストマーを部
分的に架橋するものである。第2のタイプの反応は、反
応性の官能性化合物を実際にエラストマーに橋かけする
ものである。換言すれば、官能基は架橋剤として作用し
、ブリッジに組込まれる。第3のタイプは、各種のエラ
ストマーの相互間でブリッジを形成させ、つづいて反応
性の・官能基を付加物として付加させるものである。も
ちろん、各種の反応条件、使用する反応性の官能性化合
物の種類、使用するフリーラジカル開始剤の種類等に応
じて、これら3種の反応のいずれか、又は2種又はすべ
てを使用でき、さらに他の種類の反応を使用できる。一
般に、フリーラジカル開始剤及び反応性の官能性化合物
はいかなる順序でも添加される。
フリーラジカル開始剤の存在下、熱及びせん新条件にお
いて、反応性の官能性化合物をエラストマー系重合体と
反応させて充分に混合させる。好適な反応温度は約93
ないし約316℃(約200ないしBoo’ F)、望
ましくは約204?、(イL 約288℃(約400な
いし約550″F)である。混合のためのせん断速度は
約500ないし約2000秒−1、好ましくは約500
ないし約1500秒−1である。好適な混合装置の例と
しては、ツインスクリュー押出成形機、バンバリー混合
機、バス(Buss)ニーダ−1FCM等がある。エラ
ストマー単独又は他のエラストマー(たとえば付加物と
して又は架橋ブリッジとして)と反応される反応性の官
能性化合物の量は、一般に、該反応性の官能性化合物の
総数に対して約20ないし約90%、好ましくは約40
ないし約85%である。
ついで、得られた反応性官能基を含有する部分架橋エラ
ストマーを、特別なポリアミドと溶融配合、共押出処理
し、高い熱たわみ温度、室温及び特に低温(−40℃)
における改良された切欠きアイゾツト衝撃値、及び改善
された耐溶剤性を示すポリアミドアロイ組成物を生成す
る。溶融配合は、一般に、2つの成分が均一な混合物を
生成するに充分な又は有効なせん新条件下で行う。
好適な溶融混合装置の例としては、シングル又はツイン
スクリュー押出機、ブラベンダー、バンバリー混合機等
の如き押出機がある。一般に2ないし5のニーディング
ブロック及び高いせん断速度を生ずるだめの少なくとも
lの逆転ピッチを有する1ernerP41eider
er押出機の如きマルチスクリュー押出機を利用できる
別法では、溶液から共沈させ、配合又は乾燥混合し、押
出処理によって乾燥混合物を溶融混合することによって
もブレンドを調製できる。溶融配合は、ポリアミドの融
点よりも約3ないし約111℃(約5ないし約200°
F)高い温度、好ましくはポリアミドの融点よりも約2
8ないし約56℃(約50ないし約1oo” p)高い
温度で行われる。溶融配合混合物(2相系を示す融点よ
りも17℃(30°F)程度まで高い温度では不透明で
ある)を水浴中で冷却し、切断し、減圧乾燥する。
溶融配合後では、ポリアミドは一般に連続相として存在
し、エラストマー系変性剤は不連続ゴム相として存在す
る。ポリアミドと反応させるエラストマー系変性剤の量
は、一般に利用可能な第1級アミン鎖末端の数に左右さ
れ、従って、これに比例する傾向にある。一般に、約1
0ないし約60%、好ましくは約10ないし約40%の
官能基を、ポリアミドの第1級アミン末端基と反応させ
る。不連続エラストマー系変性剤成分又はゴム相のサイ
ズは一般に大きく、すなわち数平均粒子サイズ約1.3
又は1.5μmないし約35μ11望ましくは約5ない
し約25μmである。さらに、エラストマー系変性剤成
分とポリアミド成分との溶融配合により、不連続のゴム
相(小さいポリアミド粒子を含有する)を生成すること
が観察される。換言すれば、ボリアミドは全体としては
連続相を構成するが、実際には、ポリアミドの一部は不
連続のゴム相内に非常に小さい粒子として分散する。事
実上、3相系が存在することになる。分散ゴム相内に含
有される非常に小さいポリアミド粒子は粒子サイズ2.
0μm以下を有し、一般に1.3又は1.0μm以下で
ある。
かかる態様では、堅いナイロン粒子が良好な熱たわみ温
度を提供するゴム粒子内に包含されているが、本発明の
ポリアミド組成物の切欠きアイゾツト衝撃特性にはマイ
ナスの影響を及ぼさないため重要である。
さらに、切欠きアイゾット衝撃値は、組成物の靭性を測
定するものである。好適な重合体について、乾燥したサ
ンプルの切欠きアイゾツト値[ft−Lb/in(切欠
き)として表示される]を、室温(約23℃)及び−4
0℃において実施したテストの結果として示す。成形し
た乾燥サンプルは、23℃において切欠きアイゾツト値
(ASTM D−256−86)少なくとも2 ft 
−Lb/ in、望ましくは少なくとも4ft−Lb/
in、最も望ましくは少なくとも9ft−Lb/inを
有することが観察された。−40”Cにおける切欠きア
イゾツト値は非常に良好であり、一般に少なくとも1.
0 ft−Lb/ in、望ましくは少なくともLOf
t−Lb/in、好ましくは少なくとも9ft−Lb/
inである。
エラストマー系変性剤成分を含有する本発明のポリアミ
ド組成物の予期し得ない効果は、非常に良好な高い熱た
わみ値が得られた点にある。すなわち、負荷18.5k
g/cm”(264psi)における熱たわみ値(AS
TM D−648−82による)約50ないし約75℃
、好ましくは約60ないし70℃が得られた。本発明の
利点は、良好かつ高い熱たわみ値が得られると共に、切
欠きアイゾツトの如き良好な低温における靭性が得られ
ることにある。このような利点は、通常、優れた高温特
性が良好な低温特性にマイナスの影響を及ぼすことが多
いことから予期されないものである。
熱可塑性組成物のメルトフロー(ASTM D−122
8)は、280℃、負荷21809において0.01な
いし2oOy/分、好ましくは0.1ないし1509/
分である。エラストマー系変性剤が部分的に架橋又はゲ
ル化されているため、そのメルトフローは非常に低く、
−般に、上述の^5TIIテストに従って約o、ooi
ないし約0.08、好ましくは約0.01ないし約00
59/分である。本発明のエラストマー成分が高ゲル含
量であることは、不連続相のゴム粒子内に非常に小さい
ポリアミドの粒子が介在することと共に、エラストマー
系変性剤成分の粒子サイズが大きいことによるものと考
えられる。
本発明の溶融混合、せん断配合の間に、反応性の官能基
を含有するエラストマー系成分は、実際にはナイロンと
反応し、これに付着する。結合は水素結合、共有結合、
イオン結合等による。
上述の記載から、ポリアミドの靭性化には各種の重合体
が有効であり、多数の組合せが利用できることが明白で
ある。従って、組成物のいくつかの成分の有効性の制限
は他の成分に左右されることは驚くべきことではない。
たとえば、有効な接着部位(すなわち無水マレイン酸)
の濃度の下限は、有効性の劣る接着部位(すなわちメタ
クリル酸)よりもおそらく低いであろう。同様に、マト
リックス内におけるアミン末端基とカルボキシル末端基
との間の平衡は、反応性重合体の異なる接着部位の相対
的な有効性に影響を及ぼすであろう。切欠きアイゾツト
と重合体の濃度との関係は、接着性、モジユラス及び粒
子サイズの最適な組合せを有する重合体についてのみ該
当する。
本発明の組成物は、安定剤及び酸化劣化、熱劣化及び紫
外線劣化に対する防止剤、滑沢剤及び離型剤、染料及び
顔料を含む着色剤、フィブラス及び粒状充填剤及び補強
剤、核生成剤、可塑化剤等の1以上の一般的な添加剤を
含有しうる。
安定剤は、熱可塑性組成物の調製におけるいかなる段階
においてでも組成物に組込まれる。好ましくは、組成物
が保護される以前における劣化の開始を排除するため、
初期のうちに安定剤を配合する。このような安定剤は組
成物と適合するものでなければならない。
本発明の組成物において有効な酸化及び熱安定剤として
は、一般に重合体の縮合で使用されるものがある。たと
えば、周期律表第1族金属(たとえばナトリウム、カリ
ウム、リチウム)のハロゲン化物、ハロゲン化第−銅(
たとえば塩化物、臭化物、ヨウ化物)、立体障害フェノ
ール、ヒドロキノン、及びこれらの置換体、又はこれら
の組合せをポリアミドの重量の1%以下で使用できる。
紫外線安定剤としては、たとえば一般に重合体Φ縮合で
使用されるものをポリアミドの重量の2.0%以下の量
で使用できる。紫外線安定剤の例としては、各種の置換
レゾルシノール、サリチレート、ベンゾトリアゾール、
ベンゾフェノン等がある。
好適な滑沢剤及び雌型剤は、ステアリン酸、ステアリツ
クアルコール(stearic alcohol)、ス
テアリン酸アミド(たとえば組成物の重量に対して1.
0%以下)である。ニグロシン等の如き有機染料;顔料
(たとえば二酸化チタン、硫化カドミウム、カドミウム
スルフイツトセレナイト、フタロシアニン、ウルトラマ
リンブルー、カーボンブラック等);フィブラス又は粒
状充填剤及び補強剤(たとえば炭素繊維、ガラス繊維、
ポリアラミド繊維、ボロン繊維、ウオラストナイト繊維
、無定形シリカ、石綿、カルシウムシリケート、アルミ
ニウムシリケート、マグネシウムカーボネート、カオリ
ン、チジーク、粉末状石英、雲母、長石等の如き有機及
び無機充填剤及び補強剤)(組成物の重量に対して50
%以下で使用される);核生成剤(たとえばタルク、フ
ッ化カルシウム、ナトリウムフェニルホスフィネート、
アルミナ、及び微細に粉砕したポリテトラフルオロエチ
レン等):可塑化剤(たとえばジオクチルフタレート、
ジベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレート、炭
化水素油、ト]−ブチルベンゼンスルホンアミド、〇−
及びp−トルエンエチルスルホンアミド等。着色剤は組
成物の重量に対して約5.0重量%の量で存在しうる。
靭性化熱可塑性組成物の濃縮物を形成することが望まし
い。これは、初めにポリアミド組成物における変性剤の
高濃度が達成されるように多量の衝撃変性剤を溶融配合
することによって行われる。
その後、さらζこポリアミドをこれに溶融配合し、衝撃
変性剤の濃度を低下させることができる。
組成物の調製の間に、靭性化熱可塑性組成物の分子量を
増大させることが有効である。限定することなく説明す
れば、低分子量(たとえば5000ないし1500G)
のポリアミド及び少なくとも!の変性重合体の混合物を
可塑化装置内で上述の如く調製し、分子量を溶融状態に
おいて、又はポリアミドの融点より低い温度に加熱して
増大させる。さらに説明のために述べれば、溶融配合後
、組成物を、(1)融点よりも約10ないし40℃高い
温度及び圧力的1ないし25msHg(絶対)に1時間
以下で溶融状態に維持するか、又は(2)切断、冷却及
び乾燥後、ポリアミドの融点よりも約15℃低い温度、
不活性ガス流中、少なくとも2時間の条件で固状に維持
する。米国特許第3.821.171号は固相重合法を
開示する。
靭性化熱可塑°性組成物は、サーモプラスチック製品(
すなわち成形部材、押出成形品)(たとえば管、フィル
ム、シート、繊維及び配向繊維、積層体及びワイヤコー
ティング)の製造で使用される一般的な成形法によって
各種の有用な製品に成形される。
本発明の組成物は、優れた靭性の如き各種特性の組合せ
によって特徴づけられる。高度の靭性により、成形部品
とした公知の組成物と比較して、良好な延性、低い引っ
かき感度、及び非常に低減された崩壊に対する感受性が
提供される。射出成形された部品は、しばしば厚さの変
化を生じ、引っかき傷を有し、深さの異なる切欠きを生
じ、応力ひずみを有した状態で成形される。さらに、配
向効果は、成形された部品全体で異なった延性を生ずる
。これに対し、本発明の組成物では、このような成形部
品全体にわたって切欠きアイゾツト靭性値が高度に均一
に維持されるため、組成物の脆化破壊に対する抵抗性が
改善される。組成物は充分に靭性であり、加工条件の若
干の変化によっても組成物毎の靭性をあまり変化させな
い。他の優れた特性は、上述の熱たわみ値である。この
ように、本発明のポリアミド組成物は、低温における優
れた靭性及び高い熱たわみ温度を有するとのユニークな
特性を有しており、上述の如き各種の分野で利用される
上述の重合体物質を使用して本発明に従って調製した各
種のポリアミドアロイ組成物を説明するために、下記に
実施例を例示する。しかし、これらの実施例は説明のた
めのものであって、本発明の精神を限定するものではな
い。
実施例 各実施例において、パーセント表示は特に表示しないか
ぎり重量%である。
6性化ポリアミド組成物を下記の如くして調製した。ポ
リアミドマトリックス及び重合体を、適当な割合で秤量
した後、ポリエチレンの袋内で振とうすることによって
乾燥状態で混合する。ついで、混合物をツインスクリュ
ー押出機においてブレンドさせる。本発明のポリエチレ
ン組成物から成形したサンプルについて、乾燥成彩状態
において以下のテスト法を使用して試験する。
テストサンプルの切欠きアイゾツト靭性:ASTM  
D−256−56 熱たわみ引張強さ:  ASTM D−638−58T
伸び      :  ASTM D−638−587
曲げモジュラス :  ASTM D−79−58Tマ
トリツクスの引張モジュラス: ASTM D−638−587 (乾燥) 重合体の引張モジュラス: ASTM D−882(50%RH) メルトフロー  二 ASTM  D−1238−73 条条件(注の部分を除く) 粒子サイズ   : 破壊表面の電子顕微鏡による観察 熱たわみ温度  :  ASTM D−648−82(
264psi) 以下の実施例は、半架橋衝撃変性剤付加物を調製する第
1段階、及びこの衝撃変性剤をポリアミドに添加し、本
発明のブレンド組成物を調製する第2段階を説明する。
架橋反応の度合の測定を、得られた半架橋エラストマー
系付加物の溶媒抽出によって実施する。
この抽出法に従い、未架橋部分を長時間で溶解させ、未
架橋部分を分離する。ついで、残渣(すなわち架橋部分
)を抽出して、未反応の官能性、反応性、単量体及び/
又は反応性単量体の重合体を除去する。得られた残渣(
すなわち架橋部分)をFTIRによるテストに供し、反
応性単量体とエラストマー系架橋重合体との間の反応度
を測定する。
不溶性部分の重量パーセント割合を、以下の記載ではゲ
ル含量と称する。
実施例1 粉末状無水マレイン成約4.0重量%及び20%ジクミ
ルペルオキシド濃縮物(Polyvel PCL−20
)0.2重量%を閉止システム(安全のため)内で溶融
させ、溶融EPDM(Vistalon 3708)9
5.8重量%に混合させた。得られた物質を細く押出し
、冷却し、ペレット化した。処理温度を140ないし2
00℃に維持した。
EPDMの分解のため、処理温度が260℃を越えては
ならない。ツインスクリュー押出機は、L/D約24.
5を有する6個のバレルセクションを具備するLeis
tritz(34zm)である。無水マレイン酸及びペ
ルオキシドをゾーン3及びゾーン5に添加し、減圧下で
揮発性物質の除去(排気)を行った。ゲル含量は約38
%であり、滞留時間は約4分である。この物質を衝撃変
性剤Aと表示する。
実施例2 同じ組成、処理装置、処理条件を使用し、ただし、この
実施例では、すべての成分を供給域で押出機に供給し、
減圧排気にゾーン5のみを使用した。アルミニウム箔を
使用して、供給域を実験室の雰囲気から分離した。ゲル
含量は約90%である。
この物質を衝撃変性剤Bと表示する。
実施例3 ペルオキシドをゾーン3の下流で添加したことを除き、
他の条件は同じである。この物質を衝撃変性剤Cと表示
する。
実施例4 この実施例では、無水マレイン酸の濃度を変更し、ペル
オキシドの量を同じとした(組成の変更については第1
表参照)。ペルオキシドのみをツインスクリュー押出機
のゾーン3に添加した。処理条件を実施例3と同じとし
た。ゲル含量については第1表を参照。上述の如くして
衝撃変性剤ひないしGを調製した。クロロホルムを使用
し、未架橋EPDM/無水マレイン付加物を14日間抽
出処理してゲル含量を測定した。ついで、減圧下、60
℃で2日間、不溶部分を乾燥した。この処理の滞留時間
は、実施例3よりも大きいせん断速度において約90秒
である。
実施例5 この実施例では、実施例10条件及び組成を使用し、た
だし滞留時間を実施例!よりも大きいせん断速度におい
て90秒に低減して衝撃変性剤Hを調製した。
実施例に の実施例では、実施例5の処理条件を使用し、ただしペ
ルオキシドの濃度を0から0.3重量%に変更して(無
水マレイン酸の濃度については変更なし)操作を行った
。この実施例の衝撃変性剤は第1表のI、 J及びKで
ある。
実施例7 この実施例では、7バレルセクシヨン押出機(ゾーン6
が排気部であり、ペルオキシドをゾーン3で添加した)
を使用して衝撃変性剤を調製した。
滞留時間は約2分である。この衝撃変性剤をLと表示す
る。
実施例8 この実施例では、衝撃変性剤Hに関する実施例5の条件
及び組成を使用して、この操作の再現性を証明した。こ
の衝撃変性剤をMと表示する。
共回転式のツインスクリュー押出機において、各種のR
PM、出力率、温度及び滞留時間で衝撃変性剤Nないし
AAを調製した。
フリーラジカルの活性が反応の温度及び時間に左右され
るため、ゲル含量及び付加物生成率を各条件によって容
易に変更できる。スクリューのデザインは重要な2つの
変数(温度及び時間)に影響を及ぼす。
実施例9 低い出力率及び高い滞留時間(生成する物質の溶融温度
に影響を及ぼす)で衝撃変性剤NないしTを調製した。
これらの衝撃変性剤を、実験室サイズのツインスクリュ
ー押出機ZSK −30W/ P(llernerPf
 1eiderer)で調製した。
実施例10 より大きい出力率及び低い滞留時間(得られる生成物の
溶融温度は高い)で衝撃変性削りないしAAを調製した
。これら衝撃変性剤の調製を実験室サイズのツインスク
リュー押出機ZSK−301/P内で実施した。
実施例°li 衝撃変性剤Vの調製と同一の条件下、市販の処理装置ツ
インスクリュー押出機ZSK−901/Pを使用して衝
撃変性剤BBを調製した。
実施例12 衝撃変性剤Vの調製と同一の条件下、シングルスクリユ
ー押出機を使用して衝撃変性剤CCを調製した。
実施例13 ツインスクリュー押出機Leistritz(34xg
+)(L/ D=24.5/1及びゾーン5に減圧排気
部を有する)を使用し、せん断速度10Gないし600
、処理温度269ないし282℃(516ないし540
°F)で上述の衝撃変性剤及びナイロンのアロイを調製
した。ついで、得られた溶融物質を冷却し、ペレット化
した。純粋なナイロン66について代表的な成形条件を
使用し、純粋なナイロン66の場合よりも大きい射出圧
力で射出成形した。機械特性を第3表に示す。
実施例14 ツインスクリュー押出機ZSK−901/P(L/D=
 27/1及びゾーン3に減圧排気部を有する)を使用
し、せん断速度300ないし600、処理温度269な
いし282’C(516ないし540″F)で第3表の
処方30を調製した。ついで、得られた溶融物質を冷却
し、ペレット化した。純粋なナイロン66について代表
的な成形条件を使用し、純粋なナイロン66の場合より
も大きい射出圧力で射出成形した。
実施例15 第4表に、最終生成物の機械特性に対するナイロン66
/衝撃変性剤濃度の影響を示す。
実施例16 第5表に、ナイロン6及びナイロン66のブレンドを部
分架橋EPDM−無水マレイン酸付加物に混合した場合
の機械特性の差異を示す。
衝撃変性剤 EPDII注2 (重量5) 98.8 97.8 96.8 95.8 95.8 95.9 95、フ 95.8 95.8 無水7レイン酸 (重量蔦) 注3    注4 へ°ルオ什ト°    ケ゛ル含量 (phr) 43.8 36.2 37.8 58.0 24.9 〈2.2 40.0 90.0 60.0 24、l 注1;処理シニ使用した装置は対向回転式ツインスクリ
ュー押出成形機Leigtritz(34gm)である
注2 : EPDll(Vi@talon la7Gg
)はExxon Chemica1社の製品である。
注3ニジクミルペルオキシド(濃度20%)PCL−2
0,Po1yveL製。
注4;クロロホルムによる14日間の抽出処理法を使用
して、未架橋EPD滅−無水マレイン酸付加物部分の衝
撃変性剤からの抽出を行って測定した。
第 表 衝撃変性剤 EPCII   無水7.イ、酸 、・、第4.)・注
t1」1と 」貫」■Σ−−並屓1− !158 95.8 S 8 95.8 95.8 g5.8 95.8 會゛身含思 42、s !6.6 !87 1フ、フ 2g、8 注l:共回転式ツインスクリュー押出成形111ZS[
−30璽/Pを使用して調製した。
注2;ジクミルペルオキシド(濃度20%)PCL−H
l、 Po1yvel製。
注3:共回転式ツインスクリュー押出成形機ZS[−3
01/Pを使用して調製した。
注4:共回転式ツインスクリエー押出成形機ZSI−9
11曹/Pを使用して調製した。
注5:20%濃度のジクミルペルオキシドの代わりに純
粋なジクミルペルオキシド(たとえばPLC−20Po
1yyel)を使用した。
注6;シングルスクリユー押出成形機を使用して調製し
た。
ツインスクリ し、BBとナイ ツインスクリ し、BBとナイ ニー押出成形機Leistritzを使用ロン66とを
混合して調製した。
ニー押出成形機ZSK W/Pを使用 ロン66とを混合して調製した。
+4uン6(重量%) ナイロン66(重量%) 衝撃変性剤 ! 24.4 53.2 24.4 53.2 24.4 引張強さ 降伏時の伸び(%) 破壊時の伸び(%) 曲げ強さ 曲げモr!うλ(Ivi) 切欠きアイソ°1ト衝撃値(1/8”)カ゛−ドを一衝
撃強さ(in、Ib) 熱たわみ温度 負荷18.5&9/cm’(246psi)において(
’C)以上、本発明をその具体例について詳述したが、
本発明はこの特定の実施例に限定されるものではなく、
本発明の精神を逸脱しないで幾多の変化変形がなし得る
ことはもちろんである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1のポリアミド樹脂、及びこのポリアミ
    ド樹脂と反応する反応性官能基を有する少なくとも1の
    部分架橋エラストマー系変性剤を含有し、このエラスト
    マー系変性剤が少なくとも10%のゲル含量を有するも
    のであることを特徴とする、多相重合体組成物。 2 請求項1記載のものにおいて、前記エラストマー系
    変性剤のゲル含量が約10ないし約90%であり、反応
    性官能基を含有するエラストマー系変性剤の量が、該エ
    ラストマー系変性剤及び前記ポリアミド樹脂の総重量に
    対して約1ないし85重量%である、多相重合体組成物
    。 3 請求項2記載のものにおいて、反応性官能基を有す
    る前記エラストマー系変性剤の重量平均粒子サイズが約
    1.3ないし約50μmである、多相重合体組成物。 4 請求項3記載のものにおいて、前記エラストマー系
    変性剤の量が約5ないし約55重量%であり、前記ポリ
    アミド樹脂が連続相を構成し、前記エラストマー系変性
    剤が不連続相を構成する、多相重合体組成物。 5 請求項4記載のものにおいて、前記エラストマー系
    変性剤が粒子サイズ約5ないし約25μmを有するもの
    である、多相重合体組成物。 6 請求項5記載のものにおいて、前記エラストマー系
    変性剤がゲル含量約20ないし約40%を有するもので
    ある、多相重合体組成物。 7 請求項6記載のものにおいて、前記エラストマー系
    変性剤の量が約15ないし約50重量%であり、前記ポ
    リアミドが、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
    ドデカン酸及びこれらの混合物でなる群から選ばれる少
    なくとも1のジカルボン酸と、ヘキサメチレンジアミン
    及びテトラメチレンジアミンの中から選ばれる少なくと
    も1のジアミンとの間の反応によって得られるものであ
    る、多相重合体組成物。 8 請求項7記載のものにおいて、前記エラストマー系
    変性剤が、EPDM、ランダム又はマルチブロックSB
    R、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ニトリルゴム又
    はこれらの組合せであり、前記反応性官能基が無水マレ
    イン酸、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリ
    ル酸、グリシジルメタクリレート又はこれらの組合せで
    あり、前記ジカルボン酸がアジピン酸であり、前記ジア
    ミンがヘキサメチレンジアミンである、多相重合体組成
    物。 9 請求項7記載のものにおいて、前記ポリアミドが、
    環含有反応体の5又は6員環の開環重合によって生成さ
    れるものである、多相重合体組成物。 10 請求項1記載のものにおいて、切欠きアイゾット
    衝撃値(23℃において)少なくとも2ft・Lb/i
    nを有する、多相重合体組成物。 11 請求項4記載のものにおいて、切欠きアイゾット
    衝撃値(23℃において)少なくとも4ft・Lb/i
    nを有する、多相重合体組成物。 12 請求項8記載のものにおいて、切欠きアイゾット
    衝撃値(23℃において)少なくとも9ft・Lb/i
    nを有する、多相重合体組成物。 13 少なくとも1のポリアミド樹脂を含有する連続相
    、及びこのポリアミドに結合した反応性官能基を有する
    少なくとも1の部分架橋エラストマー系変性剤を含有す
    る不連続相を包含してなり、熱たわみ温度[18.5k
    g(264psi)において]約50ないし約75℃を
    有する、多相重合体組成物。 14 請求項13記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤がゲル含量約10ないし約90%を有し、該
    エラストマー系変性剤の粒子サイズが約1.3ないし約
    50μmである、多相重合体組成物。 15 請求項14記載のものにおいて、前記ポリアミド
    樹脂の量及び前記エラストマー系変性剤の量が、これら
    エラストマー系変性剤及びポリアミド樹脂の総重量に対
    して、それぞれ約15ないし99重量%及び約1ないし
    85重量%であり、該エラストマー系変性剤の重量平均
    粒子サイズが約3.5ないし約35μmである、多相重
    合体組成物。 16 請求項15記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤のゲル含量が約20ないし40重量%であり
    、前記ポリアミド樹脂がアジピン酸、セバシン酸、アゼ
    ライン酸、ドデカン酸及びこれらの混合物でなる群から
    選ばれる少なくとも1のジカルボン酸と、ヘキサメチレ
    ンジアミン及びテトラメチレンジアミンの中から選ばれ
    る少なくとも1のジアミンとの間の反応によって得られ
    るものである、多相重合体組成物。 17 請求項16記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤が、EPDM、ランダム又はマルチブロック
    SBR、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ニトリルゴ
    ム又はこれらの組合せであり、前記反応性官能基が無水
    マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタ
    クリル酸、グリシジルメタクリレート又はこれらの組合
    せであり、前記ジカルボン酸がアジピン酸であり、前記
    ジアミンがヘキサメチレンジアミンであり、切欠きアイ
    ゾット衝撃値(23℃において)少なくとも2ft・L
    b/inを有する、多相重合体組成物。 18 請求項14記載のものにおいて、熱たわみ温度約
    60ないし70℃を有する、多相重合体組成物。 19 請求項17記載のものにおいて、熱たわみ温度約
    60ないし70℃を有する、多相重合体組成物。 20 少なくとも1のポリアミド樹脂を含有する連続相
    、及びこのポリアミドに結合した反応性官能基を有する
    少なくとも1の部分架橋エラストマー系変性剤を含有す
    る不連続相を包含してなり、前記不連続相が小さいポリ
    アミド樹脂粒子を含有すると共に、重量平均粒子サイズ
    少なくとも3.5μmを有するものであり、この不連続
    相に含有されるポリアミド樹脂粒子が粒子サイズ2μm
    以下を有するものである、多相重合体組成物。 21 請求項20記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤がゲル含量約10ないし90%を有し、前記
    ポリアミド樹脂の総重量及び前記エラストマー系変性剤
    の量が、これらエラストマー系変性剤及びポリアミド樹
    脂の総重量に対して、それぞれ約15ないし99%及び
    約1ないし85%である、多相重合体組成物。 22 請求項21記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤の量が約5ないし約55重量%であり、ポリ
    アミド樹脂の量が約45ないし約95重量%である、多
    相重合体組成物。 23 請求項22記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤のゲル含量が約20ないし40%である、多
    相重合体組成物。 24 請求項23記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤の量が約15ないし約50重量%であり、前
    記ポリアミドが、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
    酸、ドデカン酸及びこれらの混合物でなる群から選ばれ
    る少なくとも1のジカルボン酸と、ヘキサメチレンジア
    ミン及びテトラメチレンジアミンの中から選ばれる少な
    くとも1のジアミンとの間の反応によって得られるもの
    である、多相重合体組成物。 25 請求項24記載のものにおいて、前記エラストマ
    ー系変性剤が、EPDM、ランダム又はマルチブロック
    SBR、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ニトリルゴ
    ム又はこれらの組合せであり、前記反応性官能基が無水
    マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタ
    クリル酸、グリシジルメタクリレート又はこれらの組合
    せであり、前記ジカルボン酸がアジピン酸であり、前記
    ジアミンがヘキサメチレンジアミンであり、切欠きアイ
    ゾット衝撃値(23℃において)少なくとも4ft・L
    b/inを有する、多相重合体組成物。 26 請求項23記載のものにおいて、前記不連続相の
    粒子サイズが約5ないし約25μmであり、この不連続
    相内に存在する小さいポリアミド樹脂粒子のサイズが1
    μm以下である、多相重合体組成物。
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