JPH02214088A - テープ残量時間計算装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、磁気テープの供給リールおよび巻取リールを
有する磁気記録再生装置のテープ残量時間計算装置に関
し、特に、テープ残量時間の計算方式に関する。

［従来の技術］ 磁気記録再生装置、特に、ビデオテープレコーダ（以下
、ＶＴＲと略す）にカセット式のテープが使用されるよ
うになってから、ビデオテープを有効に使用する目的で
、テープ残量時間の表示がユーザに対して行なわれるよ
うになってきた。

従来のテープ残量時間の計算方式について、以下、図面
を参照して説明する。

第３図は、ＶＴＲのテープ走行の機構を示す概略図であ
る。第３図に示すビデオテープ走行の機構は、ユーザが
セットするテープのカセット１１、前記カセット１１の
テープを本機構に供給する供給リール台１と巻取る巻取
リール台３、前記両リール台の回転軸であるリールハブ
２と４、テープを巻付ける回転ドラム８、前記回転ドラ
ム８周辺でのテープの上下運動を防止するガイドローラ
６と７、テープ張力の安定化を図るテンションアーム５
、テープ送り速度を制御するキャプスタン９とピンチロ
ーラ１０を含む。

第４図は、従来のテープ残量時間計算のシステムの概略
を示すブロック図である。第４図に示す従来のテープ残
量時間計算システムは、ＶＴＲ自体を制御・監視するＶ
ＴＲシステムコントローラ１９、テープ残量時間をユー
ザに表示する表示装置１８、テープ残量時間の計算を処
理するマイクロコンピュータ１５、前記マイクロコンピ
ュータ１５に処理の基準クロック２２を送るクリスタル
発振子１４、前記第３図に示した供給リール台１の回転
周期を検出する供給リール台回転周期検出器１３を含み
、前記供給リール台回転周期検出器１３からマイクロコ
ンピュータ１５には、供給リール台の回転周期を得るた
めのリールパルス２０が伝送される。さらに、前記供給
リール台回転周期検出器１３は、供給リール台１に取付
けられている供給リール台反射板１２のリール回転に伴
う光反射強度の周期的変化を反射型ホトインタラプタ１
１により検知することにより、前記リールパルス２０を
発生している。ここで、光反射強度の周期的変化につい
て説明する。前記供給リール台反射板１２はアルミニウ
ムなどの金属素材より構成され、板上を黒色の塗料など
を用いて、金属素材部分と塗料部分が交互に配置するよ
うに塗料を塗布しているので（第４図参照）、供給リー
ル台反射板１２からの光反射強度の変化は、リール回転
に伴い周期的に発生することになる。

次に、従来のテープ残量時間を計算する方式を第３図と
第４図を参照して説明する。計算を行なうにあたって、
第３図に示すように、Ｒ３はテープが巻かれた状態の供
給リール台１のリールハブ２の中心から巻゛かれたテー
プの最外周までで構成する円の半径、ｒはリールハブ半
径、Ｔ、は供給リール台回転周期、ＶはＶＴＲの標準テ
ープ走行速度、ｅはテープの厚み、Ｌ、は供給リール台
に巻かれるテープ長と設定する。このとき、リールハブ
半径ｒと標準テープ走行速度Ｖとテープの厚みｅは定格
により決まっており、その値はマイクロコンピュータ１
５に内蔵しである。ところで、供給リール台回転周期Ｔ
、は、マイクロコンピュータ１５が供給リール台回転周
期検出器１３から得るリールパルス２０とクリスタル発
振子１４から得る基準クロック２２から求める。すなわ
ち、マイクロコンピュータ１５は、クリスタル発振子１
４から基準クロック２２を得て動作しているので、供給
リール台１が１回転する間に基準クロック２２が何個入
るかを求めて供給リール台回転周期Ｔ、を得ている。以
上のように設定した変数を用いて、次の手順でテープ残
量時間を計算する。

まず、回転体における角速度と半径の積が速度に等しい
ことより ２π（１／Ｔｓ　）　Ｒｓ　＝ｖ が得られ、上式より Ｒｓ＝（ｖ／２π）Ｔｓ　　　　　・・・　（１）が得
られる。また供給リール台１とリールに巻かれているテ
ープが構成する円の面積は、巻かれているテープの面積
（テープの厚みＸ巻かれているテープの長さ）とリール
ハブ２．の面積の和に等しいことより πＲｇ　２−Ｒ３ｅ＋ｙｒ　ｒ２ が得られる。また、求めるテープ残量時間をＴとすると
、 ｇ　−Ｔｖ の関係より、 ｙｒＲＨ２ｗＴｖ　ｅ＋ｙｒ　ｒ２ が得られるので、 Ｔ＝　（ｉ／ｖ　ｅ）　Ｒｇ　２−ｙｒ　ｒ２／ｖ　ｅ
・・・　（２） が求められる。したがって式（１）および式（２）より
テープ残量時間Ｔは、 Ｔ　−（ｖ／４　ｙｒ　ｅ）　Ｔｇ　２−ｙｒ　ｒ２／
ｖ　ｅ・・・　（３） と得られる。

したがって、式（３）において、テープ走行速度Ｖとテ
ープの厚みｅとリールハブ半径ｒはすべて既知の定格値
であるので、テープ残量時間Ｔは、供給リール台回転周
期Ｔ、で決定する。マイクロコンピュータ１５は、式（
３）を用いてテープ残量時間Ｔを算出する。マイクロコ
ンピュータ１５は、算出したテープ残量時間Ｔの値をＶ
ＴＲシステムコントローラ１９に送り、応じて、ＶＴＲ
システムコントローラ１９はテープ残量時間Ｔを表示装
置１８に数値表示などにより表示しユーザに知らせてい
た。

［発明が解決しようとする課題］ 以上のように、従来のテープ残量時間Ｔの計算方式では
、標準テープ走行速度Ｖは既知の定格値であると述べた
が、これは、再生や録画などテープの走行速度が一定に
制御されている場合に限り有効であり、リール径により
テープの走行速度が時々刻々変動するテープの早送りや
巻戻しなどの場合には、標準テープ走行速度Ｖは定格値
から大きなばらつきを持つことになり、式（３）で求め
たテープ残量時間Ｔの算出方式では対応不可能という問
題があった。

それゆえに、本発明の目的は、ＶＴＲなどの再生や録画
などのテープ走行速度が一定のモードはもとより、テー
プの早送りや巻戻しなどのテープ走行速度が変動してい
るモードであっても、テープ残量時間Ｔを算出できるテ
ープ残量時間計算装置を提供することである。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係るテープ残量時間計算装置は、磁気テープを
供給する供給リールおよび供給された磁気テープを巻取
る巻取リールを含む磁気記録再生装置における、テープ
残量時間計算装置であって、前記供給リールの回転中の
回転周期（Ｔｓ）を検出する第１の検出手段と、前記巻
取リールの回転中の回転周期（Ｔｔ　）を検出する第２
の検出手段と、ＶＴＲの標準テープ走行速度”ＳＰ＋全
テープ長Ｌ１テープの厚みｅならびに前記供給および巻
取リールのリールハブ半径ｒのそれぞれの予め定められ
る値を記憶する手段と、前記第１および第２の検出手段
の検出出力および前記記憶手段に記憶された値に応答し
て、 ”ｒ−ｔ７ｖ、ｐ　　（Ｌ　（１／（１＋　（Ｔｔ　／
Ｔｔ　）　２））＋（（１（Ｔｔ　／Ｔ＊　）　２）／
（１＋　（Ｔｔ　／Ｔｓ　）　２））　（πｒ２／ｅ）
１ の式に基づいてテープ残量時間（Ｔ）を算出する手段と
を備えて構成される。

［作用］ 本発明に係るテープ残量時間計算装置は、テープ供給リ
ール台回転周期およびテープ巻取リール台回転周期を求
め、前記２つの周期に基づいてテープ残量時間を算出し
ている。したがって、テープの走行速度に依存しないテ
ープ残量時間の算出を行なうことができる。

［実施例ゴ 本発明の一実施例を、図面を参照して以下に説明する。

第１図は、本発明の一実施例のテープ残量時間計算のシ
ステムの概略を示すブロック図である。

第１図に示す本発明の一実施例のテープ残量時間計算の
システムにおいて、従来のシステムより改良した点は、
巻取リール台回転周期検出器１６を新たに設け、巻取リ
ール台回転周期検出器１６からマイクロコンピュータ１
５へ従来と同様にリールパルス２１を伝送している点に
ある。また、巻取リール台回転周期検出器１６は、従来
と同様に金属素材部分と塗料部分とが交互に配置される
（第１図参照）巻取リール台反射板１７および反射板１
７からの光反射強度の変化を検知する反射型フォトイン
タラプタ１１を含む。したがって、マイクロコンピュー
タ１５は、リールパルス２０と２１の２つのパルスを取
込むようになる。なお、他の構成および機能は従来と同
様である。

次に、本発明の一実施例のテープ残量時間を計算する方
式を第１図と第３図を参照して説明する。

計算を行なうにあたって、第３図に示すように、Ｒｔは
テープが巻かれた状態の巻取リール台３のリールハブ４
中心から巻かれたテープの最外周までで構成する円の半
径、Ｔｊは巻取リール台回転周期、ｖＳＰはＶＴＲの標
準テープ走行速度、Ｖは成る瞬間のテープの走行速度、
およびＬは全テープ長と設定する。その他の変数は従来
と同様な意味を持つ。

まず、回転体の角速度と半径の積が速度に等しいことよ
り、供給リール台１において、２Ｎ　（１／Ｔｓ　）Ｒ
ｓ　−Ｖ　　　　−（４）が成立し、巻取リール台３に
おいて、 ２ｒｒ　（１／Ｔｔ　）　Ｒｔ　−Ｖ　　　　−（５）
が成立する。

式（４）および式（５）の両式より、 ２π（１／Ｔｓ　）Ｒｓ　＝２π（１／Ｔｔ）ＲｊＲｉ
調（Ｔｔ　／Ｔ、）Ｒ，・・・（６）が得られる。この
とき、供給リール台１においては、 π１ｇ　２−Ｌｓ　　ｅ＋ｙｒ　ｒ２　　　　・　（７
）が成立し、また、巻取リール台３においては、πＲ１
２−（Ｌ−Ｌ５）ｅ＋πｒ２　−・（８）が成立する。

ここで、式（６）を式（８）に代入すると、 ｙｒ　（Ｔｔ／Ｔ＠　）　２Ｒ１２ −ｓ　（Ｌ−Ｌ、　）　ｅ＋ｙｒ　ｒ２−（９）が得ら
れる。また、式（７）および式（９）より変数Ｒ，を消
去し、変数り、について整理すると、Ｌｓ　−（Ｌ／　
（１＋　（Ｔｔ　／Ｔｓ　）　２）”（（１（Ｔｔ　／
Ｔｓ　）　２）／（１＋　（Ｔｔ／Ｔｓ　）　２））　
（πｒ２／ｅ）ｌ　　　−（１０）が得られる。

ところで、式（１０）においては、全テープ長Ｌ１リー
ルハブ半径ｒ、テープの厚みｅはすべて固有な値であり
、テープの種類が特定されれば一意に定まる値で・ある
。したがって、供給リール台回転周期Ｔ、および巻取リ
ール台回転周期Ｔ。を得ることにより、供給リール台１
に巻かれるテープ長り、は、式（１０）を用いて容易に
求められる。そこで、供給リール台１に巻かれるテープ
長り、が求まれば、それをＶＴＲの標準テープ走行速度
ｖ、Ｐで送った場合のテープ残量時間Ｔは、ＴｓｍＬ、
／Ｖ、。

Ｔ−（１／Ｖｓ　ｒ　）ｆＬ／（１＋　（Ｔｔ　／Ｔｓ
　）　２）＋　（（１−（Ｔｔ　／Ｔ！　）　２）／（
１＋　（Ｔｔ　／Ｔｓ　）　２　））（πｒ２７６月　
　　　・　（１１）で求めることができる。

第２図は、本発明の一実施例のテープ残量時間計算装置
の処理のフロー図である。前述したように、セットされ
たテープに依存して定まる値、たとえば、全テープ長り
およびテープの厚みｅの値とＶＴＲ機種に依存して定ま
る値、たとえば、リールハブ半径ｒおよび標準テープ走
行速度ＶｓＰの値は、予めマイクロコンピュータ１５に
内蔵してあり、さらに、成る瞬間のテープ走行速度ｖ１
供給リール台回転周期Ｔ、および巻取リール台回転周期
Ｔ、は、マイクロコンピュータ１５が計算により毎回求
めている。

第１図と第２図を参照して本発明の一実施例のテープ残
量時間計算装置の処理のフローについて説明する。まず
、ステップＳｌ（図中ではＳｌと略する）で、マイクロ
コンピュータ１５は、両リールパルス２０と２１および
基準クロック２２を得て、供給リール台回転周期Ｔ、と
巻取リール台回転周期ＴＴを求める。次に、ステップＳ
２で式（１１）に、ステップＳ１で得られた周期と予め
マイクロコンピュータ１５に内蔵しである各変数の値を
設定し、計算処理してテープ残量時間Ｔを求める。次に
ステップＳ３で、マイクロコンピュータ１５は、求めら
れたテープ残量時間ＴをＶＴＲシステムコントローラ１
９に伝送し、応じてＶＴＲシテムコントローラ１９は、
表示装置１８にテープ残量時間Ｔを表示しユーザに知ら
せる。

以上により、テープの早送りおよび巻戻しの操作中であ
っても、その時点からの録画あるいは再生可能な時間を
、並行して知ることができる。

上述の実施例においては、基準クロック２２はクリスタ
ル発振子１４から得ているが、マイクロコンピュータ１
５の計算性能および精密性などを要求するのであれば、
クリスタル発振子が適切であるが、これに限定するもの
ではなくセラミック発振子であってもよい。また、テー
プ残量時間の計算周期は、マイクロコンピュータ１５が
基準クロック２２に同期して決めているので、自由に変
更可能である。

Ｃ発明の効果コ 本発明によれば、ＶＴＲのテープ供給リール台とテープ
巻取リール台の回転周期をテープ走行中に並行して算出
し、算出された２つの回転周期に基づいてテープ残量時
間を計算している。したがって、再生や録画のテープ走
行速度が一定のモードはもちろん、早送りや巻戻しのテ
ープ走行速度がリール径に依存して時々刻々と変化する
モードであっても、テープ走行に並行して正しいテープ
残量時間を算出し表示することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例のテープ残量時間計算のシ
ステムの概略を示すブロック図である。 第２図は、本発明の一実施例のテープ残量時間計算装置
の処理のフロー図である。第３図は、ＶＴＲのテープ走
行の機構を示す概略図である。第４図は、従来のテープ
残量時間計算のシステムの概略を示すブロック図である
。 図中、１は供給リール台、２と４はリールハブ、３は巻
取リール台、１１は反射型ホトインタラプタ、１２は供
給リール台反射板、１３は供給リール台回転周期検出器
、１６は巻取リール台回転周期検出器、１７は巻取リー
ル台反射板、２０と２１はリールパルス、Ｖ＄ＰはＶＴ
Ｒの標準テープ走行速度、Ｔはテープ残量時間、Ｔ、は
供給リール台回転周期およびＴｊは巻取リール台回転周
期である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 萬１図 第２図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁気テープを供給する供給リールおよび供給された磁気
   テープを巻取る巻取リールを含む磁気記録再生装置にお
   ける、テープ残量時間計算装置であって、 前記供給リールの回転中の回転周期（Ｔ＿ｓ）を検出す
   る第１の検出手段と、 前記巻取リールの回転中の回転周期（Ｔ＿ｔ）を検出す
   る第２の検出手段と、 ＶＴＲの標準テープ走行速度Ｖ＿ｓｐ、全テープ長Ｌ、
   テープの厚みｅならびに前記供給および巻取リールのリ
   ールハブ半径ｒのそれぞれの予め定められる値を記憶す
   る手段と、前記第１および第２の検出手段の検出出力お
   よび前記記憶手段に記憶された値に応答して、Ｔ＝１／
   Ｖ＿ｓｐ｛Ｌ（１／（１＋（Ｔ＿ｔ／Ｔ＿ｓ）＾２））
   ＋（（１−（Ｔ＿ｔ／Ｔ＿ｓ）＾２）／（１＋（Ｔ＿ｔ
   ／Ｔ＿ｓ）＾２））（πｒ＾２ｅ）｝ の式に基づいてテープ残量時間（Ｔ）を算出する手段と
   を備えた、テープ残量時間計算装置。