JPH02213355A - 血液処理装置 - Google Patents

血液処理装置

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JPH02213355A
JPH02213355A JP1034256A JP3425689A JPH02213355A JP H02213355 A JPH02213355 A JP H02213355A JP 1034256 A JP1034256 A JP 1034256A JP 3425689 A JP3425689 A JP 3425689A JP H02213355 A JPH02213355 A JP H02213355A
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JP
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blood
plasma
separator
plasma separator
tube
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JP1034256A
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Masami Suzuki
正己 鈴木
Tatsuya Fujii
立哉 藤井
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、落差を用いて血液より、血球成分と血漿成分
とを採取する血液処理装置、および落差を用いて血液よ
り、白血球を含まない血球成分および血漿成分を採取す
る血液処理装置に関する。
[従来の技術] 従来より、健常人より、濃厚赤血球と血漿とを得る方法
として、全血を採血した血液バ・ノブを遠心分離器にか
け、遠心し、濃厚赤血球と血漿とに分離する方法が一般
的であった。
また、供血者より、送血手段(例えばローラーポンプ)
を用いて、遠心分離器に送血し、血液を血球と血漿とに
連続的に分離し、血球のみを供血者に返血する連続遠心
分離方法があった。
また、濃厚赤血球の輸血に際して、白血球抗体による副
作用を防止する必要がある患者、また臓器移植を予定し
ている患者などに対しては、患者と濃厚赤血球を収納し
た血液バッグをと連通ずる輸血チューブ中に白血球除去
器を接続して、それを除去した赤血球を輸血する必要が
あった。
また、健常人より、継続的に血漿を採取する従来の単針
式血漿分離装置を第6図に示す。
第6図における50は採血針、51a、 51bは送血
手段、52はクランプ、53は血漿分離器、54は貯血
用容器、55は血漿成分採取容器、56は送液手段であ
る。
この装置は図示のように血漿分離操作を行ううえで、ロ
ーラーポンプ等の特別な送血手段51a。
51bを少なくとも1つ以上有している。また、第6図
に示したものは血漿分離効率を向上させるために複雑な
回路構成となっており、各ラインを切り換えるためのク
ランプ52類が必須の構成要素となるとともに、その複
雑な操作も必要となり、さらに、複雑な操作を円滑に行
うために、種々のセンサーを有する監視制御装置が必要
となり、そして、多くの場合、これらの監視制御装置は
種々のセンサーからの情報をもとに自動制御されている
また、例えば、第7図に示すような2個の貯血用容器6
5.66の位置を交互に上下させ、重力を利用して連続
的に血漿分離を行う二針式の血漿分離装置(特開昭59
−209347号公報)が提案されている。
また、例えば、第8図に示すような1個の貯血用容器7
5の位置を上下させ、重力を利用して間欠的に血漿分離
を行う単針式血漿分離装置(特開昭60−7852号公
報)も提案されている。
また、血漿分離器を備えた従来の血液処理装置では、血
漿分離器の流体(血液)流通抵抗によって流量および血
漿分離時間が決定されており、血漿分離装置に使用され
ている送血管の流体流通抵抗は、血漿分離器の抵抗に比
べて無視できるほど小さいものであった。また、血漿分
離時間の設定、調整のために、送血管にローラークレン
メ等の流量調整装置を設ける場合もあった。
[発明が解決しようとする問題点] 上述のような全血を採血した血液バッグを遠心分離器に
かけ、遠心し、濃厚赤血球と血漿とに分離する方法では
、採血から血漿分離までの時間が長く、短時間による処
理ができないこと、さらに、遠心分離器が必要であり装
置が大型になるとともに設置スペースが必要であり、例
えば採血車などの狭いスペースに設置できないという問
題を有していた。
また、連続遠心分離方法では、健常人である供血者の拘
束時間が長(、採取した血漿中に血球が混入することが
あり、さらに、上記の方法と同様に、遠心分離器が必要
であり装置が大型になるとともに設置スペースが必要で
あり、例えば採血車などの狭いスペースに設置できない
という問題を有していた。
また、従来の濃厚赤血球および血漿の採取方法では、濃
厚赤血球中に白血球が混入した状態となっているので、
輸血時に上述のように白血球除去器を用いて除去するこ
とが必要であり、完全な閉鎖系において輸血することが
困難であった。また、急速輸血を必要とする場合、白血
球除去器の持つ圧力損失のため、白血球除去器の血液濾
過速度が輸血速度の限界となるという問題点を有してい
た。
また、従来の単針式血漿分離装置(例えば、第6図に示
すもの)においては、血液を血漿分離器に送るためにロ
ーラーポンプ等の特別な送血手段を少なくとも1つ以上
必要とし、よって、送血手段の管理、制御が必要である
こと、血漿分離効率向上のため、複雑な回路構成となっ
ており、複雑な回路構成を円滑に操作するために特別な
監視制御装置を必要とし、装置全体が大型化、複雑化す
るという問題点を有していた。
また、第7図に示すような2個の貯血用容器615.6
5を交互に上下させ、重力を利用して連続的に血漿分離
操作を行う二針式血漿分離装置においては、供血者に採
血針61と返血針68の2本の針を穿刺しなければなら
ず、また、この装置では供血者の静脈より採取する血液
を供血者と血漿分離器63との間の落差により潅流しな
ければならず、さらに、血漿分離器63より血漿成分採
取容器60、濃厚赤血球貯留容器66.65を下に位置
するようにして血漿を採取することになり、操作を行う
位置がかなり低くなり、血漿採取操作が困難となるとと
もに、供血者と血漿分離器63との落差の確保も難しい
という問題点を有している。
また、第8図に示すような1の貯血用容器75を上下さ
せ、重力を利用して間欠的に血漿分離操作を行う単針式
血漿分離装置においても、供血者の静脈より採取する血
液を供血者と血漿分離器73との間の落差により潅流し
なければならず、さらに、血漿分離器73より血漿成分
採取容器79、濃厚赤血球貯留容器75を下に位置する
ようにして血漿を採取することになり、操作を行う位置
がかなり低くなり、血漿採取操作が困難となるとともに
、供血者と血漿分離器73との落差の確保も難しいとい
う問題点を有している。
さらに、従来の血液処理装置1こあっては、血漿の採取
効率が悪いという問題を有していた。
そこで、本発明の目的は、供血者に与える負担を少な(
することができ、さらに、遠心分離器などの大型の装置
を必要とせず、狭いスペースにおいて血球成分および血
漿成分、または白血球を除去した血球成分と血漿を得る
ことができ、さらに、血漿分離器の抵抗を変えたり、特
別な部品を必要とせず、高い血漿の採取効率を有する血
液処理装置を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するものは、血液供給源接続部と、血漿
分離器と、前記血液供給源接続部と該血漿分離器の血液
流入口とを連通する第1送血管と、血球成分採取容器と
前記血漿分離器の血液流出口と該血球成分採取容器とを
連通ずる第2送血管と、血漿成分採取容器と、前記血漿
分離器の血漿流出口と該血漿成分採取容器とを連通する
血漿輸送管とを有する血液処理装置であって、該血液処
理装置内に形成される血液流路において、前記第2送血
管の流体流通抵抗が最も大きく形成されている血液処理
装置である。
さらに、前記第2送血管の流体流通抵抗は、例えば、前
記第1送血管、前記血漿分離器、前記血漿輸送管の流体
流通抵抗より大きいものである。また、前記第2送血管
は、例えば、途中に白血球除去器を有することにより、
前記血液処理器内に形成される血液流路において、流体
流通抵抗が大きいものとなっている。
また、上記目的を達成するものは、採血針と、貯血用容
器と、前記採血針と該貯血用容器とを連通する第3送血
管と、血漿分離器と、前記貯血用容器と該血漿分離器の
血液流入口とを連通する第1送血管と、血球成分採取容
器と、前記血漿分離器の血液流出口と該血球成分採取容
器とを連通ずる第2送血管と、血漿成分採取容器と、前
記血漿分離器の血漿流出口と該血漿成分採取容器とを連
通ずる血漿輸送管とを有する血液処理装置であって、前
記血漿分離器に対し、前記貯血用容器の高低の位置関係
を任意に変えるこ之ができるように、前記第3送血管お
よび前記第1送血管の少なくとも一部が可撓性材料から
形成されており、さらに、前記第2送血管の流体流通抵
抗は、前記第1送血管、前記血漿分離器、前記血漿輸送
管の流体流通抵抗より大きい血液処理装置である。
また、上記目的を達成するものは、採血針と、貯血用容
器と、前記採血針と該貯血用容器とを連通ずる第3送血
管と、血漿分離器と、前記貯血用容器と該血漿分離器の
血液流入口とを連通ずる第1送血管と、血球成分採取容
器と、前記血漿分離器の血液流出口と該血球成分採取容
器とを連通ずる第2送血管と、血漿成分採取容器と、前
記血漿分離器の血漿流出口と該血漿成分採取容器とを連
通ずる血漿輸送管とを有する血液処理装置であって、前
記血漿分離器に対し、前記貯血用容器の高低の位置関係
を任意に変えることができるように、前記第1送血管お
よび前記第2送血管の少なくとも一部に流路切替機構を
有し、さらに、前記第2送血管の流体流通抵抗は、前記
第1送血管、前記血漿分離器、前記血漿輸送管の流体流
通抵抗より大きい血液処理装置である。
さらに、前記第1送血管または第2送血管の途中に、白
血球除去器を有することが好ましい。
さらに、前記第2送血管は、例えば、途中に白血球除去
器を有することにより、前記第1送血管、前記血漿分離
器、前記血漿輸送管より流体流通抵抗が高くなっている
そこで、本発明の血液処理装置を図面に示した実施例を
用いて説明する。
本発明の血液処理装置1は、血液供給源接続部40と、
血漿分離器6と、血液供給源接続部40と血漿分離器6
の血液流入口とを連通ずる第1送血管5と、血球成分採
取容器8と血漿分離器6の血液流出口と血球成分採取容
器8とを連通ずる第2送血管7と、血漿成分採取容器1
0と、血漿分離器6の血漿流出口と血漿成分採取容器l
Oとを連通ずる血漿輸送管9とを有し、さらに血液処理
装置内1に形成される血液流路において、第2送血管7
の流体流通抵抗(圧力損”失)が最も大きく形成されて
いる。
つまり、この血液処理装置1では、第2送血管7の流体
流通抵抗は、第1送血管5、血漿分離器6、血漿輸送管
9の流体流通抵抗より大きいものとなっている。このた
め、血液処理装置1における血液処理速度は、第2送血
管7により決定されることになる。このため、第2送血
管7の流体流通抵抗を血漿分離器6より若干高いものと
すれば(通常、血液処理装置においてこの血漿分離器が
最も抵抗が高い)、この血漿分離器6内に流入した血液
は血漿分離器6内をゆっくり流れるため、血漿分離器6
内の血漿分離手段(例えば、血漿分離膜)との接触が十
分なものとなり、このため効率よく血漿が分離される。
そこで、第1図に示した本発明の血液処理装置の実施例
を用いて説明する。
第1図は、本発明の血液処理装置の一実施例の概略図を
示すものである。
この血液処理装置1は、血液供給源接続部40、血漿分
離器6、第1送血管5、血球成分採取容器8、第2送血
管7、血漿成分採取容器10、血漿輸送管9により構成
されており、第1送血管5および血漿輸送管9には回路
開閉手段が設けられている。そして、血液処理装置内1
に形成される血液流路において、第2送血管7の流体流
通抵抗が最も太き(なるように、第2送血管が選択され
ている。
血液供給源接続部40は、例えば血液を収納した血液バ
ッグなどの血液供給源4との接続部となるものであり、
瓶針、中空針、コネクタなどにより構成される。この血
液供給源接続部40は、第1図に示す通り、第1送血管
5の一端に取り付けられている。また、第1送血管5の
他端は、血漿分離器6の血液流入口に接続されている。
第1送血管5は、血漿分離器6との十分な落差が確保で
きるものであることが好ましく、50C11以上の長さ
有していることが好ましい。
第1送血管5としては、軟質塩化ビニル樹脂、シリコー
ンゴムなどの透明性を有する可撓性合成樹脂管が好適に
使用される。特に、上記のような、第1送血管5として
、血漿分離器6に対する位置を変えることが可能なもの
を用いることにより、血液供給源4の位置の選択により
、血液処理速度を変えることができる。
そして、血漿分離器6の血漿流出口には、血漿輸送管9
の一端が接続されており、その他端は血漿成分採取容器
10に接続されている。血漿輸送管9としては、血漿分
離器6とのある程度の落差が確保できることが好ましく
、10cx以上の長さを有することが好ましい。この血
漿輸送管9も第1送血管5と同様に、可撓性合成樹脂管
により形成することが好ましい。
血漿分離器6は、血液流入口と濃厚赤血球である血液流
出口と、血液を血漿成分と血球成分とに分離する血液分
離機能と、分離された血漿成分の流出口を有している。
血液成分分離器の構造としては、中空糸膜型、平膜型な
どのものが使用される。
そして、血漿分離器6の血液流出口には、第2送血管7
の一端が接続され、その他端は血球成分採取容器8に接
続されている。
第2送血管7としては、第1送血管5と同様に、透明性
を有する可撓性合成樹脂管が好適に使用される。そして
、この第2送血管7は、血漿分離器6、第1送血管5、
血漿輸送管9より流体(血液)流通抵抗が高いものとさ
れている。具体的には、第2送血管7は、第1送血管5
および血漿輸送管9より内径の小さい管が用いられる。
また、第2送血管7の流体流通抵抗は、血漿分離器6の
流体流通抵抗より若干高い程度であることが好ましい。
このように、第2送血管7の流体抵抗を大きくすること
により、血漿分離器6の出口にかかる圧力が上昇する。
そのためTMPが上昇するとともに、血液は血漿分離器
6内をゆっくり流れるようになるため、血漿採取量が増
加する。
濃厚赤血球採取用容器8および血漿成分採取容器IOと
しては、軟質合成樹脂(例えば、塩化ビニル樹脂)によ
り形成された、密閉型の貯血容器、あるいは、開放型の
貯血容器、例えば、菌不透過性の疎水性フィルターを有
する硬質合成樹脂(例えば、ポリカーボネート、硬質塩
化ビニル樹脂)製容器などが好適に使用できる。
そして、回路開閉手段11.12.としては、鉗子など
を用いてもよい。また、電磁作用により開閉するクラン
プを用いてもよい。
また、第2図に示す実施例では、第2送血管7は、その
途中に血漿分離器6より流体流通抵抗の大きい白血球除
去器14を有しており、この白血球除去器14により、
第2送血管7は結果的に、血漿分離器6および他の部材
より流体流通抵抗が大きいものとなっている。つまり、
この実施例では、上述した第1図の実施例のような内径
の小さい管により形成された第2送血管を用いなくても
よい。
白血球除去器14としては、内部に白血球の吸着性を有
する物質または白血球捕捉能を有するフィルター、例え
ばエジプト綿などの繊維を充填したもの、連続開放気孔
を有する三次元網目状連続組織物(例えば、ポリビニル
ホルマール多孔体)、またバブルポイントが0.08〜
0. ’HJkg7cm”で、厚さが0.30zm以上
の多孔質体などを除去器14内に形成される血液流路を
横切るように設けたものなどがある。また、白血球除去
器は、血小板除去能も有していることが好ましい。上記
のようなものであれば、血小板除去能も有している。ま
た、別に、血小板除去器を設けてもよい。
また、白血球除去器14の流体流通抵抗が、血漿分離器
6より低いものを用いて、上述したような流体流通抵抗
の高い第2送血管を用いたちのとしでもよい。
次に、第3図に示す本発明の血液処理装置の実施例につ
いて説明する。
この実施例の血液処理装置42は、採血針2と、貯血用
容器4と、採血針2と貯血用容器4とを連通する第3送
血管3と、血漿分離器6と、貯血用容器4と血漿分離器
6の血液流入口とを連通ずる第1送血管5と、血球成分
採取容器8と、血漿分離器6の血液流出口と血球成分採
取容器8とを連通ずる第2送血管7と、血漿成分採取容
器lOと、血漿分離器6の血漿流出口と血漿成分採取容
器IOとを連通ずる血漿輸送管9とよりなり、血漿分離
器6に対し、貯血用容器4の高低の位置関係を任意に変
えることができるように、第3送血管3および第1送血
管5の少なくとも一部が可撓性材料から形成されており
、さらに、第2送血管7の流体流通抵抗は、第1送血管
5、血漿分離器6、血漿輸送管9の流体流通抵抗より大
きいものとなっている。
この血液処理装置42では、血漿分離器6に対し、貯血
用容器4の高低の位置関係を任意に変えることができる
ように構成されている。特に第3図のものでは、第1送
血管3および第2送血管5の少なくとも一部が可撓性材
料により構成されている。よって、送血手段、さらには
遠心分離器を用いることなく濃厚赤血球および血漿の採
取を行うことができる。
この血液処理装置42に用いられる採血針2としては、
公知の金属製の採血針、また樹脂製の採血針が用いられ
る。
第3送血管3は、先端に上記採血針2が取り付けられ、
他端は、貯血用容器4と連通している。また、第3送血
管3の他端には、2以上の貯血用容器を取り付けてもよ
い。第1送血管5は、一端が貯血用容器4と連通し、他
端は血漿分離器6の血液流入口と連通している。第2送
血管7は、一端が血漿分離器6の血液流出口と連通し、
他端が血球成分採取容器8と連通している。血漿輸送管
9は、一端が血漿分離器6の血漿流出口と連通し、他端
が血漿成分採取容器lOと連通している。
そして、第3送血管3には、回路開閉手段13が設けら
れている。さらに、第1送血管5には、回路開閉手段1
1が設けられている。また、回路開閉手段11は、第り
送血管5ではなく、第2送血管7に設けてもよく、さら
に、第1送血管および第2送血管の両者に設けてもよい
。さらに、血漿輸送管9には、回路開閉手段12が設け
られている。
そして、第1送血管5、第2送血管7、第3送血管3、
血漿輸送管9は、例えば塩化ビニル樹脂、シリコーンゴ
ムなどの透明性を有する可撓性合成樹脂製管が好適に使
用できる。さらに、第3送血管3および第1送血管5は
、血漿分離器6に対する貯血用容器4の高さを変えるこ
とができるような十分な長さおよび柔軟性を有している
また、貯血用容器4を採血針2の位置より上に上げたと
きに、血漿分離器6の血液流入口23と貯血用容器4と
の間に形成される必要な落差は、血漿分離器の圧力損失
などにより異なり、一定のものではない。しかし、第1
送血管5は、上記の落差は、50cm以上となるような
長さを有していることが好ましい。
また、血漿輸送管9も血漿分離器6に対する高さを変え
ることができるような十分な長さおよび柔軟性を有して
いるものとすることが好ましい。このようにすることに
より、血漿分離時における血漿成分採取容器の位置をか
えることができ、血漿成分採取容器に血漿を輸送するた
めの送液手段を省略でき、さらに、血漿成分採取容器の
位置の選択により、血漿分離時の血漿分離器のTMPを
変えることが可能となる。
貯血用容器4としては、軟質合成樹脂(例えば、塩化ビ
ニル樹脂)により形成された、密閉型の貯血容器、ある
いは、開放型の貯血容器、例えば、菌不透過性の疎水性
フィルターを有する硬質合成樹脂(例えば、ポリカーボ
ネート、硬質塩化ビニル樹脂)製容器などが好適に使用
できる。さらに、貯血用容器4の内部には、ACD液、
CPD液、クエン酸ナトリウム、ヘパリンなどの抗凝固
液が収納されており、好ましくは、抗凝固剤液は、生理
的等張液となっていることである。これは、この貯血用
容器4に採取され、そして、血漿分離器6にて血漿が分
離された濃厚赤血球が、直接供血者に返血されるからで
ある。よって、貯血用容器4の内部に、生理的等張液と
なっている抗凝固剤液を予め収納してお(ことにより、
抗凝固剤注入ラインを省略することができ、血液処理装
置をより小型化することが可能となる。
血漿分離器6、血球成分採取容器8.血漿成分採取容器
10については上述したものが好適に使用できる。
そして、回路開閉手段11.12.13としては、鉗子
などを用いてもよい。また、電磁作用により開閉するク
ランプを用いてもよい。
さらに、第4図に示すように回路開閉手段11,12.
13に対して、開閉信号を出力する切替手段18を設け
、この切替手段18に上記3つの回路開閉手段を電気的
に接続しく貯血用容器の位置の変更に支障を来さないよ
うに)、この切替手段18に設けられたモード(採血モ
ード、濃厚赤血球および血漿採取モード)切替スイッチ
の選択により、上記3つの回路開閉手段を目的とするモ
ードに合致した開閉状態に切替るものとしてもよい。
切替手段18が有する上記のような2つのモードの切替
スイッチを選択したときの出力信号としては、採血モー
ドにおいては、回路開閉手段13を開放状態とし、かつ
回路開閉手段11.12を閉塞状態とするものであり、
濃厚赤血球および血漿採取モードにおいては、回路開閉
手段13を閉塞状態とし、かつ回路開閉手段11.12
を開放状態とするものである。
さらに、血漿輸送管には、送液手段を設けてもよい。こ
の場合、血漿輸送管には、回路開閉手段を設けなくても
よい。送液手段19としては、ローラーポンプ、ベリス
フリックポンプなどのポンプが好適に用いられる。
上記の説明では、血漿分離器6に対し、貯血用容器4の
高低の位置関係を任意に変えることができるように、構
成するために、第3送血管3および第1送血管5が可撓
性材料で形成された実施例について説明したが、これに
限らず、例えば、第3送血管3および第1送血管5の途
中に回動自在な流路切替機構(例えば、回動自在に構成
された管継手)を有するものとしてもよ(、この場合は
、第3送血管および第1送血管は、可撓性のものでなく
ともよい。血漿輸送管9についても、同様である。
そして、この実施例の血液処理装置1においても、上述
した第1図に示された実施例と同様に、第2送血管7は
、血漿分離器6、第1送血管5、血漿輸送管9より流体
(血、液)流通抵抗が高いものとされている。また、第
4図に示すように、第2送血管7に、血漿分離器6より
抵抗の大きい白血球除去器14を設けることにより、第
2送血管7の抵抗を高くしてもよい。
[実施例] 次に、本発明の血液処理装置の落差式血漿分離装置に応
用した実施例および比較例について具体的に説明する。
(実施例) 第1送血管どしては、内径が3.0xm、長さが55c
i+ものちを用い、一端に瓶針を取り付けた。第2送血
管としては、内径が1.8zx、長さが25cxのもの
を用いた。また、血漿輸送管としては、内径が3.0z
m、長さが60cmのものを用いた。血漿分離器として
は、2枚の円形状血漿分離膜間に血漿流路形成体を挟装
し、分離膜の外周部をヒートシールすることにより、形
成された膜ユニットを複数積層して形成平膜型血漿分離
器を用いた。また、血漿成分採取容器としては、200
zQ容量の軟質バッグを用い、血球成分採取容器として
は、400zQ容量の軟質バッグを用いた。
そして、第1送血管および血漿輸送管には、鉗子を取り
付けた。以上のようにして、第1図に示すような構成の
血漿分離装置を5つ作成した。
(比較例1) 第2送血管として、内径が3. Oxx、長さが22c
mとした以外は、実施例と同様の構成とした血漿分離装
置を3つ作成し、比゛較例1とした。
(比較例2) 第2送血管として、内径が3.0gm、長さが22cl
とし、血漿分離器として、実施例に用いた血漿分離器を
押圧することにより内部の膜ユニット間に形成されてい
る血液流路の厚さを約65%に減少させて、血液流通抵
抗を高いものとした。
計算上血漿分離器の抵抗は約3.5倍に増加する。
血漿分離器以外は、実施例と同様の構成とした血漿分離
装置を3つ作成し、比較例2とした。
(実験) 上記の実施例、比較例1および2の血漿分離装置を用い
て以下の実験を行った。
血液供給源として血液バッグにヘマトクリット値を40
%に調整した生血が460g入ったものを用いた。そし
て、第1送血管に設けられている鉗子を閉塞状態として
、上記の血液バッグに瓶針を穿刺した。血液バッグは、
血漿分離器から高さ60cmの位置におき、血球成分採
取容器は血液処理器から20cm低い位置に置き、血漿
成分採取容器は血漿分離器から40cx低い位置に置く
とともに、血漿輸送管の鉗子は閉塞状態とした。
そして、第2送血管の鉗子を取り外し、血漿分離器の内
部に血液を流入させ、内部に血液が充填された後、血漿
輸送管の鉗子を取り外し、血漿分離を行った。
上記実験を実施例について5例行い、その結果、血液バ
ッグの血液がすべて流出するのに要した時間の平均は、
11.51±1.52分であり、そのときに採取された
血漿の量の平均は、174.9±12.5gであった。
また、比較例1についても同様に3例行い、その結果、
血液バッグの血液がすべて流出するのに要した時間の平
均は、3.08±0.04分であり、そのときに採取さ
れた血漿の量の平均は、94.9±3.47gであった
また、比較例2についても同様に3例行い、その結果、
血液バッグの血液がすべて流出するのに要した時間の平
均は、11.22±1.17分であり、そのとき採取さ
れた血漿の量の平均は、162.4±15.8gであっ
た。
[作用] 本発明の血液処理装置の作用を第1図に示した実施例を
用いて説明する。
まず最初に、血液が収納されている血液供給源4に、血
液供給源接続部40を接続する。このとき、第1送血管
5に設けられた回路開閉手段11は閉塞状態としておく
。そして、血液供給源4より血漿分離器を下方に位置さ
せ、さらに血球成分採取容器8および血漿成分採取容器
10を血漿分離器6よりも下方に位置させる。また、血
漿輸送管9に設けられている回路開閉手段12を閉塞状
態にしておく。そして、回路開閉手段11を開放状態に
すると、血液供給源4の中の血液は、第1送血管5を通
り、血漿分離器6内に流入し、血液が血漿分離器内に十
分に流入した後、回路開閉手段12を開にする。そして
、血漿分離器6によって血液中から分離された血漿は、
血漿輸送管9を通り、血漿成分採取容器lOに採取され
る。また、血漿分離器6によって血漿が分離された濃厚
赤血球液は、第2送血管7を通り、血球成分採取容器8
に流入する。
[発明の効果] 本発明の血液処理装置は、血液供給源接続部と、血漿分
離器と、前記血液供給源接続部と該血漿分離器の血液流
入口とを連通ずる第1送血管と、血球成分採取容器と、
前記血漿分離器の血液流出口と該血球成分採取容器とを
連通ずる第2送血管と、血漿成分採取容器と、前記血漿
分離器の血漿流出口と該血漿成分採取容器とを連通する
血漿輸送管とを有する血液処理装置であって、該血液処
理装置内に形成される血液流路において、前記第2送血
管の流体流通抵抗が最も大きく形成されているものであ
るので、この血液処理装置では、第2送血管の流体流通
抵抗は、第1送血管、血漿分離器、血漿輸送管の流体流
通抵抗より大きいものとなってので、血漿分離器内に流
入した血液は血漿分離器内をゆっくり流れるため、血漿
分離器内の血漿分離手段との接触時間が長くなり、血漿
の採取効率が高い。
また、本発明の血液処理装置は、採血針と、貯血用容器
と、前記採血針と該貯血用容器とを連通ずる第3送血管
と、血漿分離器と、前記貯血用容器と該血漿分離器の血
液流入口とを連通ずる第1送血管と、血球成分採取容器
と、前記血漿分離器の血液流出口と該血球成分採取容器
とを連通ずる第2送血管と、血漿成分採取容器と、前記
血漿分離器の血漿流出口と該血漿成分採取容器とを連通
ずる血漿輸送管とを有する血液処理装置であって、前記
血漿分離器に対し、前記貯血用容器の高低の位置関係を
任意に変えることができるように、前記第3送血管およ
び前記第1送血管の少な(とも一部が可撓性材料から形
成されるか、または、前記第1送血管および前記第2送
血管の少なくとも一部に流路切替機構を有し、さらに、
前記第2送血管の流体流通抵抗は、前記第1送血管、前
記血漿分離器、前記血漿輸送管の流体流通抵抗より大き
いものであるので、上記のように血漿採取効率が高いと
ともに、供血者に与える負担を少なく、遠心分離器など
の大型の装置を必要とせず、狭いスペースにおいて濃厚
赤血球および血漿を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の血液処理装置の一実施例を示す図、
第2図、第3図、第4図および第5図は、本発明の血液
処理装置の他の実施例を示す図、第6図、第7図および
第8図は従来の血液処理装置の説明図である。 1.42・・・血液処理装置、 2・・・採血針、   3・・・第3送血管4・・・貯
血用容器、 5・・・第1送血管6・・・血漿分離器、
 7・・・第2送血管、8・・・濃厚赤血球採取用容器
、 9・・・血漿輸送管、 lO・・・血漿成分採取容器、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)血液供給源接続部と、血漿分離器と、前記血液供
    給源接続部と該血漿分離器の血液流入口とを連通する第
    1送血管と、血球成分採取容器と、前記血漿分離器の血
    液流出口と該血球成分採取容器とを連通する第2送血管
    と、血漿成分採取容器と、前記血漿分離器の血漿流出口
    と該血漿成分採取容器とを連通する血漿輸送管とを有す
    る血液処理装置であって、該血液処理装置内に形成され
    る血液流路において、前記第2送血管の流体流通抵抗が
    最も大きく形成されていることを特徴とする血液処理装
    置。
  2. (2)前記第2送血管の流体流通抵抗は、前記第1送血
    管、前記血漿分離器、前記血漿輸送管の流体流通抵抗よ
    り大きいものである請求項1に記載の血液処理装置。
  3. (3)前記第2送血管は、途中に白血球除去器を有する
    ことにより、前記血液処理器内に形成される血液流路に
    おいて、流体流通抵抗が大きいものとなっている請求項
    1または2に記載の血液処理装置。
  4. (4)採血針と、貯血用容器と、前記採血針と該貯血用
    容器とを連通する第3送血管と、血漿分離器と、前記貯
    血用容器と該血漿分離器の血液流入口とを連通する第1
    送血管と、血球成分採取容器と、前記血漿分離器の血液
    流出口と該血球成分採取容器とを連通する第2送血管と
    、血漿成分採取容器と、前記血漿分離器の血漿流出口と
    該血漿成分採取容器とを連通する血漿輸送管とを有する
    血液処理装置であって、前記血漿分離器に対し、前記貯
    血用容器の高低の位置関係を任意に変えることができる
    ように、前記第3送血管および前記第1送血管の少なく
    とも一部が可撓性材料から形成されており、さらに、前
    記第2送血管の流体流通抵抗は、前記第1送血管、前記
    血漿分離器、前記血漿輸送管の流体流通抵抗より大きい
    ものであることを特徴とする血液処理装置。
  5. (5)前記第1送血管または第2送血管の途中に、白血
    球除去器を有する請求項4に記載の血液処理装置。
  6. (6)前記第2送血管は、途中に白血球除去器を有する
    ことにより、前記第1送血管、前記血漿分離器、前記血
    漿輸送管より流体流通抵抗が高くなっているものである
    請求項4に記載の血液処理装置。
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