JPH025964A - 血液処理装置 - Google Patents

血液処理装置

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JPH025964A
JPH025964A JP63157451A JP15745188A JPH025964A JP H025964 A JPH025964 A JP H025964A JP 63157451 A JP63157451 A JP 63157451A JP 15745188 A JP15745188 A JP 15745188A JP H025964 A JPH025964 A JP H025964A
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blood
plasma
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container
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JP63157451A
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Inventor
Tatsuya Fujii
立哉 藤井
Takaaki Osawa
孝明 大澤
Akira Yagishita
柳下 明
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、落差を用いて血液より、濃厚赤血球と血漿と
を採取する血液処理装置、および落差を用いて血液より
、白血球を含まない濃厚赤血球および血漿を採取する血
液処理装置、さらに、落差を用いて血液より血漿を採血
する血液処理装置に関する。
[従来の技術] 従来より、健常人より、濃厚赤血球と血漿とを得る方法
として、全血を採血した血液バッグを遠心分離器にかけ
、遠心し、濃厚赤血球と血漿とに分離する方法が一般的
であった。
また、供血者より、送血手段(例えばローラーポンプ)
を用いて、遠心分離器に送血し、血液を血球と血漿とに
連続的に分離し、血球のみを供血者に返血する連続遠心
分離方法があった。
また、濃厚赤血球の輸血に際して、白血球抗体による副
作用を防止する必要がある患者、また臓器移植を予定し
ている患者などに対しては、患者と濃厚赤血球を収納し
た血液バッグをと連通ずる輸血チューブ中に白血球除去
器を接続して、それを除去した赤血球を輸血する必要が
あった。
また、健常人より、継続的に血漿を採取する従来の単針
式血漿分離装置を第8図に示す。
第8図における50は採血針、51a、 51bは送血
手段、52はクランプ、53は血漿分離器、54は貯血
用容器、55は血漿採取用容器、56は送液手段である
この装置は図示のように血漿分離操作を行ううえで、ロ
ーラーポンプ等の特別な送血手段51a。
51bを少なくとも1つ以上有している。また、第8図
に示したものは血漿分離効率を向上させるために複雑な
回路構成となっており、各ラインを切り換えるためのク
ランプ52類が必須の構成要素となるとともに、その複
雑な操作も必要となり、さらに、複雑な操作を円滑に行
うために、種々のセンサーを有する監視制御装置が必要
となり、そして、多くの場合、これらの監視制御装置は
種々のセンサーからの情報をもとに自動制御されている
また、例えば、第9図に示すような2個の貯血用容器6
5.66の位置を交互に上下させ、重力を利用して連続
的に血漿分離を行う三針式の血漿分離装置(特開昭59
−209347号公報)が提案されている。
また、例えば、第10図に示すような1個の貯血用容器
75の位置を上下させ、重力を利用して間欠的に血漿分
離を行う単針式血漿分離装置(特開昭60−7852号
公報)も提案されている。
「発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、全面を採血した血液バッグを遠心分離器
にかけ、遠心し、濃厚赤血球と血漿とに分離する方法で
は、採血から血漿分離までの時間か長く、短時間による
処理ができないこと、さらに、遠心分離器が必要であり
装置が大型になるとともに設置スペースが必要であり、
例えば採血型などの狭いスペースに設置できないという
問題を有していた。
また、連続遠心分離方法では、健常人である供1m者の
拘束時間が長く、採取した血漿中に血球が混入すること
があり、さらに、上記の方法と同様に、遠心分離器か必
要であり装置が大型になるとともに設置スペースが必要
であり、例えば採+m車なとの狭いスペースに設置でき
ないという問題を介していた。
また、従来の濃厚赤血球および血漿の採取方法では、濃
厚赤血球中に白血球が混入した状態となっているので、
輸血時1こ上述のように白血球除去2gを用いて除去す
ることが必要であり、完全な閉鎖系において輸血するこ
とが困難であった。また、急速輸血を必要とする場合、
白血球除去器の持つ圧力損失のため、白血球除去器の血
液濾過速度が輸血速度の限界となるという問題点を有し
ていた。
また、従来の単針式血漿分離装置(例えば、第8図に示
すもの)においては、血液を血漿分離器に送るためにロ
ーラーポンプ等の特別な送血手段を少なくとも1つ以上
必要とし、よって、送血手段の管理、制御が必要である
こと、m漿分離効率向上のため、’ff1W&な回路構
成となっており、?SigI&な回路構成を円滑に操作
するために特別な監視制御装置を必要とし、装置全体が
大型化、tり誰化するという問題点を有していた。
また、第9図に示すような2個の貯血用容器66、65
を交互に上下させ、重力を利用して連続的に+mM分離
操作を行う三針式血漿分離装置においては、供血者に採
血針61と返血針68の2本の針を穿刺しなければなら
ず、まtこ、この装置では供血者の静脈より採取するl
111液を供血者と血漿分離器63との間の落差により
、111流しなければならず、さらに、血漿分離器63
より面漿採取用容器60、濃厚赤血球貯留容器66、6
5を下に位置するようにして血漿を採取することになり
、操作を行う位置がかなり低くなり、血漿採取操作が困
難となるとともに、供血者と血漿分離器63との落差の
確保も難しいという問題点を有している。
また、第1O図に示すような1の貯血用容器75を上下
させ、重力を利用して間欠的に簡漿分離操作を行う単針
式血漿分離装置においても、供血者の静脈より採取する
血液を供血者と血漿分離器73との間の落差により浦流
しなければならず、さらに、血漿分離器73より血漿採
取用容器79、濃厚赤血球貯留容器75を下に位置する
ようにして血漿を採取することになり、操作を行う位置
がかなり低くなり、部類採取操作が困難となるとともに
、供血者と血漿分子i器73との落差の確保も難しいと
いう問題点を有している。
そこで、本発明の目的は、供血者の拘束時間か短く、供
血者に与える負担を少なくすることかでき、さらに、遠
心分離器などの大型の装置ヲ必要とせず、狭いスペース
において濃厚赤血球および血漿を得ることができる血液
処理装置を提供するものである。
また、本発明は、供血者の拘束時間が短く、供血者に与
える負担を少なくすることができ、さらに、遠心分離器
などの大型の装置を必要とせず、狭いスペースにおいて
も使用できる濃厚赤血球および血漿を得ることができる
とともに、輸血時に、白血球除去器を使用する必要がな
い白血球を除去した濃厚赤血球を得ることができる血液
処理装置を提供するものである。
また、本発明は、血漿分離器に血液を送るために特別な
送血手段も必要とせず、簡単な回路構成で、さらに、特
別な監視制御装置を必要なく、装置全体を小型化でき、
かつ、血漿採取操作を行う位置を高(することができ、
血漿採取操作が容易となり、さらに、血漿分離器への血
液を潅流するための落差の確保も容易となり、安全に血
漿採取を行うことができる血液処理装置を提供するもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本発明の血液処理装置は、採血針と、貯血用容器と、前
記採血針と該貯血用容器とを連通ずる第1送血管と、血
漿分離器と、前記貯血用容器と該血漿分離器の血液流入
口とを連通ずる第2送血管と、濃厚赤血球採取容器と、
前記血漿分離器の血液流出口と該濃厚赤血球採取容器と
を連通ずる第3送血管と、血漿採取用容器と、前記血漿
分離器の血漿流出口と該血漿採取用容器とを連通ずる血
漿輸送管とよりなり、前記血漿分離器に対し、前記貯血
用容器の高低の位置関係を任意に変えることができるよ
うに、前記第1送1m管および前記第2送血管の少なく
とも一部が可撓性材料から形成されている血液処理装置
ものである。
また、本発明の血液処理装置は、採血針と、貯血用容器
と、前記採血針と該貯血用容器とを連通ずる第1送血管
と、血漿分離器と、前記貯血用容器と該血漿分離器の血
液流入口とを連通ずる第2送血管と、濃厚赤血球採取容
器と、前記血漿分離器の血液流出口と該濃厚赤血球採取
容器とを連通ずる第3送血管と、血漿採取用容器と、前
記血漿分離器の血漿流出口と該血漿採取用容器とを連通
ずる血漿輸送管とよりなり、前記血漿分離器に対し、前
記貯血用容器の高低の位置関係を任意に変えることがで
きるように、前記第1送血管および前記第2送血管の少
なくとも一部に流路切替機構を有する血液処理装置であ
る。
さらに、本発明の血液処理装置は、前記第2送血管また
は第3送血管の途中に、白血球除去器を有するものであ
る。
さらに、前記第1送血管、前記1f11漿輸送管、前記
第2送血管および/または前記第3送餌管には、回路開
閉手段を有することが好ましい。
さらに、本発明の血液処理装置は、採血針と、第1の貯
血用容器と、第2の貯血用容器と、前記採血針と該第1
の貯血用容器および第2の貯血用容器とを連通ずる第1
送血管と、血漿分離器と、前記第1の貯血用容器または
第2の貯血用容器のいずれか一方と該血漿針i!lt器
の血液流入口とを連通ずる第2送血管と、前記血漿分離
器の血液流出口と前記第1の貯血用容2;または第2の
貯血用容器のいずれかの他方とを連通ずる第3送血管と
、血漿採取用容器と、前記血漿分離器の血漿流出口と該
血漿採取用容器とを連通ずる血漿輸送管とよりなり、前
記採血針および血漿分離器に対し、前記第1の貯血用容
器および第2の貯血用容器の高低の位置関係を任意に変
えることができるように、前記第1送血管、前記第2送
而管および第3送血管の少なくとも一部が可撓性材料か
ら形成されている血液処理装置である。
さらに、本発明の11111ft処理装置は、採血針と
、第1の貯血用容器と、第2の貯血用容器と、前記採血
針と該第1の貯血用容器および第2の貯血用容器とを連
通ずる第1送血管と、血漿分離器と、前記第1の貯血用
容器または第2の貯血用容器のいずれか一方と該血漿分
離器の血液流入口とを連通する第2送直管と、前記面漿
分離器の血液流出口と前記第1の貯血用容器または第2
の貯血用容器のいずれかの他方とを連通ずる第3送血管
と、血漿採取用容器と、前記血漿分離器の血漿流出口と
該血漿採取用容器とを連通ずる血漿輸送管とよりなり、
前記採血針および血漿分離器に対し、前記第1の貯血用
容器および第2の貯血用容器の高低の位置関係を任意に
変えることができるように、前記第1送血管、前記第2
送血管および第3送血管の少なくとも一部に流路切替機
構を有する血液処理装置である。
さらに、前記第1送血管は、一端にて採血針と連通し、
他端側が第1の貯血用容器連通部と、第2の貯血用容器
連通部とに分岐しており、該第1の貯血用容器連通部、
該第2の貯血用容器連通部、さらに、前記血漿輸送管、
前記第2送血管および/または前記第3送血管には、回
路開閉手段を有することが好ましい。さらに、例えば、
前記血漿輸送管は、前記採血針の位置に対し、高低の位
置関係を任意に変えることができるように、少なくとも
一部が可撓性材料から形成されているもの、あるいは、
少なくとも一部に流路切替機構を有するものである。さ
らに、前記血漿輸送管には、例えば、送液手段が設けら
れているものである。
そこで、本発明の血液処理装置を第1図に示した実施例
を用いて説明する。
本発明の血液処理装置lは、採血針2と、貯血用容器4
と、採血針2と貯血用容器4とを連通ずる第1送血管3
と、血漿分離器6と、貯血用容器4と血漿分離器6の血
液流入口とを連通ずる第2送血管5と、濃厚赤血球採取
容器8と、血漿針1M!器6の血液流出口と濃厚赤血球
採取容2g8とを連通ずる第3送血管7と、血漿採取用
容器IOと、血漿針l!iI器6の血漿流出口と血漿採
取用容器10とを連通ずる血漿輸送管9とよりなり、血
漿分離器6に対し、貯血用容器4の高低の位置関係を任
意に変えることができるように、第1送+m管3および
第2送血管5の少なくとも一部が可撓性材料から形成さ
れているものである。
本発明の血液処理装置の特徴は、血漿分離器6に対し、
貯血用容器4の高低の位置関係を任意に変えることがで
きるように、構成した点にあり、特に第1図のものでは
、第1送血管3および第2送血管5の少なくとも一部が
可撓性材料このように構成している。よって、送血手段
、さらには遠心分離器を用いることなく濃厚赤血球およ
び血漿の採取を行うことができる。
本発明の血液処理装置1に用いられる採血針2としては
、公知の金属製の採血針、また樹脂シソの採血針が用い
られる。
第1送血管3は、先端に上記採血針2が取り付けられ、
他端は、貯血用容器4と連通している。また、第1送血
管3の他端には、2以上の貯血用容器を取すイ・jけて
もよい。第2送血管5は、一端が貯血用容器4と連通し
、他端は血漿分離器6の1mm液流口と連通している。
第3送血管7は、一端が血漿分離器6の血液流出口と連
通し、他端が濃厚赤血球採取容器8と連通している。血
漿輸送管9は、一端が血漿分離器6の血漿流出口と連通
し、他端が血漿採取用容器ioと連通している。
そして、第1送血管3には、回路開閉手段13が設けら
れている。さらに、第2送血管5には、回路開閉手段1
■が設けられている。また、回路開閉手段IIは、第2
送血管5ではなく、第3送1ffl管7に設けてもよ(
、さらに、第2送血管および第3送血管の両者に設けて
もよい。さらに、血漿輸送管9には、回路開閉手段12
が設けられている。
そして、第1送血管3、第2送血管5、第3送血管7、
血漿輸送管9は、例えば塩化、ビニル樹脂、シリコーン
ゴムなどの透明性を有する可撓性合成樹脂製管が好適に
使用できる。さらに、第1送血管3および第2送血管5
は、血漿分離器6に対する貯血用容器4の高さを変える
ことができるような十分な長さおよび柔軟性を有してい
る。特に、第1送血管としては、血漿分離器の圧力損失
などにより相違するが、l!以上の長さを有しているこ
とが好ましい。
また、貯血用容器4を採血針2の位置より上に上げたと
きに、血漿分離器6の血液流入口23と貯血用容2i!
4との間に形成される必要な落差は、血漿分離器の圧力
損失などにより異なり、一定のものではない。しかし、
第2送血管5は、上記の落差は、50cx以上となるよ
うな長さを有していることが好ましい。
また、血漿輸送管9も血漿分離器6に対する高さを変え
ることができるような十分な長さおよび柔軟性を有して
いるものとすることが好ましい。このよう1ごすること
により、血漿分離時における血漿採取用容器の位置をか
えることができ、血漿採取用容器に血漿を輸送するため
の送液手段を省略でき、さらに、血漿採取用容器の位置
の選択により、血漿分離時の血漿分離器のTMPを変光
ることが可能となる。 貯血用容器4、濃厚赤血球採取
用容器8および血漿採取用容itoとしては、軟質合成
樹脂(例えば、塩化ビニル樹脂)により形成された、密
閉型の貯血容器、あるいは、開放型の貯血容器、例えば
、菌不透過性の疎水性フィルターを有する硬質合成樹脂
(例えば、ポリカーボネート、硬質塩化ビニル樹脂)製
容器などが好適に使用できる。
さらに、貯血用容器4の内部には、ACD液、CP D
 ii!、クエン酸ナトリウム、ヘパリンなどの抗凝固
液が収納されており、好ましくは、抗凝固剤液は、生理
的等張渡となっていることである。これは、この貯血用
容器4に採取され、そして、血漿分l1ii器6にて血
漿が分離された濃厚赤血球が、直接供血者に返血される
からである。よって、貯血用容器4の内部に、生理的等
張液となっている抗凝固剤液を予め収納しておくことに
より、抗凝固剤注入ラインを省略することができ、血液
処理装置をより小型化することが可能となる。
血漿分離器6は、血液流入口と濃厚赤血球である血液流
出口と、血液を血漿成分と血球成分とに分離する血液分
離機能と、分離された血漿成分の流出口を有している。
血液成分分離器の構造としては、中空糸膜型、平膜型な
どのものが使用される。
そして、回路開閉手段11.12.13としては、鉗子
などを用いてもよい。また、電磁作用により開閉するク
ランプを用いてもよい。
さらに、第3図に示すように回路開閉手段11,12.
13に対して、開閉信号を出力する切替手段18を設け
、この切替手段18に上記3つの回路開閉手段を電気的
に接続しく貯血用容器の位置の変更に支障を来さないよ
うに)、この切替手段18に設けられたモード(採血モ
ード、濃厚赤血球および血漿採取モード)切替スイッチ
の選択により、上記3つの回路開閉手段を目的とするモ
トに合致した開閉状態に切替るものとしてもよい。
切替手段18が有する上記のような2つのモードの切替
スイッチを選択したときの出力信号としては、採血モー
ドにおいては、回路開閉手段13を開放状態とし、かつ
回路開閉手段11.12を閉塞状態とするものであり、
濃厚赤血球および血漿採取モードにおいては、回路開閉
手段13を閉塞状態とし、かつ回路開閉手段it、+2
を開放状態とするものである。
さらに、血漿輸送管9には、第4図に示すように、送液
手段19を設けてもよい。この場合、血漿輸送管9には
、回路開閉手段を設けなくてもよい。この血漿輸送管9
に送液手段19を設けてた場合は、使用時においても血
漿輸送管9および血漿採取用容器IOの位置は血漿分離
器6に対して、上下に変更する必要がなく、送液手段を
取り付は固定状態として、使用される。送液手段19と
しては、ローラーポンプ、ペリスタリックポンプなどの
ポンプが好適に用いられる。
上記の説明では、本発明の血液処理装置の特徴は、血漿
分離器6に対し、貯血用容器4の高低の位置関係を任意
に変えることができるように、構成するために、第1送
血管3および第2送血管5が可撓性材料で形成された実
施例について説明したが、これに限らず、例えば、第1
送而管3および第2送血管5の途中に回動自在な流路切
替機構(例えば、回動自在に構成された管継手)を有す
るものとしてもよく、この場合は、第1送血管および第
2送血管は、可撓性のものでなくともよい。血漿輸送管
9についても、同様である。
次に、第4図に示す本発明の血液処理装置2゜の実施例
について説明する。
この実施例の血液処理装置の特徴は、第1図に示した実
施例の特徴に加えて、第4図に示すものでは、第2送血
管5の途中に白血球除去器14が設けられている点であ
る。また、白血球除去器14は、第3送血管7の途中に
設けられていてよい。
具体的には、この実施例では、第2送血管は、第2送血
管5aと5bとからなっている。第2送血管5aは、貯
血用容器4のIfll液流出口と白血球除去器14の血
液流入口とを連通している。第2送血管5bは、白血球
除去器14の血液流出口とtm定分離器6の血液流入口
とを連通している。
白血球除去器14は、内部に白血球の吸着性を有する物
質または白血球捕捉能を有するフィルタ、例えばエジプ
ト綿などの繊維を充填したもの、連続開放気孔を有する
三次元網目状連続組織物(例えば、ポリビニルホルマー
ル多孔体)、またバブルポイントが0.08〜0.30
に97cm”で、厚さが0.30++y以上の多孔質体
などを除去器14内に形成される血液流路を溝切るよう
に設けたものなどがある。また、白血球除去器は、血小
板除去能も有していることが好ましい。上記のようなも
のであれば、血小板除去能も有している。
また、別に、血小板除去器を設けてもよい。
第1送血管、第2送血管、第3送血管、血漿輸送管、貯
血用容器、濃厚赤血球、血漿採取用容器、血漿分離器、
回路開閉手段および送液手段としては、」二連のものが
好適に使用できる。
次に、第5図に示す本発明の血液処理装置を、単針式1
m漿分離装置21に応用した実施例について説明する。
この141針式血漿分離装置21は、採血針22と、第
1の貯血用容器24と、第2の貯血用容器28と、採血
針22と第1の貯血用容器24および第2の貯血用容器
28とを連通ずる第1送血管23と、血漿分離器26と
、第1の貯血用容器24または第2の貯血用容器28の
いずれか一方と血漿分離器26の血液流入口とを連通ず
る第2送血管25と、血漿分離器26の血液流出口と第
1の貯血用容器24または第2の貯血用容器28のいず
れかの他方とを連通ずる第3送血管27と、血漿採取用
容530と、血漿分離器26の血漿流出口と血漿採取用
容器30とを連通ずる血漿輸送管29とよりなり、採血
針22および血漿分離器26に対し、第1の貯血用容器
24および第2の貯血用容器28の高低の位置関係を任
意に変えることができるように、第1送血管23、第2
送血管25および第3送血管27の少なくとも一部が可
撓性材料から形成されている。
この単針式血漿分離装置21の特徴は、採血針22およ
び[111漿分離器26に対し、第1の貯血用容器24
および第2の貯血用容2328の高低の位置関係を任意
に変えることができるように、構成されている点であり
、特にこの実施例では、第1送血管23、第2送血管2
5および第3送血管27の少なくとも一部が可撓性材料
から形成されている。
この特徴を有することにより、採血時、血漿分離時およ
び返血時において、採血針および開票分離器に対する第
1および第2の貯血用容器の位置関係を変えるだけで、
簡単に血漿分離操作を行うことが可能であり、血液を血
漿分離器に送るためにポンプ等の特別な送血手段を用い
る必要はなく、また、従来の血液処理装置で必要であっ
たポンプ、センサー等を具備した専用装置を用いること
なく、血漿分離操作を行うことができ、かつ装置を小型
化することができる。
さらに、採血時および返血時に血漿分離を行うものでは
ないので、血漿分離器の位置に左右されずに、採血およ
び返血を行うことができる。
本発明の血漿分離装置21に用いられる採血針2として
は、公知の金属製の採血針、また樹脂製の採血針が用い
られる。
第2送血管25は、一端が第1の貯血用容器24と連通
し、他端は血漿分@器26の血液流入口と連通している
。第3送血管27は、一端が血漿分離器26の血液流出
口と連通し、他端が第2の貯血用容器28と連通してい
る。血漿輸送管29は、端が血漿分離器26の血漿流出
口と連通し、他端が血漿採取用容器30と連通している
。第1送血管23は、一端にて採血針22と連通し、曲
端側が第1の貯血用容器連通部23aと、第2の貯血用
容器連通部23bとに分岐している。さらに、第1の貯
血用容器連通部23a、第2の貯血用容器連通部23b
、血漿輸送管29、第2送血管25には、回路開閉手段
33.34.35.36を有している。回路開閉手段3
4は、・第2送血管25ではなく、第3送血管27に設
けてもよく、さらに、第2送血管および第3送血管の両
者に設けてもよい。
そして、第1送血管23、第2送血管25、第3送血管
27、血漿輸送管29は、例えば塩化ビニル樹脂、シリ
コーンゴムなどの透明性を有する可撓性合成樹脂製管が
好適に使用できる。さらに、第1送血管23、第2送血
管25および第3送血管27は、採血針22および血漿
分離器26に対する第1の貯血用容器24および第2の
貯血用容器28の高さを変えることができるような十分
な長さおよび柔軟性を有している。特に、第1送面管と
しては、血漿分離器の圧力損失などにより相違するが、
lx以上の長さを有していることが好ましい。また、第
1の貯血用容器24を採血針22の位置より上に上げた
ときに、血漿分離器26の血液流入口と第1の貯血用容
器24との間に形成される必要な落差は、血漿分離器の
圧力損失などにより異なり、一定のものではない。しか
し、第2送血管25は、上記の落差が、50cx以上と
なるような長さを有していることが好ましい。また、血
漿輸送管29も血漿分離器26に対する高さを変えるこ
とができるような十分な長さおよび柔軟性を有している
ものとすることが好ましい。
このようにすることにより、血漿分離時における血漿採
取用容器の位置をかえることができ、血漿採取用容器に
血漿を輸送するための送液手段を省略でき、さらに、血
漿採取用容器の位置の選択により、血漿分離時の血漿分
離器のTMPを変えることが可能となる。
第1の貯血用容器24および第2の貯血用容器28およ
び血漿採取用容器30としては、軟質合成樹脂(例えば
、塩化ビニル樹脂)により形成された、密閉型の貯血容
器、あるいは、開放型の貯血容器、例えば、菌不透過性
の疎水性フィルターを有する硬質合成樹脂(例えば、ポ
リカーボネート、硬質塩化ビニル樹脂)製容器などが好
適に使用できる。そして、第1の貯血用容器24または
第2の貯血用容器28の一方が、採血用容器となり、他
方が濃厚赤血球採取用容器となる。
さらに、第1の貯血用容器24を採取用容器として使用
する場合、その内部には、ACD液、CPD液、クエン
酸ナトリウム、ヘパリンなどの抗凝固液が収納されてい
ることが好ましく、特に好ましくは、抗凝固剤液は、生
理的等張渡となっていることである。これは、第1の貯
血用容器24に採取され、そして、血漿分離器26にて
血漿が分離された濃厚赤血球が、第2の貯血用容器28
に貯留されたのち、供血者に返血されるからである。よ
って、貯血用容器24の内部に、生理的等張液となって
いる抗凝固剤液を予め収納しておくことにより、抗凝固
剤注入ラインを省略することができ、血液処理装置をよ
り小型化することが可能となる。上記の説明では、第1
の貯血用容器24を貯血用容器として用い、第2の貯血
用容器28を濃厚赤血球貯留用容器として用いたが、こ
の逆であってもよい。
血漿分離器26は、血液流入口と濃厚赤血球である血液
流出口と、1m液を血漿成分と血球成分とに分離する血
液分1ii1機能と、分離された血漿成分の流出口を有
している。血液成分分離器の構造としては、中空糸膜型
、平膜型などのものが使用される。
そして、回路開閉手段33.34.35.36としては
、鉗子などを用いてもよい。また、電磁作用により開閉
するクランプを用いてもよい。
さらに、第6図に示すように回路開閉手段33,34、
35.36に対して、開閉信号を出力する切替手段18
を設け、この切替手段18に上記3つの回路開閉手段を
電気的に接続しく貯血用容器の位置の変更に支障を来さ
ないように)、この切替手段18に設けられたモード(
採血モード、血漿分離モード、返血モード)切替スイッ
チの選択により、上記4つの回路開閉手段を目的とする
モードに合致した開閉状態に切替るものとしてもよい。
切替手段18が何する上記のような3つのモードの切替
スイッチを選択したときの出力信号としては、採血モー
ドにおいては、回路開閉手段33を開放状態とし、かつ
回路開閉手段34.36を閉塞状態とするものであり(
回路開閉手段35は、開放、閉塞いrれの状態であって
もよい)、血m分離モードにおいては、回路開閉手段3
3.36を閉塞状態とし、かつ回路開閉手段34.35
を開放状態とするものである。返血モードにおいては、
回路開閉手段36を開放状態とし、かつ回路開閉手段3
3.34.35を閉塞状態とするものである。
さらに、血漿輸送管29には、第7図に示すように、送
液手段19を設けてもよい。この場合、血漿輸送管29
には、回路開閉手段を設けなくてもよい。この血漿輸送
管29に送液手段19を設けてた場合は、使用時におい
ても血漿輸送管29および血漿採取用容器30の位置は
血漿分離器26に対して、上下に変更する必要がなく、
送液手段を取り付は固定状態として、使用される。送液
手段19としては、ローラーポンプ、ペリスタリックポ
ンプなどのポンプが好適に用いられる。
上記の説明では、本発明の血液処理装置の特徴である採
血針22および血漿分12S 26に対し、第1の貯血
用容器24および第2の貯血用容器28の高低の位置関
係を任意に変えることができるように構成するために、
第1送血管23、第2送血管25および第3送血管27
が可撓性材料で形成された実施例について説明したが、
これに限らず、例えば、第1送血管23、第2送血管2
5および第3送血管27の途中に回動自在な流路切替機
構(例えば、回動自在に構成された管継手)を有するも
のとしてもよく、この場合は、第1送血管および第2送
血管は、可撓性のものでなくともよい。血漿輸送管29
についても、同様である。
さらに、第5図ないし第7図に示すように、第1送血管
23と連通ずる抗凝固剤輸送管32、この輸送管32と
連通ずる抗凝固剤収納容器38および回路開閉手段37
を設けることが好ましい。上記の抗凝固剤輸送管32、
および抗凝固剤収納容器38を設けることにより、1つ
の貯血用容器にて、′fV数回の血液採取および血漿分
離を行うことができる。具体的に説明すると、抗凝固剤
輸送管32に設けられた回路開閉手段37を閉塞状態と
して、第1回目の血液採取、血漿分離および返血を行う
。そして、その後、第1送血管23に設けられた回路開
閉手段36、第2送血管25に設けられた回路開閉手段
34、さらに第1送血管23の採血針22と抗凝固剤輸
送管32との連通部39との間に回路開閉手段を設けて
閉塞状態とし、かつ上記の回路開閉手段37、回路開閉
手段33を開放状態とし、貯血用容器24の内部に、抗
凝固剤溶液を充填する。そして、再び回路開閉手段37
を閉塞し、第1送血管23に取り付けた上記の回路開閉
手段および回路開閉手段11を開放し、2回目の採血を
行う。このようにして、鳩数回の採血および血漿分離を
クローズドにて、連続して行うことができる。
また、血漿分離操作中において第1送血管23内部に残
留した1lllifflが、凝固することを防止するこ
とが好ま【2く、そのためには、連通部29と貯血用容
器24との間の血液はローラーベンチなとを用いて貯部
用容器24内部に押し込む。さらに、連通部39と採血
針22との間の血液は、ローラーベンチなどを用いて供
血者の静脈に返血する。
また、第1送血管23内部に残留した血液の処理は、ロ
ーラーベンチを用いることな(、第1送血管23に連通
した抗凝固剤収納容器38に充填されている抗凝固剤溶
液を用いて行ってもよい。
[作用] 本発明の血液処理装置の作用を、第4図に示した実施例
を参照して説明する。
まず、本発明の血液処理装置lの貯血用容器4を採血針
2よりも低い位置に固定し、回路開閉手段13を開放状
態とし、回路開閉手段11.12を閉塞状態として、採
血針2を供血者の静脈に穿刺する。そして、静脈より流
出した血液は第1送血管3を経て、貯血用容器4に貯留
し、貯血用容器4の内部に充填されていた抗凝固剤溶液
と混和される。そして、貯血用容器4に一定量の血液が
貯留した後、回路開閉手段13を閉塞するとともに、採
血針を供血者より抜去する。そして、第1送血管3に残
留している血液をローラーペンチなどを用いて貯血用容
器4に押し込む。そして、濃厚赤血球および血漿採取操
作を行う。濃厚赤血球および血漿採取操作は、第4図に
示すように、貯血用容器4および白血球除去器14を、
血漿分離器6より高い位置に移動する。また、濃厚赤血
球採取用容器8および血漿採取作業810は、血漿分離
器6より下方に位置させた状態とする。そして、回路開
閉手段11.12を開放状態とし、回路開閉手段13を
閉塞状態とする。貯血用容器4に貯留した血液は、落差
により、第2送血管5a、白血球除去器14、第2送而
管5b、血漿分離器6、第3送血管7を経て、濃厚赤血
球が濃厚赤血球貯血用容器8に貯留される。血漿分離器
6にて分離された血漿は、血漿輸送管9を経て血漿採取
用容器10に流入する。上記のように、この血液処理装
置Iでは、採血時において血漿分離操作を行うものでな
いので、濃厚赤血球および血漿採取操作を行う位置が採
血針の位置に拘束されることがなく、作業を容易に行う
ことができる。また、濃厚赤血球として、白血球を含ま
ないものを得ることができるので、輸血時に白血球除去
器を使用する必要がなく、より早い急速輸血を行うこと
ができる。
さらに、貯血用容器4に予め生理的等張渡となっている
抗凝固剤液を収納しておくことにより、抗凝固剤注入ラ
インを省略することができる。
次に、本発明の血液処理装置を単針式血漿分離装置21
の応用した実施例の作用を、第5図を参照して説明する
まず、本発明の単針式血漿分離装置21の第1の貯血用
容器24を採血針2よりも低い位置に固定し、回路開閉
手段33を開放状態とし、回路開閉手段34.35.3
6を閉塞状態として、採血針2を供血者の静脈に穿刺す
る。そして、静脈より流出した血液は第1送血管23お
よび第1連通部23aを経て、第1の貯血用容器24に
貯留し、第1の貯血用容器24の内部に充填されていた
抗凝固剤と混和される。そして、第1の貯血用容器24
に一定量の血1皮が貯留した後、血漿分離操作を行う。
血漿分離操作は、第1の貯血用容器24を血漿分離器2
6の上方に位置させた後行う。また、第2の貯血用容器
28および血漿採取用容器10は、血漿分子lt Pg
 6より下方に位置させた状態とする。
そして、回路開閉手段34.35を開放状態とし、回路
開閉手段33.36を閉塞状態とする。第1の貯血用容
器24に貯留した血液は、落差により、第2送血管25
、血漿分離器26、第3送血管27、を経て、濃厚赤血
球は第2の貯血用容器28に貯留し、血漿分離器26に
て分離された血漿は、血漿輸送管29を経て血漿採取用
容器30に流入する。
そして、返血操作は、第2の貯血用容器28を採血針2
2より上方に位置させて行う。そして、回路開閉手段3
6を開放状態とし、回路開閉手段33゜34、35を閉
塞状態とする。第2の貯血用容器28に貯留した血液は
、落差により、第2の連通部23b1第1送血管23、
採血針22を経て供血者の静脈に返血される。
上記のように、この血液処理装置21では、採血時に血
漿分離操作を行うものでないので、血漿分離操作を行う
位置が採血針2の位置に対して拘束されることなく、高
い位置にて行うことができ、血漿採取作業が容易に行う
ことができる。
また、返血時に血漿分離を行うものでないので、返血時
に採血針より、血漿分離器を高い位置する必要がなく、
血液を血漿分1liI器に潅流するための落差の確保も
容易となる。さらに、本発明の血液処理装置21では、
貯血用容器4に最初に血液を採取した後、血漿分離を行
うことができるように構成されているので、貯血用容器
4に予め生理的等張渡となっている抗凝固剤液を収納し
ておくことにより、抗凝固剤注入ラインを省略すること
ができる。
[発明の効果コ 本発明の血液処理装置は、採血針と、貯血用容器と、前
記採血針と該貯血用容器とを連通ずる第1送血管と、血
漿分1″aと、前記貯血用容器と該血漿分離器の血液流
入口とを連通ずる第2送血管と、濃厚赤血球採取容器と
、前記血漿分離器の1m液流出口と該濃厚赤血球採取容
器とを連通ずる第3送血管と、血漿採取用容器と、前記
血漿分離器の血漿流出口と該血漿採取作業2Jとを連通
ずる血漿輸送管とよりなり、前記血漿分離器に対し、前
記貯血用容器の高低の位置関係を任意に変えることがで
きるように、前記第1送血管および前記第2送血管の少
なくとも一部が可撓性材料から形成されているもの、あ
るいは、前記第1送直管および前記第2送血管の少なく
とも一部に流路切替機構を有するものであるので、供血
者の拘束時間が短く、供血者に与える負担を少なく、遠
心分離器などの大型の装置を必要とせず、狭いスペース
において濃厚赤血球および血漿を得ることができる。
さらに、本発明の血液処理装置は、前記第2送血管また
は第3送血管の途中に、白血球除去器を有するものであ
るので、供血者の拘束時間が短く、供血者に与える負担
を少なく、遠心分1jtI 27+などの大型の装置を
必要とせず、狭いスペースにおいて濃厚赤血球および血
漿を得ることができるとともに、輸血時に、白血球除去
器を使用する必要がない白血球を除去した濃厚赤血球を
得ることができる。
本発明の血液処理装置は、採血針と、第1の貯血用容器
と、第2の貯血用容器と、前記採血針と該第1の貯血用
容器および第2の貯血用容器とを連通ずる第1送血管と
、血漿分離器と、前記第1の貯血用容器または第2の貯
血用容器のいずれか一方と該血漿分離器の血液流入口と
を連通ずる第2送血管と、前記血漿分離器の血液流出口
と前記第1の貯血用容器または第2の貯血用容器のいず
れかの他方とを連通ずる第3送血管と、血漿採取用容器
と、前記血漿分離器の血漿流出口と該血漿採取用容器と
を連通ずる血漿輸送管とよりなり、前記採血針および血
漿分離器に対し、前記第1の貯血用容器および第2の貯
血用容器の高低の位置関係を任意に変えることができる
ように、前記第1送血管、前記第2送血管および第3送
血管の少なくとも一部が可撓性材料から形成されている
もの、あるいは、前記第1送、血管、前記第2送血管お
よび第3送血管の少なくとも一部に流路切替機構を有す
るものであるので、採血時、血漿分離時および返ti1
1時において、採血針および血漿分離器に対して、第1
および第2の貯血用容器の位置関係を変えるだけで、簡
単に血漿分離操作を行うことが可能であり、血液を血漿
分離器に送るためにポンプ等の特別な送血手段を用いる
必要はなく、また、従来の血液処理装置で必要であった
ポンプ、センサー等を具備した専用装置を用いることな
く、血漿分離操作を行うことができ、かつ装置を小型化
することかできる。
また、本発明の装置では、採血時および返血時でなく独
立した血漿分離時において血漿分離操作を行うことがで
きるので、血漿分離操作を行う位置が採血針の位置に対
して、拘束されず高い位置にて行うことができ、血漿採
取作業が容易に行うことができる。また、血液を血漿分
離器に7fl流するための落差、および血液を退部する
ための落差の確保も容易となる。
また、本発明の血液処理装置では、貯血用容器に最初に
血液を採取した後、血漿分離を行うことができるように
構成されているので、貯血用容器に予め抗凝固剤液を収
納したものとすることにより、抗凝固剤注入ラインを省
略することが可能となる。また、逆に、貯血用容器に、
抗凝固剤輸送管、およびこの輸送管と連通ずる抗凝固剤
収納容器を設けることにより、1つの貯血用容器にて、
慢数回の1m液採取および血漿分離を行うことができる
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の血液処理装置の一実施例を示す図、
第2図、第3図、第4図、第5図、第6図および第7図
は、本発明の血液処理装置の他の実施例を示す図、第8
図、第′9図および第10図は従来の血液処理装置の説
明図である。 1.20.21・・・血液処理装置、 2.22・・・採血針、 3,23・・・・・第1送血
管4・・・貯血用容器、5・・・第2送血管6・・・血
漿分離器、7・・・第3送血管、8・・・貯血用容・器
、9・・・血漿輸送管、10・・・血漿採取用容器、 11、12.13・・血液回路開閉手段14・・・白血
球除去器、 18・・・切替手段第7図 ]O 第4図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)採血針と、貯血用容器と、前記採血針と該貯血用
    容器とを連通する第1送血管と、血漿分離器と、前記貯
    血用容器と該血漿分離器の血液流入口とを連通する第2
    送血管と、濃厚赤血球採取容器と、前記血漿分離器の血
    液流出口と該濃厚赤血球採取容器とを連通する第3送血
    管と、血漿採取用容器と、前記血漿分離器の血漿流出口
    と該血漿採取用容器とを連通する血漿輸送管とよりなり
    、前記血漿分離器に対し、前記貯血用容器の高低の位置
    関係を任意に変えることができるように、前記第1送血
    管および前記第2送血管の少なくとも一部が可撓性材料
    から形成されていることを特徴とする血液処理装置。
  2. (2)採血針と、貯血用容器と、前記採血針と該貯血用
    容器とを連通する第1送血管と、血漿分離器と、前記貯
    血用容器と該血漿分離器の血液流入口とを連通する第2
    送血管と、濃厚赤血球採取容器と、前記血漿分離器の血
    液流出口と該濃厚赤血球採取容器とを連通する第3送血
    管と、血漿採取用容器と、前記血漿分離器の血漿流出口
    と該血漿採取用容器とを連通する血漿輸送管とよりなり
    、前記血漿分離器に対し、前記貯血用容器の高低の位置
    関係を任意に変えることができるように、前記第1送血
    管および前記第2送血管の少なくとも一部に流路切替機
    構を有することを特徴とする血液処理装置。
  3. (3)前記第2送血管または第3送血管の途中に、白血
    球除去器を有する請求項1または2記載の血液処理装置
  4. (4)前記第1送血管、前記血漿輸送管、前記第2送血
    管および/または前記第3送血管には、回路開閉手段を
    有する請求項1ないし3のいずれかに記載の血液処理装
    置。
  5. (5)採血針と、第1の貯血用容器と、第2の貯血用容
    器と、前記採血針と該第1の貯血用容器および第2の貯
    血用容器とを連通する第1送血管と、血漿分離器と、前
    記第1の貯血用容器または第2の貯血用容器のいずれか
    一方と該血漿分離器の血液流入口とを連通する第2送血
    管と、前記血漿分離器の血液流出口と前記第1の貯血用
    容器または第2の貯血用容器のいずれかの他方とを連通
    する第3送血管と、血漿採取用容器と、前記血漿分離器
    の血漿流出口と該血漿採取用容器とを連通する血漿輸送
    管とよりなり、前記採血針および血漿分離器に対し、前
    記第1の貯血用容器および第2の貯血用容器の高低の位
    置関係を任意に変えることができるように、前記第1送
    血管、前記第2送血管および第3送血管の少なくとも一
    部が可撓性材料から形成されていることを特徴とする血
    液処理装置。
  6. (6)採血針と、第1の貯血用容器と、第2の貯血用容
    器と、前記採血針と該第1の貯血用容器および第2の貯
    血用容器とを連通する第1送血管と、血漿分離器と、前
    記第1の貯血用容器または第2の貯血用容器のいずれか
    一方と該血漿分離器の血液流入口とを連通する第2送血
    管と、前記血漿分離器の血液流出口と前記第1の貯血用
    容器または第2の貯血用容器のいずれかの他方とを連通
    する第3送血管と、血漿採取用容器と、前記血漿分離器
    の血漿流出口と該血漿採取用容器とを連通する血漿輸送
    管とよりなり、前記採血針および血漿分離器に対し、前
    記第1の貯血用容器および第2の貯血用容器の高低の位
    置関係を任意に変えることができるように、前記第1送
    血管、前記第2送血管および第3送血管の少なくとも一
    部に流路切替機構を有することを特徴とする血液処理装
    置。
  7. (7)前記第1送血管は、一端にて採血針と連通し、他
    端側が第1の貯血用容器連通部と、第2の貯血用容器連
    通部とに分岐しており、該第1の貯血用容器連通部、該
    第2の貯血用容器連通部、さらに、前記血漿輸送管、前
    記第2送血管および/または前記第3送血管には、回路
    開閉手段を有する請求項6記載の血液処理装置。
  8. (8)前記血漿輸送管は、前記採血針の位置に対し、高
    低の位置関係を任意に変えることができるように、少な
    くとも一部が可撓性材料から形成されているもの、ある
    いは、少なくとも一部に流路切替機構を有するものであ
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の血液処理装置。
  9. (9)前記血漿輸送管には、送液手段が設けられている
    請求項1ないし7のいずれかに記載の血液処理装置。
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