JPH0221141Y2 - - Google Patents

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JPH0221141Y2
JPH0221141Y2 JP5169285U JP5169285U JPH0221141Y2 JP H0221141 Y2 JPH0221141 Y2 JP H0221141Y2 JP 5169285 U JP5169285 U JP 5169285U JP 5169285 U JP5169285 U JP 5169285U JP H0221141 Y2 JPH0221141 Y2 JP H0221141Y2
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roll
overbend
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flange
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、冷間ロール成形により帯鋼から軽
量溝形鋼を製造する際に、曲げ部のスプリングバ
ツクを防止して、所定の曲げ角度を確実に得るた
めのスプリングバツク防止用ロールに関する。
[従来の技術] 冷間ロール成形法は、タンデムに複数段配列し
た例えば第7図のごとき上下の成形ロール1,2
間の孔型を通過させて、帯鋼を徐々に折り曲げ、
所望の断面形状に成形するものであるが、曲げ部
の所定の曲げ角度を確保するためには、曲げ部の
最終段成形ロール通過後のスプリングバツクを防
止する必要がある。このスプリングバツク防止の
一般的な方法として、溝形鋼の成形においては、
例えば第8図の成形断面過程図に示すごとく、複
数段のロールスタンドの成形ロール孔型を通過さ
せて、ほぼ最終の溝形形状に成形(同図の)し
た後、次段の後述するオーバーベンドスタンド上
下ロールにより溝形断面の被成形材3のフランジ
部3aを直角よりさらに内側に折り曲げ(同図の
)、さらに次段の後述する戻しスタンド上下ロ
ールにより逆に外側に折り返して(同図の)、
これにより、最終成形ロール通過後(同図の)
にスプリングバツクが生じないようにすることが
行なわれているが、従来のオーバーベンドスタン
ド上下ロール4,5(第9図参照)、および、戻
しスタンド上下ロール6,7(第10図参照)の
各上ロール4,6は、被成形材フランジ部3aに
直接接触して曲げを行う部分、すなはち、オーバ
ーベンドロール8、または、戻しロール9がいず
れも、他のフラツトロール10、スペーサーロー
ル11と同じく単に図示せぬロール軸にキーを置
いて嵌装されているだけであり、かつ、一定のオ
ーバーベンド角α、あるいは、戻し角βなる1つ
のテーパー面8a,9aを持つものであつた。
[考案が解決しようとする問題点] スプリングバツク量は板厚、あるいは、材料の
機械的性質によつて異なるため、オーバーベンド
量、または、戻し量もそれに応じて適切に変えな
ければならないが、従来のオーバーベンドロール
8、または、戻しロール9では、オーバーベンド
量、または、戻し量を変えるためには、対応する
テーパ角のロールを別に用意してそれと交換しな
ければならず、そのロール交換作業が極めて煩雑
で、最適のオーバーベンド量、または、戻し量を
見出だすことが容易でない。
なお、戻しロール9については、その両側にシ
ムを介在させて、そのシム調整により戻しロール
9の位置をロール幅方向に移動調整することもな
されているが、その作業もやはり煩雑である。
この考案は、上記従来の欠点を解消して、オー
バーベンドロール、または、戻しロールによるオ
ーバーベンド量、または、戻し量の調整を任意
に、かつ、容易にできるスプリングバツク防止用
ロールを得ようとするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案では、上記問題点を解決するために、
オーバーベンドロール、または、戻しロールをロ
ール幅方向に移動調整する移動調整機構を設け、
かつ、前記オーバーベンドロール、または、戻し
ロールの被成形材フランジ部に接触する側面に
は、半径方向に沿う少なくとも2以上の異なる角
度のテーパ面を形成した。
なお、通常、テーパ面相互の境界部は材料を傷
つけないように曲面にする。
[作用] 例えばオーバーベンドロールを移動調整機構の
操作によりロール幅方向外側に位置させれば、オ
ーバーベンドロールの半径方向中心側の小なる角
度のテーパ面が被成形材のフランジ部に接触する
ので、オーバーベンド量が小さく設定され、オー
バーベンドロールをロール幅方向中央側に位置さ
せれば、オーバーベンドロールの半径方向外周が
わの大なる角度のテーパ面が被成形材のフランジ
部に接触するので、オーバーベンド量が大きく設
定される。そして、オーバーベンドロールを上記
2つの位置の任意の中間位置に位置させることに
より、2つのテーパ面の境界部がフランジ部に接
触して、オーバーベンド量を上記大小2つのオー
バーベンド量の範囲内で任意に設定することがで
きる。戻しロールについても同様である。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図は、前述の第8図ののオーバーベンド
を行うオーバーベンドスタンド上ロール20、お
よび下ロール21(すなわちスプリングバツク防
止用ロール)の断面図を示す。
上ロール20は、図示せぬロール軸にキーを介
して固定された中央のフラツトロール22、その
両側のスペーサロール23を持ち、スペーサロー
ル23の外周には、回し穴24aを持つスリーブ
24が回転自在に嵌装されている。そして、被成
形材3のフランジ部分3aに接触するオーバーベ
ンドロール25は、その内面に雌ねじ25aが形
成されて、前記スリーブ24の外周の雄ねじ部2
4bに螺合し、オーバーベンドロール25の腹部
にあけられたねじ孔25bには、ねじ部26aを
持つピン26がねじ込まれて固定され、このピン
26は、フラツトロール22に水平にあけたピン
孔22aに嵌入して、オーバーベンドロール25
とフラツトロール22とを、ロール幅方向には相
対的に移動可能ではあるが互いに一体に回転する
ように結合している。スリーブ24、このスリー
ブ24とオーバーベンドロール25との螺合構
造、ピン26等は、オーバーベンドロール25を
ロール幅方向に移動調整する移動調整機構を構成
する。
また、オーバーベンドロール25の被成形材3
のフランジ部分3aに接触する側面には第3図に
も拡大して示すごとく、半径方向に沿つて中心側
にα゜、例えば5゜のテーパ面25c、外周側にこれ
より大きなβ゜、たてえば10゜のテーパ面25dが
形成され、両テーパ面25c,25d相互の境界
部25e(範囲をイで示す)は材料を傷付けない
ように適度の曲率Rの曲面としている。
なお、一点鎖線ロはロール心、20a,21a
はキー溝である。
上記構成のオーバーベンドロール上スタンド2
0において、停止時に回し穴24aに工具を掛け
てスリーブ24を回転させると、オーバーベンド
ロール25は、ピン26でフラツトロール22と
結合しているので回転せず、単にロール幅方向
(第1図で左右方向)に移動し、したがつて、ロ
ール幅方向の位置の調整が行なわれる。第3図の
実線で示すものは、オーバーベンドロール25が
調整範囲の最も外側にある場合であり、このとき
オーバーベンド角5゜のテーパ面25cがフランジ
部3aに接触してオーバーベンド角5゜の内曲げを
行う。2点鎖線で示すものは、オーバーベンドロ
ール25の調整範囲の最も中央側にある場合であ
り、このときオーバーベンド角10゜のテーパ面2
5dがフランジ部3aに接触して、オーバーベン
ド角10゜なる曲げを行う。そして、オーバーベン
ドロール25を上記2つの位置の中間に位置させ
た場合には、境界部25eがフランジ部3aに接
触し、前記の大小5゜,10゜のオーバーベンド量の
範囲内で任意のオーバーベンド量とすることがで
きる。しかも、上限と下限が2つのテーパ面25
c,25dによつて把握することができるので、
成形状態を見ながらオーバーベンド量を調整する
際の目安となつて、適切なオーバーベンド量に設
定することがきわめて容易である。
なお、実施例では2つのテーパ角25c,25
dを形成したが、第5図に示すごとく、経験的に
得た標準的なテーパ角γを中間に持つ、α、β、
γなる3つのテーパ角を形成すれば、中間のオー
バーベンド角γを標準値として用いることがで
き、調整操作が容易となる。
さらに、テーパ角を無限の数にした場合とし
て、第6図のごとく、直線部のない単なる曲面
(その範囲をハで示す)とすることもできる。
第2図は、前述第8図のの曲げ戻しを行う戻
しロールスタンド上ロール30、および下ロール
31(すなわち、スプリングバツク防止用ロー
ル)の断面を示す。この戻しロールスタンド上ロ
ール30における戻しロール35の移動調整機構
は、前記オーバーベンドロール25の場合と同じ
である。すなわち、この上ロール30は、中央の
フラツトロール32、その両側のスペーサロール
33、このスペーサロール33の外周に回転自在
に嵌装されたスリーブ34、スリーブ34の回し
穴34a、このスリーブ34の外周に螺合する戻
しロール35、この戻しロール35に固定された
ピン36、このピン36を嵌入させるフラツトロ
ール32のピン穴32a等の構造を持つ。また、
戻しロール35の被成形材3のフランジ部3aに
接触する側面、つまり外方の側面には、第4図に
拡大して示すごとく、戻し角α、例えば5゜のテー
パ面35c、戻し角β、例えば10゜のテーパ面3
5dが形成され、境界部35eは曲率Rの曲面と
されている。
しかし、この戻しロールスタンド上下ロール3
0,31においては、上ロール30のフラツトロ
ール32にフランジ部3a側に延びる突出部32
bを形成して上コーナー部押付けロールとしても
用い、下ロール31にフランジ曲げコーナー部を
抱く下コーナー部押付けロール37を設けて、曲
げ戻しの際に、被成形材3の曲げコーナー部3b
を挟み込んだままで曲げが行なわれるようにして
いる。
上記のごとく曲げコーナー部3bを抱き込むこ
とにより、曲げ部のスプリングバツク低減効果が
一層高まり、かつ、第10図に示した従来の場合
と異なり、ウエブ3cに変形を生ぜしめない。
なお、フラツトロール32の突出部32bがか
み込み側(上流側)で被成形材3の内曲げされた
フランジ部3aのエツジに当たる場合には、オー
バーベンドスタンドとの間にフランジ部3aを広
げるための縦ロールを配置するとよい。
上記実施例の移動調整機構は、スリーブ24,
34の外周にオーバーベンドロール25、また
は、戻しロール35を螺合させたものであるが、
必ずしもこの構造に限らない。
また、実施例の溝形鋼はウエブとこれに直角な
等長のフランジを持つ形状のいわゆる狭義の溝形
鋼であるが、ほぼ溝形をなす形状であれば本考案
の対象とすることができる。
[考案の効果] 以上説明した本考案によれば、オーバーベンド
ロール、または、戻しロールをロール幅方向に移
動調整する移動調整機構を備え、かつ、前記オー
バーベンドロールまたは戻しロールの被成形材フ
ランジ部に接触する側面には、半径方向に沿う少
なくとも2以上の異なる角度のテーパ面が形成さ
れているので、オーバーベンド量、または、戻し
量を任意に、かつ、きわめて容易に調整すること
ができ、スプリングバツク防止が効果的に行なわ
れる。
また、実際の成形においては、オーバーベンド
量、戻し量が互いに関係してくるので、両者をバ
ランスよく設定しなければならないが、従来のも
のでは調整作業が著しく煩雑なため最適設定値を
事実上見出だせなかつたのに対し、上記のごとく
調整が任意、かつ、きわめて容易であることによ
り、両者を連動させた調整操作に本考案はきわめ
て効果的であり、スプリングバツク防止のための
最適の設定値を現実的に把握することができ、
種々の条件に対して標準化を図ることが可能とな
り、形状品質の向上が大きく達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例を示し、第1
図はオーバーベンドスタンド上下ロールの断面
図、第2図は戻しスタンド上下ロールの断面図、
第3図は第1図の要部拡大図、第4図は第2図の
要部拡大図、第5図はオーバーベンドロールの他
の実施例を示す要部拡大図、第6図はオーバーベ
ンドロールのさらに他の実施例を示す要部拡大
図、第7図は一般的な成形ロールの説明図、第8
図は一般的なスプリングバツク防止法を説明する
成形断面過程図、第9図は従来のオーバーベンド
スタンド上下ロールの断面図、第10図は従来の
戻しスタンド上下ロールの断面図である。 3……被成形材、3a……フランジ部、20…
…オーバーベンドスタンド上ロール(スプリング
バツク防止用ロール)、22,32……フラツト
ロール、22a,32a……ピン孔、23,33
……スペーサロール、24,34……スリーブ、
24b……雄ねじ部、25……オーバーベンドロ
ール、25a……雌ねじ、25b……ねじ孔、2
5c,25d,35c,35d……テーパ面、2
6,36……ピン、30……戻しスタンド上ロー
ル(スプリングバツク防止用ロール)、35……
戻しロール、37……下コーナー部押付けロー
ル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ほぼ最終溝形形状に成形された被成形材のフ
    ランジ部に外側面がわから接触してこのフラン
    ジ部を内側に曲げるオーバーベンドロール、ま
    たは、内側に曲げられた前記フランジ部に前記
    オーバーベンドロールの次のロールスタンドで
    内側面がわから接触してフランジ部を外側に曲
    げる戻しロールを持つスプリングバツク防止用
    ロールであつて、前記オーバーベンドロール、
    または、戻しロールをロール幅方向に移動調整
    する移動調整機構を備え、かつ、前記オーバー
    ベンドロールまたは戻しロールの被成形材フラ
    ンジ部に接触する側面には、半径方向に沿う少
    なくとも2以上の異なる角度のテーパ面が形成
    されたことを特徴とする冷間ロール成形機にお
    けるスプリングバツク防止用ロール。 (2) 前記戻しロールを持つスプリングバツク防止
    用ロールであつて、被成形材のフランジ曲げコ
    ーナー部を挟み込む上下1対のコーナー部押付
    けロールを備えたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の冷間ロール成形機に
    おけるスプリングバツク防止用ロール。
JP5169285U 1985-04-09 1985-04-09 Expired JPH0221141Y2 (ja)

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JPS61167209U JPS61167209U (ja) 1986-10-17
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