JPH02208106A - ストラット式サスペンション - Google Patents

ストラット式サスペンション

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JPH02208106A
JPH02208106A JP2758989A JP2758989A JPH02208106A JP H02208106 A JPH02208106 A JP H02208106A JP 2758989 A JP2758989 A JP 2758989A JP 2758989 A JP2758989 A JP 2758989A JP H02208106 A JPH02208106 A JP H02208106A
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strut
ball joint
suspension arm
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vehicle body
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のストラット式サスペンションに関し、
特に、前輪懸架に用いられ、ステアリング装置に連結さ
れるサスペンションに関する。
(従来技術) ストラット式サスペンションは、ストラット上部と該ス
トラット上部に対して相対滑動可能なストラット下部と
を有するストラットの前記ストラット上部を車体に揺動
可能に連結し、前記ストラット下部を車体の横方向へ伸
びるサスペンションアームに揺動可能に連結して構成さ
れる(たとえば、特開昭56−82613号公報、特開
昭63−28707号公報)。
このサスペンションは、車体との取付は点の数が少ない
こと、横方向部材がサスペンションアームのみであるこ
と等の特長を備えるため、車体への入力が小さい上、サ
スペンションジオメトリに及ぼす工作精度の影響が少な
く、横方向のスペース的制約が少ないなどの長所を有す
る。反面、バウンド時、タイヤのキャンバ変化が少ない
ため、旋回外輪の対地キャンバがポジティブ側に大きく
なってしまう、という短所がある。
ところで、たとえば高出力エンジンを搭載した前輪駆動
車に対応するには、急加速や急減速時、前輪がキングピ
ン軸線回りに回転しようとするのを極力抑え、操縦安定
性を確保する必要がある。
前輪は、タイヤの接地面の中央に働く制動力によって、
キングピン軸線の回りを後向きに回転しようとし、また
タイヤの接地面の中央を通る仮想垂直面がタイヤの回転
軸線と交差する点に働く駆動力によって、キングピン軸
線の回りを前向きに回転しようとする。前者の回転の程
度は、キングピン軸線の接地面との交点からタイヤの接
地面の中央に至る距離で与えられるキングピンオフセッ
トの大小によって、また後者の回転の程度は、タイヤの
接地面の中央を通る仮想垂直面とタイヤの回転軸線との
交点からキングピン軸線に至る距離、いわゆるIに間距
離の大小によって異なり、前輪がキングピン軸線回りに
回転しようとするのを極力抑えるためには、キングピン
オフセット右よびIK間距離をゼロ、あるいは可及的ゼ
ロに近づけなければならない。
別途提案されたストラット式サスペンション(特願昭6
3−220409号)は、ストラット上部と該ストラッ
ト上部に対して相対滑動可能なストラット下部とを有す
るストラットの前記ストラット上部が車体に揺動可能に
連結され、前記ストラット下部が、車体の横方向へ伸び
るサスペンションアームに揺動可能に連結されるストラ
ット式サスペンションであって、車輪の回転軸線より上
方となる部分および下方となる部分を有し、上方部分が
ボールジヨイントを介して前記ストラット下部に揺動可
能に連結されるホイールキャリアと、一方の端部で前記
サスペンションアームに揺動可能に連結され、他方の端
部でボールジヨイントを介して前記ホイールキャリアの
下方部分に揺動可能に連結されるコントロールリンクと
を含む。該コントロールリンクと前記サスペンションア
ームとの連結点は、前記サスペンションアームが基準状
態からバウンド方向に揺動するにつれ、車体の横方向の
外方へ向けて変位する位置に設けられている。
前記サスペンションはキャンバ変化を大きくできるもの
であって、キングピンオフセットを実質的にゼロにし、
Iに間距離を可及的小さくできる。
(発明が解決しようとする課!!i) 前記提案に係るサスペンションを走行状況の下で検討す
ると、次のような問題がある。すなわち、旋回時に外輪
がトーイン方向にステア変化し、バウンド状態になった
とき、車体のローリングに対して対地キャンバ角を適正
に保つには、キャンバ角をネガティブに設定し、バウン
ドに伴い大きなキャンバ変化をさせる必要がある。とこ
ろが、直進時にステア変化なしでバウンド状態になった
とき、キャンバスラストによる直進性の低下を抑えるに
は、キャンバ変化は小さくなければならない。
前記提案に係るサスペンションでは、キャンバ変化が大
きく、後者の要求を満たさない。そこで、キャスタ角を
大きく設定し、これによる直進性の向上により、キャン
バ変化が大きくなったことに伴う直進性低下を補うこと
が考えられる。しかし、キャスタ角を大きく設定すると
、特にFF車の場合、駆動時の直進安定性が損なわわる
本発明の目的は、バウンド時にキャンバ変化を大きくし
、同時にキャスタ角を大きくすることの可能なストラッ
ト式サスペンションを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係るストラット式サスペンションは、車体に揺
動可能に連結されるストラット上部と該ストラット上部
に対して相対滑動可能かつ前記ストラット上部の軸線の
回りを回転可能なストラット下部とを有するストラット
と、該ストラットの前記ストラット下部がボールジヨイ
ントを介して揺動可能に連結される、車体の横方向へ伸
びるサスペンションアームと、車輪の回転軸線より上方
となる部分および下方となる部分を有し、上方部分がボ
ールジヨイントを介して前記ストラット下部に揺動可能
に連結されるホイールキャリアと、一方の端部で前記サ
スペンションアームに揺動可能に連結され、他方の端部
でボールジヨイントを介して前記ホイールキャリアの下
方部分に揺動可能に連結される第1のコントロールリン
クであって前記サスペンションアームとの連結点が、前
記サスペンションアームが基準状態からバウンド方向に
揺動するにつれ、車体の横方向の外方へ向けて変位する
位置に設けられた第1のコントロールリンクと、一方の
端部で前記ストラット下部に、他方の端部で前記サスペ
ンションアームまたは車体にボールジヨイントを介して
揺動可能に連結される第2のコントロールリンクであっ
てバウンド時に、前記ホイールキャリアの上方部分にあ
る前記ボールジヨイントを車体の後方へ移動させる位置
に設けられた第2のコントロールリンクとを含む。
2つの好ましい態様が与えられる。1つの態様では、第
1のコントロールリンクは一方の端部、すなわち内方の
端部でサスペンションアームと回り対偶をなし、外方の
端部でホイールキャリアと球面対偶をなす。この態様で
は、キングピン軸線はホイールキャリアの上方および下
方に配置されたボールジヨイントのそれぞれの中心を結
ぶ線として与えられる。
別の態様では、第1のコントロールリンクは2本のロッ
ドからなる。各ロッドは内方の端部でサスペンションア
ームと球面対偶をなし、外方の端部でホイールキャリア
と球面対偶をなす。この態様では、キングピン軸線はホ
イールキャリアの上方に配置されたボールジヨイントの
中心と、2本のロッドの軸線の延長線の交点とを結ぶ線
として与えられ、いわば仮想キングピン軸線である。
(作用および効果) タイヤがバウンド状態になり、サスペンションアームが
揺動すると、ストラットが揺動し、同時に第1のコント
ロールリンクがホイールキャリアの下方部分を車体の横
方向の外方へ押し出す。
第1のコントロールリンクによる外方への押出しにより
、ホイールキャリアは上方のボールジヨイントを中心と
して揺動するが、ホイールキャリアにはストラットの揺
動も付加されることから、全体の揺動角度が大きくなり
、タイヤは大幅にキャンバ変化をする。
サスペンションアームが揺動すると、ストラット下部が
第2のコントロールリンクに拘束され、ストラット上部
の軸線回りを回転する。ストラット下部の回転により、
ホイールキャリアの上方にあるボールジヨイントが後方
へ変位し、キャスタ角が大きくなる。
タイヤのバウンドストロークに伴い、キャスタ角が増加
するため、バウンド状態でステア変化が生じたとき、キ
ャンバ角はネガティブ側に増加する。したがって、旋回
外輪のように、トーイン方向へのステア変化とバウンド
ストロークとが同時に起こる状況では、キャンバ角はネ
ガティブ側に大きくなり、対地キャンバ角を適正に保つ
直進時のように、ステア変化を伴わないバウンドストロ
ークでは、キャスタ角が大きくなって直進性が向上し、
キャンバ変化が大きくなることによる直進性の低下を補
う。
タイヤがバウンド状態となり、サスペンションアームが
揺動すると、第1のコントロールリンクが横方向の外方
へ押し出されるため、第1のコントロールリンクとホイ
ールキャリアとの結合部にあるボールジヨイントがほぼ
横方向へ変位することとなり、ボールジヨイントの揺動
角度が小さい。これは、ホイールブレーキ装置と干渉す
ることなく、当該ボールジヨイントを車体の横方向の可
及的外方に配置することができることに外ならない。従
って、キングピンオフセットをゼロにし、■に間距離を
可及的短くすることが可能である。これによって、前輪
が制動力や駆動力を受けたとき、キングピン軸線回りに
回転しようとするのを抑えることができ、高性能化を図
りつつ、操縦安定性を高めることができる。
キングピン軸線を独立に設定できるため、サスペンショ
ンジオメトリの設計の自由度が増加する。
(実施例) 本発明に係るストラット式サスペンションは、基本的に
は第1図に示すように構成される。このサスペンション
において、ストラット10はそれ自体公知の構造のショ
ックアブソーバからなり、ストラット上部11と、スト
ラット上部11に対してすべり対偶および回り対偶をな
すストラット下部12とを有する。ストラット上部11
とストラット下部12との間に図示しないコイルばねが
配置される。
サスペンションアーム14、ストラット下部12、スト
ラット上部11および車体16は第1の4節リンクを構
成する。この4節リンクにおいて、サスペンションアー
ム14と車体16とは軸18で回り対偶をなし、サスペ
ンションアーム14とストラット下部12とはボールジ
ョイント20″′C球面対偶をなす。そして、ストラッ
ト上部11と車体16とはサポート22で球面対偶をな
す。
サスペンションアーム14、コントロールリンク24、
ホイールキャリア26およびストラット下部12は第2
の4節リンクを構成する。この4節リンクにおいて、サ
スペンションアーム14とコントロールリンク24とは
軸28に関して回り対偶をなす。
ホイールキャリア26は、タイヤ30の回転軸32の上
方となる部分33および下方となる部分34を有する。
キングピン軸線は、ホイールキャリアの上方部分33と
ストラット下部12とが球面対偶をなすボールジヨイン
ト36の中心と、ホイールキャリアの下方部分34とコ
ントロールリンク24とが球面対偶をなすボールジヨイ
ント38の中心とを結ぶ線として与えられる。
第2のコントロールリンク40とストラット下部12と
は、ボールジヨイント42によって球面対偶をなし、コ
ントロールリンク40とサスペンションアーム14とは
ボールジヨイント44によって球面対偶をなす。
第2図は第1図のサスペンションを実施状態としたもの
である。このサスペンションにおいて第1図と実質的に
同じ構成については、説明を省略する。
サスペンションアーム14は二叉に分岐され、分岐され
た2つの端部14a、14bにゴムのブツシュ(図示せ
ず)が配置され、サスペンションアーム14はこれらブ
ツシュを貫通する軸18によって車体16に揺動可能に
連結されている。
サスペンションアーム14と車体16との軸18に関す
る回り対偶は、サスペンションアーム14を実質的に真
直ぐなロッドで形成する一方、ホイールキャリア26に
車体の前後方向の動きを規制するためのストラットバー
を連結することによっても確保することができる。
ボールジヨイント20より車体の横方向の内方となるサ
スペンションアーム14の部位に、下方へ突出するブラ
ケット15が設けられている。
軸28はブラケット15に支持されている。他方、コン
トロールリンク24は二叉に分岐され、分岐された2つ
の端部24a、24bにゴムのブツシュ(図示せず)が
配置される。コントロールリンク24はこれらブツシュ
を貫通する軸28によってブラケット15、従ってサス
ペンションアーム14に揺動可能に連結されている。こ
れによって、サスペンションアーム14とコントロール
リンク24との軸28に関する回り対偶が確保されてい
る。
サスペンシリンアーム14とコントロールリンク24と
の連結点は、サスペンションアーム14が標準積載時の
バウンド、リバウンドをしていない状態のような基準状
態からバウンド方向に揺動するにつれ、車体の横方向の
外方へ向けて変位する位置に設けられる。
図示の実施例では、サスペンションアーム14からブラ
ケット15を下方へ向けて突出し、このブラケット15
に軸28を介してコントロールリンク24を連結するこ
とによって前記構成が確保されている。この場合、軸2
8の軸線が連結点となる。
ホイールキャリア26はステアリングナックルであり、
上方部分33にナックルアーム46が設けられている。
ナックルアーム46はボールジヨイント48を介してタ
イロッド50に連結され、タイロッド50はボールジヨ
イント52を介して図示しないステアリング装置のラッ
クバ−のような部材に連結される。
サスペンションアーム14の中間部位にブラケット54
が設゛けられ、ボールジヨイント44がブラケット54
に支持されている。他方、ストラット下部12にブラケ
ット56が設けられ、ボールジヨイント42がブラケッ
ト56に支持されている。コントロールリンク40はこ
れらボールジヨイントを介して、ストラット下部12と
サスペンションアーム14とに連結されている。
ボールジヨイント44とコントロールリンク40とは、
タイヤ30がバウンドストロークするとき、ボールジヨ
イント36が車両の後方へ移動し、キャスタ角を増加す
るように配置される。
第6図に示す実施例では、ボールジヨイント44は、ボ
ールジヨイント20の中心とサポート22の中心とを結
ぶ直線に対して垂直でかつボールジヨイント20の中心
を通る直線aより上方となるように配置されている。ま
た、コントロールリンク40は、ボールジヨイント20
の中心から軸18に下ろした垂線と、サポート22の中
心とを含む面に対し、車両の後方(図では手前側)に位
置するように配置されている。
第7図に示す実施例では、ボールジヨイント44が直線
aより下方に位置する。そして、コントロールリンク4
0は、ボールジヨイント20から軸線18に下ろした垂
線とサポート22の中心とを含む面に対して車両の前方
に配置されている。
ストラット式サスペンションの別の実施例を示す第3図
において、第2図に示したサスペンションと異なる構成
について説明する。
第1のコントロールリンク70は第1のロッド71と、
第2のロッド72とからなる。両ロッド71.72は背
面視において実質的に同一レベルに配置され、1本のコ
ントロールリンクと等価である。サスペンションアーム
14、コントロールリンク70、ホイールキャリア26
およびストラット下部12は第2の4節リンクを構成す
る。
サスペンションアーム14、第1のロッド71、ホイー
ルキャリア26および第2のロッド72は第3の4il
f1リンクを構成する。具体的には、サスペンションア
ーム14から、下方へ向けて2つの前後に間隔をおいた
アーム部分が突出され、後方のアーム部分がボールジヨ
イント74を介して第1のロッド71に、また前方のア
ーム部分がボールジヨイント78を介して第2のロッド
72に連結されている。
ホイールキャリア26の下方部分34は二叉に分岐され
、分岐された一方の端部がボールジヨイント76を介し
て第1のロッド71に、また他方の端部がボールジヨイ
ント80を介して第2のロッド72に連結されている。
第1のロッド71とサスペンションアーム14とが球面
対偶をなすボールジヨイント74の中心と第1のロッド
71とホイールキャリア26の下方部分34とが球面対
偶をなすボールジヨイント76の中心とを結ぶ直線と、
第2のロッド72とサスペンションアーム14とが球面
対偶をなすボールジヨイント78の中心と第2のロッド
72とホイールキャリア26の下方部分34とが球面対
偶をなすボールジヨイント80の中心とを結ぶ直線との
交点は仮想回転中心Pである。仮想回転中心Pは背面視
においてボールジヨイント76.80より車体の横方向
の外方に位置するように定められる。
キングピン軸線は、ホイールキャリアの上方部分33と
ストラット下部12とが球面対偶をなすボールジヨイン
ト36の中心と、仮想回転中心Pとを結ぶ線として与え
られる。
第4図および第5図はストラット式サスペンションのさ
らに別の実施例であって、第4図は第2図のものの一部
に、また第5図は第3図のものの一部に変更を施しであ
る。すなわち、両実施例において、第2のコントロール
リンク40は、ボールジヨイント44を介して車体16
に揺動可能に連結されている。
第8図に示す実施例では、ボールジヨイント44は、ス
トラット下部12と車体との瞬間中心すとボールジヨイ
ント42とを結ぶ直線Cの上方で、直線Cに垂直なボー
ルジヨイント42の中心を通る直線dより、車両の横方
向の内方に配置ボールジヨイント20から軸線18に下
ろした垂線とサポート22の中心とを含む面に対し、車
両の前方に位置する。
第9図に示す実施例では、ボールジヨイント44は直線
Cより下方かつ直線dより内方に位置し、コントロール
リンク40は、ボールジヨイント20から軸線18に下
ろした垂線とサポート22の中心とを含む面に対し、車
両の後方に位置する。
(実施例の作用) キャスタ角の増加: 第2のコントロールリンク40がサスペンションアーム
14に連結された態様の作用を、背面視の第6図を参照
して説明する。図中、実線は基準状態を、破線はバウン
ド状態を示す。
サスペンションアーム14が基準状態からバウンド状態
に移動すると、ボールジヨイント44はボールジヨイン
ト20を中心に反時計方向に回転する。このとき、ボー
ルジヨイント42とボールジヨイント44とがコントロ
ールリンク40によって連結され、その距離が規制され
ているため、ストラット下部12はボールジヨイント2
0とサポート22とを結ぶ直線を中心として回転する。
ストラット下部12の回転により、ボールジヨイント3
6は車両後方(図の手前側)に変位する。その結果、側
面視において、ボールジヨイント36とボールジヨイン
ト20とを結ぶ直線と鉛直線とのなす角、すなわちキャ
スタ角が増加する。
第2のコントロールリンク40が車体に連結された態様
の作用を、背面視の第8図を参照して説明する。
ボールジヨイント42は、バウンドストロークするとき
、コントロールリンク40があるため、車体に対してボ
ールジヨイント44を中心に動く。この動きをベクトル
qで表わしである。コントロールリンク40による拘束
がなく、従って、ストラット下部12がボールジヨイン
ト20とサポート22とを結ぶ直線を中心として回転し
ないと仮定した場合、ボールジヨイント42は車体に対
して瞬間中心すを中心に動く。この動きをベクトルrで
表わしである。ベクトルqとベクトルrとの差は、スト
ラット下部12がボールジヨイント20とサポート22
とを結ぶ直線を中心に回転することにより吸収される。
ストラット下部12の回転により、ボールジヨイント3
6は車両後方に変位する キャンバ角の変化: 第2図に示した実施例の作用を、背面視の第10図およ
びストラット下部を基準とした各構成部品の動きを示す
第11図を参照して次に説明する。第1θ図および第1
1図において、実線は基準状態を示し、破線はバウンド
した状態を示す。
バウンドに伴い、ストラット上部11がボールジヨイン
ト22を中心に基準状態から時計方向にθ鳳回転すると
、サスペンションアーム14がストラット下部12に対
し、ボールジヨイント20を中心に基準状態から反時計
方向に02回転する。そして、軸28がストラット下部
12に対し、ボールジヨイント20を中心に反時計方向
に02回転し、コントロールリンク24を介してボール
ジヨイント38を右方向へ動かすため、ホイールキャリ
ア26がストラット下部12に対し、ボールジヨイント
36を中心に基準状態から時計方向に03回転する。さ
らに、タイヤ30が基準状態から時計方向に04回転す
る。
前記した方向に向くときの各角度を正とすると、θ、=
01+03の関係が成り立ち、このθ4は本発明によっ
て得られるキャンバ変化である。従来のストラット式サ
スペンションでは、θ鳳のキャンバ変化が得られるに留
まっていたが、本発明によれば、角度θ3の補正角を加
えたキャンバ変化が得られる。この場合の補正角θ3は
、ボールジヨイント20に対する軸28の位置関係、換
言すると、ボールジヨイント20から軸28に至る距1
IILと、ボールジヨイント20および軸28を結ぶ直
線が垂直線となす角度θ5とによって大きく影響される
次に、バウンドに伴うボールジヨイント38の揺動角は
、従来のストラット式サスペンションでは、第11図に
示すように、サスペンションアーム14の揺動角とほぼ
等しい揺動角となるところ、本発明では、従来のものに
比べて小さくなっている。これにより、ボールジヨイン
ト38を車体の横方向の可及的外方に配置することが可
能となり、キングピンオフセットをゼロとした状態で、
キングピン傾角を所要の限度で小さくすることができる
。これは■に間距離L2を小さくできることを意味する
第3図に示したストラット式サスペンションのキングピ
ン軸線と、従来のストラット式サスペンションのキング
ピン軸線とを比較した第12図において、本実施例に係
るものでは、キングピン軸線に、は、ホイールキャリア
の上方のボールジヨイント36の中心と仮想回転中心P
とを結ぶ線で与えられる。これに対し、従来のものでは
、キングピン軸線に2は、サポート22の中心と、サス
ペンションアーム14とホイールキャリア26の下方部
分との連結部に配置されるボールジヨイント90の中心
とを結ぶ線で与えられる。この図から明らかであるよう
に、第3図の実施例では、キングピンオフセットがゼロ
となっているが、従来のものではり、である。また、第
3図の実施例のIK間距51 L 2に対し、従来のも
のはL2より大きいL3となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るストラット式サスペンションの基
本構成を示す模式図、第2図は第1図のものを実施状態
にした模式図、第3図ないし第5図はストラット式サス
ペンションの別の実施例の模式図、第6図は第2図の実
施例のキャスタ角の変化を示す背面図、第7図は第2の
コントロールリンクの配置を示す模式図、第8図および
第9図は第4図の実施例のキャスタ角の変化を示す背面
図、第10図および第11図は第2図の実施例のキャン
バ角の変化を示す背面図、第12図は第3図の実施例の
キングピン軸を示す背面図である。 10ニストラツト、 11ニストラット上部、 12ニストラット下部、 14:サスペンションアーム 24:第1のコントロールリンク、 26:ホイールキャリア、 40:第2のコントロールリンク、 20.22.36.38.421.44:ボールジヨイ
ント。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車体に揺動可能に連結されるストラット上部と該ストラ
    ット上部に対して相対滑動可能かつ前記ストラット上部
    の軸線の回りを回転可能なストラット下部とを有するス
    トラットと、該ストラットの前記ストラット下部がボー
    ルジョイントを介して揺動可能に連結される、車体の横
    方向へ伸びるサスペンションアームと、車輪の回転軸線
    より上方となる部分および下方となる部分を有し、上方
    部分がボールジョイントを介して前記ストラット下部に
    揺動可能に連結されるホィールキャリアと、一方の端部
    で前記サスペンションアームに揺動可能に連結され、他
    方の端部でボールジョイントを介して前記ホィールキャ
    リアの下方部分に揺動可能に連結される第1のコントロ
    ールリンクであって前記サスペンションアームとの連結
    点が、前記サスペンションアームが基準状態からバウン
    ド方向に揺動するにつれ、車体の横方向の外方へ向けて
    変位する位置に設けられた第1のコントロールリンクと
    、一方の端部で前記ストラット下部に、他方の端部で前
    記サスペンションアームまたは車体にボールジョイント
    を介して揺動可能に連結される第2のコントロールリン
    クであつてバウンド時に、前記ホィールキャリアの上方
    部分にある前記ボールジョイントを車体の後方へ移動さ
    せる位置に設けられた第2のコントロールリンクとを含
    む、ストラット式サスペンション。
JP1027589A 1988-09-05 1989-02-08 ストラット式サスペンション Expired - Lifetime JP2536123B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100530031B1 (ko) * 2003-11-11 2005-11-21 현대모비스 주식회사 토션 빔 액슬 서스펜션

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