JPH022079Y2 - - Google Patents

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JPH022079Y2
JPH022079Y2 JP9308683U JP9308683U JPH022079Y2 JP H022079 Y2 JPH022079 Y2 JP H022079Y2 JP 9308683 U JP9308683 U JP 9308683U JP 9308683 U JP9308683 U JP 9308683U JP H022079 Y2 JPH022079 Y2 JP H022079Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は直流電力を交流電力に変換して出力す
るようにしたインバータ装置を保護する装置に関
するものである。
一般に、この種インバータ装置は商用交流電源
に、整流回路を介して、一対のパワートランジス
タを直列に接続した直列アームを複数ブリツジ状
に結線したインバータを接続し、このインバータ
の複数個のパワートランジスタのベースに、ベー
スドライブ回路を介して、制御信号を送出する制
御回路を接続し、上記制御信号により複数のパワ
ートランジスタを適時オンオフ制御して、上記直
列アームとなつたパワートランジスタ相互の接続
点から交流出力を送出するようになつておる。
このようなインバータ装置の保護としては、イ
ンバータの主回路に分流器や直流変流器を挿設し
て、これの出力により過電流を検出し、こ検出出
力により制御回路が送出する制御信号を阻止する
ようにしたものが用いられておる。しかし乍ら、
分流器により過電流を検出するようにしたものに
あつては、インバータの主回路と制御回路とが絶
縁されていないため、(いわゆる交流電源回路と
直流電源回路が直結されているため)、制御回路
に対するケースアース等の絶縁強度を高める必要
があることは勿論、耐サージ、耐ノイズ用静電遮
蔽としてケースを兼用することができなくなり、
別個の静電遮蔽が必要となつて、インバータ装置
の外箱構成を複雑化し高価なものとし、一方、直
結されていることにより誘導電動機等の負荷に外
部からサージが重畳したり、インバータ装置の主
要部(例えば、パワートランジスタ)が破壊した
りしたときは、分流器を介してサージ電圧が制御
回路に直接侵入することになり、制御回路を破壊
に至らしめるおそれがあるという問題を有してお
る。又、直流変流器により過電流を検出するよう
にしたものにあつては、分流器による場合に比し
て、上記問題を解決する手段としては有効である
が、形状が大形化しかつ高価で、インバータ装置
の小形化を阻害する要因をなしておる。
これら、分流器や直流変流器に代つて、ホール
素子により過電流を検出するようにしたものもあ
るが、温度に対する安定度が悪くこれを補償する
ため専用の制御部が必要となつて回路構成を複雑
化し、上述同様、高価なものとする問題を有して
おる。
又、整流回路は通常、整流素子とコンデンサに
よつて形成されておるので、コンデンサが経年変
化により劣化した場合、コンデンサには過大な充
電電流が流れて整流素子を破壊に至らしめるおそ
れがあり、インバータの主回路の過電流検出だけ
では整流回路を保護することはできず、これを保
護するため、整流回路の入力側に変流器を挿入す
ることも考えられるが、電流検出手段を2組設け
ることになつて、装置を大形化し、かつ高価なも
のとするという問題を有しておる。
更に、インバータ装置が負荷装置とともに屋外
に設置される場合には、外気温及び負荷によりイ
ンバータ装置の周囲温度が上昇することは勿論、
パワートランジスタ自体においても劣化によつて
スイツチング時におけるコレクタ損失が増大して
過大な発熱を生じて温度が異常に上昇して、熱破
壊するおそれを有しており、単にインバータの主
回路の過電流を検出して保護するだけではインバ
ータ装置を的確に保護することはできないという
問題を有しておる。
本考案は上述した点にかんがみてなされたもの
で、その目的とするところは、簡略化した構成で
安価にかつ小形化を図つてインバータ装置を的確
に保護することができるようにしたもの提供する
ことにある。
以下、本考案の実施例を図によつて説明する。
1は商用交流電源(例えばAC100V,60Hz)、2
はダイオードをブリツジ接続した整流器とこれの
出力を平滑するコンデンサとにより形成された整
流回路で、上記交流電源1にリレーXの常閉接点
Xbを介して接続されて、該交流電源1を全波整
流しこれを平滑して直流出力を送出するようにな
つておる。3は上記整流回路2の出力端に接続さ
れた3相ブリツジインバータ部(以下単にインバ
ータという)で、3相ブリツジの各アーを6個の
パワートランジスタQu,Qx,Qv,Qy,Qw,Qz
よつて形成し、このパワートランジスタQu〜Qz
のベースには、入力端にホトランジスタ等の受光
素子を設け、発光入力信号により受光素子を導通
せしめてドライブ出力を送出するようにしたベー
スドライ回路Bu〜Bzの出力端をそれぞれ接続し、
このベースドライブ回路Bu〜Bzに制御回路4の
制御信号を送出して、パワートランジスタQu
Qzを適時スイツチングさせ、直列アームとなつ
たパワートランジスタQuとQx,QvとQy,QwとQz
の各接続点から3相交流電力を3相誘導電動機5
に送出するようになつておる。そして、上記制御
回路4は、インバータ3の出力周波数とこれに対
応した出力電圧とのデータをパターン化しこのパ
ターン化した複数のパターンデータをリード・オ
ンリー・メモリ(以下単にROMと略称する)に
記憶させ、所望の速度指令に対応した周波数信号
を与えることによつて、上記ROMに記憶させた
データを順次読出し、これをデータセレクトして
インバータ3のパワートランジスタQu〜Qzと対
応して設けた出力端からそれぞれパルス幅を変調
した出力信号を送出するようにした制御部4a
と、入力端と回路接地間に抵抗R1とコンデンサ
C1を直列に挿入し上記抵抗R1の端子間にダイオ
ードD1をコンデンサC1の放電時に順方向となる
ように挿入して抵抗R1とコンデンサC1との接続
点から出力するようにした“L”から“H”レベ
ルに至る場合は時定数が大となり“H”から
“L”レベルに至る場合は時定数を小として、一
方向性の時限を有する積分器を上記制御部4aの
各出力端にそれぞれ接続して入力信号が“H”レ
ベルにある期間、コンデンサC1が抵抗R1を通じ
て徐々に充電されてその積分出力を送出し、入力
信号が“L”レベルに反転したとき、コンデンサ
C1の電荷をダイオードD1を介して瞬時に放電さ
せて積分出力を“L”レベルに反転せしめるよう
にした遅延部4bと、入力端にノツト回路N1
設けこのノツト回路N1の出力端に発光ダイオー
ド等からなる発光素子LED1のカソードを接続し
この発光素子LED1のアノードを抵抗R2と後述の
停止回路12を介して制御電源Vccに接続するよ
うにした出力器を上記遅延部4bの出力端にそれ
ぞれ接続して、入力信号が“H”レベルにある期
間、発光素子LED1を発光させ、この発光出力を
制御信号として上記ベースドライブ回路Bu〜Bz
にそれぞれ送出するようにした出力部4cとから
形成されておる。6は上記整流回路2の入力側に
流れる交流電流と出力側に流れる直流電流とを検
出して出力するようにした電流検出器である。こ
れは、第2図に示すように、EI形に積層形成さ
れた3脚鉄心の中央脚に出力コイル6aを、両側
の一方の側脚に交流側入力コイル6bを、他方の
側脚に直流側入力コイル6cをそれぞれ巻装し、
その巻数は各コイル6a,6b,6cを6a>>
6b6cの関係に選定し、定常時にあつて両側
脚のアンペア・ターンは略同等となるように設定
され、上記交流側入力コイル6bを整流回路2の
入力側にまた直流側入力コイル6cを整流回路2
の出力側にそれぞれ直列に挿入し、出力コイルル
6aの両端(k,l)に後述の過電流検出回路7
に設けた負担抵抗R4を抵抗R3とコンデンサC2
よるローパスイルタを介して挿入せしめるように
なつており、今、上記出力コイル6aの両端に上
記ローパスフイルタを介して負担抵抗R4を挿入
して閉回路を形成し、直流側入力コイル6cに流
れる直流電流iDCをiDC=0にして交流側入力コイ
ル6bに交流電流iACが流れると、この電流iAC
よつて起磁力が発生し磁束が中央脚に鎖交する。
これにより出力コイル6aには電圧が誘起され、
電流が流れて中央側に上記磁束と逆方向に磁束を
鎖交せしめる起磁力が発生して減算され、出力コ
イル6aの両端に挿入した負担抵抗R4の両端に
は正負対象波形となつた電圧が発生する。次に、
直流側入力コイル6cに直流iDCが流れると、こ
の電流iDCの流れる方向によつて定まる磁束密度
の方に(例えば磁束密度の(−)側に)磁気的動
作点がシフトされ、これにより動作点からみた微
分透磁率は一方(例えば磁束密度の(+)側)に
向つては高くなり、他方(例えば磁束密度の
(−)側)に向つては低くなるマイナーループを
えがく特性を示すことになる。このため、中央脚
に鎖交する磁束についてみれば、上記入力コイル
6bに流れる交流電流iACの正、負いずれか一方
(例えば正)の半波に対しては磁束は入力コイル
6cに流れる直流電流iDCによつて生ずる磁束と
加算されて鎖交し、他方(例えば負)の半波に対
しては減算されて鎖交することとなつて、出力イ
ル6aに発生する逆起電力(−dφ/dt)は、交
流電流iACの一方(例えば正)の半波に対しては
磁束の変化が急となるので大きなものとなり、他
方(例えば負)の半波に対しては磁束の変化がゆ
るやかとなつて小さなものとなり、負担抵抗R4
の端子間電圧の波形は基本波に対してひずみを有
するが一方の半波のピーク値は高くなり、他方の
半波のピーク値は上記一方の半波のピーク値より
低くなつた正負非対象波形となる。この非対象波
形となつた電圧波形の振幅は、上記直流電流iDC
がiDC=0のときの正負対象波形となつた電圧波
形の振幅より大きくなつた波形の電圧が得られる
ことになる。このことは、出力コイル6aの両端
に挿入した負担抵抗R4の端子間電圧のピーク値
を検出することによつて、電流iAC,iDCの少なく
ともいずれか一方が増加したことの検出が可能で
あることを示し、結果として、整流回路2の入力
側と出力側の電流変化即即ち、交流電源側と直流
電源側の過電流検出力を1つの電流検出器から得
ることができるようなつておる。7は上記電流検
出器6の出力コイル6aの両端k,lから接続さ
れて、整流回路2の入力側と出力側に過電流が発
生したとき、これを検出して出力信号を送出する
ようにした過電流検出器である。これは電流検出
器6の出力コイル6aの両端k,lに抵抗R3
コンデンサC2を直列に挿入するローパスフイル
タを介して負担抵抗R4を挿入し、この抵抗R4
端子間に、ダイオードをブリツジ接続した整流器
Rec1を介して抵抗R5とコンデンサC3からなる積
分器を挿入し、これの出力端に可変抵抗VR1を接
続し、この可変抵抗VR1の摺動子を高抵抗の抵抗
R6を介して出力端がオープンコレクタとなつた
演算増幅器からなる比較器CP1の非反転入力端子
に接続し、この比較器CP1の非反転入力端子と出
力端子間に、非反転入力端子にカソードを接続し
たダイオードD2と低抵抗の抵抗R7を挿入し、比
較器CP1の出力端子を抵抗R8を介して制御電源
Vccに接続し、比較器CP1の反転入力端子には、
制御電源Vccと回路接地間に直列に挿入した抵抗
R9とR10の接続点から基準電圧Vrefを送出するよ
うにした基準設定器を接続し、比較器CP1の非反
転入力端子及び反転入力端子と回路接地間にノイ
ズ防止用のコンデンサC4,C5をそれぞれ挿入し、
上記基準電圧Vrefはインバータ装置の最大定格出
力電流時における負担抵抗R4の端子間電圧のピ
ーク値から設定し、又、上記抵抗R6とR7はR6
>R7の関係に設定して、負担抵抗R4の端子間電
圧のピーク値と対応して入力する比較器CP1の非
反転入力端子の入力電圧が上記基準電圧Vrefより
大きくなつたとき、比較器CP1の出力端子から
“H”レベルの出力信号を検出出力として送出す
ると共に、これを抵抗R7とダイードドD2を介し
て正帰還をかけて、ラツチし、上記“H”レベル
の出力信号をリセツトされるまで保持せしめるよ
うになつておる。8は交流電源1にリレーXの常
閉接点Xbを介して接続した変成器9の出力端か
ら接続されて、入力電圧がインバータ装置の最大
定格電圧を超えたとき、これを検出して出力する
ようにした電圧検出回路である。これは変成器9
の出力端にダイオードをブリツジ接続した整流器
Rec2を接続し、この整流器Rec2の出力端子間に、
順方向に挿入するダイオードD3を介して抵抗R11
とコンデンサC6からなる積分器を接続し、この
積分器の出力端に可変抵抗VR2を挿入し、この可
変抵抗VR2の摺動子を高抵抗の抵抗R12を介して
出力端がオープンコレクタとなつた演算増幅器か
らなる比較器CP2の非反転入力端子に接続し、こ
の比較器CP2の非反転入力端子と出力端子間に、
非反転入力端子にカソードを接続したダイオード
D4を介して低抵抗の抵抗R13を挿入し、比較器
CP2の出力端子を制御電源Vccに抵抗R14を介して
接続し、比較器CP2の反転入力端子には制御電源
Vccと回路接地間に直列に挿入した抵抗R15とR16
の接続点から基準電圧Vrefを送出するようにした
基準電圧設定器を接続し、比較器CP2の非反転入
力端子及び反転入力端子と回路接地間にノイズ防
止用のコンデンサC7,C8をそれぞぜ挿入し、上
記抵抗R12とR1A3はR12>>R13の関係に選定し
て、入力電圧に対応して入力する比較器CP2の非
反転入力端子の入力電圧が基準電圧Vrefのより大
きくなつたとき、比較器CP2の出力端子から
“H”レベルの出力信号を検出出力として送出す
ると共に、これを抵抗R13とダイオードD4を介し
て正帰還をかけてラツチし上記“H”レベルの出
力信号をリセツトされるまで保持して送出するよ
うになつておる。10は、上記インバータ3のパ
ワートランジスタQu〜Qzの近傍に設けたサーマ
ルリードリレー等からなる温度センサ11から接
続されて、温度センサ11が設定温度以上になつ
たとき、検出出力を送出するようにした温度検出
回路である。これは、制御電源Vccと回路接地間
に上記温度センサ11を抵抗R17を介して直列に
挿入し、温度センサ11の端子間に抵抗R18とコ
ンデンサC9からなる積分器を挿入し、この積分
器の出力端を高抵抗の抵抗R19を介して出力端が
オープレコレクタとなつた演算増幅器からなる比
較器CP3の非反転入力端子に接続し、この比較器
CP3の非反転入力端子と出力端子間に非反転入力
端子にカソードを接続したダイオードD5を介し
て低抵抗の抵抗R20を挿入し、比較器CP3の出力
端子を抵抗R21を介して制御電源Vccに接続し、比
較器CP3の反転入力端子には制御電源Vccと回路
接地間に直列に挿入した抵抗R22とR23との接続
点から基準電圧Vrefを送出するようにした基準電
圧設定器の出力端を接続し、比較器CP3の非反転
入力端子及び反転入力端子と回路接地間にノイズ
防止用のコンデンサC10,C11をそれぞれ挿入し、
上記抵抗R19とR20はR19>>R20の関係に設定し
て、温度センサ11が設定温度以上につたことを
検出したとき(常閉接点が開路)この検出によつ
て比較器CP3の非反転入力端子の入力電圧が基準
電圧Vrefより大きくなつて、出力端子から“H”
レベルの出力信号を検出出力として送出すると共
に、これを抵抗R20とダイオードD5を介して正帰
還をかけてラツチし、上記“H”レベル出力信号
をリセツトされるまで保持して送出するようにな
つておる。12は上記検出回路7,8,10の出
力端から接続されていずれか一方の“H”レベル
の入力信号により、上記制御回路4に出力を送出
して制御信号の送出を停止せしめると共に、リレ
ーXの常閉接点Xbを開路してインバータ装置の
入力電源をオフせしめるようにした停止回路であ
る。これは、オアー回路OR1の入力端を上記検出
回路7,8,10の比較器CP1,CP2,CP3の出
力端子に接続し、オアー回路OR1の出力端子に、
抵抗R24を介して、エミツタが制御電源Vccに接続
されコレクタが抵抗R25を介して回路接地された
PNP形トランジスタQ1のベースを接続すると共
に、抵抗R26を介して、コレクタがリレーXを介
して制御電源Vccに接続されたエミツタ接地のト
ランジスタQ2のベースを接続し、上記トランジ
スタQ1のコレクタを上記制御回路4の出力部4
cの発光素子LED1のアノードに抵抗R2を介して
接続して、該停止回路12の“L”レベルの出力
信号を停止指令として出力部4cに送出して発光
素子LED1の発光を阻止せしめると共に、上記リ
レーXの烈磁によりその常閉接点Xbを開路して
交流電源の印加を停止せしめるようになつてお
る。13は検出回路7,8,10を初期状態にお
いて、リセツトせしめるリセツト回路で、制御電
源Vccと回路接地間に抵抗R27とコンデンサC12
を直列に挿入し、上記抵抗R27の両端にダイオー
ドD6を逆方向に挿入し、上記コンデンサC12の両
端にリセツトスイツチS1を挿入し、抵抗R27とコ
ンデンサC12の接続点にノノツト回路N2の入力端
を抵抗R28を介して接続して、制御電源Vccの印加
によりノツト回路N2の出力端から“H”レベル
の出力信号を逆流阻止用のダイオードD7,D8
D9を介して検出回路7,8,10の比較器CP1
CP2,CP3の反転入力端子にそれぞれ送出して各
検出回路7,8,10の出力信号を“L”レベル
に反転せしめる(則ち、リセツトせしめる)よう
になつておる。
次にその動作について説明する、図示しない制
御電源回路の投入により制御電源Vccが印加され、
これによりリセツト回路12のノツト回路N2
出力信号が一定時間“H”レベルとなりこれをイ
ニシヤルリセツト信号として検出回路7,8,1
0の比較器CP1,CP2,CP3の反転入力端子にダ
イオードD7,D8,D9を介して送出する。これを
うけた比較器CP1,CP2,CP3は、その反転入力
端子の入力電圧が非反転入力端子の入力電圧より
高くなるので、出力信号を“L”レベルに反転す
る。これにより、停止回路12の出力はトランジ
スタQ1のオンにより“H”レベルに反転して制
御回路4の出力部4cに送出される。これをうけ
た出力部4cの発光素子LED1はカソードに接続
されたノツト回路N1の出力信号が“H”レベル
にあるので(即ち、制御部4aの出力信号が全て
“L”レベルにあり、遅延部4bの出力信号も全
て“L”レベルにあるので)、発光せず、インバ
ータ3には発光出力(即ち制御信号)は送出され
ない。この際、上記リセツト回路12は、制御電
源Vccの印加により“H”レベルの出力信号をイ
ニシヤルリセツト信号として一旦送出するが、コ
ンデンサC12が抵抗R27を通して充電されるので、
そのCR時定数で定まる時限後、出力信号は“L”
レベルに反転し、イニシヤルリセツト信号の送出
を自動的に停止する。又、交流電源1の印加によ
り、電圧検出回路8は変成器9を介して、入力電
圧をうけ、これを整流器Rec2によつて全波整流し
て直流に変換し、この直流出力はダイオードD3
を通して積分器によつて積分された出力が可変抵
抗VR2抵抗R12を介して比較器CP2に送出される。
比較器CP2は基準電圧Vrefと比較するが、Vref
り小さいので出力信号は“L”レベルのまゝであ
る(即ち、検出出力は送出されない)。一方、交
流電源1の印加により整流回路2はこれを図示し
ない整流器により整流し、図示しない平滑用コン
デンサを充電することになるが、インバータ3の
パワートランジスタQu〜Qzは全てオフ状態にあ
るので、整流回路2から直流出力は送出されな
い。このとき、電流検出器6は、その交流側入力
コイル6bに交流電流iACが流れ、直流側入力コ
イル6cには直流電電流iDCが流れていないので
(iDC=0)、出力コイル6aの両端k,lにロー
パスフイルタを介して挿入した負担抵抗R4端子
間電圧のピーク値は、上記整流回路2の図示しな
い平滑用コンデンサを充電する際大きな突入電流
が流れるため、短時間電位が上昇し、これが整流
器Rec1と積分器によつて整流され、積分されて抵
抗VR1,R6を介して比較器CP1の非反転入力端子
に送出されることになる。しかし、比較器CP1
その反転入力端子に上記突入電流が流れている時
間以上の期間、上記リセツト回路13のイニシヤ
ルリセツト信号が送出されて基準電圧Vrefと加算
された電圧が入力されているので、反転入力端子
の入力電圧の方が高くなり、該比較器CP1の出力
信号は“L”レベルにある、(即ち、過電流検出
の出力は送出されない)。
この状態で誘導電動機5を起動する。即ち、制
御回路4の制御部4aに所望の速度指令が与えら
れることによつて、これに対応する周波数信号に
達するまでカウンタがカウント動作しカウント数
に応じた信号をROMにアドレス及びページ指定
の信号として送出して記憶したデーをROMから
順次読出しこれをデータセレクタによつて選択し
て、制御部4aの出力端からパルス幅変調した出
力信号をそれぞれ送出する。これをうけた遅延部
4bは入力端子に“H”レベルの入力信号をうけ
ている期間抵抗R1を通してコンデンサC1を充電
させて積分し、この積分出力を該遅延部4bの各
積分器の出力端から送出する。これをうけた出力
部4cのノツト回路N1は、上記積分出力が該ノ
ツト回路N1のスレツシユホールドレベル以上に
ある期間、出力を“L”レベルに反転することに
より発光素子LED1が発光し、この発光出力を制
御回路4のパルス幅を変調した制御信号として、
インバータ3のパワートランジスタQu〜Qzのベ
ースに、ベースドライブ回路Bu〜Bzを介して送
出して、パワートランジスタQu〜Qzを、直列ア
ームとなつた一方がオン時には他方がオフとなる
ように適時オン・オフ制御してインバータ3の出
力端から三相交流電力を3相誘導電部機5に送出
し、電動機5を起動させ、所望の速度指令に達す
るまでインバータ3の出力周波数とこれに対応し
た出力電圧を上昇せしめ、電動機5を駆動し図示
しない軸負荷を運転する。この際、電流検出器6
の直流側入力コイル6cには直流電流iDCが流れ
ることになつて過電流検出回路7の負担抵抗R4
の端子間電圧のピーク値も上昇することになる
が、その値は基準電圧Vrefより小さいので比較器
CP1の出力信号は“L”レベルのまゝである。
次に保護動作について説明する。今、インバー
タ3に接続された誘導電動機5の図示しない軸負
荷が過負荷状態になつて、インバータ3の出力電
流が大巾に増加すると、電流検出器6の直流側入
力コイル6cに流れる電流iDCが過大となるので、
負担抵抗R4の端子間電圧のピーク値が上昇しこ
れを積分器を介して比較器CP1に送出されること
になるので、基準電圧Vrefより大きくなり比較器
CP1の出力信号は“H”レベルに反転して保持し
(即ち、検出出力の送出)、これにより停止回路1
2はトランジスタQ1がオフして、出力信号が
“L”レベルに反転し、制御回路4の出力部4c
の発光素子LED1の発光を阻止し、発光出力(制
御信号)の送出を停止せしめて、インバータ3の
パワートランジスタQu〜Qzを全てオフさせて、
パワートランジスタQu〜Qzの破壊を防止する。
一方、上記比較器CP1の“H”レベルの出力信号
によりトランジスタQ2がオンし、リレーXが励
磁しその常閉接点Xbを開路して交流電源1をし
や断してインバータ装置を保護する。又、外部サ
ージ等の影響により、インバータ3の直列アーム
となつた上、下のトランジスタ(例えばQuとQz
が一時短絡状態となつて過電流が流れた場合に
も、上述同様に動作して、停止回路112の
“L”レベルの出力信号により制御回路4の出力
部4cの発光素子LED1の発光を停止させ、パワ
ートランジスタQu〜Qzを全てオフさせ、上述同
様、インバータ装置を保護する。
又、整流回路2の図示しないコンデンサが経年
変化等により劣化して充電電流が過大となつた場
合は電流検出器6の交流側入力コイル6bに流れ
る電流iACが過大となるので、上述同様、出力コ
イル6aの両端に挿入された過電流検出回路7の
負担抵抗R4の端子間電圧ピーク値は上昇して基
準電圧Vrefにより大きくなり、比較器CP1の出力
は“H”レベルに反転して保持され、停止回路1
2の出力信号によつて制御回路4の制御信号の送
出を停止せしめて次段への事故波及を防止すると
共に交流電源1の印加を停止せしめてインバータ
装置を保護する。
又、交流電源1の電源電圧が変動してインバー
タ装置の最大定格電圧以上に上昇したとき、これ
を変成器9を介してうけた電圧検出回路8は、入
力電圧が基準電圧Vrefより大きくなるので、比較
器CP2の出力は“H”レベルに反転し、これを保
持して検出出力を送出する。これにより、上述同
様、停止回路12のトランジスタQ1はオフして
コレクタ出力は“L”レベルとなり、制御回路4
の制御信号の送出を阻止してインバータ3のパワ
ートランジスタQu〜Qzを全てオフせしめると共
に、トランジスタQ2のオンによりリレーXの励
磁によつてその常閉接点Xbを開路して交流電源
1の印加を停止して、インバータ装置を保護す
る。
更に、パワートランジスタQu〜Qz自体が経年
変化等により劣化してスイツチング時におけるコ
レクタ損失が増大し過大な自己発熱を生じて温度
が異常に上昇したり、装置自体が屋外に負荷装帯
と共に設置されて、外気温とパワートランジスタ
の自己発熱とにより、パワートランジスタ及びそ
の周辺の温度が異常に上昇したりして、温度セン
サ11の設定温度を超えた場合は、温度センサー
11が応動してその常閉接点が開路することによ
り、温度検出回路10の比較器CP3の非反転入力
端子の入力電圧が基準電圧Vrefより大きくなるの
で、、比較器CP3の出力は“H”レベルに反転し
てこれを保持し、上述同様、停止回路12のトラ
ンジスタQ1のコレクタ出力を“L”レベルに反
転させて、制御回路4の制御信号の送出を停止せ
しめてインバータ3のパワートランジスタQu
Qzを全てオフして、このパワートランジスタの
熱破壊を防止すると共に、リレーXの励磁によつ
てその常閉接点Xbを開路して交流電源1の印加
を停止せしめ、インバータ装置を保護する。
上記保護動作において各検出回路7,8,10
の検出出力の送出は、リセツト回路13のリセツ
トスイツチS1を一旦閉路してコンデンサC12を瞬
時に放電させて開路することにより、初期状態と
同様、リセツト信号を各検出回路7,8,10に
送出するまで保持される。
尚、実施例にあつて、インバータ装置はパルス
幅変調方式(PWM方式)のものとして説明した
が、これに限定されるものではなく、チヨツパー
や整流器により直流入力電圧を制御し、インバー
タは直流、交流変換を行ういわゆるPAM方式に
対しても適用できることは勿論である。
本考案によれば、電流検出器は3脚鉄心の中央
脚に出力コイルを、両側脚に入力コイルをそれぞ
れ巻装し、側脚の一方に巻装した入力コイルを交
流電源に、側脚の他方に巻装した入力コイルを直
流電源側にそれぞれ直列に挿入して、中央脚に巻
装した出力コイルの両端に挿入せしめて閉回路を
形成するようにした負担抵抗の端子間電圧のピー
ク値により電流の変化を検出せしめるようにして
あるので、交流側と直流側の電流変化を1個の電
流検出器で検出することができ、従来に比して、
大形で高価な直流変流器を用いたり、分流器を用
いることによる絶縁強度の強化や静電遮蔽の構成
の複雑化及びサージ電圧の直接の侵入を招来する
ようなことは全くなく、しかも交流電源側の電流
を検出するための変流器も不安となつて、装置を
簡略化した構成で安価なものとすることができ
る。しかも、装置は過電流、電源電圧の変動及び
異常な温度上昇を並列的に検出して、電源を開路
すると共に、インバータのパワートランジスタを
全てオフせしめるようにしてあるので、電動機が
過負荷状態となつても、あるいは、インバータ装
置が負荷装置と共に屋外に設置されて温度が異常
に上昇してもインバータ装置及び電動機を的確に
保護することができる。更に、過電流、電圧、温
度の各検出回路は入力を電圧変換して基準電圧と
比較することにより検出するようにしてあるの
で、検出回路の抵抗値等回路定数の選定により同
一の基準電圧で比較検出せしめることができIC
回路部品もいわゆる一石のもので構成することが
可能となつて、検出回路構成も単純化し装置を小
形化しインバータ装置を安価なものとすることが
できる等実用上著しい効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すブロツク図、第
2図は第1図の電流検出器の概略構成図である。 1:商用交流電源、2:整流回路、3:インバ
ータ、4:制御回路、6:電流検出器、7:過電
流検出回路、8:電圧検出回路、10:温度検出
回路、11:温度センサー、12:停止回路、
Qu〜Qz:パワートランジスタ、Bu〜Bz:ベース
ドライブ回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 交流電源に、リレーの常閉接点と整流回路を介
    して、複数のパワートランジスタをブリツジ形に
    結線してなるインバータ部を接続し、このインバ
    ータ部のパワートランジスタのベースに、ベース
    ドライブ回路を介して制御信号を送出するように
    した制御回路を接続し、上記制御信号により複数
    のパワートランジスタを適時オンオフ制御してイ
    ンバータ部から出力を送出するようにしたインバ
    ータ装置において、上記整流回路の入力側に3脚
    鉄心の一方の側脚に巻装した交流側入力コイル
    を、整流回路の出力側に3脚鉄心の他方の側脚に
    巻装した直流側入力コイルをそれぞれ直列に挿入
    し3脚鉄心の中央脚に出力コイルを巻装した電流
    検出器と、この電流検出器の出力コイルの両端に
    負担抵抗を挿入し、この負担抵抗の端子間電圧が
    基準電圧より大きくなつたとき、出力するように
    した過電流検出回路と、上記交流電源に変成器を
    介して接続されて入力電圧が基準電圧より大きく
    なつたとき、出力するようにした電圧検出回路
    と、上記パワートランジスタの近傍に配設された
    温度センサから接続されて、パワートランジスタ
    周辺温度がセンサの設定温度より大きくなつたと
    き、出力するようにした温度検出回路と、これら
    検出回路から接続されて少くとも1つの検出回路
    の出力が入力したとき、上記制御回路の制御信号
    の送出を阻止する信号と電源を開路する信号を送
    出するようにした停止回路とを具備せしめたこと
    を特徴とするインバータ装置の保護装置。
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