JPH02204657A - エンジンの出力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、エンジンの出力を常に最適状態に維持する
エンジンの出力制御装置に関するものである。

（従来の技術） 一般にこの種の装置は、各種のセンサにより検出した冷
却水温度、吸入空気量、排気温度等のデータをＣＰＵ内
に取り込み、予めＣＰＵ内に記憶された点火・噴射時期
と上記データとを対応させ、最適出力がなされるように
パルス発生手段にタイミング信号を送っている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、ＣＰＵから出力されるタイミング信号は
そのままパルス発生手段に伝達されるため、ＣＰＵに異
常が発生した場合やタイミング信号にノイズが混入した
場合には、パルス発生手段に正常なタイミング信号が伝
達されず、パルス発生手段から出力される各気筒への点
火・噴射タイミングが狂ってエンジンの出力低下を招く
という問題があった。

また、ウォッチドッグ方式とよばれるＣＰＵの異常監視
システムも存在するが、これはＣＰＵのプログラムの暴
走を防ぐためのものであうで、上記のような問題の解決
手段には適当でなかった。

この発明は上記問題点を解消するためのもので、ＣＰＵ
に異常が発生したときやタイミング信号にノイズが混入
したときのように、パルス発生手段に出力されるタイミ
ング信号が正常でないときには、予め設定した理想信号
をパルス発生手段に出力することによって、常に最適な
エンジン出力を得られるように気筒での点火・噴射タイ
ミングを維持できるエンジンの出力制御装置を提供する
ことを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するためこの発明は、各気筒に点火・噴
射パルスを出力するパルス発生手段に、点火時期・噴射
時期のタイミング信号とクランク角二進数信号とを入力
するエンジンの出力制御装置において、予め理想信号を
記憶した記憶手段と、前記タイミング信号と理想信号の
うちのいずれか一方をパルス発生手段に転送する切換手
段と、タイミング信号の異常を検知し、該異常回数に対
応して理想信号をパルス発生手段に転送するように切換
手段を作動させる検知手段とを設けたものである。

（作　用） 上記構成に基づくこの発明の作用は、パルス発生信号に
出力されるタイミング信号に異常があると検知手段がこ
れを検知して異常回数をカウントし、該異常回数が一定
回数に至ると切換手段が作動してタイミング信号を遮断
し、記憶手段内の理想信号をパルス発生手段に出力する
。

（実施例） 次に、この発明を添付図面に示す一実施例に基づいて説
明する。

第１図において、１はＣＰＵで、該ＣＰＵＩは図示しな
い各種のセンサによって検出した冷却水温、吸入空気量
、空燃比等のデータを取り込み、該データに対応した点
火時期・噴射時期の最適値を計算し、タイミング信号を
出力する。２はランチで、該ラッチ２はＣＰＵＩから出
力されるタイミング信号を一定時間保持するためのもの
である。

３はパルス発生手段で、該パルス発生手段３はラッチ２
内に保持されたタイミング信号と、クランク角センサー
４によって検出したクランク角二進数信号とを同期して
取り込むとともに、図示しない各気筒に点火・噴射パル
スを出力する。

５はＣＰＵＩとラッチ２との間に設けた切換手段で、該
切換手段５は予め最適な点火・噴射が行なわれるような
理想信号を記憶した記憶手段６にも接続されており、そ
の切換作動によってＣＰＵＩ側のタイミング信号と記憶
手段６の理想信号のうちのいずれか一方を選択してラッ
チ２に転送する。

７は検知手段で、該検知手段７は判別回路８とカウンタ
９とフリップフロップ１０とから構成されている。判別
回路８はＣＰＵＩから出力されるタイミング信号が正常
であるか否かを検知し、異常であると判断した場合には
その異常回数をカウンタ９でカウントする。カウンタ９
は予め設定された異常回数をカウントするとフリップフ
ロップ１０に対してリセット信号Ｒを出力して作動させ
るとともに、カウントした異常の回数をキャンセルする
。上記判別回路８は、具体的には第２図（ａ）　〜（Ｃ
）に示すようにＡＮＤ回路、ＮＡＮＤ回路。

Ｎ０７回路等を適宜組み合わせればよい。

カウンタ９からリセット信号Ｒを受信したフリップフロ
ップ１０は切換手段５に切換信号Ｑを出力する。また、
ラッチ２からのセット信号Ｓによって元の状態に戻る。

次に、この発明の詳細な説明する。

例えば６気筒エンジンの場合、それぞれの気筒に出力さ
れるパルス信号は第３図のようになる。

タイミング信号を出力するクランク角はその時点の冷却
水温、吸入空気量、空燃比、等のデータを基にしてＣＰ
ＵＩによって算出されるが、その範囲は上死点を０６と
すると、７０’〜１２０’、１９０”〜２４０”、３１
０＠〜３６０°（０°）である。

今、クランク角センサー４の分解能を０．１’としてそ
の範囲を二進数で表わすと表−１の如くである。

（以下音色） 表−１ この表において、例えば７０．０”〜１２０．０°にお
ける２”、２’のタイミング信号は“０１″または１０
″しかとり得ない。従って、点線内のビットを判別回路
８で検知していれば、上記以外の“００”または“１１
”の信号である場合には、他のビットの信号に関わらず
異常であることを判断してカウンタ９にカウントする。

勿論、正常である場合にはそのまま切換手段５を介して
ラッチ２に至り、パルス発生手段３でクランク角二進数
信号と同期されて各気筒にパルス信号が出力される。

そして、判別回路８によってタイミング信号が異常であ
ると判断されても、カウンタ９は予め設定された異常回
数に至るまでは作動しない、カウンタ９は予め設定した
回数の異常を検知すると、フリップフロップ１０にリセ
ット信号Ｒを出力するとともに、カウントした異常回数
をリセットする。するとフリップフロップ１０は切換手
段５に切換信号Ｑを出力する。これにより切換手段５は
ＣＰＵＩとの接続を遮断するとともに、記憶手段６内の
理想信号を取出してラッチ２に転送する。

この理想信号を受信したラッチ２は更にパルス発生手段
３に転送するとともに、フリップフロップ１０にセット
信号Ｓを出力する。従って、切換手段５は元の状態、即
ち、ＣＰＵＩからのタイミング信号を受信できるように
なる。

そして、ラッチ２で一旦保持された理想信号は、パルス
発生手段３にクランク角二進数信号とともに取り込まれ
、各気筒に点火・噴射パルスが出力されることとなる。

なお、上記実施例においては、クランク角センサー４に
よる分解能を０．１°、タイミング信号を１２ビツトと
した場合を説明したが、分解能１°では９ビツトとなり
、次の表−２内の点線部位を判別回路８で検知すればよ
い。

表−２ ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の構成を示すブロックダイアグラム、
第２図（ａ）〜（Ｃ）は判別回路の具体例を示す説明図
、第３図はクランク角位置を示す説明図である。 更に、インパネ（図示せず）内に表示手段を設け、タイ
ミング信号の異常が設定回数を越えた時に表示するよう
にすれば、運転者が確認でき便利である。 （発明の効果） この発明は以上のように構成したものであるから、ＣＰ
Ｕに異常が発生したときやタイミング信号にノイズが混
入したときのように、パルス発生手段に出力されるタイ
ミング信号が正常でないときには、予め設定した理想信
号をパルス発生手段に出力することによって、常に最適
なエンジン出力を得られるように気筒での点火・噴射タ
イミングを維持できるという優れた効果を奏するもので
符　　号　　の　　説　　明

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 各気筒に点火・噴射パルスを出力するパルス発生手段に
   、点火時期・噴射時期のタイミング信号とクランク角二
   進数信号とを入力するエンジンの出力制御装置において
   、 予め理想信号を記憶した記憶手段と、前記タイミング信
   号と理想信号のうちのいずれか一方をパルス発生手段に
   転送する切換手段と、タイミング信号の異常を検知し、
   該異常回数に対応して理想信号をパルス発生手段に転送
   するように切換手段を作動させる検知手段とを設けたこ
   とを特徴とするエンジンの出力制御装置。