JP3458509B2 - ノック制御装置 - Google Patents

ノック制御装置

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JP3458509B2
JP3458509B2 JP2961495A JP2961495A JP3458509B2 JP 3458509 B2 JP3458509 B2 JP 3458509B2 JP 2961495 A JP2961495 A JP 2961495A JP 2961495 A JP2961495 A JP 2961495A JP 3458509 B2 JP3458509 B2 JP 3458509B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのノック制御
装置に係わり、特に、2つのマイコン間にてノックセン
サの異常に関する通信を行なうエンジンのノック制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のノックコントロールシステム(K
CS方式)としては、例えば図18に示す様に、ノック
制御を行なう電子制御装置(ECU)に、ノックの発生
の判定やノックセンサP1,P2の異常の判定等を行な
うKCS側のマイコン(KCSマイコン)と点火制御等
を行なうホスト側のマイコン(ホストマイコン)とを備
えたものがある。
【0003】このECUでは、入ってきた気筒判別セン
サP3の信号と回転角センサP4の信号とを、フィルタ
P5、P6を通した後、波形整形回路P7にて波形整形
する。この波形整形して得られた、エンジン回転数信号
(NE信号)、上死点を示す信号(TDC信号)、クラ
ンク角の基準位置を示す信号(G2O信号)を、KCS
マイコン及びホストマイコンに出力する。そして、KC
Sマイコン及びホストマイコンのCPUでは、それらの
波形整形された信号を用いて、点火時期等のタイミング
の基準となる基準信号(KCSM)と気筒判別信号(K
CSS)とを、各々別個に作成している。また、このK
CSマイコンとホストマイコンとの間では、複数の通信
線P8を介して、一対のノックセンサP1,P2の異常
を報知するフェイル情報等の情報を通信している。
【0004】次に、この通信方法について説明するが、
ここでは、通信の同期がとれていない場合を例にあげ
る。 まず、図19に示す様に、ホストマイコンは、ホスト
側の基準信号のタイミング(TDC)t1で、KCSマ
イコンからのフェイル情報であるフェイル信号を読み取
る。尚、このフェイル信号は、一対のノックセンサP
1,P2のうち、どちらか一方でも異常がある場合に異
常と報知し、又は両方とも正常な場合に正常と報知する
ものである。
【0005】一方、KCSマイコンは、KCS側の基
準信号のタイミングt2で、フェイル信号を反転(例え
ば、センサ正常時はH→L、センサ異常時はL→H)す
る。尚、図示する様に、両基準信号には独立に作られる
ことによるズレ(t1→t2)があり、フェイル信号の反
転にも多少のズレ(t2→t3)がある。
【0006】次に、ホストマイコンは、30ATDC
のタイミングで、再度KCS側のマイコンから出された
フェイル信号を読み取る。 その後、KCSマイコンは、クランク角に応じて設定
される所定のゲートのオフするタイミングt4で、再度
フェイル出力を反転する(例えば、センサ正常時はL→
H、センサ異常時はH→L)。
【0007】つまり、KCSマイコンは、フェイル出力
を、ホスト側のTDCと30ATDCの間に1回、30
ATDCと次のTDCの間に1回、合計2回反転してい
る。そして、フェイル信号を受信するホストマイコン
は、ホスト側のTDCと30ATDCとのタイミングで
フェイル出力を読み取り、TDCのタイミングでHかつ
30ATDCのタイミングでLであれば、センサ正常と
判断する。逆に、TDCのタイミングでLかつ30AT
DCのタイミングでHであれば、センサ異常と判断して
いる。
【0008】尚、このフェイル信号だけでは、どちらの
ノックセンサP1,P2が異常であるかが不明であるの
で、異常であるノックセンサP1,P2の区別をホスト
マイコン側に報知するために、KCSマイコンからは、
別の信号(フェイル判別信号)を用いてその旨を報知し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この様に、従来のKC
S方式においては、KCSマイコンでは、1点火の間に
フェイル信号を2回も反転して出力し、一方、ホストマ
イコンでは、それに応じて2回もフェイル信号を読み取
って、ノックセンサP1,P2が正常か異常かの情報を
得ている。
【0010】この方式は、ノックセンサP1,P2の状
態を確実に報知でき、しかも断線等による影響を排除で
きるという利点はあるが、短期間のうちに実行しなけれ
ばならないこれらの信号処理が、両マイコンにとって大
きな負荷となっているという問題があった。特に、TD
Cのタイミングでは、他の処理が多いため、マイコンの
負荷を軽減する対策が望まれていた。
【0011】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、異なるマイコン間で通信処理を行なう
ノック制御装置において、特にTDC近傍のタイミング
にて必要な処理を低減して、マイコンの負荷を減らすこ
とができるノック制御装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、図1に例示する様に、エンジンの
ノックを検出するノックセンサからの信号に基づいて、
ノックセンサの異常判定等を行なうノック判定部と、該
ノック判定部からの通信情報に基づいて、点火時期調節
等のノック制御を行なうノック制御部と、を備え、前記
ノック判定部及び前記ノック制御部で各々独立して、制
御タイミングを示す基準信号及び気筒に対応する信号を
作成するノック制御装置であって、前記ノック判定部側
の前記基準信号に応じた所定タイミングで、前記ノック
センサの異常の有無を報知するフェイル信号を、前記ノ
ック判定部側の前記気筒に対応する信号に応じて1点火
毎に1回反転させて、前記ノック判定部から前記ノック
制御部に送信するフェイル信号送信手段と、該フェイル
信号送信手段によるフェイル信号の送信後の所定タイミ
ングで、1点火毎に1回前記ノック制御部側にて前記フ
ェイル信号を読み取るフェイル信号読取手段と、該フェ
イル信号読取手段によって読み取ったフェイル信号と前
記ノック制御部側の前記気筒に対応する信号とに基づい
て、前記ノックセンサの状態を認識するノックセンサ状
態認識手段と、を備えたことを特徴とするノック制御装
置を要旨とする。
【0013】請求項2の発明は、前記ノックセンサを、
前記エンジンの気筒数に対応して一対備えたことを特徴
とする前記請求項1記載のノック制御装置を要旨とす
る。請求項3の発明は、前記フェイル信号として、前記
ノックセンサの正常/異常に応じて、前記ノック判定部
側の前記気筒に対応する信号を、そのまま又は反転させ
て使用することを特徴とする前記請求項1又は2記載の
ノック制御装置を要旨とする。
【0014】請求項4の発明は、前記ノック判定部と前
記ノック制御部とを接続する専用の通信線を用いて、前
記フェイル信号の送信を行なうことを特徴とする前記請
求項1〜3のいずれか記載のノック制御装置を要旨とす
る。
【0015】請求項5の発明は、前記専用の通信線に代
えて、汎用のシリアル通信用の通信線を用いることを特
徴とする前記請求項4記載のノック制御装置を要旨とす
る。請求項6の発明は、前記ノック判定部側の前記基準
信号に応じた所定タイミングで、前記どちらのノックセ
ンサが異常かを報知するフェイル判別信号を、1点火毎
に1回反転させて前記ノック判定部からノック制御部に
送信するフェイル判別信号送信手段と、該フェイル判別
信号送信手段によるフェイル判別信号の送信後の所定タ
イミングで、1点火毎に1回前記ノック制御側にて前記
フェイル判別信号を読み取るフェイル判別信号読取手段
と、を備えたことを特徴とする前記請求項2〜5のいず
れか記載のノック制御装置を要旨とする。
【0016】請求項7の発明は、前記フェイル判別信号
として、前記ノックセンサの区別に応じて、前記ノック
判定部側の前記気筒に対応する信号を、そのまま又は反
転させて使用することを特徴とする前記請求項6記載の
ノック制御装置を要旨とする。
【0017】請求項8の発明は、前記ノック判定部と前
記ノック制御部とを接続する専用の通信線を用いて、前
記フェイル判別信号の送信を行なうことを特徴とする前
記請求項6又は7記載のノック制御装置を要旨とする。
【0018】請求項9の発明は、前記専用の通信線に代
えて、汎用のシリアル通信用の通信線を用いることを特
徴とする前記請求項8記載のノック制御装置を要旨とす
る。請求項10の発明は、前記ノック判定部と前記ノッ
ク制御部とを接続する一方の専用の通信線を用いて、一
方のノックセンサの正常/異常を区別するフェイル信号
を送信するとともに、前記ノック判定部と前記ノック制
御部とを接続する他方の専用の通信線を用いて、他方の
ノックセンサの正常/異常を区別するフェイル信号を送
信することを特徴とする前記請求項2又は3記載のノッ
ク制御装置を要旨とする。
【0019】請求項11の発明は、前記専用の両通信線
に代えて、少なくとも一方に汎用のシリアル通信用の通
信線を用いることを特徴とする前記請求項10記載のノ
ック制御装置を要旨とする。
【0020】請求項12の発明は、図2に示す様に、エ
ンジンのノックを検出する一対のノックセンサからの信
号に基づいて、ノックセンサの異常判定等を行なうノッ
ク判定部と、該ノック判定部からの通信情報に基づい
て、点火時期調節等のノック制御を行なうノック制御部
と、を備え、前記ノック判定部及び前記ノック制御部で
各々独立して、制御タイミングを示す基準信号及び気筒
に対応する信号を作成するノック制御装置であって、前
記ノック判定部側の前記基準信号に応じた所定タイミン
グで、前記両ノックセンサともの異常の有無を報知する
第1フェイル信号を、前記ノック判定部側の前記気筒に
対応する信号に応じて1点火毎に1回反転させて、前記
ノック判定部から前記ノック制御部に送信する第1フェ
イル信号送信手段と、前記ノック判定部側の前記基準信
号に応じた所定タイミングで、前記どちらかのノックセ
ンサの異常に応じて、第2フェイル信号をオン又はオフ
のどちらかの状態に保って、1点火毎に1回前記ノック
判定部から前記ノック制御部に送信する第2フェイル信
号送信手段と、前記第1及び第2フェイル信号送信手段
によるフェイル信号の送信後の所定タイミングで、1点
火毎に1回前記ノック制御部側にて前記第1及び第2フ
ェイル信号を読み取るフェイル信号読取手段と、該フェ
イル信号読取手段によって読み取った前記第1及び第2
フェイル信号と前記ノック制御部側の前記気筒に対応す
る信号とに基づいて、前記ノックセンサの状態を認識す
るノックセンサ状態認識手段と、を備えたことを特徴と
するノック制御装置を要旨とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】請求項1の発明では、ノックセ
ンサの異常判定を行なう(例えばKCS側のマイコンで
ある)ノック判定部と、ノック制御を行なう(例えばホ
スト側のマイコンである)ノック制御部とで、各々独立
して、制御タイミングを示す(例えばTDCのタイミン
グを示す)基準信号及び(例えば気筒判別信号である)
気筒に対応する信号を作成する。そして、フェイル信号
送信手段によって、ノック判定部側の基準信号に応じた
所定タイミングにて、ノックセンサの異常の有無を報知
する(ノック判定部側の気筒に対応する信号に応じた)
フェイル信号を、1点火毎に1回反転させてノック制御
部に送信する。一方、ノック制御部側のフェイル信号読
取手段では、フェイル信号送信手段によるフェイル信号
の送信後の所定タイミングにて、1点火毎に1回フェイ
ル信号を読み取り、ノックセンサ状態認識手段によっ
て、この読み取ったフェイル信号と(ノック制御部側
の)気筒に対応する信号とに基づいて、ノックセンサの
状態を認識する。
【0022】つまり、本発明では、1点火毎に1回ノッ
クセンサのフェイル信号を例えばホスト側のマイコンに
送信するだけで、ノックセンサの正常か異常かの状態を
認識することができるので、信号処理が軽減されるとい
う顕著な効果を奏する。特に、TDC近傍では処理すべ
き内容が多く制御装置にとって負担が大きいが、本発明
では、このTDC近傍での処理を減らすことができるの
で、この点で大きな利点がある。
【0023】また、本発明では、例えばKCS側とホス
ト側とのマイコンで作成される例えば気筒判別信号を用
いて、ノックセンサの異常判定を行なうことができるの
で、両マイコン間で同期をとらなくとも、確実にノック
センサの状態を認識でき、それによって、同期をとるた
めの処理が軽減されるという効果もある。
【0024】請求項2の発明では、例えば偶数の気筒数
のエンジンを2つに区分して、それぞれに対して1つの
合計2つのノックセンサを用いる場合に、この両ノック
センサの状態を簡単な信号処理で、例えばKCS側から
ホスト側のマイコンに送信することができる。
【0025】請求項3の発明では、フェイル信号とし
て、ノックセンサの正常/異常に応じて、ノック判定部
側の例えば気筒判別信号の様な気筒に対応する信号を、
そのまま又は反転させて使用できるので、信号処理の負
担が軽減されるという効果がある。
【0026】請求項4の発明では、ノック判定部とノッ
ク制御部とを接続する専用の通信線を用いて、フェイル
信号の送信を行なうので、迅速にノックセンサの状態を
送信でき、適切な制御を行なうことができる。請求項5
の発明では、専用の通信線に代えて、汎用のシリアル通
信用の通信線を用いて、フェイル信号の送信を行なうの
で、専用の通信線を設ける必要がなく、構成が簡易化さ
れるという利点がある。
【0027】請求項6の発明では、フェイル判別信号送
信手段によって、ノック判定部側の基準信号に応じた所
定タイミングにて、どちらのノックセンサが異常かを報
知するフェイル判別信号を、1点火毎に1回反転させて
ノック制御部に送信する。一方、ノック制御部側のフェ
イル判別信号読取手段では、フェイル判別信号の送信後
の所定タイミングにて、1点火毎に1回このフェイル判
別信号を読み取る。
【0028】つまり、1対のノックセンサのうちどちら
か一方でも異常がある場合は、上述したフェイル信号に
よってノック制御部側に報知され、更に、どちらのノッ
クセンサに異常があるかは、このフェイル判別信号によ
って報知される。これによって、より正確にノックセン
サの状態を把握することができる。
【0029】請求項7の発明では、フェイル判別信号と
して、ノックセンサの区別に応じて、ノック判定部側の
例えば気筒判別信号の様な気筒に対応する信号を、その
まま又は反転させて使用することができるので、信号処
理の負担が軽減されるという効果がある。
【0030】請求項8の発明では、ノック判定部とノッ
ク制御部とを接続する専用の通信線を用いて、フェイル
判別信号の送信を行なうので、迅速に且つより正確にノ
ックセンサの状態を送信でき、適切な制御を行なうこと
ができる。請求項9の発明では、専用の通信線に代え
て、汎用のシリアル通信用の通信線を用いて、フェイル
判別信号の送信を行なうので、専用の通信線を設ける必
要がなく、構成が簡易化されるという利点がある。
【0031】請求項10の発明では、ノック判定部とノ
ック制御部とを接続する一方の専用の通信線を用いて、
一方のノックセンサの正常/異常を区別するフェイル信
号を送信するとともに、ノック判定部と前記ノック制御
部とを接続する他方の専用の通信線を用いて、他方のノ
ックセンサの正常/異常を区別するフェイル信号を送信
することができる。
【0032】これによって、前記請求項6の発明と同様
に、より正確にノックセンサの状態を把握できるととも
に、専用の通信線を用いて送信を行なうので、迅速にノ
ックセンサの状態を送信でき、適切な制御を行なうこと
ができる。請求項11の発明では、専用の両通信線に代
えて、少なくとも一方に汎用のシリアル通信用の通信線
を用いるので、専用の通信線を削減した分だけ構成が簡
易化されるという利点がある。
【0033】請求項12の発明では、ノックセンサの異
常判定を行なう(例えばKCS側のマイコンである)ノ
ック判定部と、ノック制御を行なう(例えばホスト側の
マイコンである)ノック制御部とで、各々独立して、制
御タイミングを示す(例えばTDCのタイミングを示
す)基準信号及び(例えば気筒判別信号である)気筒に
対応する信号を作成する。そして、フェイル信号送信手
段によって、ノック判定部側の基準信号に応じた所定タ
イミングで、両ノックセンサともの異常の有無を報知す
る第1フェイル信号を、1点火毎に1回反転させてノッ
ク制御部に送信し、また、第2フェイル信号送信手段に
よって、ノック判定部側の基準信号に応じた所定タイミ
ングで、どちらかのノックセンサの異常に応じて、第2
フェイル信号をオン又はオフのどちらかの状態に保っ
て、1点火毎に1回ノック制御部に送信する。一方、ノ
ック制御部側のフェイル信号読取手段では、第1及び第
2フェイル信号送信手段による第1及び第2フェイル信
号の送信後の所定タイミングにて、1点火毎に1回その
フェイル信号を読み取り、ノックセンサ状態認識手段に
よって、この読み取ったフェイル信号とノック制御部側
の気筒に対応する信号とに基づいて、ノックセンサの状
態を認識する。
【0034】つまり、本発明では、第1及び第2フェイ
ル信号のみで、両ノックセンサの異常だけでなく、どち
らのノックセンサが異常であるかも、ノック制御部側に
送信することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例であるエンジンのノッ
ク制御装置を、図面に基づいて説明する。 (実施例1)図3は、本実施例のノック制御装置の概略
構成図である。この図3に示す様に、本実施例のノック
制御装置は、例えば直列6気筒エンジンに使用されるも
のであり、ノッキングを低減して好適なエンジン制御を
行なうために、電子制御装置(ECU)1を備えてい
る。
【0036】このECU1は、ノックの検出やノックセ
ンサF,Rの異常の検出等を行なうノックコントロール
システム(KCS)側のマイコン(以下KCSマイコン
と称す)3と、点火時期調節によってノックを低減する
等のノック制御を行なうホスト側のマイコン(以下ホス
トマイコンと称す)5とを有している。
【0037】このうち、KCSマイコン3は、固定デー
タ及び各種プログラムが格納されるROM3a,各種デ
ータの読出及び書き込みを行なうRAM3b,ROM3
aに記憶されているプログラムに基づいて各種の演算処
理を行なうCPU3cに加え、後述する波形整形回路1
5,ノックセンサF,Rからの信号を入力するマルチプ
レクサ21,特定の周波数帯域の成分のみを通過させる
バンドパスフィルタ23,ノック検出を行うためノック
のピーク値をホールドするピークホールド(P/H)回
路25,ノックセンサF,Rの異常検出を行う積分回路
27,使用する信号を切り換えるマルチプレクサ29,
アナログ−デジタル変換を行なうA/D変換器31を備
えている。一方、ホストマイコンは、前記と同様なRO
M5a,RAM5b,CPU5cを備えている。
【0038】本実施例では、気筒判別センサ7とエンジ
ンの回転角センサ9とからのパルス状の信号は、フィル
タ11,13にてノイズを除去され、波形整形回路15
にて波形整形が行われる。次に、波形整形回路15か
ら、エンジン回転数信号(NE信号)、上死点を示す信
号(TDC信号)、クランク角の基準位置を示す信号
(G2O信号)が、KCSマイコン3及びホストマイコ
ン5に出力される。そして、KCSマイコン3のCPU
3c及びホストマイコン5のCPU5cでは、それらの
波形整形された信号を用いて、点火時期等のタイミング
の基準となる基準信号KCSMと点火が行われている気
筒を示す気筒判別信号KCSSとが、各々別個に作成さ
れる。
【0039】一方、ノックセンサF,Rの検出出力は、
マルチプレクサ21に取り込まれた後、バンドパスフィ
ルタ23を通過して、P/H回路25及び積分回路27
へ取り込まれる。そこでは、所定期間(所定クランク角
に対応したゲート区間)内におけるノックセンサF,R
の検出出力のピーク値を保持したり、検出出力を積分し
ている。その後、P/H回路25の出力信号と積分回路
27の出力信号をマルチプレクサ29により選択的に切
換え、A/D変換器31でP/Hと積分のデジタル信号
への変換を順に行っている。尚、A/D変換終了後、C
PU3cより出力されるリセット信号(記述していな
い)により、P/H回路25及び積分回路27はリセッ
トされる。
【0040】これらの各種センサの検出出力のうち、K
CSマイコン3のCPU3cに取り込まれて処理された
ものは、その結果が、両マイコン3,5のCPU3c,
5c間を接続する専用の通信線41,42等を介して、
ホストマイコン5へ転送される。尚、後に詳述するが、
通信線41は(ノックセンサF,Rの正常か異常かの判
定に用いられる)フェイル信号FAIL−Fを送信し、
通信線42は(異常のノックセンサF,Rの区別に用い
られる)フェイル判別信号FAIL−SFを送信するた
めに使用される。
【0041】一方、ホストマイコン5では、各種制御プ
ログラムに基づいて出力された点火時期制御信号、燃料
噴射制御信号が、駆動回路51,53にて所定のレベル
まで増幅された後、点火時期制御を行うイグナイタ55
及び燃料噴射制御を行うインジェクタ57に出力され
る。
【0042】また、本実施例に使用されるノックセンサ
F,Rは、図4の直列6気筒エンジンの平面図に示す様
に、隣合う3気筒毎に1個使用されている。つまり、#
1気筒から#3気筒の間にノックセンサFが、#4気筒
から#6気筒の間にノックセンサRが、各々取り付けら
れている。これらのノックセンサF,Rは、熱の影響を
受けにくい様に、エンジンの吸気側に取り付けられてい
る。そして、#1、#2、#3の各気筒の点火の時には
ノックセンサFを用い、#4、#5、#6の各気筒の点
火の時にはノックセンサRを用いてノック制御を行う。
つまり、点火は、#1→#5→#3→#6→#2→#4
→#1の順番であるため、ノックセンサFとノックセン
サRは交互に用いられる。尚、本発明はエンジンのノッ
ク制御のみに関するので、その他の説明は省略する。
【0043】次に、本実施例のノック制御装置における
センサ異常検出や通信等の処理を図5〜図10のフロー
チャートを参照して説明する。 a)まず、KCSマイコン3のCPU3cでの処理を述
べる。KCS側のCPU3cで行われる処理は、図5の
イニシャル処理、図6のNE割込処理、図7のゲートオ
ープン割込処理、図8のゲートクローズ割込処理の4つ
の処理に分けられる。
【0044】まず、図5に示す様に、CPU3cの電
源が投入されると、ノック制御プログラムが実行され、
そのイニシャル処理が行われる。ここでは、ステップ1
00にて、イニシャル時の処理として、RAM3bの初
期化、割り込み・タイマーの初期化、初期値のセット等
を行う。
【0045】その後、ステップ110にて、スタックポ
インタの初期化等を行うベースルーチンが実行される。
尚、NE割込、ゲートオープン・クローズ等の処理が行
われていないときは、このベースルーチンをループする
処理を行っている。 次に、NE割込(例えば回転角30度毎)が入ると、
現在行っている処理を中止し、図6に示す様に、NE割
込処理が実行される。
【0046】まず、ステップ200にて、今回のNE割
り込みがTDCのタイミングか否かを判断し、TDCの
タイミングでなければ、一旦本処理を終了し、割込が入
った時行っていた処理の続きを再開する。一方、TDC
のタイミングであれば、ステップ205にて、前回のT
DCのタイミングからの時間を計算する。
【0047】続くステップ210では、その時間を用い
て現在のエンジンの回転数を計算し、続くステップ21
5では、その回転数に見合ったゲート区間(ゲートオー
プンとゲートクローズのタイミング)を算出して、ゲー
トオープン及びゲートクローズのタイミングを設定す
る。
【0048】次に、ステップ220にて、後述する図8
のステップ425で判定されたセンサ異常判定(センサ
フェイル判定)の結果を取り込み、センサ正常か否かを
判断する。そして、ノックセンサF,Rが正常であれば
ステップ225に進み、一方異常であればステップ23
0に進む。
【0049】ステップ225では、センサ正常時の処理
として、FAIL−F信号に気筒判別信号を採用し、通
信線41を用いて、ホストマイコン5にFAIL−F信
号を出力する。例えば、ノックセンサFを使用する気筒
のTDC(#1,#2,#3)のとき気筒判別信号を”
H”、ノックセンサRを使用する気筒のTDC(#3,
#4,#5)のとき気筒判別信号を”L”と決めてお
き、この気筒判別信号をFAIL−F信号として送信す
る。つまり、今回のTDCのタイミングの気筒判別信号
がノックセンサFの時は”H”を出力し、逆にノックセ
ンサRの時は”L”を出力する。
【0050】これによって、KCSマイコン3から送信
されたFAIL−F信号が、ホストマイコン5の気筒判
別信号と合致するので、ノックセンサF,Rが正常であ
るという情報がホストマイコン5側にて得られ、しか
も、FAIL−SF信号が、”H”又は”L”の区別に
よって、どちらのノックセンサF,Rかの情報も得られ
ることになる。
【0051】その後、次のゲートオープン処理の準備と
して、ステップ240にて、P/H・フェイル積分の準
備、ノックセンサF,Rの切り替え等を行い、割込が入
った時行っていた処理の続きを再開する。一方、前記ス
テップ220の判定の結果、ノックセンサF,Rが異常
であれば、ステップ230にて、センサ異常時の処理を
行なう。ここでは、FAIL−F信号として、気筒判別
信号の反転したものを出力する。つまり、今回のTDC
のタイミングの気筒判別信号がノックセンサFの時は”
L”を出力し、逆にノックセンサRの時は”H”を出力
する。
【0052】これによって、KCSマイコン3から送信
されたFAIL−F信号が、ホストマイコン5の気筒判
別信号と合致しないことになるので、ノックセンサF,
R(の両方又は片方)が異常であるという情報が、ホス
トマイコン5側にて得られることになる。
【0053】続くステップ235では、どちらのノック
センサF,Rが異常かをホストマイコン5のCPU5c
に知らせるために、通信線42を介して、FAIL−S
F信号によりフェイル側のセンサ情報を出力する。例え
ば、ノックセンサFが異常の時、FAIL−SF信号
を”H”として出力し、ノックセンサRが異常の時は、
FAIL−SF信号を”L”として出力する。
【0054】従って、フェイル信号FAIL−S及びフ
ェイル判別信号FAIL−SFによって、どちらのノッ
クセンサF,Rが異常であるかの情報が、ホストマイコ
ン5に報知されることになる。その後、前記ステップ2
40の処理へ進み、その後、割込が入った時行っていた
処理の続きを再開する。
【0055】次に、図7に基づいて、前記図6のステ
ップ215にて設定されたゲートオープンのタイミング
で割り込まれるゲートオープン割込処理を説明する。ま
ず、ステップ300にて、ゲートオープンフラグの処理
を行なう。続くステップ310にて、P/H及びフェイ
ル積分を開始する。
【0056】続くステップ330にて、ノック判定レベ
ル等のデータ更新を行ない、その後、ゲートオープン割
込みが入った時の処理の続きを行う。 次に、図8に基づいて、前記図6のステップ215に
て設定されたゲートクローズのタイミングで割り込まれ
るゲートクローズ割込処理を説明する。
【0057】まず、ステップ400にて、ゲートクロー
ズフラグの処理を行ない、続くステップ405にて、P
/HのA/Dを開始し、A/Dが終了後、P/HのA/
D値を取り込む。続くステップ410にて、フェイル積
分のA/Dを開始し、A/Dが終了後、フェイル積分の
A/D値を取り込み、続くステップ415にて、P/
H、積分等のリセットを行なう。
【0058】続くステップ420にて、ノック判定レベ
ルの更新及び先程のP/H値を用いてノック判定を行
い、結果は図示しない他の通信線を用いてKCSマイコ
ン3から出力する。続くステップ425にて、フェイル
積分値を用いて、ノックセンサF,Rが正常か異常かの
フェイル判定を行なう。ここで、積分の値がフェイル判
定レベルより小さい時には、センサ異常としてステップ
430に進み、一方、積分の値がフェイル判定レベルよ
り大きい時には、ステップ440に進む。
【0059】ステップ430では、前記ステップ235
の処理であるFAIL−SF信号の出力のために、その
異常側のセンサがノックセンサF(H)かR(L)かを
記憶する。続くステップ435では、センサ異常とし
て、その旨を記憶し、ゲートクローズ割込が入った時の
処理の続きを再開する。
【0060】一方、ステップ440では、前回(前回の
ゲートクローズ処理の時)もセンサ正常であるか否かを
判定する。尚、ここで、前回の判定も考慮しているの
は、ホストマイコン5では、2つのノックセンサF,R
のうち1つでも異常の時、センサ異常としているためで
ある。
【0061】ここで、前回も正常であると判断される
と、ステップ445に進んで、両ノックセンサF,Rを
正常と記憶して、ゲートクローズ割込が入った時の処理
の続きを再開する。一方、前回のフェイル判定が異常の
ときは、前記ステップ435に進み、同様にセンサ異常
と記憶する。 b)次に、ホストマイコン5のCPU5cでの処理を述
べる。
【0062】ここでは、NE割込のタイミングで、図
9に示したNE割込処理が実行される。まず、ステップ
500にて、今回のタイミングが30ATDCのタイミ
ングであるか否かを判定し、そのタイミングであればス
テップ505に進み、一方、そうでなければ、NE割込
が入った時の処理の続きを再開する。
【0063】ステップ505では、30ATDCのタイ
ミングであるので、FAIL−F信号を取り込む。続く
ステップ510では、前回の30ATDCのタイミング
から反転しているか否かを判定する。ここで、肯定判断
されるとステップ515に進み、一方否定判断されると
ステップ520に進む。
【0064】ステップ515では、FAIL−F信号が
反転しており、通信が正常であるので、通信線異常を判
定するために使用されるRAM5bのFAIL−Tをク
リアした後、ステップ529に進む。一方、FAIL−
F信号が反転していなければ、通信線の異常が考えられ
るため、ステップ520にて、通信異常時の処理を行な
う。
【0065】ここで、通信異常時処理について説明す
る。図10に示す様に、まず、ステップ521にて、F
AIL−Tを1だけインクリメントし、続くステップ5
23にて、FAIL−Tがある値以上か否かを判定す
る。
【0066】ここでFAIL−Tがある値未満と判断さ
れると、再度チェックするために、前記図9のステップ
529に進む。そうでなければ、即ちFAIL−Tがあ
る値以上になった時には、通信線の異常と判断し、ステ
ップ525に進んで、イグナイタ55の出力信号を最遅
角(もっとも遅らすことが、安全な動作の場合)させ
る。
【0067】その後、ステップ527にて、ダイアグ記
憶及び図示しないダイアグランプの点灯等を行ない、そ
の後、NE割込処理を終了する。図9に戻り、ステップ
529では、FAIL−F信号が(ホスト側の)気筒判
別信号と合っているかを否かを確認する。そして、信号
が合っている場合、つまり、気筒判別信号をみて、気筒
がノックセンサF側(”H”に設定される)の時にFA
IL−F信号が”H”、もしくは気筒がノックセンサR
側(”L”に設定される)の時にFAIL−F信号が”
L”ならば、FAIL−F信号は気筒判別信号と合って
いるため、ステップ530にて、センサ正常時の処理を
行う。
【0068】ここで、センサ正常時処理について説明す
る。図11に示す様に、まず、ステップ531にて、F
AILカウンタ(後述)をクリアし、続くステップ53
3にて、KCSマイコン3から出されたノック信号を取
り込む。
【0069】続くステップ535にて、そのノック情報
よりイグナイタ55への出力信号を最適値に設定し、そ
の後、NE割込を終了する。図9に戻り、前記ステップ
529にて、FAIL−F信号が気筒判別信号と合って
いない場合、つまり、気筒がノックセンサF側(”H”
に設定される)の時にFAIL−F信号が”L”、もし
くは気筒がノックセンサR側(”L”に設定される)の
時にFAIL−F信号が”H”ならば、FAIL−F信
号は気筒判別信号と違っているため、ステップ540に
進む。
【0070】ステップ540では、前記ステップ531
にてクリアされたFAILカウントがある値以上か否か
を判断する。ここでは、最初はクリアされているため、
ステップ545に進み、FAILカウントを1だけイン
クリメントする。その後、前記図11のステップ53
3,535の処理を行って、一旦本処理を終了する。
【0071】また、前記ステップ520の処理で連続し
て気筒判別信号と違っていれば、FAILカウンタはあ
る値以上になるまでインクリメントされていく。尚、こ
れは、ホスト側のセンサフェイルと判定する基準が、K
CS側のフェイル出力が連続何回以上異常だった場合と
いう決まりがある場合である。
【0072】そして、前記ステップ540にて、FAI
Lカウンタがある値を超したと判断されると、センサ異
常と判定し、ステップ550に進む。ステップ550で
は、センサ異常のためKCSマイコン3から送られてき
たノック信号は正しくないので用いず、イグナイタ55
の出力を最遅角させる。
【0073】その後、ステップ555にて、FAIL−
SF信号の信号を読み取る。例えば、ノックセンサFが
異常の時FAIL−SF信号は”H”、ノックセンサR
が異常の時FAIL−SF信号は”L”となる。そし
て、ステップ560にて、どちらのノックセンサF,R
が異常かをダイアグ情報(後に、故障の原因を知るた
め)として記憶し、ダイアグランプを点灯させる。その
後、NE割込みが入った時の処理の続きを再開する。
【0074】これによって、ノックセンサF,Rの正常
か異常かだけでなく、どちらのノックセンサF,Rが異
常かも分かることになる。 c)次に、上述した処理のうち、2つのマイコン間の通
信タイミングについて、図12及び図13のタイミング
チャートを参照して説明する。尚、本実施例では、KC
Sマイコン3及びホストマイコン5にて独立に基準信号
等を作成し、しかも2つのマイコン3,5間で同期をと
っていないので、基準信号等に多少のズレがある。
【0075】図12に、KCS側の基準信号がホスト
側の基準信号よりも遅れた場合について示す。尚、従来
の場合も併せて示す。まず、NE割込Y0が入り、KC
Sマイコン3がTDCのタイミングt1の時(実際には
ホスト側のTDCより後にズレている)、KCS側のC
PU3cでは、図6のNE割込処理が行われ、フェイル
出力(ステップ225,230)が行われる。
【0076】つまり、タイミングt1で、センサ正常の
場合は、FAIL−F信号は”H”となり、異常の場合
は”L”となる。次に、NE割込Y1が、30ATDC
のタイミングt2で入って来たら、ホスト側のCPU5
cでは、図9のNE割込処理が行われる。つまり、ま
ず、KCS側からのフェイル出力を読み取り、前回のF
AIL−F信号から反転しているか(ステップ51
0)、及び気筒判別信号と一致しているか(ステップ5
29)が判断される。つまり、この30ATDCのタミ
ンングt2で読み取られたフェイル出力から、通信異常
や、センサ異常等が判断される。
【0077】そして、本実施例では、フェイル出力の反
転はTDC毎に1点火に1回行なわれ、それに応じてフ
ェイル出力の読み込みは30ATDC毎に1点火に1回
行われる。尚、従来では、TDCとゲートクローズの時
に各1回合計2回反転が行なわれ、それに応じて、TD
Cと30ATDCの時に各1回合計2回フェイル出力の
読み込みが行われる。
【0078】また、特に図示しないが、前記FAIL−
F信号とは別に、ノックセンサF,Rに異常がある場合
は、どちらのノックセンサF,Rに異常があるかを区別
するために、前記TDCのタイミングt1で、上述した
FAIL−SF信号の出力が行われる。
【0079】図13に、ホスト側の基準信号がKCS
側の基準信号よりも遅れた場合について示す。 まず、NE割込Y0が入り、KCSマイコン3がTDC
のタイミングt1の時(実際にはホスト側のTDCより
前にズレている)、KCS側のCPU3cでは、図6の
NE割込処理が行われ、フェイル出力が行われる。
【0080】つまり、タイミングt1で、センサ正常の
場合は、FAIL−F信号は”H”となり、異常の場合
は”L”となるが、ここではその反転は、タイミングt
1のズレによってTDCの前に行われる。次に、NE割
込Y1が、30ATDCのタイミングt2で入って来た
ら、ホスト側のCPU5cでは、図9のNE割込処理が
行われる。つまり、まず、KCS側からのフェイル出力
を読み取り、前回のFAIL−F信号から反転している
か、及び気筒判別信号と一致しているかが判断される。
【0081】この場合、従来の方式では、TDCと30
ATDCとでフェイル出力を読み取るので、1点火の間
に反転したデータが読み取れないことになり、センサ異
常を検出できない。しかし、本実施例の方式では、30
ATDC毎にフェイル出力を読み取るので、フェイル出
力の反転を読み取ることができる。
【0082】以上詳述した様に、本実施例では、上述し
た構成を採用することにより、下記の効果を奏する。 イ)本実施例では、KCSマイコン3側でTDC毎にフ
ェイル信号(FAIL−F信号)を反転させ、ホストマ
イコン5側で30ATDC毎にそのフェイル信号を読み
取るという少ない処理で、つまり、1点火毎に、フェイ
ル信号の反転とその読み取りとを各1回行なうだけで、
ノックセンサF,Rの正常か異常かをKCSマイコン3
からホストマイコン5に、正確に報知することができ
る。
【0083】従って、従来の1点火毎に各2回の処理を
行なう場合と比較して、その信号処理が大きく低減でき
るという顕著な効果を奏する。特にTDC時近傍では、
処理すべき情報が多いので、このTDC時の処理を軽減
できることは非常に大きな利点である。
【0084】ロ)また、本実施例では、KCSマイコン
3とホストマイコン5とで、各々独立して基準信号及び
気筒判別信号を作成しており、もしこれらの信号を両マ
イコン3,5間で同期しない場合は、制御のタイミング
上の不具合が予想されるが、本実施例では、仮に両基準
信号でズレがあったとしても、センサ異常の送信に基づ
くセンサの状態の判断等にはなんら問題はない。
【0085】つまり、ノックセンサF,Rが正常か異常
かは、KCS側の気筒判別信号を利用したFAIL−F
信号とホスト側の気筒判別信号とが、一致するか否かで
判断することができ、しかも、どちらのノックセンサ
F,Rが異常かについても、FAIL−SF信号の状態
で判断することができる。よって、両マイコン3,5間
の同期をとることなく、センサ異常の送信やその状態の
判断等の処理を行なうことができるので、この点からも
マイコン3,5の処理に負担が軽減できるという効果が
ある。
【0086】尚、両マイコン3,5間では、両気筒判別
信号間でも多少のズレはあるが、この気筒判別信号に基
づいたFAIL−F信号は、30ATDCに1回読み取
られるだけであるので、多少ずれていても問題はない。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は省略し、異なる要部のみ
を簡潔に説明する。
【0087】本実施例では、異常側のノックセンサの区
別を知らせるFAIL−SF信号を用いずに、各センサ
毎に、上述したFAIL−F信号を使用して通信を行な
う。つまり、1本の通信線はノックセンサF用のFAI
L−F信号、もう1本の通信線はノックセンサR用のF
AIL−F信号として用いる。
【0088】この通信のタイミングを、図14及び図1
5に示すが、TDCのタイミングで、例えばノックセン
サRが正常ならばFAIL−Fを”H”とし、異常なら
ば”L”としたフェイル信号を、一方の通信線を用いて
ホスト側に送り、また、ノックセンサFが正常ならばF
AIL−Fを”H”とし、異常ならば”L”としたフェ
イル信号を、他方の通信線を用いてホスト側に送る。そ
して、30ATDCのタイミングで、そのフェイル信号
を読み取る。
【0089】つまり、本実施例では、KCS側の基準信
号が遅れた場合、或はホスト側の基準信号が遅れた場合
でも、前記実施例1と同様に、1点火毎にフェイル出力
及びフェイル出力の読み込みを行なうという簡単な処理
だけで、正確にセンサの異常を判断でき、しかも基準信
号の同期を必要としないという同様な効果を奏する。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は省略し、異なる要部のみ
を簡潔に説明する。
【0090】前記実施例1では、KCS側からホスト側
にフェイル出力として送信するデータは、2つのノック
センサのうち1つでも異常の時、異常と出力するFAI
L−F信号と、2つのセンサのどちらのノックセンサが
異常かを出力するFAIL−SF信号とがある。そのた
め、専用の通信線は2本必要となる。
【0091】この通信線は、少ないほど構造が簡易化さ
れるので望ましいが、通信線を減らす技術としては、例
えばFAIL−F信号、FAIL−SF信号を1本の通
信線で送信する方法が考えられる。例えば図16に示す
様に、KCS側のマイコンからは、例えば、ノックセン
サF,Rが正常な時は気筒判別信号と一致した信号を出
力し、ノックセンサFが異常な時は或る一定信号(例え
ば”L”固定)を出力し、ノックセンサRが異常な時は
ノックセンサFの時とは逆の一定信号(例えば”H”固
定)を出力し、両ノックセンサF,Rが異常の時は気筒
判別信号の反転信号を出力する様にする。
【0092】これにより、1本の通信線でフェイル通信
を行うことが可能である。しかし、この場合は、ノック
センサF,Rの異常と通信線の異常の場合とが区別でき
ないが、これは、ダイアグ用に必要な情報であって制御
上では区別する必要はない。 (実施例4)次に、実施例4について説明するが、前記
実施例3と同様な部分の説明は省略し、異なる要部のみ
を簡潔に説明する。
【0093】ここでは、通信線を減らす技術としては、
例えばFAIL−F信号は通信線を使い、FAIL−S
F信号はシリアル通信などを用いてダイレクトメモリア
クセス(DMA)通信で行う方法が考えられる。例えば
FAIL−F信号は、前記実施例1の様に、KCS側の
マイコンとホスト側のマイコンとを専用の通信線を用い
て接続して最新情報の通信を行なう。
【0094】そして、センサ異常を検出した場合、FA
IL−SF信号はダイアグの情報であり、直ぐに必要な
情報ではないので、DMA通信を用いて、KCS側のマ
イコンからホスト側のマイコンに異常側のセンサ情報
(FAIL−SF信号)を、シリアル通信等を用いて転
送する。
【0095】これによっても、前記実施例3と同様に、
専用の通信線の数を低減できるという利点がある。その
上、多少の遅れはあるかも知れないが、ダイアグ情報の
確実に送信できるという効果がある。 (実施例5)次に、実施例5について説明するが、前記
実施例3と同様な部分の説明は省略し、異なる要部のみ
を簡潔に説明する。
【0096】ここでは、通信線を減らす技術としては、
例えばFAIL−F信号、FAIL−SF信号共にDM
A通信を用いる方法が考えられる。例えば図17(a)
に示す様に、1bitをFAIL−F信号用、もう1b
itをFAIL−SF信号用として、専用の通信線の場
合と同じタイミングで、2本の通信線の代わりに2bi
tのRAMのデータを用いる方法が考えられる。
【0097】また、図17(b)に示す様に、1bit
をノックセンサFのFAIL−F信号用、もう1bit
をノックセンサRのFAIL−F信号用として、専用の
通信線の場合と同じタイミングで、2本の通信線の代わ
りに2bitのRAMのデータを用いる方法が考えられ
る。
【0098】この場合は、多少送信のタイミングが遅れ
るかもしれないが、専用の信号線を省略することがで
き、確実にセンサ異常を報知することができる。尚、本
発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施
しうることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を例示する概略構成図であ
る。
【図2】 請求項12の発明を例示する概略構成図であ
る。
【図3】 実施例1のノック制御装置の全体構成図であ
る。
【図4】 ノックセンサの配置を示す説明図である。
【図5】 実施例1のノック制御プログラムのイニシャ
ル処理を示すフローチャートである。
【図6】 実施例1のKCS側のNE割込処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】 KCS側のゲートオープン割込処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】 KCS側のゲートクローズ割込処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】 ホスト側のNE割込処理を示すフローチャー
トである。
【図10】 ホスト側の通信異常時処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】 ホスト側のセンサ正常時処理を示すフロー
チャートである。
【図12】 KCS側の基準信号が遅れた場合の通信タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図13】 ホスト側の基準信号が遅れた場合の通信タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図14】 実施例2のKCS側の基準信号が遅れた場
合の通信タイミングを示すタイミングチャートである。
【図15】 実施例2のホスト側の基準信号が遅れた場
合の通信タイミングを示すタイミングチャートである。
【図16】 実施例3の通信タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図17】 実施例3のRAMのデータを示す説明図で
ある。
【図18】 従来例のノック制御装置の全体構成図であ
る。
【図19】 従来例の通信タイミングを示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】 1…電子制御装置(ECU)、 3…KCSマイコ
ン、5…ホストマイコン、 7…気筒判別セ
ンサ、9…回転角センサ、 15…波形整
形回路、F,R…ノックセンサ、 41,42
…通信線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02P 5/153 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 5/152 F02D 41/22 301 F02D 45/00 368 F02D 45/00 372 F02D 45/00 374

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのノックを検出するノックセン
    サからの信号に基づいて、ノックセンサの異常判定等を
    行なうノック判定部と、 該ノック判定部からの通信情報に基づいて、点火時期調
    節等のノック制御を行なうノック制御部と、を備え、 前記ノック判定部及び前記ノック制御部で各々独立し
    て、制御タイミングを示す基準信号及び気筒に対応する
    信号を作成するノック制御装置であって、 前記ノック判定部側の前記基準信号に応じた所定タイミ
    ングで、前記ノックセンサの異常の有無を報知するフェ
    イル信号を、前記ノック判定部側の前記気筒に対応する
    信号に応じて1点火毎に1回反転させて、前記ノック判
    定部から前記ノック制御部に送信するフェイル信号送信
    手段と、 該フェイル信号送信手段によるフェイル信号の送信後の
    所定タイミングで、1点火毎に1回前記ノック制御部側
    にて前記フェイル信号を読み取るフェイル信号読取手段
    と、 該フェイル信号読取手段によって読み取ったフェイル信
    号と前記ノック制御部側の前記気筒に対応する信号とに
    基づいて、前記ノックセンサの状態を認識するノックセ
    ンサ状態認識手段と、 を備えたことを特徴とするノック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ノックセンサを、前記エンジンの気
    筒数に対応して一対備えたことを特徴とする前記請求項
    1記載のノック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フェイル信号として、前記ノックセ
    ンサの正常/異常に応じて、前記ノック判定部側の前記
    気筒に対応する信号を、そのまま又は反転させて使用す
    ることを特徴とする前記請求項1又は2記載のノック制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記ノック判定部と前記ノック制御部と
    を接続する専用の通信線を用いて、前記フェイル信号の
    送信を行なうことを特徴とする前記請求項1〜3のいず
    れか記載のノック制御装置。
  5. 【請求項5】 前記専用の通信線に代えて、汎用のシリ
    アル通信用の通信線を用いることを特徴とする前記請求
    項4記載のノック制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ノック判定部側の前記基準信号に応
    じた所定タイミングで、前記どちらのノックセンサが異
    常かを報知するフェイル判別信号を、1点火毎に1回反
    転させて前記ノック判定部からノック制御部に送信する
    フェイル判別信号送信手段と、 該フェイル判別信号送信手段によるフェイル判別信号の
    送信後の所定タイミングで、1点火毎に1回前記ノック
    制御側にて前記フェイル判別信号を読み取るフェイル判
    別信号読取手段と、 を備えたことを特徴とする前記請求項2〜5のいずれか
    記載のノック制御装置。
  7. 【請求項7】 前記フェイル判別信号として、前記ノッ
    クセンサの区別に応じて、前記ノック判定部側の前記気
    筒に対応する信号を、そのまま又は反転させて使用する
    ことを特徴とする前記請求項6記載のノック制御装置。
  8. 【請求項8】 前記ノック判定部と前記ノック制御部と
    を接続する専用の通信線を用いて、前記フェイル判別信
    号の送信を行なうことを特徴とする前記請求項6又は7
    記載のノック制御装置。
  9. 【請求項9】 前記専用の通信線に代えて、汎用のシリ
    アル通信用の通信線を用いることを特徴とする前記請求
    項8記載のノック制御装置。
  10. 【請求項10】 前記ノック判定部と前記ノック制御部
    とを接続する一方の専用の通信線を用いて、一方のノッ
    クセンサの正常/異常を区別するフェイル信号を送信す
    るとともに、前記ノック判定部と前記ノック制御部とを
    接続する他方の専用の通信線を用いて、他方のノックセ
    ンサの正常/異常を区別するフェイル信号を送信するこ
    とを特徴とする前記請求項2又は3記載のノック制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記専用の両通信線に代えて、少なく
    とも一方に汎用のシリアル通信用の通信線を用いること
    を特徴とする前記請求項10記載のノック制御装置。
  12. 【請求項12】 エンジンのノックを検出する一対のノ
    ックセンサからの信号に基づいて、ノックセンサの異常
    判定等を行なうノック判定部と、 該ノック判定部からの通信情報に基づいて、点火時期調
    節等のノック制御を行なうノック制御部と、を備え、 前記ノック判定部及び前記ノック制御部で各々独立し
    て、制御タイミングを示す基準信号及び気筒に対応する
    信号を作成するノック制御装置であって、 前記ノック判定部側の前記基準信号に応じた所定タイミ
    ングで、前記両ノックセンサともの異常の有無を報知す
    る第1フェイル信号を、前記ノック判定部側の前記気筒
    に対応する信号に応じて1点火毎に1回反転させて、前
    記ノック判定部から前記ノック制御部に送信する第1フ
    ェイル信号送信手段と、 前記ノック判定部側の前記基準信号に応じた所定タイミ
    ングで、前記どちらかのノックセンサの異常に応じて、
    第2フェイル信号をオン又はオフのどちらかの状態に保
    って、1点火毎に1回前記ノック判定部から前記ノック
    制御部に送信する第2フェイル信号送信手段と、 前記第1及び第2フェイル信号送信手段によるフェイル
    信号の送信後の所定タイミングで、1点火毎に1回前記
    ノック制御部側にて前記第1及び第2フェイル信号を読
    み取るフェイル信号読取手段と、 該フェイル信号読取手段によって読み取った前記第1及
    び第2フェイル信号と前記ノック制御部側の前記気筒に
    対応する信号とに基づいて、前記ノックセンサの状態を
    認識するノックセンサ状態認識手段と、 を備えたことを特徴とするノック制御装置。
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