JP2573374B2 - 車輌用エンジンの電子制御装置 - Google Patents

車輌用エンジンの電子制御装置

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JP2573374B2
JP2573374B2 JP1293278A JP29327889A JP2573374B2 JP 2573374 B2 JP2573374 B2 JP 2573374B2 JP 1293278 A JP1293278 A JP 1293278A JP 29327889 A JP29327889 A JP 29327889A JP 2573374 B2 JP2573374 B2 JP 2573374B2
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crank
program
pulse
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エンジンの仕様が異なっても共用化を図る
ことが可能な車輌用エンジンの電子制御装置に関する。
[従来の技術] 一般に、マイクロコンピュータによるエンジンの電子
制御では、まず、吸入空気量センサ、クランク角セン
サ、O2センサなどの各種センサ類によって運転状態を検
出し、吸入空気量、エンジン回転数などの基本パラメー
タを算出する。
そして、これらの基本パラメータに基づいて、インジ
ェクタ、イグナイタなどの制御対象への操作量、すなわ
ち、燃料噴射パルス幅、点火時期などを演算し、所定の
タイミングで出力して制御量である空燃比を理論空燃比
に保つようにしている。
しかしながら、エンジンの仕様が異なると、上記制御
対象への操作量が当然に異なり、上記マイクロコンピュ
ータの制御プログラムを変更しなければならない。
この制御プログラムは、通常、ROMにマスクされて記
憶されているため簡単には変更できず、従来は、例え
ば、6気筒エンジンと4気筒エンジンとでエンジン仕様
に応じた別々のプログラムを用意し、各仕様毎に、該当
するプログラムを内蔵したマイクロコンピュータを組付
ける必要があり、組付け工数の増大を招くばかりでな
く、生産数量が少ない場合、部品コストが著しく上昇す
るといった問題があった。
これに対処するに、特表昭63−503317号公報には、エ
ンジン用制御装置において、メモリに種々の異なるエン
ジンに対応してデータを記憶させて、マイクロプロセッ
サでそのエンジンの仕様に対応したデータを選出して処
理することで、種々の異なるエンジンに対してもメモ
リ、制御装置の共用化を可能とする技術が開示されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記先行例において、エンジンの仕様をマイ
クロプロセッサにより判別させるための手段は、マイク
ロプロセッサにエンジンの仕様を入力するセレクタスイ
ッチを設けるか、あるいはマイクロプロセッサに接続す
るケーブルハーネスを、その接続端子に対してそれぞれ
のエンジンの仕様に対して相応の符号化が行われた特別
のものを使用することにより対処しているため、マイク
ロプロセッサにセレクタスイッチを設けた場合には組立
ライン等でエンジンの仕様に応じて適宜セレクタスイッ
チを操作しておかなければならず、セレクタスイッチの
操作を誤るとそのエンジンに対応する制御が不能とな
り、トラブルを引き起こす虞があり、ケーブルハーネス
コネクタを特別のものとした場合には制御装置の共用化
を可能としても、エンジンの仕様毎に異なるケーブルハ
ーネスを準備しなければならない不都合が残る。
また、メモリにはエンジンの仕様に対応してデータの
みを異ならせて記憶させているに過ぎず、エンジンの仕
様毎にプログラム自体が異なるものに対処するには、そ
れぞれの仕様に対応するプログラムをメモリに記憶させ
ておく必要があり、単にそれぞれの仕様に対応するプロ
グラムを個々にメモリに記憶させると、必要とするメモ
リ使用容量が大きくなり過ぎる不都合がある。
本発明は上記事情に鑑み、電子制御装置のマイクロプ
ロセッサにセレクタスイッチを設けることなく、且つエ
ンジンの仕様毎に異なるケーブルコネクタを準備するこ
となく、エンジンの仕様に対応した仕様別プログラムが
適切に選択されて、誤制御を生じることなく簡素にして
エンジンの仕様毎に共有化でき、またメモリ使用容量を
必要最低限とする車輌用エンジンの電子制御装置を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明は、クランク位置検出
手段から出力されるクランクパルス及び気筒判別パルス
のパルスパターンに基づきエンジンの仕様を判別する仕
様判別手段と、制御プログラムに基づき、運転状態検出
手段により検出した信号を判別した仕様に基づいて処理
すると共に、演算された燃料噴射パルス幅及び点火時期
に対応する駆動信号を所定のタイミングで出力処理手段
を介してアクチュエータに出力する制御プログラム実行
手段と、異なる複数のエンジン仕様毎に、燃料噴射パル
ス幅及び点火時期を演算するための複数の仕様別プログ
ラムを記憶する仕様別プログラム記憶手段と、上記仕様
判別手段で判別したエンジン仕様に対応する仕様別プロ
グラムを上記仕様別プログラム記憶手段から選択し、上
記制御プログラム実行手段により処理された運転状態デ
ータに基づき、該エンジンに対応する燃料噴射パルス幅
及び点火時期を演算して上記制御プログラム実行手段に
与える仕様別プログラム選択・実行手段とを備えること
を特徴とする。
[作用] 本発明による車輌用エンジンの電子制御装置は、仕様
判別手段によりクランク位置検出手段から出力されるク
ランクパルス及び気筒判別パルスのパルスパターンに基
づきエンジンの仕様が判別され、制御プログラムに基づ
き、運転状態検出手段により検出した信号を判別した仕
様に基づいて制御プログラム実行手段で処理し、また、
仕様別プログラム選択・実行手段により、判別した仕様
に対応する仕様別プログラムを記憶手段から選択してこ
の仕様別プログラムを実行し、上記制御プログラム実行
手段により処理された運転状態データに基づき、該エン
ジンに対応する燃料噴射パルス幅及び点火時期が演算さ
れ、制御プログラム実行手段によって、この演算された
燃料噴射パルス幅及び点火時期に対応する駆動信号が所
定のタイミングで出力処理手段を介してアクチュエータ
に出力される。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は制御装置の
機能ブロック図、第2図はエンジン制御系の概略図、第
3図は4気筒エンジンにおけるクランクロータとクラン
ク角センサの正面図、第4図は4気筒エンジンにおける
カムロータと気筒判別用センサの正面図、第5図は6気
筒エンジンにおけるクランクロータとクランク角センサ
の正面図、第6図は6気筒エンジンにおける他のクラン
クロータと気筒判別用センサの正面図、第7図は6気筒
エンジンにおけるカムロータと気筒判別用センサの正面
図、第8図は仕様判定手順を示すフローチャート、第9
図は4気筒エンジンにおけるクランクパルスと気筒判別
用パルスとのタイミングチャート、第10図は6気筒エン
ジンにおけるクランクパルスと気筒判別用パルスとのタ
イミングチャートである。
(エンジン制御系の構成) 第2図において、図中の符号1はエンジン本体であ
り、図においては水平対向型エンジンを示す。このエン
ジン本体1のシリンダヘッド2に形成した吸気ポート2a
にインテークマニホルド3が連通され、このインテーク
マニホルド3の上流にエアチャンバ4を介してスロット
ルチャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5の
上流側に吸気管6を介してエアークリーナ7が取付けら
れている。
また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7の直下流に
吸入空気量センサ(図においては、ホットワイヤ式エア
フローメータ)8が介装され、さらに、上記スロットル
チャンバ5に設けられたスロットルバルブ5aにスロット
ル開度センサ9aとスロットルバルブ全閉を検出するアイ
ドルスイッチ9bとが連設されている。
また、上記インテークマニホールド3の各気筒の各吸
気ポート2aの直上流側にインジェクタ10が配設され、さ
らに、上記シリンダヘッド2の各気筒毎に、その先端を
燃焼室に露呈する点火プラグ11が取ら付けられている。
一方、上記エンジン本体1のクランクシャフト1bに
は、クランクロータ12(図においては4気筒エンジン
用)が軸着され、その外周に、突起を検出するためのク
ランク角センサ13が対設されている。また、上記クラン
クシャフト1bに対して1/2回転するカムシャフト1cに
は、カムロータ14が軸着され、このカムロータ14の外周
に、突起を検出するための気筒判別用センサ15が対設さ
れている。
尚、上記エンジン本体1が6気筒の場合には、図中、
一点鎖線で示すように、他の気筒判別用センサ13aが追
加され、この気筒判別用センサ13aは、後述する他のク
ランクロータ12aの外周に対設されている。
上記クランク角センサ13、及び、気筒判別用センサ1
5,13aは、いずれも電磁ピックアップなどからなり、エ
ンジンのクランク位置を検出するクランク位置検出手段
16を構成している。
さらに、上記インテークマニホールド3に形成された
ライザをなす冷却水通路(図示せず)に冷却水温センサ
17が臨まされており、上記シリンダヘッド2の排気ポー
ト2bに連通する排気管18には、O2センサ19が臨まされて
いる。なお、符号18aは触媒コンバータである。
ここで、上記エンジン本体1が4気筒の場合と6気筒
の場合とでは、上記クランクロータ12及びカムロータ14
の外周に設けられた突起の数及び位置が異なり、また、
6気筒の場合には、上述したように他のクランクロータ
12a、他の気筒判別用センサ13aが追加され、エンジン回
転数の算出基準、及び、燃料噴射、点火時期などの各種
タイミングの設定基準が異なる。
(4気筒エンジン) すなわち、第3図に示すように、4気筒エンジンの場
合、クランクロータ12の外周には、突起A4,B4,C4が形成
され、この各突起A4,B4,C4が、例えば、各気筒の圧縮上
死点前(BTDC)97゜,65゜,10゜の位置に形成されてい
る。
すなわち、突起A4が点火時期設定の際の基準クランク
角を示し、突起A4,B4間の通過時間から角速度ωを算出
する。また、突起C4が固定点火時期を示す基準クランク
角を示す。
また、第4図に示すように、カムロータ14の外周に
は、気筒判別用突起D4,E4,F4が形成されている。例え
ば、突起D4が#3,#4気筒の圧縮上死点後(ATDC)20゜
の位置に形成され、また、突起E4が3ヶの突起で構成さ
れ、その最初の突起が#1気筒のATDC5゜の位置に形成
され、さらに、突起F4が2ヶの突起で構成され、その最
初の突起が#2気筒のATDC20゜の位置に形成されてい
る。
第9図に示すように、例えば、上記気筒判別用センサ
15がATDC5゜から3個の気筒判別用パルス(突起E4)を
検出した場合、その後にクランク角センサ13で検出する
クランクパルスが#3気筒のクランク角を示す信号であ
ることが判別でき、また、上記ATDC5゜から3個の気筒
判別用パルスの後にATDC20゜の気筒判別用パルス(突起
D4)を1個検出した場合、その後のクランク角センサ13
で検出するクランクパルスが#2気筒のクランク角を示
すものであることが判明できる。
同様にATDC20゜から2個の気筒判別用パルス(突起F
4)を検出した後のクランクパルスが#4気筒のクラン
ク角を示すものであり、また、上記ATDC20゜からの2個
の気筒判別用パルスの後にATDC20゜に気筒判別用パルス
を1個(突起D4)検出した場合、その後に検出するクラ
ンクパルスが#1気筒のクランク角を示すものであるこ
とが判別できる。
さらに、上記気筒判別用センサ15で気筒判別用パルス
を検出した後に、上記クランク角センサ13で検出するク
ランクパルスが該当気筒の基準クランク角を示すもので
あることが判別できる。
(6気筒エンジン) 一方、上記エンジン本体1が6気筒の場合には、クラ
ンクシャフト1bにクランクロータ12,12aの2個のクラン
クロータが軸着され、第5図に示すように、クランクロ
ータ12の外周には、例えば、各気筒のBTDC10゜を起点と
して30゜間隔で突起A6が等間隔に設けられている。
さらに、他のクランクロータ12aには、第6図に示す
ように、気筒判別用突起B6,C6,D6が形成され、また、カ
ムロータ14には、第7図に示すように、気筒判別用突起
E6が形成されている。
例えば、クランクロータ12aでは、突起B6が#1,#2
気筒のBTDC55゜の位置に1個、突起B6が#6,#5気筒の
BTDC55゜の位置から30゜毎に3個、突起D6が#3,#4気
筒のBTDC55゜の位置から30゜毎に2個形成されている。
また、カムロータ14では、例えば、突起E6が#1気筒
のATDC5゜の位置に1個形成されている。
6気筒エンジンにおいては、第10図に示すように、上
記カムロータ14の突起E6を検出する気筒判別用センサ15
からの気筒判別用パルスの後に、クランク角センサ13で
検出するクランクパルスが#6気筒のBTDC100゜を示す
クランク角であることが判別でき、このBTDC100゜のク
ランクパルスと次のBTDC70゜のクランクパルスの間の経
過時間から角速度ωを算出する。
また、次のBTDC40゜のクランクパルスが点火時期設定
の際の基準クランク角を示し、BTDC70゜〜40゜,BTDC40
゜〜10゜,BTDC10゜〜ATDC20゜の30゜毎のクランクパル
ス間に、上記クランクロータ12aの突起を検出する気筒
判別用センサ13aからの気筒判別用パルスを、それぞれ
1個づつ計3個検出した場合、その後に検出するクラン
クパルスが#3気筒のBTDC100゜を示すクランク角であ
ることが判別できる。
尚、BTDC10゜のクランクパルスは、4気筒エンジンの
場合と同様、固定点火時期を示すクランク角である。
すなわち、気筒判別用センサ15によって#1気筒のAT
DC5゜の気筒判別用パルスを検出した後、BTDC70゜〜40
゜,BTDC40゜〜10゜,BTDC10゜〜ATDC20゜の30゜毎のクラ
ンクパルス間に、他の気筒判別用センサ13aからの気筒
判別用パルスが、1個、1個、1個(突起C6)、1個,1
個,0個(突起D6)、1個、0個,0個(突起B6)と検出さ
れると、順に、#6気筒、#3気筒、#2気筒と判別で
き、次に、同様の個数の気筒判別用パルス列が検出され
て#5気筒、#4気筒、#1気筒と判別され、この#1
気筒のATDC5゜に上記気筒判別用センサ15からの気筒判
別用パルス(突起E6)が検出されて気筒判別結果に異常
がないことが確認できる。
(制御装置の回路構成) 一方、符号20,21はマイクロコンピュータからなる電
子制御装置(ECU)であり、ECU20は、CPU20a、ROM20b、
RAM20c、バックアップRAM20d、入出力(I/O)インター
フェイス20e、及び、シリアルインターフェイス(SCI)
20fがバスライン20gを介して接続されており、また、EC
U21は、同様に、CPU21a、ROM21b、RAM21c、入出力(I/
O)インターフェイス21d、及び、シリアルインターフェ
イス(SCI)21eがバスライン21fを介して接続されてい
る。
上記ECU20のI/Oインターフェイス20eの入力ポートに
は、4気筒エンジンの場合にはクランク角センサ13、気
筒判別用センサ15が、6気筒エンジンの場合にはクラン
ク角センサ13、気筒判別用センサ13aが接続されてい
る。また、上記ECU21のI/Oインターフェイス21dの入力
ポートには、上記各センサ8,9a,13,15,17,19、及び、ア
イドルスイッチ9bなどの運転状態検出手段22が接続され
(6気筒の場合、気筒判別用センサ13aが追加接続され
る)、また、上記I/Oインターフェイス21dの出力ポート
には、駆動回路21gを介してインジェクタ10、イグナイ
タ11aなどのアクチュエータ類23が接続されている。上
記ECU20と上記ECU21とは、それぞれSCI20f,21eを介して
互いに接続され、データ通信を行う。
上記ECU20のROM20bには、エンジンの仕様によって異
なる仕様別の各種プログラム、例えば、4気筒エンジン
用の燃料噴射量の演算プラグラム、6気筒エンジン用の
燃料噴射量の演算プログラム、4気筒用の点火時期の演
算プログラム、6気筒用の点火時期の演算プログラムな
どが格納されており、上記クランク角センサ13及び気筒
判別用センサ15,13aからの信号に基づいてエンジンの仕
様を判別し、この仕様データを上記ECU21に送信すると
ともに、判別した仕様に対応するプログラムを選択し、
上記ECU21から必要なデータを受信してプログラムを実
行する。
一方、上記ECU21のROM21bには、上記運転状態検出手
段22で検出した信号を上記ECU20で判別した仕様データ
に基づいて処理し、アクチュエータ類23へ駆動信号を出
力する制御プログラムが格納されている。すなわち、上
記ECU21では、例えば、吸入空気量Q、エンジン回転数
NEなどを算出し、これらのデータを上記ECU20へ送信す
るとともに、上記ECU20で演算した燃料噴射パルス幅、
点火信号などを受信して、これらの信号を所定のタイミ
ングで出力する。
これにより、6気筒エンジンと4気筒エンジンとでク
ランク角センサ13からの信号のタイミングが異なり、そ
の処理が異なる場合においても、システムを変更するこ
となく対応が可能となる。
(電子制御装置の機能構成) 第1図に示すように、ECU20は、仕様判別手段30、バ
ックアップRAM20dからなる仕様記憶手段31、仕様別プロ
グラム選択・実行手段32、ROM20bからなる仕様別プログ
ラム記憶手段33、通信手段34から構成され、また、ECU2
1は、入力処理手段40、制御プログラム実行手段41、ROM
21bからなる制御プログラム記憶手段42、出力処理手段4
3、通信手段44から構成されており、上記ECU20とECU21
とは共に通信手段34,44で結合されている。
ECU20では、まず、仕様判別手段30にて、クランク角
センサ13、気筒判別用センサ15(4気筒エンジンの場
合)、あるいは、クランク角センサ13、気筒判別用セン
サ13a(6気筒エンジンの場合)からなるクランク位置
検出手段16の信号に基づいて、エンジンが4気筒である
か、あるいは6気筒であるかを判別し、その判別結果を
バックアップRAM20dからなる仕様記憶手段31にストアす
るとともに、通信手段34を介して仕様判別結果をECU21
に送信する。
すなわち、第9図及び第10図から明らかなように、4
気筒エンジンの場合、クランク角センサ13からのクラン
クパルス間に入力される気筒判別用センサ15からの気筒
判別用パルス数は0個ないし3個であり、一方、6気筒
エンジンの場合には、クランクパルス間に入力される気
筒判別用センサ13aからの気筒判別用パルス数は0個あ
るいは1個であり、従って、クランクパルス間に入力さ
れる気筒判別用パルス数の個数、あるいは、クランクパ
ルス間に入力される気筒判別用パルス数のパターンから
4気筒エンジンと6気筒エンジンとの判別ができる。
例えば、クランクパルス間に入力される気筒判別用パ
ルス数の個数でエンジンの仕様を判別する場合には、ク
ランクパルスを7回カウントする間に各クランクパルス
間の気筒判別用パルス数が2個以上あったとき4気筒エ
ンジン、1個以下のとき6気筒エンジンと判別できる。
また、クランクパルス間に入力される気筒判別用パルス
数のパターンでエンジンの仕様を判別する場合には、ク
ランクパルス間に気筒判別用パルスが存在するときを
1、クランクパルス間に気筒判別用パルスが存在しない
ときを0とすると、この1,0のパターンが、1,0,0,1,0,
0,1,…と0,0が2回連続したパターンが規則的に繰返さ
れるとき4気筒エンジン、それ以外のとき6気筒エンジ
ンと判別できる。
上記バックアップRAM20dには、仕様判別終了フラグFL
AG1及び仕様フラグFLAG2がストアされており、仕様判別
手段30にてエンジンの仕様が判別されると、上記仕様判
別終了フラグFLAG1が1にセットされ、上記仕様フラグF
LAG2は、例えば、4気筒エンジンの場合、0とされ、6
気筒エンジンの場合、1にされる。
そして、上記バックアップRAM20dにストアされた仕様
判別終了フラグFLAG1及び仕様フラグFLAG2は、キースイ
ッチ(図示せず)がOFFされた後も保持され、以後、上
記バックアップRAM20dのフラグの値が参照される。
仕様別プログラム選択・実行手段32では、上記仕様判
別手段30にて判別された仕様、すなわち、上記バックア
ップRAM20dにストアされている仕様フラグFLAG2の値に
より、ROM20bからなる仕様別プログラム記憶手段33に記
憶された仕様別プログラムから該当するプログラムを選
択し、その先頭アドレスにジャンプしてプログラムを実
行する。
仕様別プログラム記憶手段33には、4気筒エンジンと
6気筒エンジンとで異なる制御対象への出力、例えば、
基本燃料噴射パルス幅Ti,点火ドエル時間等の制御量、
及び燃料噴射開始時期,点火時期θIG等の駆動信号出力
タイミングを演算する仕様別プログラムP1,P2,…,Pnが
記憶されている。
一方、ECU21では、上記ECU20での仕様判別結果に基づ
いて運転状態検出手段22からの各種運転状態パラメータ
を所定のタイミングで取込み、制御プログラム実行手段
41で、制御プログラム記憶手段42に記憶されている共通
の制御プログラムを実行し、例えば、運転状態データと
してエンジン回転数NE、吸入空気量Qなどの制御用パ
ラメータを算出し、これらを制御用パラメータを通信手
段44を介して上記ECU20へ送信するとともに、上記ECU20
で演算した燃料噴射パルス幅Ti、点火時期θIGなどを受
信し、これらの制御量に対応する駆動信号を演算した出
力タイミングに達したとき出力処理手段43を介してアク
チュエータ類23へ出力する。
例えば、上記ECU20で、4気筒エンジンと判別された
場合、上記ECU21では、BTDC97゜のクランクパルスとBTD
C65゜のクランクパルス間の経過時間により角速度ωを
算出し、この角速度ωに基づいてエンジン回転数NEを
算出する。そして、BTDC65゜のクランクパルスを基準と
して点火時期の計時を行なう。
一方、上記ECU20で、6気筒エンジンと判別された場
合、BTDC100゜のクランクパルスとBTDC70゜のクランク
パルス間の経過時間により角速度ωを算出し、この角速
度ωに基づいてエンジン回転数NEを算出する。そし
て、BTDC40゜のクランクパルスを基準として点火時期の
計時を行なう。
(動 作) 上記構成によるECU20の仕様判別手順について、第8
図のフローチャートに従って説明する。
このプログラムは、クランク角センサ13からのクラン
クパルスにより発生する割込みプログラムであり、ここ
では、クランクパルス間に入力される気筒判別用パルス
数の個数でエンジンの仕様を判別する手順について説明
する。
すなわち、ステップS101で、仕様判別終了フラグFLAG
1がセットされているか否かを判別し、FLAG1=1、すな
わち、すでに仕様判別が終了している場合はプログラム
を抜け、FLAG1=0、すなわち、仕様判別が終了してい
ない場合にはステップS102へ進む。
ステップS102では、クランク角センサ13からのクラン
クパルスをカウントアップし、次いで、ステップS103へ
進み、上記ステップS102でカウントしたクランクパルス
のカウント数N1が所定の設定カウント数NSET(例え
ば、NSET=7)に達した否かを判別する。
上記ステップS103で、N1≦NSETのとき、上記ステッ
プS103からステップS104へ進み、上記クランク角センサ
13からのクランクパルス間に入力された気筒判別用セン
サ15(4気筒エンジンの場合)、あるいは、13a(6気
筒エンジンの場合)からの気筒判別用パルス数N2が設定
値N0(例えば、N0=2)以下か否かを判別する。
上記クランクパルス間のカムパルス数N2が、N2≦N0の
ときには、仕様判別中であるのでプログラムを抜け、N2
>N0のときには、4気筒仕様であると判別し、上記ステ
ップS104からステップS105へ進んで、仕様フラグFLAG2
を0として(FLAG2←0)、また、仕様判別終了フラグF
LAG1を1にセットし(FLAG1←1)、プログラムを抜け
る。
一方、上記ステップS103で、N1>NSETのときには、N
1≦NSETの状態において、上記ステップS104にてN2≦N0
であり、4気筒仕様であるとの仕様判別結果が出ていな
い状態であるので、6気筒仕様であると帰結でき、上記
ステップS103からステップS106へ進み、仕様フラグFLAG
2を1とし(FLAG2←1)、また、仕様判別終了フラグFL
AG1を1にセットし(FLAG1←1)、プログラムを抜け
る。
そして、仕様判別終了以降(FLAG1=1にセットされ
た以降)は、仕様フラグFLAG2がFLAG2=0の場合には4
気筒エンジンに対応する点火時期制御、燃料噴射制御等
のプログラムが選択、実行され、FLAG2=1の場合には
6気筒エンジンに対応するプログラムが選択実行され
る。
尚、本発明は実施例に限定されることなく、電子制御
装置は複数でなく、単一のマイクロコンピュータからな
る制御ユニットであっても良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、クランク位置検
出手段から出力されるクランクパルス及び気筒判別パル
スに基づきエンジンの仕様を判別し、異なる複数のエン
ジンの仕様毎に燃料噴射パルス幅及び点火時期を演算す
るための複数の仕様別プログラムを記憶する仕様別プロ
グラム記憶手段から、対応する仕様の仕様別プログラム
を選択して実行するので、先行例のように電子制御装置
のマイクロプロセッサにセレクタスイッチを設けること
なく、且つエンジンの仕様毎に異なるケーブルハーネス
を準備することなく達成することが可能となり、エンジ
ンの仕様に応じた仕様別プログラムが適切に選択され
て、誤制御を生じることなく簡素にして車輌用エンジン
の電子制御装置をエンジンの仕様毎に共用できる。ま
た、単一のマイクロコンピュータからなる制御ユニット
に適用した場合には、ハードウエア的に何等変更するこ
となく対応できる。
また、仕様毎に共通のプログラムについては1つの制
御プログラムのみを用い、仕様毎に異なるプログラムの
み複数の仕様別プログラムとし、燃料噴射パルス幅及び
点火時期を演算するので、メモリ使用容量を必要最低限
とすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は制御装置の機
能ブロック図、第2図はエンジン制御系の概略図、第3
図は4気筒エンジンにおけるクランクロータとクランク
角センサの正面図、第4図は4気筒エンジンにおけるカ
ムロータと気筒判別用センサの正面図、第5図は6気筒
エンジンにおけるクランクロータとクランク角センサの
正面図、第6図は6気筒エンジンにおける他のクランク
ロータと気筒判別用センサの正面図、第7図は6気筒エ
ンジンにおけるカムロータと気筒判別用センサの正面
図、第8図は仕様判定手順を示すフローチャート、第9
図は4気筒エンジンにおけるクランクパルスと気筒判別
用パルスとのタイミングチャート、第10図は6気筒エン
ジンにおけるクランクパルスと気筒判別用パルスとのタ
イミングチャートである。 16……クランク位置検出手段 20,21……電子制御装置 30……仕様判別手段 32……仕様別プログラム選択・実行手段 33……仕様別プログラム記憶手段 41……制御プログラム実行手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク位置検出手段から出力されるクラ
    ンクパルス及び気筒判別パルスのパルスパターンに基づ
    きエンジンの仕様を判別する仕様判別手段と、 制御プログラムに基づき、運転状態検出手段により検出
    した信号を判別したエンジンの仕様に基づいて処理する
    と共に、演算された燃料噴射パルス幅及び点火時期に対
    応する駆動信号を所定のタイミングで出力処理手段を介
    してアクチュエータに出力する制御プログラム実行手段
    と、 異なる複数のエンジン仕様毎に、燃料噴射パルス幅及び
    点火時期を演算するための複数の仕様別プログラムを記
    憶する仕様別プログラム記憶手段と、 上記仕様判別手段で判別したエンジン仕様に対応する仕
    様別プログラムを上記仕様別プログラム記憶手段から選
    択し、上記制御プログラム実行手段により処理された運
    転状態データに基づき、該エンジンに対応する燃料噴射
    パルス幅及び点火時期を演算して上記制御プログラム実
    行手段に与える仕様別プログラム選択・実行手段とを備
    えたことを特徴とする車輌用エンジンの電子制御装置。
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