JPH02201375A - 電子写真用感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導電性基体上に無機系光導電材料からなる電
荷発生層１表面に有機系光導電材料からなる電荷輸送層
を有する機能分離型の電子写真用感光体に関する。

〔従来の技術〕

電子写真用感光体の感光層材料として従来は、無機系光
導電材料が主流を占めていたが、近年、低速普及機を中
心にを機系光導電材料が使用されてきている。有機系感
光体はセレン等の感光層を有する無機系感光体に比較し
、可撓性、熱安定性。

膜形成性、透明性１価格等の利点が多いが、暗抵抗、光
感度等の点で劣っていた。

そこで感光体の層構成を、主として電荷発生の機能を有
する電荷発生層　（ＣＧＬ）および暗所での表面電荷の
保持および発生した電荷を移動させる電荷輸送の機能を
有する電荷輸送層　（ＣＴＬ）などに機能分離した層に
Ｌ、それぞれ各層の機能に適合した材料を選択し、感光
体全体の写真特性の向上を図ることにより実用化されて
いる。

有機系感光体の場合、材料特性から負帯電型が多く用い
られている。しかし、光感度を増加させるために、ＣＧ
Ｌの材料としてペリレン顔料、多環キノン類など縮合多
環系顔料とアゾ顔料のような有機材料を用いると、繰返
しにおける疲労特性（帯電低下）が悪化する。そこでＣ
ＧＬを無機材料のＡｓ１Ｓｅ３の蒸着薄膜により形成し
た感光体が開発されている。

〔発明が解決しようとする！ｉ　ｎ　）しかしながら、
感光層に有機系光導電材料を用いる場合、キャリアの移
動度がセレン系より遅いため、膜中の走行時間を減少さ
せる目的で膜厚を約２０−程度に薄くする場合が多い、
従って表面電位は低くなり、４００〜６００　Ｖ程度に
なる。このとき、印字品質上露光部と非露光部の電位差
、すなわちコントラスト電位を大きくとるため、有機系
感光体では露光部電位を低下させる必要がある。

そして、現像上は現像バイアス電位を低くして対応して
いるのが多い。この様に現像バイアス電位が低い複写機
では、数十ボルトの残留電位上昇によっても印字上のか
ぶりが発生し、実用上の普通紙複写機には不向きであっ
た。

本発明の課題は、有機系光導電材料からなるＣＴＬを有
し、現像バイアス電位の低い複写機に用いても、印字上
かぶりが発生しない電子写真用感光体を提供することに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題の解決のために、本発明の感光体は、導電性
基体上に設けられる無機系光導電材料からなる電荷発生
層と、表面に設けられ・る有機系光導電材料からなる電
荷輸送層を有し、電荷発生層と電荷輸送層との間にバン
ドギャップが電荷発生層材料のバンドギャップと電荷輸
送層材料のバンドギャップとの間にある材料からなる電
荷注入層が設けられたものとする。

（作用〕 バンドギャップが電荷発生層材料のバンドギャップと電
荷輸送層材料のバンドギャップの中間にある材料からな
る電荷注入層を設けることによって、電荷発生層と電荷
輸送層の間に電位ポテンシャル上急激な勾配が存在せず
、中間の電位ポテンシャル障壁が形成され、表面より入
射した光により電荷発生層との界面に生成されたキャリ
アは、円滑に電荷輸送層に移動できる。その結果、残留
電位の上昇が抑制され、現像バイアス電位が低い複写機
でも印字上のかぶりが生じない。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例の負帯電型電子写真用感光体
の断面構造を示す、この感光体を製作のために、導電性
基体１として市販のアルミニウムの円筒管を用い、真空
蒸着装置の加熱された支持軸に装着し、基体ｌが６０℃
になった後蒸着槽を真空ポンプで排気して１０−’　Ｔ
ｏｒｒの圧力にし、次いで蒸発源を４１０’Ｃに加熱し
た。そして、加熱された蒸発源にＪｓ２Ｓｅ３原料を投
入し、基体ｌ上に電荷発生Ｎ２を、膜厚が０．５〜１趨
になる様に蒸着した。

電荷発生層の上に電荷注入層３を純セレンの蒸着により
形成した。電荷注入層の厚さとして、０．２−＋　０．
５戸、１μ、２ｇ、５４の５種類を試作し、併せて電荷
注入１１３のないものも試作した。そし７てこれら６種
類の感光体の電荷輸送層４を形成するため、ヒドラゾン
系化合物とポリカーボネート樹脂とを塩化メチレンに溶
解した溶液を浸漬法で塗布し、５０’Ｃ，２時間の乾燥
を行って乾燥後の膜厚を１８ｕにした。

この櫂にして製作した６種類の感光体の１０００枚の印
字結果を第１表に示す。

第１表 第１表の結果より、電荷注入Ｎ３の膜厚は０．５〜２趨
程度が良好であることが判明した。

電荷注入ｌｌｌ３としては、上記の実施例では純セレン
を用いているが、ＡｓｘＳｅ＋のバンドギャップと有機
系光導電材料のバンドギャップの中間のバンドギャップ
をもつ材料であれば、５ｅ−Ｔｅ系、Ｓ８−Ａｓ系およ
び５ｅ−Ａｓ−Ｔｅ系合金を用いても、その機能は失わ
れるものでないことは言うまでもない。

〔発明の効果〕 本発明によれば、導電性基体上に無機系光導電材料から
なる電荷発生層１表面に有機系光導電材料からなる電荷
輸送層を有する電子写真用感光体の、電荷発生層と高感
度の電荷輸送層の界面に生成されたキャリアを可能な限
り電荷輸送層へ移動させる機能を有する電荷注入層を電
荷発生層と電荷輸送層との間に設けることにより、疲労
特性（残留電位特性）を良好にし、低現像バイアス電位
の複写機で繰り返し印字を行っても印字上のかぶりを生
じないようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の感光体の構造を示す断面図
である。 １：導電性基体、２：を荷発生層、３：電荷性１％Ｊ工
人升理士　山　口　　敲・、・、−・　、−；、・、７
′ 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）導電性基体上に設けられる無機系光導電材料からな
   る電荷発生層と、表面に設けられる有機系光導電材料か
   らなる電荷輸送層を有し、電荷発生層と電荷輸送層との
   間にバンドギャップが電荷発生層材料のバンドギャップ
   と電荷輸送層材料のバンドギャップとの間にある材料か
   らなる電荷注入層が設けられたことを特徴とする電子写
   真用感光体。