JPH02200681A - 3a,8b―シス―ジヒドロ―3H―シクロペンタ[b]ベンゾフランの製造法 - Google Patents

3a,8b―シス―ジヒドロ―3H―シクロペンタ[b]ベンゾフランの製造法

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JPH02200681A
JPH02200681A JP1898389A JP1898389A JPH02200681A JP H02200681 A JPH02200681 A JP H02200681A JP 1898389 A JP1898389 A JP 1898389A JP 1898389 A JP1898389 A JP 1898389A JP H02200681 A JPH02200681 A JP H02200681A
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JP
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cis
bis
cyclopentene
benzofuran
cyclopenta
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JP1898389A
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Kiyotaka Ono
大野 清隆
Hiroshi Nagase
博 長瀬
Hisanobu Wakita
尚宜 脇田
Hideo Yoshihara
秀夫 吉原
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、式(II)で示される 3a、8b−シス−ジヒドロ−3H−シクロペンタ(b
)ベンゾフランの製造法に関する。
[従来の技術] 式(II)の3a、3b−シスージヒドo−3Hシクロ
ペンタ(b)ベンゾフランは医薬品、特に抗血栓剤、抗
潰瘍剤、血圧降下剤として有用な5.6.7−4リノル
ー4,8−インターm−フェニレンPGI2誘導体(■
)(特開昭56−36477号公報、特開昭58−12
47.78号公報他)の鍵合成中間体となる化合物であ
る(特開昭57−14427.7号公報他)。
3a、8b−シス−ジヒドロ−3H−シクロペンタ(b
)ベンゾフランの製造法。
従来、(II)の製造法として次の2つの方法が知られ
ている。すなわち、 (1)3.5−シス−ビス(2−ブロモフェノキシ)シ
クロペンテンと1−B u L iとを低温(78°C
)で反応させて、ハロゲン金属交換を行なった後、昇温
することにより環化反応を生起させて(II)を得る方
法(特開昭57−144277号公報)、および (If) (2)2−アリルフェノール(IV)をPd(OAc)
2により環化させて(II)を得る方法(T、Hoso
kawa、 S、Miyagi、 S、Murahas
hi、 and A、5onoda。
J、 Org、 Chem、、 43.2752. (
1978))(■)          (11)  
     (V)である。
[発明が解決しようとする課題] かかる従来技術による場合、それぞれ次のような問題点
を有している。
(1)の方法では、過剰量の1−B u L iを用い
るとベンゾフラン骨格の開環を起こし、収率の再現性を
得るのが困難である。
また、工業スケールでは一78℃という低温で、しかも
効果で工業的に取り扱う際危険を伴なう1−B u L
 iを用いる操作は不適当である。
(2)の方法では、生成物が(II)とオレフィン異性
体である(V)との混合物であるが、その選択性は低く
、目的物が主生成物でない上(■:V=16 :84)
 、その分離が困難である。しかも高価なPd触媒を用
いなければならない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる従来技術の欠点を克服した(II
)の工業的製法について鋭意検討した結果、一般式(I
) 〔式中、XはC1、BrまたはIを表わす〕の化合物を
安価で危険性の少ないマグネシウムを用いてグリニヤー
ル試薬に変換し、金属触媒を用いて環化させることによ
り(II)を収率よく得る方法を見い出し、本発明に至
った。本発明は、従来法と比較して収率の再現性、合成
操作の容易さ、コストいずれの点でも優れた3a、8b
−シス−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[b)ベンゾフ
ランの製造法である。なお、本発明に用いられる一般式
(I)(Xは前記定義に同じ〕の化合物は、特開昭57
−144233号公報の反応条件に従って合成できる。
本発明は、具体的には通常以下の如き条件下に行なう。
(I)(Xは前記定義に同じ〕を溶媒に溶かして、乾燥
した金属マグネシウムに加えることにより、ジグリニャ
ール試薬(IV)  (Xは前記定義に同じ〕を発生さ
せる。
(I)の化合物としては、3,5−ビス(2−ブロモフ
ェノキシ)シクロペンテン、3.5−ビス(2−クロロ
フェノキシ)シクロペンテン、3゜5−ビス(2−ヨー
ドフェノキシ)シクロペンテンがあげられる。溶媒とし
ては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2
−ジメトキシエタン、ジグリム等のエーテル系溶媒ある
いはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶媒が用いられるが、なかでもエーテル系溶媒が通常
用いられ、特にテトラヒドロフランが最も好ましい。マ
グネシウムの当量としては、1〜5当量が用いられ、な
かでも2〜2.2当量が好ましい。反応温度としては、
−20〜100℃が用いられ、なかでも、20〜60℃
が好ましい。
次に(VI)  [Xは前記定義に同じ]の溶液に金属
化合物を触媒量加えて分子内環化させることにより、3
a、8b−シス−ジヒドロ−3H−シクロペンタ〔b〕
ベンゾフラン(II)を得ることができる。
金属と化合物としては、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ
化第−銅、シアン化第−銅、塩化パラジウム、塩化ニッ
ケル等が通常用いられるが、なかでも−価の銅化合物が
好ましく、ヨウ化第−銅が特に好ましく用いられる。し
かし、これらに限定されるものではない。環化反応の温
度としては、−20〜100℃が用いられるが、なかで
も30〜50℃が好ましい。
(II)の単離方法として、蒸留、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーが用いられ、大量の場合には蒸留が好
ましい。
このようにして得られた式(II)の化合物から、例え
ば特開昭57−144277号公報、特開昭58−12
4778号公報等に記載の方法により、医薬品として有
用な式(m)の5.6.7−)ジノルー4,8−インタ
ー 誘導体を製造することができる。
[実 施 例] 以下、本発明を参考例、実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1 3、5−シス−ジブロモシクロペンテンシクロペンタジ
ェン2128g (32.19m。
l)をn−ヘキサン400m1に溶かし、エタノール4
mlを加えて一78℃に冷却した。次に臭素161 6
ml (3 1.  5 5mol )を3時間半かけ
てゆっくり滴下した。次に−40〜−55℃で3時間撹
拌した後、析出した結晶を吸引濾過すると、淡黄色ない
し橙色結晶が得られた。結晶は次の反応に供するまで、
冷凍庫に保存した。
収量 2299.55g   収率 32.2%NMR
 (CDC 1 3 )δ: 2、79 (IH,J=16.78Hz) 、2。
97 〜3.  06 (LH, m) 、5.  1
0 (2H,d,J=16.72Hz) 、6.20 
(2HSdSJ=0.97Hz) 参考例2 メタノール6、  iD.にKOH (85%)610
5g (9.  248io1 )を溶かし、氷冷した
後、0−ブロモフェノール1600.1g (9.24
8mol )をメタノール1αに溶かしたものを1時間
かけて加えた。溶媒を留去した後、THF800mlで
共沸脱水し、真空ポンプで乾燥した。
0−ブロモフェノールのカリウム塩の収量2067、O
g,収率105.9%。
上述の0−ブロモフェノールのカリウム塩をTHF2.
6ffに溶かし、n−Bu4NBr14.90g (4
6.  2a+mol)を加えて氷冷した。次に3。
5−シス−ジブロモシクロペンテン1096.9g (
4. 855mol )をTHEl.IQに溶かして冷
却したものを、−度に加えた。そして氷冷したまま、1
晩撹拌した。反応液に水1.11を加えて撹拌し、溶媒
を留去した後、析出した結晶をINNaOHaq5M、
水5Qで2回、メタノ−ル3Lシクロヘキサン2D,で
洗浄した後、n−ヘキサン500m1で2回かけ洗いし
た。得られた結晶を、1晩真空ポンプで乾燥すると標題
化合物が得られた。
収量 1352.og   収率 71.3%m,p.
138.0〜138.5℃ NMR (CDC 1 a )δ: 2、21 (IHSdd,J=14.0、0。
5t(z) 、3.08 (IH,ddSJ=14。
0、7.0Hz) 、5.20 (IH,dd,J=7
.0、5.0Hz) 、6.30 (2H。
s) 、6.80 〜7.50 (8H,m)I R 
(KB r) シcmー’: 1585、1570、1165、992、7元素分析 計算値:C;49.66   H,3.68実測値:C
;49.76   H;3.56同様にして、0−ブロ
モフェノールのかわりにO−タロロフェノールを用いる
と3,5−シスービス(2−クロロフェノキシ)シクロ
ペンテンが得られ、0−ヨードフェノールを用いると3
,5シス−ビス(2−ヨードフェノキシ)シクロペンテ
ンが得られる。
実施例1 乾燥したマグネシウム1. 3g (53,5mmol
)に乾燥THF10mlを加えた後、3,5−シスビス
(2−ブロモフェノキシ)シクロペンテン10g (2
4,4mmol)をTHF70mlに溶かしたものの一
部を加えた。これを加温してグリニヤール反応を生起さ
せた後、残りのTHF溶液を加えて室温で撹拌した。次
に、乾燥したマグネシウム65、 2g: (2,68
mol )に上記の反応液を加え、更に乾燥THF0.
5αを加えた後、3,5−ビス(2−ブロモフェノキシ
)シクロペンテン500’g(1,22mol)をTH
F3.5αに溶解させたものを、徐々に加えた。加え終
わった後、50℃で1時間加熱した後水冷した。次にC
u111’、 6g (60,9mmol)を加え、4
0℃で1時間加熱した後水冷した。反応液に3NN a
 OH水溶液0.90を加え、ハイフロス−パーセルを
用いて濾過した。THF2.5Qで濾過した固体を洗浄
後、ろ液を濃縮した。濃縮液をシクロヘキサン1αで4
回抽出し、有機層を2NNaOH水溶液0.2iで2回
、飽和食塩水0.1αて3回洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。抽出洗浄時に界面が不透明な場合には
、適宜ハイフロス−パーセルを用いて濾過した。そして
、硫酸マグネシウムをP別技、P液の有機層を濃縮した
更に3,5−シス−ビス(2−ブロモフェノキシ)シク
ロペンテン816g (1,99mol )を用いて同
様の操作を行ない、2つ合わせて蒸留した。
収量 377.0g   収率 73.7%b、p、7
7.8〜78.8°C10,1mmHgNMR(CDC
13)δ: 2.80 (IHSddSJ=2.2.0.511z)
 、2.82 (IHSdd、J=5.2.0.5Hz
) 、4.35 (IH,d、J=7゜81tz) 、
5.”43  (iH,d d d、  J =7゜8
.5.2.2.2Hz) 、5.7i  (2H。
s) 、6.95  (4HS m) IR(液膜法)シcm−1: 3060.1602.1582 Mass :158  (M”) 同様にして、3,5−シス−ビス(2−ブロモフェノキ
シ)シクロペンテンのかわりに、3,5シス−ビス(2
−クロロフェノキシ)シクロペンテン、3.5−シス−
ビス(2−ヨードフェノキシ)シクロペンテンを用いて
も同様に標題化合物が得られる。また、ヨウ化第−銅の
かわりに塩化第一銅、臭化第一銅、シアン化第−銅、塩
化パラジウム、塩化ニッケルを用いても標題化合物が得
られる。
[発明の効果] 本発明によれば、3’a、8b−シス−ジヒドロ3H−
シクロペンタ[b)ベンゾフラン(II)は高価なH−
BuLiを低温で用いることなく、安価なマグネシウム
を室温付近で用いることにより、容易に合成できるよう
になった。
また、3a、8b−シスージヒドo−3H−シクロペン
タ(b)ベンゾフラン(II)が再現性よく、しかも高
収率で得られるようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、XはCl、BrまたはIを表わす〕で示される
    3,5−シス−ビス(2−ハロゲン化フェノキシ)シク
    ロペンテン誘導体を金属マグネシウムを用いてグリニャ
    ール試薬に変換し、次いで金属触媒により環化反応させ
    ることを特徴とする式(II)で示される ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 3a,8b−シス−ジヒドロ−3H−シクロペンタ〔b
    〕ベンゾフランの製造法。
JP1898389A 1989-01-27 1989-01-27 3a,8b―シス―ジヒドロ―3H―シクロペンタ[b]ベンゾフランの製造法 Pending JPH02200681A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998037042A1 (fr) * 1997-02-21 1998-08-27 Toray Industries, Inc. Procede de production d'isomeres de composes tricycliques a activite optique
WO1999047509A1 (fr) * 1998-03-18 1999-09-23 Toray Industries, Inc. PROCEDE DE PRODUCTION DE CYCLOALKYL[b]BENZOFURANES

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998037042A1 (fr) * 1997-02-21 1998-08-27 Toray Industries, Inc. Procede de production d'isomeres de composes tricycliques a activite optique
WO1999047509A1 (fr) * 1998-03-18 1999-09-23 Toray Industries, Inc. PROCEDE DE PRODUCTION DE CYCLOALKYL[b]BENZOFURANES

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