JPH0219799Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、投写型テレビジヨン受像機のスク
リーンプレート固定装置に関するものである。

従来、この種の固定装置として、第１図に示す
ように、スクリーン枠１の前面支承面１ａにスク
リーンプレート２の前面２ａを当接させ、断面Ｌ
字形のスクリーンプレート固定部材３で背面２ｂ
からスクリーン枠１の前面支承面１ａに押し付け
ながら、ねじ４によりスクリーン枠１の外周支承
面１ｂにねじ止めしてスクリーンプレート２をス
クリーン枠１に取り付けていた。

しかし、この固定装置では、スクリーンプレー
ト固定部材３にねじ止め用の下穴加工が必要であ
るため、スクリーン固定部材３がコスト高とな
る。また、取付作業時には、多数のねじ４で固定
しなければならないので時間がかかるためコスト
高になるとともに、ねじ止め位置のばらつきなど
によつてスクリーンプレート１の前面２ａが前面
支承面１ａから浮き上るなどの不具合が発生し、
仕上り状態がばらつくという問題点があつた。

この考案は上記のような従来の問題点を解消す
るためになされたもので、安価なスクリーンプレ
ート固定部材を用いて作業時間が短く、かつ浮き
上りなどの生じないスクリーンプレート固定装置
を得ることを目的とする。

以下この考案の一実施例を図面にしたがつて説
明する。第２図において、スクリーン枠１の外周
支承面１ｂには、スクリーンプレート１が装着さ
れた状態においてスクリーンプレート１の背面２
ｂより外側に沿つて係合溝５が全周にわたつて形
成されている。

また、スクリーンプレート固定部材９は90゜よ
りは大きい開き角の断面Ｌ字形に形成されてお
り、さらに外周支承面１ｂに当接する辺７には係
合溝５に挿入されて係止される係合突起６が形成
されており、この係合突起６が係合溝５に挿入さ
れた状態の下では他方の押圧辺８がスクリーンプ
レート２の背面２ｂに当接して弾性変形をうけ、
当該スクリーンプレート２を前面支承面１ａに向
つて押し付ける押圧力を加えるように構成されて
いる。

この実施例によれば、スクリーン枠１にスクリ
ーンプレート２を装着し、スクリーン固定部材９
の係合突起６を係合溝５内に圧入して固定するこ
とによつてスクリーンプレート２の取り付け作業
が終了し、スクリーンプレート２は押圧片８によ
つて前面支承面１ａに全周にわたつて押し付けら
れているので、「浮き上り」が生じない。

なお、スクリーンプレート２の押圧片８による
押圧力の強さは、係合溝５の位置を移動すること
で調整することができる。

以上のように、この考案によれば、スクリーン
枠のスクリーンパネルの外周を支承する面に係合
溝を設け、この係合溝に挿入される係合突起を有
するスクリーンプレート固定部材の押圧片の弾性
力でもつて当該スクリーンプレートを押圧固定す
るように構成したものであるから、安価なスクリ
ーンプレート固定部材を用い、簡単な取付け作業
によつて仕上りのばらつきの少ないスクリーンプ
レート固定装置が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスクリーンプレート固定装置の
断面図、第２図はこの考案の一実施例によるスク
リーンプレート固定装置の断面図である。 １……スクリーン枠、１ａ……支承面、１ｂ…
…外周支承面、２……スクリーンプレート、２ａ
……前面、２ｂ……背面、５……係合溝、６……
係合突起、７……外周支承面に当接する辺、８…
…押圧辺、９……スクリーンプレート固定部材。
なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スクリーンプレートの前面を支承する前面支承
   面ならびに外周面を支承する外周支承面および上
   記両支承面に当接したスクリーンプレートの背面
   の外側に沿つて上記外周支承面に形成されている
   係合溝を有するスクリーン枠と、上記係合溝に挿
   入されて係止される係合突起および当該係合突起
   が上記係合溝に挿入されたとき上記スクリーンプ
   レートを背面に当接して弾性変形を生じ、前面に
   向つて押圧力を加える押圧片を有するスクリーン
   プレート固定部材とを備えたスクリーンプレート
   固定装置。