JPH0219503A - 作業用手袋の製造法 - Google Patents

作業用手袋の製造法

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JPH0219503A
JPH0219503A JP63170524A JP17052488A JPH0219503A JP H0219503 A JPH0219503 A JP H0219503A JP 63170524 A JP63170524 A JP 63170524A JP 17052488 A JP17052488 A JP 17052488A JP H0219503 A JPH0219503 A JP H0219503A
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resin emulsion
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忠之 杉本
Takeshi Doi
猛 土居
Hiroshi Kondo
洋 近藤
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MIE KAGAKU KOGYO KK
DKS Co Ltd
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MIE KAGAKU KOGYO KK
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はウレタン樹脂で被覆された布帛製の作業用手袋
であって、柔軟性を有し、耐溶剤性などに優れた作業用
手袋の製造法に関する。
[従来の技術] 従来の作業用手袋は、編成したりメリヤス布を縫製した
りして製造された手袋基体の表面を天然ゴム、合成ゴム
、塩化ビニル樹脂などで全面にわたって被覆したものが
主流である。
しかし、天然ゴムや合成ゴムで被覆された手袋は耐溶剤
性が不充分である。また塩化ビニル樹脂で被覆された手
袋は、通常布帛製の手袋基体を塩ビブラスチゾル中に浸
漬して被覆したものが主流であるが、該手袋にはゴムラ
テックスゾル中に配合された可塑剤、安定剤などの臭い
が残る、耐油性や耐溶剤性が劣る、通気性がわるく作業
中に手袋内部がむれる、皮膜が厚く、硬く、伸縮性およ
び柔軟性が劣るなどの問題力(ある。
耐溶剤性を有する作業用手袋としては溶剤系ウレタン樹
脂溶液を用いて被覆された手袋もあるが、製造工程で溶
剤が使用されるため、作業環境上好ましくない、火災・
爆発の危険性がある、生産設備においても防爆設備およ
び溶剤回収設備などが必要であるなど、コスト面および
安全性面で問題がある。さらにウレタン樹脂溶液が布地
に浸透するので、えられる手袋は非常に硬く、作業性の
わるいものになるという問題がある。
また−船釣な方法ではないが、布帛製の手袋基体をポリ
ウレタンエマルジョンを用いて被覆した作業用手袋も製
造されている。しかし、ポリウレタンエマルジョンが布
地に浸透するので、これを防ぐために手袋基体を金属塩
などにより浸漬処理し、つぎにその表面にポリウレタン
エマルジョンを塗布・乾燥させたのち、金属塩を洗い流
す必要があり、非常に手間がかかりコスト高である。
また、このポリウレタンエマルジョンの浸透を防止する
ために、メリヤス手袋表面の目をつぶすという意味で、
ポリウレタンエマルジョンに起泡剤を添加して機械発泡
ポリウレタンエマルジョンを作製し、これを手袋基体表
面に塗布し、しかるのちに非発泡ポリウレタンエマルジ
ョンを塗布する方法によってもポリウレタン被覆手袋が
製造されているが、−層目に使用する発泡層の機械的物
性が劣る、二回塗布方式なのでコスト高になるという問
題がある。
ポリウレタンエマルジョンを用いるばあいの他の浸透防
止方法として、ポリウレタンエマルジョンに増粘剤など
を添加して粘度をあげる方法もあり、この方法では浸透
防止はある程度可能であるが、肉厚を薄くすることが困
難である。
肉厚が厚くなると気泡が発生しやすくなる、手袋表皮に
クラックが発生しやすくなるなどの問題が生ずる。
クラックの原因はエマルジョン系の材料により被覆され
た手袋のすべてに共通している問題であるが、塗布され
たポリウレタンエマルジョンは表皮(外側)から硬化す
るため、表皮内部の水分の逃げ場がなくなり、クラック
が発生すると考えられている。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記のごとき従来の作業用手袋が有する欠
点を解消するために鋭意検討を重ねた結果、特定温度の
手型によって加温された手袋基体に感熱ゲル化性を有す
る特定のポリウレタン樹脂エマルジョンを塗布して乾燥
させることにより、軽く、薄く、伸縮性および柔軟性を
有し、かつ耐溶剤性、耐油性などに優れた作業用手袋か
えられることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、布帛製の手袋基体を加温された手型
に差込んだのち、感熱ゲル化性を有するウレタン樹脂エ
マルジョンを手袋基体の表面に塗布し、ついで乾燥させ
て作業用手袋を製造する際に、該ウレタン樹脂エマルジ
ョンとして、ポリイソシアネートと2個以上の活性水素
原子を有する分子it 200〜10000の化合物と
をNCO基/基柱活性水素原子ル比で1.02〜1.2
で反応させてえられた遊離イソシアネート基含有量が0
.2〜1.5%(重量%、以下同様)でオキシエチレン
鎖含有量が5〜20%のウレタンポリマーを、HLB 
6〜18の非イオン界面活性剤を該ウレタンポリマーに
対して2〜15%となるように配合した水の存在下で、
1分子中に1級および(または)2級アミノ基を2個以
上含有するポリアミン化合物で鎖伸長してえられる感熱
ゲル化性を有する非イオン性ウレタン樹脂エマルジョン
を用いることを特徴とする作業用手袋の製造法 に関する。
[実施例コ 本発明に用いられる非イオン性ウレタン樹脂エマルジョ
ンは特願昭62−174376号明細書にも記載されて
いるものである。
前記ウレタン樹脂エマルジョンを調製するためには、ま
ずポリイソシアネートと2個以上の活性水素原子を有す
る分子ffi 200〜10000の化合物とをNGO
/活性水素原子がモル比で1.02/l〜1.2ハにな
るように反応させて、遊離イソシアネート基含有量が0
.2〜1.5%で、オキシエチレン鎖含有量が5〜20
%のウレタンポリマーが調製される。
前記ポリイソシアネートの具体例としては、たとえばジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、ジフェニルメ
、タンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートなどの芳香族、脂肪族または脂環族の全
てのポリイソシアネートまたはこれらの2〜3量体など
があげられる。前記ポリイソシアネートはいずれも好ま
しいものであるが、たとえば無黄変性の手袋が必要なば
あいは脂肪族系や脂環族系のイソシアネートを用いるの
が好ましく、安価で黄変してもよい手袋が必要なばあい
は芳香族系のインシアネートを使用すればよい。
これらポリイソシアネートは単独で用いてもよく、2種
以上併用してもよい。
前記2個以上、好ましくは5個以下の活性水素原子を有
する分子ff1200〜10000.好ましくは200
〜3000の化合物とは、末端または分子中に2個以上
のヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基(1級の
ばあい、活性水素1個として計算する)、メルカプト基
などの活性水素原子を有する基を含むもので、具体例と
しては、たとえばポリエーテル、ポリエステル、ポリエ
ーテルエステル、ポリチオエーテル、ポリアセタール、
ポリブタジェンなどがあげられるが、ポリオキシエチレ
ングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、
ポリオキシエチレンオキシプロピレンランダム共重合体
などの分子量1000〜3000のポリオキシアルキレ
ングリコールや、ポリブチレンアジペートジオール、ポ
リエチレンアジペートジオール、3−メチル−1,5−
ベンタンジオールとアジピン酸とのポリエステル、β−
メ゛チルーδ−バレロラクトンとアジピン酸とのポリエ
ステルなどの分子量1000〜2000のポリアジピン
酸エステルジオールがとくに有用である。
かかる2個以上の活性水素原子を有する分子量200〜
10.000の化合物は単独で用いてもよく、2種以上
併用してもよいが、これらを用いて製造するウレタンポ
リマーが5〜20%のオキシエチレン鎖を含有すること
が必要であるため、それらの範囲を満足するよう適宜選
択または組合わせて使用することが必要である。
前記活性水素原子を有する化合物の分子量が200未満
になるとハードセグメント部分が多くなり、柔軟で抗張
力の優れた皮膜を与えるウレタン樹脂エマルジョンが製
造できなくなる。また10000をこえるとソフトセグ
メント部分が多くなり柔軟ではあるが抗張力の優れた耐
溶剤性の優れた皮膜を与えるウレタン樹脂エマルジョン
が製造できなくなる。
これらの2個以上の活性水素原子を有する分子量200
〜10000の化合物とポリイソシアネートとの反応は
、従来からの公知の一段式または多段式イソシアネート
重付加反応法により、50〜120℃の温度条件下で行
なわれる。このばあい、必要に応じて2個以上の活性水
素原子を有する低分子量鎖伸長剤、リン酸、安息香酸、
パラトルエンスルホン酸、アジピン酸などの反応制御剤
、ジブチルチンジラウレート、スタナスオクトエート、
トリエチルアミン、トリエチレンジアミンなどの反応触
媒、さらにイソシアネート基と反応しない有機溶剤など
を反応段階や反応終了後などの必要とされる段階に添加
してもよい。
前記2個以上(好ましくは5個以下)の活性水素原子を
有する低分子量鎖伸長剤の具体例としては、たとえば1
,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、3−
メチル−1,5−ベンタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ヘキサンジオール、プロピレングリコール、エ
チレングリコール、ジエチレングリコールなどの多価ア
ルコール類などがあげられる。
前記有機溶剤の具体例としては、たとえばアセトン、メ
チルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、トルエン、キシレ
ン、塩化メチレンなどがあげられる。
ウレタンポリマーの製造に際しては、NGO/活性水素
原子がモル比で1.02〜1.2、好ましくは 1.0
5〜1.15 (ご設定することが必要であり、えられ
るウレタンポリマーの遊離イソシアネート基含有量は0
.2〜1.5%とすることが望ましい。
NCO/活性水素原子がモル比で1.2をこえるが、遊
離インシアネート基含有量が1.5%をこえると、後述
のポリアミン化合物で鎖伸長させてえられる非イオン性
ウレタン樹脂エマルジョンの乳化安定性および経時安定
性が不良となり、NCO/活性水素原子がモル比で1゜
02未満となるか、遊離イソシアネート基含有量が0.
2%未満になると、粘度上昇のために多量の有機溶媒が
必要となったりするために経済性が劣るほが、ばあいに
よっては高分子量、高架橋になるために均一に乳化分散
させるのが困難となる。
さらに、えられるウレタンポリマーは5〜20%のオキ
シエチレン鎖を含有することが必要である。ウレタンポ
リマー中のオキシエチレン鎖含有量が5%未満ではウレ
タンポリマー骨格の疎水性が強くなりすぎて均一な乳化
分散が不可能となり、また20%をこえると乳化分散性
は良好となるが、生成物から形成される皮膜の物性、と
くに耐水性が著しく劣化し、エマルジョンの安定性に優
れ、耐水性、耐熱水性、耐溶剤性などの改良された作業
用手袋を製造しつるウレタン樹脂エマルジョンかえられ
なくなる。
本発明においては、このようにして調製されたウレタン
ポリマーに対して2〜15%のHLB 6〜18の非イ
オン界面活性剤および水の存在下で、鎖伸長剤として1
分子中に1級および(または)2級アミノ基を2個以上
含有するポリアミン化合物を反応させてえられる感熱ゲ
ル化性を有子る非イオン性ウレタン樹脂エマルジョンが
調製される。
ウレタンポリマーを鎖伸長させながら乳化分散させると
きに用いられるHLB 6〜18の非イオン界面活性剤
の具体例としては、たとえばアルキルエステル、高級ア
ルコール、アルキルフェノール、スチレン化フェノール
、脂肪族アミン、ソルビタンアルキルエステルなどのエ
チレンオキサイド付加物などがあげられる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上併用してもよいが、11L
B 8〜17の範囲の混合物が好ましい。
該界面活性剤の使用量はウレタンポリマーに対して2〜
15%であるが、該使用量が2%未満になると均一な乳
化分散が不可能となり、15%をこえると乳化分散性は
良好となるが、形成される皮膜の耐水性が低下する。
鎖伸長剤として用いる1分子中に1級および(または)
2級アミノ基を2個以上含有するポリアミン化合物の具
体例としては、たとえばエチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、ピペラジン、ヒド
ラジン、トリレンジアミン、キシリレンジアミンなどが
あげられる。該ポリアミン化合物の使用量は、ウレタン
ポリマー中の遊離イソシアネート基1当量に対して、通
常0.5〜1.5当量のアミノ基を含む量であり、0.
7〜1.2当量が好ましい。
前記遊離イソシアネート基1当量に対するアミノ基の量
が0.5当量未満のばあいには、鎖伸長が不充分となり
、水による末端停止が起こり、乳化が困難になり、ウレ
タン樹脂エマルジョンの性能を低下させる。また1、5
当量をこえるばあいには、ポリアミンにより末端停止が
起こるため、鎖伸長されず、ウレタン樹脂エマルジョン
の性能低下の原因となる。
このようにしてえられる本発明に用いる感熱ゲル化性を
有する非イオン性ウレタン樹脂エマルジョンは、平均粒
子径が0.1〜2論、固形分が40〜60%であるのが
好ましい。
なお本明細書にいう感熱ゲル化性とは非イオン活性剤の
曇点現象により、一定の温度以上になればウレタン樹脂
エマルジョンの乳化分散液が不安定となり、さらに温度
が上昇すると急激にウレタン樹脂エマルジョンが破壊さ
れ、ゲル化する現象をいう。
該ウレタン樹脂エマルジョンには、ゲル化速度を調節す
るために天然ゴムラテックスや合成ゴムラテックスの凝
固剤として使用される金属塩などを適宜添加してもよい
金属塩の具体例としては、たとえば硝酸カルシウム、硫
酸アンモニウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウムな
どがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上併用してもよい。
さらに該ウレタン樹脂エマルジョンには、要すれば顔料
、増粘剤、紫外線防止剤、抗酸化剤、無機フィラー、難
燃剤、導電材、滑り止め材などを添加してもよい。
本発明においては手袋基体が加温された手型に差込まれ
たのち、前記感熱ゲル化性を有するウレタン樹脂エマル
ジョンが塗布される。
本発明に用いられる布帛製の手袋基体にはとくに限定は
なく、通常作業用手袋の基体として用いられているもの
であれば使用しうる。
該手袋基体は編成されたものでもよく、縫製して製造さ
れたものでもよい。その具体例としては、たとえばメリ
ヤス布を縫製したものなどがあげられる。なかでも、未
晒棉メリヤス製手袋基体(未晒棉メリヤスは、油脂分が
付着しているので撥水性である)および撥水処理された
棉メリヤス製手袋基体は、ウレタン樹脂エマルジョンの
浸透を防止する効果があるので好ましい。さらに、棉メ
リヤス布が番手婁30〜雰40のメリヤス編用糸を用い
て編成されたものであるのが、該ウレタン樹脂エマルジ
ョンの浸透を防止し、かつ、作業用手袋として軽く、薄
く、伸縮性に富み、柔軟性の優れた手袋をうるなどの点
から好ましい。
前記手型としては手袋基体を加温させうるちのである限
りとくに限定はなく、たとえばアルミニウム製、セラミ
ックス製、陶器製、テフロン加工された金属製などの手
型が好ましく使用されうる。
該手型はウレタン樹脂エマルジョンをゲル化させるため
に加温、たとえば50〜120℃、好ましくは50〜8
0℃に加温される。該温度が50℃未満になるとエマル
ジョンが充分ゲル化せず、ウレタン樹脂エマルジョンが
布地に浸透してえられる手袋は硬くなり、柔軟性が低下
し、作業性がわるいものになりやすい。また120℃を
こえるとゲル化が急激におこり、エマルジョンの流動性
がなくなるため、手袋基体に付着するウレタン樹脂の厚
さが均一でなくなり、気泡、亀裂、リップが生じるなど
して平滑なウレタン樹脂皮膜かえられにくくなる。
加温された手型に差込まれた手袋基体にウレタン樹脂エ
マルジョンを塗布する方法にとくに限定はないが、浸漬
法、フローコート法、ウレタン樹脂エマルジョンの液面
で手袋基体が差込まれた金型を回転させながら無圧塗布
する方法などが採用されうる。該ウレタン樹脂エマ・ル
ジョンは手袋基体に付着すると速やかにゲル化し、布帛
内部には浸透せず、表面に均一な湿潤皮膜が形成される
なお、前記布帛内部には浸透せずとは、えられた作業用
手袋を裏返して観察したとき、ウレタン樹脂が裏面に認
められないことをいう。
皮膜の厚さは、塗布時間およびエマルジョンの粘度を調
整するだけで容易に調整することができる。
たとえば後述する実施例1に記載のウレタン樹脂エマル
ジョンを攪拌しながら増粘剤(第一工業製薬■製のスー
パーフレックスVR)を添加し、気泡の発生しないよう
にして調製した溶液の表面で、番手宴30〜”40の棉
メリヤス編用糸から編成された棉メリヤス布を縫製して
製造された手袋基体(目付: 35.5g/l双)に金
型をさしこみ、これを回転させながら塗布を行なったば
あいの粘度と皮膜の厚さとの関係は、第1表に示すとお
りである。
[以下余白] このようにして形成された湿潤皮膜は乾燥せしめられ、
目的とする作業用手袋が製造される。
乾燥方法および乾燥条件にもとくに限定はなく、たとえ
ば85〜150℃、さらに好ましくは90〜110℃の
熱風乾燥炉で5〜60分間熱処理すればよい。
つぎに本発明の製造法を実施例に基づき、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
実施例1 ポリブチレンアジペートジオール(平均分子量1000
)  180部、ポリオキシエチレンオキシプロピレン
ランダム共重合グリコール(平均分子量3400、オキ
シエチレン鎖含有量80%)20部、1.4−ブタンジ
オール3.8部、トリメチロールプロパン3.8部およ
びメチルエチルケトン143.8部からなる混合物にジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート79.9部を加
え、75℃で90分間反応させて遊離イソシアネート基
含有量1.03%のウレタンポリマーのメチルエチルケ
トン溶液をえた。
えられた溶液にジスチレン化フェノールのエチレンオキ
サイド付加物であるポリオキシエチレンアリールフェノ
ールエーテル型非イオン界面活性剤(ILB−15) 
14.4部を添加して混合したのち、水301.9部を
加えて乳化分散させ、つぎにエチレンジアミンの5%水
溶液42.4部を添加して60分間攪拌したのち、エバ
ポレーターにて減圧下40〜50℃でメチルエチルケト
ンを留去して平均粒子径1.2−1固形分約49%の乳
白色のウレタン樹脂エマルジョンをえた。
えられたウレタン樹脂エマルジョン 100部を攪拌し
ながら顔料ペースト(Fujl SP Blue 43
1)2部を添加し、つぎに増粘剤(第一工業製薬■製の
スーパーフレックスVP)  1.0部を気泡が発生し
ないように混合してウレタン樹脂エマルジョン配合液を
調製した。
つぎに番手’40の棉メリヤス編用糸から編成された棉
メリヤス布を縫製して製造された手袋基体(目付: 3
5.5g/l双)(1)を、第1図に示すような70℃
に加温されたアルミニウム製の手型(′2Jに差込み、
これを第2図に示すように、前記配合液(3)が入れら
れた受は皿(5)中の浴槽(4)の液面で、液圧がかか
りにくいようにゆっくり回転させることにより、気泡も
少なく、粘度低下もおこさずに手袋基体表面にウレタン
樹脂エマルジョンを付着せしめ、ゲル化せしめて、厚さ
100〜500虜の均一な湿潤皮膜を形成させた。
つぎに第3図に示すようにつり下げて余分の配合液を除
いたのち 100℃の熱風乾燥炉に入れて約10分間熱
処理を行ない、柔軟性および通気性を有する厚さ50〜
250加のウレタン被覆作業用手袋をえた。
えられた作業用手袋の表面は、クラック、リップなどが
認められず、ウレタン樹脂の均一な皮膜が形成されてい
た。また手袋を裏返して観察したところ、ウレタン樹脂
は布地に浸透していなかった。
実施例2 ポリオキシテトラメチレングリコール(平均分子量10
00)  180部、ポリエチレングリコール(平均分
子量600) 14.8部、ポリオキシエチレンオキシ
プロピレンランダム共重合グリコール(平均分子量34
00) 14.8部、1.4−ブタンジオール3.0部
、トリメチロールプロパンs、igおよびメチルエチル
ケトン147.8部からなる混合物にジフェニルメタン
ジイソシアネート77.5部を加え、75℃で60分間
反応させて遊離インシアネート基含有量0.36%のウ
レタンポリマーのメチルエチルケトン溶液をえた。えら
れた溶液にジスチレン化フェノールのエチレンオキサイ
ド付加物であるポリオキシエチレンアリールフェノール
エーテル型非イオン界面活性剤(HLB−8>14.8
部、ジスチレンjヒフエノールのエチレンオキサイド付
加物であるポリオキシエチレンアリールフェノールエー
テル型非イオン界面活性剤(HLB−15) 14.8
部および水824.7部を加えて乳化させ、エチレンジ
アミンの5%水溶液15.2部を添加して60分間攪拌
したのち、有機溶媒を留去して平均粒子径1.27an
、固形公約50%の乳白色のウレタン樹脂エマルジョン
をえた。
えられたウレタン樹脂エマルジョン 100部を攪拌し
ながら顔・料ペースト(Fujl SP Black8
010) 1部を添加し、つぎに増粘剤(第一工業製薬
■製のDKシックナー’3CT−270>  0.5部
を気泡が発生しないように混合してウレタン樹脂エマル
ジョン配合液を調製した。
つぎに実施例1と同じ手袋基体に、実施例1と同様にし
てウレタン樹脂エマルジョンを付着させ、厚さ 300
〜450泊の均一な湿潤皮膜を形成させたのち、実施例
1と同様に熱処理を行ない、柔軟性、耐水性、耐油性お
よび耐溶剤性を有する厚さ 200−のウレタン被覆作
業用手袋をえた。
えられた作業用手袋の表面は、クラック、リップなどが
認められず、ウレタン樹脂の均一な皮膜が形成されてい
た。また手袋を裏返して観察したところ、ウレタン樹脂
は布地に浸透していなかった。
[発明の効果] 本発明の製造法によれば、ウレタン樹脂エマルジョンが
手袋基体の布帛内部に浸透せず、手袋基体の表面に薄く
均一な皮膜を形成させることができるので、柔軟性を有
し、耐水性、耐溶剤性などに優れた作業用手袋を製造す
ることができる。
また、製造工程において溶剤を使用しないので、火災、
人体障害、環境汚染などの問題を生じさせず、耐油性、
耐摩耗性、耐寒性などにも優れた作業用手袋を廉価に安
全に短時間で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は手型に手袋基体を差込む工程の説明図、第2図
は手袋基体にウレタン樹脂エマルジョン配合液を浸漬法
により塗布する工程の説明図、第3図は手袋基体に付着
した余分のウレタン樹脂エマルジョン配合液を除く工程
の説明図である。 (図面の主要符号) (1): 手袋基体 (2): 手型 特 許 出 願 人 第−工業製薬株式会社 三重化学工業株式会社 第1 図 才2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 布帛製の手袋基体を加温された手型に差込んだのち
    、感熱ゲル化性を有するウレタン樹脂エマルジョンを手
    袋基体の表面に塗布し、ついで乾燥させて作業用手袋を
    製造する際に、該ウレタン樹脂エマルジョンとして、ポ
    リイソシアネートと2個以上の活性水素原子を有する分
    子量200〜10,000の化合物とをNCO/活性水
    素原子がモル比で1.02〜1.2で反応させてえられ
    た遊離イソシアネート基含有量が0.2〜1.5重量%
    でオキシエチレン鎖含有量が5〜20重量%のウレタン
    ポリマーを、HLB6〜18の非イオン界面活性剤を該
    ウレタンポリマーに対して2〜15重量%となるように
    配合した水の存在下で、1分子中に1級および(または
    )2級アミノ基を2個以上含有するポリアミン化合物で
    鎖伸長してえられる感熱ゲル化性を有する非イオン性ウ
    レタン樹脂エマルジョンを用いることを特徴とする作業
    用手袋の製造法。
JP63170524A 1988-07-07 1988-07-07 作業用手袋の製造法 Granted JPH0219503A (ja)

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