JPH02193918A - 酵素生成抑制剤 - Google Patents

酵素生成抑制剤

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JPH02193918A
JPH02193918A JP1222389A JP1222389A JPH02193918A JP H02193918 A JPH02193918 A JP H02193918A JP 1222389 A JP1222389 A JP 1222389A JP 1222389 A JP1222389 A JP 1222389A JP H02193918 A JPH02193918 A JP H02193918A
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JP
Japan
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acid
tylosinase
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parts
acids
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Application number
JP1222389A
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English (en)
Inventor
Yutaka Mishima
三島 豊
Yasuaki Oyama
康明 大山
Masashi Kurimoto
雅司 栗本
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、酵素生成抑制剤、更に詳細には、旦生成した
酵素タイロシネースの作用や活性を阻害するのではなく
、酵素の生成自体を削具って抑制する、つまり問題とな
る酵素自体を予め生成せしめないようにするという全く
新規なタイプの薬剤に関するものである。
[従来の技術] メラニンは、皮膚に存在していて、紫外線の悪影響から
身体を守る重要な役目を担っているとともに、医学上並
びに美容上重要な因子である。メラニンの合成は、皮膚
組織中の色素細胞内でタイロシネース(tyrosin
ase、チロシナーゼともいう)の作用によって、タイ
ロシンがドーパ、次いでドーパキノンに変化し、5.6
−シオキシインドール等を経て行われるものとされてい
る。メラニン量の過剰は色黒ときれ、また、その不均一
な分布は、シミ(肝斑)、ソバカス(雀卵斑)ときれ、
いずれも美容上の欠陥である。
従来、色白の美しい肌にするために、ハイドロキノン、
MBIJI (モノベンジルエーテル オブハイドロキ
ノン: monobenzylether of hy
droquinone)などが利用きれているが、これ
らは強い色白作用を有するも、色素細胞の変性、致死を
主作用とするもので、皮膚本来の生理機能を損ない、非
可逆的白斑、色素異常、かぶれなどの副作用を引伊起こ
す欠点がある。
そこで、上記したメラニンの生成に関与する酵素である
タイロシネースに着目して、皮膚のメラニン量を低減し
、色白の美しい肌にするためには、ビタミンC1グルタ
チオン、システィンなどが使用されるようになった(特
開昭53−142515号公報)。
しかしながら、これらの薬剤はいずれも、タイロシネー
スの酵素そのものの活性阻害剤であって、−旦生成した
タイロシネースの活性、作用を阻害するものである。こ
のように従来の技術レベルは、−旦生成してしまった酵
素の活性をいかにして阻害するかという点にある。
これに対して本発明は、予め酵素自体を生成せしめない
ようにするものであって、従来のように生成してしまっ
た酵素の処理を対象とするものではない。換言すれば、
トラブルの根本原因であるところの酵素(タイロシネー
ス)に着目しその酵素の生成自体を抑制するというメラ
ニン形成系の最も根本的な部分を対象とするものである
。したがって、従来の技術思想に対して、本発明は技術
思想そのものが基本的に相違しているというより、発明
の目的設定自体が既に相違しており、発明の出発点その
ものが新規なのである。
このように、酵素の生成自体を抑制するということは、
従来着想きれたことがなく、技術課題ないし、発明の目
的自体が新規であり、しかも本発明においては、そのた
めにプロピオン酸類、酪酸類、吉草酸類という特定の有
機酸類と不飽和脂肪酸類とを組合せて使用するという構
成を採用したものである。加えて、このような技術思想
を採用するに至っては、先行技術の開示はおろか何らの
示唆すらもなく、全く新規である。
つまり本発明は、目的、構成のいずれもが新規であり、
それに伴い効果も新規且つ顕著である。
[発明が解決しようとする課M] 上記したような、従来から用いられているタイロシネー
スの酵素そのものの活性阻害剤は、酵素の活性阻害効果
自体が不充分であるばかりでな(、これらはいずれもそ
れらが有する還元力を利用する還元剤であるために、安
定性が悪く、かつ持続的効果に乏しく、生きた細胞に対
して色白効果が不充分である(特開昭53−14251
5号公報、第1頁右下刃うム〜第2頁左上刃ラム)。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記した欠点を一挙に解決するためになされ
たものであって、従来から行なわれているタイロシネー
スの酵素そのものの活性を阻害する物質を利用する方法
ではどのようなタイプの阻害物質を用いても、活性阻害
効果、効力の持続性のいずれの面からみても満足できる
物質は見当らない。
すなわち、各種の物質を広範に試験し、各面がら鋭意検
討してきたけれども、従来のようにタイロシネースを一
旦生成せしめた後はどのような薬剤を用いても所期の目
的が完全には達成し得ないとの結論に達した。
そこで発想の完全な転換を行い、そもそもこれら皮膚科
学上のトラブルの原因がタイロシネースの生成自体に存
することがら、トラブルの根本原因であるところのタイ
ロシネース自体を生成せしめなければ爾後のトラブルが
生じないとのVE識にたち、このタイロシネースを生成
せしめない薬剤を開発するという全く新規な技術課題を
設定した。
この新規な目的を具体的に達成するため、−旦生成した
タイロシネースの酵素活性の直接的阻害とは関係なく、
生きた色素細胞の有する自立的メラニン生成調節機能を
利用してタイロシネースの生成自体を抑制し、メラニン
生成抑制効果を発揮させることを目ざし、かつ安定性の
高い代謝関連有機酸類、脂肪酸類に着目してタイロシネ
ース生成抑制作用を有する物質(以下、タイロシネース
生成抑制物質という。)の探索を続けてきた。
その結果、プロピオン酸類、酪酸類、吉草酸類から選ば
れる1種または2種以上の有機酸類と不飽和脂肪酸類と
の併用が、タイロシネースの生成自体を強く抑制するこ
とを始めて見出し、タイロシネース生成抑制物質として
好適であることを確認した。更に、本物質を含有せしめ
たタイロシネース生成抑制剤は、メラニン生成抑制効果
を発揮し、ひいては色白効果を達成しうろことを見出し
本発明を完成した。
本発明でいうプロピオン酸類、酪酸類、吉草酸類とは、
プロピオン酸、正酪酸、イソ酪酸、正吉草酸、イソ吉草
酸およびこれらカルボン酸のアルカリ金属塩またはアル
カリ土類金属塩、あるいはエステル、酸アミドをいう。
本発明でいう不飽和脂肪酸類とは、例えば、炭素数12
乃至22の不飽和脂肪酸類であって、ラウロレイン酸(
CI2.l) 、ミリストレイン酸(C04I)、ペン
タデセン酸(CI5.1) 、ヘキサデセン酸(C+s
、+)、オレイン酸(C+e8+) 、リノール酸(C
+a、2)、リルン酸(C7BI3)、ガドレーイン酸
(C2o+1)、アラキドン酸(C2o14)、エイコ
サテトラエン酸(C20=4) 、エイコサペンタエン
酸(C2o−5) 、エルシン酸(C2281) 、イ
ワシ酸(C2216)などのカルボン酸またはこれらカ
ルボン酸の塩あるいはエステル、酸アミドをいう。
本発明のタイロシネース生成抑制剤は、生きた細胞での
卓越したタイロシネース生成抑制作用を有しているもの
の、タイロシネース酵素そのものの活性を実質的に阻害
しないという点でも特徴的である。
本明細書でいう各種測定方法は、次の通り定義する。
(1)タイロシネースの活性阻害作用は、′ブリティシ
ュ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー(Britis
h Journal of Dermatology)
 J 、第103巻、第625乃至633頁(1980
年)に記載されている活性測定方法に準じて測定する。
この方法で、試験用標品を用い、PI(を変えることな
く同様に反応きせる。タイロシネースの酵素そのものの
活性が、コントロールの場合と比較して、低下するもの
を、タイロシネースの活性阻害作用を示すと判定する。
(2)色素細胞でのメラニン生成抑制作用は、「キャン
サー・リサーチ(Cancer Re5earch)j
%第42巻、第1194乃至2002頁(1982年)
に記載されている方法に準じて測定する。
即ち、10v/v%牛脂児血清を含むイーグルMEM培
地10m1に4X10’個のマウスメラノーマ由来細胞
B−16を懸濁し、25c@2培養用ルー瓶:= t:
 5V/VXCO2存在下、37℃で培養する。本培養
液を、0日目および38目にタイロシネース生成抑制試
験用標品を含む培地で交換し、5日間培養する。
細胞を0.8v/v%食塩を含有する燐酸緩衝液(pH
7゜2)で洗浄後、トリプシン及びEDTA含有溶液を
使用して剥離させ、濾過法により細胞を回収する。
濾紙上に回収された細胞は、乾燥後、デンシトメーター
により500rvにおける反射光を測定し、反射吸光度
(黒色度)によりメラニン総量を求める。
この方法により、処理区の吸光度がコントロールの吸光
度の80X以下に減じる時の処理区をメラニン生成抑制
作用を示すと判定する。
(3)タイロシネース生成抑制作用は、「日本皮膚科学
会雑誌」第87巻、第13号、第883乃至901頁(
昭和52年)に記載されているドーパ反応方法、及び「
キャンサーーリサーチ(Cancer Re5earc
h)j、第42巻、第1194乃至2002頁(198
2年)に記載されているタイロシネース確認方法に準じ
て判定した。即ち、マウスメラノーマ由来細胞B−16
を、前記方法に準じて本発明のメラニン生成抑制物質を
加えた培養液で5日間培養し、白色化させた後、培養液
を捨て、10v/vlホルマリンで固定化し、次いで、
0.1v/v% L−ドーパ含有0.1)1燐酸緩衝液
(pH7,3)に浸漬して37℃3時間維持し、顕微鏡
下で観察し、メラニン生成による該細胞の黒化が起こら
ず、かつタイロシネースのアイソザイムT1、T2、T
3すべてが減少乃至消失していることを電気泳動で確認
し得た場合をタイロシネース生成抑制作用を示すと判定
する。
本発明に使用されるプロピオン酸類、酪酸類、吉草酸類
は、安全性が高く、安定性良好なタイロシネース生成抑
制物質であるので、これを不飽和脂肪酸類とともに有効
成分として含有せしめ、例えば、注射剤、内服剤、外用
剤、浴用剤などの医薬品、乳液、バック、クリームなど
の化粧品などに利用され、メラニンの生成を抑制し、色
白効果を発揮するのみならず、シミ、ソバカス、日焼け
など色素沈着症の治療ならびに予防に高い効果を発揮す
る。
本発明において使用する特定の有機酸類は、単用でもよ
いし2m以上を併用してもよく、併用の場合は相乗効果
も期待きれる。
なお、これらの有機酸類は、少量ながら食品中にも含ま
れており、日常、食品とともに摂取しているだけでなく
、腸内微生物による産生物質であること、また、不飽和
脂肪酸類は、生体成分あるいは天然物でありしかも直接
飲用できることなどからも明らかなように、毒性は実質
的に存在せず、安全性の面でも問題はない。
以下、本発明を実験で詳細に説明する。
実 験 1. タイロシネース生成抑制物質の検索(1
)有機酸類 第1表に示される代謝関連有機酸類を用いて、前記測定
方法に従って、タイロシネースの活性阻害作用、メラニ
ン生成抑制作用並びにタイロシネース生成抑制作用につ
いて調べた。それぞれの有機酸類は、所定のpHに水酸
化ナトリウムで事前に中和し、濃度10mMにして使用
した。
結果は、第1表に示す。
第   1   表 第1表の結果から明らかなように、プロピオン酸、正酪
酸、正吉草酸は、他の有機酸類とは違って、タイロシネ
ースの活性阻害作用を示ざないにもかかわらず、タイロ
シネース生成抑制作用を示すことが判明した。また、プ
ロピオン酸、酪酸、正吉草酸は、タイロシネース生成抑
制作用によってメラニン生成抑制作用を生じることも判
明した。
(2)脂肪酸類 第2表に示される脂肪酸類を用いて、実験1(1)の方
法に準じて、タイロシネースの活性阻害作用、メラニン
生成抑制作用並びにタイロシネース生成抑制作用につい
て調べた。それぞれの脂肪酸は、所定のpHに水酸化ナ
トリウムで事前に中和し、濃度0.2m旧こして使用し
た。
結果は第2表に示す。
(注1)光学異性体のあるものはL型を用いた。
(注2)+は阻害作用または抑制作用を示すことを意味
し、−は阻害作用または抑制作用を示さないことを意味
する。
第 表 第2表の結果から明らかなように不飽和脂肪酸類は、飽
和脂肪酸類とは違って、タイロシネースの活性阻害作用
を示ざないにもかかわらず、タイロシネース生成抑制作
用を示すことが判明した。
また、これら不飽和脂肪酸類は、タイロシネース生成抑
制作用によってメラニン生成抑制作用を生じることも判
明した。
実 験2.タイロシネース生成抑制作用に及ぼす塩の種
類並びに濃度の影響 (1)有りa酸類 実511(1)の方法に準じて、プロピオン酸、正酪酸
、イソ酪酸、正吉草酸、イソ吉草酸を用いて、タイロシ
ネース生成抑制作用に及ぼす塩の種類並びに濃度の影響
について調べた。
結果は、第3表に示す。
作用または抑制作用を示きないことを意味する。
第 表 (2)不飽和脂肪酸類 実161(1)の方法に準じて、ペンタデセン酸(C1
511)、リルン酸(CIl113) 、エイコサテト
ラエン酸(C2014)を用いて、タイロシネース生成
抑制作用に及ぼす塩の種類並びに濃度の影響について調
べた。
結果は、第4表に示す。
第   4   表 (注)+は抑制作用を示すことを意味し、−ζよ抑制作
用を示ざないことを意味する。
第3表の結果から明らかなように、プロピオン酸、正酪
酸、イソ酪酸、正吉草酸、イソ吉草酸は、リチウム、ナ
トリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、カルシウム
、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩として同様の
タイロシネース生成抑制作用を示し、その濃度は約2.
5a+M以上で、その抑制作用を示すことが判明した。
(注〕 +は抑制作用を示すことを意味し、−ば抑制作用を示き
ないことを意味する。
第4表の結果から明らかなように、ペンタデセン酸、リ
ルン酸、エイコサテトラエン酸などの不飽和脂肪酸の塩
は、いずれも同様のタイロシネース生成抑制活性を示し
、その濃度は約0.05■N以上で、その抑制作用を示
すことが判明した。
実 験3.タイロシネース生成抑制作用の増強(1)有
機酸類の組合せ 実験1(1)の方法に準じて、タイロシネース生成抑制
作用におよぼすプロピオン酸、正酪酸、正吉草酸の組合
せ効果を調べた。それぞれの有機酸類は、所定のpHに
水酸化ナトリウムで事前に中和し、所定の組合せ(モル
比)、所定濃度にして使用した。
結果は、第5表に示す。
第 表 (注)+は抑制作用を示すことを意味し、−は抑制作用
を示ざないことを意味する。
第5表の結果から明らかなように、プロピオン酸、正酪
酸、正吉草酸は、それぞれを単独で使用するよりも、そ
れらから選ばれる2種以上を併用する方が、タイロシネ
ース生成抑制作用を著しく増強しうろことが判明した。
(2)有機酸類と不飽和脂肪酸類との組合せ実験1(1
)の方法に準じて、タイロシネース生成抑制作用におよ
ぼすプロピオン酸、正酪酸、正吉草酸などの有機酸類と
、ペンタデセン酸、リルン酸、エイコサテトラエン酸な
どの不飽和脂肪酸類の組合せ効果を調べた。それぞれの
有機酸類および不飽和脂肪酸類は、所定のPHに水酸化
ナトリウムで事前に中和し、所定の組合せ(モル比)、
所定濃度にして使用した。
結果は、プロピオン酸の場合を第6−1表に示し、正酪
酸の場合を第6−2表に示し、正吉草酸の場合を第6−
3表に示す。
第 表 ことを意味する。
ことを意味する。
ことを意味する。
第6−1表、第6−2表および第6−3表の結果から明
らかなように、有機酸類、不飽和脂肪酸類は、それぞれ
を単独で使用するよりも、組合せて使用する方が、その
タイロシネース生成抑制作用を相乗的に増強しうろこと
が判明した。
実験4.臨床試験 実施例4.6.8および10の方法で調製したタイロシ
ネース生成抑制剤それぞれについて、シミ、ソバカスで
悩む任意に選ばれた年齢20〜50歳の男女60人(男
30人、女30人、平均年齢男30.6歳、女32.5
歳)に3か方便用してもらい、安全性および効果につい
てのアンケート調査を行った。
結果は、第7表に示す。
第 表 第7表の結果から明らかなように、本発明のタイロシネ
ース生成抑制剤は副作用なく安全に使用することができ
、また、シミ、ソバカスの治療ならびに予防に貰い効果
を発揮することが判明した。
以上の実験から明らかなように、これらのタイロシネー
ス生成抑制物質は、タイロシネース生成抑制作用を示し
、強いメラニン生成抑制効果を発揮し、ひいては、高い
色白効果を達成しうる。更に、これらタイロシネース生
成抑制物質の有効量から見てもその安全性は極めて高い
本発明のプロピオン酸類、酪酸類、吉草酸類から選ばれ
る1種または2種以上の有機酸類と不飽和脂肪酸類とを
有効成分として含有せしめたタイロシネース生成抑制剤
は、これらタイロシネース生成抑制物質を、それ自体で
使用することもできるが、通常、不飽和脂肪酸類および
有機酸類それぞれの濃度としてo、ooooi乃至50
W/VX、好ましくは、0.0001乃至101J/W
X !含有eLめ、ソ17)pHL!、2.5乃至9.
01好ましくは、3.0乃至8.0とする。成人1日当
りの用量は、タイロシネース生成抑制物質として、0.
01乃至500グラムであり、好ましくは、筋肉注射な
どの全身使用の場合には0.01乃至50グラム、内服
剤などの経口使用の場合には、1゜0乃至100グラム
、外用剤、浴用剤、更には、乳液、クリームなど化粧品
などの経皮または経粘皮使用の場合には、0.1乃至5
00グラムであるが、この量は用法、症状などに応じて
適宜増減することができる。
シミ、ソバカス、日焼けなどの局所性並びにアジソニス
ム(addisonis■)などの全身性色素沈着症を
予防または治療するため、タイロシネース生成抑制物質
単独で、または必要に応じて、タイロシネース生成抑制
物質と任意の材料、例えば生理活性物質、栄養剤、安定
剤、基材、賦形剤などを併用したタイロシネース生成抑
制剤は、医薬品、化粧品などその目的に応じて、または
、使用形態に応じてその形状を自由に選択できる。
例えば、注射剤は、液剤または用量に注射用蒸留水など
で溶解して使用する固状注射剤として、経口剤は、液剤
、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤などとして、経皮剤
は、液剤、乳液、クリーム、軟膏、およびクリームなど
を片面に塗ったパップ剤などの外用剤、また、浴用剤、
更には、化粧水、乳液、パック、クリームなどの化粧品
などとして用いることができる。また、経皮使用方法を
採用する際には、タイロシネース生成抑制作用を高め、
メラニン生成抑制効果を増強するため、イオン導入によ
りてタイロシネース生成抑制物質の皮膚組織への浸透を
促進することも、必要ならば支持電解質を併用してその
イオン導入の効果を高めることも有利に実施できる。
また、必要に応じて、例えば、タイロシネース生成抑制
物質とともに、酢酸類、乳酸類、ビルビジ酸類などの他
の有機酸類、更には、ビタミンC1ビタミンE1グルタ
チオン、システィン、胎盤エキス、グルコサミン認導体
、感光素201号(岡山型、株式会社日本感光色素研究
所製造)、コロイド硫黄、ハイドロキノン誘導体などの
1種または2種以上とを併用して、メラニン生成を抑制
し、色白効果を更に高めることも適宜選択できる。更に
は、サンスクリーン剤を併用して、本則の色白効果を高
めることも随意である。
次に、本発明のタイロシネース生成抑制剤について、実
施例を述べる。
実施例1 注 射 剤 プロピオン酸ナトリウム8.0重量部、L−乳酸2.0
重量部、酢酸ナトリウム10重量部、塩化ナトリウム5
.3重量部、塩化カリウム0.3重量部およびリルン酸
ナトリウム0.2重量部を水1,000重景部に溶解し
、常法に従って、精!!濾過し、この濾液を滅菌したガ
ラス容器に2mlずつ充填して、これを密栓して注射剤
を製造した。
水晶は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
シミ、ソバカス、日焼けなどの局所性並びにアジソニス
ムなどの全身性の色素沈着症の治療用、予防用などの場
合に有利に利用できる。
実施例2 経 口 剤(錠剤) 正酪酸カルシウム・5水塩40重量部を、マルトース4
5重量部、コーンスターチ61重量部、リノール酸ナト
リウム4Wi量部と均一に混合し、常法に従って打錠し
て、1錠150鳳gの錠剤を製造した。
水晶は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
実施例1の場合と同様に色素沈着症の治療用、予防用な
どの場合に有利に利用できる。
実施例3 経 口 剤(カプセル剤) プロピオン酸カルシウム・1水塩10重量部、L−乳酸
マグネシウム・3水塩50重量部、マルトース77重量
部、γ−シクロデキストリン10重態部、エイコサペン
タエン酸2重量部とを均一に混合し、顆粒成形機にかけ
て顆粒とした後、常法に従って、ゼラチンカプセルに封
入して、1力プセル150B人のカプセル剤を製造した
水晶は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
実施例1の場合と同様に色素沈着症の治療用、予防用な
どの場合に有利に利用で伊る。
実施例4 外 用 剤(軟膏) 正吉草酸ナトリウム・3水塩1,0重量部、イソ醋酸カ
ルシウム4.0!量部をグリセリン10,0重量部と均
一に混合し、この混合物を、ワセリン50.0重量部、
木ロウ10.0重量部、ラノリン10,0重量部、ゴマ
油14.5重量部、ペンタデセン酸1.0重量部および
ハツカ油0.5重量部の混合物に加えて、更に均一に混
和して軟膏を製造した。
水晶は、実施例2の場合と同様にタイロシネース生成抑
制剤として好適であり、色素沈着症の治療用などの場合
に、更には日焼は予防用などの場合にも有利に利用でき
る。
実施例5 外 用 剤(乳剤) プロピオン酸ナトリウム2.0重量部、イソ吉草酸3.
0重量部を、常法に従って、流動パラフィン12.0重
量部、ラノリン4,11部、オレイン酸3.5重量部、
トリエタノールアミン1.0重態部、およびオクチルド
デシルミリステート3.0重量部とを均一に混合し、こ
れに防腐剤、香料の適量および精製水71.5重量部に
加え、ホモゲナイザーにかけ、乳剤を製造した。
水晶は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
実施例4の場合と同様に、色素沈着症の治療用、予防用
などの場合に有利に利用できる。
実施例6 外 用 剤(ローション剤)プロピオン酸ナ
トリウム2.0重量部、ペンタデセン酸1.0重量部、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油1.0重態部、エタノ
ール15.0重量部、DL−乳酸0.1重量部、正酪酸
ナトリウム0.3重量部、1.3−ブチレングリコール
4.0重態部、ピロリドンカルボン酸ナトリウム0.5
重量部、防腐剤、香料の適量および精製水76.0重量
部を、常法に従って、均一に混合し、ローション剤を製
造した。
水晶は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
実施例5の場合と同様にシミ、ソバカス、日焼けなど色
素沈着症の治療用、予防用などの場合に有利に利用でき
る。
実施例7 浴 用 剤 DL−乳酸ナトリウム25重量部、プロピオン酸ナトリ
ウム8重量部、オレイン酸1重量部、エタノール40重
置部を、精製水26重量部および着色料、香料の適量と
混合し、浴用剤を製造した。
本品は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
入浴用の湯に100乃至10,000倍に希釈して、局
所性または全身性色素沈着症の治療用、予防用などの場
合に好適である。また、本品は、入浴用の湯の場合と同
様に洗顔用水、化粧水などに希釈して利用してもメラニ
ン生成抑制効果を発揮することができる。
実施例8 化 粧 品 (乳液) ポリオキシエチレンベヘニルエーテル0.5重量部、テ
トラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール1.0
重量部、親油型モノステアリン酸グリセリン1.0重量
部、プロピオン酸0.5重量ai、ベヘニルアルコール
0.5重■部、アボガド油1.0重量部、リノール酸1
60重量部およびビタミンE1防腐剤の適量を、常法に
従って加熱溶解し、これに、イソ酪勾ナトリウム1.0
重量部、1.3−ブチレングリコール5.0重量部、カ
ルボキシビニルポリマー0.1重量部および精製水85
.3重量部を加え、ホモゾナイザーにかけ乳化し、更に
香料の適量を加えて撹拌混合し乳液を製造した。
本品は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
シミ、ソバカス、日焼けなどの色素沈着症の治療用、予
防用などの場合に有利に利用できる。
実施例9 化 粧 品 (パック) リルン酸2.0重量部を、常法に従って、スクワラン1
.5重態部、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.5重
量部、プaピオン酸ナトリウム2.0重量部、グリセリ
ン4.011量部、ポリビニルアルコール15.0重量
部、エタノール10.0重量部、および精製水65.0
重量部に均一に混合し、パックを製造した。
本品は、タイロシネース生成抑制剤として好適であり、
実施例8の場合と同様に色素沈着症の治療用、予防用な
どの場合に有利に利用できる。
実施例10  化 粧 品 (クリーム)モノステアリ
ン酸ポリオキシエチレングリコール2重量部、自己乳化
型モノステアリン酸グリセリン5重量部、プロピオンr
115重量部、ベヘニルアルコール1重量部、エイコサ
テトラエン酸2.0重量部、流動パラフィン1重量部、
トリオクタン酸グリセリル10M量部および防腐剤の適
量を、常法に従って加熱溶解し、これに正酪酸2重量部
、1.3−ブチレングリコール5重量部および精製水6
6重量部を加え、ホモゾナイザーにかけ乳化し、更に香
料の適量を加えて撹拌混合しクリームを製造した。
本品には、タイロシネース生成抑制剤として好適であり
、実施例8の場合と同様に、色素沈着症の治療用、予防
用などの場合に有利に利用で沙る。
[発明の効果] 本文で述べたごとく、本発明は、ブaピオン酸類、酪酸
類、吉草酸類から選ばれる1種または2種以上の有機酸
類と不飽和脂肪酸類との組合せ使用がタイロシネースの
酵素そのものの活性を実質的に阻害することはしないけ
れども、色素細胞でのタイロシネース生成自体の強い抑
制作用を相乗的に示すことを新たに見出だし、有効成分
としてこれらのタイロシネース生成抑制物質を含有せし
めたタイロシネース生成抑制剤を確立するものである。
また、本タイロシネース生成抑制剤は、強いメラニン生
成抑制効果を発揮し、ひいては色白効果を達成しうろこ
とから、注射剤、経口剤、外用剤、浴用剤など医薬品並
びに乳液、パック、クリームなど化粧品などとして、シ
ミ、ソバカス、日焼けなどの局所性並びにアジソニスム
などの全身性色素沈着症の治療用、予防用などの場合に
有利に利用できる。
本タイロシネース生成抑制剤は、これに使用される有機
an、不飽和脂肪酸類が、代謝関連物質であること、あ
るいは、直接飲用可能な物質であることよりその有効量
からみて安全性が極めて高く安心して利用できる。更に
、熱、pHに対して安定性が高く加熱殺菌、長期保存も
容易であり、工業的生産、利用にとって極めて有利な条
件を備えており、医薬品、化粧品などの分野における工
業的意義はきわめて大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロピオン酸類、酪酸類、吉草酸類から選ばれる
    1種または2種以上の有機酸類と不飽和脂肪酸類とを有
    効成分としてなることを特徴とするタイロシネースの生
    成自体を抑制する薬剤。
JP1222389A 1988-06-02 1989-01-21 酵素生成抑制剤 Pending JPH02193918A (ja)

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