JPH02191437A - Ｘ線ｃｔ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、被検体の所望部位の断層像を撮影するＸ線Ｃ
Ｔ装置に関する。

（従来の技術） Ｘ線ＣＴ装置の一例として第７図に示すような構成が知
られている。撮影すべき被検体１を挟んでＸ線管２及び
Ｘ線検出器３を含む撮影機構が配置され、このＸ線管２
が被検体１に対してＸ線を曝射しながらＸ線検出器３と
一体的に回転することにより、被検体１のＸ線投影デー
タがＸ線検出器３によって検出される。これらＸ線投影
データを再構成することにより被検体１の任意のスライ
ス面の断層像を得ることができ診断情報として用いるこ
とができる。

これらＸＩＣＴ装置の構成は第８図に示すように、被検
体１を支持すべき寝台部４と撮影機構を内蔵している架
台部５とから成っている。寝台部４は天板６上に被検体
１を支持した状態で高さ調整台７によ、って垂直方向ｙ
の任意の高さに調整した後、天板６を水平方向Ｘに移動
することにより被検体１を架台部５のドーム８内にガイ
ドする。

Ｘ線管２とＸ線検出器３とを結ぶＸ線曝射路でに被検体
１の撮影すべき部位（スライス面）を位置決めした後、
Ｘ線管２及びＸ線検出器３を被検体１の周囲を回転させ
ながらＸ線曝射を開始させて前記Ｘ線曝射路ｌ上のスラ
イス面の断層像の撮影、いわゆるＣＴ撮影が行われる。

ところでこのようにＣＴ撮影を行う場合、被検体１の撮
影したいスライス面をドーム８内のＸ線曝射路Ａに位置
決めするには、ドーム８の外側のＸ線曝射路で上に予め
設けられている内部投光器１７を用いてこれから被検体
１上に光を照射することにより、この光照射面をドーム
外部から確認することで位置決めがなされたか否かを判
断している。

また、Ｘ線ＣＴ撮影を行う場合、これに先立ってＣＴ撮
影を行うべき部位を決定するための予備撮影いわゆるス
キャノ撮影が行われる。このスキャノ撮影はＸ線管２及
びＸ線検出器３を回転しないで停止状態に保ったままで
Ｘ線曝射を行いながら、被検体１をスキャノ像を撮影す
べき範囲にわたってＸ線曝射路で下を移動させることが
行われる。例えば第９図（ａ）に示すように被検体１の
ａ乃至Ｃの範囲にわたるスキャノ像を撮影したい場合に
は、第９図（ｂ）に示すようにその端部例えばａを基準
位置として予め架台部５のＸ線曝射路ｌに位置決めした
後、被検体１を架台部５から矢印方向の外側に移動させ
ることにより被検体１の体軸に沿ったａ乃至ＣのＸ線像
いわゆるスキャノ像の撮影が行われる。続いてこのスキ
ャノ像を観察することによってどの部位をＣＴ撮影すべ
きかが決定される。ここでスキャノ撮影すべき前記ａ乃
至Ｃの範囲は、従来の装置ではシステム上−定値に設定
されており可変することはできない。

（発明が解決しようとする課題） ところで従来のＸ線ＣＴ装置では、ＣＴ撮影を行う場合
又はスキャノ撮影を行う場合、被検体の撮影したい面又
は撮影したい範囲のみにＸ線曝射を行うように被検体を
位置決めするのが困難であるという、問題がある。例え
ばＣＴ撮影を行うにあたり内部投光器を使用する場合は
、内部投光器の位置が固定されているためにこの固定位
置に制約されることになって作業性が悪くなる。またＣ
Ｔ撮影を行う場合には、実際には限定された範囲のみの
スキャノ像しか必要がない場合でも、システム上設定さ
れている範囲にわたって撮影が行われるので、被検体に
不要なＸ線曝射が行われるという問題がある。例えば第
９図（ａ）で実際にはａ乃至すの範囲のみのスキャノ像
しか必要でない場合でも、ａ乃至ＣにわたってＸ線曝射
が行われてしまうので、被検体１はｂ乃至Ｃの範囲の分
不要なＸ線曝射を受けてしまうことになる。

本発明は以上のような問題を解決するためなされたもの
で、実際に必要な面又は範囲のみにＸ線曝射が行われる
ように被検体を位置決めすることができるＸ線ＣＴ装置
を提供することを目的とするものである。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、寝台部に横たえら
れた被検体をＸ線源と検出器とを含む撮影面に移動させ
て所望部位の撮影を行うＸ線ＣＴ装置において、被検体
の移動方向に沿って設けられ被検体の撮影部位を設定す
る相対的位置情報手段を有する寝台部と、前記相対的位
置情報手段によって設定された位置情報に基づいて被検
体をこの撮影部位が撮影面に位置するように移動させる
べく寝台部を制御する移動制御手段とを備えるようにし
たものである。

（作　用） 相対的位置情報手段例えば複数のスイッチのうち任意の
スイッチを操作して被検体の撮影部位を設定して、被検
体を架台部内の所望位置に移動させる。続いてＸ線曝射
を開始することにより、必要な面又は範囲のみにＸ線曝
射を行うことができる。

（実施例） 以下図面を参照して本発明実施例を説明する。

第１図は本発明のＸ線ＣＴ装置の実施例を示す側面図で
、寝台部４には被検体１を支持して水平方向Ｘに移動可
能な天板６が設けられ、また被検体１の高さを垂直方向
ｙに調整する高さ調整台７が設けられている。架台部５
にはドーム８の周囲を一体的に回転可能なＸ線管２及び
Ｘ線検出器３を含む撮影機構が設けられ、天板６によっ
て水平方向Ｘに移動される被検体１をドーム８内にガイ
ドしてＸ線曝射路象上に位置決め可能に構成されている
。

寝台部４の寝台９の側面には被検体１の移動方向Ｘに沿
って被検体１の撮影範囲を設定する複数の撮影範囲設定
用スイッチ１．０（１０１乃至１０ｎ）が設けられてい
る。このスイッチ１０は等間隔に設けられ例えば１０ｍ
ｍの間隔で１０１乃至Ｉｏｎのｎ個が設けられているも
のとする。これによって被検体１の必要な面又は範囲の
撮影例えばスキャノ像を撮影する場合、体軸Ｚに沿って
最大で１０ｍｍＸ（ｎ−１）の範囲が撮影可能に構成さ
れる。また撮影範囲設定用スイッチ１０に隣接して、ス
イッチ１０に続いて操作され天板６を架台部５のドーム
８内に移動するセットスイッチ１１が設けられている。

架台部５に最も近い位置の撮影範囲設定用スイッチ１０
１と架台部５の端部５ａとの寸法℃１は、寝台部４及び
架台部５を据付けるときに決定され、規格で例えば５０
０±５胴に決定される。従ってこの場合、ｅｔ＝４９５
乃至５０５鵬の値となる。また１２は架台部５に最も遠
い位置の撮影範囲設定用スイッチＩｏｎと架台部５の端
部５ａとの寸法であり、スイッチ１０の個数９間隔及び
矛１によって決定される。さらに１３は架台部５の端部
５ａとＸ線曝射路でとの寸法であり設計上決定される。

従ってこれら象１゜１２．１３の６値はいずれも装置の
据付時にわかる値である。

第２図は本実施例装置の制御系を示すブロック図で、複
数の撮影範囲設定用スイッチ１０（１０１乃至１０ｎ）
及びセットスイッチ１１はＣＰＵ　（中央演算素子）等
から成る制御回路１２に接続され、スイッチ１０及びセ
ットスイッチ１１を操作したときこれらの各出力信号が
入力される。また制御回路１２には前記で１の値を微調
整するためのオフセットデータが入力され、さらに例え
ばスキャノ像の撮影を行うときは図示しないコンソール
部の制御スイッチの操作に基づいてスキャノ開始信号が
入力される。

複数の撮影範囲設定用スイッチ１０が操作されると、例
えばスイッチ１０１０と１０ｓｏとが操作されたとする
と各スイッチに対応した被検体１の部位Ｂ、　　Ａ間の
範囲がスキャノ像を撮影すべき範囲として設定され、１
０ｍｍＸ　４０　＝　４００ｍｍが撮影範囲として設定
されたことになるのでこのデータが制御回路１２に入力
される。続いてセットスイッチ１１を操作すると制御回
路１２はこれを検出して、モータ駆動回路１３に対して
天板６を架台部５のドーム８内に移動させるべくモータ
１４の制御動作を行わせる。モータ１４の動作はエンコ
ーダ１５を介して制御回路１２にフィードバックされ、
基準位置となるスイッチ１０印に対応した被検体１のへ
部位がＸ線曝射路でまで移動するとモータ１４は停止さ
れる。この状態では撮影範囲設定用スイッチ１０５０上
に位置決めされていることになる。しかし実際には前期
Ａ部位は象上よりも多少内側に移動される。これは次に
行われるＸ線曝射時の天板６の移動速度を安定化させる
ためである。

この状態でコンソール部の制御スイッチの操作に基づい
てスキャノ開始信号が制御回路１２に入力されると、制
御回路１２は架台部５の撮影機構を制御してＸ線管２及
びＸ線検出器３を回転させないでＸ線管２からＸ線曝射
を開始させると共に、モータ１４を前記と逆回転となる
ように制御して天板６をドーム８の外方向に移動させる
。これによって例えばスキャノ像の撮影が開始され、前
記のように天板６は４００ｍｍだけ移動すると停止され
てＸ線曝射も停止される。従って被検体１の体軸Ｚに沿
って４００ｍｍの範囲にわたって撮影されたスキャノ像
が得られるようになる。

次に本実施例装置を用いてスキャノ撮影を行う場合の作
用を説明する。

第３図（ａ）に示すように、撮影範囲設定用スイッチ１
０としては前記のような配置で設けられているものとし
て、スイッチ１０印に対応したＡ部位とスイッチ１０１
ｏに対応したＢ部位との範囲にわたって被検体１のスキ
ャノ像を撮影する例について説明する。

オペレータが撮影範囲設定用スイッチ１０５０及び１０
１．を操作し、続いてセットスイッチ１１を操作すると
、制御回路１２は予めスキャノ像を撮影すべき範囲がＡ
部位乃至Ｂ部位間の４００ｍｍであることを検出した上
でモータ駆動回路１３を介してモータ１４を動作させて
、被検体１のへ部位がドーム８内のＸ線曝射路Ａにほぼ
到達するまで天板６を移動させる。これにより被検体１
は第３図（ｂ）に示すような位置関係となってドーム８
内に配置される。

次にコンソール部の制御スイッチを操作してスキャノ撮
影を開始すると、スキャノ開始信号が制御回路１２に入
力されることにより制御回路１２は架台部５の撮影機構
を制御してＸ線管２を回転させない状態でＸ線曝射を開
始させ、これと共にモータ駆動回路１３を介してモータ
１４を前記と逆回転となるように動作させて、被検体１
をドーム８の外側に向かうように天板６を移動させる。

被検体１のＡ部位からＢ部位にわたる４００ｍｍだけ移
動すると、制御回路１２の制御動作によって天板６の移
動は停止されると共にＸ線曝射も停止される。これによ
って被検体１は体軸２に沿ってＡ部位からＢ部位にわた
る４００ｍｍの範囲のスキャノ像が撮影されたことにな
る。第３図（Ｃ）はスキャノ像の撮影終了時における被
検体１とドーム８との位置関係を示している。

第４図はこのようなスキャノ撮影を行う場合の天板６の
移動速度（縦軸）と移動距離（横軸）との関係を示して
おり、実際には移動速度が一定となった時点で安定して
スキャノ撮影が行われるように、被検体１は前記Ａ部位
乃至Ｂ部位間の範囲である４　００　ｍｍちょうどだけ
移動されるのではなく、その前後にウオーミングアツプ
距離Ｌｗだけ余分に移動される。従って実際には第３図
（ｂ）におけるＡ部位はＸ線曝射路（からＬｗだけ内側
にずれて停止しており、また第３図（Ｃ）においてはＢ
部位はＸ線曝射路１から外側にずれて停止していること
になる。

このようなスキャノ像撮影方法によれば、寝台９に配置
した複数の撮影範囲設定用スイッチ１０の任意の２個を
予め操作することによりスキャノ撮影すべき被検体１の
範囲を設定することができるので、本当に必要な範囲の
みのスキャノ撮影を行うことができる。従って必要な範
囲以外でのＸ線曝射は行われないので、被検体１は不要
なＸ線曝射を受けることがなくなる。しかもスキャノ撮
影すべき範囲は寝台９の横からスイッチ１０を見て容易
に確認することができる。

このようにして撮影されたスキャノ像を観察することに
よりＣＴ撮影を行うべき部位が決定され、第７図に示す
ような方法でＣＴ撮影が行われることによって任意のス
ライス面の断層像が得られることになる。

第５図（ａ）、　　（ｂ）は本実施例装置を用いてＣＴ
撮影を行う場合の作用を示すものである。例えば第５図
（ａ）のように撮影範囲設定用スイッチ１０ｓｏに対応
したＡ部位をスライス面としてＣＴ撮影を行うとすると
、スイッチ１０５ｏを操作した後セットスイッチ１１を
操作することにより前記Ａ部位を第５図（ｂ）のように
Ｘ線曝射路で上に位置決めする。次に架台部５の撮影機
構を第７図のように動作させてＡ部位のスライス面の断
層像を撮影することができる。このような場合は複数の
撮影範囲設定用スイッチ１０を１個のみ操作したときで
もこれに対応した部位をドーム８内に移動できるような
機能を制御回路１２に備えさせることにより容易に実現
することができる。

このようなＣＴ撮影方法によれば、複数の撮影範囲設定
用スイッチ１０の任意の１個を予め操作することにより
、ＣＴ撮影すべきスライス面を設定することができるの
で、本当に必要な面のみのＣＴ撮影を行うことができる
。従って投光器を用いる場合のように位置に制約される
ことなくスライス面を簡単に設定することができるので
、作業性を改善することができる。

第６図は本発明の他の実施例を示すもので、寝台部４の
寝台９の側面に前記撮影範囲設定用スイッチ１０に代え
て目盛り１８（１乃至ｎ）のようなマーカを設けた例を
示すものである。この場合は前記スイッチ１０を操作す
る代りに、スキャノ像を撮影すべき範囲に相当した２個
の目盛値を、又はＣＴ撮影すべきスライス面に相当した
目盛値を操作者が読取り、各々これらの値をコンソール
部のキーボード等の入力装置（図示しない）から制御回
路１２に入力することにより、被検体１を所望位置に移
動させて前記実施例と同様に必要な範囲又は必要な面に
のみＸ線曝射を行って必要な撮影を行うことができる。

また目盛り１８に沿って移動するようにスライドスイッ
チを設け、このスライドスイッチを所望のスライス位置
に移動した後、設定ボタンを押すことにより目盛値を設
定するようにするようにしてもよい。これによって必要
な目盛値を正確に把握することができる。

本文実施例では撮影範囲を特定の値に例をあげて説明し
たが、これら範囲の設定は目的、用途等に応じて任意に
変更することができる。また撮影範囲設定用スイッチ又
は目盛りの数９間隔等も任意に選ぶことができる。なお
複数の撮影範囲設定用スイッチは発光機能を備えさせる
ことにより、オペレータが現在設定したスイッチ又は目
盛りを確認するような場合容易にチエツクできるように
なるので便利となる。

なお寝台上で被検体の相対的位置を確認できるような情
報手段であれば、スイッチ、目盛りに限ることなく他の
手段を用いることができる。

［発明の効果コ 以上述べたように本発明によれば、寝台部に被検体の撮
影範囲又は撮影面を設定する相対的位置情報手段を設け
るようにしたので、この情報手段によって被検体の位置
を設定することにより必要な範囲又は部位の撮影を行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のＸ線ＣＴ装置の実施例を示す側面図、
第２図は本実施例装置の制御系を示すブロック図、第３
図（ａ）乃至（ｃ）は本実施例装置によってスキャノ撮
影を行う場合の作用を説明する側面図、第４図は第３図
（ａ）乃至（ｃ）の作用を説明する特性図、第５図（ａ
）、（ｂ）は本実施例装置によってＣＴ撮影を行う場合
の作用を説明する側面図、第６図は本発明の他の実施例
を示す側面図、第７図及び第８図はＸ線ＣＴ装置の一例
を示す概略図及び側面図、第９図（ａ）。 （ｂ）は従来例を示す側面図である。 １・・・被検体、２・・・Ｘ線管、３・・・Ｘ線検出器
、４・・・寝台部、５・・・架台部、６・・・天板、８
・・・ドーム、 １０（Ｌｏｔ乃至１０ｎ）・・・撮影範囲設定用スイッ
チ、　　　　　　　１１・・・セットスイッチ、１２・
・・制御回路。　　１８・・・目盛り。 第 図 （ｂ） 第 図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）寝台部に横たえられた被検体をＸ線源と検出器と
   を含む撮影面に移動させて所望部位の撮影を行うＸ線Ｃ
   Ｔ装置において、被検体の移動方向に沿って設けられ被
   検体の撮影部位を設定する相対的位置情報手段を有する
   寝台部と、前記相対的位置情報手段によって設定された
   位置情報に基づいて被検体をこの撮影部位が撮影面に位
   置するように移動させるべく寝台部を制御する移動制御
   手段とを備えたことを特徴とするＸ線ＣＴ装置。
2. （２）相対的位置情報手段が複数のスイッチから成る請
   求項１記載のＸ線ＣＴ装置。
3. （３）相対的位置情報手段が目盛りから成る請求項１記
   載のＸ線ＣＴ装置。
4. （４）目盛り上を移動して目盛値を設定するスライド部
   材を設けた請求項３記載のＸ線ＣＴ装置。