JPH02188554A - 2,6‐ナフタレンジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

2,6‐ナフタレンジカルボン酸の製造方法

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JPH02188554A
JPH02188554A JP24936489A JP24936489A JPH02188554A JP H02188554 A JPH02188554 A JP H02188554A JP 24936489 A JP24936489 A JP 24936489A JP 24936489 A JP24936489 A JP 24936489A JP H02188554 A JPH02188554 A JP H02188554A
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    • C07C51/265Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of compounds containing six-membered aromatic rings without ring-splitting having alkyl side chains which are oxidised to carboxyl groups

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2,6−ジニチルナ7タレンまたはその酸化誘
導体を液相条件下金属と臭素成分とからなる触媒の存在
下で酸素含有ガスと共に酸化することにより2.6−ナ
フタレンジカルボン酸を製造する方法に関する。
ポリエチレンナフタレートから作られた繊維やフィルム
はポリエチレンテレフタレートからのそれと比較して強
度および熱的特性がすぐれており、特にタイヤコード、
磁気テープ裏地、および耐熱(hot−fil1)容器
などの用途に有用である。しかしながら2.6−ナフタ
レンジカルボン酸は比較的そのコストが高いため使用が
制限されている。これはその入手が比較的困難であるこ
とおよび好ましい原材料である2、6−シメチルナフタ
レンのコストが高いからであるが、2.6−シメチルナ
フタレンはアルキル化芳香族を酸化するためのありふれ
た条件下、すなわち液相下、溶媒中、昇温昇圧下、酸素
含有ガスにより、コバルト、マンガンおよび臭素成分か
らなる触媒の存在下で容易に酸化されて2,6−ナフタ
レンジカルボン酸となる。
上述の従来の酸化において2.6−ジエチルナフタレン
またはその酸化誘導体を2.6−シメチルナフタレンま
たはその酸化誘導体と代替することが提案されている。
例えば特公昭第48−027318号(7302731
8)には少なくともアルキル置換基の一つとしてエチル
またはイングロビAs aを有するジアルキルナフタレ
ンを酢酸媒質中、反応温度90〜160℃、絶対圧Q、
5atmより低い酸素分圧を有する酸素でそしてコバル
ト、マンガンおよび臭素成分を有する触媒の存在下で酸
化することによりナフタレンジカルボン酸を製造する方
法が開示されている。ジアルキルナフタレン1部あたり
少なくとも酢酸溶媒2.5部が使用され、しかも触媒と
してコバルト、マンガンおよび臭素成分が次の三つの式
を満足するような相対的量で使用されている; (a)x + y >2.0. (b)y≧0.15/
xおよび(c)0.2≦z/(x十y)≦10.ここで
X+Yおよび2はそれぞれジアルキルナフタレンの重量
に関するコバルト、マンガンおよび臭素の重量パーセン
トである。
更に、ヒロセ等(音大石油化学)は欧州公開特許第14
2719号で2,6−ジイソプロピルナ7タレンまたは
その酸化誘導体を酸化するI;めに上述の慣用の酸化条
件を使用すると2,6−す7タレンジカルボン酸の収率
が著しく低くまた、望ましくない副生物が比較的大量に
生成するために純度も低いという結果を示している。同
特許には、まI;前述の慣用の酸化の変更、すなわちそ
の中で複数の酸化段階を使用−反応温度を段階的にまた
は連続的に初期段階では比較的低温から後の段階では比
較的高い温度に増加させるーするがまたは酸化において
溶媒中の2.6−ジイソプロビルナフタレンまたはその
酸化誘導体の濃度を低く保持することのいずれによって
も2.6−す7タレンジカルボン酸は許容し得る収量が
得られなかったことを示している。
これに比し、Hayask iらの英国特許出願第21
87744A号に開示され請求されている発明の方法は
2.6−ジイソプロピルナ7タレンまたはその酸化中間
体を水30重量パーセント以下を含有する低級脂肪族モ
ノカルボン酸溶媒中、140〜210℃の反応温度で水
溶性セリウム塩、水溶性コバルトおよび/またはマンガ
ン塩および臭素含有化合物からなる触媒の存在下で分子
状酸素と酸化させることにより2.6−ナフタレンジカ
ルボン酸を製造する方法である。触媒としての重金属に
対するジイソプロピルナ7タレンまたはその酸化した中
間体のモル比は0.4より小さい。重金属全体に対する
臭素の原子比は0.001〜lであり、水溶性セリウム
塩に対するコバルト、マンガンまたはその混合物の水溶
性塩の原子比は普通0.03〜30である。
Hayaskiらの米国特許第4,754.060号に
は2.6−ジイソプロピルナ7タレンを水30重量パー
セントを越えない量で含有する低級脂肪族モノカルボン
酸溶媒中、140〜210℃で、コバルト、マンガンま
たはその混合物、および臭素からなる触媒の存在下で分
子状酸素と酸化させることにより、2.6−ナフタレン
ジカルボン酸と共にトリメリット酸を製造する方法が開
示されている。
使用された臭素の量は重金属触媒成分に対して原子比で
0.0001−0.01である。コバルト、マンガンま
たはその混合物の量は溶媒100グラムに対して好まし
くはo、oos〜0.2モルが使用されている。
さらにヒロセらの米国特許第4,709.088号およ
び欧州特許出願第142719号の各々には比較的大量
の酸化触媒−コバルト、マンガンおよび臭素成分からな
る群から選ばれた重金属元素の存在下2,6−ジイソプ
ロビルナフタレンまたはその酸化誘導体1モルにつき使
用される上記重金属元素0.2〜lOダラム原子で2,
6−ジイソプロピルナ7タレンを酸化することによって
2,6−ナフタレンジカルボン酸を製造する方法が開示
されている。この酸化は140〜210℃で、2.6−
ジイソプロビルナフタレンの全重量の少なくとも2倍量
の溶媒と共に突流され、そしてコバルトのマンガンに対
する原子比は10 : 90から95:5であの臭素の
重金属成分に対する原子比は0.05=1からO,S:
tとするのが好ましい。
さらに特開昭62−120342号には2.6−ジイツ
プロビルナ7タレンまたはその酸化誘導体を酸化して2
.6−ナフタレンジカルボン酸とするために少なくとも
プPピオン酸50重量%を含む反応媒体中で、しかも(
1)臭素元素(2)コバルト、マンガンまたはその混合
物そして(3)アルカリ金属元素からなる触媒の存在下
での製造を開示している。
特開昭62−120343号には特開昭62−1203
42号と非常に似た方法が開示されているが溶媒は酪酸
、吉草酸および安息香酸から選択された少なくとも一つ
のモノカルボン酸の少なくとも50重量パーセントを含
有している。
ヒロセらの米国特許第4,716.245号および特開
昭61−246143号の各々には特開昭62−120
342号と非常に似I;方法が開示されているが、ただ
し溶媒の少なくとも70重量パーセントは酢酸かプロピ
オン酸またはその混合物でありしかも触媒の臭素成分の
1グラム原子につき触媒のアルカリ金属成分の1.lか
ら15グラム原子を使用せねばならない。
したがって本発明の一般的な目的は2,6−ジニチルナ
7タレンまたはその酸化誘導体を酸化して2.6−す7
タレンジカルボン酸にする改良された方法を提供し上述
の従来技術の諸問題を克服することにある。
特に、本発明の目的は2,6−ジニチルナ7タレンまた
はその酸化誘導体を酸化して収率の向上した2、6−す
7タレンジカルボン酸とする改良された方法を提供する
ことにある。
本発明のもう一つの目的としては2.6−ジエチ・ルナ
フタレンまたはその酸化誘導体を酸化して純度の向上し
た2、6−す7タレンジカルボン酸とする改良した方法
を提供することにある。
本発明の他の目的と利点については以下に詳述する記載
および前出の特許請求の範囲に記載の通り、読み進むう
ちに明らかにされよう。
これらの目的は二出発物質としての2.6−ジエチルナ
フタレンまたはその酸化誘導体を酸素含有ガスと、液相
で脂肪族モノカルボン酸からなる溶媒中で酸化反応器中
昇温昇圧下でそして酸化触媒−コバルト、マンガン、臭
素およびセリウム成分からなり、出発物質に対する触媒
のコバルト成分中のコバルト(元素コバルトとして計算
)の原子比は出発物質の1グラムモルにつき約30から
約100100O0(ミリグラム原子)の範囲であり、
触媒のコバルト成分中のコバルト(元素コバルトとして
計算)に対する触媒のマンガン成分中のマンガン(元素
マンガンとして計算)の原子比はコバルトのl Haに
つき約0.5から約3 mgaの範囲であり、触媒のコ
バルトおよびマンガン成分中のコバルトおよびマンガン
の・全量(元素コバルトおよび元素マンガンとして計算
)に対する触媒中の臭素成分中の臭素(臭素元素として
計算)の原子比はコバルトおよびマンガンの全量のl 
mgaにつき約0.05から約1mgaの範囲であり、
触媒のセリウム成分中のコバルト(元素コバルトとして
計算)に対する触媒のコバルト成分中のセリウム(元素
セリウムとして計算)の原子比はコバルトl■gaにつ
き約0.025から約1.0mgaの範囲である−の存
在下で、発熱的に酸化させ、そして酸化反応器中で発生
した熱は少なくとも部分的にその中の液体の蒸発および
酸化反応器から生じる蒸気を排出することにより追い出
すことからなる2、6−ナフタレンジカルボン酸を製造
する本発明の改良された方法により達成できる。
好ましい実施態様を以下に示す0本発明の方法において
採用される出発物質は次の一般式;式中R,は から選択されたものであり、R2は −COOHおよび −C)10 からなる群から選択されたものであり、そしてR,およ
びR1は同一であるか互いに異なっていてよい。出発物
質としては2.6−ジエチルナフタレンが好ましい。
2.6−ナフタレンジカルボン酸を製造するために本発
明の方法において使用する適切な溶媒としては、酢酸、
プロピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸、n−吉草酸、トリ
メチル酢酸およびカプロン酸のような脂肪族C2〜C,
モノカルボン酸まI;はそれらの水との混合物のいずれ
かである。
好まルい溶媒としては、酢酸と水との混合物であり、外
部ソースから酸化反応器に導入されl;水および酸化反
応器中その場で生成した水内者の全量に基づいて水1〜
30重量パーセントを含有するのがより好ましく、水2
〜15重量パーセントがもっとも好ましい。著しい発熱
性液相酸化において発生した熱は酸化反応器中の溶媒の
蒸発およびこの反応器から蒸気として溶媒の少なくとも
ある量をとり出すことにより少なくとも部分的に排熱し
、次いで凝縮し、反応器に循環する。さらに、若干の溶
媒は生成物流体中の液体として反応器から取り出される
。生成物流体から生成物である2、6−す7タレンジカ
ルボン酸を分離した後、得られた生成物流体中の母液(
溶媒)の少なくとも一部は反応器に循環される。本発明
の方法における全酸化段階の間に加えられる2、6−ジ
エチルナフタレンまたはその酸化誘導体の全量に対する
モノカルボン酸溶媒(新品および再刊用品両方)の全量
の重量比は約2:lから、好ましくは約3:lから約2
0=1まで好ましくは約10=1までである。
本発明の方法において使用される分子状酸素源としては
空気から酸素ガスまでの含量で分子状酸素を変更できる
。分子状酸素源としては空気が好ましい。典型的には、
パラキシレンのようなアルキル芳香族の酸素による液相
酸化の場合重金属および臭素成分を有する触媒の存在下
で本発明の方法における酸化反応器に供給される酸素含
有ガスは酸化反応器中の酸素圧として約3.5〜21.
1&g/ cm”(50〜300ffb/in”)ゲー
ジ圧を与える排出ガス−蒸気混合物は約0.5〜8容量
パーセントの酸素をそして好ましくは2〜6容量パーセ
ントの酸素(溶媒を含まないとして測定)を含む。
2.6−ナフタレンジカルボン酸を製造するための本発
明の方法において採用される触媒はコバルト、マンガン
、臭素およびセリウム成分からなる。液相酸化における
出発物質に対する触媒のコバルト成分中のコバルト(元
素コバルトとして計算)の原子比は出発物質の1グラム
原子あたり約30から好ましくは約60から約1ooo
まで好ましくは約500ミリグラム原子(mga)まで
である。液相酸化における触媒のコバルト成分中のコバ
ルト(元素コバルトとして計算)に対する触媒のマンガ
ン成分中のマンガン(元素マンガンとして計算)の原子
比はコバルトl megaにつき約0.5から好ましく
は約1.0から約3まで好ましくは約2.5mgaまで
である。触媒のコバルトとマンガン成分中のコバルトと
マンガンの全量(元素コバルト、元素マンガンとして計
算)に対する触媒の臭素成分中の臭素(元素臭素として
計算)の原子比はコバルト、マンガン全量のIIIIg
aあたり約0.05から好ましくは約0.075から約
1.0まで好ましくは約Q、4mgaまでである。触媒
のコバルト成分中のコバルト(元素コバルトとして計算
)に対する触媒のセリウム成分中のセリウム(元素セリ
ウムとして計算)の原子比はコバルトl mgaあたり
約0.025から好ましくは0.05から約1.0まで
好ましくは0.6mgaまでである。
本発明の方法において使用される触媒のコバルト、マン
ガン、臭素およびセリウムの各成分は酸化反応器中の溶
媒中においてコバルト、マンガン、臭素、およびセリウ
ム各々、可溶性形態であればイオン性または組合わせた
いずれかの知られた形態で供給することが可能である。
例えば溶媒が酢酸媒体である場合、コバルトおよび/ま
たはマンガンおよび/またはセリウムの炭酸塩、酢酸塩
、および/または臭化物を使用し得る。適当な臭素源か
らコバルトとマンガンの全量に対して0.05: lか
らl:1のミリグラム原子比の臭素が供給される。その
ような臭素源としては元素臭素(Brs)またはイオン
性臭化物(例えば、HBr、 NaBr、 Kbr、 
NH,Br等)まt;は酸化を実施する温度で臭化物イ
オンを供給することが知られている有機臭化物(例、ブ
ロモベンゼン、臭化ベンジル、七ノーおよヒシフロモ酢
酸、臭化ブロモアセチル、テトラブロモエタン、二臭化
エチレン等)が挙げられる。コバルトおよびマンガン全
量に対する元素臭素が0.05: Iからl=1の原子
比を満足するかを決定するためには、分子状臭素および
イオン性臭化物中の全臭素が使用される。酸化を実施す
る条件で有機臭化物から放出する臭化物イオンは既知の
分析手段で容易に測定できる。例えば、実施温度170
’〜225℃におけるテトラブロモエタンは1グラムモ
ルあたり臭素を約3グラム原子の有効量で生成すること
が見出されている。
操作中の酸化反応器中で保持される最低圧力は出発物質
および溶媒の少なくとも70%が実質的に液相を維持す
るような圧力である。溶媒が酢酸−水混合物である場合
、酸化反応器中の適当な反応ゲージ圧は約Qkg/cr
a”から約35ky/cI+1の範囲であり、典型的に
は約10kg/cN!から約30 k 9 / c m
 ”である。酸化反応器中の温度範囲は一般に約165
℃かつ好ましくは約170℃から約270℃まで、好ま
しくは約200℃までである。溶媒が酸化反応器中に滞
留する時間は一般に約20分から約300分そして好ま
しくは約45分かつ約120分間である。
本発明の方法による酸化は回分式、連続式、半連続式い
ずれでも実施することが出来る。回分式では出発物質、
溶媒および触媒成分を最初に回分的に反応器中に導入し
、それから反応内容物の温度と圧力を所望するレベルに
上げ、酸化反応を開始する。空気は反応器中へ連続的に
供給される。酸化反応が開始した後は、例えば出発物質
の全量を反応器中への導入を完了した後は、反応器内容
物の温度が上昇する。連続式では出発物質、空気、溶媒
および溶媒中に溶解させた触媒成分を第1の入口まI;
は対となった入口(set of 1nlets)を通
じて連続的に酸化反応の開始のために温度および圧力が
所望のレベルにある。第1の酸化反応器中に導入される
;そして2,6−ナフタレンジカルボン酸生成物および
溶媒中に溶解された触媒成分からなる生成物流体を反応
器から取り出す、半連続式では溶媒と触媒成分を最初に
回分的に反応器中に充填し次に溶媒中の出発物質と空気
とを連続的に反応器中に導入する。酸化反応開始後、反
応器温度が上昇する。本発明の酸化の方法には典型的に
は、半連続式が採用され、反応器内容物の温度は出発物
質を最初に充填した時で好ましくは約165℃〜205
℃であり、発熱酸化が進むにつれて好ましくは約170
℃〜270℃の安定した温度まで上昇し、そして出発物
質は一時間につき好ましくは0.3〜0.4時間につき
溶媒1部につき好ましくは0,05〜1.0重量部が導
入される。
各場合ともに、反応の進み具合は酸素の消費量と温度変
化を測定することによりモニタする。
−回の操業は酸素消費の停止後終了とされ、これは酸素
消費が急速に減少するので明らかである−すなわち反応
器から排出される蒸気−ガス混合物中の酸素濃度が急増
することにより明らかとなる。
その後、連続式の生成物流体または回分式もしくは半連
続式の反応器内容物は1時間あたり約り5℃〜約140
℃の速度で約35℃から約120°Oの温度範囲に、少
なくとも一段階で少なくとも一つの晶析装置−本質的に
得られた粗製物全部である固体状の2,6−す7タレン
ジカルボン酸生成物を生成混合物から、約り5℃〜約1
20℃の範囲で濾過まI;は遠心分離により分離する一
内で冷却される。これより低い温度を使用すると生成し
た回収物の純度が顕著に低下し、これより高い温度では
生成物の回収量が少なくなる。
本発明は以下の具体的実例でより明確に理解できる。こ
れには半連続式での2,6−ジエチルナフタレンの酸化
が含まれる。反応器には撹拌機、空気配管および酸化中
に導入する空気のための配管を備えた1ffi−反応器
を使用した。反応器の温度制御はオートクレーブを囲む
ように、絶縁電気ヒーターでなされた。反応器から排出
されt;ガスは凝縮器を通りドライアイスで冷却され次
に測定器を通りそこでガス流速およびガス流中の酸素と
炭素酸化物(carbon oxidas)の濃度を記
録した。酢酸溶媒250g、酢酸コバルト(■)4水化
物4.7g、酢酸マンガン(■)4水化物9.3g、酢
酸セリウム(I[[)1.5水化物0.67g、および
臭化ナトリウム0.679を触媒成分として回分的に反
応器に充填した。反応器をパージして次メこ窒素ガスを
徐々に加えながら約28−1ki/crtr”のゲージ
圧(400Qb/ in ” )まで加圧した。反応器
内容物温度は酸化を開始するための所望温度であル19
3〜197℃に昇温され、そして次に酢酸1 mQあた
り2.6−ジエチルナフタレン0.489の溶液170
mQを毎分2〜2.5tQの流速で、そして窒素中の酸
素20.9容量パーセントの溶液を毎時0.51++”
(18It”)で連続的に反応器に導入した。2.6−
ジニチルナ7タレンの導入−これは75分を要する−の
完了直後、酸素−窒素溶液の導入は更に約7.5分間継
続した。反応器の圧力を実験用制御バルブで制御した。
酸化速度を排出ガス中の酸素含量の測定により、および
反応器を通る空気の流速を知ることにより決定した。そ
して酸化速度を反応物の転化の程度の測定として採用し
た。酸素の消費が停止後、そして排出ガスの酸素含量が
一定値である12容量パーセントに達した後、反応は終
了とし、その上で反応器中への空気流を窒素流に切り替
えた。2,6−ナフタレンジカルボン酸の収量は反応生
成物スラリーおよび反応器洗浄液中の2.6−ナフタレ
ンジカルボン酸の量を基にして90モル%であるとして
測定された。トリメリット酸の収率5モルパーセントは
使用された2、6−ジエチルナフタレンの1モルにつき
反応生成物スラリー中で同定されたトリメリット酸のモ
ル数を表わす。
上述の記載から、本発明の目的が達成されたことが明白
である。一定の実施態様を記述したにすぎないが、変更
した実施態様や種々の変法は上記記載から当業者にとっ
ては明らかである。
それらの方法および他の代替法は本発明と同一であり、
本発明の思想の範囲に含まれるものとする。
外2名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)出発物質としての2,6−ジエチルナフタレンまた
    はその酸化誘導体を酸素含有ガスと、液相で脂肪族モノ
    カルボン酸からなる溶媒中で酸化反応器中昇温昇圧下で
    そして酸化触媒の存在下に発熱的に酸化させ、ここで用
    いる触媒はコバルト、マンガン、臭素およびセリウム成
    分からなるものとし、液相酸化における出発物質に対す
    る触媒のコバルト成分中のコバルト(元素コバルトとし
    て計算)の原子比は出発物質の1グラムモルにつき約3
    0から約10000mga(ミリグラム原子)の範囲で
    あり、触媒のコバルト成分中のコバルト(元素コバルト
    として計算)に対する触媒のマンガン成分中のマンガン
    (元素マンガンとして計算)の原子比はコバルトの1m
    gaにつき約0.5から約3mgaの範囲であり、触媒
    のコバルトおよびマンガン成分中のコバルトおよびマン
    ガンの全量(元素コバルトおよび元素マンガンとして計
    算)に対する触媒中の臭素成分中の臭素(臭素元素とし
    て計算)の原子比はコバルトおよびマンガンの全量の1
    mgaにつき約0.05から約1mgaの範囲であり、
    触媒のコバルト成分中のコバルト(元素コバルトとして
    計算)に対する触媒のセリウム成分中のセリウム(元素
    セリウムとして計算)の原子比はコバルト1mgaにつ
    き約0.025から約1.0mgaの範囲であるものと
    し、そして酸化反応器中で発生した熱は少なくとも部分
    的にその中の液体の蒸発および酸化反応器から生じる蒸
    気を排出することにより追い出し、そして酸化反応器中
    の酸素は前述の排出された蒸気中の酸素濃度が約0.1
    から約15容量パーセントの範囲内にあるような濃度レ
    ベルに維持することからなる2,6−ナフタレンジカル
    ボン酸を製造する方法。 2)液相酸化における出発物質に対する触媒のコバルト
    成分中のコバルト(元素コバルトとして計算)の原子比
    が出発物質1グラムモルあたり約60から約500mg
    aの範囲にある請求項1に記載の方法。 3)触媒のコバルト成分中のコバルト(コバルト元素と
    して計算)に対する触媒のマンガン成分中のマンガン(
    元素マンガンとして計算)の原子比がコバルト1mga
    あたり約1.0から約2.5mgaの範囲にある請求項
    1に記載の方法。 4)触媒のコバルトおよびマンガン成分中のコバルトお
    よびマンガンの全量(元素コバルトおよび元素マンガン
    として計算)に対する触媒の臭素成分中の臭素(元素臭
    素として計算)の原子比がコバルトおよびマンガン全量
    の1mgaあたり約0.075から約0.4mgaの範
    囲にある請求項1に記載の方法。 5)触媒のコバルト成分中のコバルト(元素コバルトと
    して計算)に対する触媒のセリウム成分中のセリウム(
    元素セリウムとして計算)の原子比はコバルト1mga
    あたり約0.05から約0.6mgaの範囲にある請求
    項1に記載の方法。 6)反応器中の酸素は排出蒸気中の酸素濃度が約0.0
    5から約8容量パーセントの範囲内にあるような濃度レ
    ベルに維持される請求項1に記載の方法。 7)酸化を約165℃から約270℃の温度範囲で実施
    する請求項1に記載の方法。 8)酸化を約170℃から約200℃の温度範囲で実施
    する請求項1に記載の方法。 9)溶媒が酢酸と酢酸を基にして水約1〜30重量パー
    セントとの混合物である請求項1に記載の方法。 10)溶媒が酢酸と酢酸を基にして水約2〜15重量パ
    ーセントとの混合物である請求項9に記載の方法。 11)圧力がゲージ圧約0〜約35kg/cm^2の範
    囲である請求項1に記載の方法。 12)圧力がゲージ圧約10〜約30kg/cm^2の
    範囲である請求項11に記載の方法。
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