JPH0218828A - 電磁吸引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は電磁吸引装置に関し、更に詳細には機関を始動
するスタータ装置の電磁スイノ千装置に適用可能な電磁
吸引装置に関する。

（従来の技術） 従来、機関を始動するスタータ装置は、出力回転軸に摺
動可能に支持されたピニオンおよび一方向回転クラッチ
装置等のユニット部を機関のリングギヤ側に移動させる
シフトレバ−を作動し２、且つピニオンを駆動する直流
電動機に電源を投入するための電磁スイッチ装置を備え
、その構成は既によく知られている。

ところで、スタータ装置は車輌の場合エンジンルームに
取付けられ、従って走行中水のはね上げなどによりピニ
オン周囲の開口部から水がスターク装置内に入り、特に
オフロード車などになるとスタータ装置への浸水の機会
も多い、そのため、電磁スイッチ装置においてはソレノ
イドケース端部から突出したプランジャ端部への浸水を
防ぐ目的から実開昭６０−１１３９４０号公報に開示さ
れているように防水のためのブーツがソレノイドケース
端部に取付けられ、プランジャの水濡れを防止して錆な
どの発生による摺動不良を防いでいる。

しかし、プランジャをブーツで被ってしまうと、プラン
ジャのソレノイドケース内への出入りの際にブーツの内
側と外側に圧力差を生じ、その結果ブーツに予定しない
変形を起させ、それが原因で亀裂が生じたりした。その
ため、従来のブーツでは、小さな通気孔を設けたり、或
いは前述の公開公報に開示された考案のようにプランジ
ャ端部からブーツを介して突出するフックを利用して該
プランジャ端部に通気孔を設けたりして上述の問題に対
処してきた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、ブーツに通気孔を設けたり或いは前記公
開公報記載の考案のようにプランジャ端部に通気孔を設
ける構造では、常時通気孔が連通状態にあるため、電磁
スイッチ装置への浸水がひどい場合にはこの通気孔から
ブーツ内に水が入ってしまうという問題があった。特に
、エンジンルーム内でのスクータ装置の取付はスペース
上の問題から、電磁スイッチ装置が下側に位置するよう
な取付は方をした場合などは、この状態が顕著に発生し
た。

本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するために
なされたもので、ソレノイドケース端部にプランジャ端
部を包囲するように取付けた防水用のブーツ内外の通気
を確保しながらも該ブーツ内への浸水を防ぐ電磁吸引装
置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明の電磁吸引装置は、ソレノイドケースと、電磁力
により該ソレノイドケースの軸方向内部通路を移動可能
に配置されたプランジャと、前記ソレノイドケース端部
から突出する前記プランジャ端部を包囲して該ソレノイ
ドケース端部に取付けられた椀状の可撓性ブーツであっ
て該椀状の可撓性ブーツの底壁中央部を前記プランジャ
端部の端面に密着固定された可撓性ブーツと、該可撓性
ブーツに形成され、前記プランジャが前記ソレノイドケ
ースから最大突出位置にある時閉塞し、且つ該ケース内
に吸引移動した時前記可撓性ブーツの底壁から周壁にか
けての部分の反転作用にともなう変形力によって開口す
る通気孔とを備えて構成されている。

（作　用） 本発明の電磁吸引装置によると、プランジャ端部がソレ
ノイドケース端部から最大に突出している非作動状態に
おいてはブーツに設けられた通気孔は閉塞され、従って
この状態においてブーツが冠水してもブーツ内に浸水す
ることはない０次いで、プランジャが電磁力によってソ
レノイドケース内に吸引移動されるとき、プランジャが
その端部に密着固定されたブーツの底壁中央部を軸方向
に引っ張り、ブーツの底壁から周壁にかけての部分を反
転させ、それに伴う変形力によって通気孔はその閉塞を
解除されてブーツ内外を連通し、内外の圧力差の発生を
防止する。

（実施例） 以下、本発明の電磁吸引装置を添付図面に示された実施
例について更に詳細に説明する。

第１図には、本発明の電磁吸引装置の一実施例としてス
タータ装置の電磁スイッチ装置に通用した例が示されて
いる。

この実施例の電磁スイッチ装置１０は、ソレノイドケー
ス１１と電磁力によりソレノイドケース１１の軸方向内
部通路１２を移動可能に配置されたプランジャ１３とを
備え、該プランジャ１３のソレノイドケース１１からの
突出端部には、スタータ装置のビニオン等をシフトさせ
るシフトレバ−１４の一端を係合するフック１５が端面
中央部に取付けられ、軸方向外方へ伸長している。この
ようなプランジャ１３の端部はソレノイドケース１１の
端部にかぶせるようにして取付けられた椀状のブーツ１
６で包囲されている。このブーツ１６は例えばゴムなど
のような可撓性材料から形成され、その底壁１６ａの中
央部には環状の密着部１６ｂが形成されている。この環
状の密着部１６ｂの中心側は開口１７とされ、その開口
１７をフック１５の基部１５ａが通り、フック１５に設
けられた傘形鍔部１５ｂによって環状の密着部１６ｂを
外側からプランジャ１３の端面１３ａに押し付け、これ
によって該密着部１６ｂはプランジャ１３の端面１３ａ
に密着して固定される＠ この密着部１６ｂの外縁に隣接した部分には密着部＋６
ｂと同様な比較的に厚肉の部分１８が形成され、該部分
１８の内側面はプランジャ端面１３ａの最外側に密着し
、且つ当該部分１８に第１図に示される如（ブーツ１６
の外側へ向って径方向外方へ傾斜した通気孔１９が形成
されている。

従って、この通気孔１９は、プランジャ１３がソレノイ
ドケース１１から最大に突出した位置（第１図）にある
非作動状態のとき、プランジャ１３の端面１３ａによっ
て閉塞されている。

次に、上記実施例の％ｔ　ｉｆｆスイッチ装置ｌＯにお
ける動作について説明する。

車輌の機関を始動する際、キースイッチが入れられると
電磁スイッチ装置１０の励磁コイル（図示ゼず）に通電
されて磁力が発生し、プランジャ１３がソレノイドケー
ス１１の内部通路を吸引移動し、これによりフック１５
に係合されたシフトレバ−１４を揺動させ、ビニオンを
機関のリングギヤに噛合わせるため周動させる。そのと
き、プランジャ１３の移動に伴ってブーツ１６における
底壁１６ａ中央部の密着部１６ｂが第１図でみて左方へ
引っ張られるため、当該密着部１６ｂの外縁部から周壁
１６Ｃにかかる部分が第２図に示されるように反転し、
これによる変形力によって通気孔１９がその傾斜方向を
逆にし且つこれに伴って通気孔１９のブーツ内側開口部
がプランジャ１３の端面１３ａから諦れる。この結果、
ブーツ１６の内外は通気孔１９を介して連通ずることか
らブーツ１６の内外に圧力差を生しることはない。

機関が始動した後は、復帰スプリング（図示せず）など
によってプランジャ１３は元の状態即ち第１図の状態に
復帰するため、通気孔１９は再び閉塞される。通常、電
磁スイッチ装置１０が冠水するのは車輌の走行時であり
、従って電磁スイッチ装置１０の非動作状態において通
気孔１９が閉塞していればブーツ１６内に浸水すること
はない。

第３図ないし第５図には、本発明の電磁吸引装置の他の
実施例が示され、この実施例もスタータ装置の電磁スイ
ッチ装置であって通気部の構造を第１図の実施例の場合
と異にしている。

ずなわら、この実施例の電磁スイッチ装置では、ブーツ
１６の底壁１６ａから周壁１６Ｃへの連接部付近に小さ
な方形状の開口２ｏが形成され・この開口２０にはその
一組の対向縁から張り出した２つの弁２］、ａ、２１ｂ
が形成され、一方の弁２１ａの先端が他方の弁２１ｂの
表面に当接して開口２０を閉鎖している。この２つの弁
２１ａ２　］、　ｂは、プランジャ１３の移動によるブ
ーツ１６の底壁１（ｉａから周壁に係る部分の反転によ
って連接部に変形力を受けるとき弁２１ｂの変形量が弁
２１ａの変形量より大きくなることから弁２１ａ２　］
、　ｂが開いて（第５図）ブーツ１６の内外を連通させ
る。このように、この実施例では通気部の構造が自己開
閉構造となっているため、第１図に示された実施例の場
合のようにプランジャ１３の端面１３ａに内側開口部を
接触させる位置に形成する必要はなく、要するにはブー
ツ１６の反転作用に伴って生ずる変形力によって２つの
弁２１ａ。

２１ｂが開くような位置であれば、ブーツ１６のどの部
分に形成してもよい。

なお、前述した２つの実施例はともにスターク装置の電
磁スイッチ装置を例としたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、プランジャの吸引移動力によって何ん
らかの仕事をさせる＝　ｉｆｆ吸引装置におけるプラン
ジャ端部の防水構造として広く適用できることは言うま
でもない。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の電磁吸引装置によれば、
ブーツの反転による変形力を利用して通気部を開閉する
ようにしたことからブーツ内部への浸水を防ぐことがで
き、しかもプランジャの吸引移動時におけるブーツ内外
の圧力差の発生も阻止することができ、高寿命の電磁吸
引装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電磁吸引装置の一実施例としてスター
タ装置の電磁スイッチ装置を示す部分的な断面図、第２
図は第１図に示された実施例につレビてプランジャが吸
引移動された時の状態を示す部分的な断面図、第３図は
本発明の電磁吸引装置の他の実施例としてスクータ装置
の電磁スイッチ装置におけるブーツを示す部分的な断面
図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿って得たブーツ
の断面図、第５図は第３図に示されたブーツを用いた電
磁スイッチ装置の動作状態を示す部分的な断面図である
。 ｌＯ・・・電磁スイッチ装置、１１・・・ソレノイドケ
ース、１２・・・内部通路、１３・・・プランジャ、１
３ａ・・端面、１５・・・フック、１６・・・ブーツ、
１６ａ・・・底壁、１６ｂ・・・密着部、１６ｃ・・・
周壁、１９・・・通気孔、２０・・・開口、２］、２．
２１ｂ・・・弁。 なお、各図中同一符号は同一部分又は相当する部分を示
す。 代理人　　　　大　　岩　　増　　雄 第 図 １／ 第 図 第 図 Ｉ６：ブーツ ６ｃ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ソレノイドケースと、電磁力により該ソレノイドケー
   スの軸方向内部通路を移動可能に配置されたプランジャ
   と、前記ソレノイドケース端部から突出する前記プラン
   ジャ端部を包囲して該ソレノイドケース端部に取付けら
   れた椀状の可撓性ブーツであって該椀状の可撓性ブーツ
   の底壁中央部を前記プランジャ端部の端面に密着固定さ
   れた可撓性ブーツと、該可撓性ブーツに形成され、前記
   プランジャが前記ソレノイドケースから最大突出位置に
   ある時閉塞し、且つ該ケース内に吸引移動した時前記可
   撓性ブーツの底壁から周壁にかけた部分の反転作用にと
   もなう変形力によって開口する通気孔とを備えてなる電
   磁吸引装置。