JPH02187926A - 光記録媒体駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光記録媒体駆動装置に係り、特に光学ヘッドの
読み出し信号を２値化する２値化回路のスライスレベル
調整手段に関する。

〔従来の技術〕

従来より、第４図に示すように、光学ヘッド１と、この
光学ヘッドｌによって光記録媒体２から読み出された信
号を増幅する前置増幅器３と、この前置増幅器３の出力
信号を２値化する２値化回路４と、この２値化回路４の
出力信号から光記録媒体２に書き込まれた各種の信号を
識別する識別回路５とから構成された信号再生系を備え
た光記録媒体駆動装置が知られている。

前記２値化回路４には、固定基準電圧設定器が設けられ
ており、この固定基準電圧設定器に設定された一定レベ
ルの電圧で前記前置増幅器３にて増幅された前記光学ヘ
ッドｌの読み出し信号をスライスし、例えばコンパレー
タやフリップフロップなどによって前記読み出し信号の
２値化信号を生成するように構成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

然るに、光学ヘッド１の読み出し信号には、例えばセク
タマーク信号およびクロック信号などのプリフォーマッ
ト信号や追記されたデータ信号、それに−旦書き込まれ
たデータ信号を消去するためのデリートマーク信号など
、信号振幅が異なる各種の信号が含まれる。このため、
前記のように一定レベルでこの読み出し信号をスライス
する方式を採ると、設定可能なスライスレベルの範囲が
狭く、適正なるスライスレベルの設定が難しいという問
題がある。

また、前記の事情から、スライスレベルに対して許容し
得る読み出し信号レベルの変動の限度が小さく、当初ス
ライスレベルが適正に設定されていたとしても１例えば
光記録媒体の光の反射率の劣化や光源の劣化などによっ
て読み出し信号レベルが低下した場合にスライスレベル
が適正値からずれてしまい、信号の読み出しエラーを生
じ易いという問題がある。

第５図はこれらの問題点をより詳細に説明するための図
であって、１１は読み出し信号、１２はセクタマーク信
号、１３はクロック信号、】４はデータ信号、１５はデ
リートマーク信号、１６は適正スライスレベル範囲、１
７は不適正なスライスレベル１示し、また１８はこの不
適正なスライスレベル１７による２値化信号を示してい
る。

この図に示すように、読み出し信号を適正に２値化する
ためには、スライスレベルを符号１６で示される非常に
狭い範囲に設定しなくてはならず。

適正なるスライスレベルの設定が難しい。そして、スラ
イスレベルの設定が不適正であったり、あるいは光記録
媒体の光の反射率や光源が劣化することによってスライ
スレベルが符号１７で示すように適正値からずれた場合
、読み出し信号１１に含まれる全ての信号を適正にスラ
イスできなくなり、誤った２値化信号１８が生成される
といった不都合を生じる。第５図の例では、データ信号
１４の細密部１４ａがスライスレベル１７から外れ、そ
の部分の２値化信号１７ａがデリートマーク信号１５の
２値化信号１７ｂと同様に生成されてしまった状態を示
している。

前記識別回路５では、２値化信号１８に含まれる各信号
のパルス幅（第５図のＣ１〜ｃａ）や間隔（第５図のｔ
　ｌ””　ｔ　ａ　）を厳密にチエツクして判定を行っ
ているが、前記のような場合、スライスレベル１７から
外れたデータ信号１４の細密部１４ａの２値化信号１７
ａがデリートマーク信号と判定される虞れがある。

本発明は、前記した従来技術の欠点を解消するためにな
されたものであって、スライスレベルの設定が容易で、
しかも読み出し信号レベルが経時的に低下したとしても
信号の読み出しエラーのない光記録媒体駆動装置を提供
することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記の目的を達成するため、光学ヘッドの読
み出し信号を２値化する２値化回路に可変基準電圧設定
器を設け、この可変基準電圧設定器の設定電圧を前記光
学ヘッドの読み出し信号のレベルに比例して調整するよ
うにしたことを特徴とするものである。

〔作用〕

前記のようにすると、読み出し信号に含まれる各信号の
レベルに比例してスライスレベルが自動的に変動し、ス
ライスレベルが常に各レベルの信号に対して適正値にな
るように調整される。

よって、一定レベルで読み出し信号をスライスする場合
のようなスライスレベルの設定の困難性がなく、誤った
２値化信号を生成することもない。

また、光記録媒体の反射率の劣化や光源の劣化に起因し
て光記録媒体から読み出される信号のレベルが経時的に
低下した場合にも、それに比例してスライスレベルが低
下するため、信号の読み出しエラーを生じることがない
。

これらの作用を発揮することによって、光記録媒体駆動
装置の操作性および信頼性が改善される。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図および第２図に基づい
て説明する。

第１図は本実施例に係る光記録媒体駆動装置の信号再生
系を示すブロック図であって、２１，２２はバッファ増
幅器、２３はこれら２つのバッファ増幅器２１．２２の
出力を加算する加算増幅器を示し、その他第４図に示し
たと同種の装置については同一の符号が表示されている
。

本実施例に係る光学ヘッド１は、光源と、この光源から
出射された光ビームを光記録媒体２上に合焦する対物レ
ンズと、前記光記録媒体２からの反射光を検出する２組
のディテクタとを含んで構成されている（図示せず）。

これら２Ｍのディテクタのうち、１組のディテクタの出
力端には前記前置増幅器３が接続され、他のディテクタ
の出力端には前記バッファ増幅器２１．２２が接続され
る。

また、前記２値化回路には、可変基準電圧設定器２４が
設けられており、その可変基準電圧設定器２４の可変部
が前記加算増幅器２３の出力信号によって駆動されるよ
うに構成されている。

第２図は可変基準電圧設定器２４の最も基本的な一例を
示す回路図であって、加算増幅器２５と可変抵抗器２６
とから成り、この可変抵抗器２６と前記加算増幅器２３
の和信号で前記２値化回路４のスライスレベルを調整す
ることによって、前記光学ヘッド１の読み出し信号の基
準電圧、すなわち当該読み出し信号１１のスライスレベ
ルを変動させるようになっている。

前記可変抵抗器２６は、前記加算増幅器２３の出力信号
が極端に大きくなったり小さくなったりした場合の、補
正用オフセット回路である。

前記加算増幅器２３の出力信号および前記光学ヘッド１
の読み出し信号は、ともに光学ヘッド１内に備えられた
ディテクタによって検出された光記録媒体２の反射光信
号から生成されたものであって同一の信号周期を有する
から、加算増幅器２５の出力電圧は光記録媒体の反射率
に比例した形で変動する。よって、読み出し信号のレベ
ルが窩い部分ではそれに比例してスライスレベルを高く
することができ、また、読み出し信号のレベルが低い部
分ではそれに比例してスライスレベルを低くすることが
できる。

第３図に本発明の光記録媒体駆動装置における読み出し
信号とスライスレベルとの関係を示す。

この図において、３１は可変基準電圧設定器２４によっ
て調整されたスライスレベルを示し、その他第５図に対
応する部分にはそれと同一の符号が表示されている。

この図に示すように、前記実施例の光記録媒体駆動装置
は、光学ヘッド１によって読み出された信号のレベルに
比例してスライスレベルを変動させるようにしたので、
例えばセクタマーク信号１２やクロック信号１３、それ
に−膜内なデータ信号１４のように信号レベルが高い信
号についてはこれに比例してスライスレベルが高くなる
。反対に、デリートマーク信号１５やのデータ信号の最
密部１４ａのように信号レベルが低い信号についてはこ
れに比例してスライスレベルが低くなる。

よって、読み出し信号１１に含まれる全ての信号が適正
レベルでスライスされ、正確な２値化信号を生成するこ
とができる。また、光記録媒体の光の反射率が劣化した
り、あるいは光源が劣化したりして、光記録媒体から読
み出される信号のレベルが経時的に低下したような場合
にも、それに比例してスライスレベルが自動的に調整さ
れるため、信号の読み出しエラーを生じることがない。

なお、前記実施例においては、光学ヘッド１内に２つの
ディテクタを設け、そのうちの１組によって検出された
光記録媒体２からの反射光ｆｆｉ信号によって可変基準
電圧設定器２４の設定電圧を調整したが、光−学ヘッド
１内のディテクタを１組にし、その出力信号を２つに分
割して、その一方を可変基準電圧設定器２４の設定電圧
調整に用いろようにすることもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の光記録媒体駆動装置は、
２値化回路に可変基準電圧設定器を設け、この可変基準
電圧設定器の設定電圧を読み出し信号のレベルに比例し
て調整するようにしたので、常に読み出し信号のスライ
スレベルを当該読み出し信号のレベルに応じた適正な大
きさに調整することができる。

よって、一定レベルで読み出し信号をスライスする場合
のようなスライスレベルの設定の固壁性や、読み出し信
号レベルの経時的な低下に起因する読み出しエラーがな
く、操作性および信頼性に優れた光記録媒体駆動装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る光記録媒体駆動装置の
信号再生系を示すブロック図、第２図はこれに用いられ
る可変基準電圧設定器の一例を示す回路図、第３図は本
発明の詳細な説明する説明図、第４図は従来より知られ
ている光記録媒体駆動装置の信号再生系を示すブロック
図、第５図は従来技術の問題点を説明する説明図である
。 １：光学ヘッド、２：光記録媒体、３：前置増幅器、４
：２値化回路、５：識別回路、１１：読み出し信号、１
２：セクタマーク信号、１３：クロック信号、】４：デ
ータ信号、１５：デリートマーク信号、２１，２２：バ
ッファ増幅器、２３：加算増幅器、２４：可変基準電圧
設定器、２５：加算増幅器、２６：可変抵抗器。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）光学ヘッドと、この光学ヘッドの読み出し信号を
   ２値化する２値化回路と、この２値化回路の出力信号か
   ら光記録媒体に書き込まれた各種の信号を識別する識別
   回路とを備えた光記録媒体駆動装置において、前記２値
   化回路に可変基準電圧設定器を設け、この可変基準電圧
   設定器の設定電圧を前記光学ヘッドの読み出し信号のレ
   ベルに比例して調整するようにしたことを特徴とする光
   記録媒体駆動装置。
2. （２）請求項１記載において、前記可変基準電圧設定器
   の設定電圧を、前記光学ヘッド内に別途設けられたディ
   テクタにて検出された前記光記録媒体からの反射光量に
   比例して調整するようにしたことを特徴とする光記録媒
   体駆動装置。