JPH02187208A - 多段圧延機におけるロール組替装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロール組替装置に係り、特に、多段圧延機に
おけるロール組替装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の組替用スツールを使用する補強ロール組替方法は
、補強ロール組替専用の駆動装置により下補強ロール軸
受箱を押引する事によって行っていた。補強ロールの抜
出し手順は、はじめに５作業（中間）ロールを抜出した
後、下補強ロールのみハウジング内より引出す。次に、
下補強ロール上に補強ロール組替用スツールをクレーン
により績載し、ハウジング内に挿入する。その後、上補
強ロールのバランスを切ることにより、スツール上に積
載してハウジング外へ抜出す。また１組込の場合は、そ
の逆の手順で行う。

このように、手順が多く、組替時間の長い組替方法を改
善するため、特開昭５５−２４７７６号公報では、作業
ロール組替用レールを利用して補強ロール組替用スツー
ルをハウジング内に挿入し、車軸を流体圧シリンダによ
り逃がし上・下補強ロールを同時に組替可能としている
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、流体圧シリンダにより補強ロール組替用スツー
ルの車軸が逃げるタイプのロール組替装置では、流体圧
シリンダ動作のための配管が必要でありスツールの構造
、及び、流体圧系統が複雑になるものであった。なお、
補強ロール組替用駆動装置が独立してフロア−レベルよ
りも下に位置しているため、作業性、メンテナンス性が
悪い上に配管、油圧系統が必要であった。

さらに、補強ロール組替手順を考えた場合、補強ロール
組替用スツールを上・下補強ロール間に装入した後、上
・下補強ロール対の抜出しのため。

ロール組替台車は待機位置に逃げ、その後、補強ロール
組替を行うため、ロール組替台車の待機位置への逃げ手
順と戻り手順の分のロール組替時間のロスが生じてしま
い、迅速なロール組替が出来ないという問題があった。

本発明の目的は、ロール組替時間の短縮を達成する多段
圧延機のロール組替装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、ロール組替用スツールにロール組替台車上
、及び、圧延機内作業ロール（又は中間ロール）組替用
レール上を走行可能な車軸、又は、スライダをもつ可動
フレームを配設し、かつ、可動フレームは、組替される
上ロール自重が作用した場合に自動的に上昇して下ロー
ル上に上ロールをスツールを介して積載させ自動的に一
体化する構造とし、かつ、ハウジング内へのロール対の
押引は、スツールのロール組替駆動装置のフック位置に
配設されたフックにより行うことにより達成される。

また、補強ロール組替を行う際、ロール組替台車も同調
機構を設けた構造とし、同時に動作させることにより、
ロール組替台車のみによる逃げ、戻り手順が省略でき迅
速なロール組替えを行うことが出来る。

〔作用〕

ロール組替用スツールのロール組替駆動装置のフックと
連結可能位置にフックを配設することにより、上・下ロ
ール対の交換を一度に行うことが可能となる。なお、ロ
ール組替駆動装置の連結フックは、すべてのロール組替
と兼用可能であり、フロア−レベルよりも高い位置に一
ケのみ配設すればよいので作業性、メンテナンス性が向
上するばかりでなく装置としても単純になる。

また、ロール組替用スツールの可動フレーム逃げ機構を
スプリング、ラック、ピニオンギヤで構成することによ
り、従来の流体圧シリンダ方式に比べ安価で、かつ、配
管不用で単純構造、動作確実で誤動作の心配がない。

また、補強ロール組替えを行う際、ロール組替台車も同
時に動作させる同調機構を作動させ、補強ロールと同時
に組替動作を行うので、ロール組替台車のみの逃げ、戻
り手順が省略できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を補強ロール組替を例にとり第１
図以下の図により説明する。まず、多段圧延機の一般的
なものを第２図に示す。第２図において、縦長のハウジ
ング１には開口２が形成されており、この間口２でプロ
ジェクトブロック３により上下作業ロール４ａ、４ｂが
支持され、さらに六段圧延機の場合、上・下作業ロール
４ａ。

４ｂの上・下に上・下中間ロール５ａ、５ｂが配置され
、さらに、上・下中間ロール５ａ、５ｂの上・下に上・
下補強ロール６ａ、６ｂが配置されている。四段圧延機
の場合は、上下作業ロール４ａ。

４ｂの上・下に上・下補強ロール６ａ、６ｂが直接配置
される。そして、上・下作業ロール４ａ。

４ｂ間を被圧延材７が通過して圧延されるようになって
いる。又、ハウジング１内には、補強ロール組替レール
８、及び、作業ロール組替用レール９、中間ロール組替
用レール１０が配設されており、ロール組替時には、下
補強ロール軸受箱１１に付設された車輪１２、下作業ロ
ール軸受箱１３に付設された車輪１４、下中間ロール軸
受箱１５に付設された車軸１６がそれぞれレール上に載
ってロール軸方向への移動が可能となる。

なお、第２図中の１７は、補強ロール組替時に使用する
補強ロール組替用スツールを示しており、後述する機構
により昇降可能で、作業ロール組替用レール９、又は、
中間ロール組替用レール１０上をロール軸方向に移動可
能とする車輪、又は、スライダ２９をもつ可動フレーム
３０を設けている。本実施例では車軸の場合を例にとり
説明する。

このような多段圧延機における、本発明で特徴的な補強
ロール組替を第１図により説明する。ハウジング１外、
ロール軸延長上にはハウジング１内の配設された補強ロ
ール組替用レール８と接続する補強ロール用レール１８
が配設されている。

また１作業ロール４ａ、４ｂ、中間ロール５ａ。

５ｂ及び補強ロール組替用スツール１７を各々の車輪に
より走行積載可能なように、ハウジング１内の作業ロー
ル組替用レール９、及び、中間ロール組替用レール１０
と接続可能なレールを設けたロール組替台車１９が配設
されている。ロール組替用台車１９は、ロール軸方向へ
の移動が可能となるよう複数個の車輪２０を設けており
、ロール組替台車用レール２１上を移動可能である。

ロール組替台車１９は、流体圧シリンダ等の組替駆動装
置２２に設けられた同調機構、すなわち、連結ピン２３
により補強ロール組替時、同時に、自走可能である。ま
た、組替駆動装置２２の先端には、組替用フック２４が
配設されている。

また、補強ロール組替用スツール１７には５組替用フッ
ク２４と連結可能なフック２５が配設されている。

第３図には、補強ロール組替用スツール１７の可動フレ
ーム昇降機構を示す。スツール単体時には、スプリング
２６により可動フレーム３ｏは下方に押し下げられ、車
輪又はスライダ２９により作業ロール組替用レール９又
は中間ロール組替用レール１０、及び、組替台車上レー
ルを走行可能となる。また、第４図に示すように、スツ
ール上に上補強ロールが積載された場合、スツール１７
中に配設されたラック２７が押し下げられ、ピニオン２
８を介して可動フレーム３０を押し上げ車輪２９と作業
ロール組替用レール９とが離れ上補強ロール６ａと下補
強ロール６ｂとの間のスペーサ的役割を果たす。

このような構成のため、補強ロールの組替は以下の様に
なる。

第５図に示すように、ロール組替台車１９は組替駆動装
置２２と連結ピン２３により連結され待機位置から組替
位置に押出され、公知の方法でハウジング１内の作業、
中間ロール組替用レール９゜１０と連結される。その後
、連結ピン２３は解除され、組替用フック２４と作業ロ
ール軸受箱１３に配設された作業ロール組替用フック２
６と連結され上・下作業ロール４ａ、４ｂ、及び、上・
下中間ロール５ａ、Ｆｙｂをロール組替台車上に引抜く
。ここで」二・下作業ロールと−Ｅ・下中間ロールとは
公知の方法で連結されている。その後、ロール組替台車
１９上の上・下作業、中間ロール対を取除いた後、補強
ロール組替用スツール１７をロール組替台車上に積載す
る。その後、第１図に示すように１組替用フック２４と
スツール１７に配設されたフック２５とを連結し、ロー
ル組替台車１９のレール及び作業ロール組替用レール９
、又は、中間ロール組替用レール１０を利用して組替駆
動装置２２により、上・下補強ロール間に押込まれる。

その際、上補強ロールは、バランスシリンダ（図示せず
）により上昇している。その後、バランスシリンダを下
降させ、スツール１７上に上補強ロールを積載する。ス
ツール１７のラック、ピニオン機構によりスツール１７
の可動フレーム３０がＬ昇し、ロール組替位置、つまり
、補強ロール組替レール８上に車輪１２により載ってい
る下補強ロール６ｂ上にスツール１７、及び、上補強ロ
ール６ａが載置される。その後、同調機構である連結ピ
ン２３により組替フック２４とロール組替台車１９を連
結し、ロール組替台車と同時に組替駆動装置２２により
ハウジング１内より補強ロール用レール１８上に抜出さ
れる。又、新補強ロール対のハウジング１内への組込み
は、前述した抜出し作業と逆の手順により簡単に行なえ
る。

その他、前述したロール組替台車１９は、最も単純構造
のものだが、サイドシフト等の公知の技術により、さら
に、効率的なロール組替も可能となる。

又、前述の説明では、多段圧延機として大股圧延機を引
用したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲では、四段圧
延機その他の多段圧延機でも同様である。

さらに、本実施例では１組替されるロール対を上・下補
強ロール対として説明したが、他の実施例では、上・下
中間ロール対を、又は、上・下中間、補強ロール対を一
度に組替可能とすることもできる。

その他の実施例として、可動フレームの昇降機構をスプ
リング、ラック、ピニオンによるもので記述したが、そ
の他、流体圧シリンダ、又は、手動により行っても同様
の結果を得る。

また１本実施例では、同調機構として連結ピンにより説
明を行ったが、他実施例ではロール組替台車走行用に独
立した流体圧シリンダ等の公知の走行装置を配設し、組
替駆動装置２２と公知の同調機構により同調させること
により、同じ効果が得られる。

〔発明の効果〕

本発明によれば１組替駆動＃装置に配設されフックが作
業ロール、中間ロール、補強ロールすべての組替作業に
兼用使用ができ、下補強ロール軸受箱の組替用フックが
不要となり、組替装置の軽量、コンパクト化、及び、メ
ンテナンス性向上が図れ、ロール組替台車と同時に上・
下ロールの同時抜出し、組込みにより組替手順の削減、
組替時間の短縮が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の補強ロール組替図、第２図
は一般的な多段圧延機の正面図、第３図は本発明におけ
る補強ロール組替用スツール可動フレーム昇降機構図、
第４図は１本発明におけるロール組替用スツールに上補
強ロールが積載された場合の状態説明図、第５図は、作
業、中間ロール組替説明図である。 １・・・ハウジング、４ａ、４ｂ・・・上下作業ロール
、５ａ、５ｂ・・・上下中間ロール、６ａ、６ｂ・・・
上下補強ロール、１７・・・補強ロール組替用スツール
、１９・・・ロール組替台車、２２・・・組替駆動装置
、２４・・・組替フック、２５・・・フック、３０・・
・スツール可動フレーム。 第２因

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、圧延機内、及び、ロール組替台車上に設けられたレ
   ール上を前記ロールがその長手方向に移動することによ
   つてロール組替を行う四本以上のロールをもつ多段圧延
   機において、 ロール組替用のスツールに前記スツールが前記圧延機内
   及び前記ロール組替台車上のレール上を走行可能な走行
   装置をもつ可動フレームを配設し、前記可動フレーム又
   は前記スツールのロール組替駆動装置に配設されたフッ
   クと連結可能な位置に組替用フックを配設し、前記ロー
   ル組替駆動装置に配設された前記フックは、作業ロール
   組替用と前記スツールとを用いたその他のロール対の組
   替用で兼用したことを特徴とする多段圧延機におけるロ
   ール組替装置。 ２、前記ロール組替用スツールの前記可動フレーム昇降
   機構がスプリング、ラック、ピニオンギヤにより構成さ
   れることを特徴とする特許請求項第１項記載の多段圧延
   機におけるロール組替装置。 ３、前記ロール組替台車と前記ロール組替用スツールの
   同時走行を可能とする同調機構を設けたことを特徴とす
   る特許請求項第１項記載の多段圧延機におけるロール組
   替装置。